JP5311177B2 - 車両用スライドドアにおける排水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のスライドタイプのドアにおいて、ドア開口部のシール部等を伝って流下した雨水を車外に排出し、車両室内やスライド機構部への雨水の浸入を防止するための排水構造に関する。
スライドドアは、開閉時における車体からの張出量が少ない割に広い開口が得られ、主に乗用車の後部座席用のサイドドアに利用されている。このサイドドアのスライド機構は、ドア開口部の上下の縁部と後縁部の後方とに延設されたスライドレール、および、各スライドレールに沿って移動可能なローラを有し、それによってサイドドアをスライド機構に連結するアームを備えている。
上記スライド機構は、車体パネルに形成された溝状の空間に収容されるが、各アームが通過する部分にはスリット状の開口があるため、スライドドアの開閉に伴い、ドア開口部のシール部などに付着した雨水や塵埃がスライド機構部に侵入する問題があった。そこで、特許文献1には、スライド機構部の開口の縁部にシールリップを設け、スライド機構部への雨水や塵埃の浸入を防止する防塵構造が開示されている。
実開昭62−135629号公報
上記のような構造では、スライドドアの開閉時にアームがシールリップに摺接するため、それに耐える強度と耐久性を必要とし、経年劣化によってシール性が低下する虞がある。また、上記構造は、塵埃の侵入に対してはある程度有効であるが、アームが通過する際にシールリップが開くため、雨水がアームを伝って浸入する課題を残している。したがって、雨水がアームに到達しないように排出される排水構造が求められている。
本発明は、従来技術のこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、ドア開口部に付着した雨水をスライドドアのアームに到達させずに排出でき、車両室内およびスライド機構部への雨水の浸入を、簡易な構造で効果的に防止できる車両用スライドドアにおける排水構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、車体側面に設けたドア開口部を開閉するためのドアと、前記ドア開口部の下縁に沿って延設されたスライド機構と、前記ドアの下部を前記スライド機構に連結するロアアームと、前記ロアアームの上面を覆うアームカバーとを備えた車両用スライドドアにおいて、前記アームカバーには、前記ロアアームの前記ドアへの固定部に沿って、前記ドアまたは前記ドア開口部のシール部を伝って流下した水滴を収受するための樋形状部が形成され、前記樋形状部は、長手方向両端が縁部で閉鎖され、前記固定部側の縁部に排水口が配設され、該排水口には斜下方に延出したガイド部が形成され、該ガイド部は、前記ロアアームの前記固定部に隣接した部位に穿設された透孔に挿通されており、前記排水口のガイド部を通じて前記水滴を前記ドアの下方に排出可能とした。
本発明の好適な態様において、前記樋形状部の前記スライド機構側の縁部に沿って、前記アームカバー上面より上方に突出した堰形状部が形成されている。
本発明の車両用スライドドアにおける排水構造は、上述の通り構成されているので、ドア開口部のシール部を伝って流下した雨水を、アームカバーに形成した樋形状部で収受することにより、雨水がロアアームに到達するのを防止でき、ロアアームを伝いスライド機構部に雨水が浸入するのを確実に防止できる。これに伴い、スライド機構部のシールリップは不要となり、シールリップの経年劣化等の問題も生じず、また、部品点数や組付け工数も削減できる。
特に、前記樋形状部が、前記ロアアームの前記ドアへの固定部に沿って形成されているので、スライド機構部から最も離れた、ロアアームの最も車両室外側の位置で雨水を収受して排水することにより、スライド機構部への雨水の浸入を確実に防止できる。
さらに前記樋形状部の排水口に、斜下方に延出したガイド部が形成されているので、樋形状部に集められた雨水の寡多に拘わらず、ガイド部の下端に雨水が導かれて外部に確実に排出され、排水口から排水された水がロアカバーの下縁を伝ってスライド機構側に到達するのを防止できる。
また、前記ロアアームが、前記固定部に隣接した部位に透孔を有し、前記排水口が、前記樋形状部の前記固定部側の縁部に形成され、前記ガイド部が、前記透孔に挿通されているので、樋形状部により、スライド機構部から最も離れた位置で収受した雨水をその位置から車両室外側の下方に向けて排出でき、よりスライド機構から離れた方向へ排水できる。
本発明において、前記樋形状部の前記スライド機構側の縁部に沿って、前記アームカバー上面より上方に突出した堰形状部が形成されている態様では、樋形状部に一時的に多量の雨水が流入した場合にも、スライド機構側への雨水の漏溢が堰形状部によって阻止され、スライド機構部への雨水の浸入を確実に防止できる。また、堰形状部はアームカバーに対してビードとしての補強効果を有し、乗員が過ってアームカバーを踏んでしまったような場合に、樋形状部の破損を防止するうえで有利である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係る排水構造が実施されるスライドドアを備えた自動車を示す側面図である。図において、自動車1は、車体側面の一部を構成するヒンジ式のフロントドア11と、スライド式のリアドア12とを両側面に備えている。
リアドア12は、ドア開口部20の上下縁部と後縁中間部にスライド機構を構成するスライドレール(31、32、33)が設けられ、これら3箇所で車体に対して摺動可能に支持されている。すなわちスライド機構は、ドア開口部20の上縁部に沿って延設されたアッパーガイドレール31、ドア開口部20の下縁部に沿って延設されたロアガイドレール32、ドア開口部の後縁部の中間部から後方に延在するセンターレール33の3つのスライドレールと、それらに沿って移動可能なアッパーローラ、ロアローラ、センターローラの各ローラとリアドア12とを連結するアッパーアーム41、ロアアーム42、およびセンターアーム43の3つのアームで構成されている。
本発明に係る排水構造は、上記3つのアームのうち、リアドア12の下部に配設されたロアアーム42に実施される。なお、図示を省略するが、各スライドレール(31、32、33)は、車両前方側の端部で、車両室内側に湾曲しており、これらスライドレールで各ローラが案内されることにより、リアドア12は、図1の閉鎖状態から車両側方に開いた後に車両後方に開放されることは周知の通りである。
図2は、本発明に係る排水構造が実施されたロアアーム42を示している。ロアアーム42は、上方に屈曲された基端部421(固定部)において、リアドア12のインナーパネル122に3箇所のボルトで固定され、先端部422には、ロアローラ52、62などのスライド機構部品(ロアアームコンプ)が取り付けられている。また、図3に示すように、ロアアーム42の基端部421の屈曲部には、アーム本体側から基端部421にかけて延在する補強ビード424が形成され、さらに、ロアアーム42の周縁部には補強のためのフランジなども形成されている。このため、ロアアーム42の上面には凹凸が形成され、汚れなどが溜まりやすい。そこで、ロアアーム42の上面側には、ロアアーム42のエッジから乗員を保護するとともにロアアーム42自体を保護しその損傷を防止することを目的として、樹脂製のアームカバー2が取り付けられており、本発明では、このアームカバー2を利用して排水構造を構成している。
アームカバー2は、中央部に2箇所設けた孔25に図示しないクリップを挿通し、該クリップを図3に示すロアアーム42の取付け孔425に圧入することにより、ロアアーム42の上面に固定される。そして、アームカバー2のドアパネル側の端部には、ロアアーム42の基端部421に沿って、ドアインナーパネル122表面およびドア開口部20のシール部などから流下した水滴を収受するための樋形状部21が形成されている。
樋形状部21は、横断面が略U字形の樋状または溝状をなし、そのスライド機構側の縁部に沿って、アームカバー2の上面より上方に突出した堰形状部22が形成されている。樋形状部21の長手方向両端部は側縁部と一連に形成された縁部によって閉鎖される一方、ロアアーム基端部421に沿った側縁部の車両前方寄りに唯一の排水口23が形成され、この排水口23から斜下方に向けてガイド部24が延設されている。
ガイド部24は、図4および図5に示すように注ぎ口形状もしくは漏斗状をなし、ロアアーム42の屈曲部に設けた透孔420に挿通されており、図4に示すリアドア12の閉鎖状態において、ガイド部24の下端が、スライド機構部の開口部16より車両室外側に位置している。また、図5に示すように、樋形状部21の底面は、排水口23に向けて下り傾斜を有しており、樋形状部21に収受された水滴が排水口23に集められるようになっている。さらに、排水口23に連なる底面中央部には、排水口23に向けて傾斜した浅い溝が形成されている。
次に、上記実施形態に基づく作用について説明する。
図4に示すように、ドア開口部20の縁部には、ウェザーオープニング15が被着されており、ドアインナーパネル122との間にシール部を形成している。しかし、雨天時や洗車後などにリアドア12を開閉すると、ドア開口部20全体のウェザーオープニング15に付着した水滴がドア下部に凝集し、図4に矢印aで示すように、ウェザーオープニング15からドアインナーパネル122やサイドパネル14を伝って流下し、ロアアーム基端部421やスライド機構部の開口部16に達する場合がある。
その際、開口部16の縁部から滴下した水滴や、ロアアーム基端部421を伝う水滴は、その直下に位置した樋形状部21に収受され、排水口23およびガイド部24を通じて矢印bに示されるように車外(13)に排出される。これにより、ロアアーム42を伝ってスライド機構部側に水滴が侵入するのが防止される。また、樋形状部21に一時的に多量の雨水が流入した場合にも、堰形状部22によりスライド機構側への雨水の漏溢が阻止される。
さらに、排水口23およびガイド部24が、樋形状部21の長手方向端部ではなく、スライド機構と反対側の側縁部に設けられているため、排出された水が、アームカバー2の端縁を伝ってスライド機構側に侵入するのが防止され、リアドア2の下方に確実に排水できる。また、この樋形状部21および堰形状部22は、アームカバー2の端部にビードと同様の補強構造を構成しており、乗員が過ってアームカバーを踏んでしまったような場合に、樋形状部の破損を防止するうえで有利であるとともに、ドア開閉に伴うアームカバー2への負荷に対して有利な形状となる。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
本発明に係る排水構造が実施されるスライドドアを備えた自動車を示す側面図である。 本発明に係る排水構造を実施したスライドドアのロアアーム付近を示す斜視図である。 アームカバーを外した状態のロアアーム付近を示す斜視図である。 図2のA−A断面図である。 アームカバーを示す要部側面図である。
符号の説明
1 自動車
2 アームカバー
12 リアドア(スライドドア)
15 ウェザーオープニング(シール部)
16 スライド機構部の開口部
20 ドア開口部
21 樋形状部
22 堰形状部
23 排水口
24 ガイド部
32 ロアスライドレール
42 ロアアーム
52、62 ロアローラ
420 透孔
421 基端部(固定部)

Claims (2)

  1. 車体側面に設けたドア開口部を開閉するためのドアと、前記ドア開口部の下縁に沿って延設されたスライド機構と、前記ドアの下部を前記スライド機構に連結するロアアームと、前記ロアアームの上面を覆うアームカバーとを備えた車両用スライドドアにおいて、
    前記アームカバーには、前記ロアアームの前記ドアへの固定部に沿って、前記ドアまたは前記ドア開口部のシール部を伝って流下した水滴を収受するための樋形状部が形成され、前記樋形状部は、長手方向両端が縁部で閉鎖され、前記固定部側の縁部に排水口が配設され、該排水口には斜下方に延出したガイド部が形成され、該ガイド部は、前記ロアアームの前記固定部に隣接した部位に穿設された透孔に挿通されており、前記排水口のガイド部を通じて前記水滴を前記ドアの下方に排出可能であることを特徴とする車両用スライドドアにおける排水構造。
  2. 前記樋形状部の前記スライド機構側の縁部に沿って、前記アームカバー上面より上方に突出した堰形状部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用スライドドアにおける排水構造。
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