JP2006281824A - 車体後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ストライカ取付部における強度・剛性の向上を図ることができ、部品納入時における部品の撓み変形を防止することができるような後部車体構造を提供する。
【解決手段】 空間部βの開放箇所に対応するドア対向車体パネル(例えば、バックピラーパネル4)及び艤装部品取付パネル(例えば、後部ランプ取付パネル5)の部分M,Nを互いに繋げるストライカリテーナ補強部材25を設け、ドア対向車体パネル4と、艤装部品取付パネル5と、ストライカリテーナ補強部材25とにより閉断面形状部Rを形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車の後部車体構造に関し、さらに詳しくは、例えば自動車のバックドア(荷室ドア)を係止するストライカの取付部を補強するための車体後部構造に関するものである。
自動車の荷室ドアとしては、横開き式のバックドアがある。図4は、この種の横開き式のバックドアを備える自動車の荷室ドアストライカ部周辺の車体後部構造を示すものである。図4に示すように、従来の車体後部構造では、バックドア(荷室ドア)ストライカリテーナ1は、リテーナケース2により、ストライカ補強部材3に取付けた上で、バックピラーパネル4に接合されている。そして、バックピラーパネル4には、ストライカ補強部材3を介して後部ランプ取付パネル5が結合されている。なお、このようして組付けて成る部品の断面形状は、図5に示すような形状となされている。すなわち、図5に示すように、バックピラーパネル4の端縁4aと後部ランプ取付パネル5の端縁5aとがストライカ補強部材3の端縁3aを挟んで互いに接合され、この接合部αに対向する側が開放された断面凹状でかつ内部に空間部βが形成されるようにバックピラーパネル4及び後部ランプ取付パネル5が屈曲されている。かくして、車体組立納入時には、バックピラーパネル4と後部ランプ取付パネル5とが接合された1つの部品として運搬されるようになっている。
一方、車体組立に際しては、図5に示すように、バックピラーパネル4がサイドインナパネル6に結合されると共に、後部ランプ取付パネル5がサイドアウタパネル7に結合される。そして、バックドアストライカリテーナ1を利用してバックドア8用のストライカ9がバックピラーパネル4に取付けられると共に、後部ランプ取付パネル5に後部ランプ10が取付けられるようになっている。また、バックピラーパネル4とサイドインナパネル6との接合部に形成されたフランジ11にシール部材12が取付けられるようになっている。
しかしながら、上述の如き従来の車体後部構造にあっては、バックピラーパネル4及び後部ランプ取付パネル5を一体にして成る部品が図5に示すような断面構造を採っているため、図5において矢印A,Bでそれぞれ示す方向の力、すなわち、前記空間部βの開放側の部分が互いに近づくように倒れ込む方向(空間部βを狭める方向)の力に対して、構造的に弱く、部品納入時(運搬時)に矢印A,B方向への撓み(倒れ込み)による変形が生じるおそれがある。また、従来の車体後部構造では、車両完成後のバックドア開閉時に、バックピラーパネル4のストライカ取付面(図6において斜線で示す部分)13に対して、負荷がかかるが、上述の如く矢印A,B方向の力に弱い構造であるため、強度・剛性が問題となる場合がある。
本発明は、上述の如き実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、ストライカ取付部における強度・剛性の向上を図ることができ、部品納入時(運搬時)における部品の撓み変形を防止することができるような後部車体構造を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明では、ストライカが取付けられるドア対向車体パネルと、艤装部品が取付けられる艤装部品取付パネルとを互いに接合して、前記ドア対向車体パネル及び前記艤装部品取付パネルの接合部に対向する側が開放された断面凹状でかつ内部に空間部が形成されるように前記ドア対向車体パネル及び前記艤装部品取付パネルを屈曲させると共に、前記ドア対向車体パネルに沿ってストライカ補強部材を設け、前記ドア対向車体パネル及び前記ストライカ補強部材を挟んで前記ストライカとストライカリテーナとを配置して前記ストライカを前記空間部に対応する箇所で前記ドア対向車体パネルに取付けるようにした車体後部構造において、前記空間部の開放箇所に対応する前記ドア対向車体パネル及び前記艤装部品取付パネルの部分を互いに繋げるストライカリテーナ補強部材を設け、前記ドア対向車体パネルと、前記艤装部品取付パネルと、前記ストライカリテーナ補強部材とにより閉断面形状部を形成するようにしている。
また、本発明では、前記ストライカリテーナ補強部材を、前記ドア対向車体パネル及び前記ストライカ補強部材に沿って配置して、前記ドア対向車体パネル及び前記ストライカ補強部材と一緒に前記ストライカと前記ストライカリテーナとの間に挟持するようにしている。
また、本発明では、前記ストライカリテーナ補強部材のうち前記ドア対向車体パネルと前記艤装部品取付パネルとの間に延びる部分を、前記ドア対向車体パネル及び前記ストライカ補強部材から離反する方向に屈曲させた屈曲片部とし、前記空間部の開放箇所において前記艤装部品取付パネルを前記ドア対向車体パネルよりも長く設定して前記接合部とは反対側に延出させると共に、前記ストライカリテーナ補強部材の屈曲片部を前記ドア対向車体パネルの側から前記艤装部品取付パネルの延出方向の側に傾斜させた状態で配置するようにしている。
また、本発明では、前記ドア対向車体パネルのドア厚み方向に面して前記ストライカ及び通路空間を並べて設け、それらの並びに対応させて前記空間部をドア厚み方向に長くかつドアの面方向に狭く形成するようにしている。
また、本発明では、前記ドア対向車体パネルと、前記艤装部品取付パネルと、前記ストライカ補強部材と、前記ストライカリテーナ補強部材とを、前記空間部の周囲において重ね合わせた状態で溶接により一体化するようにしている。
また、本発明では、前記ドア対向車体パネルの形状を、ほぼ矩形状の外形を有するドアの一つの周縁に沿って延びるような長尺形状とし、前記空間部を、前記ドア対向車体パネルの長手方向に長さの半分以上にわたって延びかつドア構成面とオーバーラップするように形成するようにしている。
また、本発明では、前記ストライカ補強部材を、ドアシャットストッパの配設位置に重なるように接合方向に沿って上下に長く延びるように形成し、前記ストライカリテーナ補強部材を、前記ストライカの上下近傍位置のみに設けるようにしている。
請求項1に記載の本発明は、空間部の開放箇所に対応するドア対向車体パネル及び艤装部品取付パネルの部分を互いに繋げるストライカリテーナ補強部材を設け、ドア対向車体パネルと、艤装部品取付パネルと、ストライカリテーナ補強部材とにより閉断面形状部を形成するようにしたものであるから、ストライカリテーナ補強部材を配設したことに伴いドア対向車体パネル及び艤装部品取付パネルの撓みを防止することができると共に、強度・剛性の向上を図ることができ、ひいては部品の形状変化を生じることなく部品形状(部品精度)を良好に保つことができる。
また、請求項2に記載の本発明は、ストライカリテーナ補強部材を、ドア対向車体パネル及びストライカ補強部材に沿って配置して、ドア対向車体パネル及びストライカ補強部材と一緒にストライカとストライカリテーナとの間に挟持するようにしたものであるから、このような配置構成により、ドア側からストライカを経て加わる荷重に対して、強度・剛性を高くすることができる。
また、請求項3に記載の本発明は、ストライカリテーナ補強部材のうちドア対向車体パネルと艤装部品取付パネルとの間に延びる部分を、ドア対向車体パネル及びストライカ補強部材から離反する方向に屈曲させた屈曲片部とし、空間部の開放箇所において艤装部品取付パネルをドア対向車体パネルよりも長く設定して接合部とは反対側に延出させると共に、ストライカリテーナ補強部材の屈曲片部をドア対向車体パネルの側から艤装部品取付パネルの延出方向の側に傾斜させた状態で配置するようにしたものであるから、車両前後方向に一致するストライカへの荷重の作用方向に対して、車両側部の外方のサイドボディまで、なだらかにつなげることができ、十分な強度・剛性を確保することができる。
また、請求項4に記載の本発明は、ドア対向車体パネルのドア厚み方向に面してストライカ及び通路空間を並べて設け、それらの並びに対応させて空間部をドア厚み方向に長くかつドアの面方向に狭く形成するようにしたものであるから、ドア開閉方向のドア対向車体パネルの長さを長くとることとなるので、十分な強度・剛性を確保することができる。また、ドア対向車体パネルと艤装部品取付パネルとを組付けて成る部品が扁平であっても艤装部品の収容空間を特に大きく形成することが可能となる。
また、請求項5に記載の本発明は、ドア対向車体パネルと、艤装部品取付パネルと、ストライカ補強部材と、ストライカリテーナ補強部材とを、空間部の周囲において重ね合わせた状態で溶接により一体化するようにしたものであるから、バックピラーアッセンブリ(バックピラー組立部品)として、部組み後に搬送などを伴っても、閉断面空間で高い剛性を得ているので、何らかの外力によって変形することがなく、車体完成時まで高い精度を保つことができる。
また、請求項6に記載の本発明は、ドア対向車体パネルの形状を、ほぼ矩形状の外形を有するドアの一つの周縁に沿って延びるような長尺形状とし、空間部を、ドア対向車体パネルの長手方向に長さの半分以上にわたって延びかつドア構成面とオーバーラップするように形成するようにしたものであるから、ストライカを支持し、かつ、荷重方向に一致する面の全体の剛性を高くすることができる。また、前記空間部は幅方向に扁平なので、ドア周縁の外方に艤装部品の収容空間を大きくとることができる。
また、請求項7に記載の本発明は、ストライカ補強部材を、ドアシャットストッパの配設位置に重なるように接合方向に沿って上下に長く延びるように形成し、ストライカリテーナ補強部材を、ストライカの上下近傍位置のみに設けるようにしたものであるから、ストライカだけでなく、シャットストッパからの荷重もストライカリテーナ補強部材に直接的に伝えることができる。さらに、振動に対する支持剛性も高くすることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る車体後部構造について図1〜図3を参照して説明する。なお、図1〜図3において、図4〜図6と同様の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車体後部構造であって、横開き式のバックドア(荷室ドア)8を備える自動車20の車体後部構造を示している。なお、本実施形態の車体後部構造は、バックドア用開口21に配設されるストライカ9の外方側に後部ランプ(コンビネーションランプ)10の収容空間を備えるタイプのものである。
図1に示すように、自動車20の後部にはバックドア用開口21が設けられており、このバックドア用開口21の右辺部22に取付けられたヒンジ(図示せず)を回動中心としてバックドア(図1では図示せず)が横開き可能に取付けられている。そして、バックドア用開口21の左辺部23にはストライカ9が取付けられており、このストライカ9にバックドアのラッチ部材(図示せず)が係止されるようになっている。さらに具体的に述べると、上述のストライカ9は、後部ランプ取付パネル5(艤装部品取付パネルの一種)に隣接するバックピラーパネル4(ドア対向車体パネルの一種)にストライカリテーナ1及びリテーナケース2を用いてストライカ補強部材3と一緒に取付けられるようになっている。
ここで、ストライカ9の取付部並びに後部ランプ(コンビネーションランプ)10の取付部の補強構造について述べると、次の通りである。
まず、本実施形態では、2つの構成パネル51,52(図2及び図3参照)を互いに溶接結合することにより1つの部品としての後部ランプ取付パネル5が構成されている。そして、図3に示すように、バックピラーパネル4の端縁4aと後部ランプ取付パネル5の端縁5aとが、互いに接合状態でスポット溶接などにより結合され、これらの端縁4a,5aの接合部αに対向する側が開放された断面凹状でかつ内部に空間部βが形成されるようにバックピラーパネル4及び後部ランプ取付パネル5が屈曲されている。なお、空間部βは、バックピラー組立体の内部空間であって、その長手方向である上下に沿ってかつ車体前後方向に高さを持って延びる所定厚さを有する縦壁状の構造部の内部空間である。縦壁の上端近傍は、サイドボディの窓ガラス収容空間から延びる面上に交差するように繋がっており、縦壁の下端近傍は、バックバックドア用開口21の下縁付近にあり、後部バンパの背面のパネルに繋がっている(図示省略)。そして、バックピラーパネル4の幅方向内側の端縁4bがサイドインナパネル6に結合される一方、バックピラーパネル4の幅方向外側の端縁4aのうち上半部がサイドアウタパネル7に結合されると共に(図示省略)、その下半部がランプ取付パネル5に結合されている(図2参照)。また、後部ランプ取付パネル5の幅方向外側の端縁5bは、サイドアウタパネル7に結合されている。
一方、本実施形態で用いられるストライカ補強部材3は、断面がクランク状に屈曲された側面視でほぼ矩形をなす金属板であり、その大半の面が、図3に示す如くバックピラーパネル4に密着状態で組付けられるようになっている。
さらに、本実施形態の車体後部構造には、図2及び図3に示すように、空間部βの開放箇所に対応するバックピラーパネル4及び後部ランプ取付パネル5の部分M,Nを互いに繋げるストライカリテーナ補強部材25が設けられている。具体的には、ストライカリテーナ補強部材25は、バックピラーパネル4及び後部ランプ取付パネル5の構成パネル51に沿って配置され、バックピラーパネル4及びストライカ補強部材3と一緒にストライカ9とストライカリテーナ1との間に挟み込まれた状態で共締め固定されると共に、後部ランプ取付パネル5の構成パネル51に溶接などにて結合されている。そして、上述のストライカリテーナ補強部材25のうちバックピラーパネル4と後部ランプ取付パネル5との間に延びる部分が、バックピラーパネル4及びストライカ補強部材3から離反する方向に屈曲されてバックピラーパネル4とストライカ補強部材3との間に掛け渡された屈曲片部25aとして配置されており、比較的小さいテンションとコンプレッションの荷重を受けるように構成されている。なお、このストライカリテーナ補強部材25は、後部ランプ10の取付位置の高さ方向の中心と同等の高さ位置に配置され、上下に長い空間部βの真中付近を局部的に支持するように配置されている。
また、空間部βの開放箇所において後部ランプ取付パネル5がバックピラーパネル4よりも長く設定されて接合部αとは反対側に延出されると共に、ストライカリテーナ補強部材25の屈曲片部25aがバックピラーパネル4の側から後部ランプ取付パネル5の延出方向の側に傾斜された状態で配置されている。かくして、バックピラーパネル4と、後部ランプ取付パネル5の構成パネル51と、ストライカリテーナ補強部材25とにより閉断面形状部Rが構成されている。
また、バックピラーパネル4とサイドドアインナパネル6の接合部に形成されたフランジ11はシール部材12にて覆われており、バックドア8が閉められた時(閉扉時)にはバックドア8の一部に上述のシール部材12が適度な弾性をもって当接されるように構成されている。すなわち、シール部材12は、バックドア8と弾接してシール面の一部を形成するように配置され、バックドア8が閉められた時には、ドアパネルとガラス,サイドボディ,及び後部ランプにより覆われてしまうので、シール部材12が意匠面を構成することは殆どない(シール部材12が見えるのは、バックドア8が開けられた時にのみである)。かくして、バックドア8が閉められた状態の下では、バックピラーパネル4と,シール部材12,及びバックドア8によって取り囲まれた通路空間S(すなわち、上下方向に延びる雨樋構造部)が形成されるようになっている。従って、バックピラーパネル4のドア厚み方向に面してストライカ9及び通路空間Sが並べて設けられており、それらの並びに対応させて空間部βがバックドアの厚み方向に長くかつバックドア8の面方向に狭く形成されている。なお、ルーフにかかる雨水などは、主にバックドア周縁を経て排出されるが、バックドア8(ドアインナパネル)とバックピラーパネル4との間で、上縁から左右に振り分けられ、両側付近を樋のような通路空間として利用して、下方から車外に排出されるように構成されている。この樋としての通路空間Sは、上述の如くバックドア8とバックピラーパネル4との間で、シール部材を介在するなどして形成されるものであり、車体表面の意匠面よりは内側に配設される。
さらに、バックピラーパネル4と、後部ランプ取付パネル5と、ストライカ補強部材3と、ストライカリテーナ補強部材25とは、空間部βの周囲において重ね合わせられた状態の下で溶接により一体化されている。そして、バックピラーパネル4と、ストライカ補強部材3と、ストライカリテーナ補強部材25との3つのパネルを密着して重ね合わせた部分に、ストライカリテーナ1及びリテーナケース2とを利用することにより、ストライカ9がバックピラーパネル4に締着固定されている。
一方、バックピラーパネル4の形状は、ほぼ矩形状の外形を有するドアの一つの周縁に沿って延びるような長尺形状となされており、上述の空間部βが、バックピラーパネル4の長手方向に長さの半分以上にわたって延びかつドア構成面とオーバーラップするように形成されている。
また、バックピラーパネル4には、バックドア8を閉める際の荷重受として機能すると共に閉扉状態でのバックドア8の振動を防止する役目を果たすドアシャットストッパ26が、図2に示すようにストライカ9と少し距離をおいた下方箇所に取付けられている。なお、ドアシャットストッパ26としては、例えば、金属のガイド片,防振ゴム,樹脂などが使われる。そして、ストライカ補強部材3が、上述のドアシャットストッパ26の配設位置に重なるように接合方向に沿って上下に長く延びるように形成されており、ストライカリテーナ補強部材25が、ストライカ9の上下近傍位置のみに設けられている。
上述の後部ランプ取付パネル5には、後部ランプ10がボルト等による締結によって取付固定され、この後部ランプ10のワイヤハーネス(リード線)が後部ランプ取付パネル5の構成パネル52に形成された開口27(図3参照)に挿通されるようになっている。なお、本実施形態の車体後部構造にあっては、後部ランプ10の大型化や形状の複雑化に伴い、後部ランプ取付パネル5も大型化、並びに、形状の複雑化に対応している。特に、後部ランプ10は、外観性向の理由から、レンズ面のサイドボディヘの回り込みが大きくなり、これに付随して、サイドボディ内部空間への張り出しが大きくなっているため、車体パネルは、対応する凹部(後部ランプ収容用凹部)が大きく構成されている。この場合、上述の後部ランプ取付パネル5は、空間部βに沿う屈曲部の近傍で構成パネル51,52に分割されており、重ね合わせ溶接Wにより高い剛性で一体化されている。なお、後部ランプ取付パネル5へのボルト等による後部ランプ10の取付位置は、長手方向(車両上下方向)の端部であり、後部ランプ取付パネル5の上下に離間しており、かつストライカ取付位置からも離間した位置となっている。
このような構成の車体後部構造によれば、空間部βの開放箇所に対応するバックピラーパネル4及び後部ランプ取付パネル5の部分M,Nを互いに繋げるストライカリテーナ補強部材25を設けたことにより、空間部Sの近傍箇所の車体部分の強度・剛性を充分に確保することができると共に、後部ランプ取付部の強度・剛性を高くすることができ、大型の後部ランプ10を取付けることが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、バックピラーパネル4以外の種々のドア対向車体パネル、並びに、後部ランプ取付パネル5以外の種々の艤装部品取付パネルの場合にも適用可能であることは言う迄もない。具体的には、後部ランプ取付パネル5ではなく、他の樹脂製の装飾部品(例えば、ガーニッシュ、オーナメントなど)といった艤装部品を取付けるパネルであっても本発明を適用可能である。また、ガードやバンパといった着脱可能な艤装部品(車体部品)でも同様である。
本発明の一実施形態に係る車体後部構造を示す斜視図である。 図1の車体後部構造の要部の分斜視図である。 図1におけるX−X線拡大断面図である。 従来の車体後部構造の要部の分解斜視図である。 図4におけるY−Y線拡大断面図である。 ストライカ取付部を示す斜視図である。
符号の説明
1 バックドアストライカリテーナ
2 リテーナケース
3 ストライカ補強部材
4 バックピラーパネル(ドア対向車体パネル)
5 後部ランプ取付パネル(艤装部品取付パネル)
1,52 構成パネル
6 サイドインナパネル
7 サイドアウタパネル
8 バックドア
9 ストライカ
10 後部ランプ(艤装部品)
20 自動車
25 ストライカリテーナ補強部材
25a 屈曲片部
26 ドアシャットストッパ
M,N 部分
R 閉断面形状部
S 通路空間
α 接合部
β 空間部

Claims (7)

  1. ストライカが取付けられるドア対向車体パネルと、艤装部品が取付けられる艤装部品取付パネルとを互いに接合して、前記ドア対向車体パネル及び前記艤装部品取付パネルの接合部に対向する側が開放された断面凹状でかつ内部に空間部が形成されるように前記ドア対向車体パネル及び前記艤装部品取付パネルを屈曲させると共に、前記ドア対向車体パネルに沿ってストライカ補強部材を設け、前記ドア対向車体パネル及び前記ストライカ補強部材を挟んで前記ストライカとストライカリテーナとを配置して前記ストライカを前記空間部に対応する箇所で前記ドア対向車体パネルに取付けるようにした車体後部構造において、前記空間部の開放箇所に対応する前記ドア対向車体パネル及び前記艤装部品取付パネルの部分を互いに繋げるストライカリテーナ補強部材を設け、前記ドア対向車体パネルと、前記艤装部品取付パネルと、前記ストライカリテーナ補強部材とにより閉断面形状部を形成するようにしたことを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記ストライカリテーナ補強部材を、前記ドア対向車体パネル及び前記ストライカ補強部材に沿って配置して、前記ドア対向車体パネル及び前記ストライカ補強部材と一緒に前記ストライカと前記ストライカリテーナとの間に挟持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記ストライカリテーナ補強部材のうち前記ドア対向車体パネルと前記艤装部品取付パネルとの間に延びる部分を、前記ドア対向車体パネル及び前記ストライカ補強部材から離反する方向に屈曲させた屈曲片部とし、前記空間部の開放箇所において前記艤装部品取付パネルを前記ドア対向車体パネルよりも長く設定して前記接合部とは反対側に延出させると共に、前記ストライカリテーナ補強部材の屈曲片部を前記ドア対向車体パネルの側から前記艤装部品取付パネルの延出方向の側に傾斜させた状態で配置するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車体後部構造。
  4. 前記ドア対向車体パネルのドア厚み方向に面して前記ストライカ及び通路空間を並べて設け、それらの並びに対応させて前記空間部をドア厚み方向に長くかつドアの面方向に狭く形成したこと請求項3に記載の車体後部構造。
  5. 前記ドア対向車体パネルと、前記艤装部品取付パネルと、前記ストライカ補強部材と、前記ストライカリテーナ補強部材とを、前記空間部の周囲において重ね合わせた状態で溶接により一体化したことを特徴する請求項1乃至4の何れか1項に記載の車体後部構造。
  6. 前記ドア対向車体パネルの形状を、ほぼ矩形状の外形を有するドアの一つの周縁に沿って延びるような長尺形状とし、前記空間部を、前記ドア対向車体パネルの長手方向に長さの半分以上にわたって延びかつドア構成面とオーバーラップするように形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車体後部構造。
  7. 前記ストライカ補強部材を、ドアシャットストッパの配設位置に重なるように接合方向に沿って上下に長く延びるように形成し、前記ストライカリテーナ補強部材を、前記ストライカの上下近傍位置のみに設けるようにしたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の車体後部構造。
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