JP6824841B2 - 車両用ウェザストリップ - Google Patents

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Description

本発明は、車体に使用する車両用ウェザストリップに関する。
従来、車体のドア開口部に対するドアの閉時に、ドア開口部とドアとの隙間をシールするウェザストリップが知られている(例えば、特許文献1参照)。このウェザストリップは、ドア開口部に沿って延在する弾性部材で構成されている。ウェザストリップは、ドア側に取り付けられる基部と、この基部に一体成形される断面視で環状のシール部と、このシール部に隣接して基部から舌状に延出するリップと、を備えている。そして、シール部とリップとは、ドアの閉時にドア開口部側にそれぞれ弾接することで前記の隙間をシールする。
また、ドアの窓枠を形成するサッシュにおいては、ウェザストリップは、サッシュに形成される溝状のリテーナに基部が嵌め込まれることによってドアに取り付けられている。
ところで、このサッシュは、ドアの閉状態でドア開口部に対向するリテーナ形成面部を有するインナ部と、このインナ部の車外側に配置されて、モールディング取付面部を有するアウタ部と、を備えている。このアウタ部とインナ部とは、サッシュの長手方向に交差する断面視で略T字を形成するように一体に形成されている。
また、従来のウェザストリップは、サッシュへの組付時に、リテーナに対する基部の嵌め込みを容易にするために、リテーナと基部との間にクリアランスが形成されるようになっている。また、従来のウェザストリップは、クリアランスによってリテーナ内での基部のがたつきを防止するように、リップの根本に、アウタ部の裏面(アウタ部の車内側の面)に弾接する突起を有している。
特開2001−105888号公報
しかしながら、従来のウェザストリップ(例えば、特許文献1参照)では、例えば高圧洗浄水などのように勢いのある水が、アウタ部の裏面とリップの根本の突起との間を越えると、その水は前記のクリアランスによって容易にリテーナ内に侵入する。そして、リテーナ内に侵入した水は車室内に漏れ出す。また、従来のウェザストリップでは、アウタ部のモールディング取付面部とモールディングとの間に水が浸入する恐れもある。
そのため、従来よりも一段と防水性能に優れたウェザストリップが望まれている。
本発明の課題は、従来よりも一段と防水性能に優れた車両用ウェザストリップを提供することにある。
前記課題を解決する車両用ウェザストリップは、ドアに取り付けられる基部と、前記基部よりもドア外側方向寄りで前記ドアのサッシュに弾接する第1弾接部と、前記第1弾接部よりもドア外側方向寄りで前記サッシュに弾接する第2弾接部と、を備え、前記第2弾接部は、前記サッシュのうち、少なくともモールディングに弾接しており、前記基部からドア外側方向に延出する第1リップをさらに備え、前記ドアが車体のドア開口部を閉じた状態で前記ドア開口部に弾接している前記第1リップの先端部は、前記車体の車外側面よりも車内側に位置し、前記モールディングにおける車外側面の前記ドア開口部側への仮想の延在面よりも車外側に位置していることを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも防水性能に優れた車両用ウェザストリップを提供することができる。
本発明の車両用ウェザストリップが適用されるドアを有する車両の部分側面図である。 ミラー近傍のドア部分を図1の矢示II方向から見た部分斜視図である。 図2のIII−III断面図である。 図2のIV−IV断面図である。 (a)は、開時におけるドアのミラー支持部近傍を右斜め前上方から見下ろした様子を示す部分斜視図である。(b)は、(a)における矢示Vb部の部分拡大斜視図である。
本発明を実施する形態(本実施形態)の車両用ウェザストリップ(以下、単に「ウェザストリップ」という)について詳細に説明する。
本実施形態のウェザストリップは、ドアのサッシュを構成するモールディングに弾接する突起を有していることを主な特徴とする。
以下では、車両のフロントサイドドアを例にとって、これに適用されるモールディングについて説明するがドアはこれに限定されるものではない。まず車両のドアの概略について説明した後に、ウェザストリップについて詳細に説明する。
<車両のドア>
図1は、本発明の実施形態に係るウェザストリップ10(図3参照)が適用されるドア2を有する車両Vの部分側面図である。図2は、図1の矢示II方向から見たドアミラー23近傍のドア2の部分斜視図である。
なお、以下の説明における前後上下左右の方向は、車両Vに着座したドライバから見た方向であり、図1に矢示する前後上下の方向及び図2に矢示する左右の方向を基準とする。
図1に示すように、ドア2は、乗降口となるドア開口部6を開閉するように車体1に配置されている。このドア開口部6は、フロントピラー3、ルーフレール4、サイドシル5、及びセンタピラー(図示省略)にて囲まれて形成されるものを想定している。
ドア2は、その前端縁がヒンジ(図示省略)を介して車体1に取り付けられており、ドア2の後縁側がヒンジ回りに回動することでドア開口部6を開閉するようになっている。
そして、閉時のドア2は、車両Vの側面が略面一になるようにドア開口部6を塞いでいる。
ドア2は、前記のヒンジ(図示省略)にて支持されるドアパネル部21と、このドアパネル部21の上方に配置される窓部22と、ドアミラー23と、を備えている。
ドアパネル部21は、車外側に臨むアウタパネル21aと、車内側に配置されるインナパネル(図示省略)とによって中空部を有するように形成されている。また、このインナパネルの車内側には、車室内に臨むように装飾ライニング(図示省略)が配置されている。
このようなドア2の前側端面と後側端面とは、これらの端面と対向するドア開口部6(図示省略)の形状に対応するように、インナパネル(図示省略)がアウタパネル21a側に向けて屈曲して形成されている。そして、インナパネルは、アウタパネル21aの端縁がインナパネル側に折り返されるヘム加工などによってアウタパネル21aに接合されている。
窓部22は、窓ガラス26を上下移動可能にドアパネル部21の上方に配置する枠組み部材であり、ドア2の上縁を形成するサッシュ30を備えている。
本実施形態でのサッシュ30は、前記したドア開口部6を形成するフロントピラー3、及びルーフレール4に沿うように延在している。このサッシュ30については、ウェザストリップ10(図3参照)とともに後に詳しく説明する。
なお、図1中、符号31は、サッシュ30を構成するモールディングであり、符号7aは、フェンダ7の上方延出部であり、符号8は、フロントガラスである。
図2に示すように、ドアミラー23は、ミラー本体24と、ミラー支持部25とを備えている。ミラー支持部25は、フェンダ7の上方延出部7aとフロントピラー3とが連なって形成するこれらの下縁と、ドアパネル部21の上縁とがなす鋭角の角部に収まるように、側面視で略三角形状の樹脂板状体で形成されている。ミラー本体24は、このミラー支持部25と一体に形成されている。ちなみに、ミラー支持部25は、このミラー支持部25の裏側(車内側)に配置されるとともに、サッシュ本体32と一体に形成される三角コーナ部(図示省略)に対してボルトなどで締結固定されている。図2中、隠れ線(点線)で示すサッシュ本体32は、モールディング31とともにサッシュ30を構成している。このサッシュ本体32については後に詳しく説明する。
ミラー支持部25の上縁には、サッシュ30を構成するモールディング31の前部が収まる切り欠き部25aが形成されている。この切り欠き部25aは、フロントピラー3とフェンダ7の上方延出部7aとがなす意匠面の繋ぎ目9の近傍からフロントピラー3の下縁に沿って後方に延びるように形成されている。
ちなみに、繋ぎ目9を境にフロントピラー3とフェンダ7の上方延出部7aとがなす意匠面(車外側面)は、相互に略面一になっている。しかし、フロントピラー3は、図2中の図示は省略するが、上方延出部7aの裏側(車内側)で前方斜め下にさらに延びてアッパメンバ(図示省略)に接続されている。
図2中、符号8は、フロントガラスであり、符号Gは、ドア2と車体1のドア開口部6との間の隙間である。
<ウェザストリップ及びサッシュ>
次に、図3及び図4を参照しながら、本実施形態のウェザストリップ10及びドア2のサッシュ30について説明する。
なお、以下の説明におけるドア外側方向とは、図1に示す閉時のドア2の側面視でドアパネル部21の中央部Cからドア2の側面視で遠ざかる方向を意味する。具体的には、図3(図2のIII−III断面図)及び図4(図2のIV−IV断面図)においては、ドア外側方向は矢示D1方向となっている。この矢示D1方向の逆方向(図示省略)がドア内側方向となる。また、図3及び図4中、車内側方向は矢示D2方向で示し、車外側方向は矢示D3方向で示している。
図3に示すように、サッシュ30は、車外側で意匠面を形成するモールディング31と、サッシュ本体32とを備えている。
また、サッシュ本体32は、モールディング31が取り付けられるアウタ部33と、後記するリテーナ35が形成されるインナ部34と、を備えている。ちなみに、ドア2の閉時のサッシュ30は、ドア開口部6を構成するフロントピラー3に対向する。
モールディング31は、前記したミラー支持部25(図2参照)の切り欠き部25a(図2参照)に収まるように前端部が形成されている。
また、モールディング31は、図1に示すように、フロントピラー3及びルーフレール4に沿って、ドア2の上縁の後端まで延びている。
このようなモールディング31は、図3に示すように、延在方向に交差する短手方向の断面で見ると、この短手方向に曲げ加工された板体で形成されている。具体的には、モールディング31は、フロントピラー3の意匠面(車外側面)と略面一の面一部31aと、この面一部31aからフロントピラー3側に延びるほど面部が徐々に車内側(矢示D2側)に変位するように所定の曲率で湾曲する湾曲部31bと、を備えている。
また、モールディング31は、サッシュ30の短手方向の板面の両端部に、次に説明するアウタ部33の両端部を外側から囲い込み、アウタ部33を係止する係止部31cを備えている。
なお、図3中、符号S1は、フロントピラー3の意匠面(車外側面)の、モールディング31側への仮想の延在面を表し、符号S2は、モールディング31の意匠面(車外側面)の、フロントピラー3側への仮想の延在面を表している。ちなみに、延在面S2は、モールディング31の湾曲部31bの曲率と同じ曲率で湾曲して延在しているものを想定している。
本実施形態でのアウタ部33とインナ部34とは、板体にロールなどによる曲げ加工が施されて形成されたものを想定している。これらのアウタ部33とインナ部34とは、相互に一体となって、サッシュ30の長手方向に交差する方向の断面視で、略T字形状を呈している。
アウタ部33は、モールディング31の車内側面に沿うように形成され、アウタ部33の車外側には、モールディング取付面部33bを有している。
本実施形態でのサッシュ30においては、モールディング31とアウタ部33との間に接着剤(図示省略)が介在している。つまり、モールディング31は、この接着剤と係止部31cとによってアウタ部33に支持されている。
インナ部34は、ドア2の閉状態で、フロントピラー3に対向する側に、リテーナ形成面部34aを有している。ちなみに、リテーナ形成面部34aと対向するフロントピラー3側の面部は、図1に示す車体1側のドア開口部6を構成している。
このリテーナ形成面部34aには、後記するウェザストリップ10の基部11が嵌め込まれるリテーナ35が形成されている。
なお、インナ部34におけるリテーナ形成面部34aは、後記するウェザストリップ10の基部11の取付面に等しく、特許請求の範囲にいう「基部の取付面」に相当する。
図3中、符号S3は、リテーナ形成面部34a(基部の取付面)に平行で、最もドア外側方向(矢示D1方向)寄りでモールディング31に接する仮想の基準面を示している。
この基準面S3については、後記するウェザストリップ10の突起15(第2弾接部)の説明に際して再び言及する。
リテーナ35は、サッシュ30の長手方向に交差する方向の断面視で、フロントピラー3側に開くコ字状を呈している。具体的には、リテーナ35は、フロントピラー3に対向する面部35bと、この面部35bからフロントピラー3側に向けて立ち上がる壁部35aと、アウタ部33の裏側(車内側)で車内側に突出する突出部33aと、で形成されている。
なお、図3中、符号36は、窓ガラス26(図1参照)のガラスチャンネル部材(図示省略)を保持する保持部である。
次に、ウェザストリップ10について説明する。
図3に示すように、本実施形態のウェザストリップ10は、リテーナ35に嵌め込まれる基部11と、この基部11に一体成形されるシール部12と、シール部12に隣接して基部11から延出するリップ13と、シール部12とは反対側のリップ13の根本と基部11との間に形成される一対の突起14,15と、を備えている。
なお、図3中、ドア2に取り付ける前のウェザストリップ10の大凡の外形を仮想線(二点鎖線)で示し、ドア2の閉時におけるウェザストリップ10を実線で示している。
基部11は、断面視でコ字状のリテーナ35内に収まるサッシュ30の長手方向に沿って長い板状体で形成されている。この基部11は、リテーナ35を形成するアウタ部33の突出部33a側に厚く、インナ部34の壁部35a側に薄くなるように形成されている。
このような基部11とリテーナ35とは所定の間隔でクリアランスが設けられている。
シール部12は、壁部35a側の基部11からフロントピラー3側、言い換えれば車体1のドア開口部6側にリテーナ35の開口を介して膨出するように形成されている。このシール部12は、断面視で環状に形成されている。
このシール部12は、ドア2の閉時に弾性的に扁平に潰れてフロントピラー3側(車体1のドア開口部6側)に弾接する。これによりフロントピラー3に対するシール面を大きく確保することができる。また、シール部12のフロントピラー3側の先端には、突起12aが形成されている。この突起12aは、ドア2の閉時にシール部12が横倒れすることなく、扁平に潰れるように作用する。
リップ13は、シール部12の車外側で基部11からフロントピラー3側(車体1のドア開口部6側)に向けて舌状に延出している。このリップ13は、特許請求の範囲にいう「第1リップ」に相当する。
また、リップ13の先端部は、ドア2に取り付けられる前、又はドア2の開時には、仮想線(二点鎖線)で示すようにシール部12側に反っている。
また、リップ13の先端部は、ドア2の閉時に、リップ13自体の弾性力によってフロントピラー3側(車体1のドア開口部6側)に向けて弾接する。
また、ドア2の閉時におけるリップ13の先端部は、フロントピラー3の意匠面(車外側面)のモールディング31側への仮想の延在面S1よりも車内側に位置している。また、ドア2の閉時におけるリップ13の先端部は、モールディング31の意匠面(車外側面)のフロントピラー3側への仮想の延在面S2よりも車外側に位置している。
なお、フロントピラー3の意匠面(車外側面)は、特許請求の範囲にいう「車体の車外側面」に相当する。
突起14は、アウタ部33の突出部33aを、基部11の車外側の端部とで挟むように配置されている。この突起14は、アウタ部33の裏側(車内側)に弾接している。つまり、突起14は、基部11よりもドア外側方向D1寄りでアウタ部33に弾接している。なお、突起14は、特許請求の範囲にいう「第1弾接部」に相当する。また、ここでのアウタ部33は、特許請求の範囲にいう「ドアのサッシュ」に相当する。
このような突起14のアウタ部33に対する弾接によって、基部11は、リテーナ35内でがたつくことなく配置される。
突起15は、突起14とリップ13の根本との間に配置されている。この突起15は、ドア2にウェザストリップ10が取り付けられた際に、モールディング31のフロントピラー3側の縁部に圧接してリップ13の根本側に向けて潰れるように弾性変形する。これにより突起15は、モールディング31のみに弾接している。この突起15は、特許請求の範囲にいう「第2弾接部」に相当する。
このように弾性変形した突起15は、前記した基準面S3よりもドア内側方向(矢示D1の反対方向)にシフトして位置している。ちなみに、突起15は、ドア内側で基準面S3に接するように位置していてもよい。
なお、図3中、符号11aで示される中空部は、基部11をリテーナ35に嵌め込む際に、基部11の弾性変形を容易にしている。
以上のような構造のウェザストリップ10は、前記したようにモールディング31が配置されるサッシュ30に取り付けられる。
ところで、本実施形態でのサッシュ30のモールディング31は、図2に示すように、フロントピラー3とフェンダ7の上方延出部7aとがなす意匠面の繋ぎ目9近傍で途切れる。より具体的にはミラー支持部25の端面25b(図2に示すミラー支持部25の上縁における端面)を越えた位置でモールディング31は途切れている。
その一方で、サッシュ本体32は、図2に示すように、ドアパネル部21の前端部まで延びている。また、ドア開口部6(図2参照)を形成するフロントピラー3(図2参照)は、前記したように、フェンダ7(図2参照)の上方延出部7a(図2参照)の裏側(車内側)で前方斜め下にさらに延びている。そして、ウェザストリップ10についても、図2に示すミラー支持部25の裏側(車内側)で延びるサッシュ本体32に沿うように連続的に延びている。
次に、モールディング31を有するドア2に配置されるウェザストリップ10(図3参照)に連続してミラー支持部25の裏側(車内側)で延びるウェザストリップ10の構造について説明する。
図2のIV−IV断面である図4中、符号7aはフェンダ7の上方延出部であり、符号33は、サッシュ30のアウタ部であり、符号34は、サッシュ30のインナ部であり、符号35は、リテーナである。
ウェザストリップ10は、図4に示すように、基部11と、シール部12と、リップ13と、突起14と、を備えている。
このウェザストリップ10は、図3に示すウェザストリップ10と連続するように延びている。
また、ウェザストリップ10は、環状のシール部12の中空部が、基部11に形成される連通路11bを介してリテーナ35内に形成されるクリアランスに連通している。この連通路11bは、ウェザストリップ10の延在方向に沿って形成されるスリットになっている。
ウェザストリップ10は、図3に示す突起15(第2弾接部)に代わって第1分岐リップ16と、第2分岐リップ17とを備えている。
第1分岐リップ16は、モールディング31(図2参照)に代わって配置されるミラー支持部25と、サッシュ30のサッシュ本体32(アウタ部33)との間に挟持される部材である。この第1分岐リップ16は、特許請求の範囲にいう「第2リップ」に相当する。また、ミラー支持部25は、特許請求の範囲にいう「ガーニッシュ」に相当する。
この第1分岐リップ16は、リップ13の根本から分岐して車外側(矢示D3側)に延出する途中で屈曲し、ミラー支持部25と、アウタ部33との間に配置される。第1分岐リップ16は、前記の屈曲した根本でミラー支持部25に弾接するとともに、先端の第1突起16aがミラー支持部25に弾接している。
また、第1分岐リップ16の先端には、第1突起16aの反対側に第2突起16bが形成されている。この第2突起16bは、アウタ部33の車外側(矢示D3側)の面部に弾接している。
第2分岐リップ17は、第1分岐リップ16の根本側からフェンダ7の上方延出部7a側に延びている。ちなみに、このフェンダ7の上方延出部7aは、フロントピラー3とともに、車体1側のドア開口部6を構成する。そしてドア2側では、フェンダ7の上方延出部7aに対向するように、ミラー支持部25の端面25b(図2に示すミラー支持部25の上縁における端面)が配置されている。
そして、第2分岐リップ17の先端部は、第2分岐リップ17自体の弾性力によって、フェンダ7の上方延出部7a(車体1側のドア開口部6)に弾接している。
この第2分岐リップ17は、特許請求の範囲にいう「第3リップ」に相当する。また、フェンダ7の上方延出部7aは、特許請求の範囲にいう「車外側の車体パネル」に相当する。
ちなみに、第1リップとしての前記のリップ13が、弾接するフロントピラー6は、特許請求の範囲にいう「車内側の車体パネル」に相当する。
なお、この第2分岐リップ17の先端部は、フェンダ7の上方延出部7aにおける意匠面の仮想の延在面よりも、車内側(矢示D2側)に配置されている。
次に、図3に示すウェザストリップ10から図4に示すウェザストリップ10へと移り変わるミラー支持部25(図2参照)の端面25b(図2参照)近傍におけるウェザストリップ10の構造について説明する。
図5(a)は、開時における図2のドア2のミラー支持部25近傍を右斜め前上方から見下ろした様子を示す部分斜視図である。なお、図5(a)は、作図の便宜上、ドア開口部6(図2参照)を形成する車体1(図2参照)及びミラー本体24(図2参照)の記載を省略している。図5(b)は、図5(a)における矢示Vb部の部分拡大斜視図である。
図5(a)に示すように、ウェザストリップ10は、ミラー支持部25の端面25bよりも車両前方で下方に延在している。
図5(b)に示すように、第2分岐リップ17の先端は、車両の上側で第1リップ13の先端と合流し、連続している。
また、図3で示したモールディング31に沿って延在するウェザストリップ10の突起15(第2弾接部)は、図5(b)に示すように、モールディング31の前端部を境に第1分岐リップ16へ形態を変化させてさらに前方に延びている。つまり、ウェザストリップ10の突起15と第1分岐リップ16とは連続している。そして、突起15の前端部に接続される第1分岐リップ16の後端部は、突起15よりもドア外側方向(矢視D1(図3参照)側)へ肉厚になって突出している。これにより第1分岐リップ16の後端部は、符号S3(図3参照)のラインをドア外側方向に越えることで、図5(b)に示す肉厚の肉盛壁部18を形成している。
そして、その肉盛端部18は、図示しないが、モールディング31の表面に弾接して被さり、ミラー支持部25の車内側(矢示D2(図3参照)側)に配置される。このような第1分岐リップ16の後端部は、モールディング31とミラー支持部25とにより挟まれて弾接した状態となる。
このウェザストリップ10では、閉時のドア2の状態において、ウェザストリップ10の突起15(第2弾接部)とモールディング31とがシール構造を形成する。このようなシール構造によれば、ウェザストリップ10の第1リップ13と突起15の間に集まった水Wは、フロントピラー3(図1参照)の傾斜勾配によりサッシュ30(図1参照)に添って流下する。その後、水Wは、図5(b)に示すように、ドアミラー支持部25との接続付近にある肉盛壁部18により堰き止められ、さらに第1分岐リップ16の後端部を伝って車外側へ流出される。
以上、本実施形態のウェザストリップ10について、モールディング31を有するサッシュ30部分とドア開口部6との間、及びミラー支持部25とドア開口部6との間に配置されるシール構造を有するものを例にとって説明した。このようなウェザストリップ10において、前記以外の領域でドア2とドア開口部6との間に配置されるシール構造としては特に制限はなく、例えば少なくとも基部11とシール部12とを有するものが挙げられる。
<作用効果>
次に、本実施形態のウェザストリップ10の奏する作用効果について説明する。
本実施形態のウェザストリップ10は、基部11よりもドア外側方向寄りでドア2のサッシュ30に弾接する突起14(第1弾接部)と、突起14(第1弾接部)よりもドア外側方向寄りでサッシュ30に弾接する突起15(第2弾接部)と、を備え、突起15(第2弾接部)は、少なくともモールディング31に弾接している。
このようなウェザストリップ10によれば、突起15(第2弾接部)によって、サッシュ30とウェザストリップ10との間を介して車内側に水が侵入するのを、より確実に防止することができる。
また、このウェザストリップ10によれば、突起15(第2弾接部)がモールディング31に弾接しているので、モールディング31の裏側(車内側)に水が浸入するのを防止することができる。
また、ウェザストリップ10においては、突起15(第2弾接部)は、モールディング31のみと弾接している。
このウェザストリップ10によれば、例えば、突起15(第2弾接部)がモールディング31とこのモールディング31に隣接する他部材の両方に弾接するものと異なって、モールディング31に対する突起15(第2弾接部)の弾接力を集中させることができる。これによりウェザストリップ10の突起15(第2弾接部)によるシール性能が一段と向上する。
また、ウェザストリップ10においては、前記の仮想の基準面S3よりもドア内側に、突起15(第2弾接部)が配置されている。
このウェザストリップ10によれば、ドア2とドア開口部6との隙間から突起15(第2弾接部)が見え難くなるので、車体1の意匠性が向上する。
また、ウェザストリップ10においては、リップ13の先端部が、フロントピラー3の意匠面(車外側面)のモールディング31側への仮想の延在面S1よりも車内側に位置している。
このウェザストリップ10によれば、ドア2とドア開口部6との隙間からリップ13の先端部が見え難くなるので、車体1の意匠性が向上する。
また、車体の車外側面を流れる水によってリップ13が捲り上がることが防止される。これによりウェザストリップ10のシール性能が一段と向上する。
また、リップ13の先端部が、モールディング31の意匠面(車外側面)のフロントピラー3側への仮想の延在面S2よりも車外側に位置している。
このウェザストリップ10によれば、ドア2とドア開口部6との隙間に車外側から勢いよく水が流れ込んだ際に、リップ13が水圧により車内側に反転するのをより確実に防止することができる。これによりウェザストリップ10のシール性能が一段と向上する。
また、ウェザストリップ10においては、第1分岐リップ16(第2リップ)が、モールディング31に代わって配置されるミラー支持部25(ガーニッシュ)と、サッシュ本体32(アウタ部33)との間に挟持されている。
このウェザストリップ10によれば、ミラー支持部25(ガーニッシュ)とサッシュ本体32(アウタ部33)との間のシール性能が向上する。
また、ウェザストリップ10においては、ドア2の閉時に、第2分岐リップ17(第3リップ)がフェンダ7の上方延出部7a(車外側の車体パネル)に弾接する。
このウェザストリップ10によれば、フロントピラー6(車内側の車体パネル)に対してリップ13(第1リップ)が弾接することに加えて、第2分岐リップ17(第3リップ)が上方延出部7a(車外側の車体パネル)に弾接する。
これにより車体1側(ドア開口部6側)からウェザストリップ10が受ける反力が増大して、リテーナ35に対する基部11の密着力が向上する。
ウェザストリップ10のシール性能は、一段と向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。
本実施形態では、ウェザストリップ10を車両Vのフロントサイドドアに適用した例について説明したが、本発明はモールディング31を有するサッシュ30が配置された他のあらゆるドアに適用することもできる。
1 車体
2 ドア
3 フロントピラー
4 ルーフレール
5 サイドシル
6 ドア開口部
7 フェンダ
7a フェンダの上方延出部(車外側の車体パネル)
10 ウェザストリップ
11 基部
12 シール部
12a 突起
13 リップ(第1リップ)
14 突起(第1弾接部)
15 突起(第2弾接部)
16 第1分岐リップ(第2リップ)
17 第2分岐リップ(第3リップ)
18 肉盛壁部
21 ドアパネル部
23 ドアミラー
24 ミラー本体
25 ミラー支持部(ガーニッシュ)
30 サッシュ
31 モールディング
32 サッシュ本体
33 アウタ部
33a 突出部
33b モールディング取付面部
34 インナ部
34a リテーナ形成面部
35 リテーナ
35a 壁部
S1 仮想の延在面
S2 仮想の延在面
S3 基準面
V 車両

Claims (5)

  1. ドアに取り付けられる基部と、
    前記基部よりもドア外側方向寄りで前記ドアのサッシュに弾接する第1弾接部と、
    前記第1弾接部よりもドア外側方向寄りで前記サッシュに弾接する第2弾接部と、
    を備え、
    前記第2弾接部は、前記サッシュのうち、少なくともモールディングに弾接しており、
    前記基部からドア外側方向に延出する第1リップをさらに備え、
    前記ドアが車体のドア開口部を閉じた状態で前記ドア開口部に弾接している前記第1リップの先端部は、前記車体の車外側面よりも車内側に位置し、前記モールディングにおける車外側面の前記ドア開口部側への仮想の延在面よりも車外側に位置していることを特徴とする車両用ウェザストリップ。
  2. 請求項1に記載の車両用ウェザストリップにおいて、
    前記第2弾接部は、前記モールディングのみと弾接していることを特徴とする車両用ウェザストリップ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用ウェザストリップにおいて、
    前記ドアの前記基部の取付面に平行で、最もドア外側寄りで前記モールディングに接する基準面よりもドア内側に、前記第2弾接部が配置されていることを特徴とする車両用ウェザストリップ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用ウェザストリップにおいて、
    前記基部は、前記モールディングの車内側に配置されるサッシュ本体部に取り付けられ、少なくとも前記基部と前記第1リップとは、前記モールディングが途切れた位置からも延在し、
    前記モールディングが途切れた位置より延在する前記第1リップからは、第2リップが分岐し、
    前記第2リップは、前記サッシュ本体部と、前記モールディングに代わって配置されるガーニッシュとの間に挟持されていることを特徴とする車両用ウェザストリップ。
  5. 請求項4に記載の車両用ウェザストリップにおいて、
    前記第2リップから第3リップがさらに分岐し、
    前記第1リップの先端部は、前記ドア開口部を形成している車体側の内外2重の車体パネルのうち、車内側の前記車体パネルに弾接し、前記第3リップの先端部は、車外側の前記車体パネルに弾接していることを特徴とする車両用ウェザストリップ。
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