JP2004330920A - グローブボックスの構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】グローブボックスにおいて、物品収納本体の背面に装置を配設する空間を大きく確保すると共に、物品収納本体の背後に収納物品の誤投入を防止する。
【解決手段】グローブボックス30を構成するボックス状の物品収納本体32は、インストルメントパネル10に開設した開口部22に回動自在に枢支されている。物品収納本体32の背面側上端縁46aと開口部22の上端縁22aに近接する部位との間には、少なくとも3個所に設けた平行なヒンジ部52を有するカバー50が配設されている。カバー50は、開放状態においてヒンジ部52を介して展延状態となり、これによりインストルメントパネル10の内側を目隠しする。一方、閉成状態においては、ヒンジ部52を介して折り畳まれるよう構成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用インストルメントパネルに設置されるグローブボックスの構造に関し、更に詳細には、グローブボックスを構成するボックス状の物品収納本体が、インストルメントパネルの開口部に対して回動自在に配設されるグローブボックスの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、乗用車における乗員室内の前方には、図7に例示するように、所要形状に成形されて車幅方向の略全幅に亘って延在する大型のインストルメントパネル10が設けられている。このインストルメントパネル10は、車種毎に専用にデザインされた固有の形状とされており、基本的には所要の意匠形状に成形されたパネル基材12を主体として、その運転席側には計器ユニット14が配設されると共に、センターコンソール部にはオーディオユニット16や空調操作パネル18等が配設されている。また助手席側には、内部に格納したエアバッグ装置(図示せず)に対応したエアバッグドア20や、車検証または身の回りの小間物を収納可能なグローブボックス21が配設されている。そして、前記インストルメントパネル10の背面に画成される内部空間26には、変速装置,空調装置やエアバッグ装置等の各種装置27が設置されるようになっている(図10参照)。
【0003】
前記グローブボックス21は、上方に開口したボックス状の物品収納本体31と、該物品収納本体31の乗員側を覆う前面パネル34とから構成され、前記パネル基材12の前面に形成された開口部22に対し、該物品収納本体31の下部に設けられた回動部24を介して該パネル基材12に回動可能に枢支されている。これにより、前記回動部24を中心として、前記物品収納本体31をインストルメントパネル10内へ格納して閉成する第1位置(図8の実線表示状態)と、該物品収納本体31を該インストルメントパネル10の手前側へ傾倒させて開放する第2位置(図8の2点鎖線表示状態)とに姿勢を変位させることが可能となっている。また、前記インストルメントパネル10の開口部22に格納されたグローブボックス21は、これに設けた図示しないロックユニットによって、該パネル基材12に対する開放の阻止または解除がなされる。なお、前記物品収納本体31の前面パネル34は、該物品収納本体31が第1位置に保持された状態では、該前面パネル34が前記開口部22の開口領域に整合して、当該インストルメントパネル10の意匠面を構成するようになっている。
【0004】
また、前記インストルメントパネル10の背面に画成される内部空間26と前記物品収納本体31の間には、図8に例示するように、該物品収納本体31の格納を許容し得る寸法のボックスカバー28が設置されている。このボックスカバー28は、前記グローブボックス21を開放した際に、前記開口部22の上端縁22aと該物品収納本体31の背面側上端縁46aとの間に形成される隙間29から、前記インストルメントパネル10の内部に配設された各種装置27が見えないように目隠しするためのものである。更には、前記物品収納本体31に対して物品を出し入れする際に、前記隙間29に物品を誤投入してしまった場合に、該物品が前記内部空間26へ落下しないよう該物品収納本体31の背後を覆う役目もある。
【0005】
ところで近年に至っては、前記インストルメントパネル10内に設置する各種装置27の複雑化や多様化等に伴い、これら装置27と前記物品収納本体31とが干渉することがある。このため、図9に示すように、別の物品収納本体32は、前記装置27と干渉する該物品収納本体32の背面部分を段差状に形成して、奥行き方向の寸法が小さい領域と大きい領域とを備える変則的な形状の物品収納本体32とすることで、該装置27の配設スペースを確保するようにした別のグローブボックス23が提案されている(図10参照)。なお、グローブボックスに関連する技術は、例えば特許文献1に開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−39228号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のグローブボックスの構造では、その背面に前記ボックスカバー28を配設しているので、前記インストルメントパネル10の内部空間26における装置27の配設スペースを小さくしてしまう問題が指摘される。また、図9に例示したように、前記装置27の配設スペースを確保するため、背面部分を段差状に形成した前記物品収納本体32を有する前記グローブボックス23の場合、物品収納本体32における奥行き方向の寸法が大きい領域の開口に合わせて該グローブボックス23を大きく開放すると、インストルメントパネル10の開口部22における上端縁22aと、物品収納本体32の奥行き方向の寸法が小さい領域における背面側上端縁46との間に、隙間29がインストルメントパネル10の前側に大きく開口してしまう欠点がある。従って、前記物品収納本体32へ物品を収納するに際して、前記隙間29から物品収納本体32の背面側に物品を誤って落としてしまう虞れがある(図10参照)。一方、前記物品収納本体32の奥行き寸法が小さい側の領域に合わせてグローブボックス23の開放角度を設定すると、該物品収納本体32の開口領域が小さくなり、物品の出し入れが困難になって利便性を損なってしまうことになる。
【0008】
【発明の目的】
この発明は、従来の技術に係るグローブボックスの構造に内在する前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、物品収納本体の背面側に設置する各種装置の配設スペースを大きく確保し得ると共に、物品収納本体の背面側に収納物品の誤投入を防止し得るようにしたグローブボックスの構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所定の目的を達成するため本発明に係るグローブボックスの構造は、
車両用インストルメントパネルに開設した開口部に枢支したボックス状の物品収納本体を、インストルメントパネル内へ格納して前記開口部を閉成する第1位置と、該インストルメントパネルの手前側へ傾倒させて該開口部を開放する第2位置との間で回動変位させるようにしたグローブボックスの構造において、
少なくとも3個所に設けた平行なヒンジ部において屈曲可能なカバーを備え、前記カバーのヒンジ部と平行な一方の端縁部を前記物品収納本体の背面側上端縁に接続すると共に、他方の端縁部を前記開口部の上端縁と近接する部位に接続し、
前記物品収納本体を前記第2位置へ変位させて前記開口部を開放した際に、前記カバーが少なくとも3個所に設けたヒンジ部を介して展延状態となって前記インストルメントパネルの内側を目隠しすると共に、該物品収納本体を前記第1位置へ変位させて該開口部を閉成した際に、該カバーは前記少なくとも3個所に設けたヒンジ部を介して折り畳み状態になるよう構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るグローブボックスの構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、説明の便宜上、図7〜図10に示したグローブボックスの構成要素と同一の要素については、同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。
【0011】
図1は、本発明の好適実施例に係るグローブボックスの構造が実施されたインストルメントパネルの部分斜視図、図4は、図1のA−A線断面図である。本発明のグローブボックスの構造は、様々なタイプの物品収納本体に実施可能であるが、ここでは図9に挙げた物品収納本体32に実施する場合につき例示する。図1に示すように、前記インストルメントパネル10は、所要の意匠形状に成形されたパネル基材12を主体とし、助手席側における前側に、実施例のグローブボックス30を配設するための開口部22が開設されている。
【0012】
実施例のグローブボックス30は、前記パネル基材12における前側下部に形成された前記開口部22に対して格納可能なサイズに形成されており、ボックス状の物品収納本体32と、この物品収納本体32と別体に成形されて該物品収納本体32の前側に組付けられる前面パネル34とから構成されている。前記物品収納本体32は、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂を材質とする一体成形部材であり、内部に所要容積の物品収納空間42が画成されると共に、各種物品の出し入れを許容する物品出入口44が上部に形成されている。また前記前面パネル34は、同じくポリプロピレン(PP)等の合成樹脂を材質とする一体成形部材であり、前記開口部22の開口領域に合致するサイズ・形状とされており、前記物品収納本体32を格納した第1位置では、該開口部22の開口領域に整合して当該インストルメントパネル10の意匠面を構成するようになっている。
【0013】
図2に示すように、前記物品収納本体32は、インストルメントパネル10内へ格納された状態(第1位置)において、その背面(インストルメントパネル10の内部空間26)に設置された前記装置27との干渉を回避するため、該物品収納本体32の背面部40における干渉部位を前方に向けて段差状に形成してある。すなわち、前記物品収納本体32は、前記物品出入口44の奥行き方向の寸法が小さい領域(以下、第1物品出入口44aと云う)と、寸法が大きい領域(以下、第2物品出入口44bと云う)とを有する変則的なボックス形状に形成されている(図1参照)。
【0014】
前述のような形状とされた前記物品収納本体32の下部には、下方に延出させた一対の支持片と支持片から水平に立設したピンとからなる回動部24が設けられ、前記パネル基材12の開口部22の下部に設けられている被回動部25の軸孔に該回動部24のピンを挿入することで、該パネル基材12に対して回動可能に組付けられている。これによりグローブボックス30は、前記回動部24を中心として回動することで、前記物品収納本体32をインストルメントパネル10内へ格納して前記各物品出入口44a,44bを閉成する第1位置(図2参照)と、該物品収納本体32を該インストルメントパネル10の手前側へ傾倒させて各物品出入口44a,44bを開放する第2位置(図4参照)とに姿勢を変位させている。ここで第2位置は、前記物品収納本体32における第2物品出入口44bの区画する背面側上端縁46bが、前記基材パネル12の開口部22の上端縁22aと隣接する位置で停止され、該物品収納本体32の側部に立設される図示しない規制片が該開口部22の側縁部に引っ掛かることで、それ以上の開放変位を規制するよう設定されている。従って、グローブボックス30が第2位置に停止した状態では、前記物品収納本体32の背面側上端縁46bと前記開口部22の上端縁22aとの間には、隙間がほとんど画成されないようになっている。なお、前記グローブボックス30は、これに設けた図示しないロックユニットによって、前記インストルメントパネル10に対する開放の阻止または解除がなされる。
【0015】
また、前記第1物品出入口44a側の背面側上端縁46aと前記開口部22の上端縁22aに近接する部位との間には、所要形態のカバー50が配設されており、インストルメントパネル10の内部空間26に配設された前記各種装置27が視認されるのを防止している(図1または図4参照)。
【0016】
前記カバー50は、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂を材質とする一体成形部材であり、少なくとも3個所に設けた平行なヒンジ部52を有している。そして、前記カバー50は、少なくとも2個所に設けた平行なヒンジ部52に挟まれた領域を断面くの字状に折曲形成した板状体から構成され、該カバー50の後述する接続時において、前記くの字状折曲部の内側を前記開口部22の側に指向させるようになっている。具体的には、前記背面側上端縁46aの接合部位と近接する位置に形成される第1ヒンジ部52aと、前記開口部22の上端縁22aに近接する位置に形成される第2ヒンジ部52bと、これらの中間に位置する第3ヒンジ部52cとの3個所に前記ヒンジ部52を備えている。実施例のカバー50のヒンジ部52は、板厚を他の部分より薄く設定することで、ポリプロピレン(PP)が発現する可撓性を利用して該カバー50の厚さ方向に向けて屈曲可能とした部位である。
【0017】
そして、前記カバー50のヒンジ部52と平行な一方の端縁部50aは、前記物品収納本体32における背面側上端縁46aの近傍に設けた係合部材54を利用することで、該物品収納本体32に係脱可能に組付けられている。また、前記カバー50における他方の端縁部50bには係止片56が設けられ、前記パネル基材12における開口部22の上端縁22aと近接する部位に開設された係止孔(図示せず)に該係止片56を挿通することで、該端縁部50bがパネル基材12に接続されている。
【0018】
前記カバー50は、前記物品収納本体32が格納されたグローブボックス30の第1位置では、図2に示すように、各ヒンジ部52a,52b,52cで屈曲変形してアコーディオン状に折り畳まれた状態になっている。このとき、前記カバー50は、前記第1ヒンジ部52aと第2ヒンジ部52bとを結んだ線より、前記第3ヒンジ部52cが前記開口部側に位置するように折り畳まれている。すなわち、前記グローブボックス30が第1位置に位置している場合は、折り畳まれたカバー50が、前記物品収納本体32の背後に配設される各種装置27と干渉しないようになっている。
【0019】
一方、前記カバー50は、前記物品収納本体32を該インストルメントパネル10の手前側へ傾倒させて開放する第2位置に姿勢を変位させると、前記物品出入口44が乗員室に向けて開放されると共に、各ヒンジ部52を介して前記カバー50が展延状態となって、前記背面側上端縁46aと開口部22の上端縁22aとの隙間を覆うよう構成されている。
【0020】
また、図5に示すように、前記第1ヒンジ部52aと第2ヒンジ部52bとの間におけるカバー50の側方には、インストルメントパネル10の内部空間側に向けて板状部材57が延出している。この板状部材57には、該カバー50の幅方向に延出して規制板58が設けられ、この規制板58の裏面には弾力性を有するスポンジ等のクッション部材60が配設されている。前記クッション部材60は、前記グローブボックス30が前記第2位置へ到来する直前に前記物品収納本体32の上端縁46に当接するようになっており、前記規制板58と物品収納本体32の上端縁46とにより挟圧されて圧縮変形するようになっている(図5の2点鎖線状態)。すなわち、クッション部材60は、前記グローブボックス30が第2位置まで全開される時の衝撃を吸収するよう機能する。
【0021】
【実施例の作用】
次に、前述のように構成された実施例に係るグローブボックスの構造の作用につき、図1〜図5を引用して説明する。
【0022】
実施例のグローブボックス30は、図2に示すように、前記物品収納本体32をインストルメントパネル10に格納して開口部22を閉成している第1位置においては、図示しないロックユニットにより回動規制され、前記前面パネル34がインストルメンタルパネル10の意匠面を構成している。そして、インストルメントパネル10内に格納されている前記物品収納本体32は、前述したように段差状に形成されたボックス形状であるので、インストルメントパネル10の内部空間26に設置されて該物品収納本体32の背後に位置する装置27と干渉しない。
【0023】
また、前記第1位置において、前記物品収納本体32の背面側上端縁46aと前記開口部22の上端縁22aに近接する部位とに両端部を夫々接続している前記カバー50は、各ヒンジ部52a,52b,52cで屈曲変形され、第1物品出入口44aの上方でアコーディオン状に折り畳まれている。すなわち前記カバー50は、第1位置において、前記インストルメントパネル10の内部空間26に設置された各種装置27と干渉することがないので、前記内部空間26が広く確保することができる。更に第1位置において、前記第3ヒンジ部52cが、前記第1ヒンジ部52aと第2ヒンジ部52bとを結んだ線より前方側に位置するようになっている。このため、前記物品収納本体32の回動に際し、各ヒンジ部52の屈曲変形は、第1物品出入口44aの上方で行なわれ、背後に配設された各種装置27と干渉することがない。
【0024】
そして、前記ロックユニットを解除したもとで、下部に設けられた回動部24を中心にし、前記物品収納本体32を1/2程度だけ開放傾動させた際には、図3に示すように、各ヒンジ部52a,52b,52cが適度に屈曲変形することで、各ヒンジ部52a,52b,52cを介して折り畳まれていた前記カバー50は、一時的に更に折り畳まれた状態になる。このとき、前記第3ヒンジ部52cは、前記第2ヒンジ部52bが近接している部位で固定されているので、該第2ヒンジ部52bを中心として回動移動しつつ屈曲変形する。すなわち図3に示すよう、第3ヒンジ部52cは、前記第2ヒンジ部52bを中心として一度上方に移動して、それから伸張するような挙動を示す。
【0025】
更に前記物品収納本体32の回動が進行すると、前記カバー50の側方に設けられた前記クッション部材60が、該物品収納本体32の上端縁46に当接して圧縮変形し、しかる後に物品収納本体32の側方に設けられた規制片が前記開口部22の側端部に当接することで回動が規制されて第2位置に到る(図5参照)。このように、前記規制片による回動規制の前に、弾力性に富んだ前記クッション部材60が前記物品収納本体32と圧縮変形しつつ当接することで、該物品収納本体32は緩やかに回動を停止することができる。このように、前記カバーにクッション部材60を設けることで、開放回動の停止の際に、該クッション材60の弾力性により緩やかな開放規制が図られ、高級感を演出することができる利点がある。
【0026】
そして第2位置において、前記物品収納本体32の物品出入口44は、乗員に向けて大きく開放され、物品の出し入れが容易になっている(図4参照)。また、前記物品収納本体32おける第2物品出入口44bを区画する背面側上端縁46bが、前記基材パネル12の開口部22の上端縁22aと隣接する位置にあるので隙間はほとんど画成されず、物品の挿通が阻止される。一方、前記第1物品出入口44a側の背面側上端縁46aと前記開口部22の上端縁22aとの間には、隙間が大きく開設されるものの、前記カバー50がこの隙間を覆っているので、該隙間からの物品の誤投入を防止し得ると共に、前記インストルメントパネル10の内部空間26の目隠しをしている。更に、前記カバー50で隙間を覆うような構成とすることで、前記物品出入口44を大きく乗員室に向けて開くことが可能となっている。前記カバー50を断面くの字状に折曲形成することで、前記物品収納本体32の回動を円滑にすると共に、第2位置において、前記物品出入口44の空間を有効に利用することができる。
【0027】
なお、例えば前記ヒンジ部52の数が3以下であると、第1位置において、前記第3ヒンジ部52cの如く前記物品収納本体32の回動に合わせて屈曲または伸長変形する余裕部分を設けられず、カバーが滑らかに各ヒンジ部52を介して屈曲変形することができない。
【0028】
実施例のグローブボックス30では、前記物品収納本体32の背面部40に段差を設けた変則的なボックス形状のものを用いている。しかし本願のグローブボックスの構造は、これ限定されず、図6に示すように、略四角形の物品収納本体33の背面側上端縁46の全長に亘って、カバー50を接続する構成であっても勿論よい。この場合、前記カバー50の寸法を長く設定することで、物品収納本体31の物品出入口44をより大きく開放することが可能である。また、カバー50に形成するヒンジ部も3個所に限られず、例えば4個所以上のヒンジ部を設け、第1位置においてカバーが多段に折り畳まれる構成であってもよい。または更に、本実施例では、前記カバー50を着脱自在に接続するよう構成したが、前記物品収納本体32の背面側上端縁46と一体的に形成する構成も採用し得る。
【0029】
【発明の効果】
以上に説明した如く、本発明に係るグローブボックスの構造によれば、インストルメントパネルの開口部の上端縁と近接する部位と物品収納品本体の背面側上端縁との間にカバーを介在させることで、インストルメントパネルの内部空間の目隠しをすることができると共に、両端縁の間に画成される隙間が覆われるので出し入れする物品が物品収納本体の背後へ落下することを好適に防止し得る。従って、前記物品収納本体の背後にボックスカバーを設ける必要がなくなり、インストルメントパネルの内部空間を広く利用することができる。また、前記カバーを設けることで、前記物品収納本体の物品出入口を大きく開放することができるようになり、該物品収納本体の開口部から物品の出し入れを容易に行ない得る利点がある。更に、従来のボックスカバーに対し、本発明に係るグローブボックスの構造におけるカバーは小型であるので、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るグローブボックスの構造が実施されたインストルメントパネルの部分斜視図である。
【図2】実施例に係るグローブボックスの第1位置を示す断面図である。
【図3】実施例のグローブボックスの開放途中を示す断面図である。
【図4】実施例のグローブボックスの第2位置を示す図1のA−A線断面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】変更例に係るグローブボックスの構造が実施されたインストルメントパネルの部分斜視図である。
【図7】従来のグローブボックスの構造が採用されたインストルメントパネルの概略斜視図である。
【図8】図7のC−C線で破断したグローブボックスの開放態様を示す断面図である。
【図9】従来の別のグローブボックスの構造が採用されたインストルメントパネルの概略斜視図である。
【図10】図9のD−D線で破断したグローブボックスの開放態様を示す断面図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル
22 開口部
22a 上端縁
32 物品収納本体
46 背面側上端縁
50 カバー
50a (物品収納本体32側の)端縁部
50b (インストルメントパネル10側の)端縁部
52 ヒンジ部

Claims (2)

  1. 車両用インストルメントパネル(10)に開設した開口部(22)に枢支したボックス状の物品収納本体(32)を、インストルメントパネル(10)内へ格納して前記開口部(22)を閉成する第1位置と、該インストルメントパネル(10)の手前側へ傾倒させて該開口部(22)を開放する第2位置との間で回動変位させるようにしたグローブボックスの構造において、
    少なくとも3個所に設けた平行なヒンジ部(52)において屈曲可能なカバー(50)を備え、
    前記カバー(50)のヒンジ部(52)と平行な一方の端縁部(50a)を前記物品収納本体(32)の背面側上端縁(46)に接続すると共に、他方の端縁部(50b)を前記開口部(22)の上端縁(22a)と近接する部位に接続し、
    前記物品収納本体(32)を前記第2位置へ変位させて前記開口部(22)を開放した際に、前記カバー(50)が少なくとも3個所に設けたヒンジ部(52)を介して展延状態となって前記インストルメントパネル(10)の内側を目隠しすると共に、該物品収納本体(32)を前記第1位置へ変位させて該開口部(22)を閉成した際に、該カバー(50)は前記少なくとも3個所に設けたヒンジ部(52)を介して折り畳み状態になるよう構成した
    ことを特徴とするグローブボックスの構造。
  2. 前記カバー(50)は、少なくとも2個所に設けた平行なヒンジ部(52)に挟まれた領域を断面くの字状に折曲形成した板状体から構成され、
    前記カバー(50)の前記接続時において、前記くの字状折曲部の内側を前記開口部(22)側に指向させるようになっている請求項1記載のグローブボックスの構造。
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