JP6658231B2 - 車両用ドア - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアに関する。
従来、ディビジヨンバーに沿って流下した液体の飛散を抑制するための車両ドア構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。図8は、特許文献1に記載された従来の車両ドア構造を示す図である。特許文献1に開示された車両用ドア構造としてのフロントドア201は、図8に示すように、ドア本体202と、このドア本体202に取り付けられたドアミラー203と、を有している。
ドア本体202は、図8に示すように、車両の外観形状の一部を成すドアアウターパネル204を有している。ドアアウターパネル204の上方には枠状のドアサッシフレーム205が設けられている。ドア本体202には、側面視にて、ドアアウターパネル204とドアサッシフレーム205とで囲まれた開口部分を前後に区画するディビジョンバー206が設けられている。
ドアミラー203は、ミラー本体207と、ミラー本体207をドア本体202に固定するためのミラーベース208と、を有している。ミラーベース208は、その一部が、ディビジョンバー206の車幅方向外側の外面に重ねて固定されている。このミラーベース208の上方に隣接する位置に、ディビジョンバー206の外面に重ねて固定された膨出部材209が設けられている。膨出部材209が設けられていることにより、ディビジョンバーの上端部分、膨出部材209、及びミラーベース208の各車幅方向外面が滑らかに連続される。膨出部材209が形成されていることにより、膨出部材209の車両進行方向の後方側に走行風が当たり難くなり、ディビジョンバー206に沿って流下した液体が飛散することの抑制が図られている。
特開2013−18431号公報
しかしながら、従来の車両用ドアの構造201にあっては、ディビジョンバー206に沿って流下した液体が飛散することの抑制が図られている膨出部材209が形成されていることにより、走行時の空気抵抗が増加してしまう。
本発明は、走行時の空気抵抗の増加を抑制しつつ、視認性の向上を図った車両用ドアを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明は、窓開口を開閉する昇降ガラスと、前記窓開口を構成する開口縁部と、前記開口縁部の内周縁に装着されて、前記開口縁部と前記昇降ガラスとの間をシールするガラスランと、を備えた車両用ドアであって、前記開口縁部は、車両進行方向前方側に上下に延在する前辺部を有し、前記ガラスランが、車幅方向に離間して前記昇降ガラスを挟む一対の側板を有し、前記前辺部が、前記昇降ガラスの車幅方向外側に当該昇降ガラスに対向して設けられているとともに、前記側板より車両進行方向後方に突出して設けられた突出部を有し、前記突出部は、その全体が、または突出方向途中から、前記昇降ガラスに向けて屈折されていて、前記昇降ガラスと前記突出部との間に形成された空間を有していて、前記空間は、上端部に上側開口部と、下端部に下側開口部と、を有していることを特徴とする車両用ドアである。
これによれば、ガラスランに沿って流れる雨滴が、昇降ガラスと前辺部との間に形成された空間を通るから、この雨滴が走行風により飛散することを抑制できる。また、従来技術に比して、車幅方向の出っ張りが抑制されることにより意匠性を確保しつつ、走行時の空気抵抗を抑制できる。
また、突出部は、その全体が、または突出方向途中から、昇降ガラスに向けて屈折されていることで、昇降ガラスと前辺部との間に形成された空間を通る雨滴が、空間内に留められるから、この雨滴が走行風により飛散することをより抑制できる。また、上側開口部から空間内に流入した雨滴が下側開口部から排出される。
また、この場合に、前記突出部の全体が、または突出方向の途中から、車両進行方向後方に向かうに従って、前記昇降ガラスに近付くように屈折されていてもよい。
これによれば、走行時の空気抵抗をより抑制することができる。
本発明においては、前記前辺部が、ミラーベースと、パーティションサッシュと、その両方と、からなる群より選ばれる何れかから構成されていてもよい。
これによれば、前辺部として、ミラーベースと、パーティションサッシュと、その両方と、からなる群より選ばれる何れかを利用することができる。
本発明によれば、ガラスランに沿って流れる雨滴が、昇降ガラスと前辺部との間に形成された空間を通るから、この雨滴が走行風により飛散することを抑制できる。従って、視認性の向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用ドアを示す斜視図である。 (A)は図1に示された車両用ドアの上方側開口部を拡大して示す斜視図であり、(B)は図1に示された車両用ドアの下方側開口部を拡大して示す斜視図である。 図1に示された車両用ドアの断面図である。 図1に示された車両用ドアの変形例を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用ドアを示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用ドアを示す斜視図である。 図6に示された車両用ドアの要部を拡大して示す図である。 従来の車両用ドア構造を示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態の車両用ドア1を図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用ドアを示す斜視図である。図2(A)は図1に示された車両用ドアの上方側開口部を拡大して示す斜視図であり、(B)は図1に示された車両用ドアの下方側開口部を拡大して示す斜視図である。図3は、図1に示された車両用ドアの断面図である。
図1に示すように、自動車の車両用ドア1は、運転席及び助手席の車幅方向の外側に位置するフロントサイドドアのことである。この車両用ドア1は、ドアパネル2と、ドアパネル2の上方側に位置する窓組立体3と、ドアアウトサイドミラー11と、を備えて構成されている。本実施形態では、ドアアウトサイドミラー11は、パーティションサッシュ4(後述する)の下端部において、パーティションサッシュ4より前方側に、ミラーベース12を介して支持されている。本明細書では、ドアパネル2と窓組立体3との境界部を、「ドアウエスト」と記す場合がある。
ここで、図1等に示す矢印Y、矢印X、矢印Zは、互いに直交する方向であり、車両進行方向、後退方向を矢印Y方向で示し、車幅方向を矢印Xで示し、重力方向を矢印Zで示す。また、矢印Y方向で示す方向を「前後方向」と記し、矢印X方向で示す方向を「左右方向」と記し、矢印Z方向で示す方向を「上下方向」と記す場合がある。
ドアパネル2は、車両外装部材である金属製のアウタドアパネル2Aと、該アウタドアパネル2Aに対向して設けられた車両内装部品である合成樹脂製のインナパネル(図示しない)と、を備えて構成されている。
窓組立体3は、図1に示すように、窓部を構成するサッシュ30と、当該窓部を車両進行方向(矢印Y方向)の前後に仕切る合成樹脂製のパーティションサッシュ4(前辺部)と、パーティションサッシュ4の前方側に設けられた略三角形状の固定ガラス5と、パーティションサッシュ4の後方側に設けられた昇降ガラス6と、を有して構成されている。
サッシュ30は、その両端部が、アウタドアパネル2Aの上縁部に固定されている。このサッシュ30は、車両進行方向(矢印Y方向)に延在するとともにアウタドアパネル2Aの上縁部に対向する上端辺部31と、上端辺部31の前端部に連続されるとともに下方に向かうに従って前方に傾斜して設けられた前端辺部32と、上端辺部31の後端部に連続されるとともに下方に延在された後端辺部(図示しない)と、を有している。また、前端辺部32は、ウィンドシールドの車幅方向(矢印X方向)両側の傾斜辺部を構成している。
以下では、サッシュ30により構成された窓部のうち、固定ガラス5が取り付けられる部分であり、パーティションサッシュ4より前方側の部分を「固定ガラス保持体51」と記し、昇降ガラス6により開閉される場所であり、パーティションサッシュ4より後方側の部分を「昇降ガラス保持体61(開口縁部、窓開口)」と記す。
固定ガラス保持体51は、パーティションサッシュ4の前端縁41と、サッシュ30の前端辺部32のうちパーティションサッシュ4より前方側の一部である第1前端辺部32Aと、ミラーベース12の上端縁部12aと、を有して三角形状に形成されている。固定ガラス保持体51には、パーティションウェザストリップ52を介して、固定ガラス5が固定されている。パーティションウェザストリップ52は、合成ゴムや熱可塑性エラストマ製の弾性を有する部材から構成されるとともに、固定ガラス5と固定ガラス保持体51との隙間を塞ぐためのものである。
昇降ガラス保持体61は、パーティションサッシュ4の後端縁42と、サッシュ30の前端辺部32のうちパーティションサッシュ4より後方側の一部である第2前端辺部32Bと、サッシュ30の上端辺部31及び後端辺部と、アウタドアパネル2Aの上縁部と、を有して形成されている。アウタドアパネル2Aの上縁部(図示しない)には、当該上縁部を覆う合成樹脂製のアウタウェザー62が取付けられている。
昇降ガラス6は、図示しない駆動装置の駆動により、昇降ガラス保持体61を塞ぐ閉位置と、昇降ガラス保持体61を全開する開位置と、に亘って昇降自在に設けられている。昇降ガラス6が開位置に位置した際には、該昇降ガラス6は、車両用ドア1のドアウエスト(アウタドアパネル2Aの上縁部)より下方に位置するドアパネル2内に収容される。
さらに、昇降ガラス保持体61には、当該昇降ガラス保持体61の内周縁に取り付けられて、昇降ガラス保持体61と昇降ガラス6との隙間を塞いで雨水などの車室内への浸入を防止するガラスラン7が設けられている。
ガラスラン7は、合成ゴムや熱可塑性エラストマ製の弾性を有する部材から構成されている。また、ガラスラン7は、図2(A)に、図3に示すように、サッシュ30の第2前端辺部32B、上端辺部31及び後端辺部に取り付けられる長尺状のガラスラン本体70(図2(A))と、パーティションサッシュ4の後端縁42に取り付けられる長尺状のガラスラン前辺部71(図3)と、を有して構成されている。
ガラスラン前辺部71は、図3に示すように、パーティションサッシュ4の後端縁42に取り付けられた状態で、上端がサッシュ30の第2前端辺部32Bの前端部近傍にてガラスラン本体70の前端部に固定され、長尺方向の下端(図示しない)がアウタドアパネル2Aの上縁部より下方に設けられている。ガラスラン前辺部71は、その断面が長尺方向の何れの位置においても略同一形状となるように形成されている。
また、ガラスラン前辺部71は、昇降ガラス6の面方向に交差して設けられた長方形板状の基板72と、基板72から立設されるとともに互いの間に昇降ガラス6を挟む一対の側板73A、73Bと、を有して構成されている。一対の側板73A、73Bは、基板72の上端から下端まで連続して設けられている。
各側板73A、73Bには、パーティションサッシュ4の突部46(後述する)に係合する係合凹部75と、当該側板73A、73Bの先端から昇降ガラス6に向けて折れ曲がって延在することで、当該側板73A、73Bと昇降ガラス6との隙間を埋めるカバー部76と、が設けられている。
係合凹部75は、各側板73A、73Bから、昇降ガラス6とは反対側に突出して設けられた一対の係止片75Aを有して構成されている。一対の係止片75Aにより、パーティションサッシュ4の突部46が係止されることで、ガラスラン前辺部71が、パーティションサッシュ4の後端縁42に取り付けられる。
パーティションサッシュ4は、図2(A)(B)、図3に示すように、長尺状に形成されて、上下方向(矢印Z方向)に延在して設けられている。パーティションサッシュ4は、図3に示すように、固定ガラス5と昇降ガラス6との間に設けられて、これら固定ガラス5と昇降ガラス6それぞれを支持する断面略H字状のパーティションサッシュ本体43と、内部に雨滴が流れる空間Sを構成する断面略L字状の壁構成部44(突出部)と、一体に有して構成されている。なお、本実施形態では、パーティションサッシュ4は、上下方向に延在して設けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。パーティションサッシュ4は、上端が下端より上方に位置していれば、傾斜して設けられていてもよい。
パーティションサッシュ本体43は、固定ガラス5と昇降ガラス6との間において、これらガラス5、6の面方向に交差して設けられた長方形板状の交差板45と、交差板45から固定ガラス5(前方)に向けて立設される一対の第1立設板41A、41Bと、交差板45から昇降ガラス6(後方)に向けて立設される一対の第2立設板42A、42Bと、を有して断面略H字状に形成されている。
交差板45は、長手方向が上下に沿って設けられるとともに、幅方向が各ガラス5、6の面方向に交差して設けられている。交差板45は、幅寸法が、固定ガラス5及び昇降ガラス6の板厚よりも大きくなるように形成されている。
一対の第1立設板41A、41Bは、一方が固定ガラス5より車幅方向(矢印X方向)の外側において、固定ガラス5に対向して設けられ、他方が固定ガラス5より車幅方向の内側において、固定ガラス5に対向して設けられている。一対の第1立設板41A、41Bは、前述した「パーティションサッシュ4の前端縁41」を構成する。
また、一対の第1立設板41A、41Bは、各前端が、固定ガラス5の後端より前方に位置するような立設寸法に形成されて、固定ガラス5の後端部を覆っている。また、一対の第1立設板41A、41Bは、互いの間に、パーティションウェザストリップ52が装着され、このパーティションウェザストリップ52を介して固定ガラス5が支持される。
一対の第2立設板42A、42Bは、一方が昇降ガラス6より車幅方向(矢印X方向)の内側において、昇降ガラス6に対向して設けられ、他方が昇降ガラス6より車幅方向の外側において、昇降ガラス6に対向して設けられている。一対の第2立設板42A、42Bは、前述した「パーティションサッシュ4の後端縁42」を構成する。以下では、一対の第2立設板42A、42Bのうち一方(昇降ガラス6より車幅方向の内側に位置するもの)を、「内側第2立設板42A」と記し、他方(昇降ガラス6より車幅方向の外側に位置するもの)を、「外側第2立設板42B」と記す場合がある。
また、一対の第2立設板42A、42Bは、各後端が、昇降ガラス6の前端より後方に位置するような立設寸法に形成されて、昇降ガラス6の前端部を覆っている。また、一対の第2立設板42A、42Bには、その後端部に、昇降ガラス6に向けて突出する突部46が設けられている。各突部46は、各第2立設板42A、42Bの上端から下端まで連続して設けられている。
この突部46にガラスラン前辺部71の係合凹部75が係合することで、ガラスラン前辺部71が一対の第2立設板42A、42Bに装着される。そして、ガラスラン前辺部71(ガラスラン7)を介して昇降ガラス6が支持される。
また、図2(A)、図3に示すように、パーティションサッシュ本体43(図3に示す)には、外側第2立設板42Bの上端から、前方斜め上に向けて延出して設けられて、第1前端辺部32Aと第2前端辺部32Bとの境界近傍部に、ボルト固定するためのブラケット47(図2(A)に示す)が設けられている。
壁構成部44は、図3に示すように、外側第2立設板42Bの突部46形成位置から後方に延びて昇降ガラス6に対向して設けられる対向板48と、対向板48の後端部から昇降ガラス6に向けて屈折された屈折部49と、を有して構成されている。対向板48は、昇降ガラス6と対向して設けられるとともに、昇降ガラス6からの離間寸法が、他の場所よりも大きくなるように形成されている。屈折部49は、壁構成部44の断面が略L字状になるように、対向板48に対して略直角に屈折して形成されている。
図2(A)(B)に示すように、パーティションサッシュ4に、断面が略L字状の壁構成部44が形成されていることで、昇降ガラス6とパーティションサッシュ4の壁構成部44とで囲まれた空間S(図2(B)に示す)が形成される。この空間Sは、上方に開口する上側開口部40Aと、下方に開口する下側開口部40Bと、を有している。上側開口部40Aは、パーティションサッシュ4の外側第2立設板42Bの上端が、ガラスラン本体70から下方に離間した位置に固定されることで構成されている。下側開口部40Bは、パーティションサッシュ4の外側第2立設板42Bの下端が、アウタウェザー62から上方に離間した位置に固定されることで構成されている。
上述した実施形態によれば、ガラスラン前辺部71(ガラスラン)に沿って流れる雨滴が、昇降ガラス6とパーティションサッシュ4(前辺部)の壁構成部44とで囲まれた空間Sを通るから、この雨滴が走行風により飛散することを抑制できる。この空間Sが、上方に開口する上側開口部40Aと、下方に開口する下側開口部40Bと、を有しているから、ガラスラン本体70に沿って流れる雨滴が、上側開口部40Aから空間S内に流入し、下側開口部40Bから速やかに排出される。なお、本実施形態では、上側開口部40Aが上方に開口して、ガラスラン本体70に沿って流れる雨滴を流入させ、下側開口部40Bが下方に開口して、上側開口部40Aから流入した雨滴を排出するが、上側開口部は、空間Sに雨滴を流入させるものであれば、何れの方向に開口していてもよく、同様に、下側開口部は、空間S内の雨滴を排出するものであれば、何れの方向に開口していてもよい。
なお、上述した実施形態では、図4(A)に示すように、壁構成部44の断面が略L字状になるように、屈折部49が対向板48に対して略直角に屈折して形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。図4(B)に示すように、壁構成部44Aは、屈折部49Aが、車両進行方向(矢印Y方向)後方に向かうに従って昇降ガラス6側に傾斜していてもよい。または、壁構成部44Bは、図4(C)に示すように、外側第2立設板42Bの突部46形成位置から、車両進行方向(矢印Y方向)後方に向かうに従って昇降ガラス6側に傾斜する屈折部49Aを有して構成されていてもよい。この場合には、対向板48は省略してもよい。また、図4(D)に示すように、壁構成部44Cは、昇降ガラス6に対向する対向板48のみから構成されていてもよい。即ち、屈折部は省略してもよい。壁構成部44が、対向板48のみから成る構成であっても、空間S内を流れる前滴Rが、走行風Wにより飛散することを抑制できる。また、図4(B)(C)に示された壁構成部44A、44Bは、図4(A)(D)に示された壁構成部44、44Cに比して、走行時の空気抵抗をより抑制することができる。また、図4(D)に示すように、壁構成部44Cは、雨滴流路の確保を目的として、対向板48の車両進行方向(矢印Y方向)の寸法Lが、15mm以上となるように形成されているのがよい。なお、図4(A)(B)(C)(D)において、前述した実施形態と同一の構造乃至機能を示す部材には、同一符号を付してその説明を省略する。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態を、図5に基づいて説明する。図5において、前述した第1実施形態と同一の構造乃至機能を示す部材には、同一符号を付してその説明を省略する。図5は、本発明の第2実施形態に係る車両用ドアを示す断面図である。本実施形態は、上述した第1実施形態とは、パーティションサッシュの構成が相違する。従って、本実施形態では、パーティションサッシュ14について説明する。
パーティションサッシュ14は、図5に示すように、固定ガラス5と昇降ガラス6との間に設けられて、これら固定ガラス5と昇降ガラス6それぞれを支持する断面略H字状の金属製のパーティションサッシュ本体15と、内部に雨滴が流れる空間Sを構成する断面略L字状の合成樹脂製の壁構成部16(突出部)と、有して構成されている。
パーティションサッシュ本体15は、板金に曲げ加工が施されて形成されている。パーティションサッシュ本体15は、固定ガラス5と昇降ガラス6との間において、これらガラス5、6の面方向に交差して設けられた長方形板状の交差板17と、交差板17を挟んで車幅方向(矢印X方向)に対向する一対の板部18A、18Bと、を有して断面略H字状に形成されている。
交差板17は、長手方向が上下に沿って設けられるとともに、幅方向が各ガラス5、6の面方向に交差して設けられている。交差板17は、幅寸法が、固定ガラス5及び昇降ガラス6の板厚よりも大きくなるように形成されている。
一対の板部18A、18Bは、一方が固定ガラス5及び昇降ガラス6より車幅方向(矢印X方向)の外側において、これらガラス5、6に対向して設けられ、他方が固定ガラス5及び昇降ガラス6より車幅方向の内側において、これらガラス5、6に対向して設けられている。また、一対の板部18A、18Bは、各前端が、固定ガラス5の後端より前方に位置するような立設寸法に形成され、各後端が、昇降ガラス6の前端より後方に位置するような立設寸法に形成されている。
壁構成部16は、図5に示すように、長手方向が上下に沿って設けられるとともに、幅方向が車両進行方向(矢印Y方向)に沿って昇降ガラス6に対向して設けられた長方形状の対向板148と、対向板148の後端部から昇降ガラス6に向けて屈折された屈折部149と、を有して構成されている。対向板148は、前端が、板部18A、18Bの前端より前方側に位置するように設けられ、後端が、ガラスラン前辺部71から車両方向後方に離間した位置に設けられている。即ち、対向板148が、昇降ガラス6の車幅方向外側に当該昇降ガラス6に対向して設けられているとともに、ガラスラン7の側板73Bより車両進行方向後方側に突出して設けられている。
上述した実施形態によれば、パーティションサッシュ本体15に壁構成部16を取り付けることで、簡単に、昇降ガラス6とパーティションサッシュ4(前辺部)の壁構成部16とで囲まれた空間Sを形成することができる。これによれば、第1実施形態と同様の効果が奏される。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態を、図6、図7に基づいて説明する。図6、図7において、前述した第1、2実施形態と同一の構造乃至機能を示す部材には、同一符号を付してその説明を省略する。図6は、本発明の第3実施形態に係る車両用ドアを示す斜視図である。図7は、図6に示された車両用ドアの要部を拡大して示す図である。本実施形態は、上述した第1実施形態と第2実施形態とは、窓組立体の構成が相違する。従って、本実施形態では、窓組立体23について説明する。
窓組立体23は、図6に示すように、窓部を構成するサッシュ30と、窓部の前方側に設けられて当該開口の前側部分を塞ぐ略三角形状のミラーベース112と、ミラーベース112の後方側に設けられた昇降ガラス6と、を有して構成されている。
以下では、サッシュ30により構成された窓部のうち、昇降ガラス6により開閉される場所であり、ミラーベース112より後方側の部分を「昇降ガラス保持体161(開口縁部)」と記す。
昇降ガラス保持体161は、図6に示すように、ミラーベース112の後端縁112Aと、サッシュ30の前端辺部32のうちミラーベース112より後方側の一部である第2前端辺部32Bと、サッシュ30の上端辺部31及び後端辺部と、アウタドアパネル2Aの上縁部と、を有して形成されている。アウタドアパネル2Aの上縁部には、当該上縁部を覆う合成樹脂製のアウタウェザー62が取付けられている。
さらに、昇降ガラス保持体161には、図7に示すように、当該昇降ガラス保持体161の内周縁に取り付けられて、昇降ガラス保持体61と昇降ガラス6との隙間を塞いで雨水などの車室内への浸入を防止するガラスラン7が設けられている。ガラスラン7は、合成ゴムや熱可塑性エラストマ製の弾性を有する部材から構成されている。また、ガラスラン7は、サッシュ30の前端辺部32、上端辺部31及び後端辺部に取り付けられる長尺状のガラスラン本体70と、ミラーベース112の後端縁112Aに取り付けられる長尺状のガラスラン前辺部71(図2に示す)と、を有して構成されている。
ミラーベース112の後端縁112Aは、図7に示すように、内部に雨滴が流れる空間Sを構成する断面略L字状の壁構成部144(突出部)を有して構成されている。
壁構成部144は、図7に示すように、長手方向が上下に沿って設けられるとともに、幅方向が車両進行方向(矢印Y方向)に沿って昇降ガラス6に対向して設けられた長方形状の対向板150と、対向板150の後端部から昇降ガラス6に向けて屈折された屈折部151と、を有して構成されている。対向板150は、後端が、ガラスラン前辺部71から車両方向後方に離間した位置に設けられている。即ち、対向板150が、昇降ガラス6の車幅方向(矢印X方向)外側に当該昇降ガラス6に対向して設けられているとともに、ガラスラン前辺部71の側板73Bより車両進行方向後方側に突出して設けられている。
ミラーベース112に、断面略L字状の壁構成部144が形成されていることで、昇降ガラス6とミラーベース112の壁構成部144とで囲まれた空間Sが形成される。この空間Sは、後方に開口する上方側開口部144Aと、後方に開口する下方側開口部144Bと、を有している。上方側開口部144Aと下方側開口部144Bは、屈折部151の上端部及び下端部の一部が切り欠かれることで形成されている。
上述した実施形態によれば、昇降ガラス6とミラーベース112(前辺部)の壁構成部144とで囲まれた空間Sを形成することができる。そして、ガラスラン本体70に沿って流れる雨滴が、上側開口部144Aから空間S内に流入し、下側開口部144Bから速やかに排出される。
なお、上述した第1、第2実施形態では、昇降ガラス保持体61(開口縁部)の前辺部が、パーティションサッシュ4を有して構成された一例を説明し、第3実施形態では、昇降ガラス保持体161(開口縁部)が、ミラーベース112の後端縁112Aを有して構成された一例を説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。昇降ガラス保持体161の前辺部が、パーティションサッシュ4とミラーベース112の後端縁112Aとの両方を有して構成されていてもよい。即ち、パーティションサッシュ4がミラーベース112の後端縁112Aより上方に位置するように設けられていてもよい。これによれば、昇降ガラス保持体61、161(開口縁部)の前辺部として、パーティションサッシュ4と、ミラーベース112と、その両方を利用することができるとともに、図4(A)〜(D)に示す変形例が何れも適用可能である。また、上述した実施形態では、前辺部の一例として、パーティションサッシュ4とミラーベース112の後端縁112Aを説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。パーティションサッシュ4やミラーベース112の後端縁112Aと同位置にあるものであれば、前辺部は如何なる部材により構成されていてもよい。
また、前述した各実施形態は本発明の好ましい形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の車両用ドアの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 車両用ドア
4、14 パーティションサッシュ(前辺部)
6 昇降ガラス
7 ガラスラン
112A ミラーベースの後端縁(前辺部)
40A、144A 上側開口部
40B、144B 下側開口部
16、44、44A、44B、44C、144 壁構成部(突出部)
61、161 昇降ガラス保持体(開口縁部、窓開口)
S 空間

Claims (3)

  1. 窓開口を開閉する昇降ガラスと、
    前記窓開口を構成する開口縁部と、
    前記開口縁部の内周縁に装着されて、前記開口縁部と前記昇降ガラスとの間をシールするガラスランと、を備えた車両用ドアであって、
    前記開口縁部は、車両進行方向前方側に上下に延在する前辺部を有し、
    前記ガラスランが、車幅方向に離間して前記昇降ガラスを挟む一対の側板を有し、
    前記前辺部が、前記昇降ガラスの車幅方向外側に当該昇降ガラスに対向して設けられているとともに、前記側板より車両進行方向後方に突出して設けられた突出部を有し、
    前記突出部は、その全体が、または突出方向途中から、前記昇降ガラスに向けて屈折されていて
    前記昇降ガラスと前記突出部との間に形成された空間を有していて、
    前記空間は、上端部に上側開口部と、下端部に下側開口部と、を有していることを特徴とする車両用ドア。
  2. 前記突出部の全体が、または突出方向の途中から、車両進行方向後方に向かうに従って、前記昇降ガラスに近付くように屈折されていることを特徴とする請求項に記載の車両用ドア。
  3. 前記前辺部が、ミラーベースと、パーティションサッシュと、その両方と、からなる群より選ばれる何れかから構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドア。
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