JP6891384B2 - ボンネットラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ボンネットルーフ(エンジンルーフ)用ラッチ装置に関するもので、特に、ボンネットルーフをリフトアップさせるラッチバネについて改良したボンネットラッチ装置に関するものである。
従来のボンネットラッチ装置は、ボンネットフードに取り付けられるストライカと、車体に取り付けられストライカと噛合するラッチユニットとを備えている。ラッチユニットはストライカとの当接係合によりラッチバネの付勢力に抗してアンラッチ位置からラッチ位置に回転するラッチと、ラッチ位置に回転したラッチと係合することでラッチをラッチ位置に保持するラチェットとを備えている。ボンネットラッチ装置におけるラッチバネは、ボンネットフードの開扉操作でラッチがラチェットから開放されたとき、ラッチをアンラッチ方向に回転させてボンネットフードを閉扉位置(ラッチ位置)からリフトアップ位置まで2〜3cm押し上げ得る強力なバネトルクを備えている。
また、特許文献1には、ラッチに係合したストライカをバネ付勢力でアンラッチ方向に押し上げてストライカをラッチに圧接する押圧レバー(アンチラトルレバー)を、ラッチと同一軸に軸止させたボンネットラッチ装置について開示されている。この構成では、ストライカをラッチに圧接することで、両者間の隙間を吸収して、ストライカとラッチとの間で生じるラトル音の抑制を図っている。
特開平2−232487号公報
従来のボンネットラッチ装置のラッチバネのバネトルクは、ボンネットフードを確実にリフトアップできる強さを基準に設定されているため、ボンネットフードを開扉状態から閉扉状態にする際には、バネトルクによる抵抗が強くなりすぎる傾向となり、閉扉操作性が損なわれていた。
よって、本発明は、ボンネットフードに取り付けられるストライカ12と車体に取り付けられ前記ストライカ12と噛合するラッチユニット11とを備え、前記ラッチユニット11は前記ストライカ12との当接係合によりアンラッチ位置からラッチ位置にラッチ軸17を中心に回転するメインラッチ21と、ラチェット軸19に軸止されラッチ位置に回転した前記メインラッチ21と係合することで前記メインラッチ21をラッチ位置に保持するラチェット20とを有し、前記メインラッチ21には前記ストライカ12と係合する係合溝21bを設け、前記係合溝21bに係合した前記ストライカ12をラッチバネ24で付勢したアンチラトルラッチ22によりアンラッチ方向に押圧する構成としたボンネットラッチ装置において;前記ラッチバネ24は、コイル部24aと前記コイル部24aから伸びる第1脚部24bおよび第2脚部24cとを備え;前記コイル部24aの中心Xは前記アンチラトルラッチ22の回転軸芯に対して偏心するように配置し;前記第1脚部24bは前記ラッチユニット11のベースプレート13の側壁13aに当接させ、前記第2脚部24cは前記アンチラトルラッチ22に係止させ、前記コイル部24aは前記アンチラトルラッチ22に設けたバネ係止屈曲片22jに係止させることで前記コイル部24aの中心Xを前記アンチラトルラッチ22の回転軸芯に対して偏心状態に維持させたボンネットラッチ装置としたものである。
本発明の請求項1および請求項2に係る発明では、コイル部24aの中心Xをアンチラトルラッチ22の回転軸芯に対して偏心させることで、ボンネットフードのリフトアップに必要なバネトルクを維持したまま、アンラッチ状態からラッチ状態へ閉扉させるとき第2ラッチバネ24の付勢力を減少させることができ、ボンネットフードの閉扉操作性の向上が期待できる。
本発明の請求項に係る発明では、コイル部24aとコイル部24aから伸びる第1脚部24bおよび第2脚部24cとを備えたトーションコイルバネの組付作業性を向上できる。
本発明の請求項に係る発明では、メインラッチ21とアンチラトルラッチ22を同一軸により軸止することで、アンチラトルラッチ22がメインラッチ21の正面側を全体的に補強できる。
本発明の請求項に係る発明では、アンチラトルラッチ22をメインラッチ21と連動させているので、アンチラトルラッチ22をメインラッチ21に対する補強部材として使用できる。
本発明の請求項に係る発明では、アンチラトルラッチ22によりメインラッチ21とストライカ12との係合部分を補強できる。
本発明の請求項に係る発明では、上部構造体21gと上部構造体22kとをラッチ軸17の軸芯方向において重合させので、メインラッチ21のラッチ軸17の軸芯方向の変形をアンチラトルラッチ22により抑制できる。
本発明の請求項に係る発明では、アンチラトルラッチ22により、ラチェット20のラチェット軸19の軸芯方向への変位変形を抑制できる。
本発明に係わるボンネットラッチ装置の開扉状態の正面図である。 正面側の部材を省略したボンネットラッチ装置の背面図である。 閉扉状態のラッチ体とラチェットの正面図である。 ボンネットラッチ装置のメインラッチの正面図である。 ボンネットラッチ装置のアンチラトルラッチの正面図である。 ボンネットラッチ装置のラチェットおよび操作レバーの正面図である。 メインラッチとアンチラトルラッチとの間の遊びを示す略図である。 メインラッチおよびアンチラトルラッチのストライカ保持部とストライカとの間の間隙を示す略図である。 閉扉状態のトーションコイルバネの動きを示す略図である。 開扉状態(リフトアップ状態)のトーションコイルバネの動きを示す略図である。 ベースプレートの傾斜面を示す斜視図である。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に掛かるボンネットフード(又はエンジンフード)用のボンネットラッチ装置10の正面を示している。多くの車両では、エンジンルームは車両室内の前側に配置され、エンジンルームを覆う典型的なボンネットフード(図示省略)は、その後端部(基端部)が蝶番等で車体に軸止されている。ボンネットラッチ装置10は、車体の前端に固定されるラッチユニット11と、ボンネットフードの前端部(回動端部)に固定されるストライカ12とを備えている。
図1、2のように、ラッチユニット11は金属製ベースプレート13を備え、ベースプレート13の左右両側には矩形の取付孔14、14を形成する。取付孔14、14は挿通されるボルト15、15の軸径より充分に大きく形成され、両者の遊びを用いてラッチユニット11の取付位置は微調整される。
ベースプレート13の上部中央には上端を開口した縦方向のストライカ溝16を形成する。図1において、ストライカ溝16を挟んで、ベースプレート13の左方にはラッチ軸17によりラッチ体18を軸止し、ベースプレート13の右方にはラチェット軸19によりラチェット20を軸止する。ラッチ軸17とラチェット軸19との軸芯は互いに平行に設定してある。
ラッチ体18は、ラッチ軸17の軸芯方向において互いに重なり合うように配置されたメインラッチ21(図4)とアンチラトルラッチ22(図5)とを備えている。メインラッチ21とアンチラトルラッチ22は実質的に互いに連動回転し、第1ラッチバネ23および第2ラッチバネ24の付勢力により反時計回転方向(アンラッチ方向)に付勢される。ラチェット20はラチェットバネ25の付勢力でラッチ係合方向(時計回転方向)に付勢されている。
図1はボンネットラッチ装置10の開扉状態(アンラッチ状態)を示しており、ボンネットフードを閉じると、ストライカ12は下方に移動してストライカ溝16内に進入してラッチ体18に当接係合し、これにより、ラッチ体18は第1ラッチバネ23および第2ラッチバネ24の付勢力に抗してラッチ方向(時計回転方向)に回転する。ラッチ体18がラッチ位置に至ると、ラチェット20はラチェットバネ25の付勢力でラッチ体18に係合してボンネットフード(ストライカ12)の閉扉状態を維持する。なお、図1において、ストライカ12の移動経路上に示されているサブラッチ26は、後述するように、ストライカ12との当接により側方に押し出されるため、ストライカ12の下動を阻碍しない。
メインラッチ21とアンチラトルラッチ22は共にラッチ軸17に軸止され、実施例では、ベースプレート13とアンチラトルラッチ22との間にメインラッチ21が配置されている。
メインラッチ21には凹部若しくは開口部21aを形成し、アンチラトルラッチ22には開口部21a内に突出する突起22aを形成する。開口部21aはラッチ軸17を中心とする回転方向(円周方向)において突起22aより大きく開口させ、開口部21aと突起22aとの間に円周方向の遊び27を設定する。これにより、メインラッチ21とアンチラトルラッチ22とは、円周方向の遊び27を持って互いに連動回転するように連結される。この遊び27は、メインラッチ21とストライカ12との間にで発生するラトル音の低減に利用する。ラトル音低減については改めて説明する。
メインラッチ21には、ストライカ12と係合する係合溝21bを形成し、同様に、アンチラトルラッチ22にもストライカ12と係合する係合溝22bを形成する。係合溝21bおよび係合溝22bは類似形状でラッチ軸17の放射方向に伸びている。係合溝21bおよび係合溝22bの奥側でラッチ軸17に近接した部分は、両側壁がほぼ並行でU字状を呈するストライカ保持部21c、22cに形成する。閉扉状態では、図3のように、ストライカ12は奥側のストライカ保持部21c、22cと係合する。
ボンネットラッチ装置10においては、ストライカ保持部21c、22cの幅は、ストライカ12の直径より0.5〜1mm程度広く形成し、両者の間に間隙28を形成する。この間隙28は、金属製のメインラッチ21およびアンチラトルラッチ22のストライカ保持部21c、22cに、ストライカ12を円滑に進入係合させるのに必要な間隙である。
係合溝21bおよび係合溝22bのラッチ軸17から離れた部分はフレアー状に広がる間口21d、22dに形成している。
メインラッチ21は、ラチェット20とは同一平面上に配置され、メインラッチ21の間口21dの側壁にはラチェット20の爪20aが係合する当接面21eを形成する。アンチラトルラッチ22には、ラッチ軸17から側方に延在させたラチェット抑え22eを形成する。ラチェット抑え22eは、ラチェット20に対してラチェット軸19の軸芯方向において重なる位置まで延在させる。ラチェット抑え22eは少なくとも図3の閉扉状態においてラチェット20と重合し、好適には、図1の開扉状態においても、ラチェット20と重合させる。
メインラッチ21はラチェット20と同一平面上に配置されるが、アンチラトルラッチ22はラチェット20とは異なる回転平面上に配置されており、ラチェット20とは係合しない。
ボンネットフードやベースプレート13に変形等が起こると、ラチェット20にはラチェット軸19の軸芯方向に沿った外力が作用することがある。この方向の外力はラチェット20の爪20aをメインラッチ21の当接面21eから離脱させる外力として作用するが、ラチェット20の正面側にはラチェット軸19の軸芯方向において重合するようにアンチラトルラッチ22のラチェット抑え22eを配置しラチェット20の正面側を保護・補強しているので、ラチェット20の爪20aとメインラッチ21の当接面21eとの係合状態を良好に維持できる。なお、ラチェット20の背面側はベースプレート13により保護・補強されている。
第1ラッチバネ23はラッチ体18のアンチラトルラッチ22とベースプレート13との間に係止された好適には円筒コイルバネであり、第1ラッチバネ23の付勢力は突起22aと開口部21aとの当接を介してメインラッチ21に伝達される。
第2ラッチバネ24は、好適には、コイル部24aと第1脚部24bと第2脚部24cとを備えたトーションコイルバネである。第1脚部24bの先端側はベースプレート13の側壁13aに当接させ、第2脚部24cの先端はアンチラトルラッチ22の係止孔22fに係止させ、第1ラッチバネ23と同様に、突起22aと開口部21aとの当接を介してメインラッチ21に付勢力を伝達させている。
図3の閉扉状態では、ラチェット20の爪20aはメインラッチ21の当接面21eに当接して、メインラッチ21をラッチ位置に保持している。また、ラチェット20は異なる回転平面上に配置されたアンチラトルラッチ22とは係合しない。このため、アンチラトルラッチ22は、メインラッチ21との間に設定された遊び27の分だけ、第1ラッチバネ23および第2ラッチバネ24の付勢力によりアンラッチ方向(反時計回転方向)に単独で回転可能となる。単独回転したアンチラトルラッチ22のストライカ保持部22cの下側の押圧壁22gは、ストライカ12の下面に当接し開扉方向に押圧する。このアンチラトルラッチ22の動きにより、ストライカ12はメインラッチ21のストライカ保持部21cの上側の係合壁21fに圧接され、もって、ストライカ12は係合壁21fと押圧壁22gとの間でバネ付勢力により狭持される。このため、ストライカ保持部21c、22cと、ストライカ12との間に設定された0.5〜1mm程度の間隙28は吸収され、間隙28が発生源となるラトル音は、効果的に抑制される。
図3の閉扉状態において、ストライカ12が開扉方向に極めて強力に引き上げられると、メインラッチ21の係合溝21b(係合壁21f)が変形破損して、ボンネットが開いてしまうことがある。そこで、本実施例では、ラトル音抑制、および、ラチェット20の軸方向への変位抑制を兼ねるアンチラトルラッチ22に、更にラッチ強度向上の機能を追加している。具体的には、ストライカ保持部22cをU字状に形成して、その上側壁をメインラッチ21の係合溝21b(係合壁21f)に対する補強壁22hとしている。
閉扉状態を示す図3においては、補強壁22hは係合壁21fに対して遊び27に相当する分、ずれていて、面一には配置されていないが、係合壁21fが仮に変形した場合は、直ちに補強壁22hがストライカ12に当接して、閉扉状態の維持に努めるため、充分な補強効果を期待できる。
アンチラトルラッチ22は、メインラッチ21と同一のラッチ軸17により軸止され、メインラッチ21の正面側を覆うように配置されている。このため、アンチラトルラッチ22自体が、メインラッチ21のラッチ軸17の軸芯方向への変形を抑制する補強部材としても作用する。特に、メインラッチ21の係合壁21fを構成する上部構造体21gと、メインラッチ21の当接面21eを構成する下部構造体21hに対しては、アンチラトルラッチ22の補強壁22hを構成する上部構造体22kと、アンチラトルラッチ22の押圧壁22gを構成する下部構造体22mとを、それぞれその正面側に対峙させているため、メインラッチ21のラッチ軸17の軸芯方向への変形を良好に抑制できる。
ラチェット20は、好適には車両室内の操作レバー29に連結ワイヤー30を介して連結される(図6参照)。操作レバー29によりラチェット20が反時計回転すると、図3において、爪20aがメインラッチ21の当接面21eから離脱し、ラッチ体18は第1ラッチバネ23および第2ラッチバネ24の付勢力によりアンラッチ方向(反時計方向)に回転する。このとき、ラッチ体18のアンラッチ方向への回転力は、原則として、第1ラッチバネ23および第2ラッチバネ24の付勢力の強さに比例するため、バネ弾性はボンネットルーフの重量等応じて強さが調節される。
第1ラッチバネ23および第2ラッチバネ24に求められる最少の付勢力は、ラッチ体18のアンラッチ回転により、ボンネットルーフをリフトアップ位置まで確実に持ち上げられる付勢力となる。リフトアップ位置とは、ボンネットルーフと車体との間にドライバーや整備士が手先を挿入できる程度のギャップを生成できる位置となる。通常、約2〜3cmのギャップとなる。
図2に示したように、サブラッチ26はベースプレート13の背面側に軸31により軸止され、バネ32により図2において時計回転方向、図1においては反時計回転方向に付勢されている。サブラッチ26の上方に伸びるアーム33の先端には、閉扉方向に移動するストライカ12と当接可能の傾斜面34が形成される。図1において、ストライカ12が閉扉により下動すると、ストライカ12は傾斜面34に当接して、サブラッチ26を時計回転させるため、ストライカ12の下動は阻碍されない。
サブラッチ26には、リフトアップさせたボンネットルーフと車体との間にドライバーや整備士が手先を挿入したときに、アクセスできるオープンレバー35を設ける。
ラチェット20の爪20aが操作レバー29の操作で、メインラッチ21の当接面21eから離脱すると、第1ラッチバネ23および第2ラッチバネ24の付勢力によりアンラッチ回転するラッチ体18によりストライカ12(ボンネットルーフ)は持ち上げられ、リフトアップ位置に移動する。リフトアップ状態では、ストライカ12はラッチ体18により最大限押し上げられた状態ではあるが、サブラッチ26のアーム33に形成したフック36よりは下方に位置することになる。また、サブラッチ26はラチェット20の動きとは独立しているため、走行中のアクシデントでラチェット20がラッチ体18から外れても、サブラッチ26のフック36は確実にストライカ12を捕獲して、ボンネットルーフの開扉を防止する。
リフトアップ位置のボンネットルーフを全開にするには、オープンレバー35によりサブラッチ26を回転させて、フック36をストライカ12の上方への移動軌跡上から外せばよい。
図1において、ラッチ体18の下方近傍には、ラッチスイッチ37を配置する。ラッチスイッチ37はラッチ体18の回転位置により、ボンネットルーフが閉扉状態であるかリフトアップ状態若しくは開扉状態であるかを検出する。
トーションコイルバネ製の第2ラッチバネ24のコイル部24aは、アンチラトルラッチ22のバネ係止屈曲片22jに係止させる(図9、10)。バネ係止屈曲片22jはラッチ軸17から所定距離離間させ、バネ係止屈曲片22jに係止させたコイル部24aの中心Xをラッチ軸17の軸芯に対して偏心させる。
第1脚部24bにはベースプレート13の側壁13aに当接する屈曲部24dを形成する。アンチラトルラッチ22がラッチ位置(図9)とアンラッチ位置(図10)とに変位するとき、屈曲部24dは側壁13aに対して摺接移動する。
取付孔14は、ベースプレート13の両側の後方に膨出させた止着面13cに形成される。止着面13cはラッチ体18の回転面に対してほぼ平行であり、止着面13cの内側よりの側面には第1脚部24bが当接する縦方向の側壁13aが形成される。
第2ラッチバネ24をラッチユニット11に組み付けるには、まず、第2脚部24cの端部をアンチラトルラッチ22の係止孔22fに、また、コイル部24aをアンチラトルラッチ22のバネ係止屈曲片22jに係止させる。第2脚部24cに対して大きく開いた状態の第1脚部24bは、ベースプレート13の止着面13cの上部に形成した横方向の上壁13dに当接させるか、対峙可能に臨ませる。上壁13dと止着面13cとの間には傾斜面13bを形成する。傾斜面13bは上壁13dから止着面13cに向かって徐々に後方に傾斜させる。上壁13dに当接させた第1脚部24bは、上壁13dとの当接を解除させるように後方に移動させた後、傾斜面13bを利用して止着面13cまで移動させ、そのまま更に第1脚部24bを撓ませて止着面13cの側方の側壁13aに係止させる。これにより、第1脚部24bは円滑に後方に突き出た止着面13cを乗り越えて側壁13aに係止させることが出来る。
アンチラトルラッチ22はラッチ位置(図3、図9)とアンラッチ位置(図1、図10)とに角度Aだけ回転し変位する。コイル部24aはラッチ軸17の軸芯に対して偏心しているため、アンチラトルラッチ22が回転するとき、コイル部24aはラッチ軸17を中心に公転するように円弧状に移動する。第2ラッチバネ24のねじり量は、コイル部24aの中心Xと第1脚部24bと側壁13aとの当接点とを結ぶ線分と、コイル部24aの中心Xと第2脚部24cの端部(係止孔22f)とを結ぶ線分との成すねじり角度Bにより決定される。
アンチラトルラッチ22がアンラッチ位置からラッチ位置に回転するとき、コイル部24aはラッチ軸17の軸芯に対して偏心していて、コイル部24aはラッチ軸17を中心に公転移動するため、コイル部24aは側壁13aから遠ざかり、遠ざかる分、側壁13aに当接している第1脚部24bは、コイル部24aに対して捻られなくなり、コイル部24aの中心Xをラッチ軸17の軸芯に一致させた非偏心の場合より、第2ラッチバネ24のねじり角度Bは小さくなる。
第2ラッチバネ24は、アンチラトルラッチ22がアンラッチ位置からラッチ位置に回転すると、第1脚部24bはコイル部24aに対して捻られ、ねじり角度Bに比例して付勢力は増加する。このとき、コイル部24aをラッチ軸17に対して非偏心とした場合と比べて、コイル部24aをラッチ軸17に対して偏心させた場合では、アンチラトルラッチ22がアンラッチ位置からラッチ位置まで回転するとき、第2ラッチバネ24のねじり角度Bは小さくできる。
このため、アンラッチ状態での第2ラッチバネ24の付勢力を同じにした場合、コイル部24aをラッチ軸17に対して偏心させることで、非偏心の場合に比べて、ラッチ状態での第2ラッチバネ24の付勢力を弱くできる。したがって、ボンネットルーフをリフトアップさせるバネトルクを確保したうえで、アンラッチ状態からラッチ状態へ閉扉させるとき第2ラッチバネ24の付勢力を減少させることができ、ボンネットルーフの閉扉操作性を向上できる。
また、アンチラトルラッチ22が回転するとき、第1脚部24bの屈曲部24dはベースプレート13の側壁13aに対して摺接移動する。具体的には、屈曲部24dはアンチラトルラッチ22がアンラッチ位置からラッチ位置に変位するとき、図9において上方に移動し、第2ラッチバネ24のねじり角度Bを小さくできる。また、この移動距離は、コイル部24aをラッチ軸17に対して偏心させることで増大する。従って、屈曲部24dを側壁13aに対して摺接移動させると共に、コイル部24aをラッチ軸17に対して偏心させることで、第2ラッチバネ24のねじり角度Bをより小さくすることができ、リフトアップトルクの確保と、ボンネットルーフの閉扉操作性を更に向上できる。
ボンネットラッチ装置10は、実質的に露出状態であるため、塩害(凍結防止剤)等の影響を受けやすく、ラッチ体18やラチェット20に加えて、特に、車両の前側に向かって配置されるサブラッチ26やベースプレート13は、充分な防錆対策が望まれる。従来は、順番に、下地膜の亜鉛メッキ皮膜処理、三価クロメート皮膜処理、塗膜のカチオン電着塗装皮膜処理を施していたが、カチオン電着塗装皮膜は、三価クロメート皮膜よりもリン酸亜鉛皮膜に対する密着性に優れているため、下地膜の亜鉛メッキ皮膜、リン酸亜鉛皮膜、塗膜のカチオン電着塗装膜の防錆表面処理を施すのが望ましい。
10…ボンネットラッチ装置、11…ラッチユニット、12…ストライカ、13…ベースプレート、13a…側壁、13b…傾斜面、13c…止着面、13d…上壁、14…取付孔、15…ボルト、16…ストライカ溝、17…ラッチ軸、18…ラッチ体、19…ラチェット軸、20…ラチェット、20a…爪、21…メインラッチ、21a…開口部、21b…係合溝、21c…ストライカ保持部、21d…間口、21e…当接面、21f…係合壁、21g…上部構造体、21h…下部構造体、22…アンチラトルラッチ、22a…突起、22b…係合溝、22c…ストライカ保持部、22d…間口、22e…ラチェット抑え、22f…係止孔、22g…押圧壁、22h…補強壁、22j…バネ係止屈曲片、22k…上部構造体、22m…下部構造体、23…第1ラッチバネ、24…第2ラッチバネ、24a…コイル部、24b…第1脚部、24c…第2脚部、24d…屈曲部、25…ラチェットバネ、26…サブラッチ、27…遊び、28…間隙、29…操作レバー、30…連結ワイヤー、31…軸、32…バネ、33…アーム、34…傾斜面、35…オープンレバー、36…フック、37…ラッチスイッチ、X…中心。

Claims (8)

  1. ボンネットフードに取り付けられるストライカ(12)と車体に取り付けられ前記ストライカ(12)と噛合するラッチユニット(11)とを備え、前記ラッチユニット(11)は前記ストライカ(12)との当接係合によりアンラッチ位置からラッチ位置にラッチ軸(17)を中心に回転するメインラッチ(21)と、ラチェット軸(19)に軸止されラッチ位置に回転した前記メインラッチ(21)と係合することで前記メインラッチ(21)をラッチ位置に保持するラチェット(20)とを有し、前記メインラッチ(21)には前記ストライカ(12)と係合する係合溝(21b)を設け、前記係合溝(21b)に係合した前記ストライカ(12)をラッチバネ(24)で付勢したアンチラトルラッチ(22)によりアンラッチ方向に押圧する構成としたボンネットラッチ装置において;
    前記ラッチバネ(24)は、コイル部(24a)と前記コイル部(24a)から伸びる第1脚部(24b)および第2脚部(24c)とを備え;
    前記コイル部(24a)の中心(X)は前記アンチラトルラッチ(22)の回転軸芯に対して偏心するように配置し
    前記第1脚部(24b)は前記ラッチユニット(11)のベースプレート(13)の側壁(13a)に当接させ、前記第2脚部(24c)は前記アンチラトルラッチ(22)に係止させ、前記コイル部(24a)は前記アンチラトルラッチ(22)に設けたバネ係止屈曲片(22j)に係止させることで前記コイル部(24a)の中心(X)を前記アンチラトルラッチ(22)の回転軸芯に対して偏心状態に維持させたボンネットラッチ装置。
  2. 請求項において、前記第1脚部(24b)には前記側壁(13a)に対して当接する屈曲部(24d)を設け、前記屈曲部(24d)は前記アンチラトルラッチ(22)が反アンラッチ方向に回転すると前記側壁(13a)に対して摺接移動して前記ラッチバネ(24)のねじり角度(B)を小さくする構成としたボンネットラッチ装置。
  3. 請求項1又は2において、前記ベースプレート(13)には、前記側壁(13a)に至る傾斜面(13b)を形成したボンネットラッチ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、前記アンチラトルラッチ(22)は前記ラッチ軸(17)に軸止させたボンネットラッチ装置。
  5. 請求項において、前記メインラッチ(21)と前記アンチラトルラッチ(22)とは所定の遊び(27)をおいて連動回転するように連結したボンネットラッチ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、前記アンチラトルラッチ(22)には前記ストライカ(12)と係合するアンチラトル用ストライカ保持部(22c)を設け;前記アンチラトル用ストライカ保持部(22c)の一方側には前記ストライカ(12)と当接して前記ストライカ(12)をアンラッチ方向に押圧する押圧壁(22g)を他方側には前記ストライカ(12)のアンラッチ方向への移動を規制しうる補強壁(22h)をそれぞれ設けたボンネットラッチ装置。
  7. 請求項において、前記アンチラトルラッチ(22)は前記ラッチ軸(17)に軸止させ、前記メインラッチ(21)には上部構造体(21g)を設け、前記上部構造体(21g)の側壁にはメインラッチ用ストライカ保持部(21c)の係合壁(21f)を形成し、前記アンチラトルラッチ(22)には上部構造体(22k)を設け、前記上部構造体(22k)の側壁に前記補強壁(22h)を設け、前記上部構造体(21g)と前記上部構造体(22k)とは前記ラッチ軸(17)の軸芯方向において重合させたボンネットラッチ装置。
  8. 請求項1〜のいずれか一項において、前記アンチラトルラッチ(22)には前記ラチェット(20)と前記ラチェット軸(19)の軸芯方向において重なるラチェット抑え(22e)を設けたボンネットラッチ装置。
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