JP2005145399A - 自動車のグローブボックス構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧等のニーズに対応し、且つ利便性と使い勝手の向上ができるグローブボックスを提供する。
【解決手段】グローブボックス9は、助手席乗員側に向けて上開き式に回動可能とされ、グローブボックス9が完全な開状態とされた時、略水平状態に位置保持される略フラット状のリッド部13を備えると共に、開状態のリッド部13上において車両前方側に起立回動するミラー部材37がリッド裏面部13bに設けられ、リッド裏面部13bのミラー部材37の側方部には小物載置用の凹部39、41が形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、自動車のグローブボックス構造に関するものである。
従来より、自動車の車室内で、例えば化粧直し等が出来る鏡の設置のニーズは高く、フロントウインドからの直射日光を遮るためのサンバイザに鏡が設けられたりしている。しかし、サンバイザは乗員からやや離れており、細かな部分の化粧直しをしようとする際には体を前方に移動する等の必要がある一方で、シートベルトの着用もあって不便さも残されている。
そこで、サンバイザよりも乗員に近い位置に設けられるグローブボックスに鏡を設ける構造が提案されている。そして、そのような自動車のグローブボックス構造としては、下記特許文献が知られている。
この内、下記特許文献1には図5に示すような従来技術が開示されている。これは、グラブボックス(グローブボックス)ドアの内側に起倒可能なミラーフレームを連結する構造を有すもので、グラブボックスの乗員側端部が上方に向かう湾曲部とされているため、ミラーを起こしても湾曲部により視界が遮られるという問題を提示している。その解決手段として、ミラーフレームを内外二重のフレームで構成し、ミラーが固定された内フレーム(図5の仮想線で示す)を外フレームから上部に向かって平行にスライドさせ、湾曲部よりも上方にミラーが突出する状態にしようとするものである。
しかし、このような構造は、サンバイザよりも乗員に近い位置に鏡が設けられたに過ぎず、より便利で使い勝手の良い構造とはなっていない。即ち、下記特許文献1に開示されている構造は、化粧用品が一時的に載置できる構造ではなく、仮にミラーフレームを起立状態にして、その前方部(乗員側)に化粧用品を載置すると、化粧用品を取ろうとする際に湾曲部が邪魔になってしまうという問題がある。
ところで、車室で化粧直し等を行うにあたっては、必ずしもサンバイザやグローブボックスに設けられた鏡が用いられるとは限らず、例えば、携帯用の鏡を用いることもある。しかし、やはり化粧用品等が一時的に載置できるテーブル部材のニーズは高い。つまり、鏡が設けられ、且つ化粧用品等が一時的に載置できるテーブル部材が望まれている。
そこで、下記特許文献2では、図6に示すようなグローブボックス構造が開示されている。同文献によれば、インストルメントパネルにグローブボックスが設けられ、このグローブボックスは下部に設けられたヒンジ部により乗員側に向かって略水平状態に倒れる蓋を有している。また、蓋は蓋本体と、蓋本体の自由端を中心として乗員側に倒れるグローブボックスインナー扉とを有し、グローブボックスインナー扉には鏡が固定され、グローブボックスインナー扉を乗員側に倒した際には、蓋本体に設けられた凹部が現れるような構造とされている。そしてこの図から分かるように、凹部は化粧用品が載置可能になっている。
このグローブボックスの構造は、鏡が設けられ、且つ化粧用品等が一時的に載置できるテーブル部材を有してはいるが、使い勝手の点で次のような問題点を有している。即ち、(1)鏡が固定されているグローブボックスインナー扉は、蓋本体の自由端から前垂れ状となり、乗員の膝部付近と干渉してしまい、その結果、鏡の角度が確実に固定されないこと、(2)鏡に向かって覗き込んで化粧等をしている最中、手に持っている化粧用品、又は凹部から取り出そうとする化粧用品を落としてしまった場合、車室フロアにまで落下し、グローブボックスインナー扉が前垂れ状になっているため取り難いこと、(3)グローブボックスインナー扉を前垂れ状にしたまま、誤って蓋を閉じた場合、グローブボックスインナー扉や鏡が破損してしまう惧れがあること、等が問題点としてあり、より利便性が高く、使い勝手の良いグローブボックス構造が望まれる。
実開昭63−30244号公報 実開昭59−133343号公報
以上より本発明は、化粧等のニーズに対応し、且つ利便性と使い勝手の向上ができるグローブボックスを提供することを課題とする。
本発明に関わる自動車のグローブボックス構造の第一の構成は、自動車の車室内に車幅方向に並列して運転席と助手席とが配設され、両席の車両前方にインストルメントパネルが車幅方向に延設され、助手席に対面するインストルメントパネルに設けられた自動車のグローブボックス構造において、グローブボックスは、助手席乗員側に向けて上開き式に回動可能とされ、グローブボックスが完全な開状態とされた時、略水平状態に位置保持される略フラット状のリッドを備えると共に、開状態のリッド上において車両前方側に起立回動するミラー部材がリッド裏面部に設けられ、リッド裏面部のミラー部材側方部には小物載置用の凹部が形成されているものである。
第一の構成によれば、リッドは略水平状態に位置保持される略フラット状とされるため簡易テーブルとして有効に使用し得ると共に、小物載置用の凹部はミラー部材の側方に形成されているため、ミラー使用時に載置小物が邪魔になることも有効に防止し得る。従って、利便性と使い勝手の向上ができるグローブボックス構造とすることができる。
また、第一の構成によれば、ミラー部材はリッド上に起立する構造である為、乗員膝部等との干渉を起こすことなく、更に乗員が着座姿勢を大きく変えることなくミラーを使用することができる。加えて、ミラーを覗き込んで化粧等をする際に、化粧品等が落ちても簡易テーブルとして機能するリッドで受けることもできるので、極めて使い勝手の良いグローブボックス構造とすることができる。
本発明に関わる第二の構成は、上記構成1において、ミラー部材の起立状態での上端位置は、グローブボックス開口上縁部より上方に設定されているものである。
第二の構成によれば、上記構成1による効果に加え、ミラー部材の起立状態でリッドが閉じられても、ミラー部材がグローブボックス開口上縁部に当接してグローブボックス内に入り込まないので、ミラー部材がグローブボックス内の収納品と接触等を起こして損傷、破損してしまうことを簡単な構造にて防止できるグローブボックス構造となる。
本発明に関わる第三の構成は、上記構成1又は2において、グローブボックス内において正面視でミラー部材とラップしない位置に、少なくともグローブボックスの内部とグローブボックスに対面する乗員とを同時に照らす照明部材が設けられているものである。
第三の構成によれば、グローブボックスの内部からグローブボックスに対面する乗員に渡る近辺部までを単一の照明部材にて同時に照らすことができる。即ち、小物が載置可能なリッド裏面の凹部を含めて照明が確保できるので、夜間等の暗い中でも小物を容易に取り扱うことが可能となると共に、化粧等がし易くなる。したがって、利便性の高いグローブボックス構造とすることができる。
以上、本発明によれば、化粧等のニーズに対応し、且つ利便性と使い勝手の向上ができるグローブボックスを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、リッドを閉じた状態のグローブボックスとインストルメントパネルの斜視図である。インストルメントパネル1は、周知の通り、運転席と助手席の車両前方部において車幅方向に延設される内装部材で、上面部3と前面部5とを有している。インストルメントパネル1の助手席(不図示)に略対面する前面部5には、略四角形の開口7が形成され、この開口7にはグローブボックス9が組み込まれて所定部分で固定されている。なお、このグローブボックス9は、インストルメントパネル1の助手席側に設けられるものであるが、インストルメントパネル1に設けられた複数のグローブボックスの内の1つであっても良く、助手席の正面で、且つ上面部3の高さ位置に近い前面部5に設けられているのが好ましい。
グローブボックス9は、例えばCD、MD、ティッシュボックス、或いは車検証等が収納可能な箱部11と、一対のヒンジ部材15、15を回動中心として、矢印で示しているように助手席乗員側に向けて上開き式に回動可能なリッド部13とを備え、このリッド部13によって、箱部11の乗員側に形成された開口19が開状態又は閉状態にされる。また、リッド部13を起立状態にしてグローブボックス9の開口19を閉じる際にはリッド部13をロックし、且つリッド部13を乗員側に向けて倒し、グローブボックス9の開口19を開ける際にはロックを解除可能な開閉ロック部材17がリッド部13の上方部に設けられている。
次に、グローブボックス9のリッド部13を乗員側に向けて倒した状態について、リッド部開状態の斜視図である図2を用いて説明する。なお、図2において、インストルメントパネル1は省略する。
図1では、グローブボックス9は、箱部11と、一対のヒンジ部材15、15と、リッド部13と、開閉ロック部材17とを備えていることを説明したが、図2において詳細な説明をする。
まず、箱部11は、側面部11a、11bと、上面部11dと、底面部11eと、奥面部11fとから成る箱状に形成され、側面部11a、11bと、上面部11dと、底面部11eとを連結するフランジ21が箱部11の乗員側端部に一体的に形成されている。
フランジ21は、乗員側から向かって左側に位置する左フランジ21aと、同じく右側に位置する右フランジ21cと、上フランジ21bと、下フランジ21dとから成る平板部材で、左フランジ21aと右フランジ21cとには夫々、開口Kが形成されて、該開口Kから円弧状のヒンジ部材15が出入り可能に上記開口Kに挿通されている。
また、右フランジ21cと側面部11bとは、湾曲面11cにより連続的に繋がっている。この湾曲面11cは、側面部11bから、開口19の左右幅を広げるように形成されているものである。
さらに、側面部11bから湾曲面11c及び右フランジ21cに渡って照明部材43が、設けられている。この照明部材43は、光源部材(不図示)を覆うカバー部材43aを備え、カバー部材43aは、側面部11b、湾曲面11c及び右フランジ21cの面と略面一状態になるように設けられている。したがって、光源部材は、右フランジ21cの車両前方側に設けられていることになる。
次に、リッド部13の構造について詳細に説明する。リッド部13は、図1に示すような閉状態とされている時に乗員側に対面するリッド表面部13aと、フランジ21や開口19に対面するリッド裏面部13bとを有している。
リッド裏面部13bは、リッド部13の周縁に形成された左周縁部23と、上周縁部25と、右周縁部29と、左下周縁部31と、右下周縁部33とを有しており、上周縁部25からは、リッド裏面部13bの内方に突出する突出部27が連続的に形成されている。なお、リッド部13が図1のように閉状態とされている時、左周縁部23の上面部23aは左フランジ21aと、上周縁部25の上面部25aは上フランジ21bと、右周縁部29の上面部29aは右フランジと21cと、対面若しくは当接する。
上周縁部25には、リッド部側開閉ロック部材17aが、そしてフランジ21の上フランジ21bには、箱部側開閉ロック部材17bが設けられている。そして、図1で示した開閉ロック部材17を操作すると、リッド部側開閉ロック部材17aと、箱部側開閉ロック部材17bとの係合が解除され、リッド部13は乗員側に向かって上開き式に回動し、リッド裏面部13bが略水平状態になって止まる。
これは、ヒンジ部材15、15の一端は夫々、左周縁部23の上面部23aと右周縁部29の上面部29aとに固定され、他端は夫々、左フランジ21aと右フランジ21cに設けられた開口Kの開口面積よりも大きい係止部材15aが設けられていると共に、リッド裏面部13bが略水平な状態において、係止部材15aが開口Kに係止されるようにヒンジ部材15の長さが設定されていることによるものである。
突出部27の上面部27aからは、傾斜面部27bを介して段落ち状態に形成されたミラー部材受部35が開口19側に向かって延設されている。
そして、ミラー部材受部35の上部には平面視略四角形のミラー部材37が設けられている。図2のようなリッド部13が開状態で、且つミラー部材37がミラー部材受部35に対面する状態の時、ミラー部材裏面37aは、小物を一時的に載置することができる第1載置部として利用することができる。
また、このミラー部材37は、開口19側が左下周縁部31と、右下周縁部33とに挟まれ、乗員側が突出部27の傾斜面部27bに沿うように配設されていると共に、左下周縁部31と、右下周縁部33とに挟まれた端部37bを回動中心として、乗員側端部37cは起立可能とされている(図3参照)。
なお、左下周縁部31と、右下周縁部33とに挟まれた端部37bを回動中心として、乗員側端部37cを起立させるための機構構造は特に問うものではなく、例えば、端部37bの左右部から軸部材(不図示)が突出して設けられ、一方、左下周縁部31の右端部、及び右下周縁部33の左端部にはその軸部材を受ける孔部(不図示)が形成される等の構造を採用すれば良い。但し、完全に回動自由の状態では、後で説明するミラーの角度調整が出来ず使い勝手が悪いので、例えば図2に示すように、端部37bの左右端部にゴム部材R等を設けて摩擦力を確保すると良い。
さて、本発明は、リッド裏面部13bに設けられたミラー部材37の側方に凹部が形成されていることを特徴としている。図2によれば、ミラー部材37はミラー部材受部35の上部に設けられ、ミラー部材37の左側方において、ミラー部材37とミラー部材受部35、左下周縁部31、左周縁部23、及び上周縁部25によって囲まれてリッド表面部13a側に向かって窪んだ左側凹部39が形成されている。
一方、ミラー部材37の右側方においては、ミラー部材37とミラー部材受部35、右下周縁部33、右周縁部29、及び上周縁部25によって囲まれてリッド表面部13a側に向かって窪んだ右側凹部41が形成されている。
これら左側凹部39と右側凹部41は、第1載置部(ミラー部材裏面37a)に加えて、第2載置部と第3載置部とも言えるもので、小物を一時的に載置することができる、利便性の良い部分として利用できる。
図3は、図2におけるA−A断面を示す図で、同図を用いてこれら載置部の構造を説明する。図3によれば、ミラー部材37には、ミラー部材受部35の上面35aと対面し、且つミラー部材裏面37aと略平行にミラー37mが固定されている。
そして、ミラー部材37の左側方には左側凹部39が、右側方には右側凹部41が形成されている。左側凹部39は、ミラー部材受部35の上面35aからリッド表面部13a側に向かって延びる左側傾斜面部35Lと、左周縁部23の上面部23aからリッド表面部13a側に向かって延びる傾斜面部23bと、左側傾斜面部35Lと傾斜面部23bとを結ぶ底面部39aとで形成されている。底面部39aと、ミラー部材受部35の上面35aとは略平行に形成されている。
一方、右側凹部41は、ミラー部材受部35の上面35aからリッド表面部13a側に向かって延びる右側傾斜面部35Rと、右周縁部29の上面部29aからリッド表面部13a側に向かって延びる傾斜面部29bと、右側傾斜面部35Rと傾斜面部29bとを結ぶ底面部41aとで形成されている。底面部41aと、ミラー部材受部35の上面35aとは略平行に形成されている。
なお、特に詳細な図では示さないが、左側凹部39における底面部39aは、前後方向においては左下周縁部31、及び上周縁部25の各傾斜面(不図示)を介して連続的に繋がっている。したがって、左側凹部39は、その周囲から窪んだ凹部形状に形成され、底面部39aを有しているので、小物を載置する載置部として利用でき、車室フロア等に落下し難いので、利便性が良く、使い勝手も良い。
また、右側凹部41における底面部41aは、前後方向においては右下周縁部33、及び上周縁部25の各傾斜面(不図示)を介して連続的に繋がっている。したがって、右側凹部41は、その周囲から窪んだ凹部形状に形成され、底面部41aを有しているので、小物を載置する載置部として利用でき、車室フロア等に落下し難いので、利便性が良く、使い勝手も良い。
そして、図2及び図3から分かるように、左側凹部39と右側凹部41とは容量が異なるように形成されている。このようにしておけば、ユーザが自由に小物を載置する凹部を選択できるので極めて使い勝手が良い。
なお、本発明の主旨からすると、必ずしもミラー部材37の左右両側方に凹部が形成される必要はなく、いずれか一方でも良い。また、本実施形態のようにミラー部材37の左右両側方に凹部を形成する場合、凹部の深さを異ならせても良い。
ところで、図3から分かるように、リッド部13はリッド表面部13aとリッド裏面部13bとの間に中空部13kが形成されている。これは、所謂、ブロー成形によって形成されているもので、これによれば、リッド表面部13aとリッド裏面部13bとを別体で成形した後、接着や融着等の後工程が不要で低コストであるばかりでなく、接着等の接合面が見えないので外観的にも優れる。さらに、中空構造であるため乗員がリッド表面部13aに衝突した時には、その衝撃を吸収する効果が得られ、安全面でもメリットがある。
続いて、ミラー部材37の起立状態を示す斜視図である図4に基づいて、グローブボックス9のより詳細な構造を説明する。
なお、図4では、ミラー部材37と、ミラー部材受部35の上面35aとが成す角度が略最大になった位置で停止している状態を示している。また、先に図2で説明したが、ミラー部材37は、その開口19側の端部37bが左下周縁部31と、右下周縁部33とに挟まれ、端部37bを回動中心として、乗員側端部37cは起立可能とされているもので、停止角度は自在に調整可能である。
ミラー部材37を起立状態にすると、ミラー37mが乗員側に対向する。ミラー37mは、乗員側端部37cと、開口側の端部37bと、左右の端部37d、37dとでその周囲が覆われていると共に、左右の端部37d、37dには、ミラー部材37を起立状態にしたり、或いは水平状態にしたりする時に乗員の指等が掛かる突起部45が形成されている。
そして、この起立状態にすると、ミラー37mの乗員側にミラー部材受部35の上面35aが現れる。この上面35aは、小物を載置する第4の載置部として利用できる。
また、この上面35aは、例えば乗員がミラー37mに近づいて化粧等を行っている時に、誤って化粧用品等を落下させてもこれを受けることが可能で、仮に上面35aから更に落下しても左側凹部39、或いは右側凹部41で受けられるので、車室フロアに落ちたりすることがなく、極めて使い勝手が良い構造となっている。
また、ミラー部材37が起立状態とされている時、その上端部、即ち、乗員側端部37cは、グローブボックス9の開口19を形成する上フランジ21bの下端部、即ち、開口上縁部21eよりも上方に位置するようになっている。
これにより、ミラー部材37が起立状態とされている時にリッド部13を開口19に対して閉状態にした際、ミラー部材37は、開口19側に倒れ込むことがなくなり、箱部11内の収納物とぶつかってミラー部材37、或いは収納物が破損することが防止できる。
なお、図3で示しているが、ミラー部材37は略水平状態に閉じられている時、そのミラー部材裏面37aは、リッド部13における左周縁部23の上面部23a、及び右周縁部29の上面部29aと略面一状態になるように設定されている。したがって、ミラー部材37が起立状態とされている時にリッド部13を開口19に対して閉状態にした際でも、支障なくリッド部13は閉じられる。
さらに本発明は、グローブボックス9内において正面視でミラー部材37とラップしない位置に、少なくともグローブボックス9の内部とグローブボックス9に対面する乗員とを同時に照らす照明部材43が設けられていることを特徴としている。
図2でも説明したが、照明部材43は、箱部11の側面部11bから湾曲面11c及び右フランジ21cに亘って設けられている。また、ミラー部材37は、リッド部13の左右方向中央近くに設けられている。したがって、グローブボックス9内を照らすだけでなく、照明部材43とミラー部材37とは正面視でラップしておらず、且つ、照明部材43は、湾曲面11c及び右フランジ21cにまで亘って設けられているので、乗員の顔等を照らすことが出来ると共に、右側凹部41をも照らすことが可能で、化粧等を行うのが容易であり、利便性、使い勝手が良い構造とされている。
なお、照明部材43は、車室内の所定位置に手動のスイッチが設けられて、点灯・消灯ができるようにされるのが簡便であるが、リッド部13を開状態にすべく開閉ロック部材17が解除されると自動的に点灯し、閉状態にすべく開閉ロック部材17がロックされると自動的に消灯するようにしても良いし、或いは、リッド部13が開状態の時に光センサが光量を検知し、所定の光量以下の場合に自動点灯させる等、様々な形態が採用できる。
さらに、照明部材43は、箱部11の側面部11aから左フランジ21aに亘って設けられる構造、箱部11の上面部11dから上フランジ21bに亘って設けられる構造、或いはミラー部材37を挟んで左側は箱部11の側面部11aから左フランジ21aに亘って設けられ、且つ右側は上記実施の形態で設けられる構造、等が採用されても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、グローブボックスは、助手席乗員側に向けて上開き式に回動可能とされ、グローブボックスが完全な開状態とされた時、略水平状態に位置保持される略フラット状のリッドを備えると共に、開状態のリッド上において車両前方側に起立回動するミラー部材がリッド裏面部に設けられ、リッド裏面部のミラー部材側方部には小物載置用の凹部が形成されていること、ミラー部材の起立状態での上端位置は、グローブボックス開口上縁部より上方に設定されていること、及びグローブボックス内において正面視でミラー部材とラップしない位置に、少なくともグローブボックスの内部とグローブボックスに対面する乗員とを同時に照らす照明部材が設けられていることを特徴としている。
そして、これらの特徴により、化粧等のニーズに対応し、且つ利便性と使い勝手の良いグローブボックスを提供することができる。
リッド部を閉じた状態のグローブボックスとインストルメントパネルの斜視図 リッド部開状態の斜視図 図2におけるA−A断面を示す図 図2においてミラー部材を起立状態にした場合の斜視図 従来技術を示す図 別の従来技術を示す図
符号の説明
1・・・インストルメントパネル
9・・・グローブボックス
13・・・リッド部
13b・・・リッド裏面部13b
19・・・開口
21e・・・開口上縁部
37・・・ミラー部材
37m・・・ミラー
39・・・左側凹部
41・・・右側凹部
43・・・照明部材

Claims (3)

  1. 自動車の車室内に車幅方向に並列して運転席と助手席とが配設され、該両席の車両前方にインストルメントパネルが車幅方向に延設され、上記助手席に対面する上記インストルメントパネルに設けられた自動車のグローブボックス構造において、
    該グローブボックスは、助手席乗員側に向けて上開き式に回動可能とされ、上記グローブボックスが完全な開状態とされた時、略水平状態に位置保持される略フラット状のリッドを備えると共に、上記開状態のリッド上において車両前方側に起立回動するミラー部材が上記リッド裏面部に設けられ、該リッド裏面部のミラー部材側方部には小物載置用の凹部が形成されていることを特徴とする自動車のグローブボックス構造。
  2. 請求項1において、上記ミラー部材の起立状態での上端位置は、グローブボックス開口上縁部より上方に設定されていることを特徴とする自動車のグローブボックス構造。
  3. 請求項1又は2において、上記グローブボックス内において正面視で上記ミラー部材とラップしない位置に、少なくとも上記グローブボックスの内部と該グローブボックスに対面する乗員とを同時に照らす照明部材が設けられていることを特徴とする自動車のグローブボックス構造。
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