JP2560038Y2 - サンルーフ車のルーフ構造及び車両のルーフモール取付構造 - Google Patents

サンルーフ車のルーフ構造及び車両のルーフモール取付構造

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、サンルーフ車のルー
フ(屋根)部分の構造、ならびに車両ルーフに対するル
ーフモールの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のルーフパネルに開口を形成
し、これを覆うサンルーフを開閉するようにしたサンル
ーフ車が知られている。そこで、サンルーフは一般に、
車両の前後方向にスライドして開閉動作を行うのが普通
であるが、サンルーフがルーフパネルの外側でスライド
するアウタスライド方式にした場合、サンルーフがルー
フパネルから出っ張った形態となって外観上見栄えがよ
くない。そのため、サンルーフがルーフパネルの内側で
スライドするインナスライド方式を採用するものが多
い。
【0003】しかし、インナスライド方式では、ルーフ
パネルの内側にスライド機構を設け、かつ、それを覆う
カバー等が必要であって、室内空間が狭くなる欠点があ
り、また、サンルーフやその付属機構をルーフパネルの
内側から取り付けるのは、作業者が車内に入り込んで行
う必要があるため作業性が悪い。
【0004】一方、図11および図12に示すように、
ルーフパネル100等の車両ルーフの側縁に沿ってルー
フモール101を装着することにより、車両前後方向に
延びるルーフ水路102を形成することが行われてい
る。このルーフ水路102には、ルーフパネル100か
ら両サイドに流れ落ちようとする雨水などを集めて、車
両前部に導く役割を果たす。しかし、従来のルーフ水路
102は、その水路断面積が小さく、しかもその水路が
外観上目立って見栄えが悪い欠点がある。すなわち、ル
ーフパネル100の両側縁部に前後方向に沿って形成さ
れたスリット(溝部)103の底部に、複数のモールク
リップ104を介して上側からルーフモール101が装
着される。この際、モールクリップ104の係止部10
5に、ルーフモール101の爪部106が係合するが、
ルーフモール101はモールクリップ104に対しほぼ
上方からでないと嵌め込めないため、スリット103の
幅をルーフモール101の全幅に相当する程度に広くと
る必要がある。さらに、ルーフモール101とモールク
リップ104との結合状態の総断面積が水路102の断
面積に比べて大きく、これをより小さくすることが望ま
れる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案の課題は、サン
ルーフの取付けが容易で、かつサンルーフおよびルーフ
水路を含むルーフ部の見栄えがよく、かつルーフ水路の
断面積も大きく取り得るルーフ構造を提供することにあ
る。また、本考案の別の課題は、ルーフモールによるル
ーフ水路で導かれる雨水等を、フロントガラスの中央側
へ導けるようにすることにある。さらに本考案の別の課
題は、限られた小スペースの中でルーフモールとモール
クリップとの嵌合いを成立させ、外観意匠をより向上さ
せることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案の要旨と
するところは、次の三点にある。まず、サンルーフをル
ーフパネルの外側から組み付ける構造としつつ、そのサ
ンルーフとルーフパネルとの段差をサイドガーニッシュ
パネルで解消した。第二に、そのサイドガーニッシュパ
ネルでルーフ水路の相当部分を、いわば目隠しし、サイ
ドガーニッシュパネルの内側にも水路の領域が形成され
るようにした。
【0007】すなわち、サンルーフはルーフパネルに外
側から組み付けられる。そして、そのサンルーフと面一
となるようにサンルーフの側方に隣接して、サイドガー
ニッシュパネルがルーフパネルに重ねて装着される。さ
らに、ルーフパネルの側縁に沿ってルーフモールが設け
られる。ルーフモールは、サイドガーニッシュパネルの
側縁に外側から隣接して、車両前後方向に延びるルーフ
水路を形成する。ルーフ水路は、サイドガーニッシュパ
ネルの側縁をはさんで、その外側および内側にまたがる
水路断面を有し、かつ、その内外の水路領域は互いに連
通して形成される。
【0008】第三に、ルーフモールの車両前側部分がモ
ール先端部とされ、このモール先端部は上側には閉じた
トンネル状の先端水路部を形成し、かつその先端水路部
には車両幅方向の中央側へ開口する排水スリットが設け
られる。
【0009】請求項2の考案では、スライド式サンルー
フの前側にチルト式のサンルーフが設けられ、このチル
ト式サンルーフの側縁と前記サイドガーニッシュパネル
の側縁とが車両前後方向に連なるようになっていて、ル
ーフモールはそれらサイドガーニッシュパネルおよびチ
ルト式サンルーフの各側縁に外側から沿うように設けら
れる。
【0010】請求項3の考案は、車両ルーフの両側縁部
に前後方向に沿って形成されたスリットに、モールクリ
ップを介してルーフモールを取り付ける構造を前提と
し、モール幅方向の片側では差込み方式を、もう一方の
側では爪係合方式を採用したことを要旨とする。すなわ
ち、モールクリップはスリットの下側の空所に固定され
るとともに、そのモールクリップにはスリット幅方向の
片側に差込み部が、反対側に係止部が形成される。一
方、ルーフモールは、その幅寸法は上記スリットの幅寸
法より大きなものとされ、かつその幅方向の片側に被差
込み部が、また幅方向の中間部に爪部が形成される。
【0011】
【作用】請求項1の考案によれば、サイドガーニッシュ
パネルにより、外付けのサンルーフとルーフパネルとの
段差が解消する。また、ルーフモールによって形成され
るルーフ水路は、サイドガーニッシュパネルの側縁の内
側にも入り込む水路断面で形成されるため、外からその
ルーフ水路が目立たず、かつ全体としての水路断面は相
当大きくなる。
【0012】しかも、雨水等がモール本体の本体水路部
から、モール先端部のトンネル状の先端水路部へ導か
れ、さらに排水スリットから車両幅方向の中央側(例え
ばフロントガラスの中央側)へ向けて排出される結果、
雨水等がサイドガラス側へ垂れ落ちにくくなる。
【0013】請求項2の考案では、ルーフモールのモー
ル本体が、サイドガーニッシュパネルの側縁から、さら
にチルト式サンルーフの側縁へ沿うように配置され、こ
れらサイドガーニッシュパネルとチルト式サンルーフに
またがって、それら側縁の外側と内側とにまたがる大き
な水路断面が確保され、かつそれが外側から目立たな
い。
【0014】請求項3の考案では、ルーフモールがモー
ルクリップへ装着される際には、ルーフモールの被差込
み部が上記スリットをくぐってモールクリップの差込み
部に差し込まれ、その後、ルーフモールの爪部がモール
クリップの係止部に係合する。これによって、ルーフモ
ールより小さな幅のスリットでも、ルーフモールの取付
けが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、サンルーフ機構を備えたワンボックス
車のルーフ部分を示すものである。この車両の屋根を構
成するルーフパネル1には、その前部に開口2が、また
中央部に開口3が形成されている。前部の開口2は、チ
ルト式のスモークガラス製サンルーフ4で覆われ、中央
部の開口3は前後スライド式のスモークガラス製サンル
ーフ5で覆われるようになっている。
【0016】スライド式のサンルーフ5の周りには、こ
のサンルーフ5と面一となるように1枚のセンタガーニ
ッシュパネル6および左右2枚のサイドガーニッシュパ
ネル7が設けられ、最後尾にはリヤスポイラ8が設けら
れている。センタガーニッシュパネル6は、サンルーフ
4および5の間のスペースにおいてルーフパネル1に重
ねて装着され、また左右のサイドガーニッシュパネル7
は、そのセンタガーニッシュパネル6を始点にサンルー
フ5の両側部から後端に一定量回り込むように配置さ
れ、ルーフパネル1に重ねて装着されている。なお、ル
ーフパネル1の後部1aは、上に盛り上がるように形成
され、サンルーフ5および左右のサイドガーニッシュパ
ネル7等と面一となるようにされている。
【0017】センタガーニッシュパネル6およびサイド
ガーニッシュパネル7は、ボルト・ナット等のネジ締結
手段によりルーフパネル1に締結されており、図2は、
サイドガーニッシュパネル7の締結部の一つを示すもの
である。ここでは、部分的に形成されたリインホースメ
ント1b(補強裏板)を有するルーフパネル1に対し、
サイドガーニッシュパネル7が自身のリインホースメン
ト7aにおいて、固定ボルト9とこれに内側から締め込
まれたナット10で締結されている。
【0018】サイドガーニッシュパネル7の外側の側縁
に沿って、長手状のルーフモール12が設けられ、これ
によって車両前後方向に延びるルーフ水路13がルーフ
両側部に形成されている。図3から明らかなように、ル
ーフモール12は、サイドガーニッシュパネル7の側縁
に対し外側から隣接するように配置され、サイドガーニ
ッシュパネル7の側縁は、ルーフモール12と一定の間
隔を隔てて対向している。その結果、ルーフ水路13
は、サイドガーニッシュパネル7をはさんでその外側お
よび内側にまたがる断面で形成され、かつ内外の路領
域は互いに連通しており、特にサイドガーニッシュパネ
ル7の内側の路領域がより大きく取られている。そし
て、サイドガーニッシュパネル7から流れ落ちる雨水の
受け部の隙間はw1であり、これはルーフ水路13の全
体的な幅の3分の1以下であって外観上目立たない。
【0019】図5および図6に示すように、ルーフモー
ル12は、長手状のモール本体12aと、この先端に連
結されたモール先端部12bとからなる。モール本体1
2aは合成樹脂の押出成形によって得られたもので、図
3に示すような断面を有する。一方、モール先端部12
bは射出成形によって得られたもので、図7に示すよう
なネジ手段15、さらに適宜の加硫接着によりモール本
体12aと一体化されている。
【0020】モール本体12aの断面は、図3に示すよ
うに、サイドパネル18との間でシール作用をなすリッ
プ部17と、これに続く取付部19とを備えた形態をな
す。取付部19の中間部下側には長手方向に延びる爪部
20が形成され、取付部19の先端部が後述の被差込
み部20bとなる。そして、このルーフモール12の長
手方向に所定間隔でモールクリップ21がルーフパネル
1に固定されており、ルーフモール12(モール本体1
2a)は、爪部20aおよび被差込み部20bを含む取
付部19においてモールクリップ21に装着・固定され
ている。
【0021】このルーフモール取付構造をさらに詳しく
説明する。ルーフパネル1にはサイドパネル18が固定
され、このサイドパネル18とサイドガーニッシュパネ
ル7との隙間が、モール取付けのためのスリットSとな
っている。上述のモールクリップ21は、スリットSの
下側の空所に収容されて、ルーフパネル1の側縁部上面
に、例えば両面テープ部21aによる接着、その他適宜
の手法により固定されている。モールクリップ21に
は、上記スリットSの幅方向の片側に、溝状の差込み部
21bが内向きに開口するように形成されるとともに、
これとは反対側に爪状の係止部21Cが差込み部21b
の側へ突出するように設けられている。このようなモー
ルクリップ21は、合成樹脂の一体成形で得ることがで
きる。
【0022】ルーフモール12の幅寸法はスリットSの
幅寸法より相当大きいものであるが、ルーフモール12
の取付けに際しては、斜めに傾斜させられた状態で被差
込み 部20bの側からスリットS内へ挿入され、モール
クリップ21の差込み部21bに斜め上方から差し込ま
れる。その後、差込み状態を維持しつつ、ルーフモール
12は取付部19がほぼ水平になるように倒され、自身
の爪部20aがモールクリップ21の係止部21Cを上
方から乗り越えてこれに下側から係合する。そして取付
け完了により、ルーフモール12のリップ部17がサイ
ドパネル18の上縁部に接してシール状態となる。この
ようなルーフモール12によりサイドガーニッシュパネ
ル7を挟んでその内側と外側にまたがるルーフ水路13
が形成されるのであるが、ルーフモール12が差込みと
爪係合との組合わせにより取り付けられているため、そ
の取付けに必要なスリットSの幅寸法は、従来に比べて
著しく小さくて済み、またルーフモール12との組付け
状態における総断面積も小さく抑えられる。
【0023】図1から明らかなように、サイドガーニッ
シュパネル7の先端は、チルト式のサンルーフ4の手前
で途切れているが、ルーフモール12はこのサンルーフ
4の側縁に沿ってさらに前方に延びている。この部分の
構造を図4に示す。図4から明らかなように、チルト式
のサンルーフ4の側縁に対し、モール本体12aはw2
の隙間を隔てて隣接しており、あたかも図3のサイドガ
ーニッシュパネル7がチルト式のサンルーフ4に置き代
わった形態でルーフ水路13の断面積が与えられてい
る。
【0024】すなわち、サンルーフ4とルーフパネル1
とはウエザストリップ23でシールされ、このウエザス
トリップ23より外側にルーフ水路13が形成されると
ともに、サンルーフ4の側縁がこの水路13内に一定量
突入した形態となっている。言い換えれば、サンルーフ
4の側縁の外側と内側にまたがって互いに連通した
領域が構成されるのであり、サンルーフ4から流れ落ち
る雨水の取入口(w2)は幅が狭く、外部から見え難く
なっている。
【0025】図5に示すように、前述のモール先端部1
2bは、モール本体12aより幅広で内側に入り込んだ
平面形態を有し、図6に示す各位置での断面は、図8な
いし図10に示すようになっている。すなわち、モール
先端部12bにおけるルーフ水路13(先端水路部13
b)は、トンネル状をなすとともに先端側ほど深さが浅
くなり、かつ、このモール先端部12bとルーフパネル
1との間には、車幅方向の内側(中央側)に位置して排
水スリット30が形成されている。排水スリット30
は、ルーフ水路13を伝って車両前部に導かれた雨水を
内向き(車両中央側)に排出・漏洩させるものである。
すなわち、路断面の大きなルーフ水路13を経て大量
の雨水が車両前部に導かれた場合、これがそのまま車両
前方に流出すると、その一部が運転席のサイドガラスの
側に流れ落ちる恐れがあるが、本実施例では内側に排水
スリット30が設けられていることにより、ルーフ水路
13の雨水をいわば塞き止めて徐々に車両の中央寄りに
漏洩させる。
【0026】これを平面的に見たものが図5であり、モ
ール先端部12bはチルト式サンルーフ4とフロントガ
ラス32との間のルーフパネル1の側縁に位置し、そこ
から漏洩した雨水は矢印で示すように内向きに排出さ
れ、フロントガラス32の側へ流れ落ちることとなる。
【0027】なお、図7に示すように、モール本体12
aは上側に開放されたものであるが、モール先端部12
bはこれとは逆に、いわば上側から屋根のように覆って
トンネル状の先端水路部13bを構成しており、本体水
路部13aを流れてきた雨水は、このモール先端部12
bにおいて下側に潜って先端水路部13bへ導かれ、前
述のように漏洩する。また、モール先端部12bは、ル
ーフパネル1に対しクリップ手段33、および図9に示
すナット34等によりルーフパネル1に固定されてい
る。さらに、モール先端部12bは排水スリット30と
反対側(外側)にリップ部35を有し、ここでサイドパ
ネル18とシールされている。
【0028】以上のような実施例においては、スライド
式サンルーフ5と面一となるようにその両サイドに配置
されたサイドガーニッシュパネル7がルーフ部の見栄え
を良くするとともに、ルーフ水路13を外から目立たな
くさせる役割を果たす。また、ルーフモール12は、ス
リットSの幅が狭くても容易に取り付けることができ
る。そのルーフモール12によって得られる上記水路1
3は、サイドガーニッシュパネル7あるいはチルト式サ
ンルーフ4の内側で相当の路断面を稼いでおり、十分
量を確保できる。しかも、大量の雨水が車両前方に
流れても、モール先端部12bにより、それが車両中央
側へ排出されるため、運転席や助手席のサイドガラスに
流れ落ちることが防止される。
【0029】なお、前述のルーフモールの取付構造は、
サイドガーニッシュパネルひいてはサンルーフがなく、
ルーフパネルの側縁に形成されたスリットにルーフモー
ルを取り付ける場合でも同様に適用可能である。また、
ルーフモールは内部に金属板をインサート成形したもの
であってもよい。その他にも、本考案はその趣旨を逸脱
しない限りにおいて、種々の変形を加えた態様で実施し
得ることは勿論である。
【0030】
【考案の効果】請求項1の考案によれば、サンルーフが
外付けとされることにより、その組付けがし易くなり、
かつ、そのサンルーフとルーフパネルとの段差がサイド
ガーニッシュパネルにより解消されるため、ルーフ部の
見栄えが良い。さらに、ルーフ水路がサイドガーニッシ
ュパネルの側縁の外側と内側にまたがって、互いに連通
して形成されるため、外側からは水路が見え難いにもか
かわらず、大きな路断面を確保できる。言い換えれ
ば、十分な水量を保証でき、かつ見栄えも損なわれな
い。
【0031】しかも、車両のルーフ部側縁に流れた雨水
等は、モール本体が形成する本体水路部を経て、車両前
側の先端水路部へ導かれ、ここの排水スリットから車両
幅方向の中央側へ向けて排水されるため、雨水等がサイ
ドガラスの側へ流れにくくなるとともに、外観上も見栄
えのよいものとなる。
【0032】請求項2の考案では、サイドガーニッシュ
パネルの側縁からさらにこれより前側のチルト式サンル
ーフの側縁にわたって、大きな水路断面のルーフ水路が
確保され、かつこれが外から見えにくく、外観上の見栄
えが向上する。さらにこのチルト式サンルーフの前側に
おいて、モール先端部に前記排水スリットを設けること
により、請求項1の効果も相乗的に得られる。
【0033】請求項3の考案によれば、ルーフモールと
モールクリップとの装着構造を、スリット幅方向の一方
の側では差込み方式を、他方の側では爪係合方式を採用
したことにより、狭いスリットからでもルーフモールを
モールクリップに組み付けることができる。そのためル
ーフモールの設計の自由度が大幅に向上し、またルーフ
モール装着のためのスリットも小さいもので済むため、
外観意匠を損ねることがない。しかも、ルーフモールと
モールクリップとの結合状態における総断面積も、従来
に比べて小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるワンボックス車のルー
フ部分を示す斜視図。
【図2】図1におけるC−C断面図。
【図3】図1におけるA−A断面図。
【図4】図1におけるB−B断面図。
【図5】ルーフモールとその付近の平面図。
【図6】ルーフモールとその付近の側面図。
【図7】図5におけるD−D断面図。
【図8】図6におけるE−E断面図。
【図9】図6におけるF−F断面図。
【図10】図6におけるG−G断面図。
【図11】従来のルーフモールおよびルーフ水路を示す
簡略な断面図。
【図12】その部分の斜視図。
【符号の説明】
1 ルーフパネル 4 チルト式サンルーフ 5 スライド式サンルーフ 6 センタガーニッシュパネル 7 サイドガーニッシュパネル 12 ルーフモール 12a モール本体 12b モール先端部 13 ルーフ水路 13a 本体水路部 13b 先端水路部 30 排水スリット

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のルーフパネルに形成された開口を
    覆うサンルーフが前記ルーフパネルに外側から組み付け
    られる一方、前記サンルーフと面一となるように、かつ
    そのサンルーフの側方に隣接してサイドガーニッシュパ
    ネルが前記ルーフパネルに重ねて装着されるとともに、 前記ルーフパネルの側縁に沿って、前記サイドガーニッ
    シュパネルの側縁に外側から隣接するルーフモールが設
    けられ、そのルーフモールが車両前後方向に延びるルー
    フ水路を形成し、そのルーフ水路は、前記サイドガーニ
    ッシュパネルの側縁をはさんでその内側および外側にま
    たがる水路断面を有し、かつその内外の水路領域が互い
    に連通して形成されており、 前記ルーフモールはモール本体と、車両前側部分に対応
    するモール先端部とが、車両前後方向に連なるように一
    体化されたものであり、前記モール本体は上側に開口す
    る前記ルーフ水路である本体水路部を形成する一方、前
    記モール先端部は上側には閉じたトンネル状の先端水路
    部を形成し、かつその先端水路部には車両幅方向の中央
    側へ開口する排水スリットが設けられていることを特徴
    とするサンルーフ車のルーフ構造。
  2. 【請求項2】 前記サンルーフが車両前後方向に移動す
    るスライド式のものであり、このサンルーフの前側に、
    前端を始点として一定角度開くチルト式のサンルーフが
    設けられ、前記サイドガーニッシュパネルの側縁に前記
    チルト式サンルーフの側縁が連なるように配置されてい
    て、前記ルーフモールはそれらサイドガーニッシュパネ
    ルおよびチルト式サンルーフの各側縁に外側から沿うよ
    うに設けられている請求項1記載のルーフ構造。
  3. 【請求項3】 車両ルーフの両側縁部に前後方向に沿っ
    て形成されたスリットに、モールクリップを介してルー
    フモールを取り付ける構造において、 前記モールクリップが前記スリットの下側の空所に固定
    されるとともに、そのモールクリップには前記スリット
    の幅方向の片側に差込み部が、また反対側に係止部が形
    成され、 前記ルーフモールは、その幅寸法が前記スリットの幅寸
    法より大きなものとされ、かつその幅方向の片側に、前
    記スリットをくぐって前記モールクリップの差 込み部に
    差し込まれる被差込み部が形成され、また幅方向の中間
    部に、前記被差込み部が前記モールクリップの差込み部
    に差し込まれた状態において、前記係止部に係合する爪
    部が形成されていることを特徴とする車両のルーフモー
    ル取付構造。
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