JP2008155755A - 車両用収納ボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】コンソールリッドを他の車両内装部材と干渉しない部分的な開放位置を保持し、必要に応じて全開位置まで開放し得る簡単な構造の車両用収納ボックスを提供する。
【解決手段】上方に開口した物品収納部が画成されるコンソール本体10と、この本体10に対して回動自在に設けられて物品収納部11を開閉するコンソールリッド12と、このリッド12に設けられ、前記本体10に対するリッド12の開閉範囲を規定する開閉アーム26とを備える車両用収納ボックスにおいて、前記開閉アーム26は、前記リッド12の全開位置を前記本体10に設けた当接部10bに当接することで規定する規制部29と、前記本体10に設けた本体係合部19に係脱自在に係止して全開位置および物品収納部11を閉成する全閉位置の間の部分開放位置に前記リッド12を保持する係止部33と、全開位置のリッド12を部分開放位置へ向けて付勢する付勢手段30とを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、物品収納部を画成したコンソール本体の上部に開閉自在に配設した車両用収納ボックスに関するものである。
一般に乗用車等の種々自動車の運転席DSおよび助手席PSとの間には、図12に示す如く、車体前後方向へ延在する車両の内装部材であるフロアコンソール(コンソールボックス)FCが備えられている。ここでフロアコンソールFCは、各種物品を収納する物品収納部11が画成されたコンソール本体10と、このコンソール本体10の上部に配設されて物品収納部11の上部開口部13を開閉するコンソールリッド14とを基本的に備えている。このようなコンソールリッドが、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されるコンソールリッドは、全閉位置と、予め設定された全開位置に保持される構造となっている。
実開平4−129339号公報
ところで近年、乗員に乗車時の快適性を提供する目的で、運転席DSの助手席PS側および助手席PSの運転席DS側にアームレストAM,AMが夫々設けられるようになっている。基本的にアームレストAMは、乗員が運転席DSまたは助手席PSに着座した状態で肘掛けとして好適に使用し得る高さ位置に設けられ、フロアコンソールFCの上方に位置している。このようなアームレストAMを設けた場合、図13(a)に示す如く、物品収納部11内に収納された物品を取り出そうとして上部開口部13を開放(この例ではコンソールリッド14が垂直に起立した状態)すると、コンソールリッド14とアームレストAMとが干渉する場合がある。
すなわち、コンソールリッド14と、アームレストAMとが干渉する場合には、コンソールリッド14を開放する毎にアームレストAMを跳ね上げる等して収納しなければならず、手間が掛かり使い勝手が悪くなる問題がある。なお、コンソールリッド14の開放角度を使用位置にあるアームレストAMと干渉しないように規制すれば、アームレストAMを使用したままコンソールリッド14を開放し得る一方で、コンソールリッド14の開放の度合いが制限されてしまう。
このような問題を回避するには、図13(b)に示す如く、フロアコンソールFCの車内幅を縮小して、コンソールリッド14の全開時にコンソールリッド14とアームレストAMとが干渉しないようにする方法が考えられる。しかし、フロアコンソールFCの車内幅を縮小すると、これに伴って物品収納部11の収納容積が減少して使い勝手が低下してしまう。更に、図13(c)に示す如く、アームレストAMの配設位置を変更してコンソールリッド14の全開時に干渉しない位置とする方法も考えられる。しかしアームレストAMの配設位置を変更すると、運転席DSおよび助手席PSやフロアコンソールFCの大きさ、配置位置等といった、車両内装部材のパッケージング自体を変更する大がかりな見直しが必要となり、製造コストや手間等が増大する問題がある。
すなわち本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、コンソールリッドを他の車両内装部材と干渉しない部分的な開放位置を保持し得ると共に、必要に応じて全開位置まで開放し得る簡単な構造の車両用収納ボックスを提供することを目的とする。
前述した課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係る車両用収納ボックスは、
上方に開口した物品収納部が画成されるコンソール本体と、前記コンソール本体に対して回動自在に設けられて物品収納部を開閉するコンソールリッドと、前記コンソールリッドに設けられ、前記コンソール本体に対するコンソールリッドの開閉範囲を規定する開閉アームとを備える車両用収納ボックスにおいて、
前記開閉アームは、
前記コンソールリッドの全開位置を前記コンソール本体に設けた当接部に当接することで規定する規制部と、
前記コンソール本体に設けた本体係合部に係脱自在に係止して、前記全開位置および物品収納部を閉成する全閉位置の間の部分開放位置に前記コンソールリッドを保持する係止部と、
前記全開位置のコンソールリッドを部分開放位置へ向けて付勢する付勢手段とを備えていることを特徴とする。
従って、請求項1の発明によれば、コンソールリッドを部分開放位置で保持し得ると共に、必要に応じて全開位置まで開放が可能である。しかも、全開位置にあるコンソールリッドは、部分開放位置に向けて付勢されており、コンソールリッドを全開位置とする必要がなくなった場合には、自動的に部分開放位置に復帰するから、コンソールリッドの使い勝手が向上する。
請求項2に係る発明では、前記係止部は、前記開閉アームより分岐した一方の分岐部に設けられ、前記規制部は、該開閉アームより分岐した他方の分岐部に設けられ、該係止部が前記本体係合部に係止した際に該規制部は前記当接部より離間するよう構成されることを要旨とする。
従って、請求項2の発明によれば、係止部が本体係合部に係止した際、規制部が当接部より離間しているから、部分開放位置のコンソールリッドの全開位置への回動が可能となる。
請求項3に係る発明では、前記付勢手段は、前記一方の分岐部が前記本体係合部に摺接し、前記他方の分岐部が前記コンソール本体に摺接することで弾性変形するように構成された一方の分岐部であることを要旨とする。
従って、請求項3の発明によれば、非常に簡単な構造で、全開位置にあるコンソールリッドを部分開放位置へ付勢し得る。
本発明に係る車両用収納ボックスによれば、コンソールリッドを他の車両内装部材と干渉しない部分的な開放位置に保持し得ると共に、必要に応じて全開位置まで開放することができる。
次に、本発明に係る車両用収納ボックスにつきフロアコンソールを挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお実施例では、図12に示すように、コンソール本体(フロアコンソール)10は運転席DSおよび助手席PSとの間に車体前後方向へ延在して備えられ、コンソール本体10の上方には、運転席DSを利用する乗員および助手席PSを利用する乗員が夫々利用するアームレストAM,AMが設けられている例を用いて説明し、図12に既出の部材・部位と同一の部材・部位については同一の符号を付して説明する。また、以下の説明においては、図2における左側を車両の右方とし、右側を車両の左方とし、手前側を前方とし、奥側を後側とする。
実施例のフロアコンソール(車両用収納ボックス)FCは、図1に示す如く、上方に開口する物品収納部11を画成したコンソール本体10と、該コンソール本体10の上部に車両横(左右)方向に回動自在に支持され、物品収納部11の上部開口部13を開閉するコンソールリッド14とを備えている。このフロアコンソールFCは、物品収納部11の上部開口部13を全面的に閉成する全閉位置と、垂直起立して上部開口部13を全開する全開位置と、該全閉位置および全開位置の間においてアームレストAMに干渉しない部分開放位置との間をコンソールリッド14が回動すると共に、コンソールリッド14が部分開放位置に係止保持されるように構成される。コンソール本体10は、図1および図2に示す如く、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からインジェクション成形された合成樹脂製の成形部材であって、外部意匠面を形成するアウター部材15と、このアウター部材15の内部に収容設置されて物品収納部11を画成した箱状のインナー部材16とから構成される。そして、コンソール本体10の前端部分が図示しないインストルメントパネルの中央下部に連結される。
また、物品収納部11における上部開口部13の周囲がリッド載置面10aとなり、このリッド載置面10aにおける前端には、図1に示す如く、左右方向に延在するスリット17が形成されている。このスリット17は、アウター部材15とインナー部材16との間に画成される空間部24に連通している。この空間部24は、コンソールリッド14を開閉する際に揺動変位する開閉アーム26(後述)を格納するスペースとして機能する。
またコンソール本体10の裏面には、図2および図3に示す如く、スリット17の助手席PS側の端縁に垂下壁18が垂直下方に所要長さ延在しており、この垂下壁18の下方端には本体係合部19が設けられている。本体係合部19は、開閉アーム26に設けられた係止部33(後述)が係止され、コンソールリッド14を部分開放位置に保持するように構成される。具体的には、本体係合部19は、図3に示す如く、左右方向に沿った縦断面形状が、図2における左側(運転席DS側)に突出したくさび形状になっている。
コンソールリッド14は、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からインジェクション成形され、図2に示す如く、物品収納部11の上部開口部13を全閉し得る形状・サイズとされたリッド部材20と、このリッド部材20の外面(上面)に配設される弾性部材21と、この弾性部材21を被覆する表皮材22とから構成される。そして、コンソール本体10の運転席DS側の縁部に前後方向を軸心とするヒンジ23が設けられ、コンソールリッド14が左右方向に回動可能となるように連結されている。なお、リッド部材20の助手席PS側の端部には、図1に示す如く、リッド開閉操作時に指先を掛ける指掛部20aが設けられている。
コンソールリッド14の前端部には、図2に示す如く、コンソールリッド14の開閉作動を案内する開閉アーム26が枢支されており、開閉アーム26がコンソール本体10に形成されたスリット17を介して空間部24に出し入れ可能になっている。この開閉アーム26は、図2および図4に示す如く、コンソールリッド14の回動方向に沿った略円弧形状を呈した板状部材であり、コンソールリッド14に枢支されたアーム本体27から外周側に分岐して空間部24内に延在する一方の分岐部32と、アーム本体27から内周側に分岐して空間部24内に延在する他方の分岐部28とが形成される。そしてこの他方の分岐部28と一方の分岐部32との間には、一方の分岐部32の他方の分岐部28側への弾性変形を許容する可撓空間31が画成されている。なお、アーム本体27の左右方向の長さは、空間部24に出し入れ可能なようにスリット17の左右方向の長さより小さくなるようにされている。
他方の分岐部28は、図2および図4に示す如く、開閉アーム26における円弧内側(運転席DS側)の先端側に、アーム本体27の形状に沿った円弧形状としてアーム本体27に一体的に設けられている。また他方の分岐部28の先端部には、開閉アーム26の円弧内側に向けて突出する規制部29が設けられている。この規制部29は、図5に示す如く、コンソールリッド14が垂直起立した全開位置を、スリット17における図2における左側(運転席DS側)の開口外縁17a付近であって、コンソール本体10の裏面で空間部24に臨む当接部10bに当接することで規定するように構成されている。
一方の分岐部32は、図2および図4に示す如く、開閉アーム26における円弧外側(助手席PS側)の先端側に、アーム本体27に一体的に設けられ、左右方向に弾性変形自在となっている。そして、先端側に向かって一方の分岐部32と他方の分岐部28との距離が漸次大きくなるように構成されている。すなわち、コンソールリッド14を全閉位置から開放させてアーム本体27がスリット17から抜け出ると、一方の分岐部32は本体係合部19に当接する。そして、一方の分岐部32と本体係合部19とが当接した状態から更にコンソールリッド14を開放すると、他方の分岐部28がスリット17の開口外縁17a(コンソール本体10)に摺接すると共に、一方の分岐部32が弾性変形することで、開閉アーム26のスリット17からの抜け出しが更に許容される。
また、一方の分岐部32の先端における外側面36には、図2および4に示す如く、コンソールリッド14を部分開放位置に係止保持する係止部33が設けられている。この係止部33は、コンソールリッド14がアームレストAMに干渉しない部分開放位置となった状態で本体係合部19に係脱自在に係止するように、本体係合部19のくさび形状に対応して図2における左側(運転席DS側)に凹んだ段差である。
そして一方の分岐部32の先端には、係止部33から下方に延出する延長部34が設けられている。また延長部34には、他方の分岐部28から離間する方向、すなわち開閉アーム26の円弧外側に略く字形状に屈曲する当接片35が備えられている。ここで当接片35は、コンソールリッド14が垂直起立する全開位置に達した際に本体係合部19に対して下方から当接して、一方の分岐部32を弾性変形し得る位置に設けられている。
従って、コンソールリッド14が垂直起立する全開位置に達した際に、本体係合部19が当接面35a(当接片35)に当接することで、当接片35が設けられる延長部34およびこの延長部34が設けられる一方の分岐部32も一体的に弾性変形する。そしてこの一方の分岐部32、延長部34および当接片35の一体的な弾性変形によって、コンソールリッド14は部分開放位置へ向けて付勢される。すなわち、一体的に弾性変形する一方の分岐部32、延長部34および当接片35によって、コンソールリッド14を部分開放位置へ向けて付勢する付勢手段30が構成されている(図5参照)。
(実施例の作用)
次に、実施例に係る車両用収納ボックスの作用について説明する。なお、予めコンソールリッド14は、物品収納部11の上部開口部13を全面的に閉成する全閉位置に保持されているものとする。
図6に示す如く、コンソールリッド14が全閉位置となる状態では、開閉アーム26は大部分がスリット17を介して空間部24内に収納されている。この状態から、アームレストAMとコンソールリッド14とが干渉しないように物品収納部11を開放する場合は、指掛部20aを把持しながらコンソールリッド14の助手席PS側の側部を上方へ引き上げればよい。この指掛部20aを把持しながらの上方への引き上げによって、図2に示す部分開放位置に達する。部分開放位置では、係止部33の本体係合部19への係止と、コンソールリッド14の自重とによって、全閉位置への回動は規制される。このコンソールリッド14の保持により、物品収納部11はアームレストAMとコンソールリッド14とが干渉しないように開放され、物品収納部11への物品の収納あるいは物品の取出しを行なうことができる。なお図2には、弾性変形前の一方の分岐部32の姿勢が二点鎖線で記載されている。
図7に示す如く、コンソールリッド14を全閉位置(二点鎖線)から部分開放位置(実線)へ回動する状態では、開閉アーム26は、スリット17から引き出されるように変位している。そして、図8に示す如く、コンソールリッド14を開放すると、一方の分岐部32が本体係合部19に当接し、他方の分岐部28も開口外縁17aに当接するようになる(図8(a)参照)。そしてコンソールリッド14の開放を継続すると、一方の分岐部32は本体係合部19に押しつけられて他方の分岐部28に近接するよう弾性変形して、開閉アーム26の変位が許容される(図8(b)参照)。そして開閉アーム26の変位が更に進行し、係止部33が本体係合部19と対応する位置(すなわち部分開放位置)に達すると、弾性変形した一方の分岐部32が元の位置に復帰しようとする反力によって、係止部33が本体係合部19に係止される(図8(c)参照)。なお図8(b)および(c)には、弾性変形前の一方の分岐部32の姿勢が二点鎖線で記載されている。
一方、部分開放位置に保持されているコンソールリッド14を下方へ押し込むと、一方の分岐部32が本体係合部19によって可撓空間31に向かって押しつけられて、他方の分岐部28に近接するように撓む。この一方の分岐部32の弾性変形によって、係止部33の本体係合部19への係止は解除されるので、コンソールリッド14の全閉位置への回動が許容される。このように、一方の分岐部32を弾性変形するだけで係止部33の本体係合部19への係止を解除し得るから、コンソールリッド14を容易に全閉位置へ回動させ得る。
部分開放位置に保持されたコンソールリッド14は、図2および図7における実線に示す如く、規制部29が当接部10bに当接せずに離間した状態であるため、更にコンソールリッド14の助手席PS側の側部を上方へ引き上げることで開放を更に進行させて、全開位置(図5および図7の一点鎖線参照)に回動させることが可能である。従って、コンソールリッド14と干渉するアームレストAMを格納・移動させれば、コンソールリッド14を部分開放位置以上に開放して、垂直起立する全開位置まで回動させ得る。なお図5には、弾性変形前の一方の分岐部32、延長部34および当接片35の姿勢が二点鎖線で記載されている。
このコンソールリッド14の部分開放位置からの開放に伴う開閉アーム26の変位によって延長部34は、図9に示す如く、本体係合部19に押しつけられる。この押しつけによって延長部34が他方の分岐部28に向かって弾性変形すると共に、一方の分岐部32も他方の分岐部28に向かって弾性変形する(図9(a)参照)。このような延長部34および一方の分岐部32の一体的な弾性変形により、コンソールリッド14の部分開放位置から全開位置に回動する開閉アーム26の変位は許容される。また延長部34および一方の分岐部32の弾性変形に対する反力によって、コンソールリッド14には部分開放位置に向かう付勢力が働くようになる。
コンソールリッド14の開放が更に進行すると、当接片35の当接面35aは本体係合部19に対して下方から当接する(図9(b)参照)。すなわち、図9(b)に示す状態からコンソールリッド14の開放が進行すると、当接片35は下方に向けて弾性変形されることになる。そしてコンソールリッド14が全開位置に至って、規制部29が当接部10bに当接すると、コンソールリッド14の回動が規制される(図9(c)参照)。コンソールリッド14が全開位置に達すると、物品収納部11の上部開口部13は全開されるため大きな物品も効率的に出し入れし得る。なお、コンソールリッド14の部分開放位置から全開位置への回動に伴う開閉アーム26の変位では、一方の分岐部32は本体係合部19に、他方の分岐部28は開口外縁17a(コンソール本体10)に夫々摺接している。また図9(a)および(b)には、弾性変形前の一方の分岐部32の姿勢が二点鎖線で記載され、図9(c)には、弾性変形前の当接片35の姿勢が二点鎖線で記載されている。
またコンソールリッド14が全開位置に達すると、本体係合部19に対して下方から当接している当接面35aは下方に向けて弾性変形され、この弾性変形に対する反力を上方へ向けて発現する。この当接面35aは、一方の分岐部32や延長部34に比較して水平に近い姿勢で本体係合部19に当接するので、一方の分岐部32を大きく弾性変形させる。従って一方の分岐部32は、全開位置のコンソールリッド14を部分開放位置へ向けて強く付勢することになる。
このように、部分開放位置を超えて開放されているコンソールリッド14は、部分開放位置から全開位置に達するまでは、自重と一方の分岐部32および延長部34の一体的な弾性変形に対する反力とによって部分開放位置に向かって付勢される。従って、部分開放位置を超えて開放しているコンソールリッド14は、引き上げる力を解除するだけで、係止部33が本体係合部19に係止する部分開放位置に自動的に復帰することになる。また全開位置に達したコンソールリッド14には、一方の分岐部32、延長部34および当接片35の全てが付勢手段30として作用する(図9(c)参照)。すなわち一方の分岐部32および延長部34の一体的な弾性変形に対する反力に、当接片35の弾性変形に対する反力を加えた力がコンソールリッド14を部分開放位置へ復帰させる付勢力として働く。更に当接片35の弾性変形に対する反力は、全開位置のコンソールリッド14を部分開放位置へ向けて強く付勢するから、コンソールリッド14を効果的に部分開放位置に向けて付勢し得る。従って、コンソールリッド14が垂直起立する全開位置にあって自重では閉成しない場合でも、コンソールリッド14の部分開放位置への確実な復帰が可能となっている。
〔変更例〕
本願は前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1).開閉アーム26をコンソールリッド14における前後両側に設けてもよい。この場合は、コンソールリッド14の回動時における前後方向へのがたつきを抑制すると共に、コンソールリッド14を部分開放位置に係止保持する力と、全開位置となった際に部分開放位置に自動的に復帰させる力とを強いものとし得る。
(2).コンソールリッド14の回動方向を前後方向としてもよい。アームレストAMは、乗員の使い勝手の点からコンソールリッド14の上方に配置されることが一般的であるため、コンソールリッド14を全開位置とした状態では、回動方向に関係なくアームレストAMと干渉する可能性が高い。このような場合でも、本願発明に係る車両用収納ボックスを導入することで、アームレストAMに阻害されない物品収納部の部分的な開放状態を保持すると共に、アームレストAMの格納時にはコンソールリッド14の全開を容易になし得る。
(3).延長部34の形状を、図10に示すように、係止部33から屈曲させるようにしてもよい。この変更例では、一方の分岐部32および延長部34によって、コンソールリッド14を部分開放位置へ向けて付勢する付勢手段30が構成される。なお図10には、弾性変形前の一方の分岐部32および延長部34の姿勢が二点鎖線で記載されている。
(4).図11(a)に示す如く、コンソールリッド14が垂直起立した全開位置に達した際に、延長部34の屈曲を、延長部34と本体係合部19とが当接する箇所より下方に設け、当接片35を本体係合部19に干渉しないように、かつ該屈曲部位から斜め上方に向けて延在させてコンソール本体10の当接部10bに当接して下方に向けて弾性変形するように設けてもよい。この場合は、図11(b)に示す如く、コンソールリッド14が全開位置に達した際に当接片35は下方に向けて弾性変形して、全開位置のコンソールリッド14を部分開放位置へ復帰させる付勢力を発現する。そして本変更例では、一方の分岐部32、延長部34および当接片35によって、コンソールリッド14を部分開放位置へ向けて付勢する付勢手段30が構成される。また当接片35の長さや、延長部34からの延出方向によって、コンソールリッド14を部分開放位置に向けて付勢する開放度合いや付勢強さを適宜設定可能となっている。なお図11(b)には、弾性変形前の当接片35の姿勢が二点鎖線で記載されている。
実施例の車両用収納ボックスを備えたフロアコンソールの概略構成を、コンソールリッドを部分開放位置に保持した状態で示す斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 開閉アーム近傍の概略構成を、一部破断して示す斜視図である。 開閉アームを拡大して示す斜視図である。 コンソールリッドを全開位置に保持した状態で一部破断して示す側面図である。 コンソールリッドを全閉位置に保持した状態で一部破断して示す側面図である。 コンソールリッドの回動に伴う開閉アームの変位を示す作動図である。 コンソールリッドが全閉位置から部分開放位置に回動する途中の付勢手段の弾性変形の様子を示す状態図である。 コンソールリッドが部分開放位置から全開位置に回動する途中の付勢手段の弾性変形の様子を示す状態図である。 変更例の(3)に係るコンソールリッドを部分開放位置に保持した状態で一部破断して示す側面図である。 変更例の(4)に係るコンソールリッドを部分開放位置に保持した状態で一部破断して示す側面図と、全開位置に保持した状態で一部破断して示す側面図である。 従来技術に係るコンソールリッドを車体前方に取り付けた状態を示す斜視図である。 従来技術に係るコンソールリッドを全開した状態におけるコンソールリッドとアームレストとの関係を示す説明図である。
符号の説明
10 コンソール本体、10b 当接部、11 物品収納部、14 コンソールリッド
19 本体係合部、26 開閉アーム、28 他方の分岐部、30 付勢手段
32 一方の分岐部、33 係止部

Claims (3)

  1. 上方に開口した物品収納部が画成されるコンソール本体と、前記コンソール本体に対して回動自在に設けられて物品収納部を開閉するコンソールリッドと、前記コンソールリッドに設けられ、前記コンソール本体に対するコンソールリッドの開閉範囲を規定する開閉アームとを備える車両用収納ボックスにおいて、
    前記開閉アームは、
    前記コンソールリッドの全開位置を前記コンソール本体に設けた当接部に当接することで規定する規制部と、
    前記コンソール本体に設けた本体係合部に係脱自在に係止して、前記全開位置および物品収納部を閉成する全閉位置の間の部分開放位置に前記コンソールリッドを保持する係止部と、
    前記全開位置のコンソールリッドを部分開放位置へ向けて付勢する付勢手段とを備えている
    ことを特徴とする車両用収納ボックス。
  2. 前記係止部は、前記開閉アームより分岐した一方の分岐部に設けられ、前記規制部は、該開閉アームより分岐した他方の分岐部に設けられ、該係止部が前記本体係合部に係止した際に該規制部は前記当接部より離間するよう構成される請求項1記載の車両用収納ボックス。
  3. 前記付勢手段は、前記一方の分岐部が前記本体係合部に摺接し、前記他方の分岐部が前記コンソール本体に摺接することで弾性変形するように構成された一方の分岐部である請求項1または2記載の車両用収納ボックス。
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