JP4551241B2 - オープンカーにおけるル−フ部材のロック装置および車両用ロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は,オープンカーにおけるル−フ部材のロック装置および車両用ロック装置に関するものである。
車室の上方および後方が開放されるオープンカーにあっては,雨天時等において車室上方および後方を覆うために,折りたたみ式のル−フ部材が設けられるのが一般的である(例えば特許文献1,特許文献2参照)。折りたたみ式のル−フ部材は,非使用時にあっては,車室後壁部の上端部付近に折りたたまれた状態で収納される。そして,この収納状態にあるル−フ部材が不用意に動かないようにロックしておくロック装置が設けられることも多い。
上記折りたたまれたル−フ部材をロックしておくロック装置は,通常,折りたたまれたル−フ部材の先端部(使用時に前端部となる部分)に対して作用する係止部材を有して,この係止部材を例えば前方位置となるアンロック位置から後方へ移動させることによりロック位置とされる。そして,この係止部材は,リターンスプリングによってロック位置に向けて付勢されている。係止部材を車室内側からアンロック位置とするために,別途操作部材が設けられる。すなわち,操作部材を操作することにより,係止部材をリターンスプリングの付勢力に抗してアンロック位置に移動させるようになっている。
従来,係止部材をアンロック位置に移動させるための操作部材としては,例えば車室後壁部の上端部に対して揺動自在に取付けられると共に下方に延びる操作レバーによって構成されて,この操作レバーの中間部つまり係止部材のスライド方向延長部に対して前記係止部材を連結し,操作レバーの下端部にマニュアル操作される操作部を設けたものとなっている。この操作部は,例えば左右のシート間(例えば運転席と助手席との間)に位置されて,この操作部をリターンスプリングの付勢力に抗して前方へ引き操作することにより,アンロックを行うようにしていた。特許文献3には,係止部材をアンロック位置に移動させるための操作部材として,係止部材にワイヤ等を介して連結された上下方向に操作されるノブでもって構成して,このノブを上方へ引き操作することによりアンロックするものが開示されている。また,特許文献3には,従来技術として,上下方向に揺動される揺動レバーを用いて,その一端部をル−フ部材に対する係止部として構成すると共に,他端部をアンロック位置に向けてマニュアル操作するための操作部として構成したものが開示されている。しかしながら,1つの揺動レバーそのもので,係止部材と操作部材(操作レバー)との機能を兼用することは,ル−フ部材を係止する部とマニュアル操作される操作部との位置関係に大きな制約を受けて,実用化に際しては採用しずらいものとなる。
特開平05−185845号公報 特開平10−272931号公報 実開平05−32057号公報
しかしながら,従来の折りたたみ式ル−フ部材のロック装置,特に係止部材と操作レバー(操作部材)とを別体に構成したものにあっては,操作レバーの操作部を前方あるいは上方へ引き操作する場合に,リターンスプリングの付勢力そのものに抗しつつ行う必要があるので,車室内の乗員つまりシートに着座している乗員が操作部を前方あるいは上方へ引き操作することが事実上困難であった。すなわち,シートに着座したままの乗員が操作部を前方へ引き操作しようとすれば,手のひらが上方を向いた状態で腕を後方へ伸ばして操作部を把持するというかなり窮屈な体勢でもって前方へ引き操作することになるため,十分に大きな引き操作力を与えることが難しいものとなる。また,上下方向に伸びるノブを上方へ引き操作する場合は,シートに着座したままの乗員は,手のひらが下方を向いた状態で,手指でノブの上端部をつまむという力のいれにくい状態で上方へ引き操作する必要があり,特に実質的に手指の力だけで引き操作しなければならず,十分に大きな引き操作を行うことが難しいものとなる。このため,実際には,降車してから操作部を引き操作せざるを得ないものとなっていた。とりわけ,確実なロックを行うという点からリターンスプリングの付勢力を大きくするほど,操作部を引き操作するのに大きな力を要することなる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その第1の目的は、シートに着座したままの乗員が容易にアンロック操作できるようにしたオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は,車両に対して容易に後付けすることができ,しかも容易にアンロック操作することができる車両用ロック装置を提供することにある。
前記第1の目的を達成するため、本発明にあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
折りたたまれて車室後壁部の上端部付近に収納されたル−フ部材を収納状態にロックしておくためのオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置において,
収納状態にある前記ル−フ部材付近において車体に取付けられた本体部材と,
前記本体部材にスライド可能に保持され,そのスライド動に応じて収納状態にある前記ル−フ部材に対してロックを行うロック位置とロック解除されたアンロック位置とを選択的にとり得るようにされた係止部材と,
前記係止部材をロック位置に向けて付勢するリターンスプリングと,
前記本体部材に所定の揺動軸線を中心に揺動自在に保持され,ロック位置にある前記係止部材を前記リターンスプリングの付勢力に抗してアンロック位置に向けて移動させるための操作部材と,
を備え,
前記操作部材は,前記本体部材からほぼ下方に延びてその先端部が車室内に位置されるアーム部と,該アーム部の先端部に設けられてマニュアル操作される操作部と,前記係止部材に係合される係合部とを有して,該操作部をほぼ上方へ持ち上げることにより,該係合部によって該係止部材に対してアンロック位置に向けての外力を付与するように設定され,
前記揺動軸線から前記操作部までのアーム長が,該揺動軸線から前記係合部と前記係止部材との係合位置までの長さよりも大きくなるように設定され,
前記操作部材は,前記本体部材の上端部において揺動自在に保持され,
前記アーム部は,一旦ほぼ下方へ延びた後車室内側に向かうように曲げられることにより略J字形状とされている,
ようにしてある。
上記第1の解決手法によれば,アンロックにするには,車室内にある操作部をほぼ上方へ持ち上げるようにして操作部材を揺動させればよい。この場合,てこの原理によって,操作部に加える小さい操作力であっても大きな付勢力を有するリターンスプリングに抗して係止部材をアンロック位置に移動させることができる。また,シートに着座したままの乗員にとって,操作部材を上方へ持ち上げるのは,前方へ引き操作する場合に比してより容易に力を操作部へ伝達し易いものとなり,特に,手指のみならず腕全体でもって大きな力を付与することも可能なので,アンロックの操作性がより良好になる。以上により,アンロック位置とする操作が極めて容易となる。また,収納状態にあるル−フ部材を使用状態にするには,折りたたまれたル−フ部材の先端部を上方へと持ち上げる操作が行われるが,ル−フ部材を使用状態にするための操作方向とアンロックする方向とが一致するために,アンロックする際の操作部の操作方向というものを乗員がより明確に認識し易いものとなり,全体として操作性向上の点で極めて好ましいものとなる。
また、前記操作部材は,前記本体部材の上端部において揺動自在に保持され,前記アーム部は,一旦ほぼ下方へ延びた後車室内側に向かうように曲げられることにより略J字形状とされていることから,アーム部の長さを本体部材の上下方向高さ分に相当する分だけ長くすることが可能となって,てこの原理をより効果的に得る上で好ましいものとなる。また,操作部と揺動軸線とをアーム部によって直線的に連結する場合に比して,アーム部の車室内側への突出量を小さくすることが可能となって,車室内空間を極力大きく確保する上でも好ましいものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項に記載のとおりである。すなわち,
前記本体部材には,前記操作部材に当接して,該操作部材がロック解除方向とは反対方向へ所定以上揺動するのを規制する受け面が設けられ,
前記操作部材と本体部材との間には,弾性部材からなるクッション材が設けられ,
前記操作部材が前記受け面と当接する方向に揺動されたときに,前記クッション材がつぶれ変形された後に該操作部材が該受け面に当接するように設定されている,
ようにすることができる(請求項2対応)。この場合、リターンスプリングによって操作部材が不必要にアンロック方向へと大きく揺動されてしまう事態を防止でき,またクッション材によって本体部材と操作部材との当接直前での衝撃が緩和されることになる。さらに,車室内から乗員が操作部材を不用意に押圧しても,この押圧力をクッション材を介して本体部材が受け止めて,特にアーム部が折損されてしまう等の事態を防止する上でも好ましいものとなる。
前記揺動軸線を挟んで前記操作部材の一端部側に前記係合部が位置されると共に該操作部材の他端部側に前記操作部が位置され,
前記リターンスプリングの付勢力を前記係止部材を介して前記係合部が受けることにより生じる前記操作部材の所定以上の揺動が,該操作部材が前記本体部材に当接することにより規制されている,
ようにすることができる(請求項3対応)。この場合、クッション材による緩衝の点を除いて,請求項2に対応した効果を得ることができる。
前記係合部は,前記揺動軸線付近から下方に延びる突起状に形成され,
前記係止部材に,そのスライド方向と略直交する方向に延びる係合面が形成され,
前記本体部材には,前記係合部が上下方向において貫通される開口部が形成され,
前記係合部は前記開口部を通して前記係合面に臨むように位置されて,前記リターンスプリングの付勢力が前記係合面を介して前記係合部に作用するように設定されている,
ようにすることができる(請求項4対応)。この場合、リターンスプリングの付勢力を受ける係止部材が,不必要にロック位置からさらに大きく本体部材から突出してしまうのを規制するストッパの機能を,操作部材でもって兼用させることができる。
前記操作部には,車室内側の端部を下方に延設することにより手指が引っ掛けられる引っ掛け部が形成されている,ようにすることができる(請求項対応)。この場合、操作部材に対してアンロックする方向へ手指をしっかりと引っ掛けることができて,アンロック方向への操作力をより効果的に伝達することが可能となり,アンロック操作するのをより容易に行う上で好ましいものとなる。
前記係合部は,前記揺動軸線付近から下方に延びる突起状に形成され,
前記係止部材に,そのスライド方向と略直交する方向に延びる係合面が形成され,
前記本体部材には,前記係合部が上下方向において貫通される開口部が形成され,
前記係合部は前記開口部を通して前記係合面に臨むように位置されて,前記リターンスプリングの付勢力が前記係合面を介して前記係合部に作用するように設定されている,
ようにすることができる(請求項6対応)。この場合、リターンスプリングの付勢力を受ける係止部材が,不必要にロック位置からさらに大きく本体部材から突出してしまうのを規制するストッパの機能を,操作部材でもって兼用させることができる。
前記操作部材は,前記揺動軸線方向に長く延びる中間連結部を有しており,
前記中間連結部の前記揺動軸線方向一端部側に前記係合部が位置されると共に,該中間連結部の該揺動軸線方向他端部側に前記アーム部および操作部が位置されている,
ようにすることができる(請求項7対応)。この場合、操作部材の配設位置と係止部材の配設位置とを車幅方向にオフセットさせる場合に対応することができる。
前記本体部材が,車室後壁部の上端部に取付けられ,
前記アーム部が,前記本体部材の上端部において揺動自在に連結されて,該本体部材の上端部から車室後壁部に沿うように下方に延びた後,前方へ延びて車室内に突出しており,
前記係止部材は,前記本体部材に対して前後方向にスライド可能とされて,ロック位置から前方へスライドされることによりアンロック位置となるようにされ,
前記係合部は,前記揺動軸線付近から下方に伸びる形状に形成されて,前記アーム部の先端部に設けられた前記操作部をほぼ上方へ持ち上げることにより,該係合部が前方へ変位されて前記係止部材をアンロック位置に向けて押圧するように設定されている,
ようにすることができる(請求項8対応)。この場合、ロック装置の配設位置や係止部材のスライド方向を従来と同様に設定することができ,車両側での大幅な設計変更が不用となる。
車室後壁の直前方に運転席と助手席とが位置された2シータ用のオープンカーとされ,
前記操作部が,車幅方向において運転席と助手席との間に位置されている,
ようにすることができる(請求項9対応)。この場合、操作部材の位置を,従来と同様な位置に設定することができて,請求項8に対応した効果をより一層十分に発揮させる上で好ましいものとなる。
前記第2の目的を達成するため,本発明にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち,特許請求の範囲における請求項10に記載のように,
車体に取付けられる本体部材と,
前記本体部材にスライド可能に保持され,そのスライド動に応じて該本体部材から突出されたロック位置と該ロック位置よりも該本体部材側に退出されたアンロック位置とを選択的にとり得るようにされた係止部材と,
前記本体部材に保持され,前記係止部材をロック位置に向けて付勢するリターンスプリングと,
前記本体部材の上端部において,所定の揺動軸線を中心に揺動自在に保持され,ロック位置にある前記係止部材を前記リターンスプリングの付勢力に抗してアンロック位置に向けて移動させるための操作部材と,
を備え,
前記操作部材は,前記揺動軸線を挟んで一端部側において前記本体部材からほぼ下方に延びた後,該本体部材から離間するように曲げられることにより略J字形状に設定されたアーム部と,該アーム部の先端部に設けられてマニュアル操作される操作部と,該揺動軸線を挟んで他端側をほぼ下方へ突出させることにより形成されて前記係止部材に係合される係合部とを有して,該操作部をほぼ上方へ持ち上げることにより該係合部が該揺動軸線回りに揺動されて該係止部材に対してアンロック位置に向けての外力を付与するように設定され,
前記揺動軸線から前記操作部までのアーム長が,該揺動軸線から前記係合部と前記係止部材との係合位置までの長さよりも大きくなるように設定されている,
ようにしてある。
上記第2の解決手法によれば,少なくとも請求項1に対応したロック装置を提供することができる。特に,本体部材と係止部材とリターンスプリングと操作部材とがあらかじめセット体とされた組立状態とされるので,本体部材を車両に取付ける作業を行うだけですむことになる。
上記第2の解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項11以下に記載のとおりである。すなわち,
前記本体部材には,前記リターンスプリングの付勢力によって前記操作部材が所定以上ロック方向へと揺動するのを規制する受け面が形成されており,
前記操作部材が前記受け面に対して当接した揺動位置における前記係合部によって,前記係止部材がロック位置からさらに大きく前記本体部材から突出するのが規制されている,
ようにすることができる(請求項11対応)。この場合、請求項3,請求項に対応した効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
前記操作部材は,前記揺動軸線方向に長く延びる中間連結部を有しており,
前記中間連結部の前記揺動軸線方向一端部側に前記係合部が位置されると共に,該中間連結部の該揺動軸線方向他端部側に前記アーム部および操作部が位置されている,
ようにすることができる(請求項12対応)。この場合、請求項7に対応した効果と同様の効果を得ることができる。
本発明によるオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置によれば,シートに着座したままの乗員が容易にアンロック操作を行うことできる。
本発明における車両用ロック装置によれば,車両に対して容易に後付けすることができて,しかも容易にアンロック操作することの可能な車両用ロック装置を提供することができる。
図1において,オープンカーとされた車両Sは,車室1内に運転席2と助手席3とを有する2シータ式とされて,この運転席2と助手席3の直後方に,トランクルーム4との隔壁となる車室後壁部5が配置されている。図1では,折りたたみ式のル−フ部材6が折りたたまれた状態で車室後壁部5の上端部付近に収納された収納状態とされて,車室1の上方および後方が開放されたオープン状態となっている。このオープン状態から,収納状態にあるル−フ部材6の先端部を持ち上げつつ前方へ移動させることにより,図2に示すように,車室1の上方および後方がル−フ部材6によって覆われたクローズ状態とされる(ル−フ部材6の使用状態)。ル−フ部材6は,実施形態では幌部材を骨組み材に組み付けて折りたたみ式としたいわゆるソフトトップ式とされているが,硬質のパネル材を複数枚組み合わせて折りたたみ式としたハードトップ式であってもよい。
ル−フ部材6を収納状態でもってロックしておくためのロック装置Rが,車室後壁部5の上端部付近に設けられる。このロック装置Rの概要について,図3,図4を参照しつつ説明する。まず,ロック装置Rは,大別して,本体部材10と,係止部材20と,操作部材30とを有する他,リターンスプリング40および揺動軸構成用のピン部材41を有する。本体部材10は,硬質合成樹脂によって形成されて,その底壁部分に形成された複数の取付孔11を利用して,固定具43によって車体に固定される。より具体的には,本体部材10は,全体的に車幅方向に伸びていて,車室後壁部5の上端部を構成する強度部材としてのクロスメンバ7の上面に着座された状態で,クロスメンバ9に固定されている。
本体部材10は,前後方向に伸びると共に後方に向けて開口されたシリンダ状の収納部12を有し,この収納部12内に,前記係止部材20が前後方向にスライド可能に収納,保持されている。この係止部材20は,本体部材10から後方へ大きく突出したロック位置と,ロック位置から本体部材10側に退出したアンロック位置とをとり得るようになっている。係止部材20は,ロック位置のときに,収納状態にあるル−フ部材6の先端部に固定されたフック部材7の上方に位置される。これにより,フック部材7の上方への変位が規制されて,ル−フ部材6が収納状態に保持されるロック状態となる。係止部材20がアンロック位置とされたときは,係止部材20によるフック部材7の上方への変位規制が解除されて,ル−フ部材6を図2に示す使用状態に向けて作動させることが可能になる。このような係止部材20は,収納部12の奥部に配設されたリターンスプリング40によって,常時ロック位置に向けて付勢されている。
前記操作部材30は,本体部材10の上端部に対して,ピン部材41を利用して,車幅方向に伸びる揺動軸線αを中心に揺動自在に保持されている。操作部材30は,車幅方向に伸びる中間連結部31と,中間連結部31の長手方向各端部において上方及び後方に向けて短く突出された一対の突起部32を有し,各突起部32の略中間部において,ピン部材41を利用して本体部材10に対して揺動自在に連結されている。各突起部32の先端部からは,下方に向けて短く伸びる係合部33が延設されている。また,上記中間連結部31の一方側の端部からは,長く伸びるアーム部34が延設されている。このアーム部34は,車室後壁部5を覆うトリム材8を貫通してその先端部が車室1内に延設されており,アーム部34の先端部に,マニュアル操作される操作部35が設けられている。
操作部材30における前記係合部33が,後述するように係止部材20に対して作用するように設定されて,前記操作部35をほぼ上方へ持ち上げて操作部材30を揺動させることにより,ロック位置にある係止部材20が係合部33によって前方へ押圧されて,リターンスプリング40の付勢力に抗してアンロック位置に向けて移動されることになる。操作部35に対する上方への持ち上げ力を解放すると,リターンスプリング40によって,係止部材20がロック位置へと復帰することになる。
係止部材20が,図5〜図10に示される。以下,係止部材20の詳細について,全体関係を示す図3,図4および本体部材10を示す図11〜図15をも参照しつつ説明する。まず,係止部材20は,前後方向に伸びる形状とされて,全体として硬質合成樹脂による一体成形品とされている。係止部材20は,その後端部上面が,後方に向かうつれて徐々に下方に向かう傾斜面21とされる一方,後端部下面は略水平な平坦面22とされている。係止部材20の各側面には,前後方向に伸びるガイド用突起部23,24が上下方向に隔置して形成されている。また,係止部材20の前端部の各側面には,上下のガイド用突起部23と24との間において,前後方向に短く設定された突部25が形成されている。
係止部材20の上下一対のガイド用突起部23,24に対応させて,本体部材10に形成されている収納部12の内側面には,それぞれ前後方向に伸びる上下一対のガイド溝13,14が形成されている。また,収納部12の内面には,上下一対のガイド溝13と14との間において,係止部材20の突部25に対応させて,前後方向に伸びる凹部15が形成されている。係止部材20のガイド用突起部23,24は収納部12のガイド溝13あるいは14にスライド可能に嵌合され,係止部材20の突部25が収納部12の凹部15内にスライド可能に嵌合される。なお,ガイド用突起部23,24とガイド溝13,14との嵌合部分の形状設定例が,図15に示される。このような突起部(突部)と溝(凹部)とを利用したガイド機能によって,係止部材20は収納部12に対してがたつきなく円滑にスライドされることになる。そして,収納部12内には,係止部材20の前端面と収納部12の前端面(奥壁面)との間に位置するように,コイルスプリングからなるリターンスプリング40が配設されている。なお,係止部材20の前端面には,,リターンスプリング40の後端部ががたつきなく嵌合される突起部26が突出形成されている。
係止部材20の前後方向中間部から後端部にかけて,上下方向に貫通する貫通孔27が形成されて,この貫通孔27の後壁部が係合面27aとされている。本体部材10の上壁部には,貫通孔27の位置に対応させて開口部10aが形成されている。操作部材30の前述した係合部33が,開口部10aを通して貫通孔27内に伸びて,係合面27aに対して後方から当接可能に臨んでいる。つまり,操作部材30の係合部33を前方へ変位させることにより,係止部材20がアンロック位置に向けて変位されることになる。
操作部材30が,図16,図17に示される。以下,操作部材30の詳細について,全体関係を示す図3,図4および本体部材10を示す図11〜図14をも参照しつつ説明する。まず,操作部材30の前述した一対の突起部32にはそれぞれ,その略中間部において取付孔36が形成されている。操作部材30を揺動自在に保持するため,本体部材10には,その上壁部に,上方に向けて突出する4個の支持部16a〜16dが車幅方向に直列に形成されている。各支持部16a〜16dにはそれぞれ,取付孔17が形成されている。隣合う一方の支持部16aと16bとの間に操作部材30の一方の突起部32を位置させ,隣り合う他方の支持部16cと16dとの間に他方の突起部32を位置させた状態で,ピン部材41を各取付孔17,36に貫通させることにより,操作部材30が本体部材10に対して揺動自在に保持されることになる(一方のピン部材41は図4では図示を略す)。
操作部材30のアーム部34は,実施形態では二又状とされて,中間連結部31のうち,係止部材20が位置する側とは反対側の端部から延設されている。このアーム部34は,ほぼ下方に,より具体的には下方に向かうにつれてわずかに前方へ位置するように伸びて,本体部材10の下端部付近において前方へ向かうように曲げられており,全体的に略J字形状として形成されている。図3から明らかなように,車室後壁部5を覆うトリム材8によって本体部材10も上方から覆われているが,アーム部34のうち下方に伸びる部分はトリム材8によって覆われており,前方へ曲げられた部分の先端部のみがトリム材8を貫通して車室1内に位置するに設定されている。そして,アーム部34の先端部に取付けた操作部35は,トリム材8の直前方に位置されている。
操作部35は,車室後壁部5の上端部付近に位置されるが,車幅方向においては,図1に示すように運転席2と助手席3との間に位置される。このような操作部35の前面つまり車室1内に臨む側の面が,ほぼ上下方向,より具体的にはトリム材8の伸びる方向に沿って伸びるように設定されて,実質的にトリム材8の一部を構成するように配置されている。そして,トリム材8には,操作部35の下方に手指Fを入れることのできる凹部37が形成されている。操作部材30は,操作部35を除いて一体成形品とされていて,操作部35が圧入やねじ止め等の適宜の手法によってアーム部34の先端部に固定されるようになっている。また,操作部35の前端部には,下方に若干突出された突出部35aが形成されて,手指Fが引っ掛け易いようにされている。換言すれば,操作部35の下面は,上記突出部35aを形成することにより,上方に向けて凹となる形状に設定されている。
揺動軸線αから操作部35(特に手指Fの引っ掛け部となる突出部35a)までの長さ(アーム長)は,揺動軸線αから係合部33と係合面27aとの当接部までの長さよりも十分に(実施形態では3倍程度)長くされている。これにより,操作部35へ加えた揺動の外力は,係合部33に対して倍力されて伝達されることになる(てこの原理)。なお,操作部材30は,操作部35を除いて,硬質合成樹脂による一体成形品とされており,操作部35も硬質合成樹脂によって形成されている。
ここで,本体部材10には,アーム部34に対応した車幅方向位置において,底壁部から前方へ向けて突出された係止用突起部18が延設されている。この係止用突起部18の上面は,特許請求の範囲における受け面を構成するもので,図3に示すロック位置とされた状態において,アーム部34に沿ってその直下方に位置するようにされている。係止用突起部18は,十分な曲げ強度を有するもので,その上面からはさらに上方に向けて突起部18aが形成され,この突起部18aの上面に,ゴム等の弾性部材からなる平板状のクッション材19が固定されている。ロック位置において,アーム部34は,係止用突起部18には当接しないものの,クッション材19には軽く当接するような位置関係とされている。そして,アーム部34がロック位置よりもさらにロック方向へと揺動されたときに,クッション材19がつぶれ変形されて,アーム部34が係止突起部18に当接されて,それ以上の揺動が規制されるようになっている。
係止部材20がロック位置にある図3,図18の状態から,操作部35を手指Fによってほぼ上方へ持ち上げることにより,操作部材30の係合部33が係止部材20の係合面を前方へ押圧することとなり,リターンスプリング40の付勢力に抗して係止部材20がアンロック位置へ移動されて,フック部材7に対するロックが解除される。これにより,ル−フ部材6を図2に示す使用位置へと移動(展開)させることができる。アンロックの操作を行う場合,運転席2あるいは助手席3に着座している乗員が,手のひらを上向にした状態で腕を後方へ伸ばして,手指Fを操作部35の突出部35aに引っ掛けた状態で上方へと持ち上げる操作となり,かなり窮屈な体勢を強いられることになる。しかしながら,てこの原理による倍力作用により,アンロックさせるのに操作部35の持ち上げ力が小さくてすみ,また前方へ引き操作するよりも上方への力を発揮し易い体勢でもあるので,容易にアンロックさせることが可能となる。また,上記突出部35aを利用した引っ掛け作用によって,手指Fが操作部35から滑ることなく効果的にアンロック操作することができ,より容易にアンロック操作することが可能となる。以上に加えて,アンロック方向となる操作部35の上方への変位は,折りたたまれたル−フ部材6を使用位置へと移動させる際の当初の動き方向と一致するために,アンロック方向というものを乗員に間違いなく明確に認識させる上でも好ましいものとなる。
ル−フ部材6を使用状態にしたときは,係止部材20はリターンスプリング40によってロック位置に復帰されている。したがって,次にル−フ部材6を収納してロックするときは,フック部材7が下方へと変位しつつ,図3,図18に示す位置となるが,このとき,収納状態にするために下方へと押圧されるフック部材7は係止部材20の傾斜面21に沿って係止部材20をアンロック位置に向けて変位させ,係止部材20がアンロック位置となった状態で係止部材20よりも下方位置となり,その直後に係止部材20がリターンスプリング40によってロック位置へと復帰される(図3,図18に示すロック状態となる)。勿論,係止部材20の下面は略水平な平坦面22とされているので,フック部材7を確実に係止部材20の下方に位置させて,確実なロック状態が確保される。
係止部材20がアンロック位置からロック位置に復帰するとき,操作部材30は,その操作部35が下方へ向かうような揺動作用,つまりアーム部34が係止用突起部18に当接する方向へと揺動されることになるが,クッション材19によって,緩衝されることになる。そして,乗員によって不用意に操作部35を後方へ押圧するような大きな力を受けたときは,クッション材19がつぶれ変形されて,アーム部34が係止用突起部18に当接して,乗員からの大きな押圧力を強度的に優れた係止用突起部18で受け止めて,アーム部34の折損等が防止される。
アーム部34を略J字形状として形成することにより,操作部材30の揺動軸線αから操作部35までの直線状に連結する場合に比して,アーム部34の車室1側への突出量を小さくすることができ,この分車室1の空間をより十分に確保する上で好ましいものとなる。なお,ロック装置Rは,あらかじめ本体部材10に対して係止部材20,操作部材30,リターンスプリング40等が組み込まれたセット化された組立体として用意されて,本体部材10を車体に固定するだけで,図3の取付状態が得られることになり,車両の組立行程において容易に後付けすることが可能である。
なお,図18,図19に示すように,本体部材10のうち,収納部12の上壁部後端部に,ゴム等の弾性部材からなるクッション材44を設けておくのが好ましい(クッション材44は図3では図示を略す)。すなわち,折りたたまれたル−フ部材6を収納状態にするときに,クッション材44によってル−フ部材6の前端部が本体部材10に直接当接するのを防止して,緩衝や異音発生防止の上で好ましいものとなる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。操作部材30を,操作部35を含めて一体成形するようにしてもよい。アーム部34と係止部材20とを揺動軸線α方向にオフセットさせることなく,揺動軸線方向ほぼ同一位置となるような配設関係とすることもできる。1つのアーム部34(1つの操作部35)に対して,係止部材20を例えば2個等の複数個設けるようにすることもできる。ロック装置Rは,収納状態にあるル−フ部材6をロックする場合に限らず,車両用のロック装置(例えばボンネットロック用やトランクリッドロック用)として適宜利用することが可能である。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明が適用される車両の一例を示すもので,ル−フ部材が収納状態にあるときの状態を示す要部斜視図。 ル−フ部材を使用位置としたときの状態を示す要部斜視図。 ロック装置によって収納状態にあるル−フ部材をロックしている状態を示す側面断面図。 本発明によるロック装置の分解斜視図。 係止部材の一例を示す斜視図。 係止部材の平面図。 係止部材の側面図。 図6のX8−X8線相当断面図。 図7の右側面図 図7の左側面図。 本体部材の平面図。 図11を下方(車両前方側)から見た図。 図11のX13−X13線相当断面図。 図11を上方(車両後方側)から見た図。 係止部材と本体部材に形成された収納部とのガイド部分の関係を示すもので,係止部材のスライド方向から見た要部拡大断面図。 操作部材の側面図。 操作部材の平面図。 ロック位置のときの係止部材と操作部材との関係を示すもので,図13に相当する部分の断面図。 アンロック位置のときの係止部材と操作部材との関係を示すもので,図13に相当する部分の断面図。
S:車両
R:ロック装置
α:揺動軸線
F:手指
1:車室
2:運転席
3:助手席
5:車室後壁部
6:ル−フ部材
7:フック部材(ル−フ部材の一部)
8:トリム材
10:本体部材
16:支持部(揺動保持用)
18:係止用突起部(受け面)
19:クッション材
20:係止部材
27a:係合面
30:操作部材
31:中間連結部
32:突起部(揺動連結部分)
33:係合部(係止部材押圧用)
34:アーム部
35:操作部
35a:突出部(手指引っ掛け用)
40:リターンスプリング
41:ピン部材(揺動用)

Claims (12)

  1. 折りたたまれて車室後壁部の上端部付近に収納されたル−フ部材を収納状態にロックしておくためのオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置において,
    収納状態にある前記ル−フ部材付近において車体に取付けられた本体部材と,
    前記本体部材にスライド可能に保持され,そのスライド動に応じて収納状態にある前記ル−フ部材に対してロックを行うロック位置とロック解除されたアンロック位置とを選択的にとり得るようにされた係止部材と,
    前記係止部材をロック位置に向けて付勢するリターンスプリングと,
    前記本体部材に所定の揺動軸線を中心に揺動自在に保持され,ロック位置にある前記係止部材を前記リターンスプリングの付勢力に抗してアンロック位置に向けて移動させるための操作部材と,
    を備え,
    前記操作部材は,前記本体部材からほぼ下方に延びてその先端部が車室内に位置されるアーム部と,該アーム部の先端部に設けられてマニュアル操作される操作部と,前記係止部材に係合される係合部とを有して,該操作部をほぼ上方へ持ち上げることにより,該係合部によって該係止部材に対してアンロック位置に向けての外力を付与するように設定され,
    前記揺動軸線から前記操作部までのアーム長が,該揺動軸線から前記係合部と前記係止部材との係合位置までの長さよりも大きくなるように設定され,
    前記操作部材は,前記本体部材の上端部において揺動自在に保持され,
    前記アーム部は,一旦ほぼ下方へ延びた後車室内側に向かうように曲げられることにより略J字形状とされている,
    ことを特徴とするオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置。
  2. 請求項1において,
    前記本体部材には,前記操作部材に当接して,該操作部材がロック解除方向とは反対方向へ所定以上揺動するのを規制する受け面が設けられ,
    前記操作部材と本体部材との間には,弾性部材からなるクッション材が設けられ,
    前記操作部材が前記受け面と当接する方向に揺動されたときに,前記クッション材がつぶれ変形された後に該操作部材が該受け面に当接するように設定されている,
    ことを特徴とするオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置。
  3. 請求項1において,
    前記揺動軸線を挟んで前記操作部材の一端部側に前記係合部が位置されると共に該操作部材の他端部側に前記操作部が位置され,
    前記リターンスプリングの付勢力を前記係止部材を介して前記係合部が受けることにより生じる前記操作部材の所定以上の揺動が,該操作部材が前記本体部材に当接することにより規制されている,
    ことを特徴とするオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置。
  4. 請求項2または3において、
    前記係合部は,前記揺動軸線付近から下方に延びる突起状に形成され,
    前記係止部材に,そのスライド方向と略直交する方向に延びる係合面が形成され,
    前記本体部材には,前記係合部が上下方向において貫通される開口部が形成され,
    前記係合部は前記開口部を通して前記係合面に臨むように位置されて,前記リターンスプリングの付勢力が前記係合面を介して前記係合部に作用するように設定されている,
    ことを特徴とするオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置。
  5. 請求項1において,
    前記操作部には,車室内側の端部を下方に延設することにより手指が引っ掛けられる引っ掛け部が形成されている,
    ことを特徴とするオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置。
  6. 請求項1において,
    前記係合部は,前記揺動軸線付近から下方に延びる突起状に形成され,
    前記係止部材に,そのスライド方向と略直交する方向に延びる係合面が形成され,
    前記本体部材には,前記係合部が上下方向において貫通される開口部が形成され,
    前記係合部は前記開口部を通して前記係合面に臨むように位置されて,前記リターンスプリングの付勢力が前記係合面を介して前記係合部に作用するように設定されている,
    ことを特徴とするオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置。
  7. 請求項1において,
    前記操作部材は,前記揺動軸線方向に長く延びる中間連結部を有しており,
    前記中間連結部の前記揺動軸線方向一端部側に前記係合部が位置されると共に,該中間連結部の該揺動軸線方向他端部側に前記アーム部および操作部が位置されている,
    ことを特徴とするオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置。
  8. 請求項1において,
    前記本体部材が,車室後壁部の上端部に取付けられ,
    前記アーム部が,前記本体部材の上端部において揺動自在に連結されて,該本体部材の上端部から車室後壁部に沿うように下方に延びた後,前方へ延びて車室内に突出しており,
    前記係止部材は,前記本体部材に対して前後方向にスライド可能とされて,ロック位置から前方へスライドされることによりアンロック位置となるようにされ,
    前記係合部は,前記揺動軸線付近から下方に伸びる形状に形成されて,前記アーム部の先端部に設けられた前記操作部をほぼ上方へ持ち上げることにより,該係合部が前方へ変位されて前記係止部材をアンロック位置に向けて押圧するように設定されている,
    ことを特徴とするオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置。
  9. 請求項8において,
    車室後壁の直前方に運転席と助手席とが位置された2シータ用のオープンカーとされ,
    前記操作部が,車幅方向において運転席と助手席との間に位置されている,
    ことを特徴とするオープンカーにおけるル−フ部材のロック装置。
  10. 車体に取付けられる本体部材と,
    前記本体部材にスライド可能に保持され,そのスライド動に応じて該本体部材から突出されたロック位置と該ロック位置よりも該本体部材側に退出されたアンロック位置とを選択的にとり得るようにされた係止部材と,
    前記本体部材に保持され,前記係止部材をロック位置に向けて付勢するリターンスプリングと,
    前記本体部材の上端部において,所定の揺動軸線を中心に揺動自在に保持され,ロック位置にある前記係止部材を前記リターンスプリングの付勢力に抗してアンロック位置に向けて移動させるための操作部材と,
    を備え,
    前記操作部材は,前記揺動軸線を挟んで一端部側において前記本体部材からほぼ下方に延びた後,該本体部材から離間するように曲げられることにより略J字形状に設定されたアーム部と,該アーム部の先端部に設けられてマニュアル操作される操作部と,該揺動軸線を挟んで他端側をほぼ下方へ突出させることにより形成されて前記係止部材に係合される係合部とを有して,該操作部をほぼ上方へ持ち上げることにより該係合部が該揺動軸線回りに揺動されて該係止部材に対してアンロック位置に向けての外力を付与するように設定され,
    前記揺動軸線から前記操作部までのアーム長が,該揺動軸線から前記係合部と前記係止部材との係合位置までの長さよりも大きくなるように設定されている,
    ことを特徴とする車両用ロック装置。
  11. 請求項10において,
    前記本体部材には,前記リターンスプリングの付勢力によって前記操作部材が所定以上ロック方向へと揺動するのを規制する受け面が形成されており,
    前記操作部材が前記受け面に対して当接した揺動位置における前記係合部によって,前記係止部材がロック位置からさらに大きく前記本体部材から突出するのが規制されている,
    ことを特徴とする車両用ロック装置。
  12. 請求項10または請求項11において,
    前記操作部材は,前記揺動軸線方向に長く延びる中間連結部を有しており,
    前記中間連結部の前記揺動軸線方向一端部側に前記係合部が位置されると共に,該中間連結部の該揺動軸線方向他端部側に前記アーム部および操作部が位置されている,
    ことを特徴とする車両用ロック装置。
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