JP2588986Y2 - 自動車の物入れ装置 - Google Patents

自動車の物入れ装置

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JP2588986Y2 JP1993015970U JP1597093U JP2588986Y2 JP 2588986 Y2 JP2588986 Y2 JP 2588986Y2 JP 1993015970 U JP1993015970 U JP 1993015970U JP 1597093 U JP1597093 U JP 1597093U JP 2588986 Y2 JP2588986 Y2 JP 2588986Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車の物入れ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室内には各種の物入れ装置が
設けられており、助手席前方のグローブボックスや、助
手席と運転席の間に配置されるコンソールボックスなど
がその代表例である。
【0003】このような物入れ装置は、その開閉リッド
を開いて物入れ本体の開口を開放し、物の出し入れを行
うが、開閉リッドをその自重又はばね力或いは操作者の
引張力などで閉位置から開位置に開放させるとき、これ
が急激に開位置に回動してしまうと、不快な衝撃音が発
生し、或いは操作者に戸惑い感を与えるおそれがある。
【0004】そこで従来より、開閉リッドの開放動作時
に、オイルダンパによって開閉リッドに対して抵抗を与
え、該リッドの開放動作の速度を下げ、これが急激に開
位置に回動することを防止している。このように、開閉
リッドをゆっくりと開位置まで回動させることができれ
ば、操作者に対して、物入れ装置の高級感を与えること
もできる。
【0005】ところが、従来用いられているオイルダン
パは、構造が複雑で、コストが高いだけでなく、オイル
の粘性が温度によって変化するため、開閉リッドに作用
する抵抗が環境温度によって変動するおそれがある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、上記
従来の欠点を除去し、構造が簡単でコストが低く、全体
サイズを小型化できると共に、温度変化の影響を受け
ず、常に開閉リッドに対してほぼ一定の抵抗を与えるこ
とのできる自動車の物入れ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するため、小物を収納する物入れ本体と、該本体の開
口を閉鎖又は開放する開閉リッドと、該リッドが閉位置
と開位置との間を開閉動するように当該リッドを前記物
入れ本体に支持するヒンジ手段とを有し、該ヒンジ手段
が、前記開閉リッドに固定されたヒンジブラケットと、
基端側を物入れ本体側に枢支され、自由端側が前記ヒン
ジブラケットに枢着された第1リンクと、該第1リン
ク、物入れ本体及び開閉リッドと共に四節回転連鎖を構
成するように基端側が物入れ本体側に枢支され、自由端
側が前記ヒンジブラケットに枢着された第2リンクと、
前記開閉リッドを、これが開放する向きに付勢するコイ
ルスプリングと、前記物入れ本体側に取付けられてい
て、前記第1リンクと第2リンクの少なくとも一方に圧
接し、開閉動する開閉リッドに対して抵抗を与える板ば
ねとを具備し、前記ヒンジブラケットと第2リンクの自
由端側にはそれぞれ円筒部が形成され、これらの円筒部
が互いに回転可能に嵌合することにより、第2リンクの
自由端側がヒンジブラケットに枢着され、前記コイルス
プリングは、互いに嵌合した前記円筒部の内部に配置さ
れ、かつ該コイルスプリングの各端部が、第2リンクと
ヒンジブラケットにそれぞれ係止されていて、前記板ば
ねには凸部が形成され、該板ばねが圧接するリンクに
は、前記開閉リッドが閉位置を占めているときと開位置
を占めたときに、前記凸部が、板ばねの弾性によってそ
れぞれ係合する凹部が形成されている自動車の物入れ装
置を提案する。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0009】図1は自動車の車室内に配置されたグロー
ブボックス10を示す斜視図であり、このグローブボッ
クス10は助手席(図示せず)の前方に位置するインス
トルメントパネル6に組付けられている。図2は、図1
のII−II線拡大断面図、図3はグローブボックス単
体の分解斜視図である。
【0010】図1乃至図3から判るように、グローブボ
ックス10として構成された物入れ装置は、小物を収納
する箱状の物入れ本体1と、この本体1の開口を閉鎖又
は開放する開閉リッド2を有しているほか、開閉リッド
2が図2に実線で示した閉位置ど鎖線で示した開位置と
の間を開閉動するように、開閉リッド2を物入れ本体1
に支持するヒンジ手段3,3a(図3)を有している。
なお、図2においては、かかるヒンジ手段の図示を省略
してある。
【0011】物入れ本体1は、インストルメントパネル
6に一体に組付け固定されていて、図3に示すように、
小物を収納するボックス部13と、その開口側に一体に
連設されたフランジ部14とを有している。また開閉リ
ッド2は通常図2に実線で示した閉位置を占め、該リッ
ド2を鎖線で示した開位置に開放することによって、物
入れ本体1内に小物を出し入れすることができる。イン
ストルメントパネル6は物入れ装置を組付ける組付部材
の一例を構成するものである。
【0012】本例では、図3に示したように、ヒンジ手
段3,3aが左右にそれぞれ1つずつ設けられている
が、これらは対称に配置された同一構造を有しているの
で、その一方のヒンジ手段3だけを説明することにす
る。
【0013】図4は図1のIV−IV線拡大断面図、図
5は開閉リッド2が開いたときの、図4と同様な断面図
であり、図6はヒンジ手段3の分解斜視図である。これ
らの図から判るように、物入れ本体1のボックス部13
には、その側板外面にねじ4によって固定されたベース
プレート11が付設され、かかるベースプレート11に
ヒンジ手段3を構成する第1リンク15と第2リンク1
6がそれぞれ枢支されている。すなわち、第1リンク1
5はその基端側15aが、図7及び図8にも示すように
ベースプレート11に螺着されたねじ5によって該プレ
ート11に対して回動自在に枢着され、第2リンク16
も、図6に示すようにその基端側16aに突設されたピ
ン9がベースプレート11の孔17に回転自在に嵌合し
ている。このように、第1及び第2リンク15,16は
その基端側15a,16aがベースプレート11を介し
て物入れ本体1の側にそれぞれ枢着されているが、ベー
スプレート11を省略し、これらの基端側15a,16
aを物入れ本体1に直接枢支するようにしてもよい。
【0014】一方、開閉リッド2にはヒンジブラケット
18が固定され、開閉リッド2は図2及び図4から判る
ように外壁21と内壁22とを有する二重壁構造となっ
ていて、ヒンジブラケット18はねじ20によって外壁
21に固定されている。内壁22と、第1及び第2リン
ク15,16との干渉を防止するため、内壁22には切
欠23が形成され、同様に物入れ本体1のフランジ部1
4にも切欠12(図3)が形成されている。
【0015】ヒンジブラケット18は、図6に示すよう
に孔24を有し、ここに第1リンク15の自由端側15
bに突設されたピン25が回転自在に嵌合し、これによ
って第1リンク15の自由端側15bがヒンジブラケッ
ト18に枢着される。また図9及び図10に示すよう
に、ヒンジブラケット18には円筒部26が形成され、
第2リンク16の自由端側16bにも円筒部27が形成
されていて、この円筒部27がヒンジブラケット18の
円筒部26に回転自在に嵌合している。このようにして
第2リンク16の他端側16bがヒンジブラケット18
に枢着される。
【0016】ヒンジブラケット18の円筒部26の外部
には、図10に示すようにガイド溝28が形成され、こ
こに、第2リンク16の自由端側16bに形成された爪
部29が嵌合し、これによって第2リンク16とヒンジ
ブラケット18の離脱が阻止される(図6)。
【0017】ヒンジブラケット18の円筒部26の内部
には、コイルスプリング30が予めねじられた状態で収
容され、その各端部30a,30bが第2リンク16と
ヒンジブラケット18に形成された係止孔31,32に
それぞれ係止されている。コイルスプリング30は、開
閉リッド2を、これが開放する向きに付勢する用をなす
ものである。
【0018】図1及び図4に示すように開閉リッド2が
閉位置を占めているとき、該リッドは図示していないロ
ック装置によってこの位置に保持される。このとき、予
めねじられて装着されたコイルスプリング30の弾力に
より、第2リンク16が付勢され、これにより開閉リッ
ド2がその開放方向に付勢されるが、該リッド2はロッ
ク装置によって係止されているので、この開閉リッド2
を初めとして、他の全ての要素が図4に示した位置に不
動に保持される。
【0019】車室内の乗員によってロック装置のロック
が解除され、この装置による開閉リッド2への拘束が解
放されると、第2リンク16はコイルスプリング30の
作用によって、そのピン9を中心として矢印A方向(図
4)に回動する。これによって開閉リッド2が開放し始
めるが、この動きによって第1リンク15がその基端側
15aのねじ5を中心として図4に矢印Bで示した方向
に回動し、結局、開閉リッド2は図4に矢印Cで示した
方向に開放動作を行い、最終的に図5に示した開位置に
至る。逆の操作によって開閉リッド2を図4に示した閉
位置に戻し、ロック装置によって該リッド2をこの位置
に係止することができる。
【0020】上述したところから判るように、第1リン
ク15、第2リンク16、ベースプレート11を含めた
物入れ本体1、及びヒンジブラケット18を含めた開閉
リッド2によって四節回転連鎖が構成される。
【0021】開閉リッド2は上述のように開放動作を行
うが、この動作時にリッド2はコイルスプリング30に
よって付勢されるので、乗員は楽に操作を行うことがで
きる。ところが、その反面、前述した構成だけである
と、開閉リッド2がコイルスプリング30の弾力によっ
て急激に開位置まで回動するおそれがある。このため、
従来は開放動作する開閉リッドに対してオイルダンパに
よって抵抗を与えていたのであるが、かかるダンパを用
いれば、先に説明した各種の欠点を免れない。
【0022】そこで、図示したグローブボックス10に
おいては、そのヒンジ手段3が、前述のヒンジブラケッ
ト18、第1及び第2リンク15,16、及びコイルス
プリング30のほかに図4乃至図8に示した板ばね33
を有している。この板ばね33は、その一端側33a
が、第1リンク15をベースプレート11に枢着する前
述のねじ5によってベースプレート11に係止され、そ
の他端側33bがベースプレート11に一体に突設され
た一対のホルダ34によって保持されていて、この状態
で第1リンク15に圧接している。また、図7及び図8
に示すように、第1リンク15に対向する板ばね33の
部分に凸部35が形成され、また板ばね33に対向する
第1リンク15の表面には第1及び第2の凹部36,3
7が形成されている。
【0023】開閉リッド2が図1及び図4に示した閉位
置を占めているとき、板ばね33の凸部35は、図7及
び図8に示す如く、第1リンク15の第1の凹部36に
係合している。開閉リッド2が前述のように開放動作を
開始すると、第1リンク15は図4に矢印Bで示した方
向に回動するのに対して、板ばね33は不動に保持され
ているので、板ばね33は多少弾性変形しながらその凸
部35が第1リンク15の第1の凹部36から外れる。
そして、開閉リッド2が図5に示した開位置に向けて開
放動作を行っているとき、板ばね33の凸部35はその
弾力で第1リンク15の表面に圧接し、第1リンク15
に対して、両者間の摩擦力による制動作用を及ぼす。こ
のため、コイルスプリング30の弾力で開放動作をする
開閉リッド2に対して抵抗が与えられ、開閉リッド2は
ゆっくりと開位置へ向けて作動する。開閉リッド2が開
位置に至ると、板ばね33の凸部35が、その弾性によ
って、第1リンク15の第2の凹部37に係合する。開
閉リッド2を閉じるときも、第1リンク15と板ばね3
3の凸部35が摺擦し、該リッド2が閉位置に至ったと
き、板ばね33の凸部35が、その弾性によつて第1リ
ンク15の第1の凹部36に係合する。
【0024】上述の例においては、板ばね33を第1リ
ンク15に圧接させ、該リンク15に対して摩擦力を及
ぼすように構成したが、第2リンク16の方に板ばねを
圧接させ、或いは両方のリンク15,16にそれぞれ板
ばねを圧接させるようにしてもよい。両リンク15,1
6に対して板ばねを圧接させるとき、それぞれ別々の板
ばねを各リンク15,16に圧接させてもよいし、共通
の板ばねを両リンク15,16に圧接させるようにして
もよい。板ばねは、第1リンクと第2リンクの少なくと
も一方に圧接し、開閉動する開閉リッドに対して抵抗を
与えるものであればよいのである。
【0025】以上のように、本例のヒンジ手段3は、開
閉リッド2に固定されたヒンジブラケット18と、基端
側15aを物入れ本体1側に枢支され、自由端側15b
がヒンジブラケット18に枢着された第1リンク15
と、該第1リンク15、物入れ本体1及び開閉リッド2
と共に四節回転連鎖を構成するように基端側16aが物
入れ本体1側に枢支され、自由端側16bがヒンジブラ
ケット18に枢着された第2リンク16と、開閉リッド
2を、これが開放する向きに付勢するコイルスプリング
30と、物入れ本体1側に取付けられていて、第1リン
ク15と第2リンク16の少なくとも一方に圧接し、開
閉動する開閉リッド2に対して抵抗を与える板ばね33
とを具備している。しかもヒンジブラケット18と第2
リンク16の自由端側16bにはそれぞれ円筒部26,
27が形成され、これらの円筒部26,27が互いに回
転可能に嵌合することにより、第2リンク16の自由端
側16bがヒンジブラケット18に枢着され、上記コイ
ルスプリング30は、互いに嵌合した前述の円筒部2
6,27の内部に配置され、かつそのコイルスプリング
30の各端部30a,30bが、第2リンク16とヒン
ジブラケット18にそれぞれ係止されていて、上述の板
ばね33には凸部35が形成され、該板ばね33が圧接
するリンクには、開閉リッド2が閉位置を占めていると
きと開位置を占めたときに、上記凸部35が、板ばね3
3の弾性によってそれぞれ係合する凹部36,37が形
成されている。
【0026】図示した例では、板ばね33は、回動する
第1リンク15に摩擦力による制動作用を及ぼし、開閉
動する開閉リッド2に対して抵抗を与え、該リッド2が
開放動作を行うとき、これが急激に開位置に作動してし
まうことを防止できる。これによって、グローブボック
ス10を操作する乗員に対して戸惑い感を与えたり、衝
撃音が発生する不具合を阻止でき、またグローブボック
スの高級感を高めることができる。
【0027】しかも板ばね33は、従来用いられていた
オイルダンパに比べ、耐久性が高く、構造が格段と簡単
であり、そのコストも低い。その上、車室内の温度が変
化しても、開閉リッド2に作用する抵抗の大きさも変り
はなく、常に一定の作用を開閉リッドに与えることがで
きる。
【0028】また、開閉リッド2が開位置に至ったと
き、板ばね33の凸部35が第1リンク15の第2の凹
部37に弾性的に係入し、開閉リッド2が閉位置に戻っ
たときは、凸部35が第1リンク15の第1の凹部36
に弾性的に係入するので、グローブボックス10を操作
する乗員に対して、開閉リッド2が開位置、又は閉位置
まで作動したことを快い節度感をもって知らせることが
でき、操作時のフィーリングを高めることができる。第
1リンク15に形成する凹部36,37の形状を変える
ことによって、開閉リッドの開閉時の操作フィーリング
を各種変化させることも可能である。
【0029】図示した実施例のように、板ばね33と第
1リンク15とを共通のねじ5によってベースプレート
11に取付けるようにすれば、その組付部材の部品点数
の減少と、組付性の向上を図ることができる。
【0030】図示した実施例では、物入れ本体1に固定
されたベースプレート11に板ばね33を係止すること
により、該ベースプレートを介して板ばね33を物入れ
本体1に取付けたが、直接物入れ本体1に板ばねを取付
けるようにしてもよい。
【0031】また本考案に係る物入れ装置は、そのヒン
ジ手段が第1リンクと第2リンクを有し、これらのリン
ク、物入れ本体及び開閉リッドによって四節回転連鎖が
構成されているので、開閉リッドは、図4に一例として
示したように、矢印Cで示した軌跡を描いて作動する。
このため、図4に示した如く、開閉リッド2の端縁部7
と、これに隣接するインストルメントパネル6の縁部8
との間の隙間gを極く狭くしても、開閉リッド2の開閉
動作時に、端縁部7が縁部8に干渉することを防止でき
る。このように隙間gを小さく形成できるので、グロー
ブボックス全体の外観を向上させることができる。
【0032】本考案は、グローブボックス以外の物入れ
装置、例えばコンソールボックスなどにも広く適用でき
るものである。
【0033】
【考案の効果】本考案に係る物入れ装置によれば、開閉
リッドの開閉動作時に、そのリッドに対して抵抗を与え
る手段として板ばねを用いたため、そのコストの低減、
構造の簡素化及び耐久性の向上を図ることができ、開閉
リッドに対して抵抗を与える機能を、環境の変化による
影響を受けず、常に安定した状態で維持することができ
る。また第1リンク、第2リンク、物入れ本体及び開閉
リッドが四節回転連鎖を構成しているので、物入れ装置
の組付部材と、開閉リッドとの隙間を狭く設定でき、そ
の外観を高める効果も期待できる。しかも、開閉リッド
が閉位置を占めているときと開位置を占めたときに、板
ばねに形成された凸部が、その板ばねの弾性によって、
当該板ばねが圧接するリンクに形成された凹部にそれぞ
れ係合するので、操作者に対して、開閉リッドが閉位置
又は開位置まで作動したことを快い節度感をもっと知ら
せることができ、操作時のフィーリングを高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インストルメントパネルに組付けられたグロー
ブボックスを示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】グローブボックスの開閉リッドと物入れ本体を
分離して示した分解斜視図である。
【図4】図1のIV−IV拡大断面図である。
【図5】開閉リッドが開位置を占めたときの、図4と同
様な断面図である。
【図6】ヒンジ手段の分解斜視図である。
【図7】互いに組付いた第1リンク、板ばね及びベース
プレートの詳細を示す斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】互いに組付いた第2リンクとヒンジブラケット
の断面図である。
【図10】第2リンクとヒンジブラケットを分離して示
す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 物入れ本体 2 開閉リッド 3 ヒンジ手段 3a ヒンジ手段 15 第1リンク 15a 基端側 15b 自由端側 16 第2リンク 16a 基端側 16b 自由端側 18 ヒンジブラケット 26 円筒部 27 円筒部 30 コイルスプリング 30a 端部 30b 端部 33 板ばね 35 凸部 36 凹部 37 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小物を収納する物入れ本体と、該本体の
    開口を閉鎖又は開放する開閉リッドと、該リッドが閉位
    置と開位置との間を開閉動するように当該リッドを前記
    物入れ本体に支持するヒンジ手段とを有し、該ヒンジ手
    段が、前記開閉リッドに固定されたヒンジブラケット
    と、基端側を物入れ本体側に枢支され、自由端側が前記
    ヒンジブラケットに枢着された第1リンクと、該第1リ
    ンク、物入れ本体及び開閉リッドと共に四節回転連鎖を
    構成するように基端側が物入れ本体側に枢支され、自由
    端側が前記ヒンジブラケットに枢着された第2リンク
    と、前記開閉リッドを、これが開放する向きに付勢する
    コイルスプリングと、前記物入れ本体に取付けられて
    いて、前記第1リンクと第2リンクの少なくとも一方に
    圧接し、開閉動する開閉リッドに対して抵抗を与える板
    ばねとを具備し、前記ヒンジブラケットと第2リンクの
    自由端側にはそれぞれ円筒部が形成され、これらの円筒
    部が互いに回転可能に嵌合することにより、第2リンク
    の自由端側がヒンジブラケットに枢着され、前記コイル
    スプリングは、互いに嵌合した前記円筒部の内部に配置
    され、かつ該コイルスプリングの各端部が、第2リンク
    とヒンジブラケットにそれぞれ係止されていて、前記板
    ばねには凸部が形成され、該板ばねが圧接するリンクに
    は、前記開閉リッドが閉位置を占めているときと開位置
    を占めたときに、前記凸部が、板ばねの弾性によってそ
    れぞれ係合する凹部が形成されている自動車の物入れ装
    置。
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JPH0669006U (ja) 1994-09-27

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