JPH10119585A - オープンカーの排水構造 - Google Patents

オープンカーの排水構造

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Publication number
JPH10119585A
JPH10119585A JP8274279A JP27427996A JPH10119585A JP H10119585 A JPH10119585 A JP H10119585A JP 8274279 A JP8274279 A JP 8274279A JP 27427996 A JP27427996 A JP 27427996A JP H10119585 A JPH10119585 A JP H10119585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
hollow seal
weather strip
door
drain pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP8274279A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Fujihira
淳一 藤平
Kenichi Ikuta
憲一 生田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd filed Critical Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不可避的に浸入した雨水等を確実かつ迅速に
排水する。 【解決手段】 フロントピラー部からフロントヘッダ部
にわたってフロントウエザストリップ30を装着する。
このフロントウエザストリップ30は、雨樋部が形成さ
れた上辺部と、ドア開口部前縁に沿って装着される側辺
部と、側辺部の下端からドア開口部下端縁を構成するサ
イドシル部64まで延長された下辺端末部74とを有す
る。上辺部の雨樋部と、側辺部の中空シール部と、下辺
端末部74の中空シール部とに連なる排水路を形成す
る。下辺端末部74の中空シール部に、下方に延びるド
レインパイプ144を装着し、このドレインパイプ14
4をサイドシル部64に形成された挿通穴148に挿通
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室上部を覆うル
ーフ部が開閉可能なオープンカーの排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】開閉可能なルーフ部を有するオープンカ
ーの排水構造として、例えば、実開昭62−12772
0号に記載されたものがある。図12を参照して説明す
ると、このオープンカーのルーフ部1は、開閉可能に構
成され、閉じられた状態にあるとき(図に示す状態)、
フロントガラスの両側に設けられたフロントピラー部2
の上端を連結するフロントヘッダ部3に連結し、ここか
ら後方側へ折り畳まれて格納され得るようになってい
る。そして、フロントピラー部2からフロントヘッダ部
3にわたって、フロントウエザストリップ4が装着され
ている。
【0003】このフロントウエザストリップ4は、フロ
ントヘッダ部3に装着される上辺部5と、フロントピラ
ー部2からウエスト部より下方のドア開口部に沿って装
着される側辺部6とを有し、この側辺部6はドア開口部
下縁を構成するサイドシル部へと延長されている。そし
て、上辺部5には上向き桶状の雨樋部5aが形成される
とともに、側辺部6には上向きチャンネル状の水受部6
aが形成され、これら雨樋部5aと水受部6aとに連な
る排水路を形成している。フロントヘッダ部3後端とル
ーフ部1前端との間から雨水等が浸入した場合、この雨
水等は上記排水路を伝って流下され、例えば側辺部6か
らサイドシル部に延長された部分に形成された穴から排
水され、サイドシル部のドア開口面を伝って外部に排水
されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サイドシル
部にあっては、通常、ドア側にもサイドシル部との間を
シールするドアウエザストリップが設けられており、ド
アを閉めた状態で上記雨水等がサイドシル部へと排水さ
れると、この雨水等がドアウエザストリップによりせき
止められて車内側に溜められたままとなり、この溜めら
れた雨水等が車室内側へ浸入する虞がある。また、ドア
を開けたときに上記雨水等が一度に排水されてしまう。
【0005】本発明は、例えばフロントヘッダ部とフー
ル部前端との間から浸入した雨水等を、車室内側に漏ら
したり溜めたままにすることなく確実かつ迅速に外部に
排水することのできるオープンカーの排水構造を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
は、車室上方を覆うルーフ部が開閉可能に構成されたオ
ープンカーにおいて、フロントガラス両側のフロントピ
ラー部から、両フロントピラー部上端を連結するフロン
トヘッダ部にわたって装着されるフロントウエザストリ
ップを備え、このフロントウエザストリップは、上記フ
ロントヘッダ部に装着され、上向き桶状の雨樋部が形成
された上辺部と、上記フロントピラー部からウエストラ
イン下方のドア開口部前縁に沿って装着され、サイドド
アに当接する第1の中空シール部を有する側辺部と、こ
の側辺部の下端からドア開口部下端縁を構成するサイド
シル部まで延長され、第2の中空シール部を有する下辺
端末部と、を有し、上記雨樋部と第1の中空シール部と
第2の中空シール部とに連なる排水路を形成したオープ
ンカーの排水構造であって、上記下辺端末部の第2の中
空シール部から下方に延びるドレインパイプ部を設け、
このドレインパイプ部を上記サイドシル部に形成された
挿通穴に挿通させたことを特徴としている。
【0007】また、請求項2の発明は、上記ドレインパ
イプ部は、上記下辺端末部と同時に型成形されることを
特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の最適な実施の形態
を添付図面を参照して説明する。
【0009】図1,2は、本実施例の排水構造が適用さ
れたオープンカーを示す。このオープンカーは、車体上
部のルーフ部10が開閉可能に構成されている。ルーフ
部10を開放したときには、車体両側のセンターピラー
部分を跨ぐように車体に固定された補強部材としての門
型のセンターロールバー14のみを残して、フロントガ
ラス11を含めたフロント部12の後方側の車室上部が
開放される。このフロント部12は、フロントガラス1
1の両側縁に沿って設けられ、フロントガラス11と同
じ様に車体後方側へ傾斜しつつ上方へ延びるフロントピ
ラー部60と、両フロントピラー部60の上端を連結す
るように、フロントガラス11の上縁に沿って延びるフ
ロントヘッダ部62とを有している。一方、ルーフ部1
0を閉じた際には、幌16(図3等参照)が車幅方向全
域にわたって車室上部を覆うようになっている。なお、
図1,2では内部構造を示すために幌を省略している。
【0010】幌16の車幅方向両側縁に固定されるルー
フレール18は、車体前後方向に第1ルーフレール18
A,第2ルーフレール18B,および第3ルーフレール
18Cに3分割されており、これらルーフレール18
A,18B,18Cをリンク機構として、幌16は、図
1の矢印F1,F2の方向から車室後部側へ折り畳まれ
るようになっている。
【0011】一方、サイドドア32には、図1に示すよ
うに、ドアウエストラインLより上方側に、三角形状の
クォーターガラス76を固定するドアサッシュ78が設
けられている。このドアサッシュ78は、サイドドアガ
ラス34の前縁に沿って立設されたパーティションサッ
シュ部80と、車体側のフロントピラー部60に沿うよ
うに、パーティションサッシュ部80の上端から前方に
向けて傾斜して延びるフロントサッシュ部82とにより
略逆V字状に形成されている。
【0012】そして、各ルーフレール18にルーフウエ
ザストリップ28(図3等参照)を装着するとともに、
フロント部12にフロントウエザストリップ30を装着
し、これらルーフウエザストリップ28とフロントウエ
ザストリップ30とを連結して、幌16の前縁部やサイ
ドドア32および昇降式のリアサイドドアガラス36周
縁部との間を適宜にシールするようになっている。
【0013】フロントウエザストリップ30は、図2に
も示すように、ドア開口部に沿ってドアウエストライン
Lより下方へ延び、ドア開口部下縁のサイドシル部64
まで延長されている。すなわちフロントウエザストリッ
プ30は、フロントヘッダ部62に沿う押出成形された
上辺部66と、フロントピラー部60からウエスト部下
方のドア開口部前縁に沿って取り付けられる押出成形さ
れた側辺部68とをコーナー成形部70を型成形するこ
とにより接続し、かつ、側辺部68の下端部に、サイド
シル部64へと延長される下辺端末部74を型成形する
ことにより、ゴム等により各部一体に形成されている。
なお、図2ではサイドドアを省略して示している。
【0014】図3は、図1のIII−III線に沿う断
面対応図である。各ルーフレール18(18A,18
B,18C)は、強度を向上させるために、例えば金属
や合成樹脂から略同一断面形状の上向きチャンネル状に
折曲形成されている。ルーフレール18の外側面にはシ
ール部材24が取り付けられており、このシール部材2
4が幌16の2重に折り返された端部の内面に当接して
両者間をシールしている。各ルーフレール18には、そ
れぞれ、ネジ50によってリテーナ26が共締め固定さ
れており、このリテーナ26に上記ルーフウエザストリ
ップ28が装着されている。
【0015】各ウエザストリップ28は、リテーナ26
に嵌合する取付基部38と、隔壁40aによって内部が
2分割された中空シール部40と、この中空シール部4
0外面と滑らかに連続するように湾曲する補助リップ4
2と、から大略構成されており、例えば、公知の押出成
形法により形成された同一断面形状の押出部材の両端末
に、端面を型成形することによって、ゴム等により各部
一体に成形されている。中空シール部40は、幌16の
端縁に近接して幌16外面と滑らかに連続し、また補助
リップ42は、取付基部38やリテーナ26を覆い隠す
ように、ルーフレール18の縦壁に当接している。な
お、各ウエザストリップ28は、取り付けられるルーフ
レール18の端面よりも長手方向に若干張り出してお
り、幌16が車室上部を覆う閉位置にあるとき、隣り合
うウエザストリップ28の端面同士が突き当てられ、各
ウエザストリップ28が車体前後方向に滑らかに連続す
るようになっている。
【0016】このルーフ部10側縁においては、幌16
閉位置においてサイドドア32を閉めたとき、ルーフウ
エザストリップ28の中空シール部40にサイドドアガ
ラス34の上縁が当接し、この部分をシールするように
なっている。
【0017】図4は、図1のIV−IV線に沿う断面対
応図である。幌16の前端部には、2枚のパネル84
a,パネル84bの両端を接合した強度的に優れた閉断
面構造のフレーム84が車幅方向に延設されている。こ
のフレーム84の前部を幌16で被覆させた上で、ネジ
86を用いてリテーナ88をフレーム84に共締め固定
し、幌16の端縁をリテーナ88とフレーム84とによ
り狭持している。一方、フロントヘッダ部62は、イン
ナパネル62aとアウタパネル62bの両端を接合した
閉断面構造となっており、アウタパネル62bの後方側
に折曲形成されたチャンネル部90に上記フロントウエ
ザストリップ30の上辺部66が配設されている。
【0018】上辺部66は、車幅方向に平行に延びる前
後2つの中空シール部92,94を有している。これら
中空シール部92,94の基端部同士を底部リップ96
により連結することによって、車幅方向に延びる上向き
桶状の雨樋部98が形成されている。後方側の中空シー
ル部94の基部側には、芯金100aが埋設された断面
略U字状のウエルト部100が形成されており、このウ
エルト部100内面には上記インナパネル62aとアウ
タパネル62bとの後方側接合フランジの後端に折曲形
成された立ち上がりフランジ62cに嵌着する合計4本
のフランジ保持リップ100bが突設されている。
【0019】なお、本実施例にあっては、両中空シール
部92,94をそれぞれ別個に押出成形し、一方の中空
シール部92と一体に形成された底部リップ96を他方
の中空シール部94側へ接着しているが、例えば両中空
シール部92,94が同時に押出成形されるものであっ
てもよい。
【0020】このフロントヘッダ部62においては、ル
ーフ部10を閉じた際、幌16の前端縁16aが前側の
中空シール部92に圧接して、幌16とフロントヘッダ
部62との間が滑らかに閉塞され、かつ、ルーフ部10
の折り返された内面が後側の中空シール部94に圧接し
て、幌16との間を2重にシールするようになってい
る。
【0021】図5は、図1のV−V線に沿う断面対応図
である。フロントピラー部60は、フロントヘッダ部6
2と同様、インナパネル60aとアウタパネル60bと
を接合した閉断面構造となっており、そのドア開口部側
の接合フランジ60cに、フロントウエザストリップ3
0の側辺部68が装着されている。側辺部68は、断面
略U字状の取付基部102と、この取付基部102のド
ア開口部側の側部に付帯形成された中空シール部104
と、上記取付基部102の頂部から車内側へ延びる補助
リップ106とを有し、上述したように公知の押出成形
法によって同一断面形状に帯状に形成されている。
【0022】一方、ドアサッシュ78のフロントサッシ
ュ部82には、クォーターガラス76側へ向かってチャ
ンネル状に開口するチャンネル部材108が設けられ、
このチャンネル部材108内にクォーターガラス76端
縁を保持,シールするシール部材110が嵌着されてい
る。また、フロントサッシュ部82の外周側にはリテー
ナ112を介してドアウエザストリップ114が装着さ
れている。このドアウエザストリップ114は、リテー
ナ112に嵌着される中空状の取付基部116と、この
取付基部116の車内側側部に付帯形成された中空シー
ル部118と、取付基部116の車外側側部から突出す
る補助リップ120とを有し、断面略同一形状で帯状に
形成されている。
【0023】このフロントピラー部60においては、サ
イドドア32を閉めた際、フロントウエザストリップ3
0の中空シール部104がシール部材110の車内側リ
ップ110aに当接し、かつ、ドアウエザストリップ1
14の中空シール部118および補助リップ120がフ
ロントピラー部60のアウタパネル60b面に圧接し
て、フロントピラー部60とドアサッシュ78との間を
3重にシールするようになっている。
【0024】図6,7,8は、図1の符号VIで囲んだ
部分に対応した図であり、図6はフロントウエザストリ
ップ30のみを示し、図7は幌16を閉めた状態、図8
は幌16を開けた状態を示している。
【0025】図6に示すように、フロントウエザストリ
ップ30のコーナー成形部70は、上辺部66の端末に
接続する上辺接続部122と、側辺部68の中空シール
部104の下半分に接続する水受部124と、これら上
辺接続部122と水受部124との間に形成され、ルー
フウエザストリップ28の前端面28aが突き当てられ
るルーフ延長部126とにより各部一体に形成されてい
る。
【0026】上辺接続部122は、上辺部66側の部分
では、上辺部66と略同一断面形状となっており、2つ
の中空部を消失するように、徐々に断面形状を変化させ
つつ湾曲してルーフ延長部126の車内側側部に接続し
ている。この上辺接続部122においても、上辺部66
から連続する雨樋部98が形成されている。
【0027】水受部124は、上向き略半円筒型の桶状
に形成されており、側辺部68と滑らかに連続するよう
に、側辺部68の中空シール部104の延長線上に沿っ
て延びている。ルーフ延長部126は、ルーフウエザス
トリップ28から連続して見えるように、車体前後方向
に延びた中実略棒状に形成されており、このルーフ延長
部126の後端面126aに、ルーフウエザストリップ
28の前端面28aが突き当てられる。
【0028】なお、このルーフ延長部126の後端面1
26aは、水受部124の後端面124aと同一平面を
構成しており、車体側方から見たときに、上方側が前方
へ張り出すように、垂直面に対して傾斜している。言い
換えると、コーナー成形部70の水受部124やルーフ
延長部126は、下方側へ広がる形状となっており、そ
の下端に形成される水受部124は、コーナー成形部7
0の中で、最も車体後方側に張り出している。
【0029】そして、ルーフ延長部126には、雨樋部
98と水受部124とを連通する連通路130が形成さ
れている。すなわち連通路130の一端は、雨樋部98
に臨んだルーフ延長部126側部に開口し、連通路13
0の他端は、水受部124に臨んだルーフ延長部126
側部に開口している。
【0030】一方、サイドドア32側においては、図
7,8に示すように、パーティションサッシュ部80の
開口内周側にフロントサッシュ部82側のシール部材1
10と同様、クォーターガラス76を保持,シールする
シール部材132が配設されており、パーティションサ
ッシュ部80の外周側には、サイドドアガラス34の前
端縁を案内するドアグラスラン134が装着されてい
る。ドアグラスラン134は、三角形状のコーナーピー
ス136が配設されたドアサッシュ78上端部まで延長
され、同じくドアサッシュ78上端部まで延長されたド
アウエザストリップ114の後端部に当接,連結されて
いる。
【0031】サイドドア32を閉めたとき、ドアサッシ
ュ78の上端部内面がコーナー成形部70に当接すると
ともに、サイドドアガラス34上縁がルーフウエザスト
リップ28およびこのルーフウエザストリップ28に連
なるルーフ延長部126に当接し、この部分がシールさ
れる。
【0032】このとき、車体側方から見て、ルーフウエ
ザストリップ28の前端面が突き当てられるコーナー成
形部70の後端面126aが傾斜しており、水受部12
4が比較的後方側へ張り出しているため、上記後端面1
26aと、最大上昇位置にあるときのサイドドアガラス
34の上端縁34aとの交差位置X1が、コーナー成形
部70の水受部124の上方に配置される。
【0033】したがって、ドアサッシュ78上縁部とサ
イドドアガラス34上縁との継ぎ目部に生じる段差部
や、ルーフウエザストリップ28とコーナー成形部70
との突き合わせ部のシール乗り継ぎ部のような箇所にお
いて、不可避的に生じる隙間から雨水等が浸入した場合
にも、その雨水等は、下方に位置する水受部124に確
実に受け止められ、車室内側へ浸入することはない。
【0034】しかも、ドアサッシュ78の上縁部をコー
ナ成形部70内に当接させて、このコーナー成形部70
の後端面126aにルーフウエザストリップ28の前端
面28aが当接する構造としているため、ルーフウエザ
ストリップ28がドアサッシュ78のドアウエザストリ
ップ114やドアグラスラン134と干渉することもな
い。例えば図8に示すように、サイドドア32を閉めた
状態で幌16を閉じたとしても、ルーフウエザストリッ
プ28はドアサッシュ78等と接触することがないた
め、上記従来の如くゴム同士の当接によって望ましくな
い状態に変形させられる虞はない。
【0035】なお、コーナー成形部70の後端面126
aは、車体側方から見て、垂直面に対して上部側が車体
前方に張り出すように傾斜しているため、水受部124
を違和感なく後方側へ張り出すことが可能となってお
り、外観品質にも優れたものとなっている。さらに上記
傾斜によって、幌16を閉じる際にルーフウエザストリ
ップ28の前端面28aがコーナー成形部70の後端面
126aに良好に案内され得るようになっている。
【0036】図9は、図2の符号IXで囲んだ部分に相
当する図で、図10は図9のX−X線に沿う断面図であ
る。車体ボディ側のドア開口部における前下端コーナ部
は、サイドシル部64を含めてインナパネル64aとア
ウタパネル64bとを接合した構造となっており、ドア
開口部側の接合フランジ64cに、フロントウエザスト
リップ30の下辺端末部74が装着されている。
【0037】この下辺端末部74は、側辺部68の下端
末部を型内にセットした状態でゴム材料を注入成形する
ことにより、側辺部68と連続するように型成形され、
上記側辺部68と略同一断面形状となっており、車体側
のコーナ部の形状に沿って略直角に折曲されている。す
なわち下辺端末部74は、接合フランジ64cに嵌着す
る取付基部138と、側辺部68の中空シール部104
に連通する中空シール部140と、側辺部68の補助リ
ップ106から連続する補助リップ142とを有してい
る。なお、下辺端末部74の後方端末部は、中空シール
部140端末を閉塞するように、例えばつぶし成形また
は金型成形時に同時に穴埋め成形されている。
【0038】ここで下辺端末部74の端末付近における
中空シール部140の下面側には、装着穴146が形成
され、この装着穴146に筒状のドレインパイプ144
が装着されている。ドレインパイプ144は、ゴムや合
成樹脂等によって下辺端末部74とは別体に形成され、
一方の端末部外周には装着穴146の周縁部を狭持する
ストッパ部144aが形成されている。このドレインパ
イプ144は、予め下辺端末部74の装着穴146に挿
入,接着され、中空シール部140内に連通される。フ
ロントウエザストリップ30を車体ボディに組み付ける
際に、ドレインパイプ144は、鉛直方向に延びるよう
に、サイドシル部64におけるアウタパネル64b上面
に形成された挿通穴148に挿通される。この挿通穴1
48は、少なくともドレインパイプ144の外径よりも
大径に形成され、組付後における下辺端末部74の前後
調整移動を許容するように、前後に延びる長穴となって
いる。また、装着穴146より鉛直下方に位置するアウ
タパネル64bの下面には、地面に臨んだ排水穴150
が形成されている。
【0039】このサイドシル部64においては、上記下
辺端末部74の中空シール部140がサイドドア32に
当接するとともに、サイドドア32に装着されたドアウ
エザストリップ(図示せず)がサイドシル部64のドア
開口面に当接して、サイドドア32とサイドシル部64
との間をシールするようになっている。
【0040】次に本実施例の排水構造を詳述する。
【0041】例えばルーフ部10の開閉動作等の際に、
フロントヘッダ部62外面の後端縁と幌16の前端縁1
6aとの間から雨水等が不可避的に浸入した際、この雨
水等は雨樋部98へと導入され、この雨樋部98の両端
から図6の連通路130を通って水受部124へと滴下
される。また、上述したように、ドア開閉時やルーフ部
10の開閉等にともなって、図7に示すドアサッシュ7
8の上端部とサイドドアガラス34上縁との継ぎ目部
や、上記交差位置X1等から不可避的に浸入した雨水等
が、水受部124によって受け止められる。
【0042】このようにして水受部124に入った雨水
等は、水受部124の下流側に連続する側辺部68の中
空シール部104内へと流れ、この中空シール部104
に連通する下辺端末部74の中空シール部140内へと
流下する。そして、図9の矢印で示すように、中空シー
ル部140からドレインパイプ144へと導かれ、この
ドレインパイプ144の下端からサイドシル部64に形
成された排水穴150を通過して地面へと排水される。
すなわち、本実施例のルーフウエザストリップ28にあ
っては、雨樋部98,連通路130,水受部124,側
辺部68の中空シール部104,下辺端末部74の中空
シール部140およびドレインパイプ144へと連続す
る一連の排水路が形成されており、不可避的に浸入した
雨水等を、車室内等に漏らしたり溜めることなく、確実
かつ迅速に外部に排水できるようになっている。
【0043】なお、本実施例の下辺端末部74にあって
は、少なくともサイドシル部64に沿う水平部分には、
エア抜き用の穴が形成されていない。これは、第1には
このようなエア抜き用穴を形成すると、この穴から中空
シール部140内を流れる雨水等が洩れる心配があり、
第2には、上述したドレインパイプ144がエア抜き用
穴としての機能を兼用しているため、穴を別途形成する
必要がないからである。
【0044】図11は、下辺端末部の他の例を示し、上
記下辺端末部74と同一部分には同一参照符号を伏して
いる。ここでは、周知の型成形法によって、端末部15
2と同時にドレインパイプ部154を成形している。す
なわち、この端末部152では、中空シール部140の
後端部分が滑らかに湾曲して、下方側へ延びるドレイン
パイプ部154へと連なっている。このようにドレイン
パイプ部154を一体成形すれば、製造工数や部品点数
が減少されて、上記のような下辺端末部74に比してコ
ストメリットがある。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、例えば
フロントヘッダ部とフール部前端との間から浸入した雨
水等を、雨樋部,第1中空部,第2中空部およびドレイ
ンパイプを通じて確実かつ迅速に外部に排水することが
でき、このような雨水等が車室内側に溜まったままにな
ることを確実に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例に係わる排水構造が適用さ
れるオープンカーの斜視対応図。
【図2】図1のオープンカーを異なる方向から見た斜視
対応図。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面対応図。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面対応図。
【図5】図1のV−V線に沿う断面対応図。
【図6】図1の符号VIで囲った部分のフロントウエザ
ストリップを単体で示す斜視図。
【図7】図1の符号VIで囲った部分の拡大斜視対応
図。
【図8】図7と同じ部分の拡大斜視図で、幌を開閉した
状態を示す。
【図9】図2の符号IXで囲った部分の拡大対応図。
【図10】図9のX−X線に沿う断面図。
【図11】下辺端末部の他の例を示す断面斜視図。
【図12】従来の排水構造が適用されたオープンカーの
斜視図。
【符号の説明】
10…ルーフ部 16…幌 30…フロントウエザストリップ 60…フロントピラー部 62…フロントヘッダ部 64…サイドシル部 66…上辺部 68…側辺部 74…下辺端末部 104…中空シール部(第1の中空シール部) 140…中空シール部(第2の中空シール部) 144…ドレインパイプ 148…挿通穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室上方を覆うルーフ部が開閉可能に構
    成されたオープンカーにおいて、フロントガラス両側の
    フロントピラー部から、両フロントピラー部上端を連結
    するフロントヘッダ部にわたって装着されるフロントウ
    エザストリップを備え、このフロントウエザストリップ
    は、上記フロントヘッダ部に装着され、上向き桶状の雨
    樋部が形成された上辺部と、上記フロントピラー部から
    ウエストライン下方のドア開口部前縁に沿って装着さ
    れ、サイドドアに当接する第1の中空シール部を有する
    側辺部と、この側辺部の下端からドア開口部下端縁を構
    成するサイドシル部まで延長され、第2の中空シール部
    を有する下辺端末部と、を有し、上記雨樋部と第1の中
    空シール部と第2の中空シール部とに連なる排水路を形
    成したオープンカーの排水構造であって、 上記下辺端末部の第2の中空シール部から下方に延びる
    ドレインパイプ部を設け、このドレインパイプ部を上記
    サイドシル部に形成された挿通穴に挿通させたことを特
    徴とするオープンカーの排水構造。
  2. 【請求項2】 上記ドレインパイプ部は、上記下辺端末
    部と同時に型成形されることを特徴とする請求項1に記
    載のオープンカーの排水構造。
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