JP4254308B2 - 車両のバックドア構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のバックドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両後方側の開口をより大きく確保するために、リフトゲートが開くに伴い、リアバンパー全体が下方へ移動する機構が設けられた車両が知られている(例えば特許文献1参照)。また、同じ目的から、リアバンパー全体が移動する代わりに、その一部が下方へ移動する機構が設けられた車両が知られている(例えば特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
欧州特許第0745516号明細書
【特許文献2】
英国特許第2141978号明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、リフトゲートに加え、リアバンパーを可動とした技術において採用される操作レバーの様式としては、リフトゲート用及びリアバンパー用の操作レバーが、リフトゲートの下端部近傍にて、車幅方向に配列されるものが知られている。しかしながら、かかる様式では、各操作レバーの見分けがつき難く、また、リフトゲート及びリアバンパーの両方をワンタッチで同時に開くことはできなかった。
【0005】
本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、各操作レバーの見分けがつき易く、また、リフトゲートとリアバンパーとを同時に開くことができる操作性に優れた車両のバックドア構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に係る発明は、車体後部で車両後方に向かって開口した荷室の開口の上部を開閉自在に覆うリフトゲートと、リアバンパーの少なくとも一部からなり該荷室の開口の下部を開閉自在に覆うバンパー開閉部とを備えた車両のバックドア構造において、該リフトゲートが上記荷室の開口を閉じた状態にあるように該リフトゲートを保持する第1ロック機構と、該第1ロック機構のロックを解除する第1ロック解除機構と、該バンパー開閉部が上記荷室の開口を閉じた状態にあるように該バンパー開閉部を保持する第2ロック機構と、該第2ロック機構のロックを解除する第2ロック解除機構と、該第1ロック解除機構及び第2ロック解除機構の両方を同時に操作可能であるように構成された同時操作機構と、を有していることを特徴としたものである。
【0007】
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記第1ロック解除機構のみを操作可能であるように構成された第1操作機構と、上記第2ロック解除機構のみを操作可能であるように構成された第2操作機構とを備えており、上記同時操作機構が、上記第1及び第2の操作機構を同時に操作可能であるように構成されていることを特徴としたものである。
【0008】
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、上記同時操作機構が、その上端側で上記リフトゲートに対して所定軸まわりに揺動可能に枢支され、その下端側で乗員が手をかけて操作するハンドル部をなす操作部材を有するとともに、上記第1操作機構は、その上端側で上記同時操作機構が枢支される軸と同じ軸まわりに揺動可能に枢支され、その下端側で、上記同時操作機構よりも車両前後方向の後方側に位置し、乗員が手をかけて操作するハンドル部をなす操作部材を有していることを特徴としたものである。
【0009】
また、更に、本願の請求項4に係る発明は、車体後端で車幅方向に延び、かつ、車体に対して定位置をとるように固定されたバンパーレインと、上記バンパー開閉部を略上下方向に移動可能とする移動機構とが設けられるとともに、該バンパー開閉部が、上記バンパーレインの車両前後方向の前方側で、上記荷室の開口の下部を開閉自在に覆うように設けられた開閉部本体と、上記バンパーレインを車両後方側から覆いつつ、該開閉部本体に固定されたバンパーフェイシャとを有し、また、上記移動機構が、該バンパーレインが上記開閉部本体とバンパーフェイシャとの間に常に位置するように、該開閉部本体を車体とバンパーレインとの間で略上下方向に移動させるべく、該開閉部本体に対して連結する支持部材を有しており、上記第1ロック機構を構成するラッチが上記リフトゲートに設けられる一方、上記ラッチと係合するストライカーが上記開閉部本体に設けられていることを特徴としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1及び2は、それぞれ、本発明の実施の形態に係る車両のリフトゲートが開いた状態、及び、リフトゲートに加えてリアバンパーの一部が開いた状態での車両後方側からの斜視図である。この車両1では、車両後方に向かって開口する後部荷室4に対して、後部荷室4の開口3の上部を開閉自在に覆うリフトゲート2が設けられるとともに、後部荷室4の開口3をより大きく確保するために、リアバンパー18が、リフトゲート2の下端部に対向する部位で上下方向に可動となり、後部荷室4の開口3の下部を開閉自在に覆うように構成されている。リアバンパー18は、車幅方向において分割され、車幅方向側部における固定部19と、車幅方向中央におけるバンパー開閉部20とから構成されている。バンパー開閉部20は、上下方向に可動となるように、伸縮可能なダンパー29を含む各種の部材を介して、車体に連結されている。
【0011】
この車両1では、リフトゲート2を後部荷室4の開口3の上部を閉じた状態に保持するロック機構(第1ロック機構)として、リフトゲート2の下端に、ラッチ5が設けられ、他方、バンパー開閉部20の上端に、ストライカー22が設けられている。バンパー開閉部20が閉じた状態で、リフトゲート2を閉じた場合には、ラッチ5及びストライカー22が互いに係合し、リフトゲート2が閉じた状態に保持されることとなる。つまり、上記ラッチ5とストライカー22とが、本願の特許請求の範囲に記載した「(リフトゲートが荷室の開口を閉じた状態にあるように該リフトゲートを保持する)第1ロック機構」に相当している。
【0012】
また、バンパー開閉部20を後部荷室4の開口3の下部を閉じた状態に保持するロック機構(第2ロック機構)としては、後部荷室4の開口3の一部(上側及び左右両側)を規定するフレーム6の左右両側の下端近傍に、それぞれ、ストライカー8が取り付けられ、他方、バンパー開閉部20の内側面(車両前方側の面)におけるストライカー8に対応した部位には、ラッチ24(図5参照)が設けられている。図3に、フレーム6の右側の下端近傍に取り付けられたストライカー8及びその周辺を拡大して示す。この図3からよく分かるように、フレーム6の下端近傍には、車両後方の斜め上方へ向かう傾斜面12aを備えた溝部12が形成されている。ストライカー8は、その傾斜面12aに対して取り付けられることで、車両後方の斜め上方へ向かって突出する。バンパー開閉部20を閉じた場合には、ストライカー8及びラッチ24が互いに係合し、バンパー開閉部20が閉じた状態に保持されることとなる。つまり、上記ストライカー8とラッチ24とが、本願の特許請求の範囲に記載した「(バンパー開閉部が荷室の開口を閉じた状態にあるように上記バンパー開閉部を保持する)第2ロック機構」に相当している。
【0013】
更に、図1及び図2に示すように、この車両1では、前述したロック機構によるロックを解除し、リフトゲート2及びバンパー開閉部20を開くための操作レバーとして、リフトゲート2の下端近傍及びバンパー開閉部20の上端に、それぞれ、第1操作レバー40及び第2操作レバー50が設けられている。第2操作レバー50は、リフトゲート2が開いた状態からバンパー開閉部20を開くために、その操作によって、バンパー開閉部20用の第2ロック機構(ストライカー8及びラッチ24)によるロックを解除できるように構成されている。
【0014】
これに対して、第1操作レバー40は、リフトゲート2を開くために、その操作によって、リフトゲート2用の第1ロック機構(ストライカー22及びラッチ5)によるロックを解除できるように構成されている。更に、この実施の形態では、第1操作レバー40が、リフトゲート2及びバンパー開閉部20を同時に開くために、その操作によって、リフトゲート2用の第1ロック機構によるロックの解除に加え、バンパー開閉部20用の第2ロック機構(ストライカー8及びラッチ24)によるロックを解除できるように構成されている。すなわち、第1操作レバー40の操作によって、リフトゲート2のみを開く、若しくは、リフトゲート2及びバンパー開閉部20を同時に開くことが可能である。リフトゲート2及びバンパー開閉部20の同時開動作を可能とするために、この実施の形態では、リフトリフトゲート2の下端及びバンパー開閉部20の上端にそれぞれ孔部7及び59が形成されており、これらの孔部7,59を通じて、第1操作レバー40及び第2操作レバー50が連係する機構が構成されている。
なお、第1操作レバー40,第2操作レバー50、及び、両レバー40,50の連係機構の詳細については、図9〜13を参照して後述する。
【0015】
図4は、バンパー開閉部20及び一方の固定部19を取り除いた状態での車両後方側からの斜視図である。リアバンパー18の内側には、車体後端における車体強度を増すためのバンパーレイン15が、車幅方向に延びるように設けられている。このバンパーレイン15は、車体に対して定位置をとるように、車両前後方向に延びる支持部材17を介して、車体後端におけるリアエンドパネル11に固定されている。
【0016】
また、この車両1では、図4からよく分かるように、後部荷室4の開口3の上側部及び左右両側部を規定するフレーム6に沿って、シール9が装着されている。このシール9は、リフトゲート2が閉じた状態で、車体とリフトゲート2との間に介在し、両者間における密封性を確保するものである。更に、後部荷室4の開口3の下側部に沿って、車幅方向に沿って延びるシール13が装着されている。このシール13は、バンパー開閉部20が閉じた状態で、車体とバンパー開閉部20との間に介在し、両者間における密封性を確保するものである。
【0017】
図5は、バンパー開閉部20の車両前方側を示す斜視図である。このバンパー開閉部20は、基本的に、バンパー開閉部20の基本構造体として、後部荷室4の開口3の下部に沿って車幅方向に広がる形状を備えた開閉部本体21と、車両後方側から開閉部本体21に固定され、リアバンパー18の外表面をなすバンパーフェイシャ25と、開閉部本体21の下端から車両前方側へ延びる揺動支持部材27と、を有している。
【0018】
開閉部本体21は、金属板からなる中空体である。この開閉部本体21には、車体に対するリフトゲート2及びバンパー開閉部20の閉状態をそれぞれ保持するための第1及び第2ロック機構のそれぞれ一部(ストライカー22及びラッチ24)が設けられている。まず、リフトゲート2の下端に設けられたラッチ5と係合可能なストライカー22は、開閉部本体21の上端中央に形成された傾斜面21aに対して取り付けられ、車両前方の斜め上方へ向かって突出している。また、後部荷室4の開口3を規定するフレーム6に取り付けられたストライカー8と係合可能なラッチ24は、開閉部本体21の左右両側における上端近傍に形成された一対の貫通孔21bに対応して、開閉部本体21の中空体内に取り付けられている。
【0019】
更に、開閉部本体21の上端における車両の後方側には、車幅方向に沿って、ほぼ車両後方の斜め上方へ向かって露出するように、シール23が装着されている。このシール23は、リフトゲート2及びバンパー開閉部20が閉じた状態で、リフトゲート2とバンパー開閉部20(厳密には開閉部本体21)の間に介在し、両者間における密封性を確保する。
【0020】
バンパーフェイシャ25は樹脂製であり、その下端で車両前方側へ延び、その末端は開閉部本体21の真下に位置している。バンパーフェイシャ25の末端部と開閉部本体21の下端部とは、ステー部材28を介して連結されている。
【0021】
揺動支持部材27は、その一端側で開閉部本体21の下端に固定され、下方へ僅かに延びた後に湾曲して、車両前方の斜め上方に延びる形状を有している。車両前方側の端部27Aは、車両前方側に設定された共通の軸Cまわりに揺動可能に枢支されている。この揺動支持部材27が軸Cまわりに揺動することにより、バンパー開閉部20は、車体に対して揺動し、後部荷室4の開口3の下部を開閉自在に覆うことができる。
かかる揺動支持部材27を介したバンパー開閉部20の開閉動作の詳細については、図6及び図7を参照して後述する。なお、揺動支持部材27の形状は、これに限定されるものでなく、以下で説明するバンパー開閉部20の開閉動作を実現できるものであれば、いかなる形状であってもよい。
【0022】
バンパー開閉部20には、バンパー開閉部20を支持するための揺動支持部材27以外の部材として、その長手方向に伸縮可能なダンパー29が取り付けられている。ダンパー29は、バンパー開閉部20の両側に配置されており、それぞれ、その上端部29Aが、連結部材(不図示)を介し、バンパー開閉部20に対して所定軸まわりに揺動可能に枢支され、また、その下端部29Bが、車体に対して所定軸まわりに揺動可能に枢支されている。このダンパー29は、バンパー開閉部20の開閉動作に応じて伸縮する。
【0023】
次に、図6及び図7を参照して、バンパー開閉部20の開閉動作について説明する。図6の(a)及び(b)は、それぞれ、閉位置及び開位置にあるバンパー開閉部20の車幅方向中央での縦断面説明図である。これらの図からよく分かるように、バンパー開閉部20のバンパーフェイシャ25は、バンパーレイン15を車両後方側から覆いつつ、開閉部本体21に対して、例えば車両前方側の上端近傍における締結部25aを含む複数の部位で固定されている。また、図6の(a)に示す閉状態では、車体後端におけるリアサイドパネル11に設けられたシール部材13が、開閉部本体21の下端近傍に密着して、車体とバンパー開閉部20との間における密封性が確保される。
【0024】
バンパー開閉部20の側部に配置されたダンパー29は、図6の(a)に示す閉状態で最大長さをとり、バンパー開閉部20の開動作に伴い次第に短くなって、図6の(b)に示す開状態で最小長さをとる。
また、後部荷室4の床面をなすフロアボード34の後端部に連結されたプレート部材31は、図6の(a)に示す閉状態で、バンパー開閉部20と対向するように立ち上がり、後部荷室4の壁面の一部を構成し、他方、図6の(b)に示す開状態で、車両後方側へ倒れ、水平に保持される。このように水平に保持されたプレート部材31は、開状態時における車体とバンパー開閉部20との間に生じた間隙を覆い、例えば荷物の搬入時に、小さな荷物が車体とバンパー開閉部20との間に落ちるのを防止することができる。なお、車幅方向中央において、フロアボード34の下側には、フロアパネル33の一部に形成されたスペヤタイヤパン33aが位置している。
【0025】
図7の(a)及び(b)は、それぞれ、閉位置及び開位置にあるバンパー開閉部20の車両幅方向側部での縦断面説明図である。バンパー開閉部20は、後部荷室4の開口3を規定するフレーム6に取り付けられたストライカー8と、開閉部本体21の上端近傍に設けられたラッチ24とが互いに係合することにより、図7の(a)に示す閉状態に保持される。
【0026】
図6及び図7からよく分かるように、バンパー開閉部20の開閉部本体21は、車体内部に設定された軸Cまわりに揺動可能に枢支された揺動支持部材27を介して車体と連結され、揺動支持部材27とともに軸Cまわりに回動するが、このとき、開閉部本体21は、それが常にバンパーレイン15の車両前方側に位置するように、また、開閉部本体21に対して固定されたバンパーフェイシャ25が常にバンパーレイン15の車両後方側に位置するように、略上下方向に移動させられる。
【0027】
このように、バンパーレイン15が常に開閉部本体21とバンパーフェイシャ25との間に位置するように、バンパー開閉部20の開閉部本体21を車体とバンパーレイン25との間で移動させることにより、車両の略上下方向に移動可能なバンパー開閉部20と、車体に固定されたバンパーレイン15とのレイアウトを両立することができ、また、開動作時におけるバンパー開閉部20の車両後方への飛出し量を小さくすることができる。
【0028】
更に、開閉部本体21がバンパーレイン15の前方側に保持されるため、衝突から開閉部本体21を保護することができ、リペアビリティがよい。また、リフトゲート2側のラッチ5と対応するストライカー22は、バンパーレイン15により保護される開閉部本体21に設けられているので、軽衝突等により車両の機能性が損なわれることを防止可能である。
【0029】
また、更に、バンパー開閉部20は、その基本構成として、金属製の開閉部本体21と、車体の外面をなす樹脂製のバンパーフェイシャ25とを有するため、車体の内側でバンパー開閉部全体としての剛性を確保する一方、車体の外面における硬さを抑えることができる。
【0030】
図8の(a)及び(b)は、それぞれ、バンパー開閉部20を揺動支持する揺動支持部材27の車体への連結構造を示す縦断面説明図および斜視図である。揺動支持部材27は、車両前方へ延びる端部27Aで、車両前後方向に延びるリアサイドフレーム35に対して、軸Cまわりに揺動可能に枢支されるよう連結される。図8の(a)からよく分かるように、リアサイドフレーム35は、リアサイドパネル39の近傍にて、スペアタイヤパン33aを備えた車体のフロアパネル33の下面側に固定される。
【0031】
また、図8の(b)からよく分かるように、リアサイドフレーム35の側部には、平面視コ字状のブラケット36がボルト37及びナット38等で取り付けられる。そして、揺動支持部材27は、ブラケット36内部で、その端部27Aにボルト37が挿通されることにより、軸Cまわりに揺動可能に枢支される。
【0032】
図9は、リフトゲート2の下端近傍に設けられた、リフトゲート2及バンパー開閉部20を操作するための第1操作レバー40の斜視図である。なお、図9では、左上方が車両前方に、また、右下方が車両後方に相当するものとする。第1操作レバー40は、リフトゲートのみの開動作,リフトゲート2及びバンパー開閉部20の同時の開動作を可能とするもので、基本的には、リフトゲート2及びバンパー開閉部20の閉状態を保持する第1及び第2の各ロック機構(ラッチ5,24及びストライカー22,8)によるロックをそれぞれ解除する機構(第1ロック解除機構及び第2ロック解除機構)を同時に操作できるように構成された第1操作部材41と、リフトゲート2の閉状態を保持する第1ロック機構(ラッチ5及びストライカー22)によるロックを解除する機構(第1ロック解除機構)のみを操作できるように構成された第2操作部材43と、を有している。両操作部材41,43は、同一の軸Cまわりに揺動可能に枢支され、第2操作部材43は、第1操作部材41の車両後方側に位置するように保持される。また、両操作部材41,43は、通常、バネ等の付勢部材(不図示)により、軸Cまわりに矢印B1の方向に付勢されている。
【0033】
第1操作部材41は、車両の上下方向及び車幅方向に広がる形状を有しており、その上端側で、車幅方向に延びる軸Cまわりに揺動可能に枢支され、他方、その下端側で、操作者が操作時に手を触れるハンドル部41aをなしている。操作者は、ハンドル部41aの下側から第1操作部材41の内側に手を入れて、ハンドル部41aを車両後方側へ引き出すことで、第1操作部材41の操作を行える。この操作に際して、第1操作部材41は、軸Cまわりに矢印A1の方向に回動する。
【0034】
また、第1操作部材41は、その側部上端(具体的には左側部上端)から突出して車両前方へ延びる舌片部41bを有している。この舌片部41bは、第1操作部材41の操作に伴い、下方へ移動する。このように移動する舌片部41bにより、リフトゲート2内で軸Cまわりに揺動可能に枢支された揺動部材45の一端が押し下げられる。このとき、揺動部材45は、軸Cまわりに矢印A2の方向へ回動する。揺動部材45の他端には、バンパー開閉部20用の第2ロック機構(ラッチ24及びストライカー8)によるロックを解除すべく作用するロッド47が保持部材46を介して取り付けられ、下方へ延びている。このロッド47は、矢印A2の方向における揺動部材45の回動に伴い、矢印A3の方向へ引き上げられる。揺動部材45は、通常、バネ等の付勢部材(不図示)により、軸Cまわりに矢印B2の方向に付勢され、これにより、ロッド47は矢印B3の方向へ押し下げられている。
【0035】
第2操作部材43は、第1操作部材41の車両後方側で車幅方向に延び、その両端で第1操作部材41の上端を挟み込むように折れ曲がる形状を有している。この第2操作部材43は、第1操作部材41の上端を挟み込む部位で、第1操作部材41と同じ軸Cまわりに揺動可能に枢支され、他方、第1操作部材41の車両後方側で車幅方向に延びる部位で、操作者が操作時に手を触れるハンドル部43aをなしている。操作者は、ハンドル部43aと第1操作部材41との間に手を入れて、ハンドル部43aを車両後方側へ引き出すことで、第2操作部材43の操作を行える。この操作に際して、第2操作部材43は、軸Cまわりに矢印A1の方向に回動する。
【0036】
また、第1操作部材41の上端を挟み込む第2操作部材43の端部の一方には、車両前方へ延びる舌片部43bが、第1操作部材41の側部上端に形成された舌片部41b及び揺動部材45と干渉しないように形成されている。この舌片部43bは、第2操作部材43の操作に伴い、下方へ移動する。この舌片部43bの先端には、リフトゲート2用の第1ロック機構(ラッチ5及びストライカー22)によるロックを解除するように作用すべく下方へ延びるロッド49が、保持部材48を介して取り付けられている。このロッド49は、舌片部43bの下方への移動に伴い、矢印A4の方向へ押し下げられ、ラッチ5及びストライカー22によるロックを解除する。ロッド49は、通常、第2操作部材43が軸Cまわりに矢印B1の方向に付勢されるため、矢印B4の方向に引き上げられている。「上記ロッド49(ラッチ5及びストライカー22によるロックを解除する機構)」が本願の特許請求の範囲に記載した「(第1ロック機構のロックを解除する)第1ロック解除機構」に相当し、上記「保持部材48,舌片部43b及び第2操作部材43」が本願の特許請求の範囲に記載した「(第1ロック解除機構のみを操作可能であるように構成された)第1操作機構」に相当し、上記「第2操作部材43」が本願の特許請求の範囲に記載した「(第1操作機構の)操作部材」に相当している。
【0037】
図10には、図9に示す構成から第2操作部材43を取り外した構成を示す。この図からよく分かるように、第1操作部材41の車両後方側には、車両後方の斜め上方へ向かって延びる一対の突起部41cが設けられている。これら突起部41cの上端面には、第2操作部材43の操作されていない状態において、第2操作部材43のハンドル部43a(図9参照)が当接して支持される。突起部41cの高さは、第2操作部材43が突起部41cに当接した状態で、操作者が、第1操作部材41と第2操作部材43のハンドル部43aとの間に手を入れて、第2操作部材43を操作できるように設定されている。
【0038】
続いて、図11を参照しながら、第1操作レバー40を構成する第1操作部材41及び第2操作部材43の操作時におけるロック解除作用について説明する。図11の(a)には、第2操作部材43が操作された状態、すなわち、第2操作部材43のハンドル部43aが引き上げられた状態を示す。第2操作部材43のハンドル部43aが、一点鎖線で示す初期位置から軸Cまわりに回動しつつ引き上げられて、実線で示す位置(ロック解除位置)へ移動させられることで、第2操作部材43の舌片部43b(図9参照)に連結されたロッド49が所定の位置まで押し下げられる。その結果、リフトゲート2用の第1ロック機構によるロックが解除されて、リフトゲート2が開状態となる。
【0039】
他方、図11の(b)には、リフトゲート2及びバンパー開閉部20を同時に開くために、第1操作部材41が操作された状態、すなわち、第1操作部材41のハンドル部41aが引き上げられた状態を示す。ハンドル部41aが、1点鎖線で示す初期位置から軸Cまわりに回動しつつ引き上げられて、実線で示す位置(ロック解除位置)へ移動させられることで、揺動部材45(図9参照)に連結されたロッド47が所定の位置まで引き上げられる。その結果、バンパー開閉部20用の第2ロック機構によるロックが解除され、バンパー開閉部20が開状態となる。
【0040】
また、第1操作部材41のハンドル部41aが実線で示すロック解除位置へ移動させられる場合には、第2操作部材43のハンドル部43aも、第1操作部材41の車両後方側に設けられた突起部41cにより支持されつつ、そのロック解除位置まで移動させられる。これにより、第2操作部材43の舌片部43b(図9参照)に連結されたロッド49が下方へ押し下げられ、リフトゲート2用の第1ロック機構によるロックが解除されて、リフトゲート2が開状態となる。
【0041】
このように、第1操作レバー40は、その第1操作部材41を操作した場合に、リフトゲート2及びバンパー開閉部20を同時に開くことができ、操作性がよい。また、この第1操作レバー40では、同時操作部材としての第1操作部材41が第2操作部材43よりも車両前方側に配置されているため、各操作部材41,43の見分けがつきやすく、使い勝手がよい。
【0042】
次に、バンパー開閉部20の上端に設けられた第2操作レバー50について説明する。図12は、第2操作レバー50の斜視図である。第2操作レバー50は、バンパーフェイシャ25の上端に形成された凹部53内にて、バンパー開閉部20の閉状態を保持する第2ロック機構(ラッチ24及びストライカー8)によるロックを解除できるように構成されるもので、車両前後方向及び車幅方向に広がる形状を有する操作部材51と、車幅方向に延びるバンパー開閉部持上げ用のグリップ52とを有している。操作部材51は、その後端で、軸部材54により軸Cまわりに揺動可能に枢支される一方、その前端で、操作者が操作時に手を触れるハンドル部51aをなしている。操作者は、操作部材51の前端側からハンドル部51aの下側に手を入れて、ハンドル部51aを上方へ引き上げることで、操作部材51の操作を行える。この操作に際して、操作部材51は、軸Cまわりに矢印A5の方向に回動するが、これにより、その両端にて開閉部本体21に取り付けられたラッチ24(図5参照)に連結する軸部材54を介して、ラッチ24及び車体側のストライカー8によるロックが解除される。「上記軸部材54(ラッチ24及びストライカー8によるロックを解除する機構)」が本願の特許請求の範囲に記載した「(第2ロック機構のロックを解除する)第2ロック解除機構」に相当し、上記「操作部材51を備えた第2操作レバー50」が本願の特許請求の範囲に記載した「(第2ロック解除機構のみを操作可能であるように構成された)第2操作機構」に相当している。
【0043】
また、操作部材51に隣接して、リフトゲート2側に設けられた第1操作レバー40と第2操作レバー50とを連係させるためのロッド55が、操作部材51と共に軸Cまわりに揺動可能に枢支されている。このロッド55は、一端側で、バンパーフェイシャ25の凹部53の近傍に形成された孔部59へ向かって上方へ延び、その先端に爪部55aを有している。
【0044】
ロッド55に対応して、第1操作レバー40側に揺動部材45に連結されたロッド47が上方から延び、その先端に、ロッド55の爪部55aと係合する爪部47aを有している。操作部材51及びロッド55は、通常、バネ等の付勢部材(不図示)により、それぞれ、矢印B5及びB6の方向に付勢されているが、リフトゲート2側に設けられた第1操作レバー40の第1操作部材41の操作に伴い、ロッド47が矢印A3の方向に引き上げられると、ロッド47に係合するロッド55が矢印A6の方向に引き上げられる。その結果、第2操作レバー50の操作部材51が軸Cまわりに矢印A5の方向に回動するように力が作用し、軸部材54を介して、ラッチ24及び車体側のストライカー8によるロックが解除されることとなる。
【0045】
図13は、第1操作レバー40の第1操作部材41の操作時における第2操作レバー50の動作をあらわす説明図である。まず、図13の(a)に示す状態では、第1操作レバー40の第1操作部材41の操作開始に伴い、揺動部材45(図9参照)に連結されたロッド47が、第1操作部材41の操作前の位置(2点鎖線で示す)からシフトすることで、第2操作レバー50の操作部材51に連結されたロッド55と係合している。
【0046】
図13の(b)には、図13の(a)に示す状態から第1操作レバー40の第1操作部材41が更に操作された状態を示す。第1操作部材41の更なる操作に伴い、ロッド47は矢印A3の方向に引き上げられ、これにより、ロッド47と係合するロッド55は矢印A6の方向に引き上げられる。これと同時に、第2操作レバー50の操作部材51は、軸Cまわりに矢印A5の方向に回動させられる。
【0047】
図13の(c)には、図13の(b)に示す状態から第1操作レバー40の第1操作部材41が更に操作され、バンパー開閉部20用の第2ロック機構によるロックが解除された直後の状態を示す。第1操作部材41の更なる操作に伴い、ロッド47が矢印A3の方向に更に引き上げられると、それに係合するロッド55が、軸部材54(図12参照)を介してラッチ24及びストライカー8によるロックが解除される位置まで引き上げられる。このとき、第2操作レバー50の操作部材51も、そのロック解除位置まで移動させられる。ロッド55は、ロック解除位置に到達した直後に、ロッド47から外れ、操作部材51とともに、バネ等の付勢部材による付勢力によって移動して、図13の(a)に示す状態に戻る。
かかる連係機構により、リフトゲート2側に設けられた第1操作レバー40を操作することで、バンパー開閉部20用の第2ロック機構によるロックを解除し、リフトゲート2及びバンパー開閉部20を同時に開くことが可能となる。上記「第1操作部材41,揺動部材45,保持部材46,ロッド47,孔部59,ロッド55(図9及び図12参照)」が本願の特許請求の範囲に記載した「(第1ロック解除機構及び第2ロック解除機構の両方を同時に操作可能であるように構成された)同時操作機構」に相当し、上記「第1操作部材41」が本願の特許請求の範囲に記載した「(同時操作機構の)操作部材」に相当している。
【0048】
図14は、図9〜11を参照して説明した第1操作レバー40の変形例である第1操作レバー60を示す斜視図である。なお、図14では、左上方が車両前方に、また、右下方が車両後方に相当するものとする。
この第1操作レバー60は、リフトゲート2のみの開動作,リフトゲート2及びバンパー開閉部20の同時開動作に加え、バンパー開閉部20のみの開動作を可能とするように構成されており、基本的に、リフトゲート2の閉状態を保持する第1ロック機構によるロックを解除する機構(第1ロック解除機構)のみを操作できるように、若しくは、それと同時に、バンパー開閉部20の閉状態を保持する第2ロック機構によるロックを解除する機構(第2ロック解除機構)を操作できるように構成された第1操作部材61と、バンパー開閉部20の閉状態を保持する第2ロック機構(ストライカー8及びラッチ24)によるロックを解除する機構のみを操作できるように構成された第2操作部材64と、を有している。両操作部材61,64は、同一の軸Cまわりに揺動可能に枢支され、第2操作部材64は、第1操作部材61の車両後方側に位置するように保持される。また、両操作部材61,64は、通常、バネ等の付勢部材(不図示)により、軸Cまわりに矢印B7の方向に付勢されている。
【0049】
第1操作部材61は、車両の上下方向及び車幅方向に広がる形状を有しており、その上端側で、車幅方向に延びる軸Cまわりに揺動可能に枢支され、他方、その下端側で、操作者が操作時に手を触れるハンドル部61aをなしている。操作者は、ハンドル部61aの下側から第1操作部材61の内側に手を入れて、ハンドル部61aを車両後方側へ引き出すことで、第1操作部材61の操作を行える。この操作に際して、第1操作部材61は、軸Cまわりに矢印A7の方向に回動する。
【0050】
また、第1操作部材61は、その上端の一部から突出して車両前方へ延びる舌片部61bを有している。この舌片部61bは、第1操作部材61の操作に伴い、下方へ移動する。この舌片部61bの先端には、リフトゲート2用の第1ロック機構(ラッチ5及びストライカー22)によるロックを解除するように作用すべく下方へ延びるロッド63が、保持部材62を介して取り付けられている。このロッド63は、舌片部61bの下方への移動に伴い、矢印A10の方向へ押し下げられ、リフトゲート2用のロック機構によるロックを解除する。ロッド63は、通常、第1操作部材61が軸Cまわりに矢印B7の方向に付勢されることから、矢印B10の方向に引き上げられている。
【0051】
第2操作部材64は、第1操作部材64の車両後方側で車幅方向に延び、その両端で第1操作部材61の上端を挟み込むように折れ曲がる形状を有している。この第2操作部材64は、第1操作部材61の上端を挟み込む部位で、第1操作部材61と同じ軸Cまわりに揺動可能に枢支され、他方、第1操作部材61の車両後方側で車幅方向に延びる部位で、操作者が操作時に手を触れるハンドル部64aをなしている。操作者は、ハンドル部64aと第1操作部材61との間に手を入れて、ハンドル部64aを車両後方側へ引き出すことで、第2操作部材64の操作を行える。この操作に際して、第2操作部材64は、軸Cまわりに矢印A7の方向に回動する。
【0052】
また、第1操作部材61の上端を挟み込む第2操作部材64の端部の一方には、車両前方へ延びる舌片部64bが、第1操作部材61の上端の一部に形成された舌片部61bと干渉しないように形成されている。この舌片部64bは、第2操作部材64の操作に伴い、下方へ移動する。このように移動する舌片部64bにより、リフトゲート2内で軸Cまわりに揺動可能に枢支された揺動部材65の一端が押し下げられる。このとき、揺動部材65は、軸Cまわりに矢印A8の方向へ回動する。揺動部材65の他端には、バンパー開閉部20用の第2ロック機構(ラッチ24及びストライカー8)によるロックを解除すべく作用するロッド67が保持部材66を介して取り付けられ、下方へ延びている。このロッド67は、矢印A8の方向における揺動部材65の回動に伴い、矢印A9の方向へ引き上げられる。揺動部材65は、通常、バネ等の付勢部材(不図示)により、軸Cまわりに矢印B8の方向に付勢され、これにより、ロッド67は矢印B9の方向へ押し下げられている。
【0053】
続いて、図15を参照しながら、第1操作レバー60を構成する第1操作部材61及び第2操作部材64の操作時におけるロック解除作用について説明する。まず、図15の(a)に、第2操作部材64が操作された状態、すなわち、第2操作部材64のハンドル部64aが引き上げられた状態を示す。第2操作部材64のハンドル部64aが、一点鎖線で示す初期位置から軸Cまわりに回動しつつ引き上げられて、実線で示すロック解除位置へ移動させられることで、揺動部材65(図14参照)に連結されたロッド67が所定の位置まで引き上げられる。その結果、バンパー開閉部20用の第2ロック機構(ストライカー8及びラッチ24)によるロックが解除されて、バンパー開閉部20が開状態となる。
【0054】
また、図15の(b)に、第1操作部材61が途中まで操作された状態、すなわち、第1操作部材61のハンドル部61aが第1のロック解除位置まで引き出された状態を示す。第1操作部材61のハンドル部61aが、1点鎖線で示す初期位置から軸Cまわりに回動しつつ引き出されて、実線で示す第1のロック解除位置へ移動させられることで、舌片部61bに連結されたロッド63(図14参照)が所定の位置まで押し下げられる。その結果、リフトゲート2用の第1ロック機構(ラッチ5及びストライカー22)によるロックが解除され、リフトゲート2が開状態となる。
【0055】
更に、図15の(c)に、第1操作部材61が最後まで操作された状態、すなわち、第1操作部材61のハンドル部61aが第2のロック解除位置まで引き出された状態を示す。第1操作部材61のハンドル部61aが、図15の(b)中の実線で示す位置から、更に軸Cまわりに回動しつつ引き出されて、最終的に、実線で示す第2のロック解除位置まで移動させられる。この移動の途中で、第2操作部材64のハンドル部64aが、第1操作部材61の後方側に当接して支持され、第1操作部材61とともに、そのロック解除位置まで移動させられることになる。これにより、揺動部材65に連結されたロッド67が所定の位置まで引き上げられ、バンパー開閉部20用の第2ロック機構(ストライカー8及びラッチ24)によるロックが解除されて、バンパー開閉部20が開状態となる。
以上のように、図14及び図15に示した変形例では、「第1操作レバー60の第2操作部材64」が、本願の特許請求の範囲に記載した「(第2ロック解除機構のみを操作可能であるように構成された)第2操作機構」の操作部材の機能を有し、「第1操作レバー60の第1操作部材61」が、本願の特許請求の範囲に記載した「(第1ロック解除機構のみを操作可能であるように構成された第1操作機構の)操作部材」と、「(第1ロック解除機構及び第2ロック解除機構の両方を同時に操作可能であるように構成された同時操作機構の)操作部材」とを兼用している。
【0056】
以上のように、第1操作レバー60は、リフトゲート2及びバンパー開閉部20の同時開動作させるのに加え、リフトゲート2及びバンパー開閉部20をそれぞれ単独で開動作させることができるので、状況に合わせて操作を行うことができ、使い勝手がよい。
【0057】
最後に、図16を参照して、開動作時のバンパー開閉部20の車両後方への飛出し量をより小さくするために、バンパー開閉部20を支持する揺動支持部材が枢支される軸が、前述した実施の形態とは異なる所定位置に設定される変形例について説明する。図16の(a)及び(b)は、それぞれ、この変形例に関した、閉位置及び開位置にあるバンパー開閉部20の車幅方向中央での縦断面説明図である。
【0058】
この変形例では、揺動支持部材(不図示)が枢支される軸Cが、前述した実施の形態と比較して、より車両後方側に、かつ、バンパーフェイシャ25の車両上下方向の略中間に設定されている。バンパー開閉部20は、車体内部に設定された軸Cまわりに揺動可能に枢支される揺動支持部材とともに回動するが、この場合には、前述した実施の形態と同様に、車体後部で定位置に固定されたバンパーレイン15に対して、常時、バンパー開閉部20の開閉部本体21が車両前方側に位置するとともに、バンパーフェイシャ25が車両後方側に位置することとなる。
【0059】
かかる変形例によれば、基本的に、前述した実施の形態と同様の効果が得られ、その上、更に、開動作時におけるバンパー開閉部20の移動領域を小さくすることができ、これにより、バンパー開閉部20の飛出し量を一層小さくすることができる。
【0060】
なお、本発明は、例示された実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】
本願の請求項1に係る発明によれば、第1及び第2の操作機構を同時に操作可能であるように構成される同時操作機構によって、リフトゲート及びバンパー開閉部を同時に開くことが可能であり、操作性がよい。
【0062】
また、本願の請求項2に係る発明によれば、上記第1ロック解除機構のみを操作可能であるように構成された第1操作機構と、上記第2ロック解除機構のみを操作可能であるように構成された第2操作機構とを備えることで、リフトゲート及びバンパー開閉部をそれぞれ単独で開操作できるので、状況に合わせて操作が可能で、使い勝手がよい。
【0063】
更に、本願の請求項3に係る発明によれば、同時操作機構の操作部材が、第1ロック解除機構を操作可能であるように構成された第1操作機構の操作部材よりも車両前後方向の前方側に位置するので、操作部材の見分けがつきやすく、使い勝手がよい。
【0064】
また、更に、本願の請求項4に係る発明によれば、リフトゲート側に設けられたラッチに対応するストライカーが、バンパーレインにより保護される開閉部本体に設けられるので、軽衝突等から車両の機能性を損なうことを防止可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る車両のリフトゲートが開いた状態での車両後方側からの斜視図である。
【図2】 上記車両のリフトゲート及びバンパー開閉部が開いた状態での車両後方側からの斜視図である。
【図3】 上記バンパー開閉部用のロック機構を拡大して示す斜視図である。
【図4】 上記バンパー開閉部及びそれに隣接するリアバンパーの一部を取り除いた状態での車両後方側からの斜視図である。
【図5】 上記バンパー開閉部の車両前方側からの斜視図である。
【図6】 (a)閉位置にある上記バンパー開閉部の車幅方向中央での縦断面説明図である。
(b)開位置にある上記バンパー開閉部の車幅方向中央での縦断面説明図である。
【図7】 (a)閉位置にある上記バンパー開閉部の車幅方向側部での縦断面説明図である。
(b)開位置にある上記バンパー開閉部の車幅方向側部での縦断面説明図である。
【図8】 (a)上記バンパー開閉部を揺動支持する揺動支持部材の車体に対する連結構造を示す縦断面説明図である。
(b)上記揺動支持部材の車体に対する連結構造を示す斜視図である。
【図9】 上記リフトゲート及びバンパー開閉部用のロック機構によるロックを解除するための第1操作レバーの斜視図である。
【図10】 上記第1操作レバーの第1操作部材の斜視図である。
【図11】 (a)上記リフトゲートを開くべく、上記第1操作レバーの第2操作部材が操作された状態をあらわす説明図である。
(b)上記リフトゲート及びバンパー開閉部を同時に開くべく、上記操作レバーの第1操作部材が操作された状態をあらわす説明図である。
【図12】 上記バンパー開閉部用のロック機構によるロックを解除するための第2操作レバーの斜視図である。
【図13】 上記第1操作レバーの第1操作部材の操作時における第2操作レバーの動作をあらわす説明図である。
【図14】 上記第1操作レバーの変形例を示す斜視図である。
【図15】 (a)上記第1操作レバーの変形例に関して、バンパー開閉部のみを開くべく、第1操作レバーの第2操作部材が操作された状態をあらわす説明図である。
(b)上記第1操作レバーの変形例に関して、リフトゲートのみを開くべく、第1操作レバーの第2操作部材が操作された状態をあらわす説明図である。
(c)上記第1操作レバーの変形例に関して、リフトゲート及びバンパー開閉部を同時に開くべく、第1操作レバーの第1操作部材が操作された状態をあらわす説明図である。
【図16】 (a)上記バンパー開閉部を支持する揺動支持部材が枢支される軸が、バンパーフェイシャの車両上下方向の略中間に設定される変形例に関した、閉位置にあるバンパー開閉部の車幅方向中央での縦断面説明図である。
(b)上記変形例に関した、開位置にある上記バンパー開閉部の車幅方向中央での縦断面説明図である。
【符号の説明】
1…車両
2…リフトゲート
3…開口
4…後部荷室
5…ラッチ
8…ストライカー
9…シール
13…シール
15…バンパーレイン
18…リアバンパー
19…固定部
20…バンパー開閉部
21…開閉部本体
22…ストライカー
23…シール
24…ラッチ
25…バンパーフェイシャ
27…揺動支持部材
29…ダンパー
40…第1操作レバー
41…第1操作部材
41a…ハンドル部
41b…舌片部
41c…突起部
43…第2操作部材
43a…ハンドル部
43b…舌片部
45…揺動部材
47…ロッド
49…ロッド
50…第2操作レバー
51…操作部材
55…ロッド

Claims (4)

  1. 車体後部で車両後方に向かって開口した荷室の開口の上部を開閉自在に覆うリフトゲートと、リアバンパーの少なくとも一部からなり該荷室の開口の下部を開閉自在に覆うバンパー開閉部とを備えた車両のバックドア構造において、
    上記リフトゲートが上記荷室の開口を閉じた状態にあるように該リフトゲートを保持する第1ロック機構と、
    上記第1ロック機構のロックを解除する第1ロック解除機構と、
    上記バンパー開閉部が上記荷室の開口を閉じた状態にあるように上記バンパー開閉部を保持する第2ロック機構と、
    上記第2ロック機構のロックを解除する第2ロック解除機構と、
    上記第1ロック解除機構及び第2ロック解除機構の両方を同時に操作可能であるように構成された同時操作機構と、を有していることを特徴とする車両のバックドア構造。
  2. 上記第1ロック解除機構のみを操作可能であるように構成された第1操作機構と、
    上記第2ロック解除機構のみを操作可能であるように構成された第2操作機構とを備えており、
    上記同時操作機構が、上記第1及び第2の操作機構を同時に操作可能であるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両のバックドア構造。
  3. 上記同時操作機構が、その上端側で上記リフトゲートに対して所定軸まわりに揺動可能に枢支され、その下端側で乗員が手をかけて操作するハンドル部をなす操作部材を有するとともに、
    上記第1操作機構は、その上端側で上記同時操作機構が枢支される軸と同じ軸まわりに揺動可能に枢支され、その下端側で、上記同時操作機構よりも車両前後方向の後方側に位置し、乗員が手をかけて操作するハンドル部をなす操作部材を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のバックドア構造。
  4. 車体後端で車幅方向に延び、かつ、車体に対して定位置をとるように固定されたバンパーレインと、上記バンパー開閉部を略上下方向に移動可能とする移動機構とが設けられるとともに、
    上記バンパー開閉部が、上記バンパーレインの車両前後方向の前方側で、上記荷室の開口の下部を開閉自在に覆うように設けられた開閉部本体と、上記バンパーレインを車両後方側から覆いつつ、該開閉部本体に固定されたバンパーフェイシャとを有し、
    また、上記移動機構が、該バンパーレインが上記開閉部本体とバンパーフェイシャとの間に常に位置するように、該開閉部本体を車体とバンパーレインとの間で略上下方向に移動させるべく、上記開閉部本体に対して連結する支持部材を有しており、
    上記第1ロック機構を構成するラッチが上記リフトゲートに設けられる一方、上記ラッチと係合するストライカーが上記開閉部本体に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の車両のバックドア構造。
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