JP2011251617A - コンソールボックス - Google Patents

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雅之 芳本
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Abstract

【課題】持ち出しヒンジを採用したリッド付きコンソールボックスにおいて、リッドとコンソールボックス本体との隙間に物体が進入してしまった場合であっても、その物体を隙間から排除して挟み込みを回避することができるようにした、コンソールボックスを提供する。
【解決手段】上方が開口されたコンソールボックス本体10と、開口を開閉自在なリッド20と、コンソールボックス本体10の端縁上面11より上方においてリッド20を回動可能に軸支するヒンジアーム30とを備え、可撓性かつ弾性を有するシート状に形成され、リッド20の一端部21及びコンソールボックス本体10の端縁上面11に固定されるカバー40を備え、カバー40が、リッド20の全開時には、一端部21と端縁上面11との間にコンソールボックス本体10の内側から外側に向かって突き出るように湾曲した状態で配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の車室内に設けられるリッド付きコンソールボックスに関する。
自動車やトラック等の車両には、車室内の前部座席である運転席と助手席との間にコンソールボックスを配備したものがある。コンソールボックスは、左右座席に着座する搭乗者に対して、小物入れやドリンクホルダーとして利用される使い勝手のよい収納空間を提供する。一般的なコンソールボックスでは、収納部分を有するコンソールボックス本体(以下、単に本体ともいう)に、収納部分を覆う開閉自在な蓋(以下、リッドともいう)が備えられており、本体とリッドとは、ヒンジ部を介して接続されている。ヒンジ部には、門扉やドア等に用いられる一般的な平蝶番や、開閉面上から離隔して回動軸が設けられる持ち出しヒンジ等が用いられる。
このようなヒンジ開閉式のコンソールボックスは、リッドの開閉の際に、リッドの端部と本体の端部との隙間に物体が挟み込まれる可能性がある。すなわち、車室の前部座席に配備されるコンソールボックスは、主に前部座席の搭乗者によって使用されるものであり、後部座席側の状況を把握しないまま前部座席の搭乗者がコンソールボックスのリッドを開閉させることがある。そのため、後部座席の搭乗者の荷物や指先が、意図せずリッドと本体との隙間に挟み込まれるおそれがある。特に、リッドの回動中心(回動軸)が本体の開閉面よりも上方に設けられる持ち出しヒンジの場合、蝶番タイプよりもリッド端部と本体端部との隙間が大きくなる傾向にあり、この隙間に荷物や指先が挟み込まれるおそれが大きかった。
このような課題に対して、特許文献1では、ヒンジ部の外側にカバーを設けて物体の進入を防止する構造が提案されている。特許文献1に記載の蓋付コンソールボックスは、コンソールボックス本体に対して蓋体がヒンジを介して回動自在に連結され、カバー体の一側縁がヒンジ板とコンソールボックス本体との間に固着されて、ヒンジを被覆している。さらに、カバー体の他側縁がヒンジ板と蓋体との間に固着されて、コンソールボックス本体と蓋体との間をカバー体で連結している。このように、リッドと本体との隙間への物体の進入を予防することによって、物体の挟み込みを回避している。
実登第2511270号公報
しかしながら、上記の特許文献1の蓋付コンソールボックスは、蝶番タイプのヒンジ部の外側にカバーを設けたものであり、持ち出しタイプのヒンジに対応できるよう考慮されたものではない。すなわち、特許文献1のヒンジ部に持ち出しヒンジを採用した場合、リッド端部がリッドの回動中心(回動軸)と本体端部との隙間を移動する構成となるため、単純に本体とリッドとを連結するカバーを取り付けるだけでは、コンソールボックスの外側からリッド端部と本体端部との隙間を十分にカバーすることができない。
そして、上記のような場合において、後部座席の搭乗者が気付かないうちに、鞄のベルトや靴紐が隙間に滑り込んでしまったような場合には、後部座席の搭乗者がそれらの物体を排除しない限り、それらの物体が隙間に挟み込まれたままリッドの開閉が行われることになり、挟み込まれた物体やヒンジ部に損傷を与える可能性がある。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、持ち出しヒンジを採用したリッド付コンソールボックスにおいて、リッドとコンソールボックス本体との隙間に物体が進入することを防止するだけでなく、リッドとコンソールボックス本体との隙間に物体が進入してしまった場合であっても、その物体を隙間から排除して挟み込みを回避することができるようにした、コンソールボックスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のコンソールボックスは、車室内に配置され、上方に開口された収納部を有して内部に物体を収納可能なコンソールボックス本体と、該コンソールボックス本体の上部に配置され、該収納部の該開口を開閉自在なリッドと、該コンソールボックス本体の端縁近傍に設けられ、該コンソールボックス本体の上面より上方において該リッドを回動可能に軸支するヒンジアームとを備え、該リッドの一端部が、該リッドの開放動作時に、該リッドの回動中心と該コンソールボックス本体の該端縁上面との間を該コンソールボックス本体の外側から内側に向かって移動するよう構成された車両のコンソールボックスであって、可撓性かつ弾性を有するシート状に形成され、該リッドの該一端部及び該コンソールボックス本体の該端縁上面に固定されるカバーを備え、該カバーが、該リッドの閉鎖時には、該リッドの該一端部と該コンソールボックス本体の該端縁上面との隙間を被覆するよう配置され、該リッドの全開時には、該リッドの該一端部と該コンソールボックス本体の該端縁上面との間に該コンソールボックス本体の内側から外側に向かって突き出るように湾曲した状態で配置され、該リッドの開閉動作時には、該リッドの回動に応じて該コンソールボックス本体の内外方向に移動することを特徴としている。
ここで、例えば、カバーの固定位置のうちコンソールボックス本体の端縁上面における固定位置を第1固定点とし、リッドの一端部における固定位置を第2固定点とする。コンソールボックス本体の内側から外側に向かってカバーが突き出るように湾曲した状態とは、回動軸に垂直な面内において、カバーの断面形状が、第1固定点及び第2固定点を結ぶ直線によって区画される一方の領域側(コンソールボックス本体の内側)から他方の領域側(コンソールボックス本体の外側)に向かって湾曲して突出した凸形状であることをいう。
該カバーは、該コンソールボックス本体の該端縁上面における外側の端辺よりも内側に固定されることが好ましい。
該ヒンジアームは、該リッドの該一端部から該コンソールボックス本体の該端縁上面までの距離が、該リッドの全開時よりも該リッドの閉鎖時のほうが小さくなるように設けられることが好ましい。
該コンソールボックス本体は、該車室内における運転席と助手席との間に設けられるとともに、該ヒンジアームは、該コンソールボックス本体における該車室内の後方側に設けられることが好ましい。
本発明のコンソールボックスによれば、持ち出しヒンジを採用したリッド付きコンソールボックスにおいて、リッドの一端部とコンソールボックス本体の端縁上面との隙間に物体が進入することを防ぐことができ、さらに、物体がその隙間に進入してしまった場合でも、その物体を隙間から排除して挟み込みを回避することができる。
つまり、リッドの閉鎖時には、カバーがリッドの一端部とコンソールボックス本体の端縁上面との隙間を被覆するため、その隙間に物体が進入することはない。さらに、カバーは、リッドの全開時では、リッドの一端部とコンソールボックス本体の端縁上面との間に、コンソールボックス本体の内側から外側に向かって突き出るように湾曲した状態で配置され、リッドの開閉動作時にリッドの回動に応じてコンソールボックス本体の内外方向に移動するため、リッドの全開時に隙間内に物体が進入しても、その物体はリッドの閉鎖動作時に、断面凸形状のカバーによってコンソールボックス本体の外側方向へ押し出され、隙間内から排除される。
したがって、リッドの開閉動作に応じてカバーを移動させながら、リッドの閉鎖動作時には隙間内の物体をカバーが外側へ押し出すことができるため、リッドの開閉に伴う物体の挟み込みを確実に防止することができ、ユーザビリティを向上させることができる。また、カバーはヒンジアームとコンソールボックス本体の端縁上面との隙間内で移動するため、美観を損なうこともない。
また、カバーが、コンソールボックス本体の端縁上面における外側の端辺よりも内側に固定される場合、リッドの開閉動作に伴うカバーの移動に関わらず、カバーをコンソールボックス本体の外側方向へより撓みやすくすることができる。これにより、確実に隙間内の物体を外側方向へ押し出すことができる。また、リッドの閉鎖時において、リッドとコンソールボックス本体との間からはみ出るカバーの寸法を短くすることができ、美観を向上させることができる。
また、リッドの一端部からコンソールボックス本体の端縁上面までの距離が、リッドの全開時よりもリッドの閉鎖時のほうが小さくなるようにヒンジアームが設けられる場合、リッドの一端部とコンソールボックス本体の端縁上面との距離が小さくなるリッドの閉鎖動作時に、空間内の物体をカバーによってコンソールボックス本体の外側へより確実に押し出すことができる。
なお、コンソールボックス本体が、車室内における運転席と助手席との間に設けられるとともに、ヒンジアームが、コンソールボックス本体における車室内の後方側に設けられる場合は、後部座席の搭乗者に対する、リッド開閉時の安全性を高めることができる。
本発明の一実施形態にかかるコンソールボックスの後方側の一部を示す模式的な斜視図である。 図2(a)は、本発明の一実施形態にかかるコンソールボックスのリッドの閉鎖時を示す模式的な断面図であり、図2(b)は図2(a)のカバー近傍の拡大断面図である。 図3(a)は、本発明の一実施形態にかかるコンソールボックスのリッドの全開時を示す模式的な断面図であり、図3(b)は図3(a)のカバー近傍の拡大断面図である。 本発明の一実施形態にかかるコンソールボックスの閉鎖動作を説明する模式的な図であり、図4(a)はリッドの全開時、図4(b)及び図4(c)はリッドの全開から閉鎖への動作途中、図4(d)はリッドの閉鎖時である。 本発明の他の実施形態にかかるコンソールボックスのリッドの閉鎖時を示す模式的な断面図である。
[1.構成]
[1−1.概要]
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。本実施形態にかかるコンソールボックスは、車両の車室内における運転席と助手席との間に車両の前後方向に亘って設けられる。
図1に示すように、コンソールボックス1は、コンソールボックス本体10とリッド20とを備えて構成されている。コンソールボックス本体10は、上面16に矩形状の開口部(開口)13を有する箱状に形成され、上方が開口部13によって開口された収納部14を有して内部に小物やペットボトル等を収納可能である。
リッド20は、コンソールボックス本体10の上部に配置され、収納部14の開口部13を開閉自在の蓋体であり、コンソールボックス本体10の端縁近傍において持ち出しヒンジ型のヒンジアーム30を介して接続されている。つまり、リッド20はヒンジアーム30によって開閉自在に設けられる。
なお、図1ではリッド20の全開時(開口部13が完全に開放された状態)を示しているが、リッド20が閉鎖時(開口部13が完全に閉鎖された状態)となれば、リッド20は開口部13を覆う蓋としての機能だけでなく、肘掛部分(アームレスト)としても機能する。
[1−2.コンソールボックス本体]
図2及び図3は、コンソールボックス1のリッド20の閉鎖時及び全開時を示す模式的な断面図である。以下、これらの図を用いてコンソールボックス1の構造を詳細に説明する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、コンソールボックス本体10の端縁近傍の上面(端縁上面)11には、その端縁上面11から下方へ向けて凹んだ凹部12が形成されている。凹部12は、後述するヒンジアーム30の基部31が取り付けられる部位であり、コンソールボックス本体10の後端部〔図2(a)の右方向端部〕からやや前方寄りの位置に設けられる。
なお、コンソールボックス本体10とリッド20とが接する面はほぼ水平である。
[1−3.リッド]
リッド20は、収納部14の開口部13を上部から覆うように形成され、開口部13を塞ぐ蓋として機能する。図2(a)に示すように、リッド内面23はコンソールボックス本体10の上面16の高さから離隔して設けられており、開口部13の外周でコンソールボックス本体10の上面16に接触するリッド突設部25がリッド内面23から下方に突設されている。このため、リッド内面23の下部にはリッド空間24が形成され、リッド20を閉鎖すれば、収納部14の上部にリッド空間24が位置する。これにより、収納部14の深さよりも高さのある小物等(例えば、CDケース等)の収納が可能である。
以下、リッド20の後端部〔図2(a)の右方向端部〕のことを一端部21と呼ぶ。リッド20の後方側には、ヒンジアーム30と接続される接続部26が設けられ、後述する回動軸35が挿通される孔部(図示略)が形成されている。接続部26は、一端部21よりも上方の位置に設けられる。
また、リッド20はアームレストとしても機能し、リッド外面22は滑らかに湾曲して形成されている。なお、リッド外面22及びリッド内面23の形状はこれらに限られるものではなく、開口部13を塞ぐことができれば、種々の形状を採用することができる。
[1−4.ヒンジアーム]
ヒンジアーム30は、コンソールボックス本体10の端縁近傍に設けられ、端縁上面11より上方において回動軸35を介してリッド20を回動可能に軸支している。
ヒンジアーム30は、コンソールボックス本体10における車室内の後方側に設けられており、コンソールボックス本体10の端縁上面11に形成された凹部12に固定される基部31と、基部31から上方に突設された持ち出し部32と、持ち出し部32から後方へ突設された突起部33とを備えて構成される。突起部33には孔部が形成されており、この孔部に回動軸35が挿入される。回動軸35が延びる方向は略水平方向であり、コンソールボックス本体10の幅方向である。
回動軸35は、持ち出し部32によりコンソールボックス本体10の端縁上面11から上方に持ち上げられた位置に設けられる。なお、コンソールボックス本体10の端縁上面11の凹部12は、基部31の高さと略同一の深さとなるように形成されているため、コンソールボックス本体10の端縁上面11とヒンジアーム30の基部31の上面とは略同一平面となる。
ヒンジアーム30が上記のように構成されているため、図2(b)に示すように、コンソールボックス本体10の端縁上面11及びヒンジアーム30の基部31の上面と突起部33の下面との間には、空間34が形成される。コンソールボックス本体10の端縁上面11とヒンジアーム30とによって挟まれたこの空間34内では、リッド20の開閉動作に応じて、回動軸35を回動中心としてリッド20の接続部26の一端部21が移動する。すなわち、リッド20の開放動作時では、リッド20の一端部21は、リッド20の回動中心とコンソールボックス本体10の端縁上面11との間を、コンソールボックス本体10の外側から内側に向かって移動する。また、リッド20の閉鎖動作時では、リッド20の一端部21はコンソールボックス本体10の内側から外側に向かって移動する。
なお、ヒンジアーム30は、図2(b)及び図3(b)に示すように、リッド20の一端部21からコンソールボックス本体10の端縁上面11までの距離が、リッド20の全開時〔図3(b)〕での距離L2よりも、リッド20の閉鎖時〔図2(b)〕での距離L1のほうが小さくなるように設けられている。
ここでいうコンソールボックス本体10の端縁上面11とは、コンソールボックス本体10の最上部の面(上面)16において、開口部13よりも後方でコンソールボックス本体10の端縁近傍でリッド20の一端部21に対向する面を意味する。つまり、リッド20の開閉時に一端部21との距離が、リッド20の開閉動作に応じて長くなったり短くなったりするコンソールボックス本体10の頂面のことを指し、平面であっても曲面であってもよい。
[1−5.カバー]
リッド20とコンソールボックス本体10の端縁上面11とには、カバー40が固定されている。
図2(b)及び図3(b)に示すように、カバー40は、シート状に形成された部材である。カバー40は、その上下両端部よりも内側の部分でリッド20の一端部21及びコンソールボックス本体10の端縁上面11のそれぞれに対して固定され、リッド20の開閉状態において、一端部21と端縁上面11との間の隙間を閉塞している。
カバー40の材質は、容易に湾曲できる柔軟性と、リッド20の開閉動作に伴う繰り返し曲げに耐えられる剛性とを有する、適度な腰のある可撓性かつ弾性を有する材料を用いるのが好ましい。例えば、樹脂であれば、ポリプロピレン(PP),ポリエチレン(PE),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリアミド(PA),ポリエチレンテレフタラート(PET)等が考えられ、使用環境条件等に応じて適宜材料を選定するが、中でもPETを用いるのがより好ましい。また、樹脂以外でも、ゴム系の材料で同様の性質を有するものであれば適用可能である。
カバー40の一端側は、コンソールボックス本体10の端縁上面11に形成された凹部12の側面と端縁上面11とが交わる端辺に固定され、コンソールボックス本体10の端縁上面11における外側の端辺15よりも内側に固定されている。なお、この固定された位置を第1固定点41という(図4参照)。カバー40の一端は、第1固定点41から下方へ曲げられ、基部31と凹部12との間に差し込まれて固着されている。
カバー40の他端側は、リッド20の一端部21の内側に固定されている。なお、この固定された位置を第2固定点42という(図4参照)。カバー40の他端は、第2固定点42からリッド外面22の内側の面に沿って上方へ延ばされ、ステープラー等でリッド外面22の内側の面に固着されている。
また、カバー40は、図2(b)に示すように、リッド20の閉鎖時において、リッド20の一端部21とコンソールボックス本体10の端縁上面11との隙間を被覆するように配置されている。さらに、図3(b)に示すように、リッド20の全開時において、リッド20の一端部21とコンソールボックス本体10の端縁上面11との間で、コンソールボックス本体10の内側から外側へ向かって、突き出るように滑らかに湾曲した状態で設けられている。
すなわち、回動軸35に垂直な面内において、カバー40の断面形状が、第1固定点41及び第2固定点42を結ぶ直線によって区画される一方の領域側(コンソールボックス本体10の内側)から他方の領域側(コンソールボックス本体10の外側)に向かって湾曲して突出した曲線の凸形状に設けられている。
そして、カバー40は、リッド20の開閉動作時には、リッド20の回動に応じてコンソールボックス本体10の内外方向に移動する。すなわち、リッド20の回動により、一端部21(第2固定点42)がコンソールボックス本体10の内外方向へ移動するのに追従して、カバー40が変形しながら移動する構成となっている。
[2.作用]
本実施形態にかかるコンソールボックス1は上述のように構成されているので、カバー40は、リッド20の開閉動作に応じて以下のように動作する。
図4(a)〜(d)は、本実施形態にかかるコンソールボックス1におけるリッド20の閉鎖動作を説明する模式的な図である。図4において、(a)はリッド20の全開時〔図3(b)と同一〕、(b)及び(c)はリッド20の全開から閉鎖への動作途中、(d)はリッド20の閉鎖時〔図2(b)と同一〕であり、図4(a)〜(d)の順にカバー40が動作する。なお、図4中の一点鎖線は、リッド20の閉鎖動作に応じて移動する一端部21の軌跡と、回動軸35を中心とした一端部21の回動範囲とを示す。
まず、リッド20の全開状態(開口部13の開放状態)では、カバー40は図4(a)〔図3(b)〕に示すように、リッド20の一端部21とコンソールボックス本体10の端縁上面11との間の隙間内で、コンソールボックス本体10の内側から外側へ向かって突き出るように湾曲した状態(凸形状)で設けられる。
この状態からリッド20を閉じていくと、図4(b)に示すように、リッド20の一端部21は、回動軸35を中心に回動しながらコンソールボックス本体10の端縁上面11に少しずつ接近し、一端部21に固定されたカバー40の第2固定点42が、端縁上面11に固定されたカバー40の第1固定点41に接近する。このとき、カバー40の突き出た状態で設けられた部分(凸形状部分)は、リッド20の一端部21とコンソールボックス本体10の端縁上面11との間の隙間が狭くなるにつれて押し潰されるように変形し、凸形状の先端部分がコンソールボックス本体10の内側から外側へ向けて徐々に移動する〔図4(b)の白抜き矢印〕。
リッド20をさらに閉じていくと、図4(c)に示すように、リッド20の一端部21は、回動軸35を中心に、コンソールボックス本体10の端縁上面11に接触しないよう間隔を保って外側へ移動する。このとき、カバー40の凸形状部分はさらに押し潰され手変形し、コンソールボックス本体10の外側の端辺15よりも外側に凸形状の先端部分が突出して、端縁上面11と一端部21との間の隙間にある物体を外側へ押し出す。
そして、リッド20が完全に閉じられると、図4(d)〔図2(b)〕に示すように、カバー40の凸形状部分が、リッド20の一端部21の下方でコンソールボックス本体10の外側の端辺15の外側に突出し、リッド20の一端部21とコンソールボックス本体10の端縁上面11との間の隙間を塞ぐ。カバー40にはある程度の弾性を持たせてあり、一端部21と端縁上面11との隙間内側(コンソールボックス本体10の内側)への押圧に対してカバー40が容易に変形しないようにしている。つまり、カバー40が乗員の指や荷物等に押されても、一端部21と端縁上面11との隙間内に入り込んでしまうことがないので、確実に挟み込みを防止することができる。
なお、リッド20の開放動作は、上記の閉鎖動作と逆であり、図4(d)〜(a)の順にカバー40が動作する。この場合、カバー40の移動方向がコンソールボックス本体10の内側向きとなるため、リッド20の一端部21とコンソールボックス本体10の端縁上面11との間の隙間にある物体を押し出すことはできないが、一端部21と端縁上面11との隙間の距離が大きくなるため、挟み込みが生じることはない。
[3.効果]
したがって、本実施形態にかかるコンソールボックス1によれば、コンソールボックス本体10の端縁上面11からヒンジアーム30が突設され、回動軸35が開閉面から離隔して設けられた持ち出し型のヒンジを備えたコンソールボックス1において、リッド20とコンソールボックス本体10との隙間内への物体の進入を防ぐことができる。また、仮にリッド20の全開状態で隙間内に物体が進入しても、その物体はリッド20の閉鎖動作時に、断面凸形状のカバー40によってコンソールボックス本体10の外側方向へ押し出されるため、積極的に隙間内から除去することができる。
つまり、リッド20の開閉動作に応じてカバー40を移動させながら、リッド20の閉鎖動作時には隙間の物体をカバー40が外側へ押し出すことができるため、リッド20の開閉に伴う物体の挟み込みを確実に防止することができ、ユーザビリティを向上させることができる。
また、カバー40をコンソールボックス本体10の端縁上面11における外側の端辺15よりも内側に固定することにより、リッド20の開閉動作に伴うカバー40の移動に関わらず、カバー40をコンソールボックス本体10の外側方向へより撓みやすくすることができる。これにより、確実に隙間内の物体を外側方向へ押し出すことができるとともに、リッド20の閉鎖状態において、リッド20とコンソールボックス本体10との間からはみ出るカバー40の寸法を短くすることができ、美観を向上させることができる。
また、カバー40によって、リッド20とコンソールボックス本体10との間の隙間をリッド20の開閉状態において閉塞することができるため、カバー40の本来の機能は当然備え、さらに、カバー40がヒンジアーム30とコンソールボックス本体10の端縁上面11との空間34内で移動するため、美観を損なうこともない。
なお、本実施形態におけるコンソールボックス1は、車室内における運転席と助手席との間に設けられ、ヒンジアーム30がコンソールボックス本体10における車室内の後方側に位置しているが、カバー40によって後部座席の搭乗者に対する、リッド20の開閉時の安全性を高めることができる。
[4.変形例]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
本発明は、コンソールボックス本体とリッドとを持ち出しヒンジであるヒンジアームにより接続した構成であって、この接続箇所に特徴を有するため、その他の構成については、特に上記の実施形態で説明した構成に限られない。例えば、上記実施形態では、収納部14の上部にリッド空間24が位置するようにリッド20が形成されているが、図5に示すように、コンソールボックス本体10の開口部13の上部に、収納ケース50のようなものを設けてもよい。この場合は、リッド20の内面に突設部を形成する必要はなく、収納部等の形状に応じてリッド20の形状も種々変更可能である。また、開口部の形状も上記実施形態のような矩形状に限られない。
また、ヒンジアームの形状も上記実施形態で説明したものに限られず、コンソールボックス本体の上面から上方に突設し、回動軸が開閉面から離隔して設けられた持ち出し型のヒンジであればよい。さらに、持ち出しヒンジによって、リッドの一端部とコンソールボックス本体の端縁上面とで挟まれる空間が形成されていればよいため、リッドの一端部からコンソールボックス本体の端縁上面までの距離は、上記実施形態のものに限られない。
また、カバーの固定位置は、コンソールボックス本体の端縁上面における外側の端辺であってもよい。この場合は、リッド閉鎖状態においてカバーが大きくはみ出すことになるが、例えば、カバーのさらに外側をファブリックや不織布等で覆えば、美観を損なうこともない。なお、美観向上のためにファブリックや不織布等でカバーを覆う構成については、上記実施形態における構成に組み合わせることも可能である。
また、カバーの外側の面に細かい溝を形成して、湾曲し易い構成にしてもよい。
1 コンソールボックス
10 コンソールボックス本体
11 端縁上面
12 凹部
13 開口部(開口)
14 収納部
15 外側の端辺
16 上面
20 リッド
21 一端部
22 リッド外面
23 リッド内面
24 リッド空間
25 リッド突設部
30 ヒンジアーム
31 基部
32 持ち出し部
33 突起部
34 空間(隙間)
35 回動軸
40 カバー
41 第1固定点
42 第2固定点
50 収納ケース

Claims (4)

  1. 車室内に配置され、上方に開口された収納部を有して内部に物品を収納可能なコンソールボックス本体と、
    該コンソールボックス本体の上部に配置され、該収納部の該開口を開閉自在なリッドと、
    該コンソールボックス本体の端縁近傍に設けられ、該コンソールボックス本体の上面より上方において該リッドを回動可能に軸支するヒンジアームとを備え、
    該リッドの一端部が、該リッドの開放動作時に、該リッドの回動中心と該コンソールボックス本体の該端縁上面との間を該コンソールボックス本体の外側から内側に向かって移動するよう構成された車両のコンソールボックスであって、
    可撓性かつ弾性を有するシート状に形成され、該リッドの該一端部及び該コンソールボックス本体の該端縁上面に固定されるカバーを備え、
    該カバーが、該リッドの閉鎖時には、該リッドの該一端部と該コンソールボックス本体の該端縁上面との隙間を被覆するよう配置され、該リッドの全開時には、該リッドの該一端部と該コンソールボックス本体の該端縁上面との間に該コンソールボックス本体の内側から外側に向かって突き出るように湾曲した状態で配置され、該リッドの開閉動作時には、該リッドの回動に応じて該コンソールボックス本体の内外方向に移動するカバーを備えた
    ことを特徴とする、車両のコンソールボックス。
  2. 該カバーは、該コンソールボックス本体の該端縁上面における外側の端辺よりも内側に固定される
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両のコンソールボックス。
  3. 該ヒンジアームは、該リッドの該一端部から該コンソールボックス本体の該端縁上面までの距離が、該リッドの全開時より該リッドの閉鎖時のほうが小さくなるように設けられる
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両のコンソールボックス。
  4. 該コンソールボックス本体は、該車室内における運転席と助手席との間に設けられるとともに、
    該ヒンジアームは、該コンソールボックス本体における該車室内の後方側に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両のコンソールボックス。
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