JP2018069754A - 車両用バックドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リヤウインドとリヤスポイラとの合わせ部に水が溜まることを抑制する車両用バックドア構造を得る。
【解決手段】車両用バックドア構造S20は、車両後方側に向かうにしたがって車両下方に傾斜するリヤウインド24と、リヤウインド24の後端部の裏面側に接合されると共にリヤウインド24の後端部から車両後方側に延在されたインナパネル32と、インナパネル32の上方側に設けられたリヤスポイラ26と、リヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48に設けられたシール部材50と、を有する。シール部材50は、リヤウインド24の後端部の裏面側から延びてリヤスポイラ26の前端部の裏面側に接触すると共に、車両幅方向の少なくとも一箇所に合わせ部48の側とインナパネル32の表面側とを連通するスリット52を備えたリップ部50Bを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用バックドア構造に関する。
下記特許文献1には、上側のウインド及び下側のウインドと、上側のウインドと下側のウインドとの間に配置されたリヤスポイラと、両ウインド及びリヤスポイラを支持するバックドアフレームと、を備えたバックドア構造が開示されている。このバックドア構造では、上側のウインドとしてのウインド部とリヤスポイラとしてのスポイラ部とが樹脂成形により一体化された樹脂パネルが設けられている。なお、傾斜バックウインドの後端部と略鉛直ウインド上端部とを繋ぐガーニッシュを、略鉛直ウインド上端部と一体化した車両用リフトゲート構造として、引用文献2に記載されたものがある。
特開2016−037262号公報 特開平5−004520号公報
車両用バックドアでは、上側のウインドとリヤスポイラとの合わせ部に、隙見えを防止するためのリップを設ける場合がある。上記特許文献1に記載のバックドア構造では、上側のウインドとリヤスポイラとの合わせ部に、車両下方側に凹んだ凹状部が形成されており、凹状部にリップを設けた場合でも、凹状部に水が溜まる可能性があり、改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、リヤウインドとリヤスポイラとの合わせ部に水が溜まることを抑制することができる車両用バックドア構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両用バックドア構造は、車両後方側に向かうにしたがって車両下方に傾斜するリヤウインドと、前記リヤウインドの後端部の裏面側に接合されると共に、前記リヤウインドの後端部から車両後方側に延在されたバックドア本体と、前記バックドア本体の上下方向の上方側に設けられたリヤスポイラと、前記リヤウインドの後端部と前記リヤスポイラの前端部との合わせ部に設けられ、前記リヤウインドの後端部と前記バックドア本体との間をシールするシール部材と、前記シール部材に形成され、前記リヤウインドの後端部の裏面側から延びて前記リヤスポイラの前端部の裏面側に接触すると共に、車両幅方向の少なくとも一箇所に前記合わせ部の側と前記バックドア本体の表面側とを連通するスリットを備えたリップ部と、を有する。
請求項1記載の本発明によれば、リヤウインドの後端部の裏面側にバックドア本体が接合されており、バックドア本体は、リヤウインドの後端部から車両後方側に延在されている。バックドア本体の上下方向の上方側にリヤスポイラが設けられており、リヤウインドの後端部とリヤスポイラの前端部との合わせ部には、シール部材が設けられている。シール部材には、リヤウインドの後端部の裏面側から延びてリヤスポイラの前端部の裏面側に接触するリップ部が形成されており、リップ部は、車両幅方向の少なくとも一箇所に合わせ部の側とバックドア本体の表面側とを連通するスリットを備えている。これにより、リヤウインドを流れた水が、リヤウインドの後端部とリヤスポイラの前端部との合わせ部に流れた場合に、水がリップ部のスリットを通ってリヤスポイラの下方側のバックドア本体の表面に流れる。これにより、リヤウインドの後端部とリヤスポイラの前端部との合わせ部に水が溜まることが抑制される。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用バックドア構造において、前記リヤウインドとリヤスポイラは、車両幅方向の中央部に車両下方側へ凹む凹状の面を備えており、前記リップ部の前記スリットは、少なくとも前記凹状の面と対応する位置に設けられている。
請求項2記載の本発明によれば、リヤウインドとリヤスポイラは、車両幅方向の中央部に車両下方側へ凹む凹状の面を備えており、リップ部のスリットは、少なくとも凹状の面と対応する位置に設けられている。これにより、凹状の面となった低い部位に流れた水を、リップ部のスリットを通ってリヤスポイラの下方側のバックドア本体の表面に流すことができ、凹状の面に水が溜まらなくなる。このため、バックドアを開いたときに、凹状の面に溜まった水がリヤウインドの前端部から車両室内に流れ込むことが抑制され、意匠の自由度を向上させることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用バックドア構造において、前記リップ部の前記スリットは、前記リヤウインドの面沿いに車両後方側から見て、ステップ状又は斜面状とされている。
請求項3記載の本発明によれば、リップ部のスリットが、リヤウインドの面沿いに車両後方側から見て、ステップ状又は斜面状とされていることで、スリットから下側のバックドア本体が見えることが抑制され、見栄えの悪化が抑制される。また、バックドア本体が、例えば、炭素繊維強化プラスチック(CFPP:carbon-fiber-reinforced Plastic)などの樹脂製とされている場合に、紫外線によるバックドア本体の劣化を抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用バックドア構造において、前記バックドア本体は、車両幅方向の少なくとも一部に、車両後方側に向かって下り勾配とされると共に前記スリットを通った水が車両後方側に流れる傾斜部を備え、前記バックドア本体の後端部側と前記リヤスポイラの後部側との間には、前記傾斜部を流れた水が排出される排水部が設けられている。
請求項4記載の本発明によれば、バックドア本体は、車両幅方向の少なくとも一部に、車両後方側に向かって下り勾配とされる傾斜部を備えており、スリットを通った水が傾斜部の表面を車両後方側に流れる。さらに、傾斜部を流れた水は、バックドア本体の後端部側とリヤスポイラの後部側との間に設けられた排水部から排出される。このため、スリットを通ってバックドア本体の表面に流れた水が、滞留することが抑制され、水をスムーズに排水部から排出することができる。
本発明に係る車両用バックドア構造によれば、リヤウインドとリヤスポイラとの合わせ部に水が溜まることを抑制することができる。
第1実施形態に係る車両用バックドア構造が適用された車両を斜め後方側から見た斜視図である。 第1実施形態に係るバックドアを開放位置に配置した状態を示す側面図である。 第1実施形態に係るバックドアに設けられるリヤウインドとリヤスポイラとの合わせ部、及びインナパネルを示す断面図である。 第1実施形態に係るバックドアに設けられるシール部材のリップ部を示す断面図(図3中の4−4線に沿ったリップ部の断面図)である。 第1実施形態に係るバックドアに設けられるシール部材を斜め後方側から見た斜視図である。 第2実施形態に係る車両用バックドア構造に用いられるシール部材を示す側面図である。 第2実施形態に係る車両用バックドア構造に用いられるシール部材の一部を示す平面図である。 第2実施形態に係る車両用バックドア構造に用いられるシール部材の一部を示す背面図である。 第1比較例に係る車両用バックドア構造に設けられるリヤウインドとリヤスポイラとの合わせ部を示す断面図である。 第1比較例に係る車両用バックドア構造に設けられるシール部材のリップ部を示す断面図である。 第2比較例に係る車両用バックドア構造に設けられるシール部材のリップ部を示す断面図である。
本発明の実施形態に係る車両用バックドア構造について図面に基づいて説明する。なお、各図において適宜示される矢印RR、矢印UP、矢印RH及び矢印LHは、それぞれ本発明の実施の形態に係る車両用バックドア構造が適用された車両の後方向、上方向、前方向を向いた場合の右方向及び前方向を向いた場合の左方向を示している。また、以下の説明で、特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両における前後方向の前後、上下方向の上下、前方向を向いた場合の左右方向(車両の幅方向)の左右を示すものとする。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図5を用いて、第1実施形態に係る車両用バックドア構造について説明する。
図1には、車体12と、バックドア16とを含んで構成された車両10が示されている。図1に示されるように、車体12の後端には、車両前後方向に開口したドア開口部14が形成されている。車体12におけるドア開口部14の上縁部及び後述するインナパネル32の上縁部33(図2参照)には、車両幅方向を軸方向としてバックドア16を回動可能に支持するドアヒンジ18(図2参照)が設けられている。
バックドア16は、ドアヒンジ18(図2参照)回りに回動されることで、ドア開口部14を開放及び閉止可能とされている。図1では、バックドア16がドア開口部14を閉止する閉止位置に配置されている。図2では、バックドア16がドア開口部14を開放する開放位置に配置されている。
図2に示されるように、バックドア16は、車両側面視で略L字状に形成されており、閉止位置に配置された状態において、ドア開口部14の車両上方及び車両後方を閉止する。また、バックドア16は、車両上下方向の上端部から車両後方斜め下方側へなだらかに延びるドア上部16Aと、ドア上部16Aの車両前後方向の後端部から車両下方側へ垂下されたドア下部16Bと、を備えている(図1参照)。なお、バックドア16を構成する各部の配置については、バックドア16が閉止位置に配置された状態で説明する。
図1及び図2に示されるように、バックドア16は、バックドア本体22と、バックドア16における上部側に配置されたリヤウインド24と、リヤウインド24の後方側に配置されたリヤスポイラ26と、リヤスポイラ26の下方側に配置された小窓用のロアウインド28と、を含んで構成されている。リヤウインド24は、ドア上部16Aに配置されており、ロアウインド28は、ドア下部16Bの上部に配置されている。リヤスポイラ26は、リヤウインド24とロアウインド28との間に配置されている。
図3に示されるように、バックドア16には、第1実施形態の車両用バックドア構造S20が適用されている。バックドア本体22は、バックドア16の一部を構成すると共に車両内側に配置されるインナパネル32と、バックドア16の一部を構成すると共に車両外側に配置されるアウタパネル34(図1及び図2参照)と、を備えている。インナパネル32は、リヤウインド24が配置される上側の開口部と、ロアウインド28が配置される下側の開口部と、を備えている。アウタパネル34(図1及び図2参照)は、ロアウインド28の下側に配置されている。インナパネル32とアウタパネル34とは、周縁部が溶接又は接着等により接合されている。
図3に示されるように、リヤウインド24には、バックドアガラス24Aが配置されており、バックドアガラス24Aは、車両後方側に向かうにしたがって車両下方に傾斜している。インナパネル32は、バックドアガラス24Aの後端部が取り付けられる取付部32Aと、取付部32Aから車両前後方向の後方側に延在されると共に車両後方側に向かって下り勾配となるように傾斜する傾斜部32Bと、を備えている。傾斜部32Bは、車両後方側に向かって下り勾配となるようになだらかに傾斜している。本実施形態では、傾斜部32Bは、インナパネル32の幅方向のほぼ全体に形成されている。また、インナパネル32は、取付部32Aの前端部に車両上方側に屈曲されたフランジ部32Cを備えている。さらに、インナパネル32は、傾斜部32Bの後端部から車両下方側に延びた縦壁部32Dと、縦壁部32Dの下端部から車両後方側に屈曲されたフランジ部32Eと、を備えている。
バックドアガラス24Aの後端部は、インナパネル32の取付部32Aの上方側に延在されている。インナパネル32の取付部32Aの上面には、接着剤が配置された接着部36が設けられており、接着部36により、バックドアガラス24Aの後端部の裏面側がインナパネル32の取付部32Aの上面に接着されている。
ロアウインド28には、ロアガラス28Aが配置されており、ロアガラス28Aは、略車両上下方向に沿って配置されている。ロアガラス28Aの上端部は、インナパネル32の縦壁部32Dの後方側に延在されている。インナパネル32の縦壁部32Dの後面には、接着剤が配置された接着部38が設けられており、接着部38により、ロアガラス28Aの上端部の裏面側がインナパネル32の縦壁部32Dの後面に接着されている。
インナパネル32の傾斜部32Bの車両上下方向の上方側には、リヤスポイラ26が配置されている。リヤスポイラ26は、略車両前後方向に配置された壁部26Aと、壁部26Aの前端部から略車両下方側に屈曲された屈曲部26Bと、壁部26Aの車両前後方向の後側の後端部26Cと、を備えている。後端部26Cには、壁部26Aから僅かに車両下方側に屈曲された突部が形成されている。図示を省略するが、リヤスポイラ26は、例えば、樹脂製とされ、車両幅方向の両端部及び車両幅方向の複数の箇所で、インナパネル32に接着等により接合されている。
リヤスポイラ26の後方側には、ハイマウントストップランプ40が設けられている。ハイマウントストップランプ40は、車両後方側に凸状に突出する形状とされている。リヤスポイラ26とハイマウントストップランプ40との間には、シール部材42が配置されている。ハイマウントストップランプ40は、リヤスポイラ26の壁部26Aの後部に接着等により取り付けられている。ハイマウントストップランプ40の下部には、車両前後方向の後側から前方のロアガラス28A側に突出する突出部44が設けられている。突出部44とロアガラス28Aとの間には、後述する水Wが排出される排水部46が形成されている。排水部46は、水Wが流れる開口部とされている。言い換えると、排水部46は、インナパネル32の後端部側(第1実施形態では、インナパネル32の後端部側のロアウインド28)と、リヤスポイラ26の後部側(第1実施形態では、リヤスポイラ26の後部側のハイマウントストップランプ40)との間に形成されている。
図1に示されるように、リヤスポイラ26の壁部26A(図3参照)の上面の少なくとも前部側は、車両後方側から見た状態で、略車両幅方向中央部に車両下方側へ凹状になだらかに湾曲した凹状面27Aを備えると共に、凹状面27Aの車両幅方向両側に車両上方側へ凸状になだらかに湾曲した凸状面27Bを備えている。ここで、凹状面27Aは、車両下方側へ凹む凹状の面の一例である。すなわち、リヤスポイラ26の壁部26Aの上面の少なくとも前部側は、車両後方側から見た状態で、略逆W形状(略M字状)に形成されている。
また、リヤウインド24に配置されたバックドアガラス24A(図3参照)の上面の少なくとも後部側は、車両後方側から見た状態で、略車両幅方向中央部に車両下方側へ凹状になだらかに湾曲した凹状面25Aを備えると共に、凹状面25Aの車両幅方向両側に車両上方側へ凸状になだらかに湾曲した凸状面25Bを備えている。ここで、凹状面25Aは、車両下方側へ凹む凹状の面の一例である。リヤウインド24の凹状面25Aは、車両幅方向におけるリヤスポイラ26の凹状面27Aと対応する位置に設けられている。リヤウインド24の2つの凸状面25Bは、車両幅方向におけるリヤスポイラ26の2つの凸状面27Bと対応する位置に設けられている。
図3に示されるように、リヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48には、リヤウインド24の後端部とインナパネル32との間をシールするシール部材50が設けられている。リヤウインド24におけるバックドアガラス24Aの後端部は、インナパネル32の取付部32Aの接着部36の位置よりも後方側に延在されている。シール部材50は、接着部36の位置よりも後方側でバックドアガラス24Aの後端部の裏面に取り付けられている。車両側面視にて、シール部材50は、略L字状に形成されている。より具体的には、図3及び図5に示されるように、シール部材50は、車両前側に配置されると共に車両上下方向の長さが長い基部50Aと、基部50Aの車両後側に配置されると共に車両上下方向の長さが短いリップ部50Bと、を備えている。リップ部50Bは、基部50Aから車両後方側に延びている。
図3に示されるように、基部50Aの上面は、バックドアガラス24Aの後端部の裏面(図3では下面)に接着等により接合されている。基部50Aの下面は、インナパネル32の取付部32Aに接触している。なお、基部50Aの下面は、インナパネル32の取付部32Aに接着等により接合してもよい。リップ部50Bの先端部は、リヤスポイラ26の屈曲部26Bに接触すると共に屈曲部26Bよりも後方側に延びている。言い換えると、シール部材50のリップ部50Bは、リヤウインド24の後端部の裏面側から延びてリヤスポイラ26の前端部の裏面側に接触する構成とされている。
図4に示されるように、車両幅方向に沿った断面視にて、シール部材50の上面は、リヤスポイラ26の上面及びバックドアガラス24Aの上面(図1参照)の形状に合わせた形状とされている。より具体的には、シール部材50のリップ部50Bの上面は、略車両幅方向中央部に車両下方側へ凹状になだらかに湾曲した凹状面51Aを備えると共に、凹状面51Aの車両幅方向両側に車両上方側へ凸状になだらかに湾曲した凸状面51Bを備えている(図1参照)。すなわち、シール部材50のリップ部50Bの上面は、略逆W形状(略M字状)に形成されている。
図4及び図5に示されるように、シール部材50は、リップ部50Bにおける凹状面51Aが設けられた部位に、合わせ部48の側(図3参照)とインナパネル32の表面側(上面側)(図3参照)とを連通する複数のスリット52を備えている。リップ部50Bの複数のスリット52は、車両幅方向におけるバックドアガラス24Aの凹状面25A及びリヤスポイラ26の凹状面27Aと対応する位置に設けられている。スリット52は、上部がリップ部50Bの上面に開口しており、下部がリップ部50Bの下面に開口している。スリット52の上部の開口は、車両前後方向に沿って配置されている。本実施形態では、スリット52は、リップ部50Bの前後方向のほぼ全長に形成されている。
スリット52は、車両後方側から見て、ステップ状に形成されている。言い換えると、車両後方側から見て、リップ部50Bの断面が略Z状に形成されており、スリット52の断面は、車両後方側から見て、クランク状に形成されている。より具体的には、スリット52は、リップ部50Bの上面から略車両下方側に配置された上縦孔52Aと、上縦孔52Aの下端部から略車両幅方向一方側(本実施形態では、車両幅方向右側)に配置された横孔52Bと、横孔52Bの略車両幅方向一方側(本実施形態では、車両幅方向右側)の端部から略車両下方側に配置された下縦孔52Cと、を備えている。
スリット52の断面が、車両後方側から見て、ステップ状に形成されていることで、図4中の視線Eに示されるように、車両上方側からスリット52を見たときに、リップ部50Bの下方側のインナパネル32(図3参照)が見えにくくなる。
また、スリット52の断面が、車両後方側から見て、ステップ状に形成されていることで、図4中に示されるように、ごみ等の異物60(例えば、枯葉や小石など)がスリット52を通ってインナパネル32とリヤスポイラ26との間に入り込むことが抑制されるようになっている。すなわち、スリット52が、車両後方側から見て、ステップ状に形成されていることで、異物60をせき止める構造とされている。
また、リップ部50Bのスリット52が、合わせ部48の側とインナパネル32の表面側(上面側)とを連通している。これにより、図3中の矢印Aに示されるように、水(水滴)Wがバックドアガラス24Aを流下して、リヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48に入った時に、水Wがスリット52を通過するようになっている。すなわち、合わせ部48の側の水Wがスリット52を通ってインナパネル32の表面側(上面側)に抜ける。さらに水Wは、矢印Bに示すように、インナパネル32の傾斜部32Bをロアウインド28側に向かって流れるようになっている。
図3に示されるように、突出部44とロアガラス28Aとの間には、排水部46が形成されている。これにより、インナパネル32の傾斜部32Bからロアウインド28のロアガラス28A側に流れた水Wが、排水部46を通過してバックドア16の外部に排出されるようになっている。
次に、第1実施形態の作用及び効果について説明する。
図3に示されるように、車両用バックドア構造S20を備えたバックドア16には、リヤウインド24の後端部の裏面にインナパネル32が接着部36により接合されており、インナパネル32は、リヤウインド24の後端部から車両後方側に延在されている。インナパネル32の傾斜部32Bの上下方向の上方側にリヤスポイラ26が設けられており、リヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48には、シール部材50が設けられている。シール部材50には、リヤウインド24の後端部の裏面側から延びてリヤスポイラ26の前端部の裏面側に接触するリップ部50Bが形成されている。リップ部50Bは、車両幅方向の中央部の凹状面51Aが設けられた位置に、合わせ部48の側とインナパネル32の表面側(上面側)とを連通する複数のスリット52を備えている。
これにより、図3中の矢印Aに示されるように、リヤウインド24のバックドアガラス24Aを流れた水Wが、リヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48に流れる。その際、水Wがシール部材50のリップ部50Bの複数のスリット52を通って、矢印Bに示されるようにリヤスポイラ26の下方側のインナパネル32の表面(すなわち、傾斜部32Bの上面)に流れる。これにより、リヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48に水Wが溜まることが抑制される。
また、車両用バックドア構造S20では、リヤウインド24は、車両幅方向の中央部に車両下方側へ凹んだ凹状面25Aを備えており、リヤスポイラ26は、車両幅方向の中央部に車両下方側へ凹んだ凹状面27Aを備えている。リップ部50Bは、凹状面25A及び凹状面27Aと対応する位置に、車両下方側へ凹んだ凹状面51Aを備えており、リップ部50Bの複数のスリット52は、少なくとも凹状面25A及び凹状面27Aと対応する凹状面51Aに形成されている。これにより、凹状面25A、27A及び凹状面51Aとなった低い部位に流れた水Wを、リップ部50Bのスリット52を通ってリヤスポイラ26の下方側のインナパネル32の表面(すなわち、傾斜部32Bの上面)に流すことができ、凹状面25A、27A及び凹状面51Aに水が溜まらなくなる。このため、バックドア16を開いたときに(図2参照)、凹状面25A、27A及び凹状面51Aに溜まった水がリヤウインド24の前端部から車両室内に流れ込むことが抑制され、意匠の自由度を向上させることができる。
また、図4及び図5に示されるように、リップ部50Bのスリット52は、リヤウインド24の面沿いに車両後方側から見て、断面がステップ状に形成されている。このため、図4中の視線Eに示されるように、車両用バックドア構造S20では、スリットが略車両上下方向に直線状に形成されている場合に比べて、リップ部50Bのスリット52から下側のインナパネル32(図3参照)が見えることが抑制され、見栄えの悪化が抑制される。また、スリット52が、車両後方側から見て断面がステップ状に形成されていることで、図4中に示されるように、ごみ等の異物60がスリット52を通ってインナパネル32とリヤスポイラ26との間に入り込むことが抑制される。また、インナパネル32が、例えば、炭素繊維強化プラスチック(CFPP:carbon-fiber-reinforced Plastic)などの樹脂製とされている場合に、リップ部50Bのスリット52を通して下側のインナパネル32(図3参照)に紫外線が当たることが抑制され、紫外線によるインナパネル32の劣化を抑制することができる。
さらに、車両用バックドア構造S20では、インナパネル32は、車両後方側に向かって下り勾配とされた傾斜部32Bを備えている。このため、図3中の矢印Cに示されるように、リップ部50Bのスリット52を通った水Wが、傾斜部32Bの上面を車両後方側に向かって流れる。さらに、インナパネル32の後端部側には、ロアガラス28Aとリヤスポイラ26の後部側の突出部44との間に排水部46が設けられている。これにより、図3中の矢印Cに示されるように、インナパネル32の後端部側に流れた水Wは、ロアガラス28Aとリヤスポイラ26の後部側の突出部44との間の排水部46からバックドア16の外部に排出される。このため、リップ部50Bのスリット52を通ってインナパネル32の表面に流れた水Wが滞留することが抑制され、水Wをスムーズに排水部46から排出することができる。
図7には、第1比較例の車両用バックドア構造S102が適用されたバックドア100の一部が拡大された断面図にて示されている。図7に示されるように、バックドア100では、リヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48にシール部材104が設けられている。シール部材104は、略L字状に形成されている。シール部材104は、車両前側に配置されると共に車両上下方向の長さが長い基部104Aと、基部104Aの車両後側に配置されると共に車両上下方向の長さが短いリップ部104Bと、を備えている。基部104Aの上面は、バックドアガラス24Aの後端部の裏面に接着等により接合されている。リップ部104Bは、基部104Aから車両後方側に延びている。リップ部104Bの先端部は、リヤスポイラ26の屈曲部26Bに接触すると共に屈曲部26Bよりも後方側に延びている。
図8には、シール部材104のリップ部104Bが車両幅方向に沿った断面図にて示されている。図8に示されているように、リップ部104Bの上面は、車両幅方向の中央部105Aが車両上方側に突出すると共に車両幅方向両側の端部105Bが車両下方側に配置された凸状の湾曲面とされている。シール部材104のリップ部104Bには、スリットが設けられていない。このため、リヤウインド24からリヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48(図7参照)に入った水Wは、リップ部104Bの上面の湾曲面に沿って、車両幅方向の中央部105Aから車両幅方向外側の端部105Bに向かって流れ、リップ部104Bの車両幅方向外側の端部105Bから車両下方側に落下する。
図9には、第2比較例の車両用バックドア構造S112が適用されたシール部材114のリップ部114Bが車両幅方向に沿った断面図にて示されている。図9に示されるように、リップ部114Bの上面は、略車両幅方向中央部に車両下方側へ凹状になだらかに湾曲した凹状面115Aを備えると共に、凹状面115Aの車両幅方向両側に車両上方側へ凸状になだらかに湾曲した凸状面115Bを備えている(図1参照)。すなわち、シール部材114のリップ部114Bの上面は、略逆W形状(略M字状)に形成されている。シール部材114のリップ部114Bには、スリットが設けられていない。
図示を省略するが、シール部材114は、リヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48(図7参照)に設けられている。上記の車両用バックドア構造S112では、リヤウインド24からリヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48(図7参照)に入った水は、リップ部114Bの凹状面115A付近に溜まる可能性がある。
これに対し、図4等に示されるように、第1実施形態の車両用バックドア構造S20では、シール部材50のリップ部50Bは、車両幅方向の中央部の凹状面51Aの位置に複数のスリット52を備えている。これにより、リップ部50Bの凹状面51Aに流れた水Wを、リップ部50Bのスリット52を通ってリヤスポイラ26の下方側のインナパネル32の表面に流すことができ、リップ部50Bの凹状面51A付近に水Wが溜まることを抑制することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図6A〜図6Cを用いて、第2実施形態に係る車両用バックドア構造について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図6A〜図6Cには、第2実施形態に係る車両用バックドア構造S78に用いられるシール部材80の側面図、シール部材80の一部の平面図、及びシール部材80の一部の背面図が示されている。図6A〜図6Cに示されるように、シール部材80は、車両前側に配置されると共に車両上下方向の長さが長い基部80Aと、基部80Aの車両後側に配置されると共に車両上下方向の長さが短いリップ部80Bと、を備えている。リップ部80Bは、基部80Aから車両後方側に延びている。
図示を省略するが、車両用バックドア構造S78におけるシール部材80が設けられる位置は、第1実施形態のシール部材50(図3参照)が設けられる位置と同じである。図示を省略するが、基部80Aの上面は、バックドアガラス24A(図3参照)の後端部の裏面に接着等により接合されている。リップ部80Bの先端部は、リヤスポイラ26の屈曲部26B(図3参照)に接触すると共に屈曲部26Bよりも後方側に延びている。
シール部材80のリップ部80Bの上面は、略車両幅方向中央部に車両下方側へ凹状になだらかに湾曲した凹状面81Aを備えると共に、凹状面81Aの車両幅方向両側に車両上方側へ凸状になだらかに湾曲した凸状面(図示省略)を備えている。すなわち、シール部材80のリップ部80Bの上面は、略逆W形状(略M字状)に形成されている。
シール部材80は、リップ部80Bにおける凹状面81Aが設けられた部位に、複数のスリット82を備えている。スリット82は、合わせ部48の側とインナパネル32の表面側(図3参照)とを連通する形状とされている。スリット82は、車両後方側から見て、リップ部80Bの上面に対して傾斜する斜面状に形成されている。より具体的には、スリット82は、リップ部80Bの上面に開口した開口部82Aと、平面視にて開口部82Aとほぼ平行にずらした位置に配置されると共にリップ部80Bの下面に開口した開口部82Bと、開口部82Aと開口部82Bとを繋ぐ孔部82Cと、を備えている。孔部82Cは、略直線形状に形成されると共に、リップ部80Bの上面に対して傾斜する方向に配置された斜面部を備えている。
上記の車両用バックドア構造S78では、リヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48に流れた水W(図3参照)が、シール部材80のリップ部80Bの複数のスリット82を通って、リヤスポイラ26の下方側のインナパネル32の傾斜部32Bの上面に流れる。これにより、リヤウインド24の後端部とリヤスポイラ26の前端部との合わせ部48に水Wが溜まることが抑制される。
また、リップ部80Bのスリット82は、車両後方側から見て、リップ部80Bの上面に対して傾斜する斜面状に形成されている。これにより、車両用バックドア構造S78では、スリットが略車両上下方向に直線状に形成されている場合に比べて、リップ部80Bのスリット82から下側のインナパネル32(図3参照)が見えることが抑制され、見栄えの悪化が抑制される。また、インナパネル32が、例えば、炭素繊維強化プラスチック(CFPP)などの樹脂製とされている場合に、リップ部80Bのスリット82を通して下側のインナパネル32(図3参照)に紫外線が当たることが抑制され、紫外線によるインナパネル32の劣化を抑制することができる。
さらに、スリット82によりリップ部80Bの断面が斜面状とされていることで、通常のスリットが無いリップを金型でカットするのみで成形できる構造となり、生産性を向上することができる。
なお、シール部材の形状は、第1実施形態又は第2実施形態のシール部材50、80の形状に限定するものではなく、変更が可能である。シール部材50、80は、車両幅方向中央部に車両下方側へ凹状に凹む凹状面51A、81Aと、凹状面51A、81Aの車両幅方向両側に車両上方側へ突出する凸状面51Bを備えていたが、例えば、凸状面を有しない形状でもよい。また、シール部材は、車両幅方向中央部が車両幅方向両端部よりも車両上方側へ突出する湾曲形状であってもよい。
また、リヤウインドとリヤスポイラの形状は、第1実施形態のリヤウインド24とリヤスポイラ26の形状に限定するものではなく、変更が可能である。リヤウインド24とリヤスポイラ26は、車両幅方向中央部に車両下方側へ凹状に凹む凹状面25A、27Aと、凹状面25A、27Aの車両幅方向両側に車両上方側へ突出する凸状面25B、27Bを備えていたが、例えば、凸状面を有しない形状でもよい。また、リヤウインドとリヤスポイラは、車両幅方向中央部が車両幅方向両端部よりも車両上方側へ突出する湾曲形状であってもよい。
また、シール部材のリップ部に設けられるスリットの形状も、第1実施形態又は第2実施形態のシール部材50、80のリップ部50B、80Bに設けられるスリット52、82の形状に限定するものではなく、変更が可能である。また、シール部材のリップ部に設けられるスリットは、車両後方側から見た状態で、ステップ状又は斜面状以外の形状としてもよい。例えば、シール部材のリップ部に設けられるスリットは、車両後方側から見た状態で、略S字状、略C字状、水平方向に対して傾いて配置された略L字状などの形状に変更してもよい。また、シール部材のリップ部に設けられるスリットは、車両後方側から見た状態で、略Y字状など、水が流入する開口の数と、水が排出される開口の数が異なる形状としてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、シール部材50、80のリップ部50B、80Bは、車両幅方向に複数のスリット52、82を備えていたが、本発明は、この構成に限定するものではない。例えば、リヤウインド24やリヤスポイラ26が、車両幅方向中央部に車両下方側へ凹状に凹んだ凹状面25A、27Aを備える場合、凹状面25A、27Aと対応するリップ部の車両幅方向の少なくとも一箇所にスリットを備える構成でもよい。また、例えば、リヤウインドやリヤスポイラが、車両後方側から見て車両幅方向中央部が車両幅方向両端部よりも車両上方側へ凸状に突出する湾曲形状に形成されている場合、リップ部の車両幅方向外側にスリットを設けてもよい。また、シール部材のリップ部の車両幅方向の全域に複数のスリットを設けてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、インナパネル32は、車両幅方向のほぼ全体に車両後方側に向かって下り勾配となるように傾斜する傾斜部32Bを備えているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、インナパネル32の車両幅方向の少なくとも一部に、車両後方側に向かって下り勾配とされる傾斜部を備える構成でもよい。また、排水部も、第1及び第2実施形態のインナパネル32の後端部側に車両幅方向に沿って設けられる排水部46に限定されるものではなく、インナパネル32の後端部側における車両幅方向の一部に排水部が形成されている構成でもよい
また、第1及び第2実施形態では、シール部材50、80は、バックドアガラス24Aの後端部の裏面に接着等により取り付けられていたが、本発明は、この構成に限定するものではない。例えば、シール部材は、インナパネル等のバックドア本体に接着等により取り付けられる構成でもよい。
さらに、第1及び第2実施形態では、シール部材50、80は、リヤウインド24の後端部の裏面に取り付けられ、リップ部50B、80Bが、リヤスポイラ26の前端部の裏面側に接触する構成であるが、本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、シール部材は、リヤスポイラ26の前端部の裏面に取り付けられ、リップ部がリヤウインド24の後端部の裏面側に接触する構成でもよい。
なお、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
10 車両
16 バックドア
22 バックドア本体
24 リヤウインド
25A 凹状面(凹状の面)
26 リヤスポイラ
27A 凹状面(凹状の面)
32 インナパネル(バックドア本体)
32B 傾斜部
46 排水部
48 合わせ部
50 シール部材
50B リップ部
52 スリット
80 シール部材
80B リップ部
82 スリット
S20 車両用バックドア構造
S78 車両用バックドア構造

Claims (4)

  1. 車両後方側に向かうにしたがって車両下方に傾斜するリヤウインドと、
    前記リヤウインドの後端部の裏面側に接合されると共に、前記リヤウインドの後端部から車両後方側に延在されたバックドア本体と、
    前記バックドア本体の上下方向の上方側に設けられたリヤスポイラと、
    前記リヤウインドの後端部と前記リヤスポイラの前端部との合わせ部に設けられ、前記リヤウインドの後端部と前記バックドア本体との間をシールするシール部材と、
    前記シール部材に形成され、前記リヤウインドの後端部の裏面側から延びて前記リヤスポイラの前端部の裏面側に接触すると共に、車両幅方向の少なくとも一箇所に前記合わせ部の側と前記バックドア本体の表面側とを連通するスリットを備えたリップ部と、
    を有する車両用バックドア構造。
  2. 前記リヤウインドとリヤスポイラは、車両幅方向の中央部に車両下方側へ凹む凹状の面を備えており、
    前記リップ部の前記スリットは、少なくとも前記凹状の面と対応する位置に設けられている請求項1に記載の車両用バックドア構造。
  3. 前記リップ部の前記スリットは、前記リヤウインドの面沿いに車両後方側から見て、ステップ状又は斜面状とされている請求項1又は請求項2に記載の車両用バックドア構造。
  4. 前記バックドア本体は、車両幅方向の少なくとも一部に、車両後方側に向かって下り勾配とされると共に前記スリットを通った水が車両後方側に流れる傾斜部を備え、
    前記バックドア本体の後端部側と前記リヤスポイラの後部側との間には、前記傾斜部を流れた水が排出される排水部が設けられている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用バックドア構造。
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