JP4113733B2 - センターピラーレス車両のドア構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はセンターピラーレス車両のドア構造に係り、特に、センターピラーを持たず開閉順序に制限が無いフロントサイドドアとリヤサイドドアとを備えたセンターピラーレス車両のドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、センターピラーを持たない自動車等の車両においてフロントサイドドアとリヤサイドドアとを備えたセンターピラーレス車両のドア構造においては、その一例が特開2001−26218号公報に示されている。
【0003】
図20に示される如く、このセンターピラーレス車両のドア構造では、側突(側面衝突)時の安全性を確保するため、車体100の側方開口部に設けられるフロントサイドドア102とリヤサイドドア104との結合面の近くに高張力鋼をハイドロフォーム成形して得られたリインフォースメント106、108を配設している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このセンターピラーレス車両のドア構造においては、側突時に、リインフォースメント106、108の上端部106A、108Aと下端部106B、108Bが、それぞれルーフサイド部としてのアッパーサイドシル110とロッカ部としてのロアーサイドシル112とに係合するようになっている。この結果、側突時にフロントサイドドア102とリヤサイドドア104が車室内側に移動するのを確実に防止し、安全性を確保するためには、リインフォースメント106、108の上下方向の長さを充分に確保する必要があり、ドア構造の設計自由度が小さくなる。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、側突時の安全性を確保し、且つドア構造の設計自由度を大きくできるセンターピラーレス車両のドア構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、開閉順序に制限が無いフロントサイドドアとリヤサイドドアとを備えたセンターピラーレス車両のドア構造であって、
フロントサイドドアの後端部におけるドアアウタパネルの内側に、フロントサイドドアの上端部から下端部まで車両上下方向に沿って配設されたアウタリインフォースメントと、
フロントサイドドアの後端部におけるドアインナパネルの内側に車両上下方向に沿って配設され、前記アウタリインフォースメントに結合されたインナリインフォースメントと、
前記インナリインフォースメントに固定されたドア下側ロック手段と、
前記インナリインフォースメントに固定されたドア上側ロック手段と、
前記インナリインフォースメントに固定されたドア中央ロック手段と、
を有することを特徴とする。
【0007】
従って、他車両等がフロントサイドドアの後部に車幅方向外方から側突すると、フロントサイドドアにおけるドア中央ロック手段が配設された部位には、車幅方向内方に荷重が入力されると共に、フロントサイドドアにおける上側ドアロック手段が配設された部位には、下方内側へ向うモーメントが作用し、フロントサイドドアにおける下側ドアロック手段が配設された部位には、上方内側へ向うモーメントが作用する。この際、前記荷重は、ドア中央ロック手段が固定されたインナリインフォースメント及びインナリインフォースメンが結合されたアウタリインフォースメントを介してフロントサイドドアの上下方向に分散される。また、前記各モーメントは、上側ドアロック手段または下側ドアロック手段が固定されたインナリインフォースメント及びインナリインフォースメントが結合されたアウタリインフォースメントを介してフロントサイドドアの下方または上方に分散される。この結果、上側ドアロック手段、下側ドアロック手段及びドア中央ロック手段を側突時の破損から確実に保護できるため、フロントサイドドアの車室内方への移動を阻止でき、側突時の安全性を確保できる。また、従来構造のように、リインフォースメントの上下方向の長さを充分に確保し、ロッカ部及びルーフサイド部の車幅方向外側にオーバラップさせる必要が無いため、側突時の安全を確保し、且つドア構造の設計自由度を大きくできる。
【0008】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のセンターピラーレス車両のドア構造において、前記アウタリインフォースメントにおけるドアベルトラインを跨ぐ位置に補強パイプを配設したことを特徴とする。
【0009】
従って、請求項1記載の内容に加えて、アウタリインフォースメントにおけるドアベルトラインを跨ぐ位置に配設した補強パイプにより、センターピラーレス車両のフロントサイドドアの後端部において、センターピラーに代用できる必要十分な強度及び剛性を確保できると共に、板金のリインフォースメントだけでセンターピラー相当の強度及び剛性を確保させる場合と比較して、最小限の空間スペースで強度性能を確保できる。また、側突時にフロントサイドドアにおけるドアベルトライン及びその近傍の部位が、車室内側へ移動するのを確実に防止できる。
【0010】
請求項3記載の本発明は、請求項1、2の何れかに記載のセンターピラーレス車両のドア構造において、前記インナリインフォースメントを複数のリインフォースメントに分割したことを特徴とする。
【0011】
従って、請求項1、2の何れかに記載の内容に加えて、インナリインフォースメントを製造する際の、材料の歩留まりが良くなり、製造コストを低減できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明におけるセンターピラーレス車両のドア構造の一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
【0013】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
【0014】
図11に示される如く、本実施形態の車両は、センターピラーを持たないセンターピラーレス車両となっており、車体10の側部における前後のドアのうち、フロントサイドドア12がスイングドアで、リヤサイドドア14がスライドドアで構成されている。
【0015】
フロントサイドドア12は、前端部12Aが上下一対の周知のヒンジ15、16によって、フロントピラー18に取付けられており、閉位置から開く場合に、ヒンジ15、16を中心に車幅方向外方に回転するようになっている。
【0016】
一方、リヤサイドドア14には、周知のスライド機構としてのローラ(図示省略)が配設されており、これらのローラと車体10側に配設した周知のスライド機構としてのレール(図示省略)によって、閉塞位置と開放位置との間をスライド可能となっている。なお、リヤサイドドア14は、閉位置から開く場合には、先ず、車両斜め後方外側に移動するようになっている。この結果、フロントサイドドア12とリヤサイドドア14とは開閉順序に制限が無く、一方が閉じている状態でも、他方を開閉できるようになっている。
【0017】
フロントサイドドア12の後端上部12Bには、ドア上側ロック手段としての上側ドアロック装置20が配設されており、フロントサイドドア12の後端下部12Cには、ドア下側ロック手段としての下側ドアロック装置22が配設されている。
【0018】
また、フロントサイドドア12の後端部における上下方向中間部12Dには、ドア中央ロック手段としての、ドア連結装置24が配設されており、このドア連結装置24に係合するストライカ26が、リヤサイドドア14の前端部における上下方向中間部14Aに配設されている。
【0019】
図3に示される如く、フロントサイドドア12の後端部におけるドアアウタパネルの内側、即ち、図3において図示を省略したドアアウタパネルの後端部のドア内側には、フロントサイドドア12の上端部から下端部まで車両上下方向に沿ってアウタリインフォースメント30が配設されている。
【0020】
一方、フロントサイドドア12の後端部におけるドアインナパネルの内側、即ち、ドアインナパネル32の後端部32Aのドア内側には、フロントサイドドア12の上端部から下端部まで車両上下方向に沿ってインナリインフォースメント34が配設されている。また、インナリインフォースメント34は、第1リインホースメント36、第2リインホースメント38、第3リインホースメント40及び第4リインホースメント42に4分割されており、インナリインフォースメント34はアウタリインフォースメント30と結合されている。
【0021】
図1に示される如く、インナリインフォースメント34の上端部には、上側ドアロック装置20が固定されている。
【0022】
図4に示される如く、インナリインフォースメント34の上部を構成する第1リインホースメント36の上端部36Aの車両上下方向から見た断面形状は、コ字状となっており、後壁部36Bの車幅方向外側には、車両後方に向ってフランジ36Cが形成されている。また、フランジ36Cの後端部36Dは、ドアアウタパネル46の後端部46Aにヘミング加工によって結合されている。
【0023】
第1リインホースメント36の上端部36Aのコ字状断面内には、上側ドアロック装置20が配設されており、上側ドアロック装置20は、第1リインホースメント36の後壁部36Bを介してドアインナパネル32の後壁部32Bにビス48によって固定されている。また、第1リインホースメント36の後壁部36Bは、ドアインナパネル32の後壁部32Bが溶着されている。
【0024】
なお、図4における符号50はガラスランを示しており、符号52はドアガラスを示している。
【0025】
図2に示される如く、フロントサイドドア12におけるベルトライン53の上方の部位12Eにおいては、図5に示される如く、第1リインホースメント36の車両上下方向から見た断面形状が、開口部を車幅方向外方へ向けたコ字状とされており、車両前方側の開口端部には、車両前方に向ってフランジ36Eが形成され、車両後方側の開口端部には、車幅方向外側斜め後方に向ってフランジ36Fが形成されている。また、第1リインホースメント36のフランジ36Eには、アウタリインフォースメント30の前端縁部30Aが結合されており、第1リインホースメント36のフランジ36Fには、アウタリインフォースメント30の後端縁部30Bが結合されている。従って、インナリインフォースメント34を構成する第1リインホースメント36とアウタリインフォースメント30とで閉断面構造を形成している。
【0026】
更に、アウタリインフォースメント30には、ドアインナパネル32側に凸となった断面形状が半円形状の溝54が車両上下方向に沿って形成されており、この半円形状の溝54には、補強パイプ56が配設されている。
【0027】
また、ドアインナパネル32の後壁部32Bにおける車幅方向外側端部には、車両後方へ向ってフランジ32Cが形成されており、このフランジ32Cがドアアウタパネル46の後端部46Aにヘミング加工によって結合されている。
【0028】
なお、図5における符号55はチャンネルを示している。
【0029】
図2に示される如く、アウタリインフォースメント30の溝54及び補強パイプ56は、フロントサイドドア12におけるベルトライン53を跨いでベルトライン53の上方の部位12Eからベルトライン53の下方の部位12Fまで形成及び配設されている。
【0030】
図2に示される如く、フロントサイドドア12におけるベルトライン53の下方の部位12Fにおいては、図6に示される如く、第1リインホースメント36の車両上下方向から見た断面形状が、L字状とされており、車幅方向内側壁部36Gの前端縁部36Hが、ドアインナパネル32の車幅方向内側壁部32Dに結合されている。また、第1リインホースメント36の後壁部36Jの車幅方向外側端部には、車幅方向外側に向ってフランジ36Kが形成されており、このフランジ36Kがドアインナパネル32の後壁部32Bに結合されている。
【0031】
アウタリインフォースメント30の前端縁部には、車幅方向内側に向って前壁部30Cが形成されており、前壁部30Cの車幅方向内側端部には、車両前方へ向ってフランジ30Dが形成されている。また、このフランジ30Dは、第1リインホースメント36のフランジ36Hに結合されている。
【0032】
アウタリインフォースメント30の後端縁部には、車幅方向外側に向ってフランジ30Eが形成されており、このフランジ30Eは、第1リインホースメント36のフランジ36Kに結合されている。
【0033】
図9に示される如く、インナリインフォースメント34を構成する第2リインホースメント38の後端上部には、車幅方向内側へ向ってロック手段取付部60が形成されている。
【0034】
図7に示される如く、第2リインホースメント38のロック手段取付部60には、車両前方側からドア連結装置24が取付けられており、ドア連結装置24には、リヤサイドドア14に設けたストライカ26が係合するようになっている。
【0035】
図8に示される如く、アウタリインフォースメント30の下端部30Fには、ドアインナパネル32の下端縁部32Eが結合されている。また、ドアインナパネル32の底部32Gには、厚板の皿形状とされた第3リインホースメント40の底部40Aを介して、下側ドアロック装置22がボルト等の締結手段によって固定されており、下側ドアロック装置22はロッカ62側に配設したストライカ64に係合するようになっている。
【0036】
なお、ドアアウタパネル46の下端縁部46Bは、ドアインナパネル32の下端縁部32Fにヘミング加工によって結合されており、アウタリインフォースメント30の下部におけるドアアウタパネル46側の面にはブラケット66を介してパイプ材からなるインパクトビーム68が取付けられている。
【0037】
図9に示される如く、アウタリインフォースメント30における前壁部30Cの下端部30Gには、インナリインフォースメント34を構成する第4リインホースメント42の後端上部42Aがスポット溶接等によって結合されており、第4リインホースメント42の前部42Bは、第3リインホースメント40の前部40B上に重合し、側突時にフロントサイドドア12の下端が車室内へ移動するのを、下側ドアロック装置22とともに防止するためのサブラッチ(図示省略)の取付部を形成している。
【0038】
また、第3リインホースメント40の車幅方向外側側壁部40Cには、アウタリインフォースメント30の下端部30Fの上側近傍30Hが車幅方向外側から結合されており、第3リインホースメント40の後壁部40Dには、第2リインホースメント38の下端縁部38Aが車両後方側からスポット溶接等によって結合されている。
【0039】
図10に示される如く、下側ドアロック装置22の周囲には、アウタリインフォースメント30、第2リインホースメント38等によって、箱形状に壁が形成されている。また、第2リインホースメント38における車幅方向内側壁部38Bの下部には、作業用の開口部70が形成されており、この開口部70と対向するドアインナパネル32の部位にも開口部72が形成されている。
【0040】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0041】
本実施形態では、図1に示される如く、他車両80等がフロントサイドドア12の後部に車幅方向外方(図1の矢印A方向)から側突すると、フロントサイドドア12におけるドア連結装置24が配設された部位には、車幅方向内方に荷重Fが入力されると共に、フロントサイドドア12における上側ドアロック装置20が配設された部位には、下方内側へ向うモーメントM1が作用し、フロントサイドドア12における下側ドアロック装置22が配設された部位には、上方内側へ向うモーメントM2が作用する。
【0042】
この際、荷重Fは、ドア連結装置24が固定されたロック手段取付部60が形成された第2リインホースメント38を有するインナリインフォースメント34及びインナリインフォースメント34が結合されたアウタリインフォースメント30を介してフロントサイドドア12の上下方向に分散される。
【0043】
また、モーメントM1は、上側ドアロック装置20が固定された第1リインホースメント36を有するインナリインフォースメント34及びインナリインフォースメント34が結合されたアウタリインフォースメント30を介してフロントサイドドア12の下方向に分散される。
【0044】
また、モーメントM2は、下側ドアロック装置22が固定された第3リインホースメント40を有するインナリインフォースメント34及びインナリインフォースメント34が結合されたアウタリインフォースメント30を介してフロントサイドドア12の上方向に分散される。
【0045】
また、本実施形態では、図9に示される如く、下側ドアロック装置22の前方において第4リインホースメント42がアウタリインフォースメント30に結合され、後方において第3リインホースメント40が第2リインホースメント38に結合されており、図10に示される如く、下側ドアロック装置22の周囲に箱形状に壁が形成されている。この結果、モーメントM2を、これらの壁全体で効率的に分散して受けることができると共に、側突時に下側ドアロック装置22の周囲に断面崩れが発生し難い構造となっている。
【0046】
この結果、上側ドアロック装置20、下側ドアロック装置22及びドア連結装置24を破損からしっかり保護できると共に、フロントサイドドア12の変形を防止できるため、フロントサイドドア12の車室内方への移動を阻止できる。また、本実施形態では、従来構造のように、リインフォースメントの上下方向の長さを充分に確保し、リインフォースメントをロッカ部及びルーフサイド部にオーバラップさせる必要が無いため、側突時の安全を確保し、且つドア構造の設計自由度を大きくできる。
【0047】
また、本実施形態では、フロントサイドドア12におけるベルトライン53の上方の部位12Eからベルトライン53の下方の部位12Fまでとなるアウタリインフォースメント30の部位に補強パイプ56を配設したので、この補強パイプ56により、センターピラーレス車両のフロントサイドドア12の後端部において、センターピラーに代用できる必要十分な強度及び剛性を確保できると共に、板金のリインフォースメントだけでセンターピラー相当の強度及び剛性を確保させる場合と比較して、最小限の空間スペースで強度性能を確保できる。即ち、アウタリインフォースメント30及びインナリインフォースメント34の断面の大きさを極力小さくすることが可能になると共に、フロントサイドドア12のドアフレーム寸法L(図5参照)を最小にすることもできる。また、側突時に、フロントサイドドア12におけるドアベルトライン53及びその近傍の部位が、車室内側へ移動するのを確実に防止できる。
【0048】
また、本実施形態では、インナリインフォースメント34を第1リインホースメント36、第2リインホースメント38、第3リインホースメント40及び第4リインホースメント42に4分割したので、インナリインフォースメント34を製造する際の、材料の歩留まりが良くなり、製造コストを低減できる。
【0049】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、フロントサイドドア12におけるベルトライン53の上方の部位12Eからベルトライン53の下方の部位12Fまでのアウタリインフォースメント30の部位に溝54を形成し、溝54に補強パイプ56を配設したが、これに代えて、図12及び図13に示される如く、フロントサイドドア12におけるベルトライン53の上方の部位12Eからベルトライン53の下方の部位12Fまでの部位において、インナリインフォースメント34とアウタリインフォースメント30との間に、板金の補助リインフォースメント84を配設した構成としても良い。
【0050】
また、図14及び図15に示される如く、フロントサイドドア12におけるベルトライン53の上方の部位12Eからベルトライン53の下方の部位12Fまでの部位において、インナリインフォースメント34とアウタリインフォースメント30との間の空間に硬質の発泡体等からなる充填材88を配設した構成としても良く、この場合には、軽量化が可能であり、NV性能(騒音振動性能)も向上する。
【0051】
また、図16及び図17に示される如く、インナリインフォースメント34の一部34Aをアウタリインフォースメント30の溝54を挟んで補強パイプ56と結合し、衝突時に先ず、補強パイプ56及びアウタリインフォースメント30に作用する入力をインナリインフォースメント34へ、空走距離無く、瞬時に直接伝達できる構成としても良い。
【0052】
また、図18及び図19に示される如く、上記実施形態では、分割されているアウタリインフォースメント30とインナリインフォースメント34とを差厚素材結合、レーザー溶接等で最初から一体構造とし、箱状の断面を形成とすることで、各部材の型コストの低減及びアッセンブリー時のセット工数の低減が可能な構成としても良い。
【0053】
また、上記実施形態では、インナリインフォースメント34を、第1リインホースメント36、第2リインホースメント38、第3リインホースメント40及び第4リインホースメント42に4分割したが、分割の個数は4つに限定されない。更に、インナリインフォースメント34を一つの部材とし、各部材の型コストの低減及びアッセンブリー時のセット工数の低減が可能な構成としても良い。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、開閉順序に制限が無いフロントサイドドアとリヤサイドドアとを備えたセンターピラーレス車両のドア構造であって、フロントサイドドアの後端部におけるドアアウタパネルの内側に、フロントサイドドアの上端部から下端部まで車両上下方向に沿って配設されたアウタリインフォースメントと、フロントサイドドアの後端部におけるドアインナパネルの内側に車両上下方向に沿って配設され、アウタリインフォースメントに結合されたインナリインフォースメントと、インナリインフォースメントに固定されたドア下側ロック手段と、インナリインフォースメントに固定されたドア上側ロック手段と、インナリインフォースメントに固定されたドア中央ロック手段と、を有するため、側突時の安全性を確保し、且つドア構造の設計自由度を大きくできるという優れた効果を有する。
【0055】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のセンターピラーレス車両のドア構造において、アウタリインフォースメントにおけるドアベルトラインを跨ぐ位置に補強パイプを配設したため、請求項1記載の効果に加えて、最小限の空間スペースで強度性能を確保できると共に、ドアベルトライン及びその近傍の部位が、車室内側へ移動するのを防止できるという優れた効果を有する。
【0056】
請求項3記載の本発明は、請求項1、2の何れかに記載のセンターピラーレス車両のドア構造において、インナリインフォースメントを複数のリインフォースメントに分割したため、請求項1、2の何れかに記載の効果に加えて、製造コストを低減できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図11の1−1線に沿った拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造の要部を示す車両斜め前方外側から見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造の要部を示す車両斜め前方外側から見た分解斜視図である。
【図4】図2の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】図2の5−5線に沿った拡大断面図である。
【図6】図2の6−6線に沿った拡大断面図である。
【図7】図2の7−7線に沿った拡大断面図である。
【図8】図2の8−8線に沿った拡大断面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造の下部を示す車両斜め前方外側から見た斜視図である。
【図10】図9の10−10線に沿った拡大断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造が適用された車両を示す概略側面図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造を示す図5に対応する断面図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造を示す図6に対応する断面図である。
【図14】本発明の他の実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造を示す図5に対応する断面図である。
【図15】本発明の他の実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造を示す図6に対応する断面図である。
【図16】本発明の他の実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造を示す図5に対応する断面図である。
【図17】本発明の他の実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造を示す図6に対応する断面図である。
【図18】本発明の他の実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造を示す図5に対応する断面図である。
【図19】本発明の他の実施形態に係るセンターピラーレス車両のドア構造を示す図6に対応する断面図である。
【図20】従来技術に係るセンターピラーレス車両のドア構造が適用された車両を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 車体
12 フロントサイドドア
14 リヤサイドドア
20 上側ドアロック装置(ドア上側ロック手段)
22 下側ドアロック装置(ドア下側ロック手段)
24 ドア連結装置(ドア中央ロック手段)
30 アウタリインフォースメント
32 ドアインナパネル
34 インナリインフォースメント
36 第1リインホースメント
38 第2リインホースメント
40 第3リインホースメント
42 第4リインホースメント
46 ドアアウタパネル
53 ベルトライン
56 補強パイプ

Claims (3)

  1. 開閉順序に制限が無いフロントサイドドアとリヤサイドドアとを備えたセンターピラーレス車両のドア構造であって、
    フロントサイドドアの後端部におけるドアアウタパネルの内側に、フロントサイドドアの上端部から下端部まで車両上下方向に沿って配設されたアウタリインフォースメントと、
    フロントサイドドアの後端部におけるドアインナパネルの内側に車両上下方向に沿って配設され、前記アウタリインフォースメントに結合されたインナリインフォースメントと、
    前記インナリインフォースメントに固定されたドア下側ロック手段と、
    前記インナリインフォースメントに固定されたドア上側ロック手段と、
    前記インナリインフォースメントに固定されたドア中央ロック手段と、
    を有することを特徴とするセンターピラーレス車両のドア構造。
  2. 前記アウタリインフォースメントにおけるドアベルトラインを跨ぐ位置に補強パイプを配設したことを特徴とする請求項1記載のセンターピラーレス車両のドア構造。
  3. 前記インナリインフォースメントを複数のリインフォースメントに分割したことを特徴とする請求項1、2の何れかに記載のセンターピラーレス車両のドア構造。
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