JP2011181714A - 電磁波シールドシート及びその製造方法 - Google Patents
電磁波シールドシート及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011181714A JP2011181714A JP2010044932A JP2010044932A JP2011181714A JP 2011181714 A JP2011181714 A JP 2011181714A JP 2010044932 A JP2010044932 A JP 2010044932A JP 2010044932 A JP2010044932 A JP 2010044932A JP 2011181714 A JP2011181714 A JP 2011181714A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- electromagnetic wave
- metal
- fiber web
- wave shielding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
【解決手段】金属箔或いは金属被覆フィルムと、この金属箔或いは金属被覆フィルムの少なくとも片面に積層された繊維ウェブとからなる積層体を有しており、上記金属箔或いは金属被覆フィルムは、その表裏両面を貫通する複数個の貫通穴を備え、上記積層体の厚み方向に対して、JISL1096通気性A法(フラジール形法)により測定した通気量は、32〜41(cc/cm2・sec)である。
【選択図】図1
Description
金属箔或いは金属被覆フィルムと、この金属箔或いは金属被覆フィルムの少なくとも片面に積層された繊維ウェブとからなる積層体を有しており、
上記金属箔或いは金属被覆フィルムは、その表裏両面を貫通する複数個の貫通穴を備え、
上記積層体の厚み方向に対して、JISL1096通気性A法(フラジール形法)により測定した通気量は、32〜41(cc/cm2・sec)である。
上記複数個の貫通穴の穴数は、上記金属箔或いは金属被覆フィルムの表面において、10〜20(穴数/cm2)であることを特徴とする。
上記繊維ウェブは、その構成繊維の少なくとも一部に反毛工程により再生された反毛ワタ及び熱融着繊維を含有することを特徴とする。
上記繊維ウェブは、その構成繊維の少なくとも一部に炭素繊維、金属被覆繊維及び金属被覆フィルムからなるラメ糸のうち少なくとも1種を含有することを特徴とする。
上記繊維ウェブに含有される上記炭素繊維、金属被覆繊維及び金属被覆フィルムからなるラメ糸の総重量は、当該繊維ウェブの重量に対して40(重量%)を超えない量であることを特徴とする。
少なくとも1層の繊維ウェブを形成する繊維ウェブ形成工程と、
金属箔或いは金属被覆フィルムの少なくとも片面に上記繊維ウェブを積層して積層体を構成する積層工程と、
この積層工程後に上記積層体に対して上記繊維ウェブ及び上記金属箔或いは金属被覆フィルムを貫通する貫通穴を形成するニードルパンチ工程とを有する。
上記ニードルパンチ工程において、
上記積層体の厚み方向に対して、JISL1096通気性A法(フラジール形法)により測定した通気量が32〜41(cc/cm2・sec)となるように、
上記金属箔或いは金属被覆フィルムを貫通する貫通穴の穴数を10〜20(穴数/cm2)となるように当該貫通穴を形成することを特徴とする。
上記繊維ウェブ形成工程において、当該繊維ウェブの構成繊維の一部として熱融着繊維を含有するようにして、
上記ニードルパンチ工程後に上記熱融着繊維を溶融して上記構成繊維を互いに接着するために上記積層体を熱処理する熱処理工程を有することを特徴とする。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に従って説明する。図1において、電磁波シールドシート10は、1層の繊維ウェブ12とアルミ蒸着フィルム13とを備えた積層体11から構成されている。繊維ウェブ12は、その構成繊維として反毛ワタを主体とし、他に熱融着繊維などが均一に混合されている。また、これらの構成繊維には、必要により上述の炭素繊維、金属被覆繊維及び金属被覆フィルムからなるラメ糸などが含有されている。これらの構成繊維は、ニードルパンチ加工で互いに交絡された後、熱融着繊維が溶融して反毛ワタなどの各繊維を接着している。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図面に従って説明する。図2において、電磁波シールドシート20は、2層の繊維ウェブ22a、22bの間にアルミ蒸着フィルム23を挟み込んだ積層体21から構成されている。2層の繊維ウェブ22a、22bは、いずれも、上記第1実施形態と同様にその構成繊維として反毛ワタを主体とし、他に熱融着繊維などが均一に混合されている。また、これらの構成繊維には、必要により上述の炭素繊維、金属被覆繊維及び金属被覆フィルムからなるラメ糸などが含有されている。これらの構成繊維は、ニードルパンチ加工で互いに交絡された後、熱融着繊維が溶融して反毛ワタなどの各繊維を接着している。
(実施例A1)
反毛ワタ80重量%及びユニチカ株式会社製ポリエステル系熱融着繊維(製品名:メルティ4080)20重量%を混合して原料ワタを調整し、この原料ワタから繊維ウェブを作成した。本実施例A1で使用した反毛ワタの組成は、ウール50%、ポリエステル30%、綿及びレーヨン15%、その他の繊維5%であった。また、アルミ蒸着フィルムとして、ポリエステルフィルムをベースフィルムとした市販のアルミ蒸着フィルム(金属膜厚;7μm)を使用した。このアルミ蒸着フィルムのベースフィルム面には、接着剤として前もってポリエチレン系熱融着樹脂をコーティングしておいた。
(参考例C1〜C3)
ここで、本実施形態の電磁波シールドシートについて吸音性能を確認した。つまり、参考例として電磁波シールドシートを構成する繊維ウェブ(アルミ蒸着フィルムを積層していない状態)についてその吸音性能を比較した。
(実施例A2〜A4)
次に、電磁波シールドシートを構成するアルミ蒸着フィルムの表面に貫通する貫通穴の効果について確認した。つまり、上記実施例A1の他に実施例A2〜A4の電磁波シールドシートを作成してその吸音性能を確認した。
(1)上記各実施形態においては、繊維ウェブとアルミ蒸着フィルムとの積層後にニードルパンチ加工を行うものであるが、これに代えて、繊維ウェブのみにニードルパンチ加工を行って構成繊維を交絡させた後にアルミ蒸着フィルムを積層するようにしてもよい。この場合には、アルミ蒸着フィルムには、前もって所定の貫通穴を設けておくことが必要である。
(2)上記各実施形態においては、繊維ウェブ中に熱融着繊維を含有し、また、アルミ蒸着フィルムと繊維ウェブとの接着に熱融着樹脂を使用するものであるが、これらに代えて、構成繊維同士の接着及び繊維ウェブとアルミ蒸着フィルムとの接着には、溶剤系その他の接着剤を塗布するようにしてもよい。
(3)上記各実施形態においては、アルミ蒸着フィルムと繊維ウェブとを接着するに際し、アルミ蒸着フィルムの表面に予めコーティングした熱融着樹脂を使用するものであるが、これに代えて、繊維ウェブ中に含有した熱融着繊維のみによって繊維ウェブとアルミ蒸着フィルムとを接着するようにしてもよい。
(4)上記各実施形態においては、電磁波シールドシートの構成要素としてアルミ蒸着フィルムを採用するものであるが、これに代えて、他の金属蒸着フィルム、金属スパッタリングフィルム或いはアルミ箔などの金属箔を使用するようにしてもよい。
(5)上記各実施形態においては、炭素繊維或いはラメ糸を採用するものであるが、これらに代えて、銅メッキ繊維などの金属被覆繊維を使用するようにしてもよい。これらの金属被覆繊維を使用すると電磁波シールド効果が更に向上するものと考えられる。
(6)上記各実施形態においては、電磁波シールドシートは、アルミ蒸着フィルムと繊維ウェブとの2層構造或いは3層構造であるが、更に、繊維ウェブ、金属箔或いは金属被覆フィルム、又は、他の構造体と積層して多重構造するようにしてもよい。
Claims (8)
- 金属箔或いは金属被覆フィルムと、この金属箔或いは金属被覆フィルムの少なくとも片面に積層された繊維ウェブとからなる積層体を有しており、
前記金属箔或いは金属被覆フィルムは、その表裏両面を貫通する複数個の貫通穴を備え、
前記積層体の厚み方向に対して、JISL1096通気性A法(フラジール形法)により測定した通気量は、32〜41(cc/cm2・sec)である電磁波シールドシート。 - 前記複数個の貫通穴の穴数は、前記金属箔或いは金属被覆フィルムの表面において、10〜20(穴数/cm2)であることを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールドシート。
- 前記繊維ウェブは、その構成繊維の少なくとも一部に反毛工程により再生された反毛ワタ及び熱融着繊維を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁波シールドシート。
- 前記繊維ウェブは、その構成繊維の少なくとも一部に炭素繊維、金属被覆繊維及び金属被覆フィルムからなるラメ糸のうち少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電磁波シールドシート。
- 前記繊維ウェブに含有される前記炭素繊維、金属被覆繊維及び金属被覆フィルムからなるラメ糸の総重量は、当該繊維ウェブの重量に対して40(重量%)を超えない量であることを特徴とする請求項4に記載の電磁波シールドシート。
- 少なくとも1層の繊維ウェブを形成する繊維ウェブ形成工程と、
金属箔或いは金属被覆フィルムの少なくとも片面に前記繊維ウェブを積層して積層体を構成する積層工程と、
この積層工程後に前記積層体に対して前記繊維ウェブ及び前記金属箔或いは金属被覆フィルムを貫通する貫通穴を形成するニードルパンチ工程とを有する電磁波シールドシートの製造方法。 - 前記ニードルパンチ工程において、
前記積層体の厚み方向に対して、JISL1096通気性A法(フラジール形法)により測定した通気量が32〜41(cc/cm2・sec)となるように、
前記金属箔或いは金属被覆フィルムを貫通する貫通穴の穴数を10〜20(穴数/cm2)となるように当該貫通穴を形成することを特徴とする請求項6に記載の電磁波シールドシートの製造方法。 - 前記繊維ウェブ形成工程において、当該繊維ウェブの構成繊維の一部として熱融着繊維を含有するようにして、
前記ニードルパンチ工程後に前記熱融着繊維を溶融して前記構成繊維を互いに接着するために前記積層体を熱処理する熱処理工程を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の電磁波シールドシートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010044932A JP2011181714A (ja) | 2010-03-02 | 2010-03-02 | 電磁波シールドシート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010044932A JP2011181714A (ja) | 2010-03-02 | 2010-03-02 | 電磁波シールドシート及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011181714A true JP2011181714A (ja) | 2011-09-15 |
Family
ID=44692920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010044932A Pending JP2011181714A (ja) | 2010-03-02 | 2010-03-02 | 電磁波シールドシート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011181714A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102628880A (zh) * | 2012-03-27 | 2012-08-08 | 中国新时代国际工程公司 | 具有屏蔽和吸音双重效果的高压试验室屏蔽装置及方法 |
WO2013183887A1 (ko) * | 2012-06-04 | 2013-12-12 | 주식회사 아모그린텍 | 전자파 차폐시트, 그 제조방법 및 이를 구비한 내장형 안테나 |
JP2016039160A (ja) * | 2014-08-05 | 2016-03-22 | 信越化学工業株式会社 | 電磁波シールドシート及び半導体装置 |
KR20170078339A (ko) * | 2015-12-29 | 2017-07-07 | 코오롱글로텍주식회사 | 전기자동차의 전자파 차감용 소재 및 이의 용도 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001180395A (ja) * | 1999-12-22 | 2001-07-03 | Nippon Muki Co Ltd | 自動車用防音材および自動車用防音材の取付構造 |
JP2003133785A (ja) * | 2001-10-26 | 2003-05-09 | Toray Ind Inc | 電磁波吸収性繊維構造物複合体 |
JP2006285086A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-10-19 | Toyobo Co Ltd | 吸音断熱材 |
JP2008155755A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Inoac Corp | 車両用収納ボックス |
-
2010
- 2010-03-02 JP JP2010044932A patent/JP2011181714A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001180395A (ja) * | 1999-12-22 | 2001-07-03 | Nippon Muki Co Ltd | 自動車用防音材および自動車用防音材の取付構造 |
JP2003133785A (ja) * | 2001-10-26 | 2003-05-09 | Toray Ind Inc | 電磁波吸収性繊維構造物複合体 |
JP2006285086A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-10-19 | Toyobo Co Ltd | 吸音断熱材 |
JP2008155755A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Inoac Corp | 車両用収納ボックス |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102628880A (zh) * | 2012-03-27 | 2012-08-08 | 中国新时代国际工程公司 | 具有屏蔽和吸音双重效果的高压试验室屏蔽装置及方法 |
WO2013183887A1 (ko) * | 2012-06-04 | 2013-12-12 | 주식회사 아모그린텍 | 전자파 차폐시트, 그 제조방법 및 이를 구비한 내장형 안테나 |
JP2015528195A (ja) * | 2012-06-04 | 2015-09-24 | アモグリーンテク カンパニー,リミテッド | 電磁波遮蔽シート、その製造方法およびこれを備えた内装型アンテナ |
US9966660B2 (en) | 2012-06-04 | 2018-05-08 | Amogreentech Co., Ltd. | Electromagnetic wave shielding sheet, manufacturing method thereof, and built-in antenna having the same |
JP2016039160A (ja) * | 2014-08-05 | 2016-03-22 | 信越化学工業株式会社 | 電磁波シールドシート及び半導体装置 |
KR20170078339A (ko) * | 2015-12-29 | 2017-07-07 | 코오롱글로텍주식회사 | 전기자동차의 전자파 차감용 소재 및 이의 용도 |
KR101895392B1 (ko) * | 2015-12-29 | 2018-09-05 | 코오롱글로텍주식회사 | 전기자동차의 전자파 차감용 소재 및 이의 용도 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101254908B1 (ko) | 전자파 차단 시트 | |
JPWO2007083822A1 (ja) | 導電性ガスケット材料 | |
KR101709353B1 (ko) | 메시 층을 포함하는 다층 흡음 구조물 | |
US4749625A (en) | Amorphous metal laminate sheet | |
KR101780649B1 (ko) | 흡음 및 전자파 차단 효과가 우수한 단열패드 | |
KR20130136240A (ko) | 전도성 점착 테이프 및 그 제조방법 | |
JP2011181714A (ja) | 電磁波シールドシート及びその製造方法 | |
JP2009000843A (ja) | 複合吸音材 | |
JP6904445B2 (ja) | 難燃性吸音材 | |
JPS5998841A (ja) | Emi/rfi遮蔽層を有する型押し可能な重合物複合体 | |
KR20050111387A (ko) | 고내수압을 갖는 폴리에스테르 부직포 | |
JP6856888B2 (ja) | 極細繊維を含む積層吸音材 | |
JP2019534809A (ja) | 保護フィルム | |
JP2009287143A (ja) | 吸音材及びその製造方法 | |
JP2015042448A (ja) | 積層シート、成形品及びその製造方法 | |
JP3968648B2 (ja) | 吸音材 | |
JPH05195366A (ja) | 金属繊維シート及びその製造方法 | |
JP2019086551A (ja) | 吸音材 | |
JP2007149761A (ja) | 電磁波シールドシート及びその製造方法 | |
JP4357955B2 (ja) | 電波音波吸収体 | |
JPH09317047A (ja) | 防音材料 | |
JP5833466B2 (ja) | 炭化用原料シート、その製造方法および製造装置、炭化物 | |
JP2732789B2 (ja) | 電磁波シールド性積層シート | |
JP5280088B2 (ja) | 導電性材料 | |
WO2023039834A1 (en) | Metalized materials |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20130206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131107 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131112 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140708 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20141104 |