JP2018199436A - 車両後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、従来よりも車体に対するスロープの支持安定性に優れるとともに、ロック機構に掛る負荷を低減することができ、スロープ幅の広い車両後部構造を提供する。
【解決手段】本発明の車両後部構造Sは、車体後部開口4の下辺4aに回動可能に軸支されたスロープ2と、前記スロープ2を前記車体後部開口4の側辺4bにロックするロック機構1と、を備え、前記車体後部開口4の側辺4bは、車体後部開口4の下辺4aの端部から上方に向けて延びる途中で、上方に向かうほど徐々に車幅方向外側に変位するように屈曲して延び、前記ロック機構1は、前記側辺4bの屈曲部6よりも上方に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両後部構造に関する。
従来、バックドアを開けた車体後部開口から、起立状態のスロープを下端縁に沿う軸回りに後方に向けて回動させて展開する車両後部構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような車両後部構造によれば、例えば車椅子に乗ったままでのヒトの昇降を、展開したスロープを介して容易に行うことができる。
また、この車両後部構造は、起立させて車内に収容したスロープを車体後部開口の側辺でロックするロック機構を備えている。このロック機構は、スロープ側に設けられて、車幅方向にスライド可能なピン部と、車体後部開口の側辺に設けられて、ピン部の先端が嵌入する穴を有するロック部とを備えている。
特開2013−60064号公報
ところが、従来の車両後部構造(例えば、特許文献1参照)では、上下方向に延びる車体後部開口の側辺のうち、起立状態のスロープ外縁に並行して延びる、スロープ下端縁寄りの側辺部分にロック部が配置されている。このため従来の車両後部構造では、ロック部がスロープ外縁に干渉することを回避するためにスロープの車幅方向の長さを十分に確保できない問題がある。また、このような車両後部構造においては、車体に対するスロープの支持安定性が優れるとともに、ロック機構に掛る負荷が小さいものが望まれている。
本発明の課題は、従来よりも車体に対するスロープの支持安定性に優れるとともに、ロック機構に掛る負荷を低減することができ、スロープ幅の広い車両後部構造を提供することにある。
前記課題を解決する車両後部構造は、車体後部開口の下辺に回動可能に軸支されたスロープと、前記スロープを前記車体後部開口の側辺にロックするロック機構と、を備え、前記車体後部開口の側辺は、車体後部開口の下辺の端部から上方に向けて延びる途中で、上方に向かうほど徐々に車幅方向外側に変位するように屈曲して延び、前記ロック機構は、前記側辺の屈曲部よりも上方に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも車体に対するスロープの支持安定性に優れるとともに、ロック機構に掛る負荷を低減することができ、スロープ幅の広い車両後部構造を提供することができる。
本発明の車両後部構造を有する車両の後部側面図である。 本発明の車両後部構造を有する車両の部分背面図である。 図2のIII部の部分拡大図である。 本発明の車両後部構造を構成するロック機構の全体斜視図である。 図3のV−V断面図である。 ロック機構の取付部の裏側の様子を示す部分拡大斜視図である。
次に、本発明を実施する形態(本実施形態)の車両後部構造について詳細に説明する。
本実施形態での車両後部構造は、スロープのロック機構が車体後部開口の側辺の屈曲部よりも上方に配置されていることを主な特徴とする。
なお、以下の説明における前後上下左右の方向は、車両に着座したドライバから見た方向であり、次の図1に矢示する前後上下の方向、及び図2に示す左右の方向を基準とする。以下の説明における車幅方向は、この左右の方向に等しい。
図1は、本発明の車両後部構造Sを有する車両10を模式的に示す後部側面図である。図1は、車室内を透視した様子を示している。符号2は、スロープであり、符号9は、後部座席である。なお、図1には、バックドア7を開けた車体後部開口4から車両10の後方に展開されたスロープ2の様子を仮想線(二点鎖線)で示している。図2は、図1の矢示II方向から車体後部開口4を介して見た車両後部構造Sの様子を示す車両10の部分背面図である。
図1に示すように、本実施形態の車両後部構造Sは、車室後端で起立して車体後部開口4に臨むように配置されるスロープ2と、起立したスロープ2を車体後部開口4に係脱自在にロックするロック機構1とを備えている。
本実施形態での車両10は、例えば、ワンボックスカーやステーションワゴン、ハッチバックなどを想定している。車両10の後部には、バックドア7が設けられている。バックドア7は、図示しないヒンジ周りで回動して下端側が跳ね上がるように構成されている。このようにバックドア7が跳ね上げられることによって車両後部構造Sを車室外に臨ませる車体後部開口4が形成される。なお、車両10は、後部にバックドア7を備えるものであれば、その種類及び形状などは特に限定されない。
≪スロープ≫
図1に示すように、起立状態のスロープ2は、後記するように平面形状が略矩形を呈しており、下縁が後記する車体後部開口4の下辺4aに沿うように配置されている。また、スロープ2の下縁には、車幅方向(図1の紙面垂直方向)の両端にそれぞれヒンジブラケット3が配置されている。なお、図1中、ヒンジブラケット3は、作図の便宜上、左側(図1の紙面手前側)のヒンジブラケット3のみを記載し、右側(図1の紙面裏側)のヒンジブラケット3の図示は省略している。
スロープ2は、これら一対のヒンジブラケット3を介して回動可能に車体後部開口4の下辺4aに軸支されている。スロープ2の使用時には、軸支される下縁回りにスロープ2が後方に回動して展開する。具体的には、本実施形態でのスロープ2は、起立状態の収納時には3つのスライドスロープ2a,2b,2cが重ねられている。また、スロープ2は、後方への展開時には、基端となるヒンジブラケット3側に配置されるスライドスロープ2aからスライドスロープ2b及びスライドスロープ2cへと順番に延び出るようになっている。これにより展開したスロープ2は、路面Rと車体後部開口4の下辺4aとを所定の傾斜角で繋ぐ坂を形成する。
図2に示すように、ロック機構1は、起立状態のスロープ2を車体後部開口4の側辺4b(車体側)にロックするようになっている。ちなみに、本実施形態での左右の側辺4b,4bのそれぞれは、左右のリアピラーインナ5,5(パネル材)同士の後寄り対向面部のそれぞれで形成されている。
側辺4bは、車体後部開口4の下辺4aの車幅方向(左右方向)の端部から上方に向けて延びる途中で、上方に向かうほど徐々に車幅方向外側に変位するように屈曲して延びている。図2中、符号6は、側辺4bの屈曲部である。
≪ロック機構≫
ロック機構1は、このような側辺4bの屈曲部6よりも上方に配置されている。また、ロック機構1は、スロープ2に対するロック位置P1が、起立収納時におけるスロープ2の上下方向の長さLの半分の位置P2よりも上方になるように配置されていることが望ましい。
ちなみに、「起立収納時におけるスロープ2の上下方向の長さL」とは、3つのスライドスロープ2a,2b,2c(図1参照)が互い重ねられた収納時において、スロープ2の板面に沿った上下方向の最大幅(ヒンジブラケット3は含まない)をいう。また、「長さLの半分の位置P2」とは、起立したスロープ2の板面の最下端(ヒンジブラケット3は含まない)から板面に沿って上方向に長さL/2離れた位置をいう。
次に参照する図3は、図2のIII部であるロック機構1付近の部分拡大図である。なお、図3中、ロック機構1が係合するスロープ2の縁部は、部分的に切り欠いて示している。
図3に示すように、ロック機構1は、回動ロッド11と、ベース部材12と、ブラケット13と、操作ノブ14と、ストッパ15とを備えるとともに、ブラケット13の取付部を強化する補強部材8(図6参照)をさらに備えている。
<回動ロッド>
本実施形態での回動ロッド11は、細長い板状部材で形成されている。この回動ロッド11の一端には、スロープ2の縁部を係止する係止部11aが形成され、他端には、ベース部材12に軸支される軸支部11bが形成されている。なお、図3中、符号21は、スロープ2の縁部に形成された係止穴である。この係止穴21の開口は、ロック機構1側に臨んでいる。
本実施形態での係止穴21は、回動ロッド11の板厚よりもやや幅厚のスリットで形成されたものを想定しているがこれに限定されるものではない。また、係止穴21の開口には、回動ロッド11の係止部11aに係止される突起22が形成されている。符号15dは、ストッパ15を構成する位置決めプレートである。符号15e1及び符号15e2は、位置決めプレート15dに形成された穴部である。この位置決めプレート15dについては後に詳しく説明する。
なお、図3中、突起22を係止している状態(ロック状態)の回動ロッド11を実線で示し、突起22に対する係止を解いた状態(アンロック状態)の回動ロッド11を仮想線(二点鎖線)で示している。
次に参照する図4は、ロック機構1の全体斜視図である。
図4に示すように、回動ロッド11の係止部11aは、前記したロック状態の回動ロッド11の位置で、下方に開く略U字状の平面形状を有する板体で形成されている。前記したスロープ2(図3参照)の突起22(図3参照)は、この略U字状の内側に嵌り込む。
また、回動ロッド11の軸支部11bは、前記したようにベース部材12に回動軸16によって軸支されている。これにより回動ロッド11は、回動軸16周りに回動するようになっている。図4中、符号14は、回動ロッド11を操作する操作ノブである。この操作ノブ14については後に詳しく説明する。
<ベース部材>
本実施形態でのベース部材12は、回動軸16を中心とした回動ロッド11の回動軌跡に沿うように上下方向に長く延びる略円弧形状の板体で形成されている。図4中、符号12cは、ベース部材12の略円弧形状の外周縁を形成するように板体が折り返されたフランジである。
ベース部材12は、上下方向の略中央に回動軸16の取付部が形成されている。また、ベース部材12は、この回動軸16の取付部を挟む上端側にブラケット13に対する上部締結部12aが形成され、下端側にブラケット13に対する下部締結部12bが形成されている。ちなみに、本実施形態でのベース部材12は、ブラケット13に対してボルトBにて締結されている。
また、ベース部材12には、回動ロッド11の回動軌跡に沿うように、後に説明するストッパ15の位置決めプレート15dが取り付けられている。
<ブラケット>
ブラケット13は、屈曲する板体で形成されている。
ブラケット13は、車体後部開口4(図2参照)の側辺4b(図2参照)を構成するリアピラーインナ5(パネル材)の板面に沿って配置されて接合される一対の接合部13b1,13b2と、これら接合部13b1,13b2同士を連結する連結部13cとを備えている。
接合部13b1,13b2のそれぞれは、ベース部材12の上部締結部12a及び下部締結部12bのそれぞれに対応する位置に配置されている。本実施形態での接合部13b1,13b2のそれぞれは、リアピラーインナ5の板面上で上下方向に山谷が連続する波板で形成されている。本実施形態での接合部13b1,13b2は、スポット溶接にてリアピラーインナ5に接合されるものを想定しているが接合法はこれに限定されるものではない。
連結部13cは、リアピラーインナ5の板面から離れる方向に接合部13b1,13b2のそれぞれから立ち上がるベース部材12の取付部13a1,13a2と、取付部13a1,13a2同士の間で延びる図示しない延在部とで主に構成されている。
本実施形態での取付部13a1,13a2のそれぞれは、接合部13b1,13b2の前端縁から略垂直方向に立ち上がる壁面で形成されている。
また、取付部13a1,13a2のそれぞれには、接合部13b1,13b2の波板の山谷に対応するように波打つ波板で形成されている。本実施形態での取付部13a1,13a2には、ボルトBに対応する位置に図示しないプレートナットが配置されている。
また、図示を省略した前記の延在部は、ベース部材12の板面に沿って延びる略円弧形状の板体を想定している。ちなみに、この延在部の外周縁は、ベース部材のフランジ12cの内周面と向き合っている。
<操作ノブ>
次に、操作ノブ14について説明する。
参照する図5は、図3に示すロック機構1のV−V断面図である。このV−V線は、図3に示すように、ロック状態のロック機構1において、回動ロッド11(実線で示す)の左端部から回動軸16の中心軸、次いで後記するストッパ軸15a(隠れ線(点線)で示す)の中心軸、後記する固定ねじ15b5(隠れ線(点線)で示す)の中心軸、及び回動ロッド11の右端部を通る線分になっている。なお、図5中、スロープ2(図3参照)の突起22(図3参照)の図示は省略している。
図5に示すように、操作ノブ14は、平面視でリング形状を呈している。さらに具体的には、操作ノブ14の内周側の空間幅は、一方向に長くなるように形成されている。さらに具体的には、操作ノブ14の内周側の空間幅は、左右方向(車幅方向)に長くなるように形成されている。ちなみに、本実施形態での操作ノブ14は、左右方向(車幅方向)に長い矩形を呈しているがこれに限定されるものではなく、楕円、オーバル(トラック形状)などの長丸形状、矩形以外の他の多角形などの形状を有するように形成することもできる。また、本実施形態での操作ノブ14は、車体前後方向に交差する方向に長いリング形状とするものが望ましい。
このような操作ノブ14は、回動ロッド11の延在方向に沿って長く形成されるとともに、次に説明するストッパ15を構成するストッパ軸15aと一体に形成されている。このストッパ軸15aは、特許請求の範囲にいう「軸部材」に相当する。
そして、操作ノブ14は、後記するように、このストッパ軸15aを介して回動ロッド11と連結されることとなる。
ちなみに、ストッパ軸15aは、操作ノブ14の長手方向の中央部よりも回転軸16寄りに配置されている。
<ストッパ>
本実施形態でのストッパ15(図5参照)は、回動ロッド11を、ロック状態の位置(図3中、実線で示す回動ロッド11の位置)と、アンロック状態の位置(図3中、仮想線(二点鎖線)で示す位置)のそれぞれに位置決めするものである。
ストッパ15は、図5に示すように、ストッパ軸15aと、このストッパ軸15aの付勢部15cと、ストッパ筒部15bと、位置決めプレート15dと、を備えている。
ストッパ軸15aは、略円柱形状を呈している。具体的には、ストッパ軸15aは、操作ノブ14と一体に接続される大径部15a1と、この大径部15a1に接続されて大径部15a1よりも縮径した小径部15a2と、この小径部15a2に接続される突起15a3と、を備えている。また、小径部15a2と突起15a3との間にはフランジ15a4が形成されている。
付勢部15cは、有底の円筒部15c1と、弾発弦巻ばね15c4と、を備えている。
円筒部15c1の底部には、ストッパ軸15aの小径部15a2が挿通される挿通孔15c2が形成されている。円筒部15c1の軸方向中程の外周面には、フランジ15c3が形成されている。
円筒部15c1は、フランジ15c3を境に、開口側の部分が回動ロッド11に形成されたストッパ挿通孔11cに挿通されている。また、円筒部15c1は、フランジ15c3を境に、有底側の部分が後記するストッパ筒部15bの付勢部収納穴15b3に収納されている。
円筒部15c1の内側には、ストッパ軸15aの小径部15a2と、弾発弦巻ばね15c4とが配置されている。また、円筒部15c1の内側には、開口近傍にストッパ軸15aのフランジ15a4が摺動可能に配置されている。
弾発弦巻ばね15c4の内側にはストッパ軸15aの小径部15a2が挿通されている。また、弾発弦巻ばね15c4の一端側は円筒部15c1の底部に当接し、他端側はストッパ軸15aのフランジ15a4に当接している。この弾発弦巻ばね15c4は、ストッパ軸15aをベース部材12側に向けて付勢している。
ストッパ筒部15bは、回動ロッド11と操作ノブ14との間に配置されている。
このストッパ筒部15bは、操作ノブ14側から順番に、ストッパ軸15aの大径部15a1の挿通部15b1と、小径部15a2の挿通部15b2と、前記の付勢部収納穴15b3と、を備えている。
また、ストッパ筒部15bは、回動ロッド11に対する締結部15b4を備えている。この締結部15b4には、回動ロッド11に挿通された固定ねじ15b5が噛み合う雌ねじ(図示を省略)が形成されている。そして、この固定ねじ15b5でストッパ筒部15bが回動ロッド11に固定されることによって、付勢部15cは、回動ロッド11とストッパ筒部15bとの間に共締め固定されている。
位置決めプレート15dは、図3に示すように、略円弧形状の板体で形成されている。なお、図3中、実線で示す回動ロッド11に隠れる位置決めプレート15d部分は、隠れ線(点線)で示している。
このような位置決めプレート15dは、図3中、回動ロッド11が実線で示すロック状態の位置から仮想線(二点鎖線)で示すアンロック状態の位置まで回動する際の、図5に示す突起15a3の回動軌跡に沿った略円弧形状に形成されている。
このような位置決めプレート15dには、回動ロッド11が実線で示されるロック状態の位置に配置された際に、突起15a3(図5参照)が嵌り込む穴部15e1が形成されている。
また、位置決めプレート15dには、回動ロッド11が仮想線(二点鎖線)で示されるアンロック状態の位置に配置された際に突起15a3(図5参照)が嵌り込む穴部15e2が形成されている。
<補強部材>
次に、補強部材8(図6参照)について説明する。
図6は、ロック機構1(図4参照)のブラケット13(図4参照)の取付部であるリアピラーインナ5(パネル材)の裏側の様子を示す部分拡大斜視図である。つまり、図6は、リアピラーインナ5(図4参照)のVIa−VIa線(図4参照)における断面CSを含み、ロック機構1が取り付けられるリアピラーインナ5の板面の反対側の面を、矢示方向VIb(図4参照)から見た部分拡大斜視図である。なお、図6中の符号14は、ロック機構1の操作ノブである。
図6に示すように、ロック機構1が取り付けられるリアピラーインナ5(パネル材)の板面の反対側の面には、補強部材8が配置されている。
この補強部材8は、リアピラーインナ5(パネル材)の裏側(図6の左側面)に沿って上下方向に長い屈曲した板体で形成されている。
補強部材8は、上下方向のそれぞれでリアピラーインナ5に接合される上部接合部8aと下部接合部8bと、リアピラーインナ5の板面から所定の隙間を開けて上部接合部8aと下部接合部8bとの間で延びるとともにこれら上部接合部8aと下部接合部8bとを連結している連結部8cとを有している。
上部接合部8aは、ロック機構1(図4参照)の接合部13b1(図4参照)に対応する位置でリアピラーインナ5と接合されている。下部接合部8bは、ロック機構1(図4参照)の接合部13b2(図4参照)に対応する位置でリアピラーインナ5と接合されている。
なお、本実施形態での補強部材8とリアピラーインナ5との接合は、スポット溶接を想定しているが他の接合方法を使用しても構わない。
また、本実施形態での補強部材8は、上部接合部8aの前側縁部から車幅方向外側(図3の左側)に屈曲して延出する屈曲片8dを有している。
ちなみに、本実施形態でのリアピラーインナ5は、リアピラーアウタ(図示を省略)と一体になって車両10のリアピラー(図示を省略)を形成している。
前記の屈曲片8dは、リアピラーインナ5がリアピラーアウタに向かって車幅方向外側に向けて屈曲して延びるリアピラーインナ5aに接続されている。
≪車両後部構造Sの動作及び車両後部構造Sの奏する作用効果≫
まず、本実施形態の車両後部構造S(図2参照)において、ロック機構1(図2参照)が起立状態のスロープ2(図2参照)をロックしているロック状態について説明する。
このロック状態のロック機構1は、図5に示すように、位置決めプレート15dの穴部15e1にストッパ軸15aの突起15a3が嵌り込んでいる。
位置決めプレート15dは、図3に示すように、ベース部材12及びブラケット13を介して車体後部開口4の側辺4bであるリアピラーインナ5(パネル材)に支持される。
その一方で、回動ロッド11は、図5に示すように、位置決めプレート15d、ストッパ軸15a、及びストッパ筒部15bを介してベース部材12に連結される。
これにより図3中、実線で示す回動ロッド11は、スロープ2の突起22を係止し、起立したスロープ2のロック状態を維持する。
次に、ロック機構1(図2参照)がスロープ2(図2参照)に対するロックを解除するアンロック状態について説明する。
図5に示すように、ロック状態のストッパ15は、穴部15e1に突起15a3が嵌り込んだ状態が維持されるように、ストッパ軸15aを位置決めプレート15d側に向けて付勢している。
これに対してユーザが、弾発弦巻ばね15c4の反発力に抗して操作ノブ14を後方に向けて引くと、突起15a3は、位置決めプレート15dの穴部15e1から抜け出る。
これにより回動ロッド11は、ベース部材12に取り付けられた回動軸16周りに回動可能となる。
具体的には、図3に示すように、ロック状態の実線で示す回動ロッド11の位置からアンロック状態の仮想線(二点鎖線)で示す回動ロッド11の位置に向けての回動が可能となる。そして、ユーザが操作ノブ14を把持して仮想線(二点鎖線)で示す位置に向けて回動ロッド11を回動させると、回動ロッド11の係止部11aは、スロープ2の突起22から離れる。これによりロック機構1(図2参照)のスロープ2(図2参照)に対するロックは解除される。つまり、図1に示すように、スロープ2は、車両10の後方への展開が可能となる。
そして、図3に示すように、回動する回動ロッド11が仮想線(二点鎖線)の位置に到達して、図5に示す突起15a3が、図3に示す穴部15e2に嵌り込むと、回動ロッド11は固定される。ロック機構1は、スロープ2に対するアンロック状態を維持する。
つまり、ユーザは、把持した操作ノブ14を後方に引いて所定方向に回動ロッド11を回動させることで起立収納したスロープ2に対するロック機構1のロック状態又はアンロック状態を選択的に設定することができる。
以上のような車両後部構造Sでは、ロック機構1は、車体後部開口4の側辺4bの屈曲部6よりも上方に配置されている。
ところで、前記したように、従来の車両後部構造(例えば、特許文献1参照)においては、スロープの外縁に並行して延びる車体後部開口の下部の側辺にスロープがロックされていた。そのため従来の車両後部構造では、ロック部がスロープの外縁に干渉してスロープ幅を十分に確保できない問題があるとともに、スロープの支持安定性が不十分になる問題があった。
これに対して、本実施形態の車両後部構造Sでは、ロック機構1は、車体後部開口4の側辺4bの屈曲部6よりも上方に配置されているので、ロック機構1がスロープ2の縁部に干渉することが回避できる。これにより車両後部構造Sは、スロープ2の車幅方向の長さを十分に確保することができる。
また、本実施形態の車両後部構造Sでは、スロープ2の外縁に並行して延びる側辺部分よりも上方となる屈曲部6よりも上方にロック機構1が配置される。つまり車両後部構造Sは、従来の車両後部構造におけるスロープに対するロック部よりも上方でロック機構1がスロープ2をロックすることになる。これにより本実施形態の車両後部構造Sは、従来の車両後部構造と比べてスロープ2の回動軸からより離れた位置でスロープ2をロックすることができる。よって、車両後部構造Sは、車体に対するスロープ2の支持安定性に優れるとともに、スロープ2に外力が加わった際のロック機構1に掛る負荷を小さくすることもできる。
また、本実施形態の車両後部構造Sにおいては、ロック機構1は、スロープ2に対するロック位置P1が、起立収納時におけるスロープ2の上下方向の長さLの半分(L/2)の位置P2よりも上方になるように配置されている。
このような車両後部構造Sによれば、より確実に車体に対するスロープ2の支持安定性を高めることができるとともに、スロープ2に外力が加わった際のロック機構1に掛る負荷を一段と小さくすることができる。
また、本実施形態の車両後部構造Sにおいては、ロック機構1は、リアピラーインナ5(パネル材)にブラケット13を介して取り付けられ、ブラケット13が取り付けられるリアピラーインナ5の反対側には補強部材8が配置されている。
このような車両後部構造Sによれば、ブラケット13の取付部であるリアピラーインナ5の剛性が補強部材8によって高められて、スロープ2の支持安定性がさらに一段と向上する。
また、本実施形態の車両後部構造Sにおいては、ロック機構1は、リング形状の操作ノブ14を備えている。
このような車両後部構造Sによれば、リング形状の操作ノブ14に手指を引っ掛けることができるので、操作ノブ14の操作性が向上する。
また、本実施形態の車両後部構造Sにおいては、リング形状を呈する操作ノブ14の内周側の空間幅は、一方向に長くなるように形成されている。
このような車両後部構造Sによれば、ユーザは、操作ノブ14の内周側の空間に手指を入れて操作ノブ14を把持することができる。つまり、この車両後部構造Sによれば、ロック機構1についてのロック状態からアンロック状態への切替え操作、又はその逆の切替え操作をユーザが容易に行うことができる。具体的には、ユーザは、操作ノブ14によるストッパ軸15aの引き操作から回動ロッド11の回動操作にわたる連続操作を容易に行うことができる。
また、本実施形態の車両後部構造Sにおいては、ストッパ軸15a(軸部材)は、操作ノブ14の長手方向の中央部よりも回転軸16寄りに配置されている。
このような車両後部構造Sによれば、例えば操作ノブ14の長手方向の中央部よりも係止部11a側にストッパ軸15aが配置されているものと比べて、突起22に対する係止部11aの係脱を、より小さい操作ノブ14(回動ロッド11)の操作量で行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。

前記実施形態では、スロープ2が3枚のスライドスロープ2a,2b,2cからなるものに説明したが、スライドスロープの数は特に制限はなく、1つ又は3つ以上の構成とすることもできる。
また、本実施形態でのロック機構1は、左右の側辺4bのそれぞれに設けるものを想定しているが、左右の側辺4bのいずれか一方にのみロック機構1を設ける構成とすることができる。また、本発明は、1つの側辺4b当たりに2つ以上のロック機構1を設けた構成を排除するものでもない。
1 ロック機構
2 スロープ
2a スライドスロープ
2b スライドスロープ
2c スライドスロープ
3 ヒンジブラケット
4 車体後部開口
4a 下辺
4b 側辺
5 リアピラーインナ(パネル材)
6 屈曲部
7 バックドア
8 補強部材
10 車両
11 回動ロッド
11a 係止部
11b 軸支部
12 ベース部材
13 ブラケット
14 操作ノブ
15 ストッパ
15a ストッパ軸(軸部材)
16 回動軸
P1 ロック位置
P2 スロープの上下方向の長さの半分の位置
S 車両後部構造

Claims (6)

  1. 車体後部開口の下辺に回動可能に軸支されたスロープと、
    前記スロープを前記車体後部開口の側辺にロックするロック機構と、
    を備え、
    前記車体後部開口の側辺は、車体後部開口の下辺の端部から上方に向けて延びる途中で、上方に向かうほど徐々に車幅方向外側に変位するように屈曲して延び、
    前記ロック機構は、前記側辺の屈曲部よりも上方に配置されていることを特徴とする車両後部構造。
  2. 前記ロック機構は、前記スロープに対するロック位置が、起立収納時における前記スロープの上下方向の長さの半分の位置よりも上方になるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両後部構造。
  3. 前記ロック機構は、前記側辺を形成するパネル材にブラケットを介して取り付けられ、
    前記ブラケットが取り付けられる前記パネル材の反対側には補強部材が配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両後部構造。
  4. 前記ロック機構は、リング形状の操作ノブを備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両後部構造。
  5. リング形状を呈する前記操作ノブの内周側の空間幅は、一方向に長くなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両後部構造。
  6. 前記ロック機構は、一端に前記スロープに対して係止する係止部と、他端に回動軸に軸支される軸支部とを有する回動ロッドを備え、
    前記操作ノブは、前記回動ロッドの延在方向に沿って長く形成されるとともに、前記回転ロッドと軸部材を介して連結され、
    前記軸部材は、前記操作ノブの長手方向の中央部よりも前記回転軸寄りに配置されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の車両後部構造。
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