JPS6021299Y2 - 車輛用コップ立て具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車輌用コツプ立て具、特に車室内におけるコン
ソールボックス側に設けたコツプ立て具に関するもので
ある。

従来、車輌用コツプ立て具としてコツプ収納枠を車輌用
シートのシートパック部側に装着するようにしたものが
公知であるが、これによれば車輌の前部座席側、後部座
席側いずれかの者しか使用できず、またこのコツプ立て
具が不用となったときにその保管場所がないという欠点
を有し、またコツプ立て具を車輌用シートバック部側に
装着した状態で車輌が急停車した場合に乗員がこのコツ
プ立て具に頭部などを当ててしまって思わぬ事故が生じ
ることもある。

本考案の目的は、車輌における変速機レバー或いはバン
ドブレーキレバー側に位置するコンソールボックスに設
けた小物入れ側にコツプ立て具を設けるようにし、この
コツプ立て具を前部座席側、後部座席側いずれの側にも
向けることができるようにして上記欠点を除去するもの
であり、以下実施例を用いて詳細に説明する。

第１図ないし第３図は本考案による車輌用コツプ立て具
の一実施例を示す簡略構成図であり、同図において、１
は変速機レバー、バンドブレーキレバー側の駆動部分を
包囲し、通常車室の前部側でかつ前部座席のドライバー
シートと助手シートとの間に位置されるものでその後部
側には小物入れとしての凹部２が設けられ、この凹部２
の上部開口側は蓋材３によって塞がれるように構成され
ている。

４は車輌用コツプ立て具であり、これはコツプの外径よ
り若干径の小さな孔５を有する板材６から戒り、上記孔
５でコツプを保持することができる。

上記板材６は凹部２に対し充分収納し得る面積を有する
もので、その側部側はヒンジ部９を介して１字体７の棒
材８側に接続されており、また上記り字体７を構成する
棒材１０はヒンジ部１１を介して凹部２における後部の
上側縁部に接続されている。

上記棒材８は車輌の長手方向に沿って延在し、棒材１０
はその長手方向に対し直角方向に沿って延在するもので
、板材６を棒材８を支点として外側方向に回動し、その
一部を凹部２を形成する節部の上縁２ａに載置すること
により、第１図に示すようにこの板材６を水平状態に保
持でき、孔５にコツプを収納して前部座席側の乗員がこ
のコツプ立て具を使用することができる。

また、後部座席側の乗員がこのコツプ立て具を使用する
場合は棒材１０を支点として後部方向に回動した後この
板材６の一部を凹部２を形成する節部の上縁２ｂ側に載
置することにより、第３図に示すように板材６が後部座
席側を向いた状態で水平配置され、この板材６の孔５に
コツプを立てることができる。

また、このコツプ立て具が不用となれば凹部２の中に板
材６を収納し蓋材３を閉めることによりこのコツプ立て
具４の板材６が外部から全く隔離されるので外観上好ま
しい状態となり、しかもこのコツプ立て具４により車輌
の急停車時において怪我などが生じなくなる。

また、凹部２内に収納した小物は板材６を開いて容易に
取り出すことができ、凹部２を小物入れとして充分使用
することができる。

以上説明したように、本考案によれば、車輌のセンター
コンソールボックスの後部側に位置する凹部から成る小
物入れの上縁側に、コツプ収納用の孔を有する板材より
威るコツプ保持板を車輌のサイド方向及び前後方向に回
動自在とし、かつ水平状態を保つようにしたので、車輌
における前後いずれの座席の乗員もコツプ立て具として
使用することができ、しかも使用後は上記コンソールボ
ックスの小物入れ内に完全に収納することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案による車輌用コツプ立て具
の一実施例を示す斜視図である。 １・・・・・・コンソールボックス、２・・・・・・凹
部、３・・・・・・蓋材、４・・・・・・コツプ立て具
、５・・・・・・孔、６・・・・・・板材、７・・・・
・・１字体、８，１０・・・・・・棒材、９，１１・・
・・・・ヒンヂ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車輌の前部左右の座席間におけるセンターコンソールボ
   ックスの後部側に形成された上方に開口する凹部から成
   る小物入れ側に、ヒンジ部を介して前後回動自在の１字
   体を設け、該り字体の自由端長手部分にコツプを立てる
   ことができる孔を有するコツプ保持板を回動自在に設け
   、このコツプ保持板を上記小物入れとしての凹部側に対
   し車輌のサイド方向及び前後方向に回動自在とすること
   ができるようにしたことを特徴とする車輌用コツプ立て
   具。