JP2015085781A - 車両の外気導入装置 - Google Patents

車両の外気導入装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015085781A
JP2015085781A JP2013225524A JP2013225524A JP2015085781A JP 2015085781 A JP2015085781 A JP 2015085781A JP 2013225524 A JP2013225524 A JP 2013225524A JP 2013225524 A JP2013225524 A JP 2013225524A JP 2015085781 A JP2015085781 A JP 2015085781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cowl
vehicle body
louver
vehicle
outside air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013225524A
Other languages
English (en)
Inventor
伸吾 武田
Shingo Takeda
伸吾 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2013225524A priority Critical patent/JP2015085781A/ja
Publication of JP2015085781A publication Critical patent/JP2015085781A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】車両の外気導入装置において車体の外部の水が空気と共に車室がわに流入することを防止する。
【解決手段】車両の外気導入装置は、車体2の幅方向に延びるフロントカウル4と、フロントカウル4の上方に配置されるカウルルーバ16と、カウルルーバ16の一部分に形成される通気孔29と、フロントカウル4の内部空間28の空気Aを車室10がわに導入可能とさせる外気導入口33とを備える。フロントカウル4は、上方に向かって開く溝形状をなすインナカウル7と、インナカウル7の後上端縁部から前方に向かって突出し、フロントウィンドガラス11の前下端縁部を載置させるアウタカウル8とを有する。アウタカウル8を、通気孔29の下方域かつ外気導入口33の上方域まで延びるよう形成し、上方に向かって開くと共に車体2の幅方向に延びる溝形状となるよう形成する。アウタカウル8の前端部がわにカウルルーバ16の一部分を支持させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室の換気や空調のために車体の外部の空気を車室がわに導入するとき、車体の外部の雨等の水が上記空気と共に車室がわに流入することを防止するための車両の外気導入装置に関するものである。
上記車両の外気導入装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車両の外気導入装置は、車体の幅方向に延びるフロントカウルと、このフロントカウルの後端縁部がわから後上方に向かって延出するフロントウィンドガラスと、上記フロントカウルの前方に形成される開口をその上方から開閉可能に閉じるフードと、車体の前後方向における少なくとも一部分が上記フロントウィンドガラスの前下端縁部とフードの後端縁部との間に配置されるカウルルーバと、このカウルルーバの上記一部分に形成され、車体の外部の空気を上記フロントカウルの内部空間に流入可能とさせる通気孔と、上記フロントカウルの内部空間に開口し、この内部空間の空気をその外部の車室がわに導入可能とさせる外気導入口とを備えている。
車両の走行中などにおいて、車体の外部の空気は、この外部から上記カウルルーバの通気孔、フロントカウルの内部空間、空気導入口、および外気導入ダクトを順次通して車室がわに導入可能とされる。そして、このように車室がわに導入された空気により、車室の換気や空調が可能とされる。
また、上記従来の外気導入装置では、上記カウルルーバの通気孔と上記外気導入ダクトの空気導入口との間に遮水板が介設されている。
ここで、上記したように、車体の外部から車室がわに空気が導入されるとき、この空気と共に車体の外部の雨等の水が車室がわに流入しようとする。しかし、このような水の車室がわへの流入は上記遮水板により防止され、車室に水が無用に浸入するという不都合の発生が防止される。
特開2007−125995号公報
ところで、上記従来の技術の車両の外気導入装置では、車体の外部の空気を車室がわに導入させるとき、車体の外部の雨等の水が上記空気と共に車室がわに流入しないようにするため、別途に遮水板が設けられている。このため、この遮水板を別途に設けた分、上記外気導入装置の部品点数が増加して、その構成が複雑になり、この結果、外気導入装置の生産性が低下してその生産コストが高価になるおそれがある。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車室の換気や空調のために車体の外部の空気を車室がわに導入させる車両の外気導入装置において、車体の外部の雨等の水が上記空気と共に車室がわに流入することを防止すると共に、この流入防止が簡単な構成で達成できるようにして、この外気導入装置の生産性を向上させ、その生産コストを安価にできるようにすることである。
請求項1の発明は、車体2の幅方向に延びるフロントカウル4と、このフロントカウル4の後端縁部がわから後上方に向かって延出するフロントウィンドガラス11と、上記フロントカウル4の前方に形成される開口14をその上方から開閉可能に閉じるフード15と、車体2の前後方向における少なくとも一部分が上記フロントウィンドガラス11の前下端縁部とフード15の後端縁部との間に配置されるカウルルーバ16と、このカウルルーバ16の上記一部分に形成され、車体2の外部の空気Aを上記フロントカウル4の内部空間28に流入可能とさせる通気孔29と、上記フロントカウル4の内部空間28に開口し、この内部空間28の空気Aをその外部の車室10がわに導入可能とさせる外気導入口33とを備え、上記フロントカウル4が、その下部を構成し、上方に向かって開く溝形状をなすインナカウル7と、このインナカウル7の後上端縁部から前方に向かって突出し、上記フロントウィンドガラス11の前下端縁部を載置させるアウタカウル8とを有した車両の外気導入装置において、
上記アウタカウル8を、上記通気孔29の下方域かつ上記外気導入口33の上方域まで延びるよう形成し、かつ、上方に向かって開くと共に車体2の幅方向に延びる溝形状となるよう形成し、
上記アウタカウル8の前端部がわに上記カウルルーバ16の上記一部分を支持させたことを特徴とする車両の外気導入装置である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体の幅方向に延びるフロントカウルと、このフロントカウルの後端縁部がわから後上方に向かって延出するフロントウィンドガラスと、上記フロントカウルの前方に形成される開口をその上方から開閉可能に閉じるフードと、車体の前後方向における少なくとも一部分が上記フロントウィンドガラスの前下端縁部とフードの後端縁部との間に配置されるカウルルーバと、このカウルルーバの上記一部分に形成され、車体の外部の空気を上記フロントカウルの内部空間に流入可能とさせる通気孔と、上記フロントカウルの内部空間に開口し、この内部空間の空気をその外部の車室がわに導入可能とさせる外気導入口とを備え、上記フロントカウルが、その下部を構成し、上方に向かって開く溝形状をなすインナカウルと、このインナカウルの後上端縁部から前方に向かって突出し、上記フロントウィンドガラスの前下端縁部を載置させるアウタカウルとを有した車両の外気導入装置において、
上記アウタカウルを、上記通気孔の下方域かつ上記外気導入口の上方域まで延びるよう形成し、かつ、上方に向かって開くと共に車体の幅方向に延びる溝形状となるよう形成している。
このため、車体の外部の空気が上記カウルルーバの通気孔、フロントカウルの内部空間、および空気導入口を順次通して車室がわに導入されようとするとき、上記空気と共に車体の外部の水も車室がわに流入しがちとなるが、上記カウルルーバの通気孔を通って上記フロントカウルがわに飛び込んだ水は、直ちにこのフロントカウルのアウタカウルに衝突して、このフロントカウルの内部空間の空気導入口に向かうことは防止される。また、仮に、上記水が上記空気導入口の上方域に達したとしても、ここからこの空気導入口に流入することは上記アウタカウルによって防止される。そして、このアウタカウル上における水は、溝形状とされたこのアウタカウルに沿って車体の幅方向の所望位置まで流され排水される。
よって、車体の外部の水が上記空気と共に車室がわに流入することは、より確実に防止され、車室に水が無用に浸入するという不都合の発生が防止される。
また、上記した車室がわへの水の流入の防止は、主に、上記カウルルーバの通気孔とフロントカウルのアウタカウルとの関連構成の工夫により達成されるのであって、従来の技術で示したような別途の遮水板は設けないで足りる。よって、その分、上記した車室がわへの水の流入の防止は簡単な構成で達成できることから、上記外気導入装置の生産性を向上させて、その生産コストを安価にすることができる。
一方、仮に、上記カウルルーバの通気孔が上記空気導入口の直上に配置された場合には、車体の外部から上記通気孔を通して空気導入口が容易に見えがちとなり、これは、車体の外観上の見栄えを低下させるおそれがある。
しかし、車体の外部から上記通気孔を通して空気導入口が容易に見えることは、上記フロントカウルのアウタカウルによって防止される。よって、上記カウルルーバの長手方向のいずれの部位に上記通気孔を形成したとしても、上記空気導入口との関連における車体の外観上の見栄えは良好に維持される。
また、上記アウタカウルの前端部がわに上記カウルルーバの上記一部分を支持させている。
ここで、上記カウルルーバの一部分は、上記フロントウィンドガラスの前端縁部とフードの後端縁部との間に配置されているため、手押しなどの外力を受け易い部分である。よって、このような外力により、上記カウルルーバの一部分については、上記フードに対する建付けが容易に変化したり、容易に変形したりするおそれがある。
しかし、前記したように、アウタカウルは車体の幅方向に延びる溝形状をなしていて、それ自体の剛性の保持がし易いものであり、そして、このアウタカウルの前端部がわに上記カウルルーバの一部分が支持されている。このため、このカウルルーバは上記アウタカウルによりフロントカウルに対し強固に支持される。よって、上記カウルルーバの一部分には、良好な手押し剛性や建付け剛性が確保可能とされる。
図2のI-I線矢視拡大断面図である。 車体の前部の平面図である。 図1で示したものの部分斜視図である。
本発明の車両の外気導入装置に関し、車室の換気や空調のために車体の外部の空気を車室がわに導入させる車両の外気導入装置において、車体の外部の雨等の水が上記空気と共に車室がわに流入することを防止すると共に、この流入防止が簡単な構成で達成できるようにして、この外気導入装置の生産性を向上させ、その生産コストを安価にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、車両の外気導入装置は、車体の幅方向に延びるフロントカウルと、このフロントカウルの後端縁部がわから後上方に向かって延出するフロントウィンドガラスと、上記フロントカウルの前方に形成される開口をその上方から開閉可能に閉じるフードと、車体の前後方向における少なくとも一部分が上記フロントウィンドガラスの前下端縁部とフードの後端縁部との間に配置されるカウルルーバと、このカウルルーバの上記一部分に形成され、車体の外部の空気を上記フロントカウルの内部空間に流入可能とさせる通気孔と、上記フロントカウルの内部空間に開口し、この内部空間の空気をその外部の車室がわに導入可能とさせる外気導入口とを備える。上記フロントカウルは、その下部を構成し、上方に向かって開く溝形状をなすインナカウルと、このインナカウルの後上端縁部から前方に向かって突出し、上記フロントウィンドガラスの前下端縁部を載置させるアウタカウルとを有している。
上記アウタカウルは、上記通気孔の下方域かつ上記外気導入口の上方域まで延びるよう形成され、かつ、上方に向かって開くと共に車体の幅方向に延びる溝形状となるよう形成される。上記アウタカウルの前端部がわに上記カウルルーバの上記一部分が支持される。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1は自動車で例示される車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。
車両1の車体2は、この車体2の左右側壁の前後方向における中途部を構成して上下方向に延びる左右フロントピラー3,3と、車体2の幅方向に延び、上記各フロントピラー3の上下方向の中途部同士を結合するフロントカウル4と、車体2の幅方向に延びると共に上記フロントカウル4の下端部から下方に向かって延出するダッシュパネル5とを備えている。
上記フロントカウル4は、その下部を構成し、上方に向かって開く溝形状をなして十分に大きい剛性を有するインナカウル7と、上記フロントカウル4の上部を構成し、上記インナカウル7の後上端縁部から前方に向かって突出するアウタカウル8とを有している。
上記フロントピラー3、フロントカウル4、およびダッシュパネル5はそれぞれ板金製で、上記フロントピラー3、フロントカウル4はそれぞれ車体2の骨格部材を構成している。
上記フロントカウル4およびダッシュパネル5よりも後方における車体2の内部が車室10とされる。上記アウタカウル8よりも上方における上記車室10の前面はフロントウィンドガラス11により形成され、このフロントウィンドガラス11は上記フロントカウル4の後上端縁部がわから後上方に向かって延出している。上記フロントウィンドガラス11は、その前下端縁部が上記アウタカウル8の後端縁部上に載置されて、このアウタカウル8にシール材12を介し支持される。上記フロントカウル4およびダッシュパネル5の前方における車体2の内部がエンジンルーム13とされる。このエンジンルーム13の上端の開口14をその上方から開閉可能に閉じるフード15が設けられる。
車体2の幅方向かつ車体2の前後方向に延び、上記フロントカウル4をその上方から覆うように樹脂製のカウルルーバ16が設けられる。このカウルルーバ16は、車体2の前後方向における一部分である後部を構成し、上記フロントウィンドガラス11の前下端縁部とフード15の後端縁部との間に配置される後部ルーバ17と、上記カウルルーバ16の前部を構成し、上記後部ルーバ17よりも一段低く位置して上記フード15の後縁部の下方に配置される前部ルーバ18と、上記カウルルーバ16の前後方向の中途部を構成し、上下方向に延びて上記後部ルーバ17の前端縁部と前部ルーバ18の後端縁部とを一体的に結合する中途部ルーバ19とを有している。
上記フード15の後端縁部と上記カウルルーバ16の後部ルーバ17との各上面は互いにほぼ面一とされ、車両1の走行時の空気抵抗の低減や、車体2の外観上の見栄えの向上が図られている。また、上記前部ルーバ18と中途部ルーバ19とは互いに協同して、車体2の幅方向に延びる樋形状とされる。
上記カウルルーバ16の後部ルーバ17の後端縁部は、シール材22を介し上記フロントウィンドガラス11の前下端縁部の上面に圧接している。上記カウルルーバ16の前部ルーバ18はシール材23を介し上記インナカウル7の前上端縁部上に支持され、上記前部ルーバ18の前端縁部にはシール材24を介し上記フード15の後縁部が圧接している。
上記の場合、車体2の平面視(図2)で、フロントカウル4、フロントウィンドガラス11の前下端縁部、フード15の後端縁部、およびカウルルーバ16の後、中途部ルーバ17,19は、それぞれ前方に凸の円弧形状をなしている。
上記構成において、車室10の換気や空調のために車体2の外部の空気Aを車室10がわに導入させるための外気導入装置27が設けられる。以下、この外気導入装置27につき説明する。
上記カウルルーバ16の後部ルーバ17における車体2の幅方向の一側部には車体2の外部の空気Aを上記フロントカウル4の内部空間28に流入可能とさせる通気孔29が形成され、この通気孔29は複数の小孔により構成される。上記インナカウル7の後部を貫通し、上記フロントカウル4の内部空間28において車体2の前上方に向かうよう延出する樹脂製の外気導入ダクト32が設けられる。上記外気導入ダクト32の延出端部である前端部には、この外気導入ダクト32の内外を連通させる空気導入口33が形成される。この空気導入口33は上記内部空間28において、前下方に向かって開口している。また、この空気導入口33の直上に上記通気孔29が設けられる。
上記フロントカウル4の外部であるインナカウル7の後下方において、車室10がわを上記外気導入ダクト32の後端部内に連通させる連通ダクト34が設けられる。上記外気導入ダクト32の後端部は不図示の締結具によって上記インナカウル7の後部パネルに取り付けられる。このインナカウル7の後部パネルと外気導入ダクト32の後端部との間、および外気導入ダクト32の後端部と連通ダクト34の前端部との間にはそれぞれシール材37が介設される。また、上記締結具とフロントカウル4の内部空間28との間を仕切るよう不図示のシール材が設けられる。なお、上記外気導入ダクト32は、フロントカウル4の内部空間28に車室10がわから挿入されて、上記フロントカウル4のインナカウル7の後部パネルに上記締結具によって取り付けられる。
上記フロントウィンドガラス11の前下端縁部よりも前方に位置する上記アウタカウル8の前部がわは、上記通気孔29の下方域かつ上記空気導入口33の上方域まで延びるよう形成される。この場合、上記アウタカウル8の後端縁部は上記フロントウィンドガラス11の前下端縁部を車体2の幅方向の全体にわたり支持するよう形成される。上記アウタカウル8の前部がわは、上方に向かって開くと共に車体2の幅方向に長く延びる溝形状とされる。上記アウタカウル8の前部がわの長手方向の各端部には通気用かつ排水用の開口40が形成される。
上記アウタカウル8の前端部に上記後部ルーバ17の前端部が支持される。具体的には、上記アウタカウル8の前端部にシール材42を介し上記後部ルーバ17の前端部が支持され、また、上記アウタカウル8の前端部にクリップ43により上記後部ルーバ17の前端部が固着されて支持される。なお、このクリップ43は締結具であってもよい。
車両1の走行中などにおいて、車体2の外部の空気Aは、この外部から上記カウルルーバ16の通気孔29、開口40、フロントカウル4の内部空間28、空気導入口33、外気導入ダクト32、および連通ダクト34を順次通して車室10がわに導入可能とされる。そして、このように車室10がわに導入された空気Aにより、車室10の換気や空調が可能とされる。
上記構成によれば、アウタカウル8を、上記通気孔29の下方域かつ上記外気導入口33の上方域まで延びるよう形成し、かつ、上方に向かって開くと共に車体2の幅方向に延びる溝形状となるよう形成している。
このため、車体2の外部の空気Aが上記カウルルーバ16の通気孔29、フロントカウル4の内部空間28、空気導入口33、外気導入ダクト32、および連通ダクト34を順次通して車室10がわに導入されようとするとき、上記空気Aと共に車体2の外部の水Wも車室10がわに流入しがちとなるが、上記カウルルーバ16の通気孔29を通って上記フロントカウル4がわに飛び込んだ水Wは、直ちにこのフロントカウル4のアウタカウル8に衝突して、このフロントカウル4の内部空間28の空気導入口33に向かうことは防止される。また、仮に、上記水Wが上記空気導入口33の上方域に達したとしても、ここからこの空気導入口33に流入することは上記アウタカウル8によって防止される。そして、このアウタカウル8上における水Wは、溝形状とされたこのアウタカウル8に沿って車体2の幅方向の所望位置まで流れ、上記開口40を流下した後、車体2の外部に排水される。
ここで、上記カウルルーバ16に通気孔29を形成しようとする場合、通常、主に車体2の外観上の見栄えの観点から、上記カウルルーバ16の長手方向のいずれかの所望部分に上記通気孔29を形成するが、この際、図1で示すように、上記カウルルーバ16の通気孔29を、上記空気導入口33の直上に配置せざるを得ない場合がある。そして、この構成では、車体2の外部から上記カウルルーバ16の通気孔29を通ってフロントカウル4がわに飛び込んだ水Wは上記空気導入口33内に入り込み易くなりがちである。しかし、前記構成によれば、上記通気孔29を通ってフロントカウル4がわに飛び込んだ水Wが上記外気導入ダクト32内に入り込むことは、上記したアウタカウル8の作用によって防止される。
よって、車体2の外部の水Wが上記空気Aと共に車室10がわに流入することは、より確実に防止され、車室10に水Wが無用に浸入するという不都合の発生が防止される。
また、上記した車室10がわへの水Wの流入の防止は、主に、上記カウルルーバ16の通気孔29とフロントカウル4のアウタカウル8との関連構成の工夫により達成されるのであって、従来の技術で示したような別途の遮水板は設けないで足りる。よって、その分、上記した車室10がわへの水Wの流入の防止は簡単な構成で達成できることから、上記外気導入装置27の生産性を向上させて、その生産コストを安価にすることができる。
一方、図1に基づき前記したように、カウルルーバ16の通気孔29が上記外気導入ダクト32の空気導入口33の直上に配置された場合には、車体2の外部から上記通気孔29を通して空気導入口33が容易に見えがちとなり、これは、車体2の外観上の見栄えを低下させるおそれがある。
しかし、車体2の外部から上記通気孔29を通して空気導入口33が容易に見えることは、上記フロントカウル4のアウタカウル8によって防止される。よって、上記カウルルーバ16の長手方向のいずれの部位に上記通気孔29を形成したとしても、上記空気導入口33との関連における車体2の外観上の見栄えは良好に維持される。
また、前記したように、アウタカウル8の前端部がわに上記カウルルーバ16の上記一部分を支持させている。
ここで、上記カウルルーバ16の一部分である後部ルーバ17は、上記フロントウィンドガラス11の前端縁部とフード15の後端縁部との間に配置されると共に、このフード15の後端縁部とほぼ面一の建付けとされ、かつ、平坦パネルとされている。このため、上記後部ルーバ17は、手押しなどの外力を受け易い部分である。よって、このような外力により、上記後部ルーバ17については、フード15に対する建付けが容易に変化したり、平坦状態が容易に変形したりするおそれがある。しかも、上記フロントカウル4のアウタカウル8の前端部がわは、このアウタカウル8の横断面で見て(図1)自由端部をなし、十分の剛性の確保はし難い部分と考えられる。
しかし、車体2の平面視(図2)で、上記アウタカウル8は全体的に前方に凸の円弧形状をなし、その後端縁部は車体2の幅方向の全体にわたり、剛性の大きいインナカウル7の後端縁部に強固に結合されている。しかも、上記アウタカウル8は、車体2の幅方向に延びる溝形状をなしていて、それ自体の剛性の保持がし易いものである。
このため、前記したように、アウタカウル8の前端部がわに上記カウルルーバ16の一部分である後部ルーバ17を支持させると、このカウルルーバ16は上記アウタカウル8によりフロントカウル4に対し強固に支持される。よって、上記カウルルーバ16の後部ルーバ17には、良好な手押し剛性や建付け剛性が確保可能とされる。
なお、以上は図示の例によるが、上記カウルルーバ16の通気孔29と外気導入ダクト32の空気導入口33とは車体2の幅方向で互いに相違した位置に配置してもよい。また、上記フロントカウル4のアウタカウル8の前部がわは、車体2の幅方向で断続的に設けられるものであってもよい。
1 車両
2 車体
4 フロントカウル
7 インナカウル
8 アウタカウル
10 車室
11 フロントウィンドガラス
12 シール材
13 エンジンルーム
14 開口
15 フード
16 カウルルーバ
17 後部ルーバ(一部分)
18 前部ルーバ
19 中途部ルーバ
27 外気導入装置
28 内部空間
29 通気孔
32 外気導入ダクト
33 空気導入口
34 連通ダクト
40 開口
A 空気
W 水

Claims (1)

  1. 車体の幅方向に延びるフロントカウルと、このフロントカウルの後端縁部がわから後上方に向かって延出するフロントウィンドガラスと、上記フロントカウルの前方に形成される開口をその上方から開閉可能に閉じるフードと、車体の前後方向における少なくとも一部分が上記フロントウィンドガラスの前下端縁部とフードの後端縁部との間に配置されるカウルルーバと、このカウルルーバの上記一部分に形成され、車体の外部の空気を上記フロントカウルの内部空間に流入可能とさせる通気孔と、上記フロントカウルの内部空間に開口し、この内部空間の空気をその外部の車室がわに導入可能とさせる外気導入口とを備え、上記フロントカウルが、その下部を構成し、上方に向かって開く溝形状をなすインナカウルと、このインナカウルの後上端縁部から前方に向かって突出し、上記フロントウィンドガラスの前下端縁部を載置させるアウタカウルとを有した車両の外気導入装置において、
    上記アウタカウルを、上記通気孔の下方域かつ上記外気導入口の上方域まで延びるよう形成し、かつ、上方に向かって開くと共に車体の幅方向に延びる溝形状となるよう形成し、
    上記アウタカウルの前端部がわに上記カウルルーバの上記一部分を支持させたことを特徴とする車両の外気導入装置。
JP2013225524A 2013-10-30 2013-10-30 車両の外気導入装置 Pending JP2015085781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013225524A JP2015085781A (ja) 2013-10-30 2013-10-30 車両の外気導入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013225524A JP2015085781A (ja) 2013-10-30 2013-10-30 車両の外気導入装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015085781A true JP2015085781A (ja) 2015-05-07

Family

ID=53049042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013225524A Pending JP2015085781A (ja) 2013-10-30 2013-10-30 車両の外気導入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015085781A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016215755A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 トヨタ自動車株式会社 カウル構造
JP2018043604A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 マツダ株式会社 車両のカウル構造
JP2018043605A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 マツダ株式会社 車両のカウル構造
CN108163056A (zh) * 2016-12-07 2018-06-15 铃木株式会社 车体前部结构

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016215755A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 トヨタ自動車株式会社 カウル構造
JP2018043604A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 マツダ株式会社 車両のカウル構造
JP2018043605A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 マツダ株式会社 車両のカウル構造
CN108163056A (zh) * 2016-12-07 2018-06-15 铃木株式会社 车体前部结构
CN108163056B (zh) * 2016-12-07 2020-05-19 铃木株式会社 车体前部结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7976097B2 (en) Cowl structure of vehicle
JP6428809B2 (ja) 車体後部構造
JP2015085781A (ja) 車両の外気導入装置
JP2008074202A (ja) 車両の前部構造
JP6630975B2 (ja) 車体前部構造
JP5895298B2 (ja) 車両の通気構造
WO2010113896A1 (ja) 車両の前部車体構造
JP2010274870A (ja) 車両のドア構造
JP5840058B2 (ja) 車両の車体前部構造
JP6279877B2 (ja) 車両の外気導入装置
JP2010006314A (ja) 自動車の換気構造
JP6507366B2 (ja) 車両の換気構造
JP5709488B2 (ja) 車両の後部構造
JP5847794B2 (ja) テールゲート付き車体構造
JP4586716B2 (ja) インテークダクトの吸気構造
JP4539543B2 (ja) 車両のベンチレータ防水構造
JP4937778B2 (ja) 自動車の前部構造
JP2008195149A (ja) 自動車の前部構造
JP2010221867A (ja) カウルトップガーニッシュのシール構造
JP4826261B2 (ja) デッキガーニッシュの外気導入構造
JP2007131022A (ja) 車両の外気導入部構造
JPH0139663Y2 (ja)
JP6425946B2 (ja) キャブオーバー自動車の吸気装置の吸気口配置構造
JPH082241A (ja) 自動車のエアアウトレット構造
JP2006117170A (ja) 車両用エキストラクタ構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150520