JP7358295B2 - 固定窓 - Google Patents

固定窓 Download PDF

Info

Publication number
JP7358295B2
JP7358295B2 JP2020080205A JP2020080205A JP7358295B2 JP 7358295 B2 JP7358295 B2 JP 7358295B2 JP 2020080205 A JP2020080205 A JP 2020080205A JP 2020080205 A JP2020080205 A JP 2020080205A JP 7358295 B2 JP7358295 B2 JP 7358295B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lip
vehicle
fixed window
opening
extended
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020080205A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021172299A (ja
Inventor
学 池上
真介 岩田
マルセル 賢司 林田
マーティン ジェフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hutchinson SA
Original Assignee
Hutchinson SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hutchinson SA filed Critical Hutchinson SA
Priority to JP2020080205A priority Critical patent/JP7358295B2/ja
Publication of JP2021172299A publication Critical patent/JP2021172299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7358295B2 publication Critical patent/JP7358295B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

本発明は、車両用ドアに取り付けられる固定窓に関する。
従来、車両用ドアには、上下方向にスライドして開閉可能な可動式の窓とともに固定窓を備えたドアがある。固定窓は、可動式の窓の車両後方側などに形成されたドアの狭い開口部を閉じるために、ドアパネルに固定される窓である。
このような固定窓として、特許文献1には、固定窓と当該固定窓の車外側の部材(ガーニッシュ等)との隙間から空気が車室内に侵入することを防止するために、固定窓の枠体と車外側の部材との間に複数のリップ部を備える構造が開示されている。
この構造では、車外側の部材からの空気の侵入経路を複数のリップ部によって遮断することにより、車両走行時の騒音抑制を図っている。
特開2014-180884号公報
しかしながら、この固定窓の構造では、固定窓をドアに固定した後に、グラスランチャンネルが固定窓と部分的に重なるように当該グラスランチャンネルをドアサッシュに車外側から取り付ける場合には、複数のリップ部を上端まで延長すると、グラスランチャンネルが複数のリップ部を噛み込み、グラスランチャンネルの組付け性を阻害するおそれがある。
また、リップ部がグラスランチャンネルに噛み込まれた状態では、リップが車外側の部材との接触を維持できないので、車室外から車室内へと空気の出入りを許容する隙間が生じる可能性がある。そのような隙間は、空気の流入により騒音が発生したり、または車外騒音の侵入経路となったりする。
本発明はかかる問題を解消するためになされたものであり、固定窓を車両用ドアのドアパネルに固定後にグラスランチャンネルを組み付ける場合であっても騒音抑制することが可能な固定窓を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の固定窓は、窓用の開口部を有するドアパネルと、前記開口部の上縁において車両前後方向に延びるチャンネル本体部、および前記開口部に対して車両後方側となる位置において前記チャンネル本体部から下方に延びる延設部を有するグラスランチャンネルと、前記延設部の車外側の面に沿うように配置され、前記ドアパネルの前記開口部の車両後方側の領域を加飾する外装部材と、前記外装部材の車室側の面において前記外装部材の外周縁に沿って延びるシール部材とを備えた車両用ドアにおける前記開口部に、前記外装部材と部分的に重なるように取り付けられる固定窓であって、透過性プレートと、前記透過性プレートの周縁を保持する枠体とを備え、前記枠体は、前記外装部材と部分的に重なる部分において、前記シール部材の車室側の面に当接して前記シール部材に沿って延びるように、上下方向に延びる上下方向部分と前記上下方向部分の上端に連続して前記延設部に向けて湾曲する湾曲部とをそれぞれ有する複数のリップ部と、前記複数のリップ部のうちのいずれかのリップ部の前記湾曲部と前記チャンネル本体部との隙間において上下方向に延びる延長リップ部と、前記延長リップ部に対して車両後方側の位置で前記延長リップ部と平行に延び、前記延設部と当接可能な後方リップ部とを備えていることを特徴とする。
かかる構成によれば、固定窓の枠体は、複数のリップ部に加えて、さらに、延長リップ部と後方リップ部とを備えている。延長リップ部は、上下方向に延び、グラスランチャンネルのチャンネル本体部に噛み込まない位置で、リップ部の湾曲部とチャンネル本体部との隙間を小さくすることが可能である。また、後方リップ部は、延長リップ部に対して車両後方側の位置で延長リップ部と平行に延び、グラスランチャンネルの延設部と当接することにより、上記の延長リップ部によって小さくなった隙間を通過する空気が車室内へ侵入することを防ぐことが可能である。その結果、固定窓を車両用ドアのドアパネルに固定後にグラスランチャンネルを組み付ける場合であっても、これらの延長リップ部と後方リップ部によって、グラスランチャンネルのチャンネル本体部と湾曲部との間に形成される固定窓と外装部材との間の隙間を通る車外側からの音の侵入経路を遮断することが可能であり、遮音性能を向上可能である。
上記の固定窓において、前記枠体は、隣接する2つの前記リップ部の前記上下方向部分同士を連結する連結部をさらに備えるのが好ましい。
かかる構成によれば、複数のリップ部の剛性を確保し、前記外装部材と当接する際の反力を維持することが可能になり、遮音効果を向上することが可能である。
上記の固定窓において、前記複数のリップ部は、車両前後方向における前方側に位置する第1リップ部と前記第1リップ部に対して後方側に位置する第2リップ部とを備え、 前記延長リップ部は、前記第1リップ部から延びて前記第1リップ部の前記上下方向部分の延在方向と同じ方向に延びるのが好ましい。
かかる構成によれば、延長リップ部が複数のリップ部のうちの車両前後方向における前方側に位置する第1リップ部の上下方向部分と連続して延設部への音の侵入経路を遮断することが可能であり、遮音効果をさらに向上することが可能である。
上記の固定窓において、前記複数のリップ部のそれぞれの湾曲部は、前記延設部に近づくにつれてリップ部の高さが低くなるように傾斜した斜面を有するのが好ましい。
かかる構成によれば、外装部材の外周縁に沿って延びるシール部材が複数のリップ部の湾曲部からグラスランチャンネルの延設部にかけて当接している位置では、湾曲部の斜面によって湾曲部と延設部との間の急な段差が緩和される。その結果、湾曲部と延設部との間におけるシール部材の連続性を担保することが可能になり、外装部材内部への空気および音の侵入をさらに効果的に防ぐことが可能である。
本発明の固定窓によれば、固定窓を車両用ドアのドアパネルに固定後にグラスランチャンネルを組み付ける場合であっても騒音抑制することができる。
本発明の実施形態に係る固定窓を備えた車両用ドアの全体構成を示す側面図である。 図1の車両用ドアを車室側から見た側面図である。 図1の固定窓および外装部材の周辺部を示す拡大図である。 図3の外装部材を取り外した状態を示す拡大図である。 図4のグラスランチャンネル、枠体後側ピラー部、およびシール部材の要部を示す拡大斜視図である。 図5のシール部材における車両前方側の部分を省略した状態を示す拡大斜視図である。 図6の拡大斜視図から型成形部をさらに省略した状態を示す拡大斜視図である。 図1の車両用ドアに取り付けられる固定窓の斜視図である。 図8の固定窓の上部後方側に設けられたシール部(湾曲部を有する複数のリップ部、延長リップ部、および後方リップ部の集合体)を示す拡大斜視図である。 図9のシール部を斜め後方から見た拡大斜視図である。 図6の拡大斜視図にシール部材および外装部材を追加した状態のXI-XI線断面図である。 図6の拡大斜視図にシール部材および外装部材を追加した状態のXI-XI線断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
図1~4に示される本実施形態の車両用ドア1は、車体の車両後方側X1に取り付けられるリヤドアであって、窓用の開口部8を有するドアパネル2と、開口部8の上縁において車両前後方向Xに延びるグラスランチャンネル6と、開口部8の後方側X1の外装部材であるアウターガーニッシュ7と、アウターガーニッシュ7の車室側の面に当接するシール部材9と、窓用の開口部8のうち車両後方側X1の狭い開口部8bに固定された固定窓10とを備える。
ドアパネル2は、車外側のアウタパネル3と、車室側のインナパネル4と、ドアサッシュ5とによって構成されている。ドアサッシュ5は、窓用の開口部8を形成する枠体であり、本実施形態では、インナパネル4と一体形成されている。なお、ドアサッシュ5は、インナパネル4と別部材として形成した後にインナパネル4に接合してもよい。
ドアサッシュ5は、ドアパネル2の車両前方側X2および車両後方側X1のそれぞれの端部から上下方向Zに延びる前側ピラー部5aおよび後側ピラー部5bと、車両前後方向Xに延びてこれら前側ピラー部5aおよび後側ピラー部5bの上端同士を連結する上側連結部5cとを有する。前側ピラー部5a、後側ピラー部5bおよび上側連結部5cによって、窓用の開口部8を形成する。前側ピラー部5aは、若干斜め後方に傾斜するように延びている。後側ピラー部5bは、若干斜め前方に傾斜するように延びている。
ドアサッシュ5によって形成される窓用の開口部8は、後述の枠体前側ピラー部15(固定窓10の枠体11の一部)によって、車両前方側X2の広い開口部8aと車両後方側X1の狭い開口部8bに仕切られている。なお、枠体前側ピラー部15以外の別のピラー部材によって、広い開口部8aと狭い開口部8bとを仕切ってもよい。
枠体前側ピラー部15は、前側ピラー部5aと平行に延びるように、若干斜め後方に傾斜するように延びている。狭い開口部8bは、後側ピラー部5bおよび枠体前側ピラー部15によって形成された略三角形状の開口部である。なお、広い開口部8aは、前側ピラー部5aおよび枠体前側ピラー部15(具体的には、図8に示される枠体前側ピラー部15に取り付けられたガイド部材21)に沿って上下方向に開閉可能な可動式の窓(図示せず)によって開閉される。
固定窓10は、狭い開口部8bを閉じるようにインナパネル4に固定されている。固定窓10は、車室側(図2および図8参照)からフランジボルトなどの締結部材16によってインナパネル4における開口部8bの下側の縁に沿って延びるベルトライン部4a(図2参照)締結されている。
グラスランチャンネル6は、開口部8の上縁において車両前後方向Xに延びるチャンネル本体部6aと、チャンネル本体部6aにおける開口部8に対して車両後方側X1となる後端部6a1から下方に延びる延設部として型成形部6bとを有する。
チャンネル本体部6aは、ドアサッシュ5のうち車両前後方向Xに延びる上側連結部5cの車外側の面に取り付けられている。
型成形部6bは、チャンネル本体部6aと連結されており、グラスランチャンネル6として1つの部品(組立体)を形成する。
型成形部6bの車外側の面は、車体の外形形状(とくに車体の側部後端付近の形状)に沿うような平面または曲面によって構成されている。
型成形部6bは、ドアサッシュ5の後側ピラー部5bに対してクリップ20(図5~7参照)を用いて着脱自在に固定されている。
アウターガーニッシュ7は、型成形部6bの車外側の面に沿うように配置され、ドアパネル2の開口部8の車両後方側X1の領域を加飾する外装部材である。アウターガーニッシュ7は、樹脂などによって形成された薄板状態の部材である。アウターガーニッシュ7は、ドアパネル2の開口部8の車両後方側X1の領域を加飾するように、ドアサッシュ5の後側ピラー部5b、グラスランチャンネル6の型成形部6b、および固定窓10の一部(具体的には、枠体後側ピラー部14に設けられたシール部22およびその周辺部)を車外側から覆う。
シール部材9は、アウターガーニッシュ7の車室側の面においてアウターガーニッシュ7の外周縁に沿って延びる矩形断面のひも状の部材である。シール部材9は、アウターガーニッシュ7の外周縁に沿って接着などによって固定されている。
したがって、シール部材9が接着されたアウターガーニッシュ7をドアパネル2に取り付けた状態では、シール部材9は、アウターガーニッシュ7とその車室側に位置する部材、すなわち、上記の後側ピラー部5b、型成形部6b、およびシール部22およびその周辺の枠体後側ピラー部14の部分との間に挟まれてアウターガーニッシュ7の車室側の面のシールをして空気および音の車室内への侵入を防ぐ。
シール部材9は、軟質でかつシール性を有する材料からなり、例えば、発泡シール材料(具体的には、エプトシーラー(登録商標)など)が用いられる。
(固定窓10の構成)
本実施形態の固定窓10は、車両用ドア1における開口部8にアウターガーニッシュ7と部分的に重なるように取り付けられている。
図8に示されるように、固定窓10は、透過性プレートとしての略三角形状のガラスプレート12と、ガラスプレート12の周縁を保持する枠体11とを備えている。
なお、本実施形態では、本発明の透過性プレートの一例としてガラスプレートを例に挙げて説明しているが、樹脂製のプレートであってもよい。また、透過性プレートの透過性については、完全な透過性でなくてもよく半透過性であってもよい。
枠体11は、図8~10に示されるように、略三角形状のガラスプレート12の周縁を保持するように、車両前後方向Xに延びる枠体下部13と、枠体後側ピラー部14と、枠体前側ピラー部15と、狭い枠体頂部17とを有し、合成樹脂などによって一体形成されている。ガラスプレート12は、枠体下部13、枠体後側ピラー部14、枠体前側ピラー部15、および枠体頂部17にそれぞれ保持される。
さらに、本実施形態の枠体11は、図5~10に示されるように、固定窓10とアウターガーニッシュ7との隙間から車内へ空気および音の侵入を防ぐために、アウターガーニッシュ7と重なる部分において、シール部22を備えている。シール部22は、上端が湾曲した複数のリップ部である第1リップ部23および第2リップ部24と、延長リップ部25と、後方リップ部26とを備えている。シール部22は、枠体11とともに樹脂によって一体形成されている。
複数のリップ部のうち第1リップ部23は、車両前方側X2に位置するリップ部であり、第2リップ部24は、第1リップ部23対して車両後方側X1に位置するリップ部である。第1リップ部23および第2リップ部24との間には、隙間29が形成され、隙間29内の空気もアウターガーニッシュ7内への音の侵入防止に寄与する。
第1リップ部23および第2リップ部24は、図5~7および図9~10に示されるように、シール部材9の車室側の面に当接してシール部材9に沿って延びるように、上下方向Zに延びる上下方向部分23a、24aと、上下方向部分23a、24aの上端に連続して型成形部6bに向けて湾曲する湾曲部23b、24bとを有する。
延長リップ部25は、図5~7および図9~11に示されるように、第1リップ部23および第2リップ部24のうちのいずれかの湾曲部23b、24b(本実施形態では、車両前方側X2の第1リップ部23の湾曲部23b)とチャンネル本体部6aとの隙間30において上下方向Zに延びる。延長リップ部25の上端は、チャンネル本体部6aに噛み込まれない位置にある。
すなわち、本実施形態の延長リップ部25は、第1リップ部23から延びて第1リップ部23の上下方向部分23aの延在方向と同じ方向に延びる。
後方リップ部26は、図5~7、図9~10および図12に示されるように、延長リップ部25に対して車両後方側X1の位置で延長リップ部25と平行に延び、型成形部6bに当接可能である。後方リップ部26は、図7、図9~10に示される枠体後側ピラー部14上端から後方側X1に突出する後方平板部27に設けられている。
また、本実施形態では、図6~7に示されるように、枠体11は、隣接する2つのリップ部23、24の上下方向部分23a、24a同士を連結する連結部28をさらに備える。連結部28は、少なくとも1個あればよく、上下方向部分23a、24aの延在方向に離間して複数個(例えば、4個程度)配置されてもよい。
図6~7および図9~10に示されるように、第1リップ部23および第2リップ部24のそれぞれの湾曲部23b、24bにおける型成形部6bに近い側の端部は、型成形部6bに近づくにつれてリップ部の高さが低くなるように傾斜した斜面23c、24cを有する。
(車両用ドア1の組立て手順)
上記の車両用ドア1を組み立てる場合、図2に示されるように、まず、ドアパネル2の開口部8に固定窓10を取り付ける。固定窓10は、開口部8の後方側X1の狭い開口部8bを塞ぐように、インナパネル4の開口部8bの下縁に沿うベルトライン部4aにボルトなどの締結部材16によって締結される。
ついで、図4および図6に示されるように、グラスランチャンネル6をドアパネル2に取り付ける。具体的には、グラスランチャンネル6のチャンネル本体部6aをドアサッシュ5の上側連結部5c(図1~2参照)に車外側から取り付けるとともに、型成形部6bを後側ピラー部5bに対してクリップ20を用いて固定する。ここで、延長リップ部25の上端は、チャンネル本体部6aに噛み込まれない位置にあるので、チャンネル本体部6aの取付け時に延長リップ部25がチャンネル本体部6aに噛み込まれることがない。
その後、図3に示されるように、シール部材9が接着されたアウターガーニッシュ7をドアパネル2における開口部8の車両後方側X1の部分に取り付ける。このとき、シール部材9は、図3、図5、図11~12に示されるように、アウターガーニッシュ7とその車室側に位置する部材、すなわち、上記の後側ピラー部5b、型成形部6b、およびシール部22(具体的には、第1リップ部23および第2リップ部24)およびその周辺の枠体後側ピラー部14の部分との間に挟まれてアウターガーニッシュ7の車室側の面のシールをして空気および音の車室内への侵入を防ぐ。
(本実施形態の特徴)
(1)
本実施形態の固定窓10は、上記の車両用ドア1における開口部8にアウターガーニッシュ7と部分的に重なるように取り付けられている。上記の車両用ドア1は、窓用の開口部8を有するドアパネル2と、開口部8の上縁において車両前後方向Xに延びるチャンネル本体部6a、および開口部8に対して車両後方側X1となる位置(後端部6a1)においてチャンネル本体部6aから下方に延びる型成形部6b(延設部)を有するグラスランチャンネル6と、型成形部6bの車外側の面に沿うように配置され、ドアパネル2の開口部8の車両後方側X1の領域を加飾するアウターガーニッシュ7と、アウターガーニッシュ7の車室側の面においてアウターガーニッシュ7の外周縁に沿って延びるシール部材9とを備えている。固定窓10は、ガラスプレート12と、ガラスプレート12の周縁を保持する枠体11とを備えている。枠体11は、アウターガーニッシュ7と部分的に重なる部分において、シール部材9の車室側の面に当接してシール部材9に沿って延びるように、上下方向Zに延びる上下方向部分23a、24aと上下方向部分23a、24aの上端に連続して型成形部6bに向けて湾曲する湾曲部23b、24bとをそれぞれ有する複数のリップ部である第1リップ部23および第2リップ部24と、複数のリップ部である第1リップ部23および第2リップ部24のうちのいずれかのリップ部23、24の湾曲部23b、24bとチャンネル本体部6aとの隙間30において上下方向Zに延びる延長リップ部25と、延長リップ部25に対して車両後方側X1の位置で延長リップ部25と平行に延び、型成形部6bと当接可能な後方リップ部26とを備えている。
この構成によれば、固定窓10の枠体11は、図5~7に示されるように、複数のリップ部である第1リップ部23および第2リップ部24に加えて、さらに、延長リップ部25と後方リップ部26とを備えている。延長リップ部25は、上下方向Zに延び、グラスランチャンネル6のチャンネル本体部6aに噛み込まない位置で、リップ部の湾曲部23b、24bとチャンネル本体部6aとの隙間30を小さくすることが可能である。また、後方リップ部26は、延長リップ部25に対して車両後方側X1の位置で延長リップ部25と平行に延び、グラスランチャンネル6の型成形部6bと当接することにより、上記の延長リップ部25によって小さくなった隙間を通過する空気が車室内へ侵入することを防ぐことが可能である。その結果、固定窓10を車両用ドアのドアパネル2に固定後にグラスランチャンネル6を組み付ける場合であっても、これらの延長リップ部25と後方リップ部26によって、グラスランチャンネル6のチャンネル本体部6aと湾曲部23b、24bとの間に形成される固定窓10とアウターガーニッシュ7との間の隙間30(図6参照)を通る車外側からの音の侵入経路を遮断することが可能であり、遮音性能を向上可能である。
しかも、複数のリップ部である第1リップ部23および第2リップ部24がシール部材9と当接することによって遮音効果をより向上することが可能である。
なお、複数のリップ部は2本以上であればよい。
(2)
本実施形態の固定窓10では、枠体11は、隣接する2つのリップ部の上下方向部分23a、24a同士を連結する連結部28(図6~7参照)を備える。この構成によれば、複数のリップ部である第1リップ部23および第2リップ部24の剛性を確保し、アウターガーニッシュ7と当接する際の反力を維持することが可能になり、遮音効果を向上することが可能である。
(3)
本実施形態の固定窓10では、複数のリップ部である第1リップ部23および第2リップ部24は、車両前後方向Xにおける前方側X2に位置する第1リップ部23と第1リップ部23に対して後方側X1に位置する第2リップ部24とを備える。延長リップ部25は、第1リップ部23から延びて第1リップ部23の上下方向部分23aの延在方向と同じ方向に延びる。
この構成によれば、延長リップ部25が複数のリップ部である第1リップ部23および第2リップ部24のうちの車両前後方向Xにおける前方側X2に位置する第1リップ部23の上下方向部分23aと連続して型成形部6bへの音の侵入経路を遮断することが可能であり、遮音効果をさらに向上することが可能である。
しかも、延長リップ部25は、前方側X2に位置する第1リップ部23の上下方向部分23aと連続しており、湾曲部23b、24bの外側に位置するので、シール部材9の湾曲部23b、24bに当接する部分と干渉せず、その結果、延長リップ部25が存在していても、シール部材9の連続性を担保することができる。
(4)
本実施形態の固定窓10では、複数のリップ部である第1リップ部23および第2リップ部24のそれぞれの湾曲部23b、24b(具体的には、型成形部6bに近い側の端部)は、型成形部6bに近づくにつれてリップ部の高さが低くなるように傾斜した斜面23c、24c(図6~7参照)を有する。
この構成によれば、アウターガーニッシュ7の外周縁に沿って延びるシール部材9が複数のリップ部である第1リップ部23および第2リップ部24の湾曲部23b、24bからグラスランチャンネル6の型成形部6bにかけて当接している位置では、湾曲部23b、24bの斜面23c、24cによって湾曲部23b、24bと型成形部6bとの間の急な段差が緩和される。その結果、湾曲部23b、24bと型成形部6bとの間におけるシール部材9の連続性を担保することが可能になり、アウターガーニッシュ7内部への空気および音の侵入をさらに効果的に防ぐことが可能である。
1 車両用ドア
2 ドアパネル
3 アウタパネル
4 インナパネル
5 ドアサッシュ
6 グラスランチャンネル
6a チャンネル本体部
6b 型成形部(延設部)
7 アウターガーニッシュ(外装部材)
8 開口部
8b 狭い開口部
9 シール部材
10 固定窓
11 枠体
12 ガラスプレート(透過性プレート)
23 第1リップ部
23a、24a 上下方向部分
23b、24b 湾曲部
23c、24c 斜面
24 第2リップ部
25 延長リップ部
26 後方リップ部
28 連結部
30 隙間

Claims (4)

  1. 窓用の開口部を有するドアパネルと、
    前記開口部の上縁において車両前後方向に延びるチャンネル本体部、および前記開口部に対して車両後方側となる位置において前記チャンネル本体部から下方に延びる延設部を有するグラスランチャンネルと、
    前記延設部の車外側の面に沿うように配置され、前記ドアパネルの前記開口部の車両後方側の領域を加飾する外装部材と、
    前記外装部材の車室側の面において前記外装部材の外周縁に沿って延びるシール部材と
    を備えた車両用ドアにおける前記開口部に、前記外装部材と部分的に重なるように取り付けられる固定窓であって、
    透過性プレートと、
    前記透過性プレートの周縁を保持する枠体と
    を備え、
    前記枠体は、前記外装部材と部分的に重なる部分において、
    前記シール部材の車室側の面に当接して前記シール部材に沿って延びるように、上下方向に延びる上下方向部分と前記上下方向部分の上端に連続して前記延設部に向けて湾曲する湾曲部とをそれぞれ有する複数のリップ部と、
    前記複数のリップ部のうちのいずれかのリップ部の前記湾曲部と前記チャンネル本体部との隙間において上下方向に延びる延長リップ部と、
    前記延長リップ部に対して車両後方側の位置で前記延長リップ部と平行に延び、前記延設部と当接可能な後方リップ部と
    を備えている
    固定窓。
  2. 前記枠体は、隣接する2つの前記リップ部の前記上下方向部分同士を連結する連結部をさらに備える、
    請求項1に記載の固定窓。
  3. 前記複数のリップ部は、車両前後方向における前方側に位置する第1リップ部と前記第1リップ部に対して後方側に位置する第2リップ部とを備え、
    前記延長リップ部は、前記第1リップ部から延びて前記第1リップ部の前記上下方向部分の延在方向と同じ方向に延びる
    請求項1または2に記載の固定窓。
  4. 前記複数のリップ部のそれぞれの湾曲部は、前記延設部に近づくにつれてリップ部の高さが低くなるように傾斜した斜面を有する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の固定窓。
JP2020080205A 2020-04-30 2020-04-30 固定窓 Active JP7358295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020080205A JP7358295B2 (ja) 2020-04-30 2020-04-30 固定窓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020080205A JP7358295B2 (ja) 2020-04-30 2020-04-30 固定窓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021172299A JP2021172299A (ja) 2021-11-01
JP7358295B2 true JP7358295B2 (ja) 2023-10-10

Family

ID=78279449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020080205A Active JP7358295B2 (ja) 2020-04-30 2020-04-30 固定窓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7358295B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006123633A (ja) 2004-10-27 2006-05-18 Toyoda Gosei Co Ltd 固定ガラス用ウエザストリップ
US20100001550A1 (en) 2004-12-23 2010-01-07 Gdx North America Inc. Sealing or guiding assemblies and methods of making them
JP2013184627A (ja) 2012-03-09 2013-09-19 Toyoda Gosei Co Ltd ガラスラン
JP2014180884A (ja) 2013-03-18 2014-09-29 Fuji Heavy Ind Ltd パーティションガラス
EP3395595A1 (en) 2017-04-26 2018-10-31 PSA Automobiles SA Window structure for automobile and automobile

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS583308U (ja) * 1981-06-30 1983-01-10 関東自動車工業株式会社 クオ−タウインドガラス取付構造
JPH0510034U (ja) * 1991-07-18 1993-02-09 東海興業株式会社 自動車用固定窓装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006123633A (ja) 2004-10-27 2006-05-18 Toyoda Gosei Co Ltd 固定ガラス用ウエザストリップ
US20100001550A1 (en) 2004-12-23 2010-01-07 Gdx North America Inc. Sealing or guiding assemblies and methods of making them
JP2013184627A (ja) 2012-03-09 2013-09-19 Toyoda Gosei Co Ltd ガラスラン
JP2014180884A (ja) 2013-03-18 2014-09-29 Fuji Heavy Ind Ltd パーティションガラス
EP3395595A1 (en) 2017-04-26 2018-10-31 PSA Automobiles SA Window structure for automobile and automobile

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021172299A (ja) 2021-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6585952B2 (ja) 自動車ドア用モールの取付構造
JP6700900B2 (ja) 自動車ドア用シール材
JP6700979B2 (ja) 自動車ドア用グラスラン
US10611223B2 (en) Glass run for automobile door
US20180290526A1 (en) Glass run for automobile door
CN108116202B (zh) 汽车车门用玻璃导槽的安装构造
JP2018069754A (ja) 車両用バックドア構造
US9884543B2 (en) Automobile back-door structure
JP4419799B2 (ja) 固定ガラス用ウエザストリップ
JP7358295B2 (ja) 固定窓
JP7392568B2 (ja) 固定窓
JP4719014B2 (ja) ドアシール構造
JP7095184B2 (ja) ウィンドウモールディングと係合するための一体型リープシール部分を伴うガラスランチャンネル
JP2007083943A (ja) ガラスランの組付構造
JP2022092409A (ja) ベルトモール
JP7112678B2 (ja) カバー部材及びカバー部材取付構造
JP7112679B2 (ja) カバー部材及びカバー部材取付構造
JP7435218B2 (ja) 固定窓、および当該固定窓を備えた車両用ドア
JP7355665B2 (ja) グラスランのコーナー部構造
JP2552192Y2 (ja) 自動車のシール構造
JP4962859B2 (ja) ガラスラン
JP2011025855A (ja) 自動車用ドアの吸い出され防止構造
JP2006036007A (ja) 窓組立体
JP2007290637A (ja) スライドドア車両のオープニングトリム構造
JP2007076442A (ja) ガラスラン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7358295

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150