JP7147363B2 - テールゲート - Google Patents

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本発明は、車両のテールゲートに関する。
荷室を後方に備えた車両は、車両後部に形成された開口部にテールゲートが回動自在に設けられている。かかる車両は、テールゲートと開口部との間に緩衝具を設け、これにより、例えばテールゲートを閉じたときなどに生じる衝撃を緩和させている。
又、かかる車両は、段差を通過などした際、テールゲートが開口部を支持し、開口部の歪みや変形を防止したり、又、テールゲートに車幅方向への力が加わった際、開口部がテールゲートを支持し、テールゲートの横揺れを防止している。
又、テールゲートの車幅方向両端部には、内部に補強部材が設けられ、テールゲートの変形を防止している。
特開2010-100227号公報
テールゲートには、リヤウィンドシールドガラスやテールランプなど、重量物が設けられる。このため、テールゲートには、テールゲートを閉じたときに重量物の慣性移動によってテールゲートを変形させようとする荷重が入力される。これを防止するためテールゲートに補強部材が設けられているが、従来は緩衝具と補強部材が離れて取付けられていたため、過大な荷重が入力された際には、緩衝具と補強部材との間でテールゲートが変形する虞があった。
また、従来は、テールゲートの緩衝具を取付ける箇所には、補強部材とは別体の金属板が設けられ、緩衝具に入力される荷重によりテールゲートが変形しないようにされていたが、金属板を補強部材とは別体としていたため、テールゲートの部品点数が多くなり、取付作業や部品管理が煩雑になっていた。
本発明は、部品点数が低減できるとともに、テールゲート周辺の剛性を向上させ、高い耐久強度を備えたテールゲートを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、テールゲートを次のように構成した。テールゲートは、車両後方の開口部の上部に設けられた回転軸を中心に上下に回動自在に取り付けられ、開口部を開閉可能なテールゲート本体部と、テールゲート本体部に取り付けられるリヤウィンドシールドガラスと、リヤウィンドシールドガラスを挟んでテールゲート本体部の車幅方向側部に設けられ、リヤウィンドシールドガラスの下縁より下方まで延びる補強部材と、テールゲート本体部に設けられ、テールゲートを閉じた際の衝撃を吸収する緩衝具と、を備えている。補強部材は、上下方向に延びる縦片と、縦片からリヤウィンドシールドガラスの下縁に沿って車幅方向内側に延びる横片とを備えている。そして、緩衝具は、横片より下方において縦片に取付けられる。
本発明にかかる実施形態のテールゲートは、次の効果を奏する。部品点数が減少し、テールゲートの取付作業や部品管理が簡易化する。テールゲートの耐久強度が向上するとともに、緩衝具を介したテールゲートと開口部との連結を強固にでき、車体後部の剛性が向上し、走行中の開口部の変形やテールゲートの横揺れが防止できる。
本発明にかかる一実施形態のテールゲートを備えた車両を示す斜視図。 同テールゲートを開いた状態を示す斜視図。 同テールゲートを分解して示す分解斜視図。 テールゲートの補強部材を示す斜視図。 テールゲートと補強部材とを示す断面斜視図。 テールゲートの緩衝具を示す斜視図。 他の例のテールゲートの補強部材を示す斜視図。
本発明にかかる一実施形態のテールゲートについて説明する。図1に示すように、テールゲート10は、車両12の後部に設けられている。図1は、一実施形態のテールゲート10を備えた車両12を斜め後方から示す図であり、図2は、テールゲート10を開放させた状態の車両12を示す図である。まず、車両12について説明する。
車両12は、上部にルーフパネル16、車幅方向両側にサイドドア18、後部にリヤバンパ20及びテールゲート10を備えている。車両12の前方向を図1の矢印Aで示す。以下、前方向を向いた状態で左右を定義する。
図2に示すように、車両12は、後部に開口部22が形成されている。開口部22は、上縁部24と下縁部26と右側縁部28と左側縁部30とで区画形成され、後面視でほぼ矩形形状を有している。
上縁部24は、ルーフパネル16の後端に位置し、2か所に蝶番32が設けられている。蝶番32には、テールゲート10が回動自在に取り付けられている。すなわち、テールゲート10は、蝶番32を回転軸として回動自在にルーフパネル16に取り付けられている。下縁部26は、リヤバンパ20の上部に位置し、下縁部26の車幅方向中央に留め具34が設けられている。
右側縁部28と左側縁部30は、それぞれ車両12の車幅方向両端に配置され、上縁部24と下縁部26を上下に連結している。右側縁部28及び左側縁部30には、第2ランプ部材36、及びテールゲート10が当接する第2緩衝具38が設けられている。
開口部22は、図1、図2に示すように、テールゲート10を蝶番32により矢印Bで示すように上下方向に回動させることで開閉される。以下、開口部22をテールゲート10で閉鎖することをテールゲート10を閉じるといい、テールゲート10を回動させて開口部22を開放することをテールゲート10を開けるという。
(第1実施形態)
次に、テールゲート10について説明する。図1に示すように、テールゲート10は、上半部にリヤウィンドシールドガラス40を備え、リヤウィンドシールドガラス40の下部に、第1ランプ部材42や必要に応じて飾り部材等が取り付けられている。第1ランプ部材42及び第2ランプ部材36は、ストップランプや方向指示灯、バックライトなどのランプユニットである。
テールゲート10と開口部22の間には、図2に示すように、伸縮自在のステー44が取り付けてあり、テールゲート10を、開口部22を開放した状態に保持可能となっている。
テールゲート10の下縁部46の車幅方向中央には、ラッチ機構48が設けられている。ラッチ機構48は、テールゲート10を閉じると、開口部22に設けられた留め具34に係合し、図1に示すようにテールゲート10を閉じた状態に保持する。ラッチ機構48と留め具34との係合は、キー操作やレバー操作等により適宜解除される。
テールゲート10の車幅方向両側部には、第1緩衝具50が設けられている。第1緩衝具50は、テールゲート10を閉じると、第2緩衝具38に当接する。
次に、テールゲート10の内部構造について説明する。以下、請求項の記載も含め、図1に示すように閉じた状態を基準として、テールゲート10の前後上下方向を定義する。
図3に、前後方向に分解したテールゲート10を示す。テールゲート10は、図3に示すように、前方にインナパネル60を、後方にアウターパネル62を有している。インナパネル60及びアウターパネル62は、例えば金属製板材をプレス加工等して形成されている。インナパネル60とアウターパネル62は、前後方向から合わせた後、溶接等により一体に固着する。インナパネル60とアウターパネル62とを一体に固着したものが、請求項にいうテールゲート本体部に相当する。
インナパネル60は、図3に示すように右柱部64と、左柱部66と、梁部68と、下端部70と、板状部72とを備えている。梁部68は、右柱部64と左柱部66の上部を繋いでおり、2か所に前述した蝶番32が取り付けられる。下端部70は、右柱部64と左柱部66の下部を繋いでおり、中央に前述したラッチ機構48が取り付けられる。
板状部72は、右柱部64と左柱部66と梁部68と下端部70で囲まれた内側に設けられている。板状部72は、上半部に、切欠きによる窓用孔部74を備え、下半部に、孔部78を備えている。孔部78は、板状部72を表裏貫通し、配線を通したり作業孔として使用される。
インナパネル60の外周には、ほぼ全周にわたり外端縁80が形成されている。外端縁80は、板状部72より全体的に車両12の後方側に突出している。外端縁80に沿って右柱部64及び左柱部66には、それぞれ補強部材82が設けられている。
アウターパネル62は、図3に示すように、切欠きによる窓用孔部76と、凹部77と、凹部77内に形成された孔部79とを備えている。窓用孔部76は、窓用孔部74に対応して設けられ、後方側よりリヤウィンドシールドガラス40が図1に示すように組み付けられる。凹部77には、第1ランプ部材42や飾り部材(図示せず)が取り付けられる。孔部79は、孔部78と同様、板状部73を表裏貫通し、配線を通したり作業孔として使用される。
次に、補強部材82について説明する。図4に、インナパネル60の左柱部66に補強部材82が取り付けられた状態を斜めから示し、図5に、図4のF5-F5線でインナパネル60の一部を切断した断面を示す。
補強部材82は、図4に示すように、インナパネル60の窓用孔部74の車幅方向外側に、窓用孔部74を挟むようにそれぞれ一対設けられ、窓用孔部74の車幅方向外側から窓用孔部74の下縁よりも下方まで延びている。左右の補強部材82は、ほぼ左右対称の構成であるので、図4に示す左柱部66に設けられた補強部材82について説明し、右柱部64に設けられた補強部材82については説明を省略する。
まず、インナパネル60の左柱部66について説明する。左柱部66は、図4及び図5に示すように、外端縁80と、外端縁80の端縁から前方に延びる縦壁体84と、縦壁体84の端縁から車幅方向内側に延びる底板86とを備えている。底板86の車幅方向内側端は、板状部72に連続している。補強部材82は、インナパネル60の後方側の面、つまり、インナパネル60のアウターパネル62に対向する面に、図4に示す星印の溶接点Sで溶接されている。
補強部材82は、例えば金属材をプレス加工等で成形し、所定の強度、剛性を有している。補強部材82は、図4に示すように、左柱部66に沿って上下方向に延びる縦片90と、縦片90の車幅方向内側端部から車幅方向内側(右方)に延びる横片92とを備えている。更に縦片90は、横片92が設けられる箇所を境にして、上部分を上縦片91、下部分を下縦片93に区分する。
上縦片91は、図4に示すように、基部95と離間部97と底部99と第2基部101とを備えている。基部95は、車幅方向に延び外端縁80に星印の溶接点Sで接合されている。離間部97は、基部95の車幅方向内側端部から前方に延びており、左柱部66の縦壁体84から離間している。すなわち、離間部97は、上縦片91の車幅方向内側部分を縦壁体84から離れるように前方に屈曲させることで形成されている。
離間部97には、第1固定部94が設けられている。第1固定部94は、開口部22とテールゲート10との間に設けられたステー44の一端が取り付けられる取付部である。離間部97は、第1固定部94の周辺で縦壁体84側に突出しており、第1固定部94は、縦壁体84に接合されている。
底部99は、離間部97の車幅方向内側端から車幅方向に延びており、左柱部66の底板86から離間している。第2基部101は、底部99の車幅方向内側端から後方に延びており、縦縁部75に星印の溶接点Sで溶接により接合されている。
横片92は、縦片90から窓用孔部74の下方に沿って、車幅方向の内側(右方)に延びるように設けられている。上縦片91と横片92の交差部分は、リヤウィンドシールドガラス40の左方の下部角部に位置している。横片92は、板状部72から離間するように車幅方向に延びており、車幅方向内側端部で板状部72と溶接により接合されている。また、横片92には、車幅方向に延びる2本のビード96が設けられている。
ビード96は、後方に凸に形成してあり、1つは縦片90から窓用孔部74の角部に、他の1つは縦片90から窓用孔部74の下方まで延びている。すなわち、ビード96は、縦片90と横片92の境界Wを越えて横片92から縦片90まで延びている。尚、ビード96の形状や形成される数、凹凸の状態等は特に限定しない。
下縦片93は、図5にも示すように、第1基部103と第1離間部105と第2離間部107と底部109とを有し、その下端は、第1ランプ部材42(図4に二点鎖線で示す)より下方に延びている。詳細には、下縦片93は、アウターパネル62に設けられた第1ランプ部材42や飾り部材等が収容される凹部77よりも下方まで延びている。
第1基部103は、下縦片93の縦方向全体に亘って設けられ、溶接により左柱部66の縦壁体84に接合されている。第1基部103の下端部には、第2固定部98(図4参照)が設けられている。
第2固定部98には、ナット100が一対固着されている。ナット100には、第1緩衝具50をねじ止めする雄ねじ51が螺合する。インナパネル60の縦壁体84には、第2固定部98のナット100に合わせたねじ通し孔が予め形成されている。
第1離間部105及び第2離間部107は、第1基部103の車幅方向内側端部に連続して設けられ、縦壁体84から離間するように屈曲されることで形成されている。すなわち、第1離間部105は、第1基部103の車幅方向内側端部から車幅方向内側、すなわち縦壁体84から離間する方向に屈曲され、第2離間部107は、第1離間部105の車幅方向内側端部から前方に屈曲されて縦壁体84から離間している。
第1離間部105と第2離間部107は、概ね縦片90と横片92が交差している箇所から下縦片93の下端近傍、つまり少なくとも第2固定部98と車幅方向で隣り合う位置まで設けられている。
底部109は、第2離間部107の前方側端部に連続して設けられている。詳しくは、底部109は、左柱部66の底板86から離間した状態で、第2離間部107の前方側端部から車幅方向内側に所定長さ、例えば板状部72に至る手前まで延び、又、底部109は、横片92の位置から縦片90の下端まで、縦方向に延びている。
第1緩衝具50を、図4及び図6に示す。図6は、テールゲート10に取り付けられた状態の第1緩衝具50を斜め後方から示す図である。第1緩衝具50は、図4及び図6に示すように、基板部56と、基板部56上に設けられた当接部58とを備えている。基板部56は平板状で、雄ねじ51を通すねじ通し孔55が2か所設けられている。
当接部58は、基板部56から所定の高さを有する概ね直方体形状で、所定の硬度を有している。当接部58は、テールゲート10を閉じると開口部22側の第2緩衝具38に当接する。
第1緩衝具50と第2緩衝具38それぞれの当接面は、平面視で、少なくとも車両12の前後方向に対して所定の角度傾斜している。すなわち、第1緩衝具50の当接面は、車両前方を向くとともに、車両幅方向外側を向くように傾斜し、第2緩衝具38の当接面は、車両後方を向くとともに、車両幅方向内側を向くように傾斜している。そのため、第1緩衝具50と第2緩衝具38とが当接すると、第1緩衝具50と第2緩衝具38の間で、車両前後方向に沿った力と車幅方向に沿った力の双方の力がそれらの当接面を通して伝達される。
次に、本実施形態のテールゲート10の作用、効果について説明する。テールゲート10は、図1、図2等に示すように、車両12の後部に蝶番32により回動自在に取り付けられ、開口部22を開閉する。テールゲート10で開口部22を閉じると、第1緩衝具50が第2緩衝具38と当接し、又、留め具34がラッチ機構48に係合し、テールゲート10が閉じた状態で保持される。
テールゲート10が閉じられて第1緩衝具50と第2緩衝具38とが当接すると、リヤウィンドシールドガラス40などの重量物が前方へ慣性移動しようとすることにより、テールゲート10の上下方向中央部が前方へ折れるような変形力がテールゲート10に作用する。
これを防止するため、従来からテールゲート10に補強部材82が設けられていたが、従来は第1緩衝具50が補強部材82から離れて設けられていたため、補強部材82に加わった荷重を、第1緩衝具50を通して効率的に第2緩衝具38、つまり車体側に伝達することができなかった。また、第1緩衝具50と補強部材82との間でテールゲート10が変形する虞があった。
更に、従来は第1緩衝具50に入力される荷重によりテールゲート10(インナパネル60)が変形しないように、インナパネル60の第1緩衝具50を取付ける箇所に補強部材82とは別の金属板を設け補強を行なっていたため、部品点数が増加していた。
これに対して本実施形態によれば、リヤウィンドシールドガラス40の下縁より下方に延びる補強部材82に第1緩衝具50が取付けられるため、リヤウィンドシールドガラス40の慣性移動によりテールゲート10に入力される荷重を補強部材82で受け、第1緩衝具50を通して効率的に車体側に伝達することができるので、テールゲート10の変形を抑制することができる。
また、第1緩衝具50に入力される荷重を、補強部材82を通してテールゲート10の広範囲に分散させることができるので、テールゲート10の横揺れや開口部22の歪みなどをより効果的に抑制することができる。更に、第1緩衝具50を取付ける箇所の補強として補強部材82とは別の金属板を設ける必要がないので、部品点数を削減することができる。
また、第1緩衝具50がリヤウィンドシールドガラス40に対して蝶番32(回転軸)と反対側の箇所で、すなわち、本実施形態ではリヤウィンドシールドガラス40よりも下方で補強部材82に取付けられているため、テールゲート10を閉じた際に、リヤウィンドシールドガラス40の慣性移動によってテールゲート10に入力される荷重を、より効率的に補強部材82を通して第1緩衝具50に伝達することができる。
テールゲート10には第1ランプ部材42が取付けられている。第1ランプ部材42も重量物であるため、テールゲート10を閉じた際に、慣性移動によってテールゲート10を変形させようとする。また、第1ランプ部材42を取付けるにあたって、アウターパネル62には、第1ランプ部材42や飾り部材等を収容する凹部が設けられるのが一般的であるが、テールゲート10の凹部が設けられた箇所はその他の箇所に比べ剛性が低くなり、変形し易くなる。
本実施形態では、第1ランプ部材42より下方まで補強部材82を延ばし、第1ランプ部材42に対して蝶番32(回転軸)と反対側の箇所、すなわち第1ランプ部材42よりも下方に第1緩衝具50を取付けているため、第1ランプ部材42の慣性移動によるテールゲート10の変形を抑制すると共に、テールゲート10に入力される荷重をより効率的に補強部材82を通して第1緩衝具50に伝達することができる。
なお、第1ランプ部材42の下方に飾り部材等を設け、アウターパネル62に飾り部材等を収容する凹部77を形成する場合は、凹部77より下方まで補強部材82を延ばし、凹部に対して蝶番32(回転軸)と反対側の箇所に第1緩衝具50を設けることにより、テールゲート10の変形をより確実に抑制することができる。
補強部材82は、基部95、離間部97、第2基部101、第1基部103、第1離間部105、第2離間部107を有している。離間部97、第1離間部105、第2離間部107は、インナパネル60から離間することにより、離間部97、第1離間部105、第2離間部107とインナパネル60とで囲まれた箇所の剛性をより効果的に向上させている。
この第1離間部105等を第1緩衝具50と車幅方向で隣り合う位置まで延ばすことにより、テールゲート10に入力される荷重をより効果的に第1緩衝具50に伝達することができると共に、第1緩衝具50に入力される荷重をより効果的にテールゲート10の広範囲に分散させることができる。
また、離間部97、第1離間部105、第2離間部107は車両前後方向に延びているため、テールゲート10の車両前後方向への変形をより効果的に抑制することができる。
また、補強部材82は、上下方向に延びる縦片90と、縦片90から車幅方向内側に延びる横片92を有しているため、補強部材82に入力される荷重をテールゲート10の上下方向と車幅方向とに分散させることができる。
このとき、横片92はインナパネル60と離間して車幅方向に延びており、その先端でインナパネル60に接合されているため、テールゲート10の車幅方向の剛性を向上させると共に、テールゲート10に荷重が入力された際に、上縦片91の底部99や横片92とインナパネル60との離間間隔をより確実に保つことができる。
さらに、横片92には、縦片90まで延びるビード96が設けられているので、横片92の剛性を向上させると共に、縦片90に入力された荷重をより確実に横片92に伝達させることができる。
本実施形態では、横片92が、離間部97や第1離間部105や第2離間部107と連結し、かつインナパネル60から離間している底部99及び底部109に連結され、更にビード96が横片92から底部99や底部109まで延びているので、離間部97、第1離間部105、第2離間部107に入力された荷重をより効率よく横片92に伝達させることができるようになっている。
また、開口部22を開放した状態にテールゲート10を保持するステー44を補強部材82に取付けたので、ステー44に入力される荷重を補強部材82で受け、テールゲート10の力を広範囲に分散させることができる。
(第2実施形態)
次に、テールゲート10の他の例を説明する。第2実施形態のテールゲート10は、図7に示すように、インナパネル60に取り付けた補強部材83の縦片90の下端部、すなわち第1緩衝具50が取り付けられた箇所の近傍に連結部材としての連結片114を有している。その他の構成は第1実施形態のテールゲート10と同様である。連結片114は、縦片90の底部109の下端から車幅方向内側にインナパネル60から離間して延び、先端がインナパネル60の板状部72に溶接等で接合されている。
連結片114は、縦片90と同様の所定の強度を有する部材で形成され、縦片90とインナパネル60(板状部72)との間で所定の引張力や押圧力が伝達されるようになっている。そのため、補強部材83は、補強部材83の下部、つまり第1緩衝具50が取り付けられた箇所の近傍において、インナパネル60と強固に連結される。
これによりテールゲート10は、第1緩衝具50近傍における剛性が第1実施形態より上昇し、高い耐久強度と、開口部22周辺の変形やテールゲート10の横揺れ等をより効果的に抑制することができる。
又、連結片114がインナパネル60と離れて、その間に空間を有して設けられることにより、強度が向上し、テールゲート10の第1緩衝具50周辺における剛性をより向上できる。
尚、本発明は、上記実施形態に限るものではなく、適宜変更して実施可能である。例えば、第2緩衝具38は、開口部22に第1緩衝具50に対する十分な強度が確保されれば平板状であってもよく、又、第1緩衝具50を直接開口部22に当接させてもよい。
本発明は、車両のテールゲートに利用できる。
10…テールゲート、12…車両、16…ルーフパネル、18…サイドドア、20…リヤバンパ、22…開口部、24…上縁部、26…下縁部、28…右側縁部、30…左側縁部、32…蝶番、34…留め具、36…第2ランプ部材、38…第2緩衝具、40…リヤウィンドシールドガラス、42…第1ランプ部材、44…ステー、46…下縁部、48…ラッチ機構、50…第1緩衝具、55…ねじ通し孔、56…基板部、58…当接部、60…インナパネル、62…アウターパネル、64…右柱部、66…左柱部、68…梁部、70…下端部、72、73…板状部、74…窓用孔部、75…縦縁部、76…窓用孔部、77…凹部、78、79…孔部、80…外端縁、82…補強部材、84…縦壁体、86…底板、90…縦片、91…上縦片、92…横片、93…下縦片、94…第1固定部、95…基部、96…ビード、97…離間部、98…第2固定部、99…底部、100…ナット、101…第2基部、103…第1基部、105…第1離間部、107…第2離間部、109…底部、114…連結片。

Claims (7)

  1. 車両後方の開口部の上部に設けられた回転軸を中心に上下に回動自在に取り付けられ、前記開口部を開閉可能なテールゲート本体部と、
    前記テールゲート本体部に取り付けられるリヤウィンドシールドガラスと、
    前記リヤウィンドシールドガラスを挟んで前記テールゲート本体部の車幅方向側部に設けられ、前記リヤウィンドシールドガラスの下縁より下方まで延びる補強部材と、
    前記テールゲート本体部に設けられ、前記テールゲート本体部を閉じた際の衝撃を吸収する緩衝具と、を備え、
    前記補強部材は、上下方向に延びる縦片と、前記縦片から前記リヤウィンドシールドガラスの下縁に沿って車幅方向内側に延びる横片とを備え、
    前記緩衝具は、前記横片より下方において前記縦片に取付けられる
    ことを特徴とするテールゲート。
  2. 前記緩衝具は、前記リヤウィンドシールドガラスより下方で前記補強部材に取付けられる
    ことを特徴とする請求項1記載のテールゲート。
  3. 前記テールゲート本体部の前記リヤウィンドシールドガラスの下方に取り付けられるランプ部材を備え、
    前記補強部材は、前記ランプ部材より下方まで延び、
    前記緩衝具は、前記ランプ部材の下方で前記補強部材に取付けられる
    ことを特徴とする請求項1記載のテールゲート。
  4. 前記補強部材は、前記テールゲート本体部に接合され車両上下方向に延びる基部と、前記基部に連結し前記テールゲート本体部から離れるように屈曲されることで形成され、車両上下方向に延びる離間部とを有し、
    前記緩衝具は、前記基部に取付けられ、
    前記離間部は、前記緩衝具と車幅方向で隣り合う位置まで延びる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のテールゲート。
  5. 前記横片は、車幅方向内側端部が前記テールゲート本体部に接合されると共に、車幅方向に延び前記縦片まで至るビードが設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のテールゲート。
  6. 前記テールゲート本体部を、前記開口部を開放した状態に保持するステーを備え、
    前記ステーは、前記補強部材に取付けられる
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のテールゲート。
  7. 前記補強部材の前記緩衝具が取付けられる箇所近傍に、車幅方向内側に向かって延び、
    先端が前記テールゲート本体部に接合される連結部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のテールゲート。
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