JP4947550B2 - コンソールリッドの開閉構造 - Google Patents

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Description

本発明は、コンソールリッドの開閉構造に関し、更に詳細には、物品収納部を画成したコンソール本体と、コンソール本体の上部に配設されて物品収納部を開閉するコンソールリッドとを備え、コンソールリッドが、物品収納部を全面的に開放する全開位置と、該物品収納部を部分的に開放する半開放位置と、該物品収納部を全面的に開放する全開位置との間で変位するよう構成したコンソールリッドの開閉構造に関するものである。
セダンタイプやステーションワゴンタイプ等の自動車では、車内における前部座席間(運転席と助手席との間)のフロアに、フロアコンソールを設置した車種が多い。このフロアコンソールは、インジェクション成形部材である合成樹脂製のコンソール本体を主体とし、このコンソール本体には上方へ開口する物品収納部が設けられており、物品を出し入れ可能に収納し得るようになっている。そして、コンソール本体の上部には、物品収納部の上部開口部を開閉するコンソールリッドが配設されており、このコンソールリッドを姿勢変位させることで物品収納部の上部開口部を開閉することができる。
コンソールリッドの開閉構造については、様々な形態が提案されると共に実用化されており、例えばヒンジ部材を介してコンソールリッドをコンソール本体に回動可能に配設した回動機構タイプ(特許文献1)や、コンソールリッドが前後中央部分で折曲する構造となっていて、全開時には二つ折り状態でコンソール本体に起立するようにしたリッド折曲機構タイプ(特許文献2)等が提案されて実施に供されている。更に、コンソールリッドがコンソール本体に対してスライド可能に配設されたスライド機構タイプや、コンソールリッドがコンソール本体に対してスライドおよび回動可能に配設されたスライド・回動機構タイプ等も実用化されている。
特開2000−103291号公報 特開平8−216793号公報
特許文献1に開示の回動機構タイプからなるコンソールリッドの開閉構造は、構造がシンプルで低コストで製作できる等の利点があるが、コンソールリッドを全開させた際にリッド先端部が上方へ迫り上がるため、開閉操作時に上体を捻りながら腕を挙げるという無理な姿勢を伴う課題を内在していた。また、特許文献2に開示のリッド折曲機構タイプからなるコンソールリッドの開閉構造は、リッド先端部が上方へ迫り上がらないので開閉操作時に無理な姿勢を伴うことはないが、開放させたコンソールリッドがコンソール本体の上方へ突出した状態となるため、肘が当たって開閉操作を行ない難い欠点を内在していた。更には、コンソールリッドが前後中央で2つに分割されているため、全閉状態となっていても見切り線が視認されて見栄えが悪い等の課題もあった。
そこで本発明では、前述した従来の技術に内在している課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、開放時のコンソールリッドの迫り上がりを少なくして開閉操作性を向上させると共に、該コンソールリッドの質感が低下しないようにしたコンソールリッドの開閉構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
物品収納部を画成したコンソール本体と、前記コンソール本体の上部に配設されて前記物品収納部を開閉するコンソールリッドとを備え、前記コンソールリッドが前記物品収納部の上方に位置して該物品収納部を全面的に閉成する全閉位置と、該コンソールリッドが全閉位置からコンソール本体の一端側から他端側に移動して該物品収納部を部分的に開放する部分開放位置と、該コンソールリッドがコンソール本体の他端側に起立して該物品収納部を全面的に開放する全開位置との間で、前記コンソールリッドを変位させるよう構成したコンソールリッドの開閉構造であって、
一方の端部が前記コンソール本体の他端側に枢支軸を介して枢支されると共に他方の端部が前記コンソールリッドに枢支されて、該コンソール本体に対して該コンソールリッドを開閉可能に連結する連結部材と、
前記コンソールリッドの端側に設けられ、前記全開位置と部分開放位置との間のコンソールリッドの変位に際する前記枢支軸を中心とした前記連結部材の回動と共に、前記コンソール本体に一端側から他端側に延在するよう設けられたガイドレールに沿って移動可能な係止ピンと、
前記コンソールリッド前記部分開放位置において前記ガイドレールに対する前記係止ピンの係脱を許容するレール開口部と
前記コンソールリッドに配設されて該コンソールリッドの前記部分開放位置において前記枢支軸に対して係脱し、前記係止ピンが前記ガイドレールから離脱したもとで前記枢支軸を中心として前記部分開放位置と前記全開位置との間で回動するコンソールリッドの変位に際して、前記枢支軸に係止する係止部材とを備えたことを要旨とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、コンソールリッドは、全閉位置と部分開放位置との間で開閉操作する場合は、コンソール本体に対して連結部材が回動すると共にガイドレールに沿って係止ピンが移動することに伴い、該コンソールリッドの一端側が上方へ迫り上がることなく該コンソール本体の上部を移動して、物品収納部を部分的に開閉することができる。またコンソールリッドは、部分開放位置と全開位置との間で開閉操作する場合は、枢支軸に係止部材が係止されると共に係止ピンがレール開口部を介してガイドレールから離脱するのでコンソール本体に保持された状態で枢支軸を中心に回動して物品収納部を全面的に開閉することができる。
請求項に記載の発明、前記コンソールリッドは、前記係止部材を前記枢支軸に係止させる方向へ付勢する付勢部材と、該枢支軸との係止を解除する方向へ前記係止部材を姿勢変位させ得る操作部材とを備えることを要旨とする。
従って、請求項に係る発明によれば、係止部材は、付勢部材の付勢力を利用して枢支軸に係止した状態に保持されるため、部分開放位置と全開位置との間で開閉するコンソールリッドを、コンソール本体に対して適切に保持させることができる。また係止部材は、操作部材を指先で操作することで、枢支軸に対する係止状態を解除することができる。
請求項に記載の発明、前記コンソールリッドは、前記部分開放位置において、重心が前記枢支軸より前記他端側に位置するよう構成されることを要旨とする。
従って、請求項に係る発明によれば、コンソールリッドが部分開放位置にある場合は、該コンソールリッドは自重により全開位置に向けて姿勢変位し易くなる。
請求項に記載の発明、前記連結部材は、前記コンソールリッドが前記全閉位置にある場合に、該連結部材の他方の端部と前記コンソールリッドとを連結する別の枢支軸が前記枢支軸より上方に位置して、前記コンソール本体のリッド載置面に対して該連結部材が傾斜姿勢で臨むよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項に係る発明によれば、コンソールリッドを全閉位置から部分開放位置へ移動させる場合の移動開始がスムーズとなる。
本発明に係るコンソールリッドの開閉構造によれば、開放時のコンソールリッドの迫り上がりが少ないので、該コンソールリッドの開閉操作性が好適に向上する。
次に、本発明に係るコンソールリッドの開閉構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。実施例では、車両乗員室内のフロアに設置させるフロアコンソールに、コンソールリッドの開閉構造(以下、「リッド開閉機構」という)を実施した場合について説明する。なお実施例では、図1の左右方向が車両の前後方向であるので、これに合わせて図1の左右方向をフロアコンソールの前後方向(左方向が前方向)とする。
図1は、実施例に係るコンソールリッドの開閉構造を備えたフロアコンソールを、コンソールリッドを全閉位置に保持した状態で一部破断して示した部分側面図である。実施例のフロアコンソールFCは、上方に開口する物品収納部12を画成したコンソール本体10と、該コンソール本体10の上部に配設され、物品収納部12の上部開口部12Aを開閉するよう配設されたコンソールリッド20とを備えている。そしてコンソールリッド20は、物品収納部12の上部開口部12Aを全面的に閉成する全閉位置(図1)と、上部開口部12Aを部分的に開放する半開放位置(図10)と、上部開口部12Aを全面的に開放する全開位置(図12)とに姿勢変位するように構成されている。
コンソール本体10は、図1に示すように、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からインジェクション成形された合成樹脂製の成形部材であって、外部意匠面を形成するアウター部材14と、このアウター部材14の内部後側部分に収容設置されて前述した物品収納部12を形成して上方に開放するインナー部材16とを有する。そして、コンソール本体10の図示省略した前側部分は、チェンジレバーやドリンクホルダ等の配設部位とされ、前端部分が図示しないインストルメントパネルの中央下部に連結される。また、物品収納部12の上部開口部12Aの周囲が、全閉位置に臨んだリッド載置面18となる。なお、インナー部材16の開口部が、前述した上部開口部12Aとなる。またアウター部材14は、デザインにより複数の構成部品を組み合わせて形成される場合もある。
インナー部材16の内部には、図1に示すように、物品収納部12を前後に仕切る仕切板16Aが、該インナー部材16の前後方向の所定位置に配設されており、物品収納部12は前部領域12Bと後部領域12Cとに区画されている。そして実施例では、コンソールリッド20が、主に前部領域12Bを開放して水平姿勢にある位置を半開放位置とし(図10)、前部領域12Bおよび後部領域12Cを全面的に開放して傾斜姿勢にある位置を全開位置としている(図12)。
コンソールリッド20は、図1および図2に示すように、前述したリッド載置面18に整合して物品収納部12の上部開口部12Aを全閉し得る形状・サイズとされ、例えばポリプロピレン(PP)等の合成樹脂素材からインジェクション成形されたバケット状のアッパー部材22と、該アッパー部材22に対して裏側から組付けられるトレー状のロア部材24とを有している。なお、実施例のコンソールリッド20は、アッパー部材22の外面(上面)に配設される弾力部材26と、該弾力部材26を被覆する表皮材28とを備えており、全閉位置に保持されている状態(図1)において、前部座席を利用する乗員のアームレストとしての機能を併有するよう構成されている。但し、コンソールリッド20は、前述したアッパー部材22およびロア部材だけで構成されることもある。
ロア部材24の前端部には、図1および図2に示すように、コンソールリッド20の内側へ陥凹的に形成された指掛部30が設けられ、リッド開閉操作時に指先を掛け得るようになっている。また、ロア部材24の底面における左右の後部側には、前後方向へ所要長さで延在する開口部32,32が形成されており、コンソールリッド20が姿勢変位するに際し、後述するリッド支持部材40および連結部材50が挿通し得るようになっている。更に、ロア部材24の前部における左右両側には、側外方へ開口した挿通口34Aを有する突出部34,34が形成されており、後述する係止ピン70が、先端を該挿通口34Aから側外方へ延出した状態で収容されている。
次に、実施例のフロアコンソールFCが備えるコンソールリッドの開閉構造につき、各図面を引用して説明する。なお、実施例に係るコンソールリッドの開閉構造は、コンソールリッド20の左右両側に同一の部材が対称的に配設された構成となっているため、同一部材は同一符号を付して説明する。
コンソール本体10の上面(リッド載置面18)における後側部分の左右両側には、図1および図2に示すように、板状のリッド支持部材40,40が対向した状態で立設され、各リッド支持部材40における上端部の内側には、同一軸線上において対向する第1枢支軸42,42が水平方向に突設されている。また、コンソールリッド20のロア部材24における左側壁24Aおよび右側壁24Bの内側には、該ロア部材24の後端縁から前方へ所要距離離間した位置に、内側へ突出したボス部44,44が一体的に形成されており、各ボス部44の内端面には、同一軸線上において対向する第2枢支軸46,46が水平方向に突設されている。
各第1枢支軸42および各第2枢支軸46には、所要長さのレバー状を呈する連結部材50,50が、回動可能に枢支されている。すなわち各連結部材50は、長さ方向の一方の端部(第1端部)52が第1枢支軸42に回動可能に枢支され、コンソール本体10に対して前後方向へ回動可能に連結されている。また各連結部材50は、長さ方向の他方の端部(第2端部)54が第2枢支軸46に回動可能に枢支され、コンソールリッド20に対して前後方向へ回動可能に連結されている。従ってコンソールリッド20は、各連結部材50がコンソール本体10およびコンソールリッド20に対して回動しながら相対的に姿勢変位することで、該コンソール本体10の前後方向への移動と、該コンソール本体10に対する回動とが可能となっている。
また、インナー部材16の左側壁および右側壁の上縁部には、図1、図2および図5に示すように、側内方へ開口するガイドレール60,60が、インナー部材16の前端部から後方へ所要長さで直線的に延在している。各ガイドレール60は、コンソールリッド20が全閉位置(図1)に臨んでいる状態において前述した各突出部34の係止ピン70が臨む位置から、コンソールリッド20が半開放位置(図10)に臨んでいる状態において該係止ピン70が臨む位置まで水平に移動し得る長さに設定されている。
そして、各ガイドレール60の後端部には、図5および図6に示すように、係止ピン70の通過を許容する開口幅のレール開口部62が、リッド載置面18に上方へ開口するように形成されている。従って、コンソールリッド20が半開放位置にある場合には、ガイドレール60に係止されている係止ピン70が、レール開口部62を通過して該ガイドレール60から離脱するのを許容すると共に、ガイドレール60から離脱していた係止ピン70が、レール開口部62を通過して該ガイドレール60に係止するのを許容するよう構成されている。
更に各ガイドレール60は、図6(b)および図7(a)に示すように、前端部および後端部を除く略全体の部分が第1深さT1に設定されており、係止ピン70が、後述する後退位置に変位している状態において、スライド移動し得る深さに設定されている。また、各ガイドレール60の前端部は、図6(b)および図7(b)に示すように、第1深さT1より深い第2深さT2に設定された前端係止部64となっており、後述する突出位置に変位した係止ピン70が突入し得る深さに設定されている。一方、各ガイドレール60のレール開口部62に臨む後端部は、図6(b)および図8(a)に示すように、下縁部分は第1深さT1に設定されると共にレール開口部62に臨む上縁部分が第2深さT2に設定されており、下縁部分から上縁部分に向けて徐々に深さが大きくなる傾斜面66が形成されている。
コンソールリッド20のロア部材24の前端部に形成した各突出部34の内側凹部には、図1〜図4に示すように、各ガイドレール60に突入して摺動可能な丸棒状をなす前述の係止ピン70,70が、挿通口34Aから側外方へ突出した状態に配設されている。各係止ピン70は、ロア部材24の左側壁24Aおよび右側壁24Bから水平に突出した支持ピン72,72に挿通支持されたスライド部材74に一体的に形成されており、該スライド部材74が該支持ピン72の軸方向へスライド移動することで、突出部34の内側凹部において係止ピン70が軸方向にスライド移動するよう構成されている。すなわち各係止ピン70は、スライド部材74が左側壁24Aまたは右側壁24Bに近接する方向へ移動すると、挿通口34Aから側外方へ移動して該挿通口34Aからの突出量が大きくなる突出位置に移動し(図3および図7(b))、該スライド部材74が左側壁24Aまたは右側壁24Bから離間する方向へ移動すると、突出部34の内側凹部へ移動して挿通口34Aからの突出量が小さくなる後退位置に移動するようになっている(図4および図7(a))。なお、左側壁24Aまたは右側壁24Bと各スライド部材74との間には、各支持ピン72に外装された第1圧縮コイルバネ76が配設されており、各スライド部材74を、常には後述する操作部材90に押し付け、係止ピン70を後退位置に向けて付勢するように構成されている。
一方、コンソールリッド20は、図1〜図4に示すように、全閉位置から半開放位置に変位した場合に、連結部材50とコンソール本体10とを連結する各第1枢支軸42に係脱可能に係止する係止部材80,80を備えている。各係止部材80は、第1枢支軸42に当接する凹部が形成された円弧状の部材であって、ロア部材24の内側略中央においてコンソールリッド20の左右方向に延在するよう配設された回動ロッド82の左右両端部分に夫々固定されている。従って各係止部材80は、回動ロッド82と一体的に回動するようになっている。なお、回動ロッド82は、ロア部材24の内側に突設されて左右方向へ所要間隔離間する軸支部84,84に貫通支持されており、中央部分にピニオンギア86が配設されている。
前述した各係止部材80は、図3および図4等に示すように、ロア部材24の内部前側に配設された操作部材90に連繋され、該操作部材90に対する指先操作に基づいて、第1枢支軸42に係止する係止位置(図3(b))と、第1枢支軸42との係止が解除される非係止位置(図4(b))との間で姿勢変位可能となっている。操作部材90は、横長台形状に形成された本体部92と、本体部92の前端から前方へ突設された操作部94と、本体部92の後端から後方へ延出した連繋部96とからなっている。本体部92は、左側端面92Aおよび右側端面92Bが前方に向けて相互に近接する傾斜面となっており、これら左側端面92Aおよび右側端面92Bに、前述した各スライド部材74の当接面74Aが当接するようになっている。操作部94は、ロア部材24の前側に設けた前側開口部36を介して指掛部30に臨むようになり、該指掛部30を把持する際に指先によるプッシュ操作が可能となっている。また連繋部96は、長手方向の中央部分において上下に屈曲した形状となっており、後側部分が前述した回動ロッド82の上方に臨んでいると共に、該後側部分の下面には、前述した回動ロッド82に設けたピニオンギア86と噛合するラックギア98が設けられている。
前述した操作部材90は、ロア部材24に設けた前述の前側開口部36に操作部94が挿通されると共に、該ロア部材24の底面に立設された支持リブ38,38に連繋部96が摺動可能に挿通されていて、ロア部材24に対して前後方向へのスライド移動が可能に配設されている。また、前側の支持リブ38の前面と本体部92の後端面との間には、左右に所要距離離間して2個の第2圧縮コイルバネ(付勢部材)100,100が架設されており、操作部材90をロア部材24の前方方向に付勢している。すなわち操作部材90は、常には本体部92の前端部が指掛部30の裏面に当接した状態に付勢保持されている。なお、各第2圧縮コイルバネ100によって発現される付勢力は、前述した各第1圧縮コイルバネ76が発現する付勢力より大きく設定されている。従って操作部材90は、各第1圧縮コイルバネ76の付勢力により、各スライド部材74の当接面74Aが本体部92の左側壁面92Aまたは右側壁面92Bに押し付けられた状態でも、各第2圧縮コイルバネ100の付勢力によってコンソールリッド20の前方側へ移動して、操作部94が指掛部30に突出した状態に保持されるよう構成されている。そして操作部材90は、指掛部30に突出している操作部94を、該指掛部30に把持した指の先で後方へ押すと、各第2圧縮コイルバネ100の付勢力に反して後方へ移動するようになっている。
ピニオンギア86およびラックギア98を介して操作部材90と連繋された各係止部材80は、図3(a)および図3(b)に示すように、該操作部材90が各第2圧縮コイルバネ100の付勢力により前方に位置している場合は、第1枢支軸42を抱えるように係止可能な係止位置に姿勢変位するようになっている。また、図4(a)および図4(b)に示すように、指先操作により操作部材90を後方へ移動させた場合は、ラックギア98の後方移動によりピニオンギア86が回転して回動ロッド82が図4(b)において時計方向へ回動して、各係止部材80は、第1枢支軸42から離間して該第1枢支軸42との係止が解除される非係止位置に姿勢変位するよう構成されている。
一方、スライド部材74,74を介して操作部材90と連繋された前述の各係止ピン70は、図3(a)および図3(b)に示すように、該操作部材90が各第2圧縮コイルバネ100の付勢力により前方に位置している場合は、左側端面92Aに当接したスライド部材74および右側端面92Bに当接したスライド部材74が、所謂くさび作用により各々左側壁24Aおよび右側壁24Bに近接する方向へ押されるので、前述した突出位置に姿勢変位するようになっている。また各係止ピン70は、図4(a)および図4(b)に示すように、指先操作により操作部材90を後方へ移動させた場合は、左側端面92Aおよび右側端面92Bが各スライド部材74から離れる方向へ相対的に移動し、各スライド部材74が第1圧縮コイルバネ76の付勢力により左側壁24Aおよび右側壁24Bから夫々離間する方向へ移動することで、前述した後退位置に姿勢変位するよう構成されている。
一方、各突出部34の挿通口34Aから大きく突出した突出位置にある各係止ピン70を、突出部34内へ押し込むようにした場合には、各スライド部材74が左側壁24Aおよび右側壁24Bから離間する方向へ押されるため、所謂くさび作用により、操作部材90がコンソールリッド20の後方へ移動するよう構成されている。従って、突出位置にある各係止ピン70が軸方向へ押された場合は、操作部94を押した場合と同様に操作部材90が後方側へ移動するため、図4(b)に示すように、回動ロッド82が図4(b)において時計方向へ回動して、各係止部材80が非係止位置に姿勢変位するようになっている。
そして、前述のように構成された実施例のコンソールリッド20は、図10に示した半開放位置において、該コンソールリッド20の重心Gが、第1枢支軸42より後方に位置するように構成されている。従って、半開放位置にあるコンソールリッド20は、第1枢支軸42を境とした前方側部分より後方側部分が重くなっているため、該第1枢支軸42を回転中心として全開位置に向けて自然に回動するようになっている。
更に、コンソールリッド20の重心Gは、連結部材50とコンソールリッド20とを連結する第2枢支軸46より前方側に設定することにより、図9に示した最大傾斜状態(全閉位置と半開放位置との間)において、第1枢支軸42から垂直に立ち上がっている連結部材50より前側に位置するようになる。従って、最大傾斜状態と全閉位置との間にあるコンソールリッド20は、第1枢支軸42を境とした後方側部分より前方側部分が重くなっているため、全閉位置に向けて移動し易くなっている。
また、コンソールリッド20が全閉位置にある場合は、図1に示すように、連結部材50とコンソールリッド20とを連結する第2枢支軸46が、該連結部材50とコンソール本体10とを連結する第1枢支軸42に対し、上方に位置するように設定されている。すなわち連結部材50は、全閉位置にある場合に、コンソール本体10のリッド載置面18に対して、前上がりの傾斜姿勢で臨むように構成されている。従って、全閉位置にあるコンソールリッド20を後方へ押した際には、第1枢支軸42を中心とした連結部材50の後方への回動開始がスムーズに発現されるようになっている。なお、リッド載置面18に対する連結部材50の傾斜角度R1は、10度程度に設定するのが望ましい。
更に、コンソールリッド20が半開放位置にある場合は、図10に示すように、連結部材50とコンソールリッド20とを連結する第2枢支軸46が、該連結部材50とコンソール本体10とを連結する第1枢支軸42に対し、上方に位置するように設定されている。すなわち連結部材50は、半開放位置にある場合に、後上がりの傾斜姿勢に保持されるように構成されている。従って、半開放位置にあるコンソールリッド20を前方へ引いた(押した)際には、第1枢支軸42を中心とした連結部材50の前方への回動開始がスムーズに発現されるようになっている。なお、リッド載置面18に対する連結部材50の傾斜角度R2は、10度程度に設定するのが望ましい。
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された本実施例に係るコンソールリッドの開閉構造の作用について説明する。なお、前述したように、コンソールリッド20を、物品収納部12を全面的に閉成する全閉位置と、該物品収納部12を部分的に開放する(主に前部領域12Bを開放する)半開放位置と、該物品収納部12を全面的に開放する全開位置との間で変位するよう支持する構造は、コンソールリッド20を挟んで左右両側に配設されているが、以下の説明では図1に示す側を参照して説明する。
コンソールリッド20が全閉位置に臨む状態では、図1、図2および図7(b)に示すように、各ガイドレール60に係止している各係止ピン70は、対応のガイドレール60の前端部に臨み、各第2圧縮コイルバネ100の付勢力により突出位置に変位して前端係止部64に突入している。また、コンソール本体10とコンソールリッド20とを連結した各連結部材50は、リッド載置面18に対して前上がりの傾斜状態に保持されている。これによりコンソールリッド20は、ロア部材24がリッド載置面18に略密着し、各係止ピン70が前端係止部64に突入しているため、物品収納部12の上部開口部12Aを全面的に覆蓋した状態でコンソール本体10にロックされている。
コンソールリッド20が全閉位置にあるときに物品収納部12の前部領域12Bを開放する場合は、図4(a)および図4(b)に示すように、先ず指掛部30を把持しながら操作部材90を指先で押して、突出位置にあった各係止ピン70を後退位置へ移動させて前端係止部64から退避させ、コンソールリッド20とコンソール本体10とのロック状態を解除する。次に、操作部材90を押した状態でコンソールリッド20を後方へ押すと、図6(b)に示すように、後退位置に保持されている各係止ピン70が対応のガイドレール60に沿って後方へ移動すると共に、連結部材50が第1枢支軸42を中心として後方へ回動する。従ってコンソールリッド20は、連結部材50の回動変位に伴って後端側を徐々に浮上させながら後方へ移動し、図9に示すように、半開放位置に至る過程において連結部材50が垂直まで回動した際に、前下がりの最大傾斜状態に該コンソールリッド20が姿勢変位するようになる。
図9の状態から更にコンソールリッド20を後方へ押すと、各係止ピン70が対応のガイドレール60に沿って更に後方へ移動すると共に、連結部材50が第1枢支軸42を中心として更に後方へ回動する。従ってコンソールリッド20は、後端側を徐々に降下させながら後方へ移動し、各係止ピン70が対応のガイドレール60の後端部に到来すると、図10に示すように、略水平状態となって半開放位置に臨むようになる。このとき、物品収納部12における前部領域12Bは開放され、該前部領域12Bへの物品の収納あるいは物品の取り出しを行なうことができる。
なお、操作部材90に対する指先操作は、コンソールリッド20が全閉位置から少しだけ後方へ移動して、各係止ピン70が前端係止部64から後方へ移動したら解除してもよい。この場合に各係止ピン70は、各第2圧縮コイルバネ100の付勢力により、先端がガイドレール60に接触した状態で該ガイドレール60に沿って摺動するため、コンソールリッド20の開閉操作に支障は来さない。
コンソールリッド20が半開放位置にあるときに物品収納部12の前部領域12Bを閉成する場合は、指掛部30を把持したもとでコンソールリッド20を前方へ移動させる。これによりコンソールリッド20は、各係止ピン70がガイドレール60に沿って前方へ移動すると共に、各連結部材50が第1枢支軸42を中心として前方へ回動するので、後端側を徐々に浮上させながら前方へ移動し、図9に示すように、全閉位置に至る過程において連結部材50が垂直まで回動した際に、前下がりの最大傾斜状態に姿勢変位する。図9の状態から更にコンソールリッド20を前方へ移動させると、各係止ピン70が対応のガイドレール60に沿って更に前方へ移動すると共に、連結部材50が第1枢支軸42を中心として更に前方へ回動するため、コンソールリッド20は、後端側を徐々に降下させながら前方へ移動する。そして、各係止ピン70が対応のガイドレール60の前端部に到来すると、図1に示すように、コンソールリッド20は略水平状態となって全閉位置に臨むようになり、各係止ピン70が各第2圧縮コイルバネ100の付勢力により前端係止部64に突入するため、コンソールリッド20はコンソール本体10にロックされる。
なお、コンソールリッド20が、図9に示す最大傾斜状態にあるときは、前述したように、重心Gが垂直に立ち上がった連結部材50より(第1枢支軸42より)前方に位置している。従ってコンソールリッド20は、図9の状態から自重により全閉位置の方向へ移動し易くなり、軽い力を加えるだけで該コンソールリッド20を全閉位置へ移動させることができる。
一方、コンソールリッド20が半開放位置(図10)にある状態で物品収納部12の後部領域12Cを開放する場合は、図11に示すように、指掛部30を把持しながらコンソールリッド20の前端部を上方へ引き上げる。コンソールリッド20の前端部を少しだけ上方へ引き上げると、図8(a)に示すように、各係止ピン70は、傾斜面66に先端を接触させながらレール開口部62を通過し、リッド載置面18の上方へ抜け出た際には突出位置へ移動するようになる。従って、各係止ピン70が突出位置へ移動することで操作部材90が前方へ移動するため、各係止部材80が非係止位置から係止位置へ姿勢変位して各第1枢支軸42に係止される。
すなわち、図10の半開放位置から、コンソールリッド20の前端部を引き上げると同時に、各係止部材80が各第1枢支軸42に係止されるので、コンソールリッド20に対する連結部材50の回動が規制される。従ってコンソールリッド20は、各連結部材50が第1枢支軸42を中心として後方へ回動するのに伴い、該第1枢支軸42を中心として後端側を徐々に下降させながら後方へ回動し、図12に示すように、ロア部材24がコンソール本体10の後部傾斜面10Aに当接すると、所要角度の傾斜状態である全開位置に臨むようになる。このとき、物品収納部12における後部領域12Cが開放され、該後部領域12Cへの物品の収納あるいは物品の取り出しを行なうことができる。
なお、コンソールリッド20が、図10に示す半開放位置にあるときは、前述したように、重心Gがコンソール本体10より後方(第1枢支軸42より後方)に位置している。従ってコンソールリッド20は、自重により全開位置の方向へ回動し易くなり、軽い力を加えるだけで該コンソールリッド20を全開位置へ移動させることができる。
また、コンソールリッド20が全開位置にあるときに物品収納部12の後部領域12Cを閉成する場合は、傾斜状態にあるコンソールリッド20の前端部を下方へ押し下げる。これによりコンソールリッド20は、各連結部材50が第1枢支軸42を中心として前方へ回動するのに伴い、該第1枢支軸42を中心として半開放位置に向けて回動するようになる。そして、コンソールリッド20が半開放位置に臨む直前に、突出位置にあった各係止ピン70が、レール開口部62から対応のガイドレール60の後端部へ突入する。この突入時において各係止ピン70は、図8(a)および図8(b)に示すように、先端が傾斜面66に当接するので突出位置から後退位置へ押されて移動するようになり、図4(b)に示すように、操作部材90が第2圧縮コイルバネ100の付勢力に抗して後方へ移動するので、各第1枢支軸42に係止されていた各係止部材80は、係止位置から非係止位置に姿勢変位して該第1枢支軸42との係止状態が解除される。
前述した実施例に係るコンソールリッドの開閉構造によれば、次のような作用効果を奏する。先ず、コンソール本体10とコンソールリッド20とを連結部材50で回動可能に連結すると共に、コンソール本体10に設けたガイドレール60にコンソールリッド20に設けた係止ピン70を移動可能に係止させる構成とした。従ってコンソールリッド20は、全閉位置と半開放位置との間で開閉操作する場合は、コンソール本体10に対する連結部材50の回動および係止ピン70の移動に伴い、前端部が上方へ迫り上がることなく該コンソール本体10の上部を前後方向へ移動して物品収納部12の前部領域12Bを開閉することができる。なお、コンソールリッド20が全閉位置と半開放位置との間を移動するに際して、該コンソールリッド20の後端部が所要量だけ昇降するようになるが、指掛部30を把持した状態での腕の角度とコンソールリッド20の傾斜角度とが略一致するため、開閉操作に支障を来すことがない。しかもコンソールリッド20は、半開放位置にある場合には略水平状態となっているため、物品収納部12の前部領域12Bに対して物品の出し入れを行なう際に、肘が該コンソールリッド20に接触することがなく、前述した特許文献2に開示されたドア開閉機構に内在する問題点を好適に解消できる。
また、ガイドレール60の後端部にレール開口部62を設けたことにより、コンソールリッド20が半開放位置にある場合は、該ガイドレール60から係止ピン70を離脱させることができる。従ってコンソールリッド20は、半開放位置と全開位置との間で姿勢変位させる場合は、コンソール本体10に対する連結部材50の回動に伴って該コンソール本体10に対して回動して、物品収納部12の後部領域12Cを開閉することができる。しかも、コンソールリッド20が全開位置に臨んだ際には、図12から明らかなように、該コンソールリッド20の後端部がコンソール本体10の後方側へ沈み込むようになるため、前端部の上方への迫り上がりを小さく抑えることができる。従って、実施例に係るコンソールリッドの開閉構造では、前述した特許文献1に開示されたドア開閉機構に内在する問題点も好適に解消できる。
また、半開放位置と全開位置との間でコンソールリッド20を開閉させる際には、第1枢支軸42に係止部材80が係止されているので、コンソール本体10に保持させた状態で該コンソールリッド20を好適に回動させ得る。また各係止部材80は、第2圧縮コイルバネ100の付勢力を利用して第1枢支軸42に係止した状態に保持されるため、半開放位置と全開位置との間で開閉するコンソールリッド20を、コンソール本体10に対して適切に保持させることができる。更に各係止部材80は、操作部材90を指先で操作したり、コンソールリッド20の開閉操作に伴って係止ピン70が突出位置から後退位置へ移動すると、第1枢支軸42に対する係止状態を解除することもできる。
また、コンソールリッド20が半開放位置にある場合には、該コンソールリッド20の重心Gが第1枢支軸42の後方側に位置するため、該コンソールリッド20は自重により全開位置に向けて姿勢変位し易くなる。更に連結部材50は、コンソールリッド20が全閉位置にある場合に、後方への回動開始がスムーズに発現するように傾斜状態となっているため、該コンソールリッド20を全閉位置から半開放位置へ移動させる場合の移動開始がスムーズとなる。更にまた連結部材50は、コンソールリッド20が半開放位置にある場合に、前方への回動開始がスムーズに発現するように傾斜状態となっているため、該コンソールリッド20を半開放位置から全閉位置へ移動させる場合の移動開始がスムーズとなる。
(変更例)
前述した実施例では、図8に示すように、各ガイドレール60における後端部を、下縁部分から上縁部分(レール開口部62)に向けて傾斜した傾斜面66とした場合を例示したが、図13に示すように、下縁部分から上縁部分に亘って第2深さT2となるように形成してもよい。各ガイドレール60の後端部を第2深さT2とした場合には、コンソールリッド20を全閉位置から半開放位置へ移動させる際は、図13(a)に示すように、操作部材90に対する指先操作を解除していれば、該コンソールリッド20が半開放位置に臨むと同時に各係止ピン70が突出位置に移動する。従って、コンソールリッド20が半開放位置に臨むと同時に、第2圧縮コイルバネ100の付勢力により操作部材90が前方へ移動し、各係止部材80が係止位置に姿勢変位して各第1枢支軸42に係止されるようになる。また、コンソールリッド20を全開位置から半開放位置へ移動させた場合は、図13(b)に示すように、各係止ピン70は突出位置に保持されたままでレール開口部62を介してガイドレール60へ係止されるようになるので、各係止部材80は係止位置に保持されて各第1枢支軸42に係止されている。なお、変更例の開閉構造では、コンソールリッド20を半開放位置から全閉位置へ移動させる場合は、先ず操作部材90を指先で押して後方へ移動させて、各係止ピン70を後退位置に移動させると共に、各係止部材80を非係止位置へ姿勢変位させて各第1枢支軸42との係止を解除させたもとで、コンソールリッド20を前方へ移動させ得るようになる。
また、前述した実施例では、各係止ピン70に設けたスライド部材74と操作部材90の本体部92とを、当接面74Aと左側壁面92Aおよび右側壁面92Bを当接させた連繋形態を例示したが、操作部材90を後方へ移動させた際に各係止ピン70が退避位置へ適切に移動し、また各係止ピン70を突出位置から後退位置へ移動させた際に操作部材90が後方へ適切に移動し得れば、例えばリンク機構やカム機構等の他の連繋態様を採用することも可能である。
なお、実施例の開閉構造では、全閉位置と半開放位置との間の移動長は、連結部材50の長さ(第1枢支軸42と第2枢支軸46との軸間距離)に依存されるものであり、該連結部材50の長さを大きく設定すれば、全閉位置と半開放位置との移動長を大きく設定することができる。
また、前述した実施例では、操作部材90の操作部94を押すことで該操作部材90を後方へ移動させる形態を例示したが、指掛部30内に別途の回動式のレバー部材を配設して、該レバー部材と操作部材90とを連繋した形態としてもよい。
また、コンソールリッド20が全閉位置と半開放位置との間を移動する過程で前下がりの傾斜状態となった際に(図9)、この傾斜状態で該コンソールリッド20を停止保持させる構造を追加してもよい。このようにコンソールリッド20が傾斜状態となっている場合は、図9に示すように、物品収納部12の前部領域12Bの略全体が開放しているので、
該コンソールリッド20を傾斜状態に保持させることで、該前部領域12Bに対する物品の出し入れが可能である。しかも、傾斜したコンソールリッド20の上面に腕を載せた状態で、該前部領域12Bに対する物品の出し入れも可能である。
なお、前述した実施例では、コンソールリッド20がコンソール本体10の後方側へ開放する形態のフロアコンソールを例示したが、本願が対象とするフロアコンソールは、コンソールリッド20がコンソール本体10の前方側へ開放する形態や、コンソールリッド20がコンソール本体10の側方側(右側または左側)へ開放する形態も含まれる。
本発明に係るコンソールリッドの開閉構造は、物品収納部を画成したコンソール本体と、コンソール本体の上部に配設されて物品収納部を開閉するコンソールリッドとを備え、コンソールリッドが、物品収納部を全面的に開放する全開位置と、該物品収納部を部分的に開放する半開放位置と、該物品収納部を全面的に開放する全開位置との間で変位するよう構成したもので、車両乗員室内のフロアに設置されるフロアコンソール等に好適に実施可能である。
実施例に係るコンソールリッドの開閉構造を備えたフロアコンソールを、コンソールリッドを全閉位置に保持した状態で一部破断して示した部分側面図である。 図1のII−II線断面図である。 (a)は、操作部材が前方に位置した場合の係止部材および係止ピンの姿勢を部分的に示した平断面図であり、(b)は、操作部材が前方に位置した場合の係止部材および係止ピンの姿勢を部分的に示した縦断面図である。 (a)は、操作部材が後方に位置した場合の係止部材および係止ピンの姿勢を部分的に示した平断面図であり、(b)は、操作部材が後方に位置した場合の係止部材および係止ピンの姿勢を部分的に示した縦断面図である。 コンソール本体に設けたガイドレールおよびコンソールリッドに設けた係止ピンを示したフロアコンソールの部分斜視図である。 (a)は、図5のVIa−VIa線断面図であり、(b)は、(a)のVIb−VIb線断面図である。 (a)は、図6(a)のVIIa−VIIa線断面図であり、(b)は、図6(a)のVIIb−VIIb線断面図である。 図6(a)のVIII−VIII線断面図であって、(a)は、係止ピンがレール開口部を介してガイドレールから離脱した状態を示し、(b)は、係止ピンがレール開口部を介してガイドレールへ係止された状態を示している。 実施例に係るコンソールリッドの開閉構造を備えたフロアコンソールを、コンソールリッドを全閉位置から半開放位置へ移動させている状態で一部破断して示した部分側面図である。 実施例に係るコンソールリッドの開閉構造を備えたフロアコンソールを、コンソールリッドを半開放位置へ停止させた状態で一部破断して示した部分側面図である。 実施例に係るコンソールリッドの開閉構造を備えたフロアコンソールを、コンソールリッドの前端部を半開放位置から少しだけ引き上げた状態で一部破断して示した部分側面図である。 実施例に係るコンソールリッドの開閉構造を備えたフロアコンソールを、コンソールリッドを全開位置に停止させた状態で一部破断して示した部分側面図である。 ガイドレールの変更例を示した説明断面図である。
符号の説明
10 コンソール本体,12 物品収納部,18 リッド載置面,20 コンソールリッド,
42 第1枢支軸(枢支軸),46 第2枢支軸(別の枢支軸),50 連結部材,
60 ガイドレール,62 レール開口部,70 係止ピン,80 係止部材,
90 操作部材,100 第2圧縮コイルバネ(付勢部材),G 重心

Claims (4)

  1. 物品収納部を画成したコンソール本体と、前記コンソール本体の上部に配設されて前記物品収納部を開閉するコンソールリッドとを備え、前記コンソールリッドが前記物品収納部の上方に位置して該物品収納部を全面的に閉成する全閉位置と、該コンソールリッドが全閉位置からコンソール本体の一端側から他端側に移動して該物品収納部を部分的に開放する部分開放位置と、該コンソールリッドがコンソール本体の他端側に起立して該物品収納部を全面的に開放する全開位置との間で、前記コンソールリッドを変位させるよう構成したコンソールリッドの開閉構造であって、
    一方の端部が前記コンソール本体の他端側に枢支軸を介して枢支されると共に他方の端部が前記コンソールリッドに枢支されて、該コンソール本体に対して該コンソールリッドを開閉可能に連結する連結部材と、
    前記コンソールリッドの端側に設けられ、前記全開位置と部分開放位置との間のコンソールリッドの変位に際する前記枢支軸を中心とした前記連結部材の回動と共に、前記コンソール本体に一端側から他端側に延在するよう設けられたガイドレールに沿って移動可能な係止ピンと、
    前記コンソールリッド前記部分開放位置において前記ガイドレールに対する前記係止ピンの係脱を許容するレール開口部と
    前記コンソールリッドに配設されて該コンソールリッドの前記部分開放位置において前記枢支軸に対して係脱し、前記係止ピンが前記ガイドレールから離脱したもとで前記枢支軸を中心として前記部分開放位置と前記全開位置との間で回動するコンソールリッドの変位に際して、前記枢支軸に係止する係止部材とを備えた
    ことを特徴とするコンソールリッドの開閉構造。
  2. 前記コンソールリッドは、前記係止部材を前記枢支軸に係止させる方向へ付勢する付勢部材と、該枢支軸との係止を解除する方向へ前記係止部材を姿勢変位させ得る操作部材とを備える請求項1記載のコンソールリッドの開閉構造。
  3. 前記コンソールリッドは、前記部分開放位置において、重心が前記枢支軸より前記他端側に位置するよう構成される請求項または記載のコンソールリッドの開閉構造。
  4. 前記連結部材は、前記コンソールリッドが前記全閉位置にある場合に、該連結部材の他方の端部と前記コンソールリッドとを連結する別の枢支軸が前記枢支軸より上方に位置して、前記コンソール本体のリッド載置面に対して該連結部材が傾斜姿勢で臨むよう構成した請求項の何れか一項に記載のコンソールリッドの開閉構造。
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