JP2011111810A - ドアハンドル構造 - Google Patents

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雄亮 平田
Takahiro Muramatsu
隆広 村松
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Abstract

【課題】簡便な構成で側面衝突時のドア開放を防止可能なドアハンドル構造を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、車両のドアアウタパネル120の貫通孔150を塞ぐように取り付けられるドアハンドル構造101において、ドアアウタパネル120に固定されるベース部130と、ベース部130に支持されて回動する把持部135と、ベース部130の裏側に取り付けられ、ドアアウタパネル120の裏側に張り出す張出部180と、把持部135の回動に連動して移動することによりドアを開放するオープンロッド160と、を備え、張出部180は、オープンロッド160の近傍に張り出していることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のドアアウタパネルの貫通孔を塞ぐように取り付けられるドアハンドル構造に関するものである。
車両のドアを開放するとき、乗員は、車両ドアのドアハンドル(アウトサイドハンドル)の把持部を把持して車両外側へ引く。車両外側へ引かれた把持部は、それに接続されたオープンロッドを介してドアラッチを解除し、ドアを開放する。
車両ドアに側面衝突(側面衝突)が生じた場合、ドアアウタパネルが車両内側へ凹むように変形する一方、ドアハンドルの把持部は衝突時の衝撃により発生する慣性力によって車両外側へ浮き上がることがある。このドアハンドルの把持部の車両外側へ浮き上がる挙動はドア開放動作に相当するため、把持部に連結されたオープンロッドが移動してドアラッチを解除することになる。側面衝突を受けている最中は、ドアを閉める方向(車両内側方向)に衝突による荷重がかかっているのでドアは開放しない。しかし、把持部が車両外側へ浮き上がっているときに、ドアハンドルから離れるようにドアアウタパネルが車両内側へ凹み、オープンロッドに接近し干渉する場合がある。その場合、オープンロッドは、ドアを開放する方向に移動しているとき(ドアラッチ解除状態のとき)にドアアウタパネルの突入を受け、ドアアウタパネルと干渉することによりドアラッチ解除状態を保持したまま止まることになる。その結果、側面衝突時において、その衝突による荷重がドアを閉める方向(車両内側方向)にかからなくなるとドアが開放してしまう。
特許文献1では、オープンロッドに連動してドアアウタパネルに向かって移動するアウトサイドレバーの自由端部の端末に、ドアアウタパネルに向けた尖鋭部を突設している。これによれば、側面衝突時にドアアウタパネルが内側に変形して干渉したとしても、尖鋭部がドアアウタパネルに喰い込んでそうとの滑動を阻止し、アウトサイドレバーのドアラッチ解除方向の回動が防止されるとしている。
特開平3−221681号公報
しかし特許文献1に記載の技術では、さらに衝突の荷重によりドアアウタパネルがドアハンドルから離れるように車両内側に変形した場合、アウトサイドレバー端末の尖鋭部が喰い込んだ状態のままアウトサイドレバーを押し下げ、ドアラッチ解除方向に回動させた状態で保持してしまう可能性がある。オープンロッドはアウトサイドレバーに連結されているので、ドアアウタパネルとオープンロッドとは間接的に干渉していることになる。すなわち、この干渉により、オープンロッドはドアラッチ解除状態に保たれたままになり、この場合、側面衝突時において、衝突の荷重がドアを閉める方向にかからなくなった後のドア開放を回避できない。
本発明は、このような課題に鑑み、簡便な構成で側面衝突時のドア開放を防止可能なドアハンドル構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、車両のドアアウタパネルの貫通孔を塞ぐように取り付けられるドアハンドル構造において、ドアアウタパネルに固定されるベース部と、ベース部に支持されて回動する把持部と、ベース部の裏側に取り付けられ、ドアアウタパネルの裏側に張り出す張出部と、把持部の回動に連動して移動することによりドアを開放するオープンロッドと、を備え、張出部は、オープンロッドの近傍に張り出していることを特徴とする。
上記の構成によれば、張出部は、ドアアウタパネルの裏側(車両内側)に張り出しているため、側面衝突によって車両内側へ凹むように変形するドアアウタパネルを受け止める。これによって、オープンロッドも含めたドアハンドル構造全体がドアアウタパネルの変形に追従するため、ドアアウタパネルとドアハンドル構造との位置関係は相対的に変化しない。とりわけオープンロッド近傍でこの位置関係が維持されるため、ドアアウタパネルはオープンロッドとのクリアランスを保ち、オープンロッドとは干渉しない。側面衝突時に把持部が衝突の衝撃により発生する慣性力によって回動し、これに連動してオープンロッドがドアを開放させる開放位置(ドアラッチ解除位置)まで移動しても、把持部がドアハンドルに内蔵されたスプリングの付勢により元の位置に戻ればオープンロッドも元の位置に戻る。すなわち、側面衝突時において、衝突の荷重がドアを閉める方向にかからなくなった後のドア開放が防止される。なお、側面衝突中、衝突の荷重がドアを閉める方向(車両内側方向)にかかっている間はドアは閉まる方向に押されているので開放しない。
張出部は、ドアアウタパネル自体に固定されたベース部に固定されている。したがって、張出部によって、ドアアウタパネルの面剛性を側面衝突を受けた部分以外のより広範囲にわたって利用して、上記変形を受け止めることが可能である。
当該ドアハンドル構造は、上記ドアアウタパネルの裏側からドアハンドル構造に取り付けられるキーシリンダをさらに備え、張出部はキーシリンダの側面から周辺に張り出しているとよい。
上記の構成によれば、張出部は、ドアアウタパネルの裏側から組み付けられるキーシリンダに取り付けられているため、組付時にドアアウタパネルの貫通孔を表側(車両外側)から通過する必要がない。したがって張出部は、組付時に貫通孔の通過が可能な大きさおよび形状とする制約がないので、キーシリンダの周辺に自由な形状で張り出させておくことが可能である。キーシリンダの組付という簡易な作業だけで組付工数を増大させることなく、ドアアウタパネルの裏側に張り出す張出部が得られる。
当該ドアハンドル構造は、張出部をベース部の裏側に回転自在に固定することにより、張出部の所定の部分がドアアウタパネルの裏側に張り出す位置と、その所定の部分がドアアウタパネルの裏側に張り出さない位置とに自在に移動させる支点部をさらに備えるとよい。
上記の構成のように、張出部は、ドアアウタパネルの表側からドアの貫通孔を塞ぐように組み付けられるドアハンドル構造のベース部に予め取り付けることも可能である。ドアハンドル構造をドアアウタパネルに組み付ける前から張出部が張り出していると貫通孔を通ることができないため、張り出さない位置に移動させた状態でドアハンドル構造を組み付ける。組付後、張出部を回転させて、張出部の一部(所定の部分)がドアアウタパネルの裏側に張り出す位置まで移動させる。
上記張出部はドアアウタパネルを挟んでドアハンドル構造と共締めされているとよい。本構成によれば、張出部のための別個の締結箇所を設ける必要がなく、組付工数を減少させることが可能である。
本発明によれば、簡便な構成で側面衝突時のドア開放を防止可能なドアハンドル構造を提供可能である。
本発明によるドアハンドル構造の第1実施形態の概略構成を示す図である。 図1のドアハンドル構造を図1と同様の方向から見た透視図である。 図2の分解図である。 図2のB−B断面図である。 図2のキーシリンダの拡大図である。 本発明によるドアハンドル構造の第2実施形態の概略構成を示す図である。 図6のドアハンドル構造をドアアウタパネルの表側から組み付ける様子を示す図である。 図6(b)のC−C断面図である。 図4の第1の実施形態と対比される比較例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は本発明によるドアハンドル構造の第1実施形態の概略構成を示す図である。図1(a)は車両の進行方向(図の左方向)に向かって右側のドア110のドアアウタパネル120を、裏側(車両内側)車内から見た透視図である。図1(b)は図1(a)の領域Aを拡大した図である。図1においてドアインナパネルその他のドア110を構成する要素の図示は省略している。
ドアハンドル100は、ドアアウタパネル120に固定されるベース部130を含む。図1(b)に示すように、ドアアウタパネル120の裏側にはベース部130の裏側が露出している。
図2は図1のドアハンドル構造101を図1と同様の方向から見た透視図である。図2では、図1で示したベース部130裏側の要素の図示を省略している。図2に示すようにドアハンドル100は、乗員が把持してドアを開放するための把持部135も含んでいる。なお、ドアハンドルのベース部および把持部は合成樹脂製である。
図3は図2の分解図である。図4は図2のB−B断面図であり、図4(a)は平常時(側面衝突前)のB−B断面図(把持部135の図示は省略)、図4(b)は側面衝突が生じたときのB−B断面図である。図3および図4(a)に示すように、ドアハンドル100は、ドアアウタパネル120の表側(車両外側)からその貫通孔150を塞ぐように取り付けられている。したがって、図4(b)に示すように、ドアハンドル100は、ドアアウタパネル120の表側に把持部135を露出させていて、ドアアウタパネル120の裏側にベース部130の裏側を露出させている。把持部135はベース部130の裏側に支点(回転軸)132にて支持され、乗員が把持し引くことにより車両外側へ回動する。
図4(b)に示すように、ドアハンドル100の把持部135にはオープンロッド160が連結され、これは、把持部135の回動に連動して下方向に移動することによりドアを開放する棒状の部材である。オープンロッド160が下方に移動すると、ドアラッチ140(図1)のオープンロッド160が連結されているオープンレバー(図示省略)を回動させ所定の機構でラッチを解除し、ドアを開放する。
図2および図4(a)に示すように、ドアハンドル構造101は、ドアアウタパネル120の裏側からドアハンドル100のベース部130に取り付けられるキーシリンダ170をさらに備える。なお図1ではキーシリンダ170組付前の状態を示しているため、キーシリンダ170が図示されていない。
(キーシリンダ)
図5は図2のキーシリンダ170の拡大図である。図5(a)は車外側からキーシリンダ170を見た透視図であり、キーシリンダ170のアーム172、レバー174および後述の張出部180は、実際にはドアハンドル100およびドアアウタパネル120に隠れて見えない。図5(b)は図2と同様に車両内側からキーシリンダ170を見た図である。キーシリンダ170は、ドアハンドル100のうち、ドアアウタパネル120に固定されているベース部130の裏側に取り付けられている。
キーシリンダ170は図3に示すように、アーム部172によってドアアウタパネル120を挟んでドアハンドル100と車両内側からボルト(図示省略)により共締めされて、ドアハンドル100と共にドアアウタパネル120に固定されている。これにより、張出部180も間接的にドアハンドル100と共締めされることとなる。図5に示すように、キーシリンダ170にはレバー174が備えられ(図2および図3では図示省略)、レバー174は図示しないキーロッドに結合されていて、キーロッドはドアラッチ140に結合されている。キーシリンダ170にキーが挿入されて回されると、キーロッドが上/下方向に移動し、ドアラッチ140が所定の機構でドアをロック/アンロックする。
(張出部)
本実施形態の特徴は、ドアハンドル構造101が、キーシリンダ170の側面から周辺に張り出している張出部180を備えている点である。キーシリンダ170は、アーム部172および張出部180を含む本体外側の部分が、亜鉛合金等の金属ダイカスト製で一体に成形されている。張出部180は本実施形態では、車両下側から車両後側にかけての範囲の中心角が略90度の略扇形形状のプレート状で、その車両内側の面の車両下側の部分には上下方向に補強のためのリブ形状が設けられている。この略扇形形状の外周部分180Aが、図2の斜線部および図4に示すように、ドアアウタパネル120の裏側に張り出している。しかも図2に示すように、張出部180の外周部分180Aは、オープンロッド160の近傍に張り出している。張出部180は、ドアアウタパネル120とは車両幅方向において少しの隙間をあけて車両内側に配置されている。後述するように、この少しの隙間分ドアアウタパネル120が車両内側へ変形すると張出部180が受け止めることになる。
上記の構成によれば、張出部180は、ドアアウタパネル120の裏側に張り出しているため、図4(b)に示すように、側面衝突によって凹むように変形するドアアウタパネル120を受け止める。これによって、オープンロッド160も含めたドアハンドル構造101全体がドアアウタパネル120の変形に追従し、車両内側に移動することとなる。つまりドアアウタパネル120とドアハンドル構造101との位置関係は、相対的に変化しない。張出部180の外周部分180Aがオープンロッド160の近傍に張り出していることから、とりわけオープンロッド160近傍で、上記の位置関係が維持される。
したがってドアアウタパネル120は、図4(b)に示すオープンロッド160とのクリアランスCLを保ち、オープンロッド160に干渉しない。側面衝突時にドアハンドル100の把持部135が衝突の衝撃により発生する慣性力によって回動し、これに連動してオープンロッド160がドアを開放させる開放位置(ドアラッチ解除位置)まで下方に移動しても、把持部135がドアハンドル100に内蔵されたスプリングの付勢により元の位置に戻ればオープンロッド160も元の位置に戻る。すなわち、側面衝突時において、衝突の荷重がドアを閉める方向にかからなくなった後のドア開放が防止される。
また張出部180は、ドアアウタパネル120自体に固定されたベース部130に固定されている。したがって、張出部180によって、ドアアウタパネル120の面剛性を側面衝突を受けた部分以外のより広範囲にわたって利用して、上記変形を受け止めることが可能である。つまり、張出部180によりドアアウタパネルの貫通孔に補強部材を渡す形となり、貫通孔周りの車両内側への局部的な変形を抑えることができる。
なお、把持部135がドアラッチ解除位置まで回動した一瞬、オープンロッド160は開放位置(ドアラッチ解除位置)に移動するが、その瞬間には、ドアは側面衝突を受けていて衝突による荷重がドアを閉める方向(車両内側方向)にかかっているため、ドアは開放することはない。
また本実施形態の構成によれば、張出部180は、ドアアウタパネル120の裏側からドアハンドル100に組み付けられるキーシリンダ170に一体に形成されているため、組付時にドアアウタパネル120の貫通孔150をドアハンドル100と共に表側(車両外側)から通過する必要がない。したがって張出部180は、組付時に貫通孔の通過が可能な大きさおよび形状とする制約がないので、キーシリンダ170の周辺に自由な形状で張り出させておくことが可能である。キーシリンダ170の組付という簡易な作業だけで組付工数を増大させることなく、ドアアウタパネル120の裏側に張り出す張出部180が得られる。
本実施形態では張出部180の形状は略扇形のプレート状であるが、ドアアウタパネル120の裏側に張り出していれば、いかなる形状にしてもよい。張出部180を可能な限り広い面積のプレート状とし、ドアアウタパネル120の裏側に広範囲に張り出させるのが望ましい。ドアアウタパネル120の変形を受け止める強度が高くなるからである。ただし張出部180の面積の拡張は際限なく可能なものではなく、インナパネルに開けられた作業穴からの組付作業に支障が出ない範囲で行うとよい。
(比較例)
図9は図4の第1の実施形態と対比される比較例を示す図である。図9(a)は平常時(側面衝突前)の状態を示し、図9(b)は側面衝突前後の状態を示す。図9において本実施形態と同様の要素については同一の参照符号を用いる。
図9の比較例のドアハンドル50は本実施形態における張出部180を有しない。したがって側面衝突が生じると、ドアアウタパネル120は車両内側へ凹むように変形するので、図9(a)から図9(b)へと示すように、ベース部130から車両内側に離れ、オープンロッド160に突入する。これはドアハンドル50とドアアウタパネル120との位置関係が相対的に変化することに他ならない。オープンロッド160は、連結している把持部135が衝突時の衝撃により発生する慣性力によって車両外側へ浮き上がり回動すると、ドアを開放する下方向に移動して、このときにドアアウタパネル120の突入を受ける場合がある。その場合オープンロッド160はドアアウタパネル120と干渉し、ドア開放状態(ドアラッチ解除状態)を保持したまま止まる。その結果、側面衝突後にその衝突による荷重がドアを閉める方向(車両内側方向)にかからなくなるとドアが開放してしまう。
(第2実施形態)
図6は本発明によるドアハンドル構造の第2実施形態の概略構成を示す図である。第1の実施形態と同様の要素については同一の参照符号を用いることにより、重複説明を排除する。ドアハンドル構造201はキーシリンダを有しない実施形態である。運転席を除くドアには、キーシリンダを有しないドアハンドルが採用されることが多い。図6(a)(b)のいずれも、車両の進行方向(図の左方向)に向かって右側のドアアウタパネル120の裏側を、車両内側から見た透視図である。図6でも、ドアインナパネルその他のドアを構成する要素の図示は省略している。
ドアハンドル構造200は支点部210を備えている。支点部210は、張出部280をベース部130の裏側に回転自在に固定することにより、張出部280の所定の部分280Aがドアアウタパネル120の裏側に張り出す位置(図6(b))と、ドアアウタパネル120の裏側に張り出さない位置(図6(a))とに自在に移動させる。つまり、支点部210は張出部280の回転軸である。また、所定の部分280Aは、ドアハンドル200をドアアウタパネル120に締め付け固定するときに張出部280がドアアウタパネル120の裏側に張り出す部分で、図6(b)の斜線部で示す部分である。なお、支点部210の具体例としては、張出部280をタッピングスクリュにて締付トルクを調整して締め付けるにより回転自在に固定する方法がある。ベース部130の裏側には、張出部280の回転範囲を規制する規制リブ282、284が、ベース部130の面から車両内側に伸びて張出部280の外周の小口に当接するように設けられている。張出部280は、規制リブ282、284によって回転範囲を規制されて、それぞれ上記張り出す位置および張り出さない位置に位置決めされる。規制リブは、張出部280に当接して張出部280の回転範囲を規制し位置を決められるものであれば、張出部280の形状に合わせて設ける位置、個数および形状は自由である。たとえば、形状はリブではなくボス形状であってもよい。所定の部分280Aが張り出す位置はドアアウタパネル120の貫通孔150の車両後側の車両下側で、オープンロッド160の近傍としている。
本実施形態のドアハンドル200では、図6(a)のように、張出部280を、ドアアウタパネル120の表側からドアの貫通孔150を塞ぐように組み付けられるドアハンドル200のベース部230の裏側に、直接、予め取り付けている。
図7は図6のドアハンドル200をドアアウタパネル120の表側から組み付ける様子を示す図である。図7(a)〜(d)の順番で組付作業は行われる。最初、図7(a)(b)に示すように、ドアハンドル構造200のうち、組付前後にわたって一貫して上方に突出する把持部135等が貫通孔150に挿入される。このとき、張出部280は図6(a)に示す状態にあり、その上方の一部280B(図6(a)の張出部280の上側の斜線部)がドアアウタパネル120に突出している。しかし図7(a)(b)に示す組付初期には、上述のように把持部135等を先に貫通孔150に挿入するため、張出部280が組付の支障になることはない。
次に、図7(c)(d)に示すように、ドアハンドル200の下部が貫通孔150に組み付けられる。このときも張出部280は図6(a)に示す状態にあり、貫通孔150の下方には張り出していない。したがって張出部280は、貫通孔150を塞ぐように組み付けられるドアハンドル200のベース部230の裏側に、直接、予め取り付けているにも拘らず、一貫して組付作業の支障にはならない。
図8は図6(b)のC−C断面図であり、ドアハンドル200の組付後に張出部280を回転させて所定の部分280A(図6(b)の張出部280の斜線部)をオープンロッド160の近傍で張り出させた状態を示す図である。上方に張り出していた一部280Bを力点として押すことにより、作業者はきわめて簡便に張出部280を回転させることが可能である。
既に述べたように、ドアハンドル200をドアアウタパネル120に組み付ける前から張出部280の所定の部分280Aが下方に張り出していると、貫通孔150を通ることができない。したがって、部分280Aが張り出さない位置(図6(a))に移動させた状態でドアハンドル200を組み付ける。組付後、張出部280を(図6上で反時計回り方向に)回転させて、所定の部分280Aがドアアウタパネル120の裏側に張り出す位置まで移動させる(図6(b))。
図8に示すように、張出部280の所定の部分280Aも、ドアアウタパネル120の裏側に張り出しているため、側面衝突時に図の左方向(車両内側)に変形するドアアウタパネル120を受け止め、第1の実施形態と同様に、ドアアウタパネル120とオープンロッド160とのクリアランスCL(図4(b)に示すものと同様)を保ち、側面衝突時のドア開放を防止する。
張出部280は本実施形態の形状に限られるものではなく、ドアアウタパネル120への組付時には貫通孔150に干渉することなく、ドアアウタパネル120への組付後に所定の部分280Aがドアアウタパネル120の裏側に張り出すものであれば、自由に形状を定めてよい。ただし本実施形態のようにドアハンドル200組付時には張出部280の一部を上方に張り出させれば、それを力点として張出部280の回転に利用でき、組付作業がし易い。なお、本実施形態においては、張出部280は板金製としている。
(共締め)
張出部280は、ボルト(図示省略)により、ドアアウタパネル120を挟んでドアハンドル200のベース部230と共締めされる。すなわち、ドアアウタパネル120の表側から組み付けられるドアハンドル200と、組付後に回転させた張出部280とで、ドアアウタパネル120を挟んで裏側から共締めがなされる。張出部280には、所定の部分280Aを張り出す位置としたときにドアハンドル締め付け孔と同一の位置となる共締め用の孔が、設けられている。
上記構成によれば、張出部280のための別個の締結箇所を設ける必要がなく、組付工数を減少させることが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両のドアアウタパネルの貫通孔を塞ぐように取り付けられるドアハンドル構造に利用することができる。
100、200 …ドアハンドル
101、201 …ドアハンドル構造
110 …ドア
120 …ドアアウタパネル
130、230 …ベース部
135 …把持部
140 …ドアラッチ
150 …貫通孔
160 …オープンロッド
170 …キーシリンダ
172 …アーム部
174 …レバー
180、280 …張出部
210 …支点部
280A …所定の部分

Claims (4)

  1. 車両のドアアウタパネルの貫通孔を塞ぐように取り付けられるドアハンドル構造において、
    前記ドアアウタパネルに固定されるベース部と、
    前記ベース部に支持されて回動する把持部と、
    前記ベース部の裏側に取り付けられ、前記ドアアウタパネルの裏側に張り出す張出部と、
    前記把持部の回動に連動して移動することによりドアを開放するオープンロッドと、
    を備え、
    前記張出部は、前記オープンロッドの近傍に張り出していることを特徴とするドアハンドル構造。
  2. 前記ドアアウタパネルの裏側から当該ドアハンドル構造に取り付けられるキーシリンダをさらに備え、
    前記張出部は前記キーシリンダの側面から周辺に張り出していることを特徴とする請求項1に記載のドアハンドル構造。
  3. 前記張出部を前記ベース部の裏側に回転自在に固定することにより、該張出部の所定の部分が前記ドアアウタパネルの裏側に張り出す位置と、該所定の部分が該ドアアウタパネルの裏側に張り出さない位置とに自在に移動させる支点部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のドアハンドル構造。
  4. 前記張出部は前記ドアアウタパネルを挟んで当該ドアハンドル構造と共締めされていることを特徴とする請求項1または3に記載のドアハンドル構造。
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JP2020011611A (ja) * 2018-07-18 2020-01-23 スズキ株式会社 車両用サイドドア
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