JP6194149B2 - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

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Description

半導体装置およびその作製方法に関する。
なお、本明細書中において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能し得る装置
全般をいい、電気光学装置、半導体回路および電子機器などは全て半導体装置である。
絶縁表面を有する基板上に形成された半導体膜を用いて、トランジスタを構成する技術が
注目されている。該トランジスタは集積回路(IC)や画像表示装置(表示装置)のよう
な半導体装置に広く応用されている。トランジスタに適用可能な半導体膜としてシリコン
系半導体膜が知られているが、近年では酸化物系半導体膜が注目されている。
例えば、電子キャリア濃度が1018/cm未満であるインジウム、ガリウムおよび亜
鉛を含む非晶質酸化物膜を用いたトランジスタが開示されている(特許文献1参照。)。
酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、非晶質シリコン膜を用いたトランジスタと比べ
て酸化物半導体膜中の電子移動度が高いため、動作速度を大幅に向上させることができる
。また、非晶質シリコン膜を用いたトランジスタの生産設備の一部を改良して利用するこ
とが可能であるため、設備投資を抑えられるメリットもある。
特開2006−165528号公報
酸化物半導体膜中および酸化物半導体膜近傍に存在する酸素欠損は、一部がドナーとなり
電子を生成する。そのため、酸素欠損を含む酸化物半導体膜を用いたトランジスタのしき
い値電圧は、マイナス方向へ変動することがある。なお、本明細書において酸化物半導体
膜近傍とは、酸化物半導体膜と、酸化物半導体膜に接する膜との界面をいう。
そこで本発明の一態様は、酸化物半導体膜中および酸化物半導体膜近傍に存在する酸素欠
損を低減し、酸化物半導体膜を用いたトランジスタの電気特性を向上させることを課題の
一とする。
また本発明の一態様は、酸化物半導体膜を用いたトランジスタを有する、信頼性に優れた
半導体装置を提供することを課題の一とする。
本発明の一態様は、酸化物半導体膜と、酸化物半導体膜と重畳するゲート電極と、酸化物
半導体膜とゲート電極との間に設けられたゲート絶縁膜と、を有し、ゲート電極のゲート
絶縁膜との界面近傍における酸素濃度は、ゲート電極中部における酸素濃度よりも低い半
導体装置である。
例えば厚さが30nm以上であるゲート電極の場合、ゲート電極のゲート絶縁膜との界面
からの垂直距離2nm、3nmまたは5nmにおける酸素濃度は、ゲート電極のゲート絶
縁膜との界面からの垂直距離10nm、15nmまたは30nmにおける酸素濃度よりも
低い。
なお、ゲート電極は、ゲート絶縁膜よりも酸化反応のギブス自由エネルギーが高い物質か
らなる。即ち、ゲート電極はゲート絶縁膜よりも還元しやすい性質を有する。言い換える
と、ゲート電極はゲート絶縁膜よりも酸化しにくい性質を有する。なお、ゲート絶縁膜が
積層構造である場合、そのいずれの層よりもゲート電極の酸化反応のギブス自由エネルギ
ーは高い。
具体的には、ゲート電極は、銀、銅、ルテニウム、イリジウム、白金および金から選ばれ
た一種以上の元素を含む。
また、本発明の一態様は、酸化物半導体膜と、酸化物半導体膜と重畳し、少なくとも第1
の層および第2の層を含むゲート電極と、酸化物半導体膜とゲート電極との間に設けられ
たゲート絶縁膜と、を有し、ゲート電極の第1の層は、ゲート絶縁膜と接して設けられ、
かつゲート電極の第2の層よりも酸素濃度が低い半導体装置である。
なお、ゲート電極の第1の層は、ゲート絶縁膜よりも酸化反応のギブス自由エネルギーが
高い物質からなる。即ち、ゲート電極の第1の層はゲート絶縁膜よりも還元しやすい性質
を有する。言い換えると、ゲート電極の第1の層はゲート絶縁膜よりも酸化しにくい性質
を有する。なお、ゲート絶縁膜が積層構造である場合、そのいずれの層よりもゲート電極
の第1の層の酸化反応のギブス自由エネルギーは高い。
なお、ゲート絶縁膜は酸素透過性を有する。本明細書において、酸素透過性を有する膜と
は、酸素分子を透過する膜、または酸素原子の拡散係数が十分高く、作製工程上の加熱処
理などにより、酸素原子が透過する膜をいう。
また、少なくともゲート電極の第1の層の側面と接して、酸素透過性の低い絶縁膜が設け
られると好ましい。本明細書において、酸素透過性の低い膜とは、酸素分子を透過しない
膜、および酸素原子の拡散係数が十分低く、作製工程上の加熱処理などにより、酸素原子
が透過しない膜をいう。酸素透過性の低い絶縁膜を設けることで、ゲート電極の第1の層
から放出する酸素の外方拡散を低減し、酸化物半導体膜に効率よく酸素を供給できる。
具体的には、ゲート電極の第1の層および第2の層は、銀、銅、ルテニウム、イリジウム
、白金および金から選ばれた一種以上の元素を含む酸化物からなる。当該元素を含む酸化
物は、酸化反応のギブス自由エネルギーが高いため、自身は還元しやすく、かつ接する膜
を酸化しやすい。
または、ゲート電極の第1の層は、銀、銅、ルテニウム、イリジウム、白金および金から
選ばれた一種以上の元素を含む金属からなり、ゲート電極の第2の層は、銀、銅、ルテニ
ウム、イリジウム、白金および金から選ばれた一種以上の元素を含む酸化物からなる。
本発明の一態様は、少なくとも酸化物を含むゲート電極を形成し、ゲート電極を覆ってゲ
ート絶縁膜を形成し、ゲート絶縁膜を介してゲート電極に重畳する酸化物半導体膜を形成
した後、加熱処理を行うことで、ゲート絶縁膜を介してゲート電極から酸化物半導体膜へ
酸素を供給する半導体装置の作製方法である。
または、本発明の一態様は、酸化物半導体膜を形成し、酸化物半導体膜上にゲート絶縁膜
を形成し、ゲート絶縁膜を介して酸化物半導体膜と重畳して、少なくとも酸化物を含むゲ
ート電極を形成した後、加熱処理を行うことで、ゲート絶縁膜を介してゲート電極から酸
化物半導体膜へ酸素を供給する半導体装置の作製方法である。
または、本発明の一態様は、酸化物半導体膜を成膜し、酸化物半導体膜上にゲート絶縁膜
を成膜し、ゲート絶縁膜上に少なくとも酸化物を含む導電膜を成膜した後、加熱処理を行
うことで、ゲート絶縁膜を介して導電膜から酸化物半導体膜へ酸素を供給し、酸素を酸化
物半導体膜に供給した導電膜を加工して、ゲート電極を形成する半導体装置の作製方法で
ある。
本発明の一態様を適用することにより、ゲート電極からゲート絶縁膜に酸素が移動し、当
該酸素がゲート絶縁膜を透過してゲート絶縁膜に接して設けられた酸化物半導体膜に供給
される。そのため、酸化物半導体膜中および酸化物半導体膜近傍の酸素欠損を低減するこ
とができる。これは、ゲート電極とゲート絶縁膜と接する領域において、ゲート電極がゲ
ート絶縁膜より酸化反応のギブス自由エネルギーが高いことに起因する。従って、酸化物
半導体膜を用いたトランジスタの電気特性の変動を抑制することができる。
また、トランジスタの動作に起因して、酸化物半導体膜中または/および酸化物半導体膜
近傍に酸素欠損が生じることがある。特に、酸化物半導体膜とゲート絶縁膜との界面に酸
素欠損が生じると、トランジスタの電気特性への影響が大きい。こういった場合にも、ゲ
ート電極に十分な酸素が含まれていることで、生じた酸素欠損を低減することができる。
従って、本発明の一態様に係るトランジスタは、酸素欠損に起因する電気特性の変動が生
じにくい。即ち、当該トランジスタを有する半導体装置は、高い信頼性を有する。
酸化物半導体膜中および酸化物半導体膜近傍に存在する酸素欠損を低減し、酸化物半導体
膜を用いたトランジスタの電気特性を向上させることができる。
また、酸化物半導体膜を用いたトランジスタを有する半導体装置の信頼性を高めることが
できる。
本発明の一態様に係るトランジスタの一例を示す上面図および断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの作製方法の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの作製方法の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの一例を示す上面図および断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの作製方法の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの作製方法の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの一例を示す上面図および断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの作製方法の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの作製方法の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの作製方法の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの作製方法の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの一例を示す上面図および断面図。 本発明の一態様に係る液晶表示装置の一例を示す回路図。 本発明の一態様に係る半導体記憶装置の一例を示す回路図および電気特性を示す図。 本発明の一態様に係る半導体記憶装置の一例を示す回路図および電気特性を示す図。 本発明の一態様に係るCPUの具体例を示すブロック図およびその一部の回路図。 本発明の一態様に係る半導体装置を有する電子機器の一例を示す斜視図。 酸化シリコン膜中の酸素の拡散を説明する図。 酸化アルミニウム膜の酸素透過性を説明する図。 YSZ膜の酸素透過性を説明する図。 酸化反応のギブス自由エネルギーを示す図。
本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説
明に限定されず、その形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に
理解される。また、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるもの
ではない。なお、図面を用いて発明の構成を説明するにあたり、同じものを指す符号は異
なる図面間でも共通して用いる。なお、同様のものを指す際にはハッチパターンを同じく
し、特に符号を付さない場合がある。
なお、第1、第2として付される序数詞は便宜上用いるものであり、工程順または積層順
を示すものではない。また、本明細書において発明を特定するための事項として固有の名
称を示すものではない。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様に係るトランジスタについて図1乃至図3を用いて説
明する。
図1(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図1(A)に示す一点
鎖線A−Bに対応する断面図を図1(B)に示す。なお、簡単のため、図1(A)におい
ては、保護絶縁膜118、ゲート絶縁膜112などを省略して示す。
図1(B)に示すトランジスタは、基板100上に設けられた下地絶縁膜102と、下地
絶縁膜102上に設けられた第1の層104a、第2の層104bおよび第3の層104
cを有するゲート電極104と、少なくともゲート電極104を覆って設けられたゲート
絶縁膜112と、ゲート絶縁膜112を介してゲート電極104と重畳して設けられた、
酸化物半導体膜106と、酸化物半導体膜106上に設けられた一対の電極116と、を
有する。なお、ゲート電極104の第1の層104aはゲート絶縁膜112と接して設け
られ、ゲート電極104の第3の層104cは下地絶縁膜102と接して設けられ、ゲー
ト電極104の第2の層104bは第1の層104aおよび第3の層104cの間に設け
られる。なお、図1(B)に示すトランジスタは、少なくとも酸化物半導体膜106およ
び一対の電極116を覆って設けられた保護絶縁膜118を有すると好ましい。また、保
護絶縁膜118を介して酸化物半導体膜106上にバックゲート電極を設けても構わない
なお、本明細書において、「Aを覆って設けられるB」とは、少なくともAの上面および
側面に接してBが設けられる場合に限定されず、AとBの間に他のものが設けられていて
もよい。ただし、配線などの接続のために、Bが開口部を有し、Aの一部を露出していて
も構わない。
ここで、ゲート電極104の第1の層104aは、ゲート電極104の第2の層104b
よりも酸素濃度が低い層である。また、ゲート電極104の第3の層104cは、ゲート
電極104の第1の層104aおよび第2の層104bよりも導電率が高い層である。
なお、ゲート電極104の第1の層104aおよび第2の層104bは、ゲート絶縁膜1
12よりも酸化反応のギブス自由エネルギーが高い物質からなる。即ち、ゲート電極10
4の第1の層104aおよび第2の層104bはゲート絶縁膜112よりも還元しやすい
性質を有する。言い換えると、ゲート電極104の第1の層104aおよび第2の層10
4bはゲート絶縁膜112よりも酸化しにくい性質を有する。
参考として、図21に各元素の酸化反応のギブス自由エネルギーを示す。図21の横軸は
温度[℃]であり、縦軸はギブス自由エネルギー(ΔG[kJ/mol])である。図2
1に示す酸化反応のギブス自由エネルギーは、以下の計算によって求めたものである。ま
ず、表1に示す各物質における標準生成エンタルピーΔHおよび標準エントロピーSの値
を用いて、表2に示す各酸化反応の式に代入することで、各酸化反応における標準生成エ
ンタルピーΔHおよび標準生成エントロピーΔSの値を算出する。表2に、算出した各酸
化反応における標準生成エンタルピーΔHおよび標準生成エントロピーΔSの値を示す。
なお、表1に示す各物質における標準生成エンタルピーΔHおよび標準エントロピーSの
値は、主として日本化学会編「化学便覧基礎編II改訂4版、丸善株式会社から引用した
ものである。
Figure 0006194149
Figure 0006194149
次に、表2に示す標準生成エンタルピーΔHおよび標準生成エントロピーΔSの値を下記
の数式(1)に代入して、温度が0℃以上900℃以下の範囲における各酸化反応のギブ
ス自由エネルギーの値を算出した。なお、数式(1)のTは、温度[K]である。
Figure 0006194149
図21より、例えば、ゲート電極104の第1の層104aおよび第2の層104bは、
銀、銅、ルテニウム、イリジウム、白金および金から選ばれた一種以上の元素を含む酸化
物からなる層を用いればよい。当該元素を含む酸化物は、酸化反応のギブス自由エネルギ
ーが高いため、自身は還元しやすく、かつ接する膜を酸化しやすい。なお、導電率が高い
ため、ルテニウムまたはイリジウムを含む酸化物を用いると好ましい。ルテニウムまたは
イリジウムを含む酸化物の一例としては、RuO(Xは0.5以上3以下)、IrO
(Xは0.5以上3以下)、SrRuO(Xは1以上5以下)などが挙げられる。
または、ゲート電極104の第1の層104aは、銀、銅、ルテニウム、イリジウム、白
金および金から選ばれた一種以上の元素を含む金属からなる層とし、ゲート電極104の
第2の層104bは、銀、銅、ルテニウム、イリジウム、白金および金から選ばれた一種
以上の元素を含む酸化物からなる層とする。
なお、ゲート電極104の第1の層104aとして、イリジウム、白金、酸化ルテニウム
、金など、仕事関数が5eV、好ましくは5.2eVを超えるような物質を用いると、仕
事関数の4.7eV以下の物質を用いた場合と比べ、トランジスタのしきい値電圧をプラ
ス方向にシフトさせることができて好ましい。
また、ゲート電極104の第3の層104cは、銀、銅、ルテニウム、イリジウム、白金
および金から選ばれた一種以上の元素を含む金属からなる層とする。なお、ゲート電極1
04の第3の層104cは、ゲート電極104の第2の層104bと比べて酸化反応のギ
ブス自由エネルギーが高いか同程度の物質を用いると、ゲート電極104の第2の層10
4bから酸素を奪いにくいため好ましい。
ゲート絶縁膜112は酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シ
リコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化
ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを含む絶縁物から一種以上選択して、単層
または積層して用いればよい。
なお、ゲート絶縁膜112は酸素透過性を有する。酸素透過性を有する膜とは、酸素分子
を透過する膜、または酸素原子の拡散係数が十分高く、作製工程上の加熱処理などにより
、酸素原子が透過する膜をいう。例えば、酸素分子を透過する膜は、酸素分子が透過可能
な程度に低密度であればよい。具体的には、膜密度が3.2g/cm未満であればよい
。また、酸素原子が透過する膜は、ゲート絶縁膜112の厚さにもよるが、150℃以上
450℃以下における酸素原子の拡散係数が3×10−16cm/秒以上、好ましくは
1×10−15cm/秒以上、さらに好ましくは8×10−15cm/秒以上であれ
ばよい。
以上のようなゲート電極104およびゲート絶縁膜112を用いることにより、ゲート電
極104からゲート絶縁膜112を介して酸化物半導体膜106に酸素を供給することが
できる。そのため、酸化物半導体膜106中および酸化物半導体膜106近傍の酸素欠損
が低減される。そのため、酸化物半導体膜106中および酸化物半導体膜106近傍の酸
素欠損に起因するトランジスタの電気特性の変動を抑制できる。
酸化物半導体膜106として、例えば、In−M−Zn酸化物膜を用いればよい。ここで
、金属元素Mは酸素との結合エネルギーがInおよびZnよりも高い元素である。または
、In−M−Zn酸化物膜から酸素が脱離することを抑制する機能を有する元素である。
金属元素Mの作用によって、酸化物半導体膜の酸素欠損の生成が抑制される。そのため、
酸素欠損に起因するトランジスタの電気特性の変動を低減することができる。
金属元素Mは、具体的にはAl、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ga
、Y、Zr、Nb、Mo、Sn、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Hf、TaまたはWとすればよく、好ましくはAl
、Ti、Ga、Y、Zr、CeまたはHfとする。金属元素Mは、前述の元素から一種ま
たは二種以上選択すればよい。また、金属元素Mの代わりにSiまたはGeを用いても構
わない。
酸化物半導体膜106は、単結晶、多結晶(ポリクリスタルともいう。)または非晶質な
どの状態をとる。
好ましくは、酸化物半導体膜106は、CAAC−OS(C Axis Aligned
Crystalline Oxide Semiconductor)膜とする。
CAAC−OS膜は、完全な単結晶ではなく、完全な非晶質でもない。CAAC−OS膜
は、非晶質相に結晶部および非晶質部を有する結晶−非晶質混相構造の酸化物半導体膜で
ある。なお、当該結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさであること
が多い。また、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electro
n Microscope)による観察像では、CAAC−OS膜に含まれる非晶質部と
結晶部との境界は明確ではない。また、TEMによってCAAC−OS膜には粒界(グレ
インバウンダリーともいう。)は確認できない。そのため、CAAC−OS膜は、粒界に
起因するキャリア移動度の低下が抑制される。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、c軸がCAAC−OS膜の被形成面の法線ベクト
ルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃い、かつab面に垂直な方向から見て三角
形状または六角形状の原子配列を有し、c軸に垂直な方向から見て金属原子が層状または
金属原子と酸素原子とが層状に配列している。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸お
よびb軸の向きが異なっていてもよい。本明細書において、単に垂直と記載する場合、8
5°以上95°以下の範囲も含まれることとする。また、単に平行と記載する場合、−5
°以上5°以下の範囲も含まれることとする。
なお、CAAC−OS膜において、結晶部の分布が一様でなくてもよい。例えば、CAA
C−OS膜の形成過程において、酸化物半導体膜106の表面側から結晶成長させる場合
、被形成面の近傍に対し表面の近傍では結晶部の占める割合が高くなることがある。また
、CAAC−OS膜へ不純物を添加することにより、当該不純物添加領域において結晶部
が非晶質化することもある。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面の法線ベクト
ルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃うため、CAAC−OS膜の形状(被形成
面の断面形状または表面の断面形状)によっては互いに異なる方向を向くことがある。な
お、結晶部のc軸の方向は、CAAC−OS膜が形成されたときの被形成面の法線ベクト
ルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向となる。結晶部は、成膜することにより、また
は成膜後に加熱処理などの結晶化処理を行うことにより形成される。
酸化物半導体膜は、バンドギャップが2.8eV〜3.2eV程度であり、少数キャリア
が10−9個/cm程度と極めて少なく、多数キャリアはトランジスタのソースから来
るのみである。そのため、酸化物半導体膜を用いたトランジスタはアバランシェブレーク
ダウンがない。
また、酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、ゲート電極の電界がトランジスタのチャ
ネル領域を完全空乏化するため、例えばチャネル長が3μm、チャネル幅が1μmのとき
のオフ電流は、85℃〜95℃において10−23A以下とすることができ、かつ室温で
はさらに低いオフ電流(具体的には10−25A以下)とすることができる。
また、酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の
変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
基板100に大きな制限はないが、少なくとも、後の熱処理に耐え得る程度の耐熱性を有
している必要がある。例えば、ガラス基板、セラミック基板、石英基板、サファイア基板
などを、基板100として用いてもよい。また、シリコンや炭化シリコンなどの単結晶半
導体基板、多結晶半導体基板、シリコンゲルマニウムなどの化合物半導体基板、SOI(
Silicon On Insulator)基板などを適用することも可能であり、こ
れらの基板上に半導体素子が設けられたものを、基板100として用いてもよい。
また、基板100として、第5世代(1000mm×1200mmまたは1300mm×
1500mm)、第6世代(1500mm×1800mm)、第7世代(1870mm×
2200mm)、第8世代(2200mm×2500mm)、第9世代(2400mm×
2800mm)、第10世代(2880mm×3130mm)などの大型ガラス基板を用
いる場合、半導体装置の作製工程における加熱処理などで生じる基板100の縮みによっ
て、微細な加工が困難になる場合ある。そのため、前述したような大型ガラス基板を基板
100として用いる場合、縮みの小さいものを用いることが好ましい。例えば、基板10
0として、400℃、好ましくは450℃、さらに好ましくは500℃の温度で1時間加
熱処理を行った後の縮み量が10ppm以下、好ましくは5ppm以下、さらに好ましく
は3ppm以下である大型ガラス基板を用いればよい。
また、基板100として、可とう性基板を用いてもよい。なお、可とう性基板上にトラン
ジスタを設ける方法としては、非可とう性の基板上にトランジスタを作製した後、トラン
ジスタを剥離し、可とう性基板である基板100に転置する方法もある。その場合には、
非可とう性基板とトランジスタとの間に剥離層を設けるとよい。
下地絶縁膜102は、基板100に起因する不純物が、酸化物半導体膜106に影響しな
いようにするために設ける。ただし、基板100が不純物を含まない場合は、下地絶縁膜
102を設けなくても構わない。
下地絶縁膜102としては、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化マグネシウム、
酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム
、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウム
および酸化タンタルを含む絶縁物から一種以上選択して、単層または積層して用いればよ
い。
酸化窒化シリコンとは、その組成において、窒素よりも酸素の含有量が多いものを示し、
例えば、酸素が50原子%以上70原子%以下、窒素が0.5原子%以上15原子%以下
、シリコンが25原子%以上35原子%以下、水素が0原子%以上10原子%以下の範囲
で含まれるものをいう。また、窒化酸化シリコンとは、その組成において、酸素よりも窒
素の含有量が多いものを示し、例えば、酸素が5原子%以上30原子%以下、窒素が20
原子%以上55原子%以下、シリコンが25原子%以上35原子%以下、水素が10原子
%以上25原子%以下の範囲で含まれるものをいう。ただし、上記範囲は、ラザフォード
後方散乱法(RBS:Rutherford Backscattering Spec
trometry)や、水素前方散乱法(HFS:Hydrogen Forward
scattering Spectrometry)を用いて測定した場合のものである
。また、構成元素の組成は、その合計が100原子%を超えない値をとる。
一対の電極116は、Al、Ti、Cr、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Mo、Ag、T
aおよびWを一種以上含む、単体、窒化物、酸化物または合金を、単層または積層して用
いればよい。なお、本実施の形態では、一対の電極116が酸化物半導体膜106の上面
において接している構造を示しているが、この構造に限定されるものではない。例えば、
一対の電極116が酸化物半導体膜106の下面において接している構造としても構わな
い。また、酸化物半導体膜106のうち、一対の電極116と接する部分の近傍では、そ
の他の部分と比較して導電率が高くなっていることもある。
保護絶縁膜118は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シ
リコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化
イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび
酸化タンタルを含む絶縁物から一種以上選択して、単層または積層して用いればよい。
なお、保護絶縁膜118は、比誘電率が低く、かつ十分な厚さを有すると好ましい。例え
ば、比誘電率が3.8程度である酸化シリコン膜を用い、200nm以上1000nm以
下の厚さで設ければよい。保護絶縁膜118の表面は、大気成分などの影響で僅かに固定
電荷を有し、その影響により、トランジスタのしきい値電圧が変動することがある。その
ため、保護絶縁膜118は、表面に生じる電荷の影響が十分に小さくなるような範囲の比
誘電率および厚さとすることが好ましい。同様の理由で、保護絶縁膜118上に樹脂膜を
形成することで、表面に生じる電荷の影響を軽減しても構わない。
なお、図1(C)に示すトランジスタは、図1(B)に示すトランジスタとはゲート電極
の構造が異なる構成を有する。具体的には、図1(C)に示すトランジスタのゲート電極
105は、第1の層105aおよび第2の層105bを有し、それぞれゲート電極104
の第1の層104aおよび第2の層104bと同様の層である。即ち、ゲート電極105
は、ゲート電極104から第3の層104cを省いた構成である。従って、ゲート電極1
05は、ゲート電極104よりも第3の層104cの分だけ高抵抗となるが、形成が容易
となる。
以下に、図2および図3を用いて、図1(B)に示すトランジスタの作製方法を説明する
まず、基板100を準備し、基板100上に下地絶縁膜102を成膜する。下地絶縁膜1
02は、スパッタリング法、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor D
eposition)法、分子線エピタキシー(MBE:Molecular Beam
Epitaxy)法、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposi
tion)法またはパルスレーザ堆積(PLD:Pulsed Laser Depos
ition)法を用いて成膜すればよい。
次に、導電膜114bおよび導電膜114aをこの順番で成膜する(図2(A)参照。)
。なお、導電膜114aは金属の酸化物膜とする。また、導電膜114bは導電膜114
aよりも低抵抗の金属膜とする。導電膜114bおよび導電膜114aは、スパッタリン
グ法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、導電膜114bおよび導電膜114aを加工し、ゲート電極の形状である導電膜1
24bおよび導電膜124aを形成する(図2(B)参照。)。
なお、本明細書において、単に「加工する」と記載する場合、例えば、フォトリソグラフ
ィ工程により形成したレジストマスクを用いて、膜を所望の形状にすることを示す。
なお、酸化物半導体膜中にハロゲンおよび水素が存在するとキャリアを生成することがあ
る。導電膜114aとして、ルテニウムまたは酸化ルテニウムを用いた場合、ハロゲンお
よび水素のいずれも用いずに、酸素、希ガス(好ましくはアルゴン)などから生成するプ
ラズマのみで導電膜114aをエッチングすることが可能となる。そのため、導電膜11
4aをハロゲンおよび水素を用いずにエッチングすることで、酸化物半導体膜中へのハロ
ゲンおよび水素の混入が起こりにくく、トランジスタのしきい値電圧の変動を抑制するこ
とができる。
次に、ゲート絶縁膜112を成膜する。ゲート絶縁膜112は、スパッタリング法、CV
D法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
ゲート絶縁膜112は、好ましくはスパッタリング法を用いて成膜する。この際、酸化性
ガス(酸素、オゾンまたは亜酸化窒素)を5%以上、好ましくは10%以上、さらに好ま
しくは20%以上、さらに好ましくは50%以上含む成膜ガスを用いる。該成膜ガスとし
て、水素などの不純物濃度が低いガスを用いる。また、成膜時の基板温度は室温以上20
0℃以下、好ましくは室温以上150℃以下、さらに好ましくは室温以上120℃以下と
する。以上のような方法を用いることで、水素などの不純物濃度が低く、かつ酸素を余剰
に含みやすいため、加熱処理により酸素を放出するゲート絶縁膜112を成膜することが
できる。
なお、ゲート絶縁膜112は、150℃以上650℃以下、または200℃以上450℃
以下の温度における加熱処理により酸素を放出する絶縁膜を用いる。
酸化物半導体膜を用いたトランジスタにおいて、酸化物半導体膜中の酸素欠損はドナーと
なるため、トランジスタのしきい値電圧をマイナス方向へシフトさせる要因となる。また
、ゲート絶縁膜と酸化物半導体膜との界面における酸素欠損は、トランジスタの電気特性
を変動させる大きな要因となる。従って、酸化物半導体膜中、および酸化物半導体膜とゲ
ート絶縁膜との界面における酸素欠損を低減することは、酸化物半導体膜を用いたトラン
ジスタの電気特性を安定させ、かつ信頼性を向上させることに繋がる。そのため、ゲート
絶縁膜から酸素が放出されると、酸化物半導体膜中、および酸化物半導体膜とゲート絶縁
膜との界面における酸素欠損を低減することができて好ましい。
「加熱処理により酸素を放出する」とは、TDS分析にて、酸素原子に換算しての酸素の
放出量が1.0×1019atoms/cm以上、3.0×1019atoms/cm
以上、1.0×1020atoms/cm以上、または3.0×1020atoms
/cm以上であることをいう。
ここで、TDS分析にて、酸素原子に換算しての酸素の放出量の測定方法について、以下
に説明する。
測定試料をTDS分析したときの気体の全放出量は、放出ガスのイオン強度の積分値に比
例する。そして標準試料の基準値との比較により、気体の全放出量を計算することができ
る。
例えば、標準試料である所定の密度の水素を含むシリコンウェハのTDS分析結果、およ
び測定試料のTDS分析結果から、測定試料の酸素分子の放出量(NO2)は、数式(2
)で求めることができる。ここで、TDS分析で得られる質量電荷比(M/z)が32で
検出されるガスの全てが酸素分子由来と仮定する。M/zが32であるガスとしてほかに
CHOHがあるが、存在する可能性が低いものとしてここでは考慮しない。また、酸素
原子の同位体である質量数が17の酸素原子および質量数が18の酸素原子を含む酸素分
子についても、自然界における存在比率が極微量であるため考慮しない。
Figure 0006194149
H2は、標準試料から脱離した水素分子を密度で換算した値である。SH2は、標準試
料をTDS分析したときのイオン強度の積分値である。ここで、標準試料の基準値を、N
H2/SH2とする。SO2は、測定試料をTDS分析したときのイオン強度の積分値で
ある。αは、TDS分析におけるイオン強度に影響する係数である。数式(2)の詳細に
関しては、特開平6−275697号公報、米国特許番号5,528,032号を参照す
る。なお、上記酸素の放出量は、電子科学株式会社製の昇温脱離分析装置EMD−WA1
000S/Wを用い、標準試料として1×1016atoms/cmの水素原子を含む
シリコンウェハを用いて測定した。
また、TDS分析において、酸素の一部は酸素原子として検出される。酸素分子と酸素原
子の比率は、酸素分子のイオン化率から算出することができる。なお、上述のαは酸素分
子のイオン化率を含むため、酸素分子の放出量を評価することで、酸素原子の放出量につ
いても見積もることができる。
なお、NO2は酸素分子の放出量である。酸素原子に換算したときの放出量は、酸素分子
の放出量の2倍となる。
次に、ゲート絶縁膜112上に酸化物半導体膜136を成膜する(図2(C)参照。)。
酸化物半導体膜136は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPL
D法を用いて成膜すればよい。
酸化物半導体膜136は、好ましくはスパッタリング法を用いて成膜する。この際、酸化
性ガスを5%以上、好ましくは10%以上、さらに好ましくは20%以上、さらに好まし
くは50%以上含む成膜ガスを用いる。該成膜ガスとして、水素などの不純物濃度が低い
ガスを用いる。
次に、加熱処理を行う。加熱処理は、不活性ガス(窒素、またはヘリウム、ネオン、アル
ゴン、クリプトン、キセノンなどの希ガス)雰囲気、酸化性ガスを10ppm以上、好ま
しくは1%以上、さらに好ましくは10%以上含む雰囲気、または減圧状態(10Pa以
下、好ましくは1Pa以下、さらに好ましくは0.1Pa以下)において、150℃以上
650℃以下、好ましくは200℃以上450℃以下の温度で行う。
加熱処理によって、導電膜124aの一部が還元され、当該還元で生じた酸素がゲート絶
縁膜112を介して酸化物半導体膜136中および酸化物半導体膜136近傍まで到達す
ることで、酸化物半導体膜136中および酸化物半導体膜136近傍の酸素欠損を低減す
ることができる。
このように、導電膜124aの一部が還元されることにより、導電膜124aよりも酸素
濃度が低減された第1の層104a、および導電膜124aと同程度の酸素濃度を有する
第2の層104bが形成される。また、導電膜124bは、特に変化しないまま第3の層
104cとなる。結果、第1の層104a、第2の層104bおよび第3の層104cを
有するゲート電極104が形成される(図3(A)参照。)。
ここで、酸化物半導体膜136の成膜時の基板温度を150℃以上450℃以下、好まし
くは200℃以上400℃以下とすることで、前述の加熱処理に代えることができる。
なお、ゲート絶縁膜112として、加熱処理により酸素を放出する絶縁膜を設ける場合、
ゲート絶縁膜112から加熱処理により酸素が酸化物半導体膜106に供給される。しか
しながら、酸素を放出することでゲート絶縁膜112の膜質が低下してしまうことがある
。この場合は、導電膜124aからゲート絶縁膜112へ酸素が供給されることで、酸素
が放出することに伴うゲート絶縁膜112の膜質の低下を抑制することができる。
次に、酸化物半導体膜136を加工し、島状の酸化物半導体膜106を形成する(図3(
B)参照。)。
次に、一対の電極116となる導電膜を成膜する。一対の電極116となる導電膜は、ス
パッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい
。次に、一対の電極116となる導電膜を加工し、一対の電極116を形成する。
次に、保護絶縁膜118を成膜する(図3(C)参照。)。保護絶縁膜118は、スパッ
タリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。ま
た、保護絶縁膜118を介して酸化物半導体膜106上にバックゲート電極を形成しても
構わない。バックゲート電極はゲート電極104の記載を参照する。
以上のようにして、図1(B)に示すトランジスタを作製すればよい。
図1(B)に示すトランジスタは、酸化物半導体膜106中および酸化物半導体膜106
近傍における酸素欠損が少なく、優れた電気特性を有する。また、トランジスタの動作に
伴って生じる電気特性の変動も抑制されるため、当該トランジスタを用いた半導体装置の
信頼性を高めることができる。
本実施の形態により、電気特性の優れたトランジスタを提供することができる。また、当
該トランジスタを用いた信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
本実施の形態は適宜他の実施の形態と組み合わせて用いることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1とは異なる構造のトランジスタについて図4乃至図6を
用いて説明する。
図4(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図4(A)に示す一点
鎖線A−Bに対応する断面図を図4(B)に示す。なお、簡単のため、図4(A)におい
ては、ゲート絶縁膜212、下地絶縁膜102などを省略して示す。
図4(B)に示すトランジスタは、基板100上に設けられた下地絶縁膜102と、下地
絶縁膜102上に設けられた酸化物半導体膜206と、酸化物半導体膜206上に設けら
れた一対の電極216と、酸化物半導体膜206および一対の電極216を覆って設けら
れたゲート絶縁膜212と、ゲート絶縁膜212を介して酸化物半導体膜206と重畳し
て設けられた第1の層204a、第2の層204bおよび第3の層204cを有するゲー
ト電極204と、を有する。なお、ゲート電極204の第1の層204aはゲート絶縁膜
212と接して設けられ、ゲート電極204の第2の層204bは第1の層204a上に
設けられ、ゲート電極204の第3の層204cは第2の層204b上に設けられる。ま
た、下地絶縁膜102を介して酸化物半導体膜206下にバックゲート電極を設けても構
わない。
ここで、ゲート電極204の第1の層204aは、ゲート電極204の第2の層204b
よりも酸素濃度が低い層である。また、ゲート電極204の第3の層204cは、ゲート
電極204の第1の層204aおよび第2の層204bよりも導電率が高い層である。
なお、ゲート電極204の第1の層204aは、ゲート絶縁膜212よりも酸化反応のギ
ブス自由エネルギーが高い物質からなる。即ち、ゲート電極204の第1の層204aは
ゲート絶縁膜212よりも還元しやすい性質を有する。言い換えると、ゲート電極204
の第1の層204aはゲート絶縁膜212よりも酸化しにくい性質を有する。
ゲート電極204は、ゲート電極104の記載を参照する。
ゲート絶縁膜212は酸素透過性を有する。具体的には、膜密度が3.2g/cm未満
の絶縁膜である。または、酸素原子が透過可能な膜は、ゲート絶縁膜212の厚さにもよ
るが、150℃以上450℃以下における酸素原子の拡散係数が3×10−16cm
秒以上、好ましくは1×10−15cm/秒以上、さらに好ましくは8×10−15
/秒以上の絶縁膜である。
ゲート絶縁膜212は、ゲート絶縁膜112の記載を参照する。
なお、基板100および下地絶縁膜102は、実施の形態1の記載を参照する。
酸化物半導体膜206は、酸化物半導体膜106の記載を参照する。
一対の電極216は、一対の電極116の記載を参照する。なお、本実施の形態では、一
対の電極216が酸化物半導体膜206の上面において接している構造を示しているが、
この構造に限定されるものではない。例えば、一対の電極216が酸化物半導体膜206
の下面において接している構造としても構わない。
なお、図4(C)に示すトランジスタは、図4(B)に示すトランジスタとはゲート電極
の構造が異なる構成を有する。具体的には、図4(C)に示すトランジスタのゲート電極
205は、第1の層205aおよび第2の層205bを有し、それぞれゲート電極204
の第1の層204aおよび第2の層204bと同様の層である。即ち、ゲート電極205
は、ゲート電極204から第3の層204cを省いた構成である。従って、ゲート電極2
05は、ゲート電極204よりも第3の層204cの分だけ高抵抗となるが、形成が容易
となる。
以下に、図5および図6を用いて、図4(B)に示すトランジスタの作製方法を示す。
なお、基板100上に下地絶縁膜102が設けられるまでの作製方法については、実施の
形態1に示した説明を参照する。
なお、下地絶縁膜102は十分な平坦性を有することが好ましい。そのため、下地絶縁膜
102に対し、平坦化処理を行うと好ましい。平坦化処理としては、化学機械研磨(CM
P:Chemical Mechanical Polishing)、またはドライエ
ッチング法を用いればよい。具体的には、平均面粗さ(Ra)が1nm以下、好ましくは
0.3nm以下、さらに好ましくは0.1nm以下となるように下地絶縁膜102を設け
る。上述の数値以下のRaとすることで、酸化物半導体膜に結晶領域が形成されやすくな
る。また、下地絶縁膜102と酸化物半導体膜との界面の凹凸が小さくなることで、界面
散乱の影響を小さくできる。なお、Raとは、JIS B 0601:2001(ISO
4287:1997)で定義されている算術平均粗さを曲面に対して適用できるよう三次
元に拡張したものであり、「基準面から指定面までの偏差の絶対値を平均した値」で表現
でき、数式(3)にて定義される。
Figure 0006194149
ここで、指定面とは、粗さ計測の対象となる面であり、座標((x,y,f(x
))(x,y,f(x,y))(x,y,f(x,y))(x
,f(x,y))の4点で表される四角形の領域とし、指定面をxy平面に投影
した長方形の面積をS、基準面の高さ(指定面の平均の高さ)をZとする。Raは原
子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)にて評価可
能である。
次に、酸化物半導体膜236を成膜する(図5(A)参照。)。酸化物半導体膜236は
、酸化物半導体膜136の記載を参照し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、AL
D法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
酸化物半導体膜236は、好ましくはスパッタリング法を用いて成膜する。この際、酸化
性ガスを5%以上、好ましくは10%以上、さらに好ましくは20%以上、さらに好まし
くは50%以上含む成膜ガスを用いる。該成膜ガスとして、水素などの不純物濃度が低い
ガスを用いる。
酸化物半導体膜236の成膜後、第1の加熱処理を行ってもよい。第1の加熱処理の温度
は、250℃以上650℃以下、好ましくは300℃以上500℃以下で行えばよい。第
1の加熱処理の雰囲気は、不活性ガス雰囲気、酸化性ガスを10ppm以上、好ましくは
1%以上、さらに好ましくは10%以上含む雰囲気、または減圧状態で行う。または、第
1の加熱処理は、不活性ガス雰囲気で加熱処理した後に、脱離した酸素を補うために酸化
性ガスを10ppm以上、好ましくは1%以上、さらに好ましくは10%以上含む雰囲気
で加熱処理を行ってもよい。第1の加熱処理によって、酸化物半導体膜236から水素や
水などの不純物を除去することができる。
次に、酸化物半導体膜236を加工し、島状の酸化物半導体膜206を形成する(図5(
B)参照。)。
次に、一対の電極216となる導電膜を成膜する。一対の電極216となる導電膜は、一
対の電極116となる導電膜の記載を参照し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、
ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。次に、一対の電極216となる導電膜
を加工し、一対の電極216を形成する(図5(C)参照。)。
次に、ゲート絶縁膜212を成膜する。ゲート絶縁膜212は、ゲート絶縁膜112の記
載を参照し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて
成膜すればよい。
次に、導電膜214aおよび導電膜214bをこの順番で成膜する(図6(A)参照。)
。導電膜214aおよび導電膜214bは、導電膜114aおよび導電膜114bの記載
を参照し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成
膜すればよい。なお、導電膜214aは金属の酸化物膜とする。
次に、第2の加熱処理を行う。第2の加熱処理は、実施の形態1で示した加熱処理の記載
を参照して行えばよい。
第2の加熱処理によって、導電膜214aが還元され、当該還元で生じた酸素がゲート絶
縁膜212を介して酸化物半導体膜206中および酸化物半導体膜206近傍まで到達す
ることで、酸化物半導体膜206中および酸化物半導体膜206近傍の酸素欠損を低減す
ることができる。
このように、導電膜214aが還元されることにより、導電膜214aよりも酸素濃度が
低減された導電膜224a、および導電膜214aと同程度の酸素濃度を有する導電膜2
24bが形成される。また、導電膜214bは、特に変化しないまま導電膜224cとな
る(図6(B)参照。)。
導電膜224a、導電膜224bおよび導電膜224cを加工し、それぞれ第1の層20
4a、第2の層204bおよび第3の層204cとすることで、ゲート電極204を形成
する(図6(C)参照。)。
なお、酸化物半導体膜中にハロゲンおよび水素が存在するとキャリアを生成することがあ
る。導電膜214aとして、ルテニウムまたは酸化ルテニウムを用いた場合、ハロゲンお
よび水素のいずれも用いずにエッチングすることが可能となる。そのため、導電膜214
aをハロゲンおよび水素を用いずにエッチングすることで、トランジスタのしきい値電圧
の変動を抑制することができる。
以上のようにして、図4(B)に示すトランジスタを作製すればよい。
図4(B)に示すトランジスタは、酸化物半導体膜206中および酸化物半導体膜206
近傍における酸素欠損が少なく、優れた電気特性を有する。また、トランジスタの動作に
伴って生じる電気特性の変動も抑制されるため、当該トランジスタを用いた半導体装置の
信頼性を高めることができる。
本実施の形態により、電気特性の優れたトランジスタを提供することができる。また、当
該トランジスタを用いた信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
なお、本実施の形態は適宜他の実施の形態と組み合わせて用いることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態1および実施の形態2とは異なる構造のトランジスタにつ
いて図7乃至図11を用いて説明する。
図7(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図7(A)に示す一点
鎖線A−Bに対応する断面図を図7(B)に示す。なお、簡単のため、図7(A)におい
ては、保護絶縁膜318、下地絶縁膜102などを省略して示す。
図7(B)に示すトランジスタは、基板100上に設けられた下地絶縁膜102と、下地
絶縁膜102上に設けられた第1の領域306aおよび第2の領域306bを有する酸化
物半導体膜306と、酸化物半導体膜306上に設けられたゲート絶縁膜312と、ゲー
ト絶縁膜312を介して酸化物半導体膜306と重畳して設けられた第1の層304a、
第2の層304bおよび第3の層304cを有するゲート電極304と、ゲート絶縁膜3
12およびゲート電極304の側面に接して設けられた側壁絶縁膜310と、側壁絶縁膜
310、ゲート電極304および酸化物半導体膜306を覆って設けられた、酸化物半導
体膜306の一部を露出する開口部を有する保護絶縁膜318と、保護絶縁膜318の開
口部を介して酸化物半導体膜306の第2の領域306bと接して設けられた一対の電極
316と、を有する。なお、ゲート電極304の第1の層304aはゲート絶縁膜312
と接して設けられ、ゲート電極304の第2の層304bは第1の層304a上に設けら
れ、ゲート電極304の第3の層304cは第2の層304b上に設けられ、酸化物半導
体膜306の第1の領域306aはゲート電極304および側壁絶縁膜310と重畳する
領域に設けられる。また、下地絶縁膜102を介して酸化物半導体膜306下にバックゲ
ート電極を設けても構わない。
ここで、ゲート電極304の第1の層304aは、ゲート電極304の第2の層304b
よりも酸素濃度が低い層である。また、ゲート電極304の第3の層304cは、ゲート
電極304の第1の層304aおよび第2の層304bよりも導電率が高い層である。
なお、ゲート電極304の第1の層304aは、ゲート絶縁膜312よりも酸化反応のギ
ブス自由エネルギーが高い物質からなる。即ち、ゲート電極304の第1の層304aは
ゲート絶縁膜312よりも還元しやすい性質を有する。言い換えると、ゲート電極304
の第1の層304aはゲート絶縁膜312よりも酸化しにくい性質を有する。
ゲート電極304は、ゲート電極104の記載を参照する。
ゲート絶縁膜312は酸素透過性を有する。具体的には、膜密度が3.2g/cm未満
の絶縁膜である。または、酸素原子が透過可能な膜は、ゲート絶縁膜312の厚さにもよ
るが、150℃以上450℃以下における酸素原子の拡散係数が3×10−16cm
秒以上、好ましくは1×10−15cm/秒以上、さらに好ましくは8×10−15
/秒以上の絶縁膜である。
ゲート絶縁膜312は、ゲート絶縁膜112の記載を参照する。
なお、図7(B)では、ゲート絶縁膜312はゲート電極304と同様の上面形状として
いるが、これに限定されない。例えば、ゲート絶縁膜312がゲート電極304および側
壁絶縁膜310を合わせたものと同様の上面形状としてもよい。
以上のようなゲート電極304およびゲート絶縁膜312を用いることにより、ゲート電
極304からゲート絶縁膜312を介して酸化物半導体膜306に酸素を供給することが
できる。そのため、酸化物半導体膜306中および酸化物半導体膜306近傍の酸素欠損
が低減される。そのため、酸化物半導体膜306中および酸化物半導体膜306近傍の酸
素欠損に起因するトランジスタの電気特性の変動を抑制できる。
側壁絶縁膜310は、酸素透過性の低い絶縁膜である。酸素透過性の低い絶縁膜とは、酸
素分子を透過しない絶縁膜、および酸素原子の拡散係数が十分低く、作製工程上の加熱処
理などにより、酸素原子が透過しない膜をいう。例えば、酸素分子を透過しない膜は、酸
素分子が透過しない程度に高密度であればよい。具体的には、膜密度が3.2g/cm
以上であればよい。また、酸素原子が透過しない膜は、側壁絶縁膜310の厚さにもよる
が、150℃以上450℃以下における酸素原子の拡散係数が3×10−16cm/秒
未満、好ましくは1×10−16cm/秒未満、さらに好ましくは5×10−17cm
/秒未満であればよい。
酸素透過性の低い側壁絶縁膜310により、ゲート電極304から放出される酸素の外方
拡散を低減し、酸化物半導体膜306中および酸化物半導体膜306近傍に酸素を効率よ
く供給することができる。
なお、本実施の形態では側壁絶縁膜310を設ける構造について説明しているが、これに
限定されない。例えば、側壁絶縁膜310を設けない構造としても構わない。
なお、基板100および下地絶縁膜102は、実施の形態1の説明を参照する。
なお、酸化物半導体膜306の第1の領域306aは、トランジスタのチャネル領域とし
て機能する。また、酸化物半導体膜306の第2の領域306bは、トランジスタのソー
ス領域およびドレイン領域として機能する。
酸化物半導体膜306は、酸化物半導体膜106の記載を参照する。
保護絶縁膜318は、保護絶縁膜118の記載を参照する。
一対の電極316は、一対の電極116の記載を参照する。
以下に、図8および図9を用いて、図7(B)に示すトランジスタの作製方法を示す。
なお、図8(A)に示す、基板100上に下地絶縁膜102が設けられ、下地絶縁膜10
2上に酸化物半導体膜236が成膜され、第1の加熱処理を行うまでの作製方法について
は、実施の形態1および実施の形態2に示した説明を参照する。
次に、ゲート絶縁膜313を成膜する。ゲート絶縁膜313は、ゲート絶縁膜112を参
照し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜す
ればよい。
次に、導電膜314aおよび導電膜314bをこの順番で成膜する(図8(A)参照。)
。導電膜314aおよび導電膜314bは、導電膜114aおよび導電膜114bを参照
し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すれ
ばよい。
次に、第2の加熱処理を行う。第2の加熱処理は、実施の形態1で説明した加熱処理の記
載を参照して行えばよい。
第2の加熱処理によって、導電膜314aが還元され、当該還元で生じた酸素がゲート絶
縁膜313を介して酸化物半導体膜306中および酸化物半導体膜306近傍まで到達す
ることで、酸化物半導体膜306中および酸化物半導体膜306近傍の酸素欠損を低減す
ることができる。
このように、導電膜314aが還元されることにより、導電膜314aよりも酸素濃度が
低減された導電膜324a、および導電膜314aと同程度の酸素濃度を有する導電膜3
24bが形成される。また、導電膜314bは、特に変化しないまま導電膜324cとな
る(図8(B)参照。)。
次に、導電膜324a、導電膜324bおよび導電膜324cを加工し、それぞれ第1の
層304a、第2の層304bおよび第3の層304cとすることで、ゲート電極304
を形成する。
なお、酸化物半導体膜中にハロゲンおよび水素が存在するとキャリアを生成することがあ
る。導電膜324aとして、ルテニウムまたは酸化ルテニウムを用いた場合、ハロゲンお
よび水素のいずれも用いずにエッチングすることが可能となる。そのため、導電膜324
aをハロゲンおよび水素を用いずにエッチングすることで、トランジスタのしきい値電圧
の変動を抑制することができる。
次に、ゲート絶縁膜313を加工することで、ゲート電極304と同様の上面形状である
ゲート絶縁膜312を形成する(図8(C)参照。)。なお、ゲート絶縁膜313は、ゲ
ート電極304の形成に用いたレジストマスクを用いて加工してもよいし、該レジストマ
スクを除去した後に、ゲート電極304をマスクに用いて加工してもよい。このようにし
て酸化物半導体膜236の表面の一部を露出する。
ここで、ゲート絶縁膜313を加工することなく、以降に示すトランジスタの作製工程を
進めても構わない。
次に、側壁絶縁膜310となる絶縁膜を成膜する。側壁絶縁膜310となる絶縁膜は、ス
パッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい
。次に、側壁絶縁膜310となる絶縁膜に対し異方性の高いエッチング処理を行うことに
より、ゲート絶縁膜312およびゲート電極304の側面に接する側壁絶縁膜310を形
成することができる(図9(A)参照。)。なお、ゲート絶縁膜313を加工せずにトラ
ンジスタの作製工程を進めた場合、側壁絶縁膜310の形成とともにゲート絶縁膜312
が形成される。そのため、ゲート電極304および側壁絶縁膜310と重畳する形状のゲ
ート絶縁膜が形成される。そして、側壁絶縁膜310はゲート電極304の側面に接する
形状となる。
次に、酸化物半導体膜236を加工し、島状の酸化物半導体膜を形成する。次に、側壁絶
縁膜310およびゲート電極304をマスクとし、島状の酸化物半導体膜に不純物を添加
する。不純物は、酸化物半導体膜を低抵抗化する不純物である。具体的には、ヘリウム、
ホウ素、窒素、フッ素、ネオン、アルミニウム、リン、アルゴン、ヒ素、クリプトン、イ
ンジウム、スズ、アンチモンおよびキセノンから選ばれた一種以上を添加すればよい。な
お、その方法は、イオン注入法、イオンドーピング法で行えばよい。または、酸化物半導
体膜を低抵抗化する不純物を含む雰囲気でのプラズマ処理もしくは加熱処理を行えばよい
。好ましくはイオン注入法を用いる。なお、イオン注入法にて酸化物半導体膜を低抵抗化
する不純物を添加した後、第3の加熱処理を行ってもよい。なお、本実施の形態では、側
壁絶縁膜310の形成後に島状の酸化物半導体膜に不純物を添加しているが、側壁絶縁膜
310の形成前に島状の酸化物半導体膜に不純物を添加しても構わない。このとき、ゲー
ト絶縁膜313を介して島状の酸化物半導体膜に不純物を添加してもよいし、ゲート絶縁
膜313を加工し、ゲート電極304と同様の上面形状であるゲート絶縁膜312を形成
してから島状の酸化物半導体膜に不純物を添加してもよい。その後、側壁絶縁膜310を
形成すればよい。このようにして島状の酸化物半導体膜に不純物を添加すると、側壁絶縁
膜310と重畳する島状の酸化物半導体膜の領域も低抵抗領域となる。
不純物の添加された領域は低抵抗化し、第2の領域306bとなる。また、不純物の添加
されない領域は、特に変化せずに第1の領域306aとなる。以上のようにして、第1の
領域306aおよび第2の領域306bを有する酸化物半導体膜306を形成する(図9
(B)参照。)。
次に、側壁絶縁膜310、酸化物半導体膜306およびゲート電極304上に保護絶縁膜
318を成膜する。保護絶縁膜318は、保護絶縁膜118を参照し、スパッタリング法
、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、保護絶縁膜318を加工して、酸化物半導体膜306の第2の領域306bを露出
する一対の開口部を形成する。該開口部の形成は、酸化物半導体膜306がなるべくエッ
チングされないような条件で行うが、これに限定されない。具体的には、該開口部を形成
する際に、酸化物半導体膜306の第2の領域306bの表面の一部をエッチングしてし
まっても構わないし、第2の領域306bを貫通し、下地絶縁膜102を露出してしまっ
ても構わない。
次に、保護絶縁膜318、および露出された酸化物半導体膜306上に、一対の電極31
6となる導電膜を成膜する。該導電膜は、スパッタリング法、CVD法、MBE法、AL
D法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、一対の電極316となる導電膜を加工し、一対の電極316を形成する(図9(C
)参照。)。
以上のようにして、図7(B)に示すトランジスタを作製すればよい。
また、図8および図9とは異なる図7(B)に示すトランジスタの作製方法について、図
10および図11を用いて説明する。
なお、図10(A)は、図8(A)と同様の断面図を示す。そのため、図10(A)まで
の説明は図8(A)までの説明を参照すればよい。
次に、導電膜314aおよび導電膜314bを加工し、ゲート電極と同様の上面形状であ
る導電膜334aおよび導電膜334bを形成する。
なお、酸化物半導体膜中にハロゲンおよび水素が存在するとキャリアを生成することがあ
る。導電膜334aとして、ルテニウムまたは酸化ルテニウムを用いた場合、ハロゲンお
よび水素のいずれも用いずにエッチングすることが可能となる。そのため、導電膜334
aをハロゲンおよび水素を用いずにエッチングすることで、トランジスタのしきい値電圧
の変動を抑制することができる。
次に、ゲート絶縁膜313を加工することで、ゲート電極と同様の上面形状であるゲート
絶縁膜312を形成する(図10(B)参照。)。なお、ゲート絶縁膜313は、導電膜
314aおよび導電膜314bの加工に用いたレジストマスクを用いて加工してもよいし
、該レジストマスクを除去した後に、導電膜334aおよび導電膜334bをマスクに用
いて加工してもよい。このようにして酸化物半導体膜236の表面の一部を露出する。
ここで、ゲート絶縁膜313を加工することなく、以降に示すトランジスタの作製工程を
進めても構わない。
次に、側壁絶縁膜310となる絶縁膜を成膜する。側壁絶縁膜310となる絶縁膜は、ス
パッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい
。次に、側壁絶縁膜310となる絶縁膜に対し異方性の高いエッチング処理を行うことに
より、ゲート絶縁膜312、導電膜334aおよび導電膜334bの側面に接する側壁絶
縁膜310を形成することができる(図10(C)参照。)。
次に、酸化物半導体膜236を加工し、島状の酸化物半導体膜を形成する。次に、側壁絶
縁膜310、ゲート絶縁膜312、導電膜334aおよび導電膜334bをマスクとし、
島状の酸化物半導体膜に不純物を添加する。当該不純物は、図9(A)および図9(B)
で説明した不純物の記載を参照すればよい。
不純物の添加された領域は低抵抗化し、第2の領域306bとなる。また、不純物の添加
されない領域は、特に変化せずに第1の領域306aとなる。以上のようにして、第1の
領域306aおよび第2の領域306bを有する酸化物半導体膜306を形成する(図1
1(A)参照。)。
次に、第2の加熱処理を行う。
第2の加熱処理によって、導電膜334aが還元され、当該還元で生じた酸素がゲート絶
縁膜312を介して酸化物半導体膜306中および酸化物半導体膜306近傍まで到達す
ることで、酸化物半導体膜306中および酸化物半導体膜306近傍の酸素欠損を低減す
ることができる。
このように、導電膜334aが還元されることにより、導電膜334aよりも酸素濃度が
低減された第1の層304a、および導電膜334aと同程度の酸素濃度を有する第2の
層304bが形成される。また、導電膜334bは、特に変化しないまま第3の層304
cとなる。以上のようにして、第1の層304a、第2の層304bおよび第3の層30
4cを有するゲート電極304を形成する(図11(B)参照。)。
次に、側壁絶縁膜310、酸化物半導体膜306およびゲート電極304上に保護絶縁膜
318を成膜する。
次に、保護絶縁膜318を加工して、酸化物半導体膜306の第2の領域306bを露出
する一対の開口部を形成する。該開口部の形成は、酸化物半導体膜306がなるべくエッ
チングされないような条件で行うが、これに限定されない。具体的には、該開口部を形成
する際に、酸化物半導体膜306の第2の領域306bの表面の一部をエッチングしてし
まっても構わないし、第2の領域306bを貫通し、下地絶縁膜102を露出してしまっ
ても構わない。
次に、保護絶縁膜318、および露出された酸化物半導体膜306上に、一対の電極31
6となる導電膜を成膜する。次に、一対の電極316となる導電膜を加工し、一対の電極
316を形成する(図11(C)参照。)。
以上のようにして、図7(B)に示すトランジスタを作製すればよい。
図7(B)に示すトランジスタは、酸化物半導体膜306中および酸化物半導体膜306
近傍における酸素欠損が少なく、優れた電気特性を有する。また、トランジスタの動作に
伴って生じる電気特性の変動も抑制されるため、当該トランジスタを用いた半導体装置の
信頼性を高めることができる。
本実施の形態により、電気特性の優れたトランジスタを提供することができる。また、当
該トランジスタを用いた信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
なお、本実施の形態は適宜他の実施の形態と組み合わせて用いることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態1乃至3で示したトランジスタと異なる構造のトランジス
タについて図12を用いて説明する。
図12(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図12(A)に示す
一点鎖線A−Bに対応する断面図を図12(B)に示す。なお、簡単のため、図12(A
)においては、保護絶縁膜418、下地絶縁膜102などを省略して示す。
図12(B)に示すトランジスタは、基板100上に設けられた下地絶縁膜102と、下
地絶縁膜102上に設けられた第1の領域406aおよび第2の領域406bを有する酸
化物半導体膜406と、酸化物半導体膜406上に設けられたゲート絶縁膜412と、ゲ
ート絶縁膜412を介して酸化物半導体膜406と重畳して設けられた第1の層404a
、第2の層404bおよび第3の層404cを有するゲート電極404と、ゲート電極4
04の第3の層404c上に設けられた絶縁膜420と、ゲート絶縁膜412、ゲート電
極404および絶縁膜420の側面に接して設けられた側壁絶縁膜410と、酸化物半導
体膜406の第2の領域406bおよび側壁絶縁膜410と接して設けられた一対の電極
416と、一対の電極416、絶縁膜420、側壁絶縁膜410、ゲート電極404およ
び酸化物半導体膜406を覆って設けられた、一対の電極416の一部を露出する開口部
を有する保護絶縁膜418と、保護絶縁膜418の開口部を介して一対の電極416のそ
れぞれと接して設けられた一対の配線466と、を有する。なお、ゲート電極404の第
1の層404aはゲート絶縁膜412と接して設けられ、ゲート電極404の第2の層4
04bは第1の層404a上に設けられ、ゲート電極404の第3の層404cは第2の
層404b上に設けられ、酸化物半導体膜406の第1の領域406aはゲート電極40
4および側壁絶縁膜410と重畳する領域に設けられる。また、下地絶縁膜102を介し
て酸化物半導体膜406下にバックゲート電極を設けても構わない。
ここで、ゲート電極404の第1の層404aは、ゲート電極404の第2の層404b
よりも酸素濃度が低い層である。また、ゲート電極404の第3の層404cは、ゲート
電極404の第1の層404aおよび第2の層404bよりも導電率が高い層である。
なお、ゲート電極404の第1の層404aは、ゲート絶縁膜412よりも酸化反応のギ
ブス自由エネルギーが高い物質からなる。即ち、ゲート電極404の第1の層404aは
ゲート絶縁膜412よりも還元しやすい性質を有する。言い換えると、ゲート電極404
の第1の層404aはゲート絶縁膜412よりも酸化しにくい性質を有する。
ゲート電極404は、ゲート電極104の記載を参照する。
ゲート絶縁膜412は酸素透過性を有する。具体的には、膜密度が3.2g/cm未満
の絶縁膜である。または、酸素原子が透過可能な膜は、ゲート絶縁膜412の厚さにもよ
るが、150℃以上450℃以下における酸素原子の拡散係数が3×10−16cm
秒以上、好ましくは1×10−15cm/秒以上、さらに好ましくは8×10−15
/秒以上の絶縁膜である。
ゲート絶縁膜412は、ゲート絶縁膜112の記載を参照する。
なお、図12(B)では、ゲート絶縁膜412はゲート電極404および側壁絶縁膜41
0を合わせたものと同様の上面形状としているが、これに限定されない。例えば、ゲート
絶縁膜412がゲート電極404と同様の上面形状としてもよい。
以上のようなゲート電極404およびゲート絶縁膜412を用いることにより、ゲート電
極404からゲート絶縁膜412を介して酸化物半導体膜406に酸素を供給することが
できる。そのため、酸化物半導体膜406中および酸化物半導体膜406近傍の酸素欠損
が低減される。そのため、酸化物半導体膜406中および酸化物半導体膜406近傍の酸
素欠損に起因するトランジスタの電気特性の変動を抑制できる。
側壁絶縁膜410は、酸素透過性の低い絶縁膜である。酸素透過性の低い絶縁膜とは、酸
素分子を透過しない絶縁膜、および酸素原子の拡散係数が十分低く、作製工程上の加熱処
理などにより、酸素原子が透過しない膜をいう。例えば、酸素分子を透過しない膜は、酸
素分子が透過しない程度に高密度であればよい。具体的には、膜密度が3.2g/cm
以上であればよい。また、酸素原子が透過しない膜は、側壁絶縁膜410の厚さにもよる
が、150℃以上450℃以下における酸素原子の拡散係数が3×10−16cm/秒
未満、好ましくは1×10−16cm/秒未満、さらに好ましくは5×10−17cm
/秒未満であればよい。
酸素透過性の低い側壁絶縁膜410により、ゲート電極404から放出される酸素の外方
拡散を低減し、酸化物半導体膜406中および酸化物半導体膜406近傍に酸素を効率よ
く供給することができる。
絶縁膜420は、一対の電極416とゲート電極404とが接触しないようにするために
設けられる。絶縁膜420は、下地絶縁膜102の記載を参照する。
なお、基板100および下地絶縁膜102は、実施の形態1の説明を参照する。
なお、酸化物半導体膜406の第1の領域406aは、トランジスタのチャネル領域とし
て機能する。また、酸化物半導体膜406の第2の領域406bは、トランジスタのソー
ス領域およびドレイン領域として機能する。
酸化物半導体膜406は、酸化物半導体膜106の記載を参照する。
保護絶縁膜418は、保護絶縁膜118の記載を参照する。
一対の電極416および一対の配線466は、一対の電極116の記載を参照する。
図12(B)に示すトランジスタは、一対の電極416を酸化物半導体膜406の低抵抗
化された領域よりも低抵抗とすることが可能なため、高いオン特性を得ることができる。
図12(B)に示すトランジスタは、酸化物半導体膜406中および酸化物半導体膜40
6近傍における酸素欠損が少なく、優れた電気特性を有する。また、トランジスタの動作
に伴って生じる電気特性の変動も抑制されるため、当該トランジスタを用いた半導体装置
の信頼性を高めることができる。
本実施の形態により、電気特性の優れたトランジスタを提供することができる。また、当
該トランジスタを用いた信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
なお、本実施の形態は適宜他の実施の形態と組み合わせて用いることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトランジスタを用いて
作製した液晶表示装置について説明する。なお、本実施の形態では液晶表示装置に本発明
の一形態を適用した例について説明するが、これに限定されるものではない。例えば、発
光装置の一つであるEL(Electro Luminescence)表示装置に本発
明の一形態を適用することも、当業者であれば容易に想到し得るものである。
図13にアクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置の回路図を示す。液晶表示装置は
、ソース線SL_1乃至ソース線SL_a、ゲート線GL_1乃至ゲート線GL_bおよ
び複数の画素2200を有する。画素2200は、トランジスタ2230と、キャパシタ
2220と、液晶素子2210と、を含む。こうした画素2200が複数集まって液晶表
示装置の画素部を構成する。なお、単にソース線またはゲート線を指す場合には、ソース
線SLまたはゲート線GLと記載することもある。
トランジスタ2230は、実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトランジスタ
を用いる。実施の形態1乃至実施の形態4に示すトランジスタは電気特性が良好な酸化物
半導体を用いたトランジスタであるため、表示品位の高い表示装置を得ることができる。
ゲート線GLはトランジスタ2230のゲートと接続し、ソース線SLはトランジスタ2
230のソースと接続し、トランジスタ2230のドレインは、キャパシタ2220の一
方の容量電極および液晶素子2210の一方の画素電極と接続する。キャパシタ2220
の他方の容量電極および液晶素子2210の他方の画素電極は、共通電極と接続する。な
お、共通電極はゲート線GLと同一層で設けてもよい。
また、ゲート線GLは、ゲート駆動回路と接続される。ゲート駆動回路は、実施の形態1
乃至実施の形態4のいずれかに示すトランジスタを含んでもよい。
また、ソース線SLは、ソース駆動回路と接続される。ソース駆動回路は、実施の形態1
乃至実施の形態4のいずれかに示すトランジスタを含んでもよい。
なお、ゲート駆動回路およびソース駆動回路のいずれかまたは両方を、別途用意された基
板上に形成し、COG(Chip On Glass)、ワイヤボンディング、またはT
AB(Tape Automated Bonding)などの方法を用いて各配線と接
続してもよい。
また、トランジスタは静電気などにより破壊されやすいため、保護回路を設けることが好
ましい。保護回路は、非線形素子を用いて構成することが好ましい。
ゲート線GLにトランジスタ2230のしきい値電圧以上になるように電圧を印加すると
、ソース線SLから供給された電荷がトランジスタ2230のドレイン電流となってキャ
パシタ2220に蓄積される。1行分の充電後、該行にあるトランジスタ2230はオフ
状態となり、ソース線SLから電圧が掛からなくなるが、キャパシタ2220に蓄積され
た電荷によって必要な電圧を維持することができる。その後、次の行のキャパシタ222
0の充電に移る。このようにして、1行からb行の充電を行う。ドレイン電流は、トラン
ジスタにおいてドレインからチャネルを介してソースに流れる電流のことである。ドレイ
ン電流はゲート電圧がしきい値電圧よりも大きいときに流れる。
なお、トランジスタ2230はオフ電流が小さい。そのため、動きの少ない画像(静止画
を含む。)では、表示の書き換え周波数を低減でき、さらなる消費電力の低減が可能とな
る。また、キャパシタ2220の容量をさらに小さくすることが可能となるため、充電に
掛かる消費電力を低減することができる。
また、トランジスタ2230はトランジスタの動作に起因する電気特性の変動が小さいた
め、信頼性の高い液晶表示装置を得ることができる。
以上のように、本発明の一態様によって、表示品位が高く、消費電力が小さく、信頼性の
高い液晶表示装置を提供することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトランジスタを用い
て、半導体記憶装置を作製する例について説明する。
揮発性半導体記憶装置の代表的な例としては、記憶素子を構成するトランジスタを選択し
てキャパシタに電荷を蓄積することで、情報を記憶するDRAM(Dynamic Ra
ndom Access Memory)、フリップフロップなどの回路を用いて記憶内
容を保持するSRAM(Static Random Access Memory)が
ある。
不揮発性半導体記憶装置の代表例としては、トランジスタのゲートとチャネル領域との間
にノードを有し、当該ノードに電荷を保持することで記憶を行うフラッシュメモリがある
上述した半導体記憶装置に含まれるトランジスタの一部に実施の形態1乃至実施の形態4
のいずれかに示すトランジスタを適用することができる。
まずは、実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトランジスタを適用した半導体
記憶装置のメモリセルについて図14を用いて説明する。
メモリセルは、トランジスタTrと、キャパシタCと、を有し、トランジスタTrのゲー
トはワード線WLと電気的に接続され、トランジスタTrのソースまたはドレインの一方
はビット線BLと電気的に接続され、トランジスタTrのソースまたはドレインの他方は
キャパシタCの一端と電気的に接続され、キャパシタCの他端は接地され、ビット線BL
はセンスアンプSAmpと電気的に接続される(図14(A)参照。)。
キャパシタCに保持された電圧の時間変化は、トランジスタTrのオフ電流によって図1
4(B)に示すように徐々に低減していくことが知られている。当初V0からV1まで充
電された電圧は、時間が経過するとdata1を読み出す限界点であるVAまで低減する
。この期間を保持期間T_1とする。即ち、2値メモリセルの場合、保持期間T_1の間
にリフレッシュをする必要がある。
ここで、トランジスタTrに実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトランジス
タを適用すると、オフ電流が小さいため、保持期間T_1を長くすることができる。即ち
、リフレッシュの頻度を少なくすることが可能となるため、消費電力を低減することがで
きる。例えば、オフ電流が1×10−21A以下、好ましくは1×10−24A以下とな
った酸化物半導体膜を用いたトランジスタでメモリセルを構成すると、電力を供給せずに
数日間から数十年間に渡ってデータを保持することが可能となる。
また、トランジスタTrに実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトランジスタ
を適用すると、該トランジスタはトランジスタの動作に起因する電気特性の変動が小さい
ため、信頼性の高い半導体記憶装置を得ることができる。
以上のように、本発明の一態様によって、信頼性が高く、消費電力の小さいメモリセルを
有する半導体記憶装置を得ることができる。
次に、図14とは異なる例として、実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトラ
ンジスタを適用した半導体記憶装置のメモリセルについて図15を用いて説明する。
図15(A)は、メモリセルおよびその周辺の回路図である。当該メモリセルは、トラン
ジスタTr_1と、トランジスタTr_2と、キャパシタCと、を有する。トランジスタ
Tr_1のゲートはワード線WL_1と電気的に接続され、トランジスタTr_1のソー
スまたはドレインの一方はソース線SL_1と電気的に接続され、トランジスタTr_2
のゲートはトランジスタTr_1のソースまたはドレインの他方、およびキャパシタCの
一端と電気的に接続されることでノードNを形成し、トランジスタTr_2のソースまた
はドレインの一方はドレイン線DL_2と電気的に接続され、トランジスタTr_2のソ
ースまたはドレインの他方はソース線SL_2と電気的に接続され、キャパシタCの他端
は容量線CLと電気的に接続される。
なお、本実施の形態に示す不揮発性メモリは、ノードNの電位に応じて、トランジスタT
r_2の見かけ上のしきい値電圧が変動することを利用したものである。例えば、図15
(B)は容量線CLの電圧VCLと、トランジスタTr_2を流れるドレイン電流I_
2との関係を説明する図である。
ここで、ノードNは、トランジスタTr_1を介して電位を調整することができる。例え
ば、ソース線SL_1の電位をVDDとする。このとき、ワード線WL_1の電位をトラ
ンジスタTr_1のしきい値電圧VthにVDDを加えた電位以上とすることで、ノード
Nの電位をHIGHにすることができる。また、ワード線WL_1の電位をトランジスタ
Tr_1のしきい値電圧Vth以下とすることで、ノードNの電位をLOWにすることが
できる。
そのため、N=LOWで示したVCL−I_2カーブと、N=HIGHで示したVCL
−I_2カーブのいずれかを得ることができる。即ち、N=LOWでは、VCL=0V
にてI_2が小さいため、データ0となる。また、N=HIGHでは、VCL=0Vに
てI_2が大きいため、データ1となる。このようにして、データを記憶することがで
きる。
ここで、トランジスタTr_1に実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトラン
ジスタを適用すると、該トランジスタはオフ電流を極めて小さくすることができるため、
ノードNに蓄積された電荷がトランジスタTr_1のソースおよびドレイン間を意図せず
にリークすることを抑制できる。そのため、長期間に渡ってデータを保持することができ
る。また、本発明の一態様に係る半導体記憶装置に含まれるメモリセルは、トランジスタ
Tr_1のしきい値電圧が調整されるため、書き込みに必要な電圧が小さく、フラッシュ
メモリなどと比較して消費電力を低減することができる。
また、トランジスタTr_1に実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトランジ
スタを適用すると、該トランジスタはトランジスタの動作に起因する電気特性の変動が小
さいため、信頼性の高い半導体記憶装置を得ることができる。
なお、トランジスタTr_2に、実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトラン
ジスタを適用しても構わない。
以上のように、本発明の一態様によって、信頼性が高く、消費電力の小さい半導体記憶装
置を得ることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態7)
実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトランジスタまたは実施の形態6に示し
た半導体記憶装置を少なくとも一部に用いてCPU(Central Processi
ng Unit)を構成することができる。
図16(A)は、CPUの具体的な構成を示すブロック図である。図16(A)に示すC
PUは、基板1190上に、演算論理装置(ALU:Arithmetic logic
unit)1191、ALUコントローラ1192、インストラクションデコーダ11
93、インタラプトコントローラ1194、タイミングコントローラ1195、レジスタ
1196、レジスタコントローラ1197、バスインターフェース(Bus I/F)1
198、書き換え可能なROM1199、およびROMインターフェース(ROM I/
F)1189を有している。基板1190は、半導体基板、SOI基板、ガラス基板など
を用いる。ROM1199およびROMインターフェース1189は、別チップに設けて
もよい。もちろん、図16(A)に示すCPUは、その構成を簡略化して示した一例にす
ぎず、実際のCPUはその用途によって多種多様な構成を有している。
バスインターフェース1198を介してCPUに入力された命令は、インストラクション
デコーダ1193に入力され、デコードされた後、ALUコントローラ1192、インタ
ラプトコントローラ1194、レジスタコントローラ1197、タイミングコントローラ
1195に入力される。
ALUコントローラ1192、インタラプトコントローラ1194、レジスタコントロー
ラ1197、タイミングコントローラ1195は、デコードされた命令に基づき、各種制
御を行う。具体的にALUコントローラ1192は、ALU1191の動作を制御するた
めの信号を生成する。また、インタラプトコントローラ1194は、CPUのプログラム
実行中に、外部の入出力装置や、周辺回路からの割り込み要求を、その優先度やマスク状
態から判断し、処理する。レジスタコントローラ1197は、レジスタ1196のアドレ
スを生成し、CPUの状態に応じてレジスタ1196の読み出しや書き込みを行う。
また、タイミングコントローラ1195は、ALU1191、ALUコントローラ119
2、インストラクションデコーダ1193、インタラプトコントローラ1194、および
レジスタコントローラ1197の動作のタイミングを制御する信号を生成する。例えばタ
イミングコントローラ1195は、基準クロック信号CLK1を元に、内部クロック信号
CLK2を生成する内部クロック生成部を備えており、クロック信号CLK2を上記各種
回路に供給する。
図16(A)に示すCPUでは、レジスタ1196に、記憶素子が設けられている。レジ
スタ1196の記憶素子には、実施の形態6に示す半導体記憶装置を用いることができる
図16(A)に示すCPUにおいて、レジスタコントローラ1197は、ALU1191
からの指示に従い、レジスタ1196における保持動作を行う。即ち、レジスタ1196
が有する記憶素子において、フリップフロップによるデータの保持を行うか、キャパシタ
によるデータの保持を行う。フリップフロップによってデータが保持されている場合、レ
ジスタ1196内の記憶素子への、電源電圧の供給が行われる。キャパシタによってデー
タが保持されている場合、キャパシタへのデータの書き換えが行われ、レジスタ1196
内の記憶素子への電源電圧の供給を停止することができる。
電源停止に関しては、図16(B)または図16(C)に示すように、記憶素子群と、電
源電位VDDまたは電源電位VSSの与えられているノード間に、スイッチング素子を設
けることにより行うことができる。以下に図16(B)および図16(C)の回路の説明
を行う。
図16(B)および図16(C)では、記憶素子への電源電位の供給を制御するスイッチ
ング素子に実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかに示すトランジスタ用いた構成の一
例を示す。
図16(B)に示す記憶装置は、スイッチング素子1141と、記憶素子1142を複数
有する記憶素子群1143とを有している。具体的に、それぞれの記憶素子1142には
、実施の形態6に示す半導体記憶装置を用いることができる。記憶素子群1143が有す
るそれぞれの記憶素子1142には、スイッチング素子1141を介して、ハイレベルの
電源電位VDDが供給されている。さらに、記憶素子群1143が有するそれぞれの記憶
素子1142には、信号INの電位と、ローレベルの電源電位VSSの電位が与えられて
いる。
図16(B)では、スイッチング素子1141として、実施の形態1乃至実施の形態4の
いずれかに示すトランジスタを用いており、該トランジスタのゲートに与えられる信号S
igAによりスイッチングが制御される。
なお、図16(B)では、スイッチング素子1141がトランジスタを一つだけ有する構
成を示しているが、これに限定されず、トランジスタを複数有していてもよい。スイッチ
ング素子1141が、スイッチング素子として機能するトランジスタを複数有している場
合、上記複数のトランジスタは並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていても
よいし、直列と並列が組み合わされて接続されていてもよい。
また、図16(C)には、記憶素子群1143が有するそれぞれの記憶素子1142に、
スイッチング素子1141を介して、ローレベルの電源電位VSSが供給されている、記
憶装置の一例を示す。スイッチング素子1141により、記憶素子群1143が有するそ
れぞれの記憶素子1142への、ローレベルの電源電位VSSの供給を制御することがで
きる。
記憶素子群と、電源電位VDDまたは電源電位VSSの与えられているノード間に、スイ
ッチング素子を設け、一時的にCPUの動作を停止し、電源電圧の供給を停止した場合に
おいてもデータを保持することが可能であり、消費電力の低減を行うことができる。例え
ば、パーソナルコンピュータのユーザーが、キーボードなどの入力装置への情報の入力を
停止している間でも、CPUの動作を停止することができ、それにより消費電力を低減す
ることができる。
ここでは、CPUを例に挙げて説明したが、DSP(Digital Signal P
rocessor)、カスタムLSI、FPGA(Field Programmabl
e Gate Array)などのLSIにも応用可能である。
本実施の形態は、上記実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態8)
本実施の形態では、実施の形態1乃至実施の形態7の少なくともいずれかを適用した電子
機器の例について説明する。
図17(A)は携帯型情報端末である。図17(A)に示す携帯型情報端末は、筐体93
00と、ボタン9301と、マイクロフォン9302と、表示部9303と、スピーカ9
304と、カメラ9305と、を具備し、携帯型電話機としての機能を有する。本発明の
一形態は、表示部9303およびカメラ9305に適用することができる。また、図示し
ないが、本体内部にある演算装置、無線回路または記憶回路に本発明の一形態を適用する
こともできる。
図17(B)は、ディスプレイである。図17(B)に示すディスプレイは、筐体931
0と、表示部9311と、を具備する。本発明の一態様は、表示部9311に適用するこ
とができる。本発明の一形態を適用することで、表示品位が高く、消費電力が小さく、信
頼性の高いディスプレイとすることができる。
図17(C)は、デジタルスチルカメラである。図17(C)に示すデジタルスチルカメ
ラは、筐体9320と、ボタン9321と、マイクロフォン9322と、表示部9323
と、を具備する。本発明の一形態は、表示部9323に適用することができる。また、図
示しないが、記憶回路またはイメージセンサに本発明の一形態を適用することもできる。
図17(D)は2つ折り可能な携帯情報端末である。図17(D)に示す2つ折り可能な
携帯情報端末は、筐体9630、表示部9631a、表示部9631b、留め具9633
、操作スイッチ9638、を有する。本発明の一形態は、表示部9631aおよび表示部
9631bに適用することができる。また、図示しないが、本体内部にある演算装置、無
線回路または記憶回路に本発明の一形態を適用することもできる。
なお、表示部9631aまたは/および表示部9631bは、一部または全部をタッチパ
ネルとすることができ、表示された操作キーに触れることでデータ入力などを行うことが
できる。
本発明の一態様に係る半導体装置を用いることで、電子機器の性能を高め、かつ信頼性を
高めることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて用いることができる。
本実施例では、二次イオン質量分析(SIMS:Secondary Ion Mass
Spectrometry)を用い、加熱処理による酸化シリコン膜中の酸素の挙動を
説明する。
SIMSは、アルバック・ファイ株式会社製四重極型二次イオン質量分析装置PHI A
DEPT1010を用いた。
以下に試料の作製方法を示す。
まず、石英基板を準備し、石英基板上に18を用いて酸化シリコン膜を成膜した。な
お、当該酸化シリコン膜は、スパッタリング法により成膜した。具体的には、酸化シリコ
ンターゲットを用い、アルゴンを25sccmおよび酸素(18)を25sccm含
む雰囲気において、圧力を0.4Paに制御し、成膜時の基板加熱温度を100℃、成膜
電力を1.5kW(13.56MHz)として300nmの厚さで成膜した。
ここで、18とは、原子量が18である酸素原子の同位体(18O)からなる酸素分
子のことをいう。
次に、18を用いた酸化シリコン膜上に酸化シリコン膜を成膜した。なお、当該酸化
シリコン膜は、スパッタリング法により成膜した。具体的には、酸化シリコンターゲット
を用い、アルゴンを25sccmおよび酸素を25sccm含む雰囲気において、圧力を
0.4Paに制御し、成膜時の基板加熱温度を100℃、成膜電力を1.5kW(13.
56MHz)として100nmの厚さで成膜した。当該酸化シリコン膜は、意図的に18
Oを含ませていない。
以上のようにして作製した試料に対し、窒素雰囲気において、150℃、250℃、35
0℃および550℃の温度で1時間の加熱処理を行った。また、特に加熱処理を行ってい
ない試料も用意した(as−depoと呼ぶ。)。
図18は、SIMSによる18Oの深さ方向分析結果である。図18中に示す、as−d
epo、150℃、250℃、350℃および550℃の表示は、それぞれ加熱処理の条
件に対応する。また、図18中に示した破線より右側が、18を用いて成膜した酸化
シリコン膜(酸化シリコン(18)と表記)を示す。
図18より、加熱処理を行うことで、18を用いて成膜した酸化シリコン膜から酸化
シリコン膜へ18Oが拡散していくことがわかった。また、加熱処理の温度が高いほど、
18を用いて成膜した酸化シリコン膜から酸化シリコン膜へ18Oが拡散していく量
が多いことがわかった。
以上より、150℃程度の加熱処理においても、酸化シリコン膜中で酸素が40nm程度
拡散することがわかった。
本実施例より、加熱処理により酸化シリコン膜中を酸素が拡散することがわかる。
本実施例では、TDS分析を用い、酸化アルミニウム膜の酸素透過性について説明する。
ガス放出の評価は、電子科学株式会社製の昇温脱離分析装置EMD−WA1000S/W
を用いた。
以下に試料の作製方法を示す。
まず、シリコンウェハを準備し、シリコンウェハ上に熱酸化膜を成膜した。熱酸化膜は、
3%HClを含む酸素雰囲気にて、950℃の温度で行い、厚さは100nmとした。
次に、熱酸化膜上に酸化シリコン膜を成膜した。
酸化シリコン膜は、スパッタリング法により成膜した。具体的には、酸化シリコンターゲ
ットを用い、酸素を50sccm含む雰囲気において、圧力を0.4Paに制御し、成膜
時の基板加熱温度を100℃、成膜電力を2kW(13.56MHz)として300nm
の厚さで成膜した。ここまでの試料を試料Aとする。
次に、酸化シリコン膜上に酸化アルミニウム膜を成膜した。
酸化アルミニウム膜は、スパッタリング法により成膜した。具体的には、酸化アルミニウ
ムターゲットを用い、アルゴンを25sccmおよび酸素を25sccm含む雰囲気にお
いて、圧力を0.4Paに制御し、成膜時の基板加熱温度を250℃、成膜電力を2.5
kW(13.56MHz)として10nmの厚さで成膜した。ここまでの試料を試料Bと
する。
以上のようにして、試料Aおよび試料Bを作製した。次に、各試料からのガスの脱離を評
価した。
TDS分析によるM/zが32のガスのイオン強度を図19に示す。ここで、図19(A
)は、酸化シリコン膜上に酸化アルミニウム膜を設けていない試料AのTDS分析による
M/zが32のガスのイオン強度である。また、図19(B)は、酸化シリコン膜上に酸
化アルミニウム膜を設けた試料BのTDS分析によるM/zが32のガスのイオン強度で
ある。
図19(A)に示す、試料AのTDS分析により、基板温度が200℃以上400℃以下
でM/zが32のガスの脱離が確認された。なお、放出量を酸素原子に換算すると5.0
×1020atoms/cmであった。
一方、図19(B)に示す、試料BのTDS分析により、基板温度が200℃以上400
℃以下でM/zが32のガスの脱離がほとんど確認されなかった。
試料Aおよび試料Bの比較より、加熱処理により酸素を放出する酸化シリコン膜上に酸化
アルミニウム膜を10nm設けることで、酸化シリコン膜から放出される酸素の外方拡散
を防止できることがわかった。
本実施例より、酸化アルミニウム膜は酸素透過性が低いことがわかる。
本実施例では、TDSを用い、イットリア安定化ジルコニア(YSZともいう。酸化ジル
コニウムに酸化イットリウムを加えたもの)膜の酸素透過性について説明する。
ガス放出の評価は、電子科学株式会社製の昇温脱離分析装置EMD−WA1000S/W
を用いた。
以下に試料の作製方法を示す。
まず、シリコンウェハを準備し、シリコンウェハ上に酸化シリコン膜を成膜した。
酸化シリコン膜は、スパッタリング法により成膜した。具体的には、酸化シリコンターゲ
ットを用い、アルゴンを25sccmおよび酸素を25sccm含む雰囲気において、圧
力を0.4Paに制御し、成膜時の基板加熱温度を100℃、成膜電力を1.5kW(1
3.56MHz)として300nmの厚さで成膜した。
次に、酸化シリコン膜上にYSZ膜を成膜した。
YSZ膜は、スパッタリング法により成膜した。具体的には、YSZターゲット(酸化ジ
ルコニウム:酸化イットリウム=92:8[mol数比])を用い、アルゴンを20sc
cmおよび酸素を20sccm含む雰囲気において、圧力を0.4Paに制御し、成膜時
の基板加熱温度を室温、成膜電力を250W(13.56MHz)として10nmの厚さ
で成膜した。
以上のようにして、試料を作製した。次に、試料からガスの脱離を評価した。
TDS分析によるM/zが32のガスのイオン強度を図20に示す。
図20に示す、試料のTDS分析により、基板温度が200℃以上400℃以下でM/z
が32のガスの脱離がほとんど確認されなかった。
従って、酸化シリコン膜上にYSZ膜を10nm設けることで、酸化シリコン膜から放出
される酸素の外方拡散を防止できることがわかった。
本実施例より、YSZ膜は酸素透過性が低いことがわかる。
100 基板
102 下地絶縁膜
104 ゲート電極
104a 第1の層
104b 第2の層
104c 第3の層
105 ゲート電極
105a 第1の層
105b 第2の層
106 酸化物半導体膜
112 ゲート絶縁膜
114a 導電膜
114b 導電膜
116 一対の電極
118 保護絶縁膜
124a 導電膜
124b 導電膜
136 酸化物半導体膜
204 ゲート電極
204a 第1の層
204b 第2の層
204c 第3の層
205 ゲート電極
205a 第1の層
205b 第2の層
206 酸化物半導体膜
212 ゲート絶縁膜
214a 導電膜
214b 導電膜
216 一対の電極
224a 導電膜
224b 導電膜
224c 導電膜
236 酸化物半導体膜
304 ゲート電極
304a 第1の層
304b 第2の層
304c 第3の層
306 酸化物半導体膜
306a 第1の領域
306b 第2の領域
310 側壁絶縁膜
312 ゲート絶縁膜
313 ゲート絶縁膜
314a 導電膜
314b 導電膜
316 一対の電極
318 保護絶縁膜
324a 導電膜
324b 導電膜
324c 導電膜
334a 導電膜
334b 導電膜
404 ゲート電極
404a 第1の層
404b 第2の層
404c 第3の層
406 酸化物半導体膜
406a 第1の領域
406b 第2の領域
410 側壁絶縁膜
412 ゲート絶縁膜
416 一対の電極
418 保護絶縁膜
420 絶縁膜
466 一対の配線
1141 スイッチング素子
1142 記憶素子
1143 記憶素子群
1189 ROMインターフェース
1190 基板
1191 ALU
1192 ALUコントローラ
1193 インストラクションデコーダ
1194 インタラプトコントローラ
1195 タイミングコントローラ
1196 レジスタ
1197 レジスタコントローラ
1198 バスインターフェース
1199 ROM
2200 画素
2210 液晶素子
2220 キャパシタ
2230 トランジスタ
9300 筐体
9301 ボタン
9302 マイクロフォン
9303 表示部
9304 スピーカ
9305 カメラ
9310 筐体
9311 表示部
9320 筐体
9321 ボタン
9322 マイクロフォン
9323 表示部
9630 筐体
9631a 表示部
9631b 表示部
9633 留め具
9638 操作スイッチ

Claims (5)

  1. 酸化物半導体膜を形成する工程と、
    前記酸化物半導体膜上に、酸素透過性を有する第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜を介して前記導電膜から前記酸化物半導体膜に酸素を供給する工程と、
    前記導電膜を加工して、ゲート電極を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜を加工して、ゲート絶縁膜を形成するとともに前記酸化物半導体膜の表面の一部の領域を露出する工程と、
    前記露出された酸化物半導体膜の表面の一部の領域にプラズマ処理を行う工程と、
    前記露出された酸化物半導体膜の表面の一部の領域、及び前記ゲート電極に接する第2の絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 酸化物半導体膜を形成する工程と、
    前記酸化物半導体膜上に、膜密度が3.2g/cm未満である第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜を介して前記導電膜から前記酸化物半導体膜に酸素を供給する工程と、
    前記導電膜を加工して、ゲート電極を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜を加工して、ゲート絶縁膜を形成するとともに前記酸化物半導体膜の表面の一部の領域を露出する工程と、
    前記露出された酸化物半導体膜の表面の一部の領域にプラズマ処理を行う工程と、
    前記露出された酸化物半導体膜の表面の一部の領域、及び前記ゲート電極に接する第2の絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 酸化物半導体膜を形成する工程と、
    前記酸化物半導体膜上に、150℃以上450℃以下における酸素原子の拡散係数が3×10−16cm/秒以上である第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜を介して前記導電膜から前記酸化物半導体膜に酸素を供給する工程と、
    前記導電膜を加工して、ゲート電極を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜を加工して、ゲート絶縁膜を形成するとともに前記酸化物半導体膜の表面の一部の領域を露出する工程と、
    前記露出された酸化物半導体膜の表面の一部の領域にプラズマ処理を行う工程と、
    前記露出された酸化物半導体膜の表面の一部の領域、及び前記ゲート電極に接する第2の絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一において、
    前記第1の絶縁膜として、酸化シリコンまたは酸化窒化シリコンを含む絶縁膜を用いることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一において、
    前記第2の絶縁膜として、窒化シリコンまたは窒化酸化シリコンを含む絶縁膜を用いることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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