JP5848321B2 - テールゲート付き車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の後部に開口(後開口)が設けられ、後開口の上部にテールゲートが上下方向に回動自在に支持されるテールゲート付き車体構造に関する。
テールゲート付き車体構造として、車体の後部に後開口(主開口)が設けられ、後開口の上部にテールゲートが上下方向に開閉自在に設けられ、テールゲートにドア開口(副開口)が設けられ、ドア開口に左右の副ドアが横方向(車幅方向)に開閉自在に設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実用新案登録第2514650号公報
特許文献1の車体構造は、テールゲートに左右の副ドアを設けるために、テールゲートにドア開口が比較的大きく形成される。よって、テールゲートの強度・剛性を確保することが難しくなる。このため、テールゲートに副ドアを強固に取り付けること、すなわち、テールゲートに対する副ドアの取付強度を確保することが難しく、この観点から改良の余地が残されていた。
本発明は、副ドアをテールゲートに強固に取り付けることができるテールゲート付き車体構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体の後部に設けられた開口を開閉し、前記車体に支持されるテールゲートを備えたテールゲート付き車体構造であって、前記テールゲートは、前記車体に支持されるゲート本体と、該ゲート本体に設けられたウインドガラスと、前記ゲート本体に開けられて前記開口に連通する副開口と、該副開口を開閉するように、前記ゲート本体のヒンジ固定部にヒンジを介して支持される副ドアと、を備え、前記ゲート本体は、
前記車体の車室側に位置するインナパネルと、前記インナパネルの車体後方に位置するアウタパネルと、前記アウタパネルおよび前記インナパネル間に介在される補強部材と、を備え、前記ゲート本体のうち、前記ウインドガラスを支持するガラス枠部に、前記インナパネルおよび前記補強部材で第1閉断面が形成され、前記ガラス枠部は、前記ヒンジに対して上下方向から見て重なるように配置され、かつ、前記ヒンジに対して上下方向に離間して設けられ、前記ヒンジが固定される前記ヒンジ固定部に、前記インナパネルおよび前記補強部材で第2閉断面が形成されることを特徴とする。
請求項2は、前記副ドアは、前記ゲート本体に、上下方向に離間した2つの前記ヒンジで支持され、前記2つのヒンジは、前記第2閉断面に固定されていることを特徴とする。
ここで、副ドアを上下2つのヒンジで支持する際に、例えば、上下2つのヒンジの一方が剛性の低い部位に取り付けられた場合、副ドアの取付状態が不安定になる。
そこで、請求項2において、副ドアを支持するヒンジを上下方向に離間して配置し、上下2つのヒンジを第2閉断面に固定するようにした。
請求項3は、前記第2閉断面は、車幅方向の幅寸法が前記第1閉断面の幅寸法より大きいことを特徴とする。
請求項4は、前記補強部材は、前記ゲート本体の上端側から下端側まで上下方向に延ばされ、上下方向略全域にわたって前記インナパネルとともに閉断面を形成することを特徴とする。
請求項5は、前記補強部材は、前記ヒンジ固定部において、前記アウタパネルとともに閉断面を形成することを特徴とする。
請求項6は、前記ヒンジは、前記ヒンジ固定部において、前記アウタパネルおよび前記補強部材の両方に取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ゲート本体のアウタパネルおよびインナパネル間に補強部材を介在させた。さらに、インナパネルおよび補強部材で、ゲート本体のガラス枠部に第1閉断面を形成し、ヒンジ固定部に第2閉断面を形成した。
よって、ガラス枠部およびヒンジ固定部を単一の補強部材で補強でき、ガラス枠部およびヒンジ固定部の剛性を確保できる。さらに、ガラス枠部およびヒンジ固定部の剛性を補強部材で確保することにより、テールゲートの剛性を確保することができる。
これにより、剛性が確保されたヒンジ固定部にヒンジを介して副ドアを支持できる。これにより、副ドアをテールゲートに強固に取り付けることができ、テールゲートに対する副ドアの取付強度を確保できる。
請求項2に係る発明では、副ドアを支持するヒンジを上下方向に離間して配置し、上下2つのヒンジを第2閉断面に固定した。よって、上下2つのヒンジの両方を第2閉断面で同様に強固に支持できる。
上下2つのヒンジを強固に支持することにより、副ドアを2つのヒンジで均等に、かつ、強固に支えることができる。これにより、副ドアを2つのヒンジでヒンジ固定部に安定的に支持することができる。
請求項3に係る発明では、第2閉断面の幅寸法を第1閉断面の幅寸法より大きくした。よって、第1閉断面、すなわち、ガラス枠部の幅寸法を小さく抑えることができる。これにより、ガラス枠部で支持するウインドガラスの開口面積を大きく確保でき、車室から車外を見る際の後方視界を好適に確保できる。
さらに、第2閉断面の幅寸法を第1閉断面の幅寸法より大きくすることにより、第2閉断面、すなわち、ヒンジ固定部の剛性を確保できる。
これにより、ヒンジ固定部にヒンジを介して副ドアを強固に取り付けることができる。
請求項4に係る発明では、補強部材をゲート本体の上端側から下端側まで上下方向に延ばした。さらに、補強部材の上下方向略全域にわたって、補強部材およびインナパネルで閉断面を形成するようにした。
よって、補強部材およびインナパネルで形成した閉断面を、テールゲートの上端側から下端側まで延ばすことができる。これにより、テールゲートの車体前後方向へのたわみを、補強部材およびインナパネルで形成した閉断面で防ぐことができ、テールゲートの剛性を高めることができる。
請求項5に係る発明では、ヒンジ固定部において、補強部材およびアウタパネルで閉断面を形成するようにした。これにより、ヒンジ固定部の剛性をさらに高めることができ、ヒンジ固定部に副ドアを一層強固に取り付けることができる。
請求項6に係る発明では、ヒンジ固定部において、ヒンジをアウタパネルおよび補強部材の両方に取り付けるようにした。
ここで、ヒンジ固定部において、補強部材およびインナパネルで閉断面が形成され、さらに、補強部材およびアウタパネルで閉断面が形成されている。
よって、補強部材の剛性が2つの閉断面で確保されている。剛性が確保された補強部材にヒンジを取り付けることにより、ヒンジをヒンジ固定部に強固に取り付けることができる。これにより、ヒンジ固定部にヒンジを介して副ドアを強固に取り付けることができる。
本発明に係るテールゲート付き車体構造のテールゲートを閉じた状態を示す背面図である。 本発明に係るテールゲート付き車体構造のテールゲートを開けた状態を示す背面図である。 図1のテールゲートを分解した状態を示す斜視図である。 図1のテールゲート付き車体構造から副ドアを開けた状態を示す斜視図である。 図3のゲート本体を示す斜視図である。 図1の6−6線断面図である。 図5のゲート本体を示す分解斜視図である。 図7のゲートインナパネルおよび補強部材を示す分解斜視図である。 図1の9−9線断面図である。 図9の副ドアを開いた状態を示す断面図である。 図1の11−11線断面図である。 図1の12−12線断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係るテールゲート付き車体構造10について説明する。
図1、図2に示すように、テールゲート付き車体構造10は、車体11の後部12に設けられたテールゲート15を備えている。
車体11は、車体11の後部12に後開口枠部13を備え、後開口枠部13の上枠部13cにテールゲート15が支持されている。
後開口枠部13は、左右の枠部13a,13b、上枠部13cおよび下枠部13dで後面視略矩形状の枠体に形成されている。この後開口枠部13で後開口(開口)14が形成される。後開口14の上部(すなわち、後開口枠部13の上枠部13c)にテールゲート15が支持される。
後開口14を経て車室22および車外23が連通され、乗員の乗降や荷物の出し入れが可能になる。
図3に示すように、テールゲート15は、車体11の後開口枠部13(上枠部13c)(図2参照)にゲートヒンジを介して上下方向に回動自在に支持されたゲート本体16と、ゲート本体16に設けられたゲート窓ガラス(ウインドガラス)17と、ゲート窓ガラス17の下方に設けられたゲート装飾部材18と、ゲート本体16を開閉する副ドア20とを備えている。
図2に示すように、テールゲート15が開かれることにより、テールゲート15の下端15aがテールゲート15の上端15bと略同じ高さ位置に配置される。
但し、図2においては、構成の理解を容易にするためにテールゲート15の下端15aを上端15bより僅かに下方に配置された状態を示す。
テールゲート15が開かれることにより、テールゲート15が後開口枠部13の上枠部13cの位置で略水平に配置される。この状態において、後開口枠部13の後開口14が開放され、後開口14を経て車室22および車外23が連通される。
一方、図1に示すように、テールゲート15が閉じられることにより、テールゲート15の下端15aがテールゲート15の上端15bの下方に配置される。すなわち、テールゲート15が閉じられることにより、テールゲート15が略鉛直に配置される。
この状態において後開口枠部13の後開口14がテールゲート15で閉じられる。
さらに、図4に示すように、副ドア20が水平方向(矢印A方向)に開かれることにより車体11(後部12)のドア開口29が開放される。一方、副ドア20が閉じられることによりドア開口29が閉じられる。
図1、図2に戻って、副ドア20が閉じられた状態で、ゲート装飾部材18の外表面18aとドア装飾部材44の外表面44aとは、車体前後方向において略同一面(略面一)に形成されている。
また、副ドア20が閉じられた状態で、ゲート窓ガラス17の外表面17aとドア窓ガラス43の外表面43aとは、車体前後方向において略同一面(略面一)に形成されている。
図2、図3に示すように、テールゲート15にゲート本体16が備えられている。
ゲート本体16は、後開口枠部13の後開口14を開閉可能に外形が略矩形状に形成され、上端16aが後開口枠部13の上枠部13cにゲートヒンジを介して上下方向に回動自在に支持されている。
ゲート本体16は、車幅方向において車外23側に膨出するように湾曲状に形成されている(図5も参照)。
図5に示すように、ゲート本体16は、略右側上半部に開けられた窓開口枠部26と、ゲート本体16の略左側全域に開けられたドア開口枠部28とを備えている。
窓開口枠部26の窓内枠(ガラス枠部)26aおよびドア開口枠部28のドア内枠28aは仕切枠31で兼用される。仕切枠31は、ゲート本体16の上端16aから下端16bにわたって上下方向に略直線状に延ばされている。
図6、図7に示すように、ゲート本体16は、車室22側に位置するゲートインナパネル(インナパネル)34と、車外23側に位置するゲートアウタパネル(アウタパネル)35と、仕切枠31を形成する部位に介在される補強部材37とを備える。
図5に戻って、窓開口枠部26は、略矩形状枠体に形成されることにより窓開口27が開口される。
ドア開口枠部28は、略矩形状枠体に形成されることによりドア開口(副開口)29が開口される。すなわち、ドア開口29はゲート本体16に開けられている。
窓開口枠部26の窓開口27およびドア開口枠部28のドア開口29は、テールゲート15を閉じた状態で、それぞれ後開口枠部13の後開口14(図2参照)に連通される。
図6、図7に示すように、ゲートアウタパネル35は、ゲートインナパネル34より車体後方に位置し、仕切枠31の外面を形成するアウタ仕切部36を有する。
ゲートインナパネル34は、仕切枠31の内面を形成するインナ仕切部38を有する。
仕切枠31は、ゲートアウタパネル35およびゲートインナパネル34間に介在されている。この仕切枠31は、アウタ仕切部36、インナ仕切部38および補強部材37が重ね合わされて形成される。仕切枠31に補強部材37が設けられることにより補強部材37で仕切枠31が補強される。
図8に示すように、補強部材37は、上端37aから下端37bまで上下方向に略直線状に形成され、ゲート本体16の上端16aから下端16b(図5参照)まで延ばされている。
この補強部材37は、断面略クランク状に形成された上補強部46(図9も参照)と、断面略ハット状に形成された下補強部47(図11も参照)とを有する。断面略クランク状の上補強部46および断面略ハット状の下補強部47で補強部材37の剛性が確保されている。
さらに、補強部材37は、上補強部46の下端および下補強部47の上端で中補強部37cが形成されている。中補強部37cは、上補強部46の下端側から下補強部47の上端側に向けて形状が断面略クランク状から断面略ハット状に徐々に変化するように形成されている。
よって、断面略クランク状の上補強部46および断面略ハット状の下補強部47を単一の補強部材37で形成することができ、部品点数を減らし、軽量化が図れる。
図6に戻って、補強部材37がインナ仕切部38に車体後方側から接合される。この状態において、補強部材37の上下方向略全域にわたってインナ仕切部38とともに仕切閉断面(閉断面)51(第1インナ閉断面52(図9参照)、第2インナ閉断面55(図11参照)を含む)が形成される。
よって、補強部材37およびインナ仕切部38で形成した仕切閉断面51を、ゲート本体16の上端16aから下端16b(図5参照)まで上下方向に延ばすことができる。
これにより、ゲート本体16の車体前後方向へのたわみを、補強部材37およびインナ仕切部38で形成した仕切閉断面51で防ぐことができ、ゲート本体16の剛性を高めることができる。
図5、図6に示すように、仕切閉断面51で剛性が高められた仕切枠31に、ゲート窓ガラス17の車幅方向内辺17bを支持する窓内枠26aと、窓内枠26aの下方に設けられた上ヒンジ固定部(ヒンジ固定部)62および下ヒンジ固定部(ヒンジ固定部)63が備えられている。
上ヒンジ固定部62に上ドアヒンジ(ヒンジ)41が取り付けられる。さらに、下ヒンジ固定部63に下ドアヒンジ(ヒンジ)45が取り付けられる。
ここで、窓内枠26aは、上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45に対して上下方向から見て重なるように、上下のドアヒンジ41,45に対して上方向に離間して設けられている。
図3に示すように、副ドア20(ドア本体42)の上ヒンジ取付部42aが上ドアヒンジ41を介して上ヒンジ固定部62に取り付けられる。また、副ドア20(ドア本体42)の下ヒンジ取付部42bが下ドアヒンジ45を介して下ヒンジ固定部63に取り付けられる。
すなわち、副ドア20が上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45を介してゲート本体16の仕切枠31に回動自在に支持されている。
副ドア20は、仕切枠31に上下のドアヒンジ41,45を介して回動自在に支持されるドア本体42と、ドア本体42の上半部に設けられたドア窓ガラス43と、ドア窓ガラス43の下方(すなわち、ドア本体42の下半部)に設けられたドア装飾部材44とを備えている。
図3、図6に示すように、ドア本体42は、車幅方向外方の左ドア側縁42cがドア外枠28b側に位置し、車幅方向外方の右ドア側縁42dが仕切枠31に上下のドアヒンジ41,45を介して回動自在に支持されている。
さらに、ドア本体42は、上下方向略中央で、かつ、左ドア側縁42cにアウタハンドル49が設けられている。アウタハンドル49は、副ドア20を開閉するためのハンドルである。
よって、アウタハンドル49を操作することにより、ドア本体42(すなわち、副ドア20)が、上下のドアヒンジ41,45を軸にしてドア開口29を左ドア側縁42c側から矢印Bの如く開き始める。
ドア装飾部材44は、外面が車外23に臨み、意匠面を形成する部材である。
ドア本体42は、車体前方に位置するドアインナパネル53と、ドアインナパネル53より車体後方に位置するドアアウタパネル54とを備える。
ドアインナパネル53は、ドアアウタパネル54に対して車体前方に設けられている。
ドアアウタパネル54は、副ドア20のドア装飾部材44(すなわち、意匠面)の車体前方側に設けられている。
窓開口枠部26にゲート窓ガラス17が車体後方から設けられている。また、窓開口枠部26下方のゲートアウタパネル35にゲート装飾部材18が車体後方から設けられている。
ゲート装飾部材18は、外面が車外23に臨み、意匠面を形成する部材である。
図9、図10に示すように、窓内枠26aは、インナ仕切部38の上インナ部66およびアウタ仕切部36の上アウタ部67間に補強部材37の上補強部46が介在されている。上インナ部66、上アウタ部67および上補強部46は、窓内枠26aに相当する箇所に配置される部位である。
上インナ部66、上アウタ部67および上補強部46は、それぞれ断面略クランク状に形成されている。上インナ部66の前フランジ66a、上アウタ部67の前フランジ67aおよび上補強部46の前フランジ46aが重ね合わされた状態で接合されている。
また、上インナ部66の後フランジ66b、上アウタ部67の後フランジ67bおよび上補強部46の後フランジ46bが重ね合わされた状態で接合されている。
この状態において、上インナ部66および上補強部46で窓内枠26aに第1インナ閉断面(第1閉断面)52が形成される。窓内枠26aに第1インナ閉断面52が形成されることにより窓内枠26aの剛性が高められる。
さらに、上アウタ部67および上補強部46で窓内枠26aに第1アウタ閉断面53が形成される。窓内枠26aに第1アウタ閉断面53が形成されることにより窓内枠26aの剛性がさらに高められる。
窓内枠26aにゲート窓ガラス17の車幅方向内辺17bが支持される。
ここで、第1インナ閉断面52は車幅方向の幅寸法がW1に設定され、第1アウタ閉断面53は車幅方向の幅寸法がW2に設定されている。
図11に示すように、上ヒンジ固定部62は、インナ仕切部38のヒンジインナ部71およびアウタ仕切部36のヒンジアウタ部72間に、補強部材37(具体的には、下補強部47)のヒンジ補強部48が介在されている。
下補強部47は、上端から下端まで上下方向略全域にわたって断面略ハット状に形成され、上端側および下端側にそれぞれヒンジ補強部48が形成されている。
ヒンジインナ部71、ヒンジアウタ部72およびヒンジ補強部48は、上ヒンジ固定部62に相当する箇所に配置される部位である。
ヒンジインナ部71は、車幅方向の中央部が車室22側に膨出された断面略U字状の膨出部71aと、膨出部71aの左端から張り出された左フランジ71bと、膨出部71aの右端から張り出された右フランジ71cとを有する。膨出部71a、左フランジ71bおよび右フランジ71cでヒンジインナ部71が断面略ハット状に形成されている。
ヒンジアウタ部72は、車外23側に膨出された断面略L字状の膨出部72aと、膨出部72aの左端から張り出された左フランジ72bとを有する。膨出部72aおよび左フランジ72bでヒンジアウタ部72が断面略クランク状に形成されている。
膨出部72aは、ヒンジ補強部48の膨出部48aに沿って延びる平坦なヒンジ取付部72cを有する。
ヒンジ補強部48は、車幅方向の中央部が車外23側に膨出された断面略U字状の膨出部48aと、膨出部48aの左端から張り出された左フランジ48bと、膨出部48aの右端から張り出された右フランジ48cとを有する。
膨出部48a、左フランジ48bおよび右フランジ48cでヒンジ補強部48が断面略ハット状に形成されている。
ヒンジインナ部71の左フランジ71b、ヒンジ補強部48の左フランジ48bおよびヒンジアウタ部72の左フランジ72bが重ね合わされた状態で接合されている。
また、ヒンジインナ部71の右フランジ71cおよびヒンジ補強部48の右フランジ48cが重ね合わされた状態で接合されている。
この状態において、ヒンジインナ部71およびヒンジ補強部48で上ヒンジ固定部62に第2インナ閉断面(第2閉断面)55が形成される。上ヒンジ固定部62に第2インナ閉断面55が形成されることにより上ヒンジ固定部62の剛性が高められる。
第2インナ閉断面55は車幅方向の幅寸法がW3に設定されている。
図9、図11に示すように、第2インナ閉断面55は、車幅方向の幅寸法W3が、第1インナ閉断面52の車幅方向の幅寸法W1より大きい。さらに、第2インナ閉断面55の幅寸法W3は、第1インナ閉断面52の幅寸法W1に第1アウタ閉断面53の幅寸法W2を加えた幅寸法(W1+W2)より大きい。
よって、第1インナ閉断面52、すなわち、窓内枠26aの幅寸法を小さく抑えることができる。これにより、窓内枠26aで支持するゲート窓ガラス17の開口面積を大きく確保でき、車室22から車外23を見る際の後方視界を好適に確保できる。
さらに、第2インナ閉断面55の幅寸法W3を第1インナ閉断面52の幅寸法W1より大きくすることにより、第2インナ閉断面55、すなわち、上ヒンジ固定部62の剛性を確保できる。
これにより、上ヒンジ固定部62に上ドアヒンジ41を介して副ドア20を強固に取り付けることができる。
加えて、ヒンジアウタ部72(膨出部72a)のヒンジ取付部72cおよびヒンジ補強部48の膨出部48aが重ね合わされる。この状態で、ヒンジ取付部72cおよび膨出部48aの両方に、上ドアヒンジ41のベースヒンジ74がボルト75、ナット76で取り付けられる。
これにより、ヒンジアウタ部72の膨出部72aおよびヒンジ補強部48の膨出部48aで上ヒンジ固定部62に第2アウタ閉断面(閉断面)56が形成される。第2アウタ閉断面56は車幅方向の幅寸法がW4に設定されている。
上ヒンジ固定部62に第2アウタ閉断面56が形成されることにより、上ヒンジ固定部62の剛性がさらに高められる。
第2インナ閉断面55および第2アウタ閉断面56を備えた上ヒンジ固定部62に上ドアヒンジ41(ベースヒンジ74)が取り付けられる。これにより、上ドアヒンジ41が上ヒンジ固定部62に強固に取り付けられる。
さらに、上ヒンジ固定部62において、上ドアヒンジ41がヒンジアウタ部72(ヒンジ取付部72c)およびヒンジ補強部48(膨出部48a)の両方に取り付けられる。
ここで、上ヒンジ固定部62において、ヒンジ補強部48およびヒンジインナ部71で第2インナ閉断面55が形成され、さらに、ヒンジ補強部48およびヒンジアウタ部72で第2アウタ閉断面56が形成されている。
よって、ヒンジ補強部48(すなわち、補強部材37)の剛性が第2インナ閉断面55および第2アウタ閉断面56で確保される。このヒンジ補強部48に上ドアヒンジ41(ベースヒンジ74)が取り付けられることにより、上ドアヒンジ41が上ヒンジ固定部62に強固に取り付けられる。
これにより、上ヒンジ固定部62に上ドアヒンジ41を介して副ドア20が強固に取り付けられる。
ベースヒンジ74に回動ヒンジ77が支持ピン78を介して回動自在に支持され、回動ヒンジ77が副ドア20(ドア本体42)の上ヒンジ取付部42aに取り付けられる。
図3、図5に示すように、下ヒンジ固定部63は上ヒンジ固定部62と略同じ構成であり、以下、下ヒンジ固定部63の各構成部材に上ヒンジ固定部62と同一符号を付して詳しい説明を省略する。
また、下ドアヒンジ45は上ドアヒンジ41と略同じ構成であり、以下、下ドアヒンジ45の各構成部材に上ドアヒンジ41と同一符号を付して詳しい説明を省略する。
上ヒンジ固定部62に上ドアヒンジ41が取り付けられ、下ヒンジ固定部63に下ドアヒンジ45が取り付けられる。よって、上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45が、上下方向に離間した状態で仕切枠31に取り付けられる。
上ドアヒンジ41の回動ヒンジ77がドア本体42の上ヒンジ取付部42a(図11参照)に取り付けられる。下ドアヒンジ45の回動ヒンジ77がドア本体42の下ヒンジ取付部42bに取り付けられる。
よって、副ドア20が上下方向に離間した上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45(2つのヒンジ)を介して仕切枠31に回動自在に支持されている。
以上説明したように、ゲート本体16のゲートアウタパネル35およびゲートインナパネル34間に補強部材37が介在されることにより、ゲート本体16の窓内枠26aに上インナ部66および上補強部46で第1インナ閉断面52が形成される。
さらに、上ドアヒンジ41が固定される上ヒンジ固定部62に、ヒンジインナ部71およびヒンジ補強部48で第2インナ閉断面55が形成される。
同様に、下ドアヒンジ45が固定される下ヒンジ固定部63に、ヒンジインナ部71およびヒンジ補強部48で第2インナ閉断面55が形成される。
よって、窓内枠26aおよび上下のヒンジ固定部62,63が単一の補強部材37で補強され、窓内枠26aおよび上下のヒンジ固定部62,63の剛性が確保される。さらに、窓内枠26aおよび上下のヒンジ固定部62,63の剛性を補強部材37で確保することにより、ゲート本体16の剛性を確保できる。
上ヒンジ固定部62に上ドアヒンジ41を介して副ドア20の上ヒンジ取付部42aが支持され、下ヒンジ固定部63に下ドアヒンジ45を介して副ドア20の下ヒンジ取付部42bが支持される。これにより、副ドア20がゲート本体16に強固に取り付けられ、ゲート本体16に対する副ドア20の取付強度が確保される。
ここで、副ドア20を上下2つのドアヒンジ41,45で支持する際に、例えば、上下のドアヒンジ41,45の一方が剛性の低い部位に取り付けられた場合、副ドア20の取付状態が不安定になる。
そこで、図11に示すように、上ヒンジ固定部62に第2インナ閉断面55および第2アウタ閉断面56を備え、上ヒンジ固定部62に上ドアヒンジ41を取り付けた。
さらに、下ヒンジ固定部63(図3参照)に第2インナ閉断面55および第2アウタ閉断面56(図示せず)に下ドアヒンジ45を取り付けた。
よって、図3に示すように、上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45の両方が仕切枠31(すなわち、上ヒンジ固定部62および下ヒンジ固定部63)に同様に強固に取り付けられる。上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45の両方で副ドア20が均等に、かつ、強固に支えられる。
これにより、副ドア20が、上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45で仕切枠31(すなわち、上ヒンジ固定部62および下ヒンジ固定部63)に安定的に支持される。
図8、図12に示すように、補強部材37の中補強部37cが上補強部46の下端および下補強部47(すなわち、ヒンジ補強部48)の上端間に形成されている。上補強部46が断面略クランク状に形成され(図9参照)、ヒンジ補強部48が断面略ハット状に形成されている(図11参照)。
中補強部37cは、断面略クランク状の部位および断面略ハット状の部位間に介在されている。よって、中補強部37cは、上補強部46の下端側から下補強部47の上端側に向けて形状が断面略クランク状から断面略ハット状に徐々に変化する。
すなわち、中補強部37cは、上補強部46の下端側から下補強部47の上端側に向かうにつれて断面略U字状の膨出部48a、左フランジ48bおよび右フランジ48cが形成される。膨出部48a、左フランジ48bおよび右フランジ48cで中補強部37cが断面略ハット状に形成される。
右フランジ48cは、ヒンジインナ部71の右フランジ71cから間隔をおいて配置され、上ヒンジ固定部62においてヒンジインナ部71の右フランジ71cに接合される。
よって、上ヒンジ固定部62に第2インナ閉断面(第2閉断面)55が形成される(図11参照)。
中補強部37cを上補強部46側から下補強部47側に向けて断面略クランク状から断面略ハット状に徐々に変化させることにより、上補強部46および下補強部47を単一の補強部材37で形成することができる。
なお、本発明に係るテールゲート付き車体構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、窓内枠26aを上ドアヒンジ41および下ドアヒンジ45に対して上方向に離間して設けた例について説明したが、これに限らないで、窓内枠26aを上下のドアヒンジ41,45に対して下方向に離間して設けることも可能である。
また、前記実施例で示したテールゲート付き車体構造、車体、車体の後部、後開口、テールゲート、ゲート本体、ゲート窓ガラス、副ドア、窓内枠、ドア開口、ゲートインナパネル、ゲートアウタパネル、補強部材、上下のドアヒンジ、仕切閉断面、第1インナ閉断面、第2インナ閉断面、第2アウタ閉断面および上下のヒンジ固定部などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、車体の後部に設けられた後開口の上部にテールゲートが上下方向に回動自在に支持されるテールゲート付き車体構造を備えた自動車への適用に好適である。
10…テールゲート付き車体構造、11…車体、12…車体の後部、14…後開口(開口)、15…テールゲート、16…ゲート本体、16a…ゲート本体の上端、16b…ゲート本体の下端、17…ゲート窓ガラス(ウインドガラス)、20…副ドア、22…車室、23…車外、26a…窓内枠(ガラス枠部)、29…ドア開口(副開口)、34…ゲートインナパネル(インナパネル)、35…ゲートアウタパネル(アウタパネル)、37…補強部材、41,42…上下のドアヒンジ(ヒンジ)、51…仕切閉断面(閉断面)、52…第1インナ閉断面(第1閉断面)、55…第2インナ閉断面(第2閉断面)、56…第2アウタ閉断面(閉断面)、62,63…上下のヒンジ固定部(ヒンジ固定部)、W1…第1インナ閉断面の幅寸法、W3…第2インナ閉断面の幅寸法。

Claims (6)

  1. 車体の後部に設けられた開口を開閉し、前記車体に支持されるテールゲートを備えたテールゲート付き車体構造であって、
    前記テールゲートは、
    前記車体に支持されるゲート本体と、
    該ゲート本体に設けられたウインドガラスと、
    前記ゲート本体に開けられて前記開口に連通する副開口と、
    該副開口を開閉するように、前記ゲート本体のヒンジ固定部にヒンジを介して支持される副ドアと、を備え、
    前記ゲート本体は、
    前記車体の車室側に位置するインナパネルと、
    前記インナパネルの車体後方に位置するアウタパネルと、
    前記アウタパネルおよび前記インナパネル間に介在される補強部材と、を備え、
    前記ゲート本体のうち、前記ウインドガラスを支持するガラス枠部に、前記インナパネルおよび前記補強部材で第1閉断面が形成され、
    前記ガラス枠部は、前記ヒンジに対して上下方向から見て重なるように配置され、かつ、前記ヒンジに対して上下方向に離間して設けられ、
    前記ヒンジが固定される前記ヒンジ固定部に、前記インナパネルおよび前記補強部材で第2閉断面が形成されることを特徴とするテールゲート付き車体構造。
  2. 前記副ドアは、前記ゲート本体に、上下方向に離間した2つの前記ヒンジで支持され、
    前記2つのヒンジは、前記第2閉断面に固定されていることを特徴とする請求項1記載のテールゲート付き車体構造。
  3. 前記第2閉断面は、
    車幅方向の幅寸法が前記第1閉断面の幅寸法より大きいことを特徴とする請求項1または請求項2記載のテールゲート付き車体構造。
  4. 前記補強部材は、
    前記ゲート本体の上端側から下端側まで上下方向に延ばされ、上下方向略全域にわたって前記インナパネルとともに閉断面を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のテールゲート付き車体構造。
  5. 前記補強部材は、
    前記ヒンジ固定部において、前記アウタパネルとともに閉断面を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のテールゲート付き車体構造。
  6. 前記ヒンジは、
    前記ヒンジ固定部において、前記アウタパネルおよび前記補強部材の両方に取り付けられていることを特徴とする請求項5記載のテールゲート付き車体構造。
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