JP3727007B2 - 自動車におけるバックドアのロック解除防止機構 - Google Patents

自動車におけるバックドアのロック解除防止機構 Download PDF

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JP3727007B2
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勝則 中川
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Kanbishi Corp
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Daihatsu Motor Co Ltd
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B77/00Vehicle locks characterised by special functions or purposes
    • E05B77/02Vehicle locks characterised by special functions or purposes for accident situations
    • E05B77/04Preventing unwanted lock actuation, e.g. unlatching, at the moment of collision

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  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ドア開口を閉じて車体に対しロックされているバックドアにその後方から何らかの物体が衝突した後突時に、上記バックドアのロック状態が不意に解除されないようにする自動車におけるバックドアのロック解除防止機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
バックドアを備える自動車には、従来、特開平10‐54168号公報でも示されるように、次のように構成されたものがある。
【0003】
即ち、自動車が、その車体の後面壁に形成されるドア開口と、このドア開口を開閉自在に閉じるバックドアと、上記バックドアの下端部に取り付けられて上記バックドアが上記ドア開口を閉じるとき、上記バックドアの下端部を上記ドア開口の下部開口縁にロック解除可能にロックさせるロック手段と、上記バックドアに支承される操作ハンドルと、この操作ハンドルに上記ロック手段を連動連結させて往、復移動自在とされるリンク機構とを備えている。
【0004】
また、上記ロック手段は、上記バックドアの下端部に固定される基部材と、この基部材に回動自在に枢支され、上記ドア開口の下部開口縁に係脱自在に係止される係止フックと、上記基部材に回動自在に枢支されると共に上記リンク機構を介して上記操作ハンドルに連動連結され、上記ドア開口の下部開口縁に係止された上記係止フックをその係止状態のままにロック解除可能にロックするラチエットとを備えている。
【0005】
そして、自動車の通常走行時など、上記ドア開口をバックドアが閉じているときには、上記係止フックはドア開口の下部開口縁のストライカに係止させられて「係止状態」とされており、また、上記ラチエットは上記係止フックを上記「係止状態」のままにロックさせる「係止保持状態」とされており、もって、上記バックドアは上記車体にロックされた「ロック状態」とされており、つまり、上記ドア開口がバックドアにより閉じられたままに保持されている。
【0006】
一方、上記ドア開口を開放させようとする場合には、上記操作ハンドルを操作して、上記リンク機構を往移動させる。すると、これに連動して上記ラチエットが回動させられて、上記「係止保持状態」が解除され、上記係止フックによる「係止状態」が解除可能となる。即ち、上記車体に対するバックドアの「ロック状態」が解除されて、上記バックドアを開動作させることが可能となって、上記ドア開口が開放可能とされる。
【0007】
ここで、自動車の後突時に、仮に、その衝撃力によりバックドアが大きく変形したときには、これに伴い上記ロック手段も変形して、このロック手段によるバックドアの下端部の「ロック状態」が不意に解除されるおそれがある。
【0008】
そこで、上記従来の技術では、上記ロック手段に補強部材を取り付けて、これを補強し、もって、後突時でも、上記ロック手段による「ロック状態」が保持されることとされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動車の後突時に、前記したように、その衝撃力で、バックドアが大きく変形し、この変形したバックドアの一部が上記リンク機構のいずれかに接触して、これを往移動させた場合には、上記した従来の技術のようなロック手段の補強に関係なく、上記「係止保持状態」が解除されることとなり、これが原因して、上記ロック手段による上記「ロック状態」が不意に解除されるおそれを生じる。
【0010】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、バックドアがドア開口を閉じてロック手段により車体に対し「ロック状態」とされている場合で、自動車の後突時など、上記バックドアにその後方から衝撃力を与えられた場合において、上記した車体に対するバックドアの「ロック状態」が不意に解除されないようにして、ドア開口が無用に開放されないようにし、かつ、これがより確実に達成されるようにすることを課題とする。
【0011】
また、上記課題が簡単な構成で達成されるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車におけるバックドアのロック解除防止機構は、次の如くである。
【0013】
請求項1の発明は、車体1の後面壁に形成されるドア開口3と、このドア開口3を開閉自在に閉じるバックドア4と、上記バックドア4の下端部に取り付けられて上記バックドア4が上記ドア開口3を閉じるとき、上記バックドア4の下端部を上記ドア開口3の下部開口縁6にロック解除可能にロックさせるロック手段8と、上記バックドア4に支承される操作ハンドル9と、この操作ハンドル9に上記ロック手段8を連動連結させて往、復移動C,D自在とされるリンク機構11とを備え、上記操作ハンドル9への操作で、この操作ハンドル9に上記リンク機構11が連動して往移動Cし、この往移動Cに上記ロック手段8が連動してこのロック手段8によるロック状態が解除されるようにし、上記ロック手段8が、上記バックドア4の下端部に固定される基部材22と、この基部材22に支承されて上記ロックをさせるロック手段本体23とを備え、上記基部材22が、車体幅方向の 各端部が上記バックドア4に締結されるベースプレート本体27と、このベースプレート本体27の後端縁から上方に向かって延出する延出プレート28とを備えた自動車において、
【0014】
上記延出プレート28が上記ロック手段本体23をその後方から覆うようにし、上記延出プレート28の一部分で形成され、前後方向で対向する上記バックドア4の一部分とリンク機構11の一部分51との間に配設される固定部材52を設け、
【0015】
上記固定部材52に支持されてその後端部57bが上記バックドア4の一部分の前方近傍に配置される規制部材57を設け、上記バックドア4の変形に伴い、このバックドア4の一部分に上記規制部材57の後端部57bが押されるとき、この規制部材57の前端部57c側が前方移動して上記リンク機構11の往移動C時における移動軌跡59内へ入り込むようにしたものである
【0016】
請求項の発明は、請求項の発明に加えて、上記固定部材52に前後方向に貫通する貫通孔54を形成し、この貫通孔54に上記規制部材57を嵌入させ、この規制部材57が、上記貫通孔54内を前方移動するときにこの貫通孔54の開口縁に摺接して上記移動軌跡59側に案内されるようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0018】
図1〜5において、符号1は自動車の車体で、矢印Frは、この自動車の前方を示している。
【0019】
上記自動車は車体1の後部にバックドア装置2を備えている。このバックドア装置2は、上記車体1の後面壁に形成されるドア開口3と、このドア開口3を開閉自在に閉じるバックドア4と、このバックドア4の下部側が後上方に向って往、復回動A,B自在となるようこのバックドア4の上端部を上記ドア開口3の上部開口縁に枢支させる枢支具(不図示)とを備えている。
【0020】
また、上記バックドア装置2は、上記ドア開口3の下部開口縁6の車体幅方向におけるほぼ中央部に取り付けられたストライカ7と、上記バックドア4の回動端である下端部に取り付けられ上記バックドア4が復回動Bして上記ドア開口3を全閉にさせるよう閉じるとき、上記ドア開口3の下部開口縁6のストライカ7に上記バックドア4の下端部をロック解除可能にロックさせるロック手段8と、上記バックドア4の外面側に支承される操作ハンドル9と、この操作ハンドル9に上記ロック手段8を連動連結させて往、復移動C,D自在とされるリンク機構11とを備えている。
【0021】
上記バックドア4は、その車外側を構成するアウタパネル13と、車体1内部の車室側を構成するインナパネル14とを備えている。車体1の背面視(正面視)で、上記各パネル13,14の外縁部は互いに結合させられており、また、これら各パネル13,14の中間部は前後方向に少し離れて対面させられ、これら各中間部の間には偏平な内部空間15が形成され、上記リンク機構11はその下端部を除いて上記内部空間15に収納されている。
【0022】
上記インナパネル14の上記中間部は、上記アウタパネル13とほぼ平行に延びる中間部本体16と、この中間部本体16の下端縁から上記アウタパネル13側に向って後方に延出しこの延出端がこのアウタパネル13の下端の外縁部に一体的に連なる延出部17とを備えている。車体幅方向におけるバックドア4のほぼ中央部で、上記延出部17には上記内部空間15の内外を上下方向で連通させる開口18が形成されている。上記両パネル13,14の各下端の外縁部は上記ロック手段8をその後方から覆っている。
【0023】
上記ロック手段8は、上記バックドア4の下端部における上記延出部17の下面側に左右一対の締結具21,21の締結により固定される基部材22と、この基部材22に支承されて上記バックドア4の下端部を上記ストライカ7にロック解除可能にロックさせるロック手段本体23とを備えている。
【0024】
上記基部材22は、上記各締結具21により上記延出部17の下面側に上下に重ね合わされて共締めされるブラケット25とベースプレート26とを備え、上記ブラケット25の上部は上記開口18を貫通して上記内部空間15に位置させられている。上記基部材22のブラケット25とベースプレート26は共に、上記各パネル13,14の各部分の板厚よりも厚肉とされて、より大きい強度を有している。
【0025】
また、上記ベースプレート26は、車体幅方向の各端部が上記各締結具21により上記延出部17に締結され、中間部が上記ブラケット25から少し下方に離れて位置するベースプレート本体27と、このベースプレート本体27の後端縁から上方に向って延出する延出プレート28とを備えている。この延出プレート28はベースプレート26の断面係数を大きくして、その剛性を高めており、また、上記ロック手段本体23をその後方から覆ってこれを保護すると共に、ロック手段8の内部が容易に見えることを防止して、このロック手段8の見栄えを向上させている。
【0026】
各図中実線で示すように、上記ロック手段8のロック手段本体23は、ほぼ鉛直方向に延びる軸心31回りに回動自在となるよう第1枢支軸32により上記基部材22に枢支されその回動で上記ドア開口3の下部開口縁6のストライカ7に係脱自在に係止されて「係止状態」とされる係止フック33と、この係止フック33を上記「係止状態」にさせようとする係止方向Eに向って上記係止フック33を付勢するばね(不図示)と、ほぼ鉛直方向に延びる軸心35回りに回動自在となるよう第2枢支軸36により上記基部材22に枢支され、その回動で上記係止フック33をその「係止状態」のままにロック解除可能にロックしてこの「係止状態」を保持する「係止保持状態」とされるラチエット37と、上記ラチエット37を上記「係止保持状態」にさせようとする係止保持方向Fに上記ラチエット37を付勢するばね38とを備えている。
【0027】
上記リンク機構11は、車体幅方向に延びてその一端部側が下方に向って往、復回動G,H自在となるよう他端部が前後に延びる軸心40の第3枢支軸41により上記ブラケット25の上部に枢支される回動アーム42と、上下方向に延びてその下端部側が上記回動アーム42と共に往、復回動G,H自在となるよう上端部が上記軸心40の第4枢支軸44により上記ブラケット25の上部に枢支される他の回動アーム45と、上記ラチエット37に一体成形され、上記他の回動アーム45が往回動Gする方向の前方近傍に位置するロック解除アーム46と、上記回動アーム42の回動端部(一端部)を上記操作ハンドル9に連動連結させるリンクバー47と、上記各回動アーム42,45を復回動Hさせる方向に付勢するばね48とを備えている。
【0028】
上記状態では、各図中実線で示すように、前記係止方向Eへの付勢力で上記係止フック33はストライカ7に係止させられて「係止状態」とされており、また、係止保持方向Fへのばね38の付勢力で、上記ラチエット37は上記係止フック33を上記「係止状態」のままにロックさせる「係止保持状態」とされており、もって、上記バックドア4は上記車体1にロックされた「ロック状態」とされ、つまり、上記ドア開口3がバックドア4により閉じられたままに保持されている。
【0029】
一方、上記ドア開口3を開放させようとする場合には、上記操作ハンドル9を操作して上記リンク機構11を往移動Cさせる。この際、このリンク機構11における回動アーム42と他の回動アーム45とが一体的に第3枢支軸41と第4枢支軸44の軸心40回りに往回動Gする。すると、この他の回動アーム45に連動して上記ラチエット37が上記ばね38の付勢力に抗して上記係止保持方向Fと反対方向に回動させられ、上記ラチエット37の「係止保持状態」が解除される(図3,4中、一点鎖線で示したラチエット37)。これにより、上記係止フック33の「係止状態」が解除可能となり、即ち、上記車体1に対するバックドア4の「ロック状態」が解除される。
【0030】
そこで、上記バックドア4を往回動Aさせれば、上記ストライカ7に対し上記バックドア4の下端部が上記ロック手段8と共に後方に離反する。この際、この離反により、上記係止フック33は、ばねの付勢力に抗して上記係止方向Eとは反対方向に回動させられ(図3中、一点鎖線の係止フック33)、上記ロック手段8はストライカ7の後方に離反する。このバックドア4の開動作(往回動A)によって、上記ドア開口3は開放される。また、上記したようにバックドア4を往回動Aさせたとき、上記係止フック33は上記係止方向Eの反対方向に回動したままの状態(図3中、一点鎖線)に保持されるようになっている。
【0031】
このため、上記バックドア4を往回動Aさせた後、復回動Bさせ、ドア開口3を閉じると、上記ロック手段8の係止フック33が自動的に「係止状態」になると共に、ラチエット37が自動的に「係止保持状態」となって、上記バックドア4は車体1に対し「ロック状態」にさせられる。
【0032】
上記構成において、前後方向で対向する上記バックドア4の一部分である下端外縁部と、上記リンク機構11の一部分51との間に配設されて上記バックドア4の下端部の延出部17に固定される固定部材52が設けられている。この固定部材52は、上記バックドア4の一部分の前方近傍に配設され、かつ、上記リンク機構11の一部分51の後方近傍に配設されている。
【0033】
より具体的には、上記ラチエット37の回動端は、その「係止状態」で、上記第2枢支軸36側から後方に向って突出させられており、このラチエット37の回動端に一体成形された前記ロック解除アーム46も上記ラチエット37の回動端から後方に向って突出させられており、上記ロック解除アーム46が上記リンク機構11の一部分51とされている。このロック解除アーム46(一部分51)の後方近傍で、このロック解除アーム46に上記延出プレート28が対向しており、この延出プレート28の一部分が上記固定部材52とされている。
【0034】
前後方向で、上記ロック解除アーム46(リンク機構11の一部分51)と対向する上記延出プレート28(固定部材52)の部分には、車体1背面視で矩形をなし、前後方向に貫通する貫通孔54が形成されている。
【0035】
特に、図4,5において、上記バックドア4側である延出プレート28(固定部材52)に、車体幅方向に延び、かつ、前後方向と板厚の厚さ方向が一致する板金製で帯板形状の規制部材57が支持されている。この規制部材57は、その長手方向の一端部57aが上記延出プレート28の後面にスポット溶接により固定されて、この延出プレート28を介しバックドア4に支持されている。
【0036】
上記規制部材57の長手方向の中途部は上記一端部から一旦後方に延出した後、前方に折り返され、この折り返し部が上記規制部材57の後端部57bとされ、この後端部57bは上記延出プレート28よりも後方に位置し、かつ、上記バックドア4の一部分の前方近傍(接合を含む)に配置されている。また、上記規制部材57の他端部がこの規制部材57の前端部57cとされて上記貫通孔54に嵌入されている。
【0037】
図4中、一点鎖線で示すように、上記バックドア4の一部分が上記延出プレート28に対し前後方向で相対的に接近して上記バックドア4の一部分に上記規制部材57の後端部57bが前方に向って押されるとき、上記規制部材57の前端部57c側が前方移動して、上記リンク機構11の往移動C時におけるその一部分51のロック解除アーム46の移動軌跡59内へ入り込むこととされている。
【0038】
より具体的には、上記リンク機構11の往移動C時に、上記ロック解除アーム46が軸心35回りで上記係止保持方向Fとは反対方向へ回動しようとするときの移動軌跡59内へ上記規制部材57の前端部57c側が入り込むこととされ、もって、上記規制部材57の前端部57cにより、上記ロック解除アーム46が上記係止保持方向Fとは反対方向に回動することが規制され、つまり、上記リンク機構11の往移動Cが規制されるようになっている。
【0039】
このため、上記バックドア4がドア開口3を閉じてロック手段8により車体1に対し「ロック状態」とされている場合で、自動車の後突時など、上記バックドア4がその後方から衝撃力Iを与えられたことにより、このバックドア4のアウタパネル13やインナパネル14の各部が折れ曲るなど塑性変形し、これに連動して、このバックドア4の一部分が変形して前方移動し、このバックドア4の一部分が上記延出プレート28(固定部材52)に対し前後方向で相対的に接近するときには、上記したように、規制部材57は、その後端部57bが上記バックドア4の一部分により前方に押されて塑性変形し、この際、上記規制部材57の前端部57c側が上記貫通孔54を前方に通り抜けながら上記移動軌跡59内に入り込む。すると、上記規制部材57の前端部57cによって、上記リンク機構11の往移動Cが規制される。
【0040】
よって、上記したように、後突時など、バックドア4がその後方から衝撃力Iを与えられたときには、上記リンク機構11の往移動Cが規制されることから、このリンク機構11の往移動Cにロック手段8のラチエット37が連動するということが防止される。この結果、このラチエット37が上記「係止保持状態」のままに保たれて、上記ロック手段8による上記「ロック状態」が不意に解除されるということはより確実に防止され、ドア開口3が無用に開放されるということが防止される。
【0041】
上記の場合、規制部材57の前端部57c側が、上記貫通孔54内を前方移動するときにこの貫通孔54の開口縁に摺接して上記移動軌跡59側に案内されるようにしてある。
【0042】
このため、上記したように、規制部材57の後端部57bが上記バックドア4の一部分に押されて上記規制部材57の前端部57c側が上記貫通孔54を前方に通り抜けるとき、上記前端部57c側は上記貫通孔54の開口縁を摺動することにより、上記移動軌跡59側に向うよう正確に案内されてこの移動軌跡59内に確実に入り込む。
【0043】
よって、上記規制部材57の前端部57cにより、上記リンク機構11の往移動Cがより確実に規制されて、上記ロック手段8による上記「ロック状態」が不意に解除されることは、更に確実に防止される。
【0044】
ここで、前記したように、上記延出プレート28である固定部材52は、上記バックドア4に固定されており、かつ、その各パネル13,14の各部分の板厚よりも厚肉であって、ロック手段本体23をこれに対する外力から保護するものとして、大きい強度を有している。
【0045】
このため、上記バックドア4の一部分が、上記衝撃力Iにより更に上記延出プレート28(固定部材52)に接近してこれを前方に押す場合、この延出プレート28は、上記バックドア4の一部分に押されるときの外力に、変形することなく強固に対抗する。
【0046】
よって、上記バックドア4の一部分からの外力が上記リンク機構11に与えられるということは上記延出プレート28により未然に防止されて、上記外力により上記リンク機構11が無意図的に往移動Cするということが防止され、このため、上記「ロック状態」が不意に解除されるということは、より確実に防止される。
【0047】
また、上記バックドア4への衝撃力Iが大きくて、このバックドア4の大きな変形で、その一部分に押されて上記延出プレート28が変形するとき、この延出プレート28が前方移動してこの延出プレート28の少なくとも一部分が上記移動軌跡59に入り込むこととされている。
【0048】
より具体的には、上記ロック解除アーム46と前後方向で対向する上記延出プレート28の部分に、貫通孔54が形成されている。
【0049】
図4において、上記バックドア4の変形に伴い上記延出プレート28が変形して前方移動するとき、上記ロック解除アーム46と上記貫通孔54とが互いに嵌合することとされ、もって、上記貫通孔54の開口縁を構成している上記延出プレート28の一部分が上記移動軌跡59に入り込み、上記延出プレート28の一部分により、上記ロック解除アーム46が上記他の回動アーム45の往回動Gに連動することが規制され、つまり、上記リンク機構11の往移動Cが規制されるようになっている(図4中、二点鎖線)。
【0050】
しかも、上記ロック解除アーム46と貫通孔54との嵌合で、この貫通孔54の開口縁に上記ロック解除アーム46が当接してその回動が規制可能とされることから、上記ロック解除アーム46が上記他の回動アーム45の往回動Gに連動することが規制され、つまり、上記嵌合によって、リンク機構11の往移動Cが規制されて、上記ロック手段8による上記「ロック状態」が不意に解除されるということが更に確実に防止される。
【0051】
また、上記ロック手段8が、上記バックドア4の下端部に固定される基部材22と、この基部材22に支持されてこの基部材22を上記ドア開口3の下部開口縁6にロック解除可能にロックさせるロック手段本体23とを備え、また、このロック手段本体23が、上記基部材22に回動自在に枢支され、上記ドア開口3の下部開口縁6のストライカ7に係脱自在に係止される係止フック33と、上記基部材22に回動自在に枢支されると共に上記リンク機構11を介して上記操作ハンドル9に連動連結され、上記ドア開口3の下部開口縁6に係止された上記係止フック33をその係止状態のままにロック解除可能にロックするラチエット37とを備えた場合において、上記ラチエット37の回動端部に上記リンク機構11の一部分51を一体成形し、上記基部材22の一部分である上記延出プレート28を上記固定部材52としてある。
【0052】
このため、上記した「ロック状態」が不意に解除されるということの防止のための固定部材52に、上記ロック手段8の基部材22におけるベースプレート26の延出プレート28が利用されて、部品の増加が防止されたのであり、よって、その分、上記「ロック状態」が不意に解除されるということの防止は、簡単な構成で達成される。
【0053】
なお、上記貫通孔54は、上記固定部材52に形成される切り欠きの一部、もしくは全部を含む概念である。
【0054】
なお、図4中、二点鎖線で示すように、上記規制部材57は上記固定部材52の一部を切り起すことにより成形してもよく、このようにすれば、上記「ロック状態」が不意に解除されるということの防止は、部品の増加を防止して、更に、簡単な構成で達成される。また、上記規制部材57は、その一端部57aが上記延出プレート28に固定され、前端部57cが上記延出プレート28の上方を越えて前方に突出するものであってもよい
【0055】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0056】
請求項1の発明は、車体の後面壁に形成されるドア開口と、このドア開口を開閉自在に閉じるバックドアと、上記バックドアの下端部に取り付けられて上記バックドアが上記ドア開口を閉じるとき、上記バックドアの下端部を上記ドア開口の下部開口縁にロック解除可能にロックさせるロック手段と、上記バックドアに支承される操作ハンドルと、この操作ハンドルに上記ロック手段を連動連結させて往、復移動自在とされるリンク機構とを備え、上記操作ハンドルへの操作で、この操作ハンドルに上記リンク機構が連動して往移動し、この往移動に上記ロック手段が連動してこのロック手段による「ロック状態」が解除されるようにし、上記ロック手段が、上記バックドアの下端部に固定される基部材と、この基部材に支承されて上記ロックをさせるロック手段本体とを備え、上記基部材が、車体幅方向の各端部が上記バックドアに締結されるベースプレート本体と、このベースプレート本体の後端縁から上方に向かって延出する延出プレートとを備えた自動車において、
【0057】
上記延出プレートが上記ロック手段本体をその後方から覆うようにしている。
【0058】
このため、上記ロック手段本体は上記延出プレートにより保護されると共に、上記ロック手段の内部が容易に見えることが防止されて、このロック手段の見栄えが向上する。
【0059】
また、上記延出プレートの一部分で形成され、前後方向で対向する上記バックドアの一部分とリンク機構の一部分との間に配設される固定部材を設けてある。
【0060】
このため、上記バックドアがドア開口を閉じてロック手段により車体に対し「ロック状態」とされている場合で、自動車の後突時など、上記バックドアが衝撃力を与えられてこのバックドアが変形し、これに連動して、上記バックドアの一部分が前方移動するときには、上記固定部材は上記バックドアに固定されていて大きい強度を有しているため、上記固定部材は上記バックドアの一部分に押されるときの外力に強固に対抗する。
【0061】
よって、上記バックドアの一部分からの外力が上記リンク機構に与えられるということは上記固定部材により未然に防止されて、上記外力により上記リンク機構が無意図的に往移動するということが防止され、このため、上記「ロック状態」が不意に解除されるということは防止される。
【0062】
また、上記固定部材に支持されてその後端部が上記バックドアの一部分の前方近傍に配置される規制部材を設け、上記バックドアの変形に伴い、このバックドアの一部分に上記規制部材の後端部が押されるとき、この規制部材の前端部側が前方移動して上記リンク機構の往移動時における移動軌跡内へ入り込むようにしてある。
【0063】
このため、後突時など、バックドアがその後方から衝撃力を与えられて、このバックドアの一部分が変形して前方移動するときには、上記規制部材の前端部側が上記移動軌跡内に入り込み、この規制部材の前端部によって、上記リンク機構の往移動が規制される。
【0064】
よって、上記リンク機構の往移動にロック手段が連動して上記ロック手段による上記「ロック状態」が不意に解除される、ということは更に確実に防止される
【0065】
求項の発明は、上記固定部材に前後方向に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔に上記規制部材を嵌入させ、この規制部材が、上記貫通孔内を前方移動するときにこの貫通孔の開口縁に摺接して上記移動軌跡側に案内されるようにしてある。
【0066】
このため、上記したように、規制部材の後端部が上記バックドアの一部分に押されて上記規制部材が上記貫通孔を前方に通り抜けるとき、上記規制部材は上記貫通孔の開口縁を摺動することにより、上記移動軌跡側に向うよう正確に案内されてこの移動軌跡内に確実に入り込む。
【0067】
よって、上記規制部材により、上記リンク機構の往移動がより確実に規制されて、上記ロック手段による上記「ロック状態」が不意に解除されるということは、更に確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 バックドアの下部側面断面図である。
【図2】 図1で示したものの背面部分断面図である。
【図3】 ロック手段の平面部分断面図である。
【図4】 図3の部分作用説明図である。
【図5】 ロック手段の部分斜視図である
【符号の説明】
1 車体
2 バックドア装置
3 ドア開口
4 バックドア
6 下部開口縁
7 ストライカ
8 ロック手段
9 操作ハンドル
11 リンク機構
22 基部材
23 ロック手段本体
26 ベースプレート
28 延出プレート
33 係止フック
37 ラチエット
45 他の回動アーム
46 ロック解除アーム
51 一部分
52 固定部材
54 貫通孔
57 規制部材
59 移動軌跡
C 往移動
D 復移動

Claims (2)

  1. 車体の後面壁に形成されるドア開口と、このドア開口を開閉自在に閉じるバックドアと、上記バックドアの下端部に取り付けられて上記バックドアが上記ドア開口を閉じるとき、上記バックドアの下端部を上記ドア開口の下部開口縁にロック解除可能にロックさせるロック手段と、上記バックドアに支承される操作ハンドルと、この操作ハンドルに上記ロック手段を連動連結させて往、復移動自在とされるリンク機構とを備え、上記操作ハンドルへの操作で、この操作ハンドルに上記リンク機構が連動して往移動し、この往移動に上記ロック手段が連動してこのロック手段によるロック状態が解除されるようにし、上記ロック手段が、上記バックドアの下端部に固定される基部材と、この基部材に支承されて上記ロックをさせるロック手段本体とを備え、上記基部材が、車体幅方向の各端部が上記バックドアに締結されるベースプレート本体と、このベースプレート本体の後端縁から上方に向かって延出する延出プレートとを備えた自動車において、
    上記延出プレートが上記ロック手段本体をその後方から覆うようにし、上記延出プレートの一部分で形成され、前後方向で対向する上記バックドアの一部分とリンク機構の一部分との間に配設される固定部材を設け、
    上記固定部材に支持されてその後端部が上記バックドアの一部分の前方近傍に配置される規制部材を設け、上記バックドアの変形に伴い、このバックドアの一部分に上記規制部材の後端部が押されるとき、この規制部材の前端部側が前方移動して上記リンク機構の往移動時における移動軌跡内へ入り込むようにした自動車におけるバックドアのロック解除防止機構
  2. 上記固定部材に前後方向に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔に上記規制部材を嵌入させ、この規制部材が、上記貫通孔内を前方移動するときにこの貫通孔の開口縁に摺接して上記移動軌跡側に案内されるようにした請求項に記載の自動車におけるバックドアのロック解除防止機構。
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