JP6187157B2 - 車両用ドアの排水構造 - Google Patents

車両用ドアの排水構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6187157B2
JP6187157B2 JP2013224037A JP2013224037A JP6187157B2 JP 6187157 B2 JP6187157 B2 JP 6187157B2 JP 2013224037 A JP2013224037 A JP 2013224037A JP 2013224037 A JP2013224037 A JP 2013224037A JP 6187157 B2 JP6187157 B2 JP 6187157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
partition
water
vehicle
weather strip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013224037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015085737A (ja
Inventor
真 横地
真 横地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2013224037A priority Critical patent/JP6187157B2/ja
Publication of JP2015085737A publication Critical patent/JP2015085737A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6187157B2 publication Critical patent/JP6187157B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

本発明は、車両用ドアの固定式のパーティションガラスの周囲のウェザストリップから浸入した水を排出するための車両用ドアの排水構造に関するものである。
従来、自動車(車両)のサイドドアにおける固定式(嵌め殺し)のパーティションガラスの周囲のウェザストリップからサイドドア内部に浸入する水をドア外部に排水するために、以下に示すような排水構造が提案されている。
例えば特許文献1(図示せず)には、車両のサイドドア(リアドア)におけるインナパネルのベルトラインの後部側にパーティションサポートパネルを溶接で固定し、パーティションサポートパネルには後側から前端にかけて車両前後方向の排水用の溝を設け、リアドアの窓枠サッシュの後部側にパーティションガラスを組み付け、パーティションガラスの外周側のウェザストリップの底辺部をパーティションサポートパネルで支持させ、ウェザストリップの底辺部に設けた水抜き孔からパーティションサポートパネルの排水用の溝を経て、サイドドアのドアラッチよりも前方において水を落下排水させることが記載されている。
また、特許文献2(図示せず)には、車両のリアドアのパーティションガラスのウェザストリップから浸入する水を、ドアアウタパネルとドアインナパネルとの間に配設したインナリインフォースメントの排水口から傾斜上の水誘導板を経てドアラッチに被水させることなくドア外部に排出することが記載されている。
上記特許文献以外においても、例えば図6の例に示す如く、金属製のリアドア41の後側サッシュ部3aが車両後方に傾斜状に突出する意匠の車両において、リアドア41のドアサッシュ(窓枠)3の後側に固定式のパーティションガラス6を設定する場合が多い。
パーティションガラス6はガラス周囲の合成ゴム製の略矩形環状のパーティションウェザストリップ42(図7)を介して金属製のドアパネルに固定される。リアドア41の後側サッシュ部3aに沿って、ウェザストリップ42を当接させるための補強材である金属製のドアサッシュリインフォース43が設けられる。
リアドア41の窓ガラス44は、車両ボディ45のセンタピラー46とパーティションウェザストリップ42(図7)の前辺部42aに沿うセンタサッシュ7とに沿って昇降自在に配置され、パーティションウェザストリップ42の後辺部に沿う後側ドアサッシュ部3aは車両ボディ45の後側ピラー47に沿って位置する。ドアパネルは少なくともドアアウタパネル48(図6)とドアインナパネル2(図7)とで構成される。
特開2012−116445号公報(図2,図4) 特開2010−274870号公報(図2)
しかしながら、上記従来構造においては、図7の矢印W1に示す如く、パーティションウェザストリップ42とドアパネルのドアサッシュ(窓枠)3との上部や後部の隙間から浸入した水がドアサッシュ3の内部に入った後、ドアサッシュ3の後辺部3aに設けられた金属製の補強材であるドアサッシュリインフォース8に沿って流れ、下方のドアラッチ(構造物)12に直接掛かってしまい、経年使用時にドアラッチ12が錆びるといった懸念があった。
その対策(従来案)として、例えば、パーティションウェザストリップ42の底辺部49を受ける板金パネルであるパーティションサポートパネル43の後部を一体又は別体に延長して、その延長部50でドアサッシュリインフォース8からの水W2をパーティションサポートパネル43に導いて、ドアラッチ12よりも前方において水W3をドアパネル内に落下させてドア底部から外部に排出させることが考えられる。
しかしながら、この排水構造にあっては、リアドア41(図6)の意匠によって後側サッシュ部3aとドアラッチ(構造物)12(図7)との車両前後方向の位置が大きく離れている場合に、排水経路として設定するパーティションサポートパネル43が必要以上に大きくなって、部品コストや重量が増加するという懸念があった。また、金属製のパーティションサポートパネル43に水が溜まった場合に、パーティションサポートパネル43が錆びるという懸念もあった。
本発明は、上記した点に鑑み、パーティションウェザストリップからの水の浸入に対して、部品コストや重量の増加を最小限に抑えて、しかもパーティションサポートパネルの水溜まりによる錆の心配を解消しつつ、ドアラッチ等の構造物への水掛かりを確実に防止することのできる車両用ドアの排水構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る車両用ドアの排水構造は、車両用ドアのドアサッシュに弾性のパーティションウェザストリップを介してパーティションガラスが配置され、該パーティションウェザストリップの底辺部に、車両前後方向の排水用の空間を有するトンネル部が設けられ、該排水用の空間は一方の導水口と他方の排水口とを有し、該導水口が該サッシュ部側の導水路に接続され、該排水口が該車両用ドア内の構造物に被水させない位置に配置されたことを特徴とする。
上記構成により、パーティションウェザストリップの底辺部内の空間が排水路として作用し、車両用ドアのドアサッシュの上部や後部等においてパーティションウェザストリップとドアパネルとの隙間から浸入した水が、目的とする箇所すなわち車両用ドア内の構造物に被水させない位置に確実に排出される。また、従来案の金属製のパーティションサポートパネルに排水路としての延長部を設ける必要がないので、パーティションサポートパネルの部品コストや重量の増加が防止される。しかも、パーティションサポートパネルに排水路を形成する必要がないので、パーティションサポートパネルへの水溜まりやそれに起因する錆の心配が解消される。パーティションウェザストリップは例えばゴム製であるのでトンネル部の錆の心配はない。また、ゴム製のトンネル部の一方の導水口がサッシュ部側の導水路に弾性的に密着して隙間なく接続される。
請求項2に係る車両用ドアの排水構造は、請求項1記載の車両用ドアの排水構造において、前記ドアサッシュのドアサッシュリインフォースに前記導水路が設けられ、前記底辺部を支えるパーティションサポートパネルに水抜き部が設けられ、該水抜き部に隣接して前記排水口が配置されたことを特徴とする。
上記構成により、ドアサッシュリインフォースの導水路の端部に弾性のパーティションウェザストリップのトンネル部の導水口が隙間なく密着することで、導水路の端部とトンネル部の導水口との接続部からの水漏れが確実に防止される。トンネル部の排水口から排出された水はパーティションサポートパネルの水抜き部を通って、ドア内の構造物に被水することなくドア底部にスムーズに落下する。
請求項3に係る車両用ドアの排水構造は、請求項2記載の車両用ドアの排水構造において、前記ドアサッシュリインフォースの前記導水路が溝部であり、該溝部の終端において該溝部の両側の稜線部と前記導水口の縦辺部とが接触し、該導水口の下辺部が延長され、該下辺部の延長部分が該溝部の終端において該ドアサッシュリインフォースの下側に差し込まれて接触したことを特徴とする。
上記構成により、ドアサッシュリインフォースの溝部の左右両側の稜線部がトンネル部の導出口の左右両側の縦辺部に隙間なく密着することで、溝部と導出口との接続部における左右両側への水漏れが防止される。また、ドアサッシュリインフォースの溝部の下側に(ドアサッシュリインフォースの下側に)トンネル部の下辺部の延長部分が潜り込んで接触することで、接続部における下側への水漏れが防止される。
請求項4に係る車両用ドアの排水構造は、請求項2又は3記載の車両用ドアの排水構造において、前記トンネル部の下壁が前記パーティションサポートパネルの底板部に面接触し、該底板部に続く立上げ板部に該トンネル部の車両内側の壁部が面接触し、該トンネル部の車両外側の側壁と上壁との交差部ないしその近傍部分がドアアウタパネルに接触したことを特徴とする。
上記構成により、パーティションウェザストリップのトンネル部の外面とドアパネル(ドアインナパネルとパーティションサポートパネルとドアアウタパネルとで成る)との接触面積が多く規定され、トンネル部の外面とドアパネルとの間の隙間が低減し、パーティションウェザストリップの底辺部における止水性が高まり、ドアパネル内への水の浸入が防止される。また、隙間の低減により、音漏れ(車室内への騒音の侵入)が防止される。また、パーティションウェザストリップの位置ずれが防止され、ドアサッシュへのパーティションガラス組立体の組付時の剛性感が向上し、組付作業性が改善される。
請求項1記載の発明によれば、パーティションウェザストリップの底辺部内の空間を排水路として使用することで、従来案の金属製のパーティションサポートパネルに排水路としての延長部を設ける場合に比べて、部品コストや重量の増加を最小限に抑えて、しかもパーティションサポートパネルの水溜まりによる錆の心配を解消しつつ、ドアラッチ等の構造物への水掛かりを確実に防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、ドアサッシュリインフォースの導水路に弾性のパーティションウェザストリップのトンネル部の導水口を隙間なく密着させて、ドアサッシュリインフォースの導水路とトンネル部の導水口との接続部からの水漏れを確実に防止することができる。それにより、ドア内の構造物への被水を防いで、トンネル部の排水口からパーティションサポートパネルの水抜き部を経てスムーズに排水させることができる。
請求項3記載の発明によれば、ドアサッシュリインフォースの溝部を伝わって流れてきた水を溝部から溝部幅方向や下方向にこぼすことなく、確実にパーティションウェザストリップのトンネル部の導水口に導入させることができる。
請求項4記載の発明によれば、パーティションウェザストリップのトンネル部の外面とドアパネルとの間の隙間を低減させて、パーティションウェザストリップの底辺部における止水性を高めて、ドアパネル内への水の浸入を確実に防止すると共に、車室内への騒音の侵入を防ぎ、且つパーティションウェザストリップの位置ずれを防ぎ、ドアサッシュへのパーティションガラス組立体の組付時の剛性感を高めて、組付作業性を改善することができる。
本発明の車両用ドアの排水構造の一実施形態を示す側面図である。 図1の要部(A部)拡大図である。 図2のB−B断面図である。 (a)(b)は、導水路を有するドアサッシュリインフォースの一形態を見る角度を変えて示す斜視図である。 車両用ドアの排水構造におけるドアサッシュリインフォースとの接続部の一形態を示す斜視図である。 既存の車両のサイドドア(リアドア)とその近傍部分の一形態を示す側面図である。 本発明との対比例である車両用ドアの排水構造の一例を示す側面図である。
図1〜図4は、本発明の車両用ドアの排水構造の一実施形態を示すものである。
図1に示す如く、本例の車両用ドア1は、前述の図6のサイドドア(リアドア)と外観が同じものであり、金属製のドアインナパネル2と図1で手前側に位置する不図示の金属製のドアアウタパネルと、ドアインナパネル2とドアアウタパネルとを含むドアパネルのドアサッシュ(窓枠)3の後部に嵌め込んで固定されるパーティションガラス組立体4と、パーティションガラス組立体4の外周のパーティションウェザストリップ5の前辺部5aに沿って略垂直(縦方向)に配置固定される金属製のセンタサッシュ7と、ドアサッシュ3の後側サッシュ部3aに沿って配置固定される金属製のドアサッシュリインフォース8と、ドアパネルのベルトライン部に沿って配置固定されてパーティションウェザストリップ5の底辺部5dを支える(受ける)金属製のパーティションサポートパネル11と、を備えたものである。
ドアパネルの後側サッシュ部3aは後下がりに傾斜すると共に、その後端3a1からドアパネル本体(ドアインナパネル2)と共に前下がりに傾斜し、ドアパネル本体の前下がりの傾斜辺部2aに沿ってドアラッチ11が配設され、後側サッシュ部3aの後端3a1からドアラッチ12(構造物)までの車両前後方向距離が大きく規定されている。ドアラッチ12の上方にパーティションサポートパネル11の後部とパーティションガラス組立体4とが配置されている。
パーティションガラス組立体4は、パーティションガラス6とその外周に嵌合された合成ゴム製(弾性)のパーティションウェザストリップ5とで構成されている。パーティションウェザストリップ5は、パーティションガラス6の外周形状に沿って、略垂直で真直な前辺部5aと、少し後下がりに傾斜して後部側が下向きに湾曲した上辺部5bと、後下がりに傾斜して下部側が前向きに湾曲した(湾曲部を符号5c1で示す)後辺部5cと、少し前下がりに傾斜した底辺部(下辺部)5dとで、略矩形環状に形成されている。
図2に図1の要部Aを拡大して示す如く、パーティションウェザストリップ5の底辺部5dは上下二段に形成され、上段のウェザストリップ部分9は後辺部5cの湾曲部分5c1に連続して、パーティションガラス6の下辺部を受けている。底辺部5dの下段のウェザストリップ部分10は上段のウェザストリップ部分9と共に前下がりに少し傾斜し、下段のウェザストリップ部分10の後側部分10cが後上がりにさらに傾斜ないし湾曲している。
図3に図2のB−B断面図を示す如く、底辺部5dの下段のウェザストリップ部分10は、外観視で上段のウェザストリップ部分9よりも幅広な矩形ブロック状に形成され、内部に略水平な(正確には少し前下がりの)排水用の断面略矩形状の孔部(空間)13を有して中空に形成されて、排水路をなす排水用のトンネル部10として機能する。トンネル部10の排水用の孔部(空間)13は車両前後方向に貫通して前後端10a,10b(図2)に各開口(排水口13aと導水口13b)を有している。孔部(空間)13は上下左右の壁部14〜17で囲まれて構成されている。
図2の如く、前端10aの排水口13aの下側に隣接してパーティションサポートパネル11に水抜き孔(水抜き部)18が設けられている。例えば前側の開口(排水口)13aはトンネル部10の前端10aではなくトンネル部10の底壁14に設けられたものでもよい。その場合は、底壁14の排水口の下側に隣接してパーティションサポートパネル11に水抜き孔18が設けられる。要は、トンネル部10の前側の開口(排出口)13aがドアパネル内の下方のドアラッチ12よりも前方に位置していればよい。
トンネル部10の後側の開口(導水口)13bは、ドアインナパネル2の後側サッシュ部3a(図1)のドアサッシュリインフォース8の導水用の溝部(導水路)19の前端(終端)に連続するように密着して配置されている。
図4(a)(b)にドアサッシュリインフォース8の要部(下側部分)を示す如く、ドアサッシュリインフォース8の湾曲状に傾斜した上向きの面(上壁面)に沿って導水用の溝部19が前下がりに傾斜ないし湾曲して設けられている。溝部19の左右(車両幅方向)両側の側壁19bは溝部19の上縁において断面湾曲状に折り返され、あるいは一側方においてさらに立ち上げられて(立ち上げ部を符号20で示す)、溝部19の左右両側の上縁に溝部19の長手方向に沿う稜線部21が形成されている。
図2の如く、パーティションウェザストリップ5の底辺部5dのトンネル部10の後端面10bとドアサッシュリインフォース8の前端8cとが接合し、図4のドアサッシュリインフォース8の溝部19の前端19aが図2,図3のパーティションウェザストリップ5のトンネル部10の後端10bの開口13bに隙間なく連通する。
図1の如く、ドアサッシュリインフォース8は、パーティションウェザストリップ5の後辺部5cの上半側に沿う後下がりに少し傾斜した部分8aと、パーティションウェザストリップ8の下半側に沿う前下がりに傾斜した部分8bとで構成されている。前下がりに傾斜した部分8bの前端8cがトンネル部10の後端10bに隙間なく接合している。
トンネル部10の前端10aの開口13aと同じ位置又はその近傍において、パーティションサポートパネル11の例えば底壁(トンネル部10を受ける壁部)22又はトンネル部10よりも車両外側の側壁23に排水用の水抜き孔(水抜き部)18が設けられている。水抜き孔18はセンタサッシュ7と車両前後方向の同じ位置に配置されている。
図5にドアサッシュリインフォース8とパーティションウェザストリップ5のトンネル部10との接続構造の一例を示す如く、ドアサッシュリインフォース8の上面の溝部19の左右両側の稜線部21と、トンネル部10の後側の開口(導水口)13bの左右両側の弾性の縦辺部15a,16aとが隙間なく接触している(例えば、稜線部21の前端と縦辺部15a,16aの後端とが当接し、あるいは稜線部21の前端が縦辺部15a,16aの内側に入り込んで接触している)。縦辺部15a,16は側壁15,16の後端部である。
また、トンネル部10の底壁14は後側の開口13bよりも後方に板片状に少し延長(突出)されて、この弾性の延長部分(突出部分)14bがドアサッシュリインフォース8の溝部19の前端(終端)19aにおいてドアサッシュリインフォース8の下側(下面側)に差し込まれて(潜り込んで)、ドアサッシュリインフォース8の前端部を受けて(支持して)、溝部19の前端19aをトンネル部10の後側の開口13bにさらに隙間なく密着させている。
この接続構造により、ドアサッシュリインフォース8の上面の溝部19を伝わって流れる雨水や洗浄水といった浸入水が、ドアサッシュリインフォース8の上面から横方向(車両幅方向)にこぼれることなく確実にパーティションウェザストリップ5のトンネル部10の後側の開口(導水口)13bに導かれる。
水はパーティションウェザストリップ5とドアサッシュリインフォース8(ドアサッシュ3の後辺部3a)との間から浸入して溝部19に導かれ、あるいは、パーティションウェザストリップ5とドアサッシュ3の上辺部3b(図1)から浸入してドアサッシュリインフォース8に沿って溝部19に導かれる。
トンネル部10に近い箇所では、ドアサッシュリインフォース8の溝部19はトンネル部内の孔部(空間)13の幅と同等かそれ以下の幅になるように規定されることが効果的である。また、ドアサッシュリインフォース8の少なくとも前端部8cにおいて溝部19を断面コの字状に形成すれば、パーティションウェザストリップ5のトンネル部内の断面ロの字状の孔部(空間)13との隙間を確実になくして、接合部(接続部)における水漏れを確実に防ぐことができる。
図2の矢印Wに示す如く、ドアサッシュリインフォース8の溝部19からパーティションウェザストリップ5のトンネル部10内に導入された水は、トンネル部10の前端10aの開口13aから排出されて、パーティションサポートパネル11の水抜き孔(水抜き部)18を経て、例えばパーティションウェザストリップ5の前辺部5aに沿って下向きに延設されたセンタサッシュ7の下半部7aの外面に沿ってスムーズ且つ確実に落下する。センタサッシュ7の下半部7aはドアラッチ(構造物)12よりも車両前方に位置しており、ドアラッチ12への被水が確実に防止される。
パーティションサポートパネル11の水抜き孔18から排出された水Wをセンタサッシュ7の下半部7aに沿わすことなく直接ドアインナパネル2の底部に落下させることも可能である。水はドアパネルの底部の不図示の孔から外部に排出される。
図2においてパーティションウェザストリップ5のトンネル部10を支持する板金パネルであるパーティションサポートパネル11は、実際には図2におけるよりも後方にさらに延長されて(図2では延長部の図示を省略している)ドアインナパネル2の後端部に溶接で固定されている。センタサッシュ7の下半部7aはパーティションサポートパネル11の車両内側を通過(横断)している。ドアサッシュリインフォース8の溝部19に沿って流下した水はパーティションウェザストリップ5のトンネル部10内を通過するので、金属製のパーティションサポートパネル11の上面に水が溜まることがなく、パーティションサポートパネル11の錆の発生の懸念が解消される。
図3(図2のB−B断面図)に示す如く、パーティションサポートパネル11は断面水平な底板部(底壁)22と、底板部22の車両内側に垂直に立ち上げられた立上げ板部(立上げ壁)24と、底板部22の車両外側に垂下された垂下板部25とを備え、立上げ板部24の上半のフランジ部24aにドアインナパネル2の上向きのフランジ部26が溶接固定され、垂下板部25の車両外側に沿ってドアアウタパネル27が配置され、ドアアウタパネル27の上部は車両内側に向けて傾斜し、この傾斜部27aの上端から垂直なフランジ部27bがドアインナパネル2側のフランジ部24a,26と平行に上向きに立ち上げられている。
ドアアウタパネル27のフランジ部27bとパーティションサポートパネル11のフランジ部24aとの間に上方からパーティションウェザストリップ5の底辺部5dのトンネル部10が嵌め入れられる。パーティションウェザストリップ5の底辺部5dをパーティションサポートパネル11の断面水平な底板部22で支持する(受ける)ことで、パーティションガラス組立体4の上下方向の位置が規定される(位置決めが行われる)。
トンネル部10の車両内側の側壁16の外面16bがパーティションサポートパネル11の立上げ壁24の車両外側の面24bに面接触(密着)し、トンネル部10の下壁14の外面14aがパーティションサポートパネル11の断面水平な底板部22の上面22aに面接触で密着する。さらに、トンネル部10の車両外側の側壁15と上壁17との交差部(角部)15bないしその近傍部分の外面15cがドアアウタパネル27の傾斜部27aとフランジ部27bとの間の屈曲部27cの内面27c1に接触密着する。
このようにパーティションウェザストリップ5の底辺部5dとドアパネル(ドアアウタパネル27とパーティションサポートパネル11)とが左右と下側との計三箇所で隙間なく接触することで、パーティションガラス組立体4の下端側における止水性が高まり、ドアパネル内への水の浸入が低減されると共に、車両の音漏れや走行中の騒音の侵入が軽減され、さらにパーティションウェザストリップ5の上下及び左右方向の位置ずれが防止され、加えて組み付け時の剛性感が高まってドアパネルへのパーティションガラス組立体4の組付作業性が向上する。
図3に示す如く、パーティションウェザストリップ5のトンネル部10は、左右の側壁15,16と下壁(底壁)14と上壁17と、各壁部14〜17で囲まれた孔部(空間)13とで構成され、上壁17の上側に、パーティションガラス6の下辺部を嵌合する垂直な溝28を有するパーティションガラス嵌合部9すなわち上段部が一体に設けられ、パーティションガラス嵌合部9の車両外側の壁部29に外側リップ部31が設けられ、パーティションガラス嵌合部の車両内側の壁部30に内側リップ部32が設けられている。
外側リップ部31はドアアウタパネル27のフランジ部27bを跨いでドアアウタパネル27の傾斜部27aの外面に密着し、内側リップ部32はドアインナパネル2とパーティションサポートパネル11との接合されたフランジ部24a,26を跨いでドアインナパネル2又は他の不図示のモール等の部材に密着する。パーティションガラス6の仮想の下方延長線に沿って図2のセンタサッシュ7の下半部7aが位置する。
なお、上記実施形態においては、パーティションウェザストリップ5の底辺部5dにおける上段のパーティションガラス嵌合部9と下段の排水用トンネル部10とを合成ゴムで一体成形したが、例えば、排水用トンネル部10をパーティションガラス嵌合部9とは別体に合成ゴム又は合成樹脂(プラスチック)等で形成し、パーティションガラス嵌合部9に組み付け固定することも可能である。但しこの場合は、一体成形品に比べて重量低減は促進されやすいが、部品数が増えて部品コストが増加することは否めない。
本発明の車両用ドアの排水構造は、パーティションウェザストリップからの水の浸入に対して、部品コストや重量増加を最小限に抑えて、しかもパーティションサポートパネルの水溜まりによる錆の心配を解消しつつ、ドアラッチ等の構造物への水掛かりを確実に防止するために利用することができる。
1 車両用ドア
3 ドアサッシュ
5 パーティションウェザストリップ
5d 底辺部
6 パーティションガラス
8 ドアサッシュリインフォース
10 トンネル部
11 パーティションサポートパネル
12 ドアラッチ(構造物)
13 空間(孔部)
13a 排水口
13b 導水口
14 下壁
14b 下辺部の延長部分
15 車両外側の側壁
15a,16a 縦辺部
15b 交差部
16 車両内側の側壁
17 上壁
18 水抜き部
19 溝部(導水路)
19a 終端
21 稜線部
22 底板部
24 立上げ板部
27 ドアアウタパネル

Claims (4)

  1. 車両用ドアのドアサッシュに弾性のパーティションウェザストリップを介してパーティションガラスが配置され、該パーティションウェザストリップの底辺部に、車両前後方向の排水用の空間を有するトンネル部が設けられ、該排水用の空間は一方の導水口と他方の排水口とを有し、該導水口が該ドアサッシュ側の導水路に接続され、該排水口が該車両用ドア内の構造物に被水させない位置に配置されたことを特徴とする車両用ドアの排水構造。
  2. 前記ドアサッシュのドアサッシュリインフォースに前記導水路が設けられ、前記底辺部を支えるパーティションサポートパネルに水抜き部が設けられ、該水抜き部に隣接して前記排水口が配置されたことを特徴とする請求項1記載の車両用ドアの排水構造。
  3. 前記ドアサッシュリインフォースの前記導水路が溝部であり、該溝部の終端において該溝部の両側の稜線部と前記導水口の縦辺部とが接触し、該導水口の下辺部が延長され、該下辺部の延長部分が該溝部の終端において該ドアサッシュリインフォースの下側に差し込まれて接触したことを特徴とする請求項2記載の車両用ドアの排水構造。
  4. 前記トンネル部の下壁が前記パーティションサポートパネルの底板部に面接触し、該底板部に続く立上げ板部に該トンネル部の車両内側の壁部が面接触し、該トンネル部の車両外側の側壁と上壁との交差部ないしその近傍部分がドアアウタパネルに接触したことを特徴とする請求項2又は3記載の車両用ドアの排水構造。
JP2013224037A 2013-10-29 2013-10-29 車両用ドアの排水構造 Active JP6187157B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013224037A JP6187157B2 (ja) 2013-10-29 2013-10-29 車両用ドアの排水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013224037A JP6187157B2 (ja) 2013-10-29 2013-10-29 車両用ドアの排水構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015085737A JP2015085737A (ja) 2015-05-07
JP6187157B2 true JP6187157B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=53049012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013224037A Active JP6187157B2 (ja) 2013-10-29 2013-10-29 車両用ドアの排水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6187157B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106696661B (zh) * 2016-12-29 2023-07-25 北京汽车集团越野车有限公司 一种带导水结构的后车门及汽车
JP6819350B2 (ja) * 2017-02-20 2021-01-27 三菱自動車工業株式会社 ドアの排水構造
CN112706594B (zh) * 2021-01-31 2023-04-14 重庆长安汽车股份有限公司 一种后裙板总成和汽车

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0669784B2 (ja) * 1985-03-29 1994-09-07 鬼怒川ゴム工業株式会社 自動車用パーティションガラスのシール装置
JP2000313230A (ja) * 1999-05-06 2000-11-14 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd ウェザーストリップ
JP5919764B2 (ja) * 2011-11-29 2016-05-18 スズキ株式会社 自動車ドア構造
JP2013163442A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd リヤドアステーショナリガラス支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015085737A (ja) 2015-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4730411B2 (ja) 車体前部のエンジン吸気通路構造
JP4291787B2 (ja) カウルルーバ構造
US20090058139A1 (en) Vehicle Body Structure
JP2007326385A (ja) 自動車の前部構造
JP6187157B2 (ja) 車両用ドアの排水構造
KR101567214B1 (ko) 물 고임 방지 구조를 가지는 차량용 외장 패널
JPWO2015152096A1 (ja) 車両用カウル構造
JP6485469B2 (ja) 自動車の開閉体シール構造
JP6821642B2 (ja) カウルトップ構造
JP6432734B2 (ja) 車両のサイドステップ
JP4104392B2 (ja) 外気導入部の水入り防止構造
JP5748446B2 (ja) ドリップシール
JP2018069754A (ja) 車両用バックドア構造
JP5493476B2 (ja) 車両のドア構造
JP5337444B2 (ja) 車両の排水構造
JP4849899B2 (ja) 自動車用ドアグラスランの水抜き構造
JP5652216B2 (ja) 車両のカウル部構造
JP5900378B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP2021046099A (ja) 車両用ドア構造体
JP5104325B2 (ja) 自動車のカウルグリル
JP2019084913A (ja) 車両の樹脂バックドア
JP2514653Y2 (ja) 自動車のドア排水構造
JP5554184B2 (ja) カウルルーバ
JP2022081033A (ja) 車体の水抜き構造
JP2013154790A (ja) ドアシール構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170717

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6187157

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151