JP5725404B2 - 製本システム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成から製本までの工程を一貫した工程で行う製本システムに関するものである。
画像形成装置で画像形成されたシートを束状に部揃えして、その背綴じ端部に接着剤などを塗布して冊子を作製する製本システムが知られている。
特許文献1には、画像形成装置で各シートの背綴じ端部となる箇所に、接着用トナー像を形成する製本システムが記載されている。具体的には、画像形成装置の画像形成部で、シートに画像データに基づいた正規トナー像が転写されるとともに、シートの背綴じ端部となる箇所に接着用トナー像が転写される。これらトナー像が形成されたシートは、定着装置に搬送され、定着装置によりこれらトナー像をシートに定着した後、逐次製本処理装置へ搬送される。製本処理装置に搬送された複数のシートは、積載手段たるスタック部にスタックされシート束となる。次に、加熱手段により加熱された接着剤が、シート束の背綴じ端部に塗布される。加熱された接着剤により接着用トナー像が加熱され軟化し、この接着用トナー像が隣り合うシート同士を接着する接着剤として機能し、接着用トナー像と接着剤とで、隣接するシート材同士を接着する。
しかしながら、特許文献1に記載の製本システムにおいては、定着装置で一度加熱軟化させてシートに定着させた定着後の接着用トナー像と、シート束の背綴部に塗布した接着剤とで、隣合うシート同士の接着を行っているため、接着剤をシート束の背綴部に接着剤を塗布する手段が必要となり、装置のコストアップに繋がっていた。そこで、定着後の接着用トナー像のみで、シート束の背綴じを行ったところ、接着力が弱く、すぐにシートが冊子から脱落してしまった。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、トナー画像のみで、シート材同士を接着することができる製本システムを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、シートにトナー像を形成する画像形成手段と、シート上のトナー像を定着する定着手段と、定着手段を通過したシートを積載してシート束とする積載手段と、上記積載手段に積載されたシート束を綴じて冊子を製本する製本システムにおいて、上記シートの端部で、上記冊子を製本したとき背部となる領域に接着用トナー像を形成する接着用トナー像形成手段と、上記積載手段に積載されたシート束の各シートに形成された上記接着用トナー像を加熱する加熱手段とを備え、上記積載手段に積載されたシート上の接着用トナー像が、未定着トナー像であることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段は、上記定着手段よりもシート搬送方向上流側に配置されており、上記定着手段は、上記シート材に形成された接着用トナー像を未定着のまま当該定着手段を通過させるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の製本システムにおいて、上記定着手段は、上記シート上のトナー像を加熱する加熱部材と、上記加熱部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材とで構成され、上記定着ニップで、上記シート上のトナー像を加熱定着するものであり、上記接着用トナー像形成手段は、上記接着用トナー像をシートのシート搬送方向先端または後端に形成するものであって、上記ニップ形成部材を上記加熱部材に対して離間させる離間手段を備え、上記接着用トナー像が上記定着手段を通過するとき、上記ニップ形成部材を上記加熱部材から離間させることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2の製本システムにおいて、上記定着手段は、上記シート上のトナー像を加熱する加熱部材と、上記加熱部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材とで構成され、上記定着ニップで、上記シート上のトナー像を加熱定着するものであり、上記接着用トナー像形成手段は、上記接着用トナー像をシートのシート搬送方向に延びる端部に形成するものであって、上記シートに形成された接着用トナー像を、上記定着ニップの外側を通過させるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項2乃至4いずれかの製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段として、上記画像形成手段を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1の製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段を、上記定着手段よりもシート搬送方向下流側に配置したことを特徴する製本システム。
また、請求項7の発明は、請求項6の製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段を、上記積載手段に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の製本システムにおいて、上記加熱手段は、上記積載手段に積載されたシート束の上記冊子を製本したとき背部となる領域を加圧しながら加熱するものであって、上記接着用トナー像形成手段を、上記積載手段に積載されたシート束と対向する対向位置から退避させる退避手段を備え、上記加熱手段で上記シート束の上記冊子を製本したとき背部となる領域を加圧しながら加熱するとき、上記接着用トナー像形成手段を、上記積載手段に積載されたシート束と対向する対向位置から退避させることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項7または8の製本システムにおいて、上記積載手段は、上記シートが積載される積載プレートと、上記積載プレートを上記接着用トナー像形成手段に対して接離させる接離手段とを備え、上記積載プレートを該積載プレートに積載されたシート枚数に応じて、上記接着用トナー像形成手段に対して接離させることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項7乃至9いずれかの製本システムにおいて、上記加熱手段は、上記シートが上記積載手段に搬送される毎に上記積載手段に積載されたシート上の接着用トナーを加熱して、シート同士の接着を行い、上記接着用トナー像形成手段は、上記加熱手段による接着工程終了後、上記積載手段に積載されたシート束の最上位シートに接着用トナー像を形成することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至4、6乃至10いずれかの製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段は、トナーを吐出する吐出手段を備え、上記接着用トナー像形成手段は、上記吐出手段から吐出されたトナーをシートに付着させて、接着用トナー像を形成することを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11の製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段は、開口部を有し、上記吐出手段とシートとの間に配置され、シート上の吐出されるトナーの吐出範囲を規制して、上記シートに所定形状の接着用トナー像を形成するためのトナー規制プレートを有することを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項12の製本システムにおいて、上記トナー規制プレートの開口部にメッシュ状フィルタを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項13の製本システムにおいて、上記トナー規制プレートを加振する加振手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項13または14いずれかの製本システムにおいて、上記トナー規制プレートをクリーニングするクリーニング手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、請求項11乃至15いずれの製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段を複数設けたことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、請求項1乃至4、6乃至16いずれかの製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段によりシートに付着させるトナーとして、上記画像形成手段によりシートに付着させるトナーに比べて融点が低いトナーを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、請求項1乃至4、6乃至16いずれかの製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段によりシートに付着させるトナーとして、廃トナーを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項19の発明は、請求項1乃至4、6乃至18いずれかの製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段は、上記シートに付着させるトナーを予備加熱する予備加熱手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項20の発明は、請求項1乃至19いずれかの製本システムにおいて、上記接着用トナー像の単位面積当りの付着量を変更する付着量変更手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項21の発明は、請求項1乃至20いずれかの製本システムにおいて、上記加熱手段は、上記積載手段に積載されたシート束の上記冊子を製本したとき背部となる領域を加圧しながら加熱するものであって、上記加熱手段の上記シート束と当接する当接面に曲率を持たせたとしたことを特徴とするものである。
また、請求項22の発明は、請求項1乃至21いずれかの製本システムにおいて、上記加熱手段の上記シート束に加える熱量を、変更する熱量変更手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項23の発明は、請求項1乃至22いずれかの製本システムにおいて、上記積載手段に積載されたシート束の最上位シート上の接着用トナー像と、上記積載手段に搬送されてきたシートとの接触擦れを抑制する接触抑制手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項24の発明は、請求項1乃至23いずれかの製本システムにおいて、製本された冊子を、上記積載手段から冊子スタック部へ移動させる移動手段を備えたことを特徴とするものである。
本発明者らは、鋭意研究の結果、未定着のトナー像で、隣り合うシート同士を接着することにより、定着後のトナー像で、隣り合うシート同士を接着する場合に比べてシート同士を強固に接着することができることがわかった。
本発明によれば、シートの背綴じ部端部に形成された接着用トナー像が、未定着の状態で積載手段に積載され、この未定着の接着用トナー像を加熱手段で加熱して、軟化または溶融させてシート束の隣接するシート同士を接着させる。このように、未定着のトナー像を、隣り合うシート同士を接着するための接着剤として用いることにより、定着後の接着用トナー像を接着剤として用いる場合に比べて、シート同士を強固に接着することができる。これにより、接着用トナー像のみで、隣り合うシート同士を強固に接着することができ、特許文献1に記載の製本システムに比べて装置を安価にすることができる。
実施形態1に係る製本システムの概略構成図。 (a)は、画像形成部通過後のシートを示す図であり、(b)は、接着用トナー像形成部通過後のシートを示す図。 加熱装置の概略構成図。 加熱装置の動作説明図。 シート束に対する加熱装置の加圧領域について説明する図。 加熱装置の変形例を示す概略構成図。 接着用トナー像の厚さと加熱装置への通電時間と紙間接着強度とを調べたグラフ。 実施形態2に係る製本システムの概略構成図。 実施形態2の製本システムに係る定着装置の概略構成図。 離間機構による加圧ローラの加熱ローラに対する離間動作について説明する図。 離間機構の変形例を示す図。 離間機構の他の変形例を示す図。 画像形成部で、トナー画像と、接着用トナー像とが転写されたシートが定着装置の定着ニップを通過するときの動作について説明する図。 実施形態2の製本システムの変形例を示す図。 実施形態3に係る製本システムの概略構成図。 画像形成形成部、及び廃トナー搬送経路を示す斜視図。 実施形態4に係る製本システムの製本システム100Dの要部概略構成図。 綴じ装置の要部概略構成図。 先端ストッパー部周辺の要部構成図。 シート積載部周辺の拡大構成図。 接着用トナー像形成装置付近を、シート搬送方向から見た概略構成図。 トナー規制プレートの概略平面図。 加振機構を備えたトナー規制プレートの概略平面図。 加熱装置の接離について説明する図。 シート接触抑制板の動作説明図。 冊子作成の制御フロー図。 トナー規制プレートの変形例を示す図。 規制プレートクリーニング装置を設けた構成を示す図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は本発明を適用可能な実施形態1の製本システム100Aの概略構成図である。
図1に示すように、製本システムは、シート搬送方向(図中矢印A方向)に画像形成手段たる画像形成部10、定着手段たる定着装置2、接着用トナー像形成手段たる接着用トナー像形成部20、積載手段たるシート積載部30、加熱手段たる加熱装置40が配置されている。
上記画像形成部10、定着装置2、接着用トナー像形成部20、シート積載部30、加熱装置40を画像形成装置に備えてもよい。この場合、シート積載部30は、例えば、複合機やプロダクトプリティングなどの画像形成装置は、接着用トナー像形成部20、シート積載部30を画像形成装置とは別の後処理装置に設けてもよい。
画像形成部10は、図中矢印方向に回転する像担持体としての感光体11を備え、その周囲に帯電装置15、露光装置16、現像装置12、転写装置13、クリーニング装置14が順に配置されている。帯電手段たる帯電装置15は、感光体11と接触あるいは非接触で配置され、バイアスを印加することによって感光体11を所定の極性、所定の電位に帯電する。潜像形成手段たる露光装置16は、発光素子としてLDあるいはLEDを使用し、帯電装置15によって帯電された感光体11に画像データに基づいて変調した光Lを照射して、感光体11に静電潜像を形成する。現像手段たる現像装置12は、回転自在の現像剤担持体12aとその内部に固定されたマグネットローラとを備えており、現像剤を現像剤担持体12a上に保持させている。本実施形態では現像剤としてトナーとキャリアからなる二成分現像剤を用いた二成分磁気ブラシ現像を用いているが、その他の現像方式としてキャリアを用いない一成分現像方式を用いてもよい。現像剤担持体12aには現像バイアス電源から電圧が印加される。この現像バイアスと感光体11表面に形成された静電潜像の電位との電位差により、現像領域における静電潜像に帯電したトナーを付着させて現像が行われる。転写手段たる転写装置13は、転写時に感光体11表面に所定の押圧力で接触し、電圧を印加することにより感光体11と転写装置13との間の転写ニップ部で感光体11表面のトナー像をシートに転写するものである。本実施形態では転写装置13として転写ローラを用いて転写を行っているが、コロトロン、転写ベルト等を用いてもよい。上記クリーニング手段たるクリーニング装置14は、転写装置13による転写後の感光体11上の残留トナーを除去するものである。
クリーニング装置14は、感光体11上の残留トナーを除去するクリーニングブレード14aと、クリーニングされたトナーを廃トナーとして図示していない廃トナーボトルに搬送するトナー搬送部材14bを備えている。クリーニングブレード14aが回転する感光体11に対して押し当てられることにより、感光体11から残留トナーが除去される。クリーニングブレード14aにより感光体11からクリーニングされたトナーは、トナー搬送部材14bによって、廃トナーとして図示していない廃トナーボトルに蓄えられる。
転写装置13よりシートPの搬送方向下流側には、シート上のトナー像を定着するための定着手段たる定着装置2が配置されている。定着装置は、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱部材としての加熱ローラ2bと、これに向けて押圧され定着ニップを形成するニップ形成部材としての加圧ローラ2aとを有している。
不図示のシート収容部から搬送されてきたシートPは、画像形成部10にて、図2(a)に示すようなトナー画像Xが形成された後、定着装置2内において、定着ニップに挟み込まれる。その後、定着ニップ内での加圧や加熱によってトナー画像Xが表面に定着せしめられた後、接着用トナー像形成手段たる接着用トナー像形成部20へ搬送される。
接着用トナー像形成部20は、上記画像形成部10と同様な構成を有している。すなわち、図中矢印方向に回転する像担持体としての感光体21を備え、その周囲に帯電装置25、露光装置26、現像装置22、転写装置23、クリーニング装置24が順に配置されている。そして、帯電装置25によって帯電された感光体21に接着用トナー像に対応する接着用画像データに基づいて変調した光Lを照射して、感光体21に接着用静電潜像が形成される。この接着用静電潜像を現像装置22で現像し、感光体上に形成された接着用トナー像Yを図2(b)に示すように、シートの所定の位置に転写する。接着用トナー像形成部20の現像装置22に収容される接着用トナー像形成用のトナーは、画像形成部10の現像装置12に収容される画像形成用のトナーに比べて、融点が低いものを用いるのがこのましい。このように、接着用トナー像形成用の接着用トナーとして、低融点トナーを用いることで、少ない熱量でトナーを溶融させることができ、加熱装置40の消費電力を抑えることができ、省エネルギー化を図ることができる。また、この接着用トナーは、着色剤が添加されていない無色透明のトナーを用いるのが好ましい。無色透明のトナーを用いることで、接着用トナー像を目立ちにくくすることができる。
また、露光装置26は無くてもよい。この場合、帯電装置25で感光体21上の所定の箇所にトナーの帯電極性と逆極性に帯電させ、この感光体21の帯電領域に現像装置によりトナーを付着させることで、主走査方向に延びる線状の接着用トナー像が形成され、これをシートに転写することで、シート上に主走査方向に延びる線状の接着用トナー像を形成することができる。
接着用トナー像形成部20により接着用トナー像が転写されたシートは、積載手段であるシート積載部30へ搬送され、スタックされる。シート積載部30は、このシート積載部30にスタックされた複数のシートからなるシート束を整合するための整合機構を有している。整合機構はシート積載部30に搬送されてきたシートの先端を停止させる先端ストッパー部31、シートの幅方向の規制する不図示のジョガーフェンス、シートの後端を規制する不図示の後端フェンスなどを備えている。ジョガーフェンスは、幅方向一方側のみ設けて、他方側の固定フェンスに押し当てる形態でもよいし、両側ともジョガーフェンスとして挟み込む形態でもよい。また、複数のシートを整合して形成したシート束の各シートに形成された未定着の接着用トナー像を加熱溶融して、シート束の隣合うシート同士を接着する加熱手段たる加熱装置40を備えている。
上記加熱装置40は、シート積載部に積載されたシート束の最上位シートと対向するように配置されたおり、最上位シートに対して、接離可能に構成されている。
図3は、加熱装置40の概略構成図である。
図3に示すように加熱装置40はベース材41に、シート束と対向する面が曲率をもつ断熱材42が接着剤などにより固定されている。断熱材42としては、ガラスやセラミックの材料が使われる。この断熱材42上には、ポリイミドベースの上にパターン配線された発熱体44を有する面状発熱体43が断熱材42に接着剤と固定リング45とにより固定されている。
図4は、加熱装置40の動作説明図である。
図に示すように、加熱装置40は、シート束の最上位シート以下のシートにそれぞれ形成された接着用トナー像と対向する位置に配置されている。接着する1束分のシートがシート積載部30に溜まったら、面状発熱体43に加熱電流を流しして発熱体44を発熱させる。次に、加熱装置40を下降し、図4(b)に示すように、シート束の最上位シートと当接させ、シート束を加圧しながら、加熱する。加熱装置40は、図5の点線に示すように、シート束の画像形成領域W1には接触せず、シート束の接着用トナー像が形成される接着領域W2のみと接触し、この領域を加圧・加熱する。これにより、最上位シート以下のシートにそれぞれ形成された接着用トナー像Yが軟化または溶融して、シート束の隣合うシート同士が接着される。そして、接着が完了したら、加熱装置40をシート束から離間させ、図4(a)の位置へ移動させる。
本実施形態においては、シート積載部30に積載されたシート上の接着用トナー像は、未定着状態であるので、定着装置2により予め軟化または溶融せしめられシートPに定着した定着後の接着用トナー像を軟化または溶融させて、隣合うシート同士を接着する場合に比べて、強固にシート同士を接着することができる。これにより、接着用トナー像のみで、シート束を綴じることができるので、ホッチキスなどでシート束を綴じるもののように、針を使用せずに、シート束を綴じることができる。また、本実施形態によって製本された冊子をリサイクル場合も、ホッチキスでシート束を綴じる装置に比べて、針を外す手間などを省ける利点がある。
また、加熱装置40のシート束と対向する面は、図3に示すように、曲率となっているので、シート束の接着用トナー像Yが形成された部分の圧力を高くすることができる。これにより、シートPと接着用トナー像Yとの密着度を高めることができ、強固にシート束の隣合うシート同士を接着することができる。
図6は、加熱装置40の変形例を示す概略構成図である。
この変形例の加熱装置40は、面状発熱体43上にシリコーンなどの耐熱性でかつ、熱伝導性の弾性ゴム部材46を形成したものである。このように弾性ゴム部材46を設けることで、シート束の接着用トナー像形成領域W2を加圧するときの圧力の分布を広くすることができ、接着用トナー像のシート搬送方向長さTが多少長くても、加熱装置40からの熱量を接着用トナー像へ均等に伝導させることができる。これにより、接着用トナー像を均一に溶融させることができ、良好な接着を得ることができる。
図7は、接着用トナー像の厚さと加熱装置40への通電時間と紙間接着強度とを調べたグラフである。
図に示すように、接着用トナー像の厚さが厚くなる、すなわち、接着用トナー像の単位面積当りの付着量が多いほど、紙間の接着強度が高まることがわかる。また、加熱装置40への通電時間、すなわち、接着用トナー像への熱量が多くなるほど、紙間接着強度が高まることがわかる。このように、接着用トナー像の単位面積当りの付着量や接着用トナー像に付与する熱量(本実施形態においては、熱量)を変更することで、シート束のシート同士の接着力を変更することができる。例えば、各シート同士を仮止め程度に留めたい場合は、接着用トナー像の単位面積当りの付着量を少なく変更したり、通電時間を変更したりすることにより、各シート同士を仮止め程度に留めることができる。具体的には、例えば、仮止めモードなどのモードを備えておき、装置の操作部などで、ユーザーが設定できるようにしておく。そして、ユーザーが仮止めモードに設定したら、不図示の制御部は、接着用トナー像の単位面積当りの付着量を通常時よりも少なく変更したり、加熱装置40への通電時間を短く変更したりする。すなわち、制御部が、付着量変更手段および熱量変更手段として機能する。
また、使用するシートが厚紙など、熱容量が大きいシートの場合など、シートの種類によって、接着用トナー像が溶融するのに必要な熱量が異なってくる。よって、装置の制御部は、使用されるシートの種類情報に基づいて、加熱装置40への通電時間を変更するようにしてもよい。シートの種類情報は、ユーザーが不図示のシートの収容部にシートをセットしたとき、シートの種類情報(例えば、坪量)を入力させることで、把握することができる。
また、本実施形態においては、シートのおもて面(画像形成部10で画像が形成される面)にのみ、接着用トナー像を形成しているが、シートの両面に接着用トナー像を形成するようにしてもよい。この場合は、例えば、シートの裏面に接着用トナー像を形成する第2の接着用トナー像形成部を設けることで、実現することができる。また、反転装置を設け、接着用トナー像形成部を通過したシートを分岐板により反転装置へ案内し、反転装置で反転させたのち、再び、定着装置と接着用トナー像形成部との間にシートを戻し、接着用トナー像形成部で、シートの裏面に接着用トナー像を形成することで、実現することができる。このように、シートの両面に接着用トナー像を形成することで、シート同士の接着力を高めることができる。
また、上記では、シートの先端部に接着用トナー像を形成しているが、シートの後端部でもよいし、シート幅方向端部の所定の位置に接着用トナー像を形成してもよい。
[実施形態2]
図8は、実施形態2に係る製本システムの概略構成図である。
この実施形態2の製本システム100Bは、画像形成部10で、接着用トナー像を形成し、画像形成部10で形成された接着用トナー像が定着装置を通過するとき、接着用トナー像が、シートに定着されないようにしたものである。
図9は、実施形態2の製本システム100Bに用いられる定着装置2Bの概略構成図である。
図に示すように、実施形態2における定着装置2Bは、加圧ローラ2aを、加熱ローラ2bから離間させるための離間手段としての離間機構50が設けられている。離間機構50は、図9に示すように、アーム部材51と、アーム部材51と当接して、アーム部材51を所定範囲で揺動させる偏心カム52とを備えている。アーム部材51は、シート搬送方向に平行に延びる平行部51aと、シート面に対して垂直方向に延びる垂直部51bと備えており、平行部51aと垂直部51bとが接続する箇所に支持孔が形成されており、装置本体に設けられた支持軸Sに回転自在に支持されている。上記平行部51aには、加圧ローラ2aの回転支持軸2eと係合する長穴状の係合孔51cが形成されている。偏心カム52は、アーム部材51の垂直部51bの端部の加圧ローラ側の側面と当接する位置に配置されている。また、アーム部材51の平行部51aの端部には、ギャップセンサ53が当接しており、ギャップセンサ53は、ギャップ制御手段54に接続されている。
図10は、離間機構50による加圧ローラ2aの加熱ローラ2bに対する離間動作について説明する図である。
図10(a)に示すように、加圧ローラ2aを加熱ローラ2bに所定の圧力で当接させているときは、偏心カム52がアーム部材51から離間している。この場合、加圧ローラ2aは、加圧ローラ2aを加熱ローラ側に押圧する押圧手段としてのコイルバネ2dにより加熱ローラ2bに対して所定の当接圧で加熱ローラ2bと当接している。そして、図10(b)、(c)に示すように、偏心カム52をアーム部材51に当接させると、アーム部材51がコイルバネ2dの付勢力に抗して図中時計回りに回転し、加圧ローラ2aを加熱ローラ2bから離間させることができる。また、偏心カム52の回転角度を調整することにより、加圧ローラ2aの加熱ローラ2bとの当接圧をコントロールすることができる。具体的には、ギャップセンサ53が、当該ギャップセンサ53とアーム部材51とのギャップを検知し、その検知結果に基づいて、ギャップ制御手段54がカムモータ54を制御することにより、加圧ローラ2aの加熱ローラ2bとの当接圧をコントロールすることができる。これにより、シートの種類などに応じて、加圧ローラ2aの加熱ローラ2bとの当接圧を変更することができ、シートに応じた最適な定着条件でシートに形成された画像を定着することができる。
また、離間機構50は、上記構成に限らず、図11に示すように偏心カム52を加圧ローラ2aの回転支持軸2eを軸受けする軸受2fのコイルバネ2dが当接している箇所と反対側の部分に当接させて、偏心カム52で加圧ローラ2aをコイルバネ2dの付勢方向と反対側に押し込む構成としてもよい。また、図12に示すように、加圧ローラ2aとコイルバネ2dとを一体にしたユニット501を装置本体に対して揺動自在に支持し、装置本体の支持箇所と反対側を偏心カム52で支持する構成にして、加圧ローラ2aとコイルバネ2dとを一体にしたユニット501を偏心カム52により揺動させることにより、加圧ローラ2aを加熱ローラ2bに対して離間させてもよい。
図13は、画像形成部10で、トナー画像Xと、接着用トナー像Yとが転写されたシートPが定着装置2Bの定着ニップを通過するときの動作について説明する図である。図13に示す動作説明においては、シートPの後端に接着用トナー像Yが形成されているものとして説明する。
図13(a)に示すように、シートの先端側は、通常の画像なので、加圧ローラ2aを所定の当接圧で加熱ローラ2bに当接させた状態にしておく。そして、図13(b)に示すように、シートPを定着ニップに搬送して、シート上のトナー画像Xを加熱、定着させる。
図13(c)に示すように、シート上のトナー画像Xの後端が定着ニップを抜けたら、離間機構50を作動して、加圧ローラ2aを加熱ローラ2bから離間させる動作を開始する。これにより、接着用トナー像Yが定着位置に到達したとき、加圧ローラ2aは、加熱ローラ2bから離間しており、図13(d)に示すように、シートPの接着用トナー像Yは、定着ニップで挟み込まれることなく、定着装置2Bを通過する。これにより、接着用トナー像Xは、定着装置2Bにおいて、加圧・加熱されることなく、定着装置2Bを通過し、未定着状態で、定着装置2Bを通過する。その結果、接着用トナー像Yが、未定着状態で、シート積載部30へ搬送され、積載される。その後は、実施形態と1と同様に、接着する1束分のシートがシート積載部30に溜まったら、加熱装置40をシート束の接着用トナー像形成領域に当接させ、未定着の接着用トナー像Yを加圧・加熱して、隣合うシート同士を接着する。
この実施形態2の製本システム100Bにおいては、定着装置の下流に接着用トナー像形成部が必要ないため省スペースで構成することができる。また、一般的な画像形成装置において、定着装置2を取り替え、加熱装置40を排紙ストッカーに取り付けることで、簡単に画像形成から製本までの工程を一貫した工程で行う製本システムを実現することができる。
図14は、実施形態2の製本システム100Bの変形例を示す図である。
図に示すように、この変形例は、接着用トナー像YをシートPのシート搬送方向に延びる端部(主走査方向端部)に形成し、シートの接着用トナー像Yを、定着ニップの外側を通過させることで、接着用トナー像が、シートに定着されないようにしたものである。
図に示すようにこの変形例においては、シートの搬送基準Hが、主走査方向一方側(図中上側)にあり、シートの主走査方向一端を、この搬送基準Hに合わせて、シートが搬送される。加熱ローラ2bの主走査方向一方側(図中上側)の端部は、搬送基準Hよりも主走査方向他方側(図中下側)に配置されている。これにより、シートの主走査方向一方側(図中上側)端部は、定着ニップの外側を通ることなり、その部分は、定着ニップで加熱・加圧を受けずに定着装置を通過することになる。その結果、シートの主走査方向一方側(図中上側)端部に形成される接着用トナー像は、未定着の状態で定着ニップを通過することができる。
接着用トナー像が定着位置を通過するとき、加圧ローラ2aを加熱ローラ2bから離間させる構成においては、接着用トナー像が形成された領域の近傍に形成されたトナー画像に加わる加圧ローラ2aからの加圧力が低下して、定着性が悪くなるおそれがあった。しかし、この変形例においては、接着用トナー像が定着位置を通過するとき、加圧ローラ2aを加熱ローラ2bから離間させる必要がないため、シート上のトナー画像を良好にシートに定着することができる。
[実施形態3]
図15は、実施形態3に係る製本システム100Cの概略構成図を示す図である。
この実施形態3の製本システム100Cは、接着用トナーとして、画像形成部10で使用されずに回収された廃トナーを用いた実施形態である。
この実施形態3の画像形成手段は、画像形成部を複数横一列に並べ、各感光体上に単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を順次中間転写体に転写してカラー画像を合成するいわゆるタンデム型の画像形成手段である。個々の画像形成部であるイエロー・シアン・マゼンタ・ブラックの4つの画像形成部10Y、10C、10M、10Kが、図中左から順に配置されている。ここで、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す。各画像形成部10Y〜10Kは、実施形態1の画像形成部10と同様な構成である。なお、露光装置は、各色毎に設けていなくてもよく、対向走査型の露光装置を用いてひとつの露光装置で、各感光体11Y〜11K上に潜像を形成するようにしてもよい。
また、タンデム画像形成部の直下には、中間転写体として無端ベルト状の中間転写ベルト61を設けている。この中間転写ベルト61は、図中時計回りに回転移動する。中間転写ベルト61の内側には、感光体11Y,C,M,K上に形成されたトナー像を中間転写ベルト61上に転写するための一次転写装置13Y,C,M,Kを設けている。また、上記1次転写装置13Y,C,M,Kより中間転写ベルト61の駆動方向下流に2次転写装置62を設けている。
各感光体11Y,C,M,K上にそれぞれ、イエロー・シアン・マゼンタ・ブラックの単色画像を形成する。また、中間転写ベルト61を回転して、そのトナー像を一次転写装置13Y,C,M,Kで中間転写ベルト61上に順次転写する。これによって中間転写ベルト61上に合成カラー画像を形成する。上記画像形成のタイミングにあわせて、図示しない給紙カセットから不図示のレジストローラまでシートが搬送され一旦停止する。そして、上記画像形成動作とタイミングを取りながら、二次転写装置62と中間転写ベルト61との間に搬送される。ここで、中間転写ベルト61と2次装置転写装置62とはシートを挟んでいわゆる2次転写ニップを形成し、中間転写ベルト61上のトナー像をシート上に2次転写する。
図16は、画像形成形成部、及び廃トナー搬送経路71を示す斜視図である。図16は、図15とは、逆方向から画像形成部および廃トナー搬送経路71を見た斜視図であり、Y、C、M色の画像形成部10が図示されたものである。
図に示すように、各画像形成部10Y〜10Kのクリーニング装置14Y〜14Kの下部に廃トナー搬送経71Y〜71Kが接続されている。各クリーニング装置14Y〜14Kの底部(K色に関しては、不図示)には、廃トナー搬送経路の入口まで延びるスクリュ形状のトナー搬送部材14bY〜14bKが設けられている。
各色の廃トナー搬送経路71Y〜71Kは、合流廃トナー経路72に接続され、この合流廃トナー経路72は、接着用トナー像形成部20の現像装置に接続されている。合流廃トナー経路72の内部には、それぞれ所定時間あたりのトナー搬送量を設定可能なトナー搬送手段である搬送スクリュー73が設けられている。この実施形態においては、廃トナー搬送経路は、各色のクリーニング装置から合流させて1本とし、接着用トナー像形成部20の現像装置22まで連通させているが、トナー色毎に複数設けて、それぞれ接着用トナー像形成部20の現像装置22と連通させてもよい。また、接着用トナー像形成部20のクリーニング装置24と接着用トナー像形成部20の現像装置22とを連通する第2の廃トナー搬送経路を設け、接着用トナー像形成部20のクリーニング装置24で回収した廃トナーを接着用トナー像形成部20の現像装置22へ搬送するようにしてもよい。さらに、中間転写ベルト61に付着した2次転写残トナーをクリーニングする不図示の中間転写クリーニング装置と接着用トナー像形成部20の現像装置22とを連通する第3の廃トナー搬送経路を設け、中間転写クリーニング装置が回収した廃トナーを接着用トナー像形成部20の現像装置へ搬送するようにしてもよい。
接着用トナー像形成部の現像装置22に廃トナーが貯蔵され、接着用トナー像形成部は、感光体21上に廃トナーからなる接着用トナー像を形成し、シートの所定の端部(冊子としたとき背綴じ部となる端部)にこの廃トナーからなる接着用トナー像が転写される。
各画像形成部10Y〜10Kなどから回収した廃トナーは混色や帯電量などの問題からトナー画像用としてのリサイクルは難しいが、接着用トナーは用紙束の内側(冊子としたときの綴じ部)に形成されるので、外側からは見えない。また、付着量をトナー画像ほど正確に管理する必要もないため、接着用トナーとして、廃トナーを用いても、問題が生じることはない。このように、実施形態3においては、各画像形成部10Y〜10Kで回収した廃トナーを用いて接着用トナー像を形成することで、装置から排出される廃トナーを減らし有効活用できる。
[実施形態4]
図17は、実施形態4に係る製本システムの製本システム100Dの要部概略構成図である。
実施形態4の製本システム100Dは、シート積載部30に接着用トナー像形成手段を設けたものである。
図17に示すように、この実施形態4の製本システム100Dは、画像形成装置1とは別に、後処理装置としての綴じ装置200が設けられている。
画像形成装置1に設けられた不図示の画像形成部10でトナー画像が転写されたシートは、定着装置2を通過して、トナー画像が定着された後、排紙切替板3へ搬送される。所定枚数のシート束を綴じて冊子とする場合は、図中実線で示す位置に排紙切替板3を位置させる。これにより、定着装置2を抜けたシートは、綴じ装置200へ搬送される。一方、上記のような冊子とする処理を行わない場合は、排紙切替板3を図中点線の位置に移動させる。これにより、定着装置2から搬送されたシートは、排紙ローラ対4を経由して、排紙トレイ5へ搬送される。
図18は、綴じ装置200の要部概略構成図である。
図に示すように、綴じ装置200には、シート束を形成するためのシート積載部30、シート積載部30に積載されたシートの後端部に接着用トナー像を形成する接着用トナー像形成装置220、シート後端を加熱して、シート後端に形成された接着用トナー像を加熱する加熱装置240などを備えている。
シート積載部30は、実施形態1と同様、このシート積載部30にスタックされた複数のシートからなるシート束を整合するための整合機構を有している。整合機構はシート積載部30に搬送されてきたシートの先端を停止させる先端ストッパー部31、シートの幅方向の規制する不図示のジョガーフェンス32を備えている。また、この実施形態のシート積載部30のシート搬送方向下流側は、シート搬送方向上流側に比べて、鉛直方向下側にあり、シート積載部30へ搬送されたシートは、自重で先端ストッパー部31と当接するようになっている。これにより、シートの後端を規制する後端フェンスを不要にすることができ、部品点数を削減し、装置を安価にすることができる。
図19は、先端ストッパー部31周辺の要部構成図である。
図に示すように、先端ストッパー部31は、主走査方向両端に設けられたガイドコロ302によりシート搬送方向方向に移動可能に支持されたストッパーテーブル301に、シート面に対して垂直方向に移動可能に支持されている。ストッパーテーブル301のシート搬送方向下流側端部には、位置調整ウォームギヤ304の位置調整ネジ歯車304aの一端が当接している。位置調整ウォームギヤ304の位置調整ハスバ歯車304bは、ストッパーモータM6の駆動軸に固定されている。また、先端ストッパー部31の上面には、開閉ソレノイドSOが固定されており、開閉ソレノイドSOは、ソレノイドホルダー303を介してストッパーテーブル301に取り付けられている。図18に示すように、開閉ソレノイドSOおよびストッパーモータM6は、モータドライバ、ソレノイドドライバに接続されている。
ストッパーモータM6を駆動させると、位置調整ハスバ歯車304bが回転駆動し、位置調整ネジ歯車304aがシート搬送方向へ移動する。その結果、位置調整ネジ歯車304aに当接しているストッパーテーブル301とともに先端ストッパー部31がシート搬送方向へ移動する。具体的には、CPUは、画像形成装置からシート積載部30に搬送されるシートサイズ情報を受信し、コントローラにシートサイズ情報に応じた制御信号を送信する。コントローラは、この制御信号に基づいて、モータドライバを介してストッパーモータM6を制御し、先端ストッパー部31を所定の位置へ移動させる。これにより先端ストッパー部31に堰き止められたシート積載部30のシートの後端が、加熱装置40や後述する接着用トナー像形成装置220のトナー規制プレート222の開口部と対向させることができる。
接着する1束分のシートがシート積載部30に溜まり、シート束の後端が綴じれら、冊子Sが完成したら、開閉ソレノイドSOを駆動して、図19(b)に示すように、先端ストッパー部31を上方へ引き上げる。すると、シート積載部30の冊子Sが、自重でシート積載部30から滑り落ち、スタッカー部203へ排出される。スタッカー部203へ冊子が排出されたら、開閉ソレノイドSOの駆動OFFして、先端ストッパー部31をシート積載部30のシートを積載する積載プレート33に当接させる。
また、図20に示すように、積載プレート33は、シートテーブル331と、内部にハロゲンランプなどの発熱源333aを備えた補助加熱手段としての加熱プレート333とを有している。加熱プレート333は、シートテーブル331のシート搬送方向上流側の端部に、断熱性の結合プレート332を介して固定されている。シート積載部30に積載されたシート束のシート枚数が多くなることで、シート束の熱容量が多くなり、接着用トナー像がなかなか溶融しなくなる。そこで、所定枚数シート積載部30にシートが積載されたら、加熱プレート333の発熱源333aを通電させて下層部からの補助加熱を行い、加熱装置240による接着用トナー像の溶融を補助する。シートテーブル331のシート搬送方向下流側端部は、装置の支持軸205に回転自在に支持されている。
加熱プレート333の下面には、積載プレート33を、接着用トナー像形成装置220に対して接離させるための接離手段としての積載プレート昇降機構340が設けられている。昇降機構340は、昇降用ウォームギヤ341と、昇降モータM8とで構成されている。昇降用ウォームギヤ341の昇降用ネジ歯車341aの一端は、加熱プレート333の下面と当接して、積載プレート33を支持している。この昇降用ネジ歯車341aと噛み合う昇降用ウォームギヤ341の昇降用ハスバ歯車341bは、昇降モータM8の駆動軸に固定されている。昇降モータM8は、装置本体に設けられたモータ固定用フレーム334に固定されている。昇降モータM8を駆動させることにより、昇降用ウォームギヤ341の昇降用ネジ歯車341aが、上下方向に移動し、積載プレート33が、装置の支 持軸205を支点にして回転する。また、シート積載部30に積載されたシート束の最上位シートと対向する任意の位置に、シート表面位置検出センサ335が設けられている。このシート表面位置検出センサ335は、変位センサであり、シート束の最上位シートと自らとの距離を検出している。
シート表面位置検出センサ335とシート束の最上位シートと自らとの距離とが一定となるように、シート表面位置検出センサ335の検出結果に基づいて、上記積載プレート昇降機構340を駆動させる。すると、積載プレート33は、装置の支持軸205を支点にして回転することで、昇降する。これにより、シート積載部30のシート束の最上位シートと接着用トナー像形成装置220との距離を一定に維持することができ、安定した接着用トナー像をシートに形成することができる。また、積載プレート33の回転の支点は、接着用トナー像形成装置220から十分離れた位置に設けているので、積載プレート33を下降させても、トナー規制プレートの開口部の開口面と、シート積載部30に積載されたシート束の最上位シートとのなす角度が大きく変化するのを抑制することができる。これにより、接着用トナー像形成位置が大幅にずれてしまうのを抑制することができる。
先の図18示すように、接着用トナー像形成装置220は、トナー供給ノズル221、トナー供給ノズル221とシートPとの間に設けられ、トナー供給ノズルか221ら吐出された廃トナーのシートへの付着を規制するトナー規制プレート222などを備えている。トナー供給ノズル221は、画像形成部10などから回収された廃トナーを貯留する廃トナーボトル228と、廃トナー供給経路227を介して接続されている。廃トナー供給経路227には、供給部材としての不図示の搬送スクリューが設けられている。また、廃トナー供給経路227のトナー供給ノズル221の近傍には、シャッターバルブ225が設けられている。通常、シャッターバルブ225は閉じられていてトナー供給ノズル221は閉ざされているが、供給の際はシャッターバルブ225を開閉するための不図示のソレノイドに通電することにより、シャッターバルブ225を開く。廃トナー供給路227内の不図示搬送スクリューを回転駆動させる。搬送スクリューを1回転させることで、スクリューのリード内に充填されている廃トナーがトナー供給ノズル221から吐き出される。2回転で2倍、3回転で3倍という様に、スクリューの回転数に比例した廃トナーを吐き出すことができる。そして、吐き出しが終了すると、再度シャッターバルブ225を閉じる。
トナー供給ノズルは、廃トナー貯留部から供給された廃トナーを、シートの後端に吐出して、シートの後端に接着用トナー像を形成する。この実施形態においては、上述した実施形態1〜3とは異なり、電子写真方式(静電方式)を用いずに、接着用トナー像を形成する。これにより、パイプ内に挿入したスクリューの回転で順次移動させるなどの簡単な方法で、シートに廃トナーを付着させることができる。また空間を利用して画像形成装置から後処理装置へ、チューブ1本だけでフレキシブルに、移送のレイアウトレイアウトができる。よって、電子写真方式を用いて接着用トナー像を形成する場合に比べて、接着用トナー像形成装置220の構成を簡単な構成にすることができ、省スペース化を図ることができる。また、帯電装置などを用いることもないため、電子写真方式に比べて省エネルギー化を図ることができる。
図21は、接着用トナー像形成装置220付近を、シート搬送方向から見た概略構成図である。
図21に示すように、接着用トナー像形成装置220は、主走査方向(シート幅方向)に2個配置されている。
図22は、トナー規制プレート222の概略平面図である。
図に示すように、トナー規制プレート222には、主走査方向に2箇所、開口部が設けられており、この開口部には、メッシュ状のフィルタ222aがそれぞれ設けられている。トナー規制プレート222の材質はステンレスか銅又は銅系のプレートで、厚さが30μm〜80μm程度の薄板を用いる。トナー規制プレーと222の開口部の加工方法はエッチングによる。この開口部の形状が接着用トナー像の形状となり、その他の部分はマスクの役割をする。メッシュ状フィルタのメッシュサイズはトナーが通過出来るサイズとする。トナー供給ノズル221から吐出された廃トナーのうち、上記メッシュ状フィルタ222aを通過した廃トナーが、シート積載部30上のシート後端部の所定位置へ付着し、シートにトナー規制プレート222の開口部と同一形状の接着用トナー像が形成される。このように、開口部にメッシュ状フィルタ222aを設けることにより、トナー規制プレート222の開口部から落下するトナーの分布を均一化することができる。その結果、濃度ムラのない接着用トナー像を、シートに形成することができ、接着強度の品質を一定に保つことができる。
また、接着用トナー像形成装置220を複数設けることで、用途に応じて、シートに形成する接着用トナー像の数などを変更することができる。
トナー規制プレート222の主走査方向両端は、アーム部材2224に固定され、アーム部材223により支持されている。また、トナー供給ノズル221も、このアーム部材223に固定されている。各アーム部材223は、先の図18に示すように、主走査方向から見たとき、略三角形状をした板状部材であり、鉛直方向上側で、かつ、加熱装置240よりもシート搬送下流側(図18の左側)の部分が、回転軸224に固定されている。回転軸224は、図21に示すように、装置本体に固定された剛性フレーム250に回転自在に支持されている。回転軸224の一端(図21における左端)には、接着用トナー像形成装置220をシートと対向する対向位置から退避位置へ退避させる退避手段たる退避機構260を有している。退避機構260は、退避モータM3と、退避モータM3の駆動軸に形成された駆動ギヤ261aと噛み合い、回転軸224の一端に固定された退避ギヤ261bとを有している。また、図22に示すようアーム部材223のトナー規制プレート側は、トナー規制プレート222よりもシート搬送方向下流側へ延びており、その下流側先端が、連結板222bにより連結されている。
また、図21、図23に示すように、アーム部材223の外側側面には、トナー規制プレート222を加振する加振手段としての加振機構270が設けられている。加振機構270は、DCマイクロモータからなる加振モータM5と、加振モータM5の駆動軸に固定された偏心カム271とで構成されている。加振モータM5は、アーム部材223の外側側面に設けられたモータホルダ223aに取り付けられている。加振モータM5を回転させることで、サイン波状の微振動が得られ、アーム部材223に固定されたトナー規制プレート222を図中矢印方向に振動させることができる。トナー規制プレート222を振動させることにより、トナー供給ノズル221からメッシュ状フィルタ222aに吐出された廃トナーを、確実に紙面にふるい落とすことができる。これにより、トナー供給ノズル221から吐出した廃トナーを、完全にシート上に移動させることができ、接着に必要な規定量を確実にシートに付着させることができ、安定した接着強度を得ることができる。トナー規制プレート222を振動させる時間は、数秒間でよい。
加熱装置240は、図21に示すように、トナー規制プレート222の開口部と対向する箇所に複数(この実施形態では4つ)主走査方向に並べて配置されている。各加熱装置240は、先の図3に示した構成と同じ構成をしている。また、加熱装置240をシートに対して接離させる接離手段たる加熱接離機構280を備えている。加熱接離機構280は、加熱接離モータM4と、接離ウォームギヤ281と、付勢手段としてのコイルバネ282とで構成されている。コイルバネ282は、一端が加熱装置40に固定され、他端が接離ウォームギヤ281の接離ネジ歯車281aの一端に固定されている。接離ウォームギヤ281の接離ハスバ歯車281bは、加熱接離モータM4の駆動軸に固定されている。
図24は、加熱装置240の接離について説明する図である。
図24(a)に示すように、シート積載部30のシート束の最上位シートの後端に、接着用トナー像形成装置220で接着用トナー像Yを形成したら、退避モータM3を駆動して、アーム部材223を図中反時計回りに回動させ、接着用トナー像形成装置220を図に示す退避位置へ移動させる。次に、図22(b)に示すように、次のシートがシート積載部30へ搬送されたら、加熱接離モータM4を駆動して、加熱装置240を下降させる。そして、図22(c)に示すように、加熱装置240をシート積載部30のシート束の最上位シートに当接させる。加熱装置40と接離ネジ歯車281aとの間に介在されたコイルバネ282に変位を与えることで、適切な加圧力を付与する。シート束の後端を加圧・加熱し、シートに挟まれた接着用トナー像を溶融または軟化させ、隣合うシート同士を接着する。なお、図示してないが、上記接着用トナー像形成装置220の退避位置に対応する箇所や、上記接着用トナー像形成装置220がシート積載部30のシート束の最上位シートと対向する位置に対応する箇所には、位置センサが設けられている。そして、これら不図示の位置センサのON/OFFにより、上記接着用トナー像形成装置220が、対向位置に来たことおよび退避位置に来たことを検知し、その検知結果に基づいて、退避モータM3を制御する。一方、加熱装置40の接離は、加熱接離モータM4の駆動量に基づいて制御される。本実施形態において、加熱接離モータM4として、ステップピングモータを用い、ステップ数で、加熱装置40の昇降が管理される。
シート積載部30よりもシート搬送方向上流側には、シート積載部30に積載されたシート上の未定着の接着用トナー像と、シート積載部30へ搬送されてきたシートとの接触を抑制するための接触抑制手段としてのシート接触抑制板201が設けられている。
図25に示すように、シート接触抑制板201のシート搬送方向上流側端部は、装置に回転自在に支持された回転軸205に固定されている。この回転軸205には、回転ギヤ204が固定されており、この回転ギヤ204には、接触抑制モータM2のモータギヤ206が噛み合っている。また、装置本体には、このシート接触抑制板201の位置を検出するための2個の位置センサ207a,207bが、設けられている。
シート積載部30にシートがないときは、シート接触抑制板201は、第1位置センサ207aにより検知される図中点線の通常位置に位置している。シート積載部30に2枚目のシートが搬送されるときは、接触抑制モータM2を駆動させて、第2位置センサ207bがシート接触抑制板201を検知するまで、シート接触抑制板201を図中時計回りに回動させる。これにより、図中実線で示す、シート接触抑制板201が、シート接触抑制位置に位置する。シート接触抑制板201が、シート接触抑制位置に位置すると、シート接触抑制板201のシート搬送方向下流側の先端が、加熱プレート333よりも上方に位置する。これにより、シート積載部30へ搬送されたシートの裏面と、シート積載部30に積載されたシート束の最上位シートのシート後端に形成された接着用トナー像との間に隙間ができる。その結果、シート積載部30へ搬送されたシートの裏面と、シート積載部30に積載されたシート束の最上位シートのシート後端に形成された接着用トナー像とが接触するのを抑制することができ、接着用トナー像が乱されるのを抑制することができる。後端がシート接触抑制板201を抜けたら、シート接触抑制板201を反時計回りに回動させ、図中点線の通常位置に戻す。
制御部400は、各モータやソレノイドなどに駆動信号を送信する各ドライバ、各種ドライバを制御するコントローラ、CPUなど備えている。制御部400は、ユーザーが指定した接着強度やシート情報などに基づいて、トナー供給ノズル221からの廃トナー吐出量を制御して、接着用トナー像の単位面積当りにトナー付着量を変更するトナー付着量変更手段の機能を有している。また、ユーザーが指定した接着強度情報やシート情報、シート積載部30に積載されているシート枚数などに基づいて、加熱装置240に印加する加熱時間を変更して、シート束に加える熱量を変更する熱量変更手段の機能も有している。
図26は、冊子作成の制御フローである。
まず、制御開始前においては、接着用トナー像形成装置220は、退避位置(図24参照)に位置させておく。
先の図18に示したCPUが、シート積載部30に送り込まれるシートサイズ情報(例えば、A4(移動方向長手:297mm)サイズなど)を得たら(S1)、ストッパーモータM6を駆動させ先端ストッパー部31を規定の位置(シート積載部30へ搬送されたシートの後端が、加熱装置240や、トナー規制プレート222の開口部と対向する位置)まで移動させる(S2)。次に、シート積載部30に一枚目のシートが搬送されたら(S3のYES)、図20に示したシート表面位置検出センサ335と、シート積載部30上のシート束における最上位シートとの距離が所定値か否かをチェックする(S4)。シートとの距離が所定値でない場合(S4のNO)、シートに所定の接着用トナー像を形成することができないので、昇降モータM8を駆動して、積載プレート33を下降させる(S5)。なお、積載プレート33の初期位置は、一枚目のシートがシート積載部30に搬送されてきたとき、シート表面位置検出センサ335と、シート積載部30上のシート束における最上位シートとの距離が所定値となるように、位置させてあるため、積載プレート33の下降制御を行うずに、次のステップへ進むことができる。そして、シート表面位置検出センサ335と、シート積載部30上のシート束における最上位シートとの距離が所定値となったら、接着用トナー像形成動作を開始する(S6)。
接着用トナー像形成動作が開始されると、退避モータM3を駆動して、接着用トナー像形成装置220を退避位置からシート積載部30上のシートの後端と対向する対向位置へ移動させる。次に、CPUは、シャッターバルブ225を開き、廃トナー供給経路227内の不図示の搬送スクリューを駆動して、廃トナーボトル228から供給された廃トナーを、トナー供給ノズル221から吐出する。また、加振機構270の加振モータM5を駆動して、トナー規制プレート222を振動させる。トナー供給ノズル221から吐出された廃トナーは、トナー規制プレート222のメッシュ状フィルタからふるい落とされ、シート積載部上のシート後端に付着する。これにより、シート積載部上のシート後端にトナー規制プレート222の開口部と同じ形状の未定着の接着用トナー像が形成される。
また、トナー供給ノズル221から吐出される廃トナー量(接着用トナー像の単位面積当りの付着量)は、接着強度やシートの種類情報に基づいて、決定される。具体的には、装置の操作表示部などをユーザー操作して入力した接着強度情報やシートの種類情報を不図示の不揮発性のメモリに記憶しておき、接着用トナー像形成時に読み出す。そして、読み出した接着強度情報やシートの種類情報に基づいて、供給する廃トナー量を決定する。そして、決定廃トナー量に基づいて、廃トナー供給経路227内の不図示の搬送スクリューの駆動時間や、シャッターバルブ225を閉じるタイミングなどを制御することにより、接着強度やシートの種類の情報に応じた量の廃トナーをトナー供給ノズル221から吐出する。
このように、シート積載部30上のシート後端に接着用トナー像が形成されたら、接着用トナー像形成装置220を対向位置から退避位置へ移動させる。これにより、接着用トナー像形成動作が終了する。
接着用トナー像形成動作が終了したら、接触抑制モータM2を駆動して、シート接触抑制板201を、図25の実線に示す接触抑制位置へ移動させる(S7)。次に、次のシートが、シート積載部30へ搬送されたら(S8のYES)、シート接触抑制板201を、図25の点線に示す通常位置へ移動させ(S9)、ジョガーフェンス32を駆動させて、シート揃えを行う(S10)。
シート揃えが終了したら、シート同士を接着する接着動作を開始する(S11)。具体的には、加熱接離モータM4を駆動して、加熱装置240を下降させ、加熱装置240をシート積載部30のシート束における最上位シートの後端部に当接させる。次に、加熱装置240の面状発熱体43に加熱電流を流しして発熱体44を発熱させる(図3参照)。加熱装置240によるシート束に対する加圧量や加熱時間は、シートの種類情報や、廃トナー供給量(接着用トナー像の単位面積当りの付着量)、シート積載部30に積載されているシート枚数などに基づき決定される。具体的には、シートの種類情報や、廃トナー供給量(接着用トナー像の単位面積当りの付着量)、シート積載部30に積載されているシート枚数などを変更して、最適な加熱時間を予め実験的に求め、この内容をテーブル化して不揮発性のメモリに記憶しておく。そして、装置の操作部などで、ユーザーが設定したシート情報、枚数情報、接着モード(仮止めモードなど)、上記テーブルに基づいて、加熱時間が決定される。また、加圧量は、加熱接離モータM4の駆動時間により制御される。そして、所定の時間、シート束のシート後端部を加熱して、シート間に挟まれた未定着の接着用トナー像を溶融または軟化させ、接着用トナー像でシート同士を接着させる。このときの加熱装置240の温度は、概ね80〜100℃である。
接着用トナー像でシート同士を接着させたら、加熱装置240を上昇してシート束から離間させ、接着動作を終了する。
接着動作が終了したら、次のシートがあるか否かをチェック(S12)して、次のシートがある場合(S12のYES)は、シート積載部30に積載されているシート枚数が所定枚数か否かをチェックする(S14)。所定枚数以上のときは、加熱プレート333の発熱源333aへの通電を開始し、補助加熱を開始(S15)した後、S4以降のステップを行い、所定枚数未満のときは、加熱プレート333の発熱源333aへの通電を行わずに、S4以降のステップを行う。加熱プレートの通電を開始する枚数は、接着用トナー像の単位面積当りの付着量、接着強度、用紙種類などに基づいて、決定されるものである。
一方、次のシートがないとき(S12のNO)は、開閉ソレノイドS0をONにして、先端ストッパー部31を引き上げ、シート積載部30上の後端部が綴じられ、製本された冊子を自重でスタッカー部203に落下させ、動作を終了する。このように、冊子を形成したら、シート積載部30からスタッカー部203へ冊子を移動させることにより、ユーザーにより装置本体から製本された冊子を取り出さずに、次に製本動作を開始することができる。また、シート積載部30から冊子の自重でスタッカー部203へ移動させることができるので、極めて簡単な構成でシート積載部からスタッカー部203へ移動させることができる。
この実施形態4においては、接着用トナー像形成部をシート積載部30と対向する位置に設けることにより、一枚毎にシート同士の接着を行うことができる。冊子となるシート枚数がシート積載部に積載された後、シート同士を接着する場合は、複数枚のシート間を熱伝達させてトナーを溶融させる必要があり、高温環境と長時間の温度保持が必要である。このため、冊子とするシート枚数が非常に多い場合は、上記のような、高温環境と長時間の温度保持ができない箇所が生じてしまうおそれがあり、シート同士を良好に接着できない箇所が生じるおそれがある。また、シート枚数が非常に多いシート束を綴じて冊子にできるようにするためには、高温環境と長時間の温度保持のための専用装置が必要となるおそれがありコンパクト化は、とうてい無理である。しかし、この実施形態4においては、一枚毎にシート同士の接着を行うことができるので、冊子とするシート枚数が何枚となっても、高温環境と長時間の温度保持のための専用装置を設けずとも良好な接着性を維持することができる。また、厚さの異なる用紙の接着も良好に行うことができる。
図27は、トナー規制プレート222の変形例を示す図である。この変形例のトナー規制プレート222は、予備加熱手段としての面状ヒータ222cが貼り付けられている。面状ヒータ222cに加熱電流を印加することにより、トナー規制プレート222とともにメッシュ状フィルタ222aが加熱される。トナー供給ノズル221から吐出された廃トナーが、上記メッシュ状フィルタ222aを通過するとき、メッシュ状フィルタに接触し予備加熱されて、シート上に落とされる。
これにより、シート上に形成される接着用トナー像がある程度加熱された状態で、加熱装置40による接着を行うことができ、加熱していない場合に比べて、同じ接着力を得るのに短い加熱時間で可能となる。特に、表面が繊維で凹凸をなす普通紙の場合は、この温度をコントロールして廃トナーを予備加熱させて軟化させておくことは有効である。すなわち、トナーを予め軟化させておくことで、加熱装置40で加圧しとき、トナーが繊維に食い込みやすくなり、強固に接着することができるのである。用紙の特性に合わせた、最適な廃トナーの予備加熱温度は、紙種と温度の関係としてテーブル化して不揮発性メモリに記憶しておき、紙種情報と、このテーブルとを用いて、予備加熱温度を特定し、CPUにより面状ヒータ222cへの加熱電流を制御する。
また、若干軟化したトナーがメッシュ状フィルタ222aに付着し残留すると、それを起点に団子状に膨れ上がってフィルタとしての機能が低下するおそれがある。よって、メッシュ状フィルタ222a及びその周囲の部分に温度によってもトナー粒子との低摩擦特性を維持する、テフロン(登録商標)系樹脂をコーティングすることが好ましい。
また、図28に示すように、接着用トナー像形成装置220が退避位置にあるとき、トナー規制プレート222の表面をクリーニングするクリーニング手段としての規制プレートクリーニング装置290を設けてもよい。
規制プレートクリーニング装置290は、クリーニングブラシローラ291を備えており、クリーニングブラシローラ291とクリーニングブラシローラ291を駆動するクリーニングモータM9のモータの駆動軸293とには、タイミングベルト292が張架されている。接着用トナー像形成装置220が退避位置にきたとき、トナー規制プレート222のメッシュ状フィルタ222aとクリーニングブラシローラ291とが接触するように構成されている。メッシュ状フィルタ222aとクリーニングブラシローラ291とが接触したならば、一定の回転シーケンスに沿って正転、逆転を繰り返してメッシュ状フィルタ222aに付着した廃トナーの掻き落としを行う。このクリーニングは、接着工程が休止している間の任意のタイミングで実施する。クリーニングブラシローラ291は、比較的剛性のあるナイロン製ブラシを好適に用いることができる。このように規制プレートクリーニング装置290を設けることで、メッシュ状フィルタ222aに廃トナーが残存して目詰まりを起こすのを抑制することができ、接着用トナー像を長期に亘り安定して形成することができる。また、この場合は、先の図24に示した退避位置では、クリーニングブラシローラ291を、メッシュ状フィルタ222aに対向配置させることができないため、退避位置を、先の図24に比べてさらに反時計回りに接着用トナー像形成装置220を回転させた位置にしている。
また、この実施形態4においては、画像形成装置とは、別に後処理装置を設けたものであるが、実施形態4に示した接着用トナー像形成装置220、加熱装置240を、画像形成装置の排紙スタッカーに設けてもよい。この場合は、一般の画像形成装置の排紙スタッカーに、加熱装置240、接着用トナー像形成装置220を備えたユニットを取り付けるだけで、画像形成から製本までの工程を一貫した工程で行う製本システムにすることができる。これにより、一般的な画像形成装置で簡単に製本システムを構築することができる。
また、この実施形態4においては、シート積載部30に積載されたシートの後端部の接着用トナー像を形成しているが、シート積載部30に積載されたシートの後端部の接着用トナー像を形成してもよい。この場合、先端ストッパー部31をシート搬送方向へ移動させる機構が不要となる。また、シート積載部30に積載されたシートのシート搬送方向に延びる端部に接着用トナー像を形成してもよい。この場合、複数のトナー像形成部220が、シート搬送方向に並んで配置される。
以上、実施形態1乃至4の製本システムによれば、シートにトナー像を形成する画像形成手段たる画像形成部10と、シート上のトナー像を定着する定着手段たる定着装置2と、定着装置を通過したシートを積載してシート束とする積載手段たるシート積載部30とを備えている。また、上記シートの端部で、上記冊子を製本したとき背部となる領域に接着用トナー像を形成する接着用トナー像形成手段たる接着用トナー像形成部20と、上記シート積載部30に積載されたシート束の各シートに形成された上記接着用トナー像を加熱する加熱手段たる加熱装置40は、未定着状態の接着用トナー像を加熱する。これにより、未定着のトナー像を、隣り合うシート同士を接着するための接着剤として用いることができ、定着後の接着用トナー像を接着剤として用いる場合に比べて、シート同士を強固に接着することができる。これにより、接着用トナー像のみで、隣り合うシート同士を強固に接着することができ、シート束を綴じるためのメインの手段が必要なくなり、装置を安価にすることができる。
また、実施形態2の製本システムによれば、定着装置2は、シートに形成された接着用トナー像を未定着のまま定着装置を通過させるよう構成した。具体的には、接着用トナー像をシートのシート搬送方向先端または後端に形成し、ニップ形成部材たる加圧ローラ2aを上記加熱部材たる加熱ローラ2bに対して離間させる離間手段たる離間機構50を設け、上記接着用トナー像が上記定着装置2を通過するとき、加圧ローラ2aを上記加熱ローラ2bから離間させるようにした。これにより、未定着の状態の接着用トナー像が形成されたシートをシート積載部30に積載させることができる。
また、上記接着用トナー像をシートのシート搬送方向に延びる端部に形成し、シートに形成された接着用トナー像を、上記定着ニップの外側を通過させるよう構成してもよい。このように構成することでも、未定着の状態の接着用トナー像が形成されたシートをシート積載部30に積載させることができる。
また、実施形態2の製本システムによれば、画像形成部10を用いて、接着用トナー像を形成することで、画像形成部10と接着用トナー像形成部20とを別々に設ける場合に比べて、省スペースで構成することができる。
また、実施形態1、3、4の製本システムによれば、接着用トナー像形成部20を上記定着装置よりもシート搬送方向下流側に設けた。このような構成でも、未定着の状態の接着用トナー像が形成されたシートをシート積載部30に積載させることができる。
また、実施形態4の製本システムにおいては、接着用トナー像形成部20を、シート積載部30に設けた。かかる構成によれば、接着用トナー像形成部20と加熱装置40とをユニット化して、一般的な画像形成装置の排紙ストッカーにこのユニットを取り付けることで、製本を行うことが可能となる。よって、一般的な画像形成装置で簡単に製本システムを構築することができる。
また、実施形態4の製本システムにおいては、上記接着用トナー像形成装置220を、上記シート積載部30に積載されたシート束と対向する対向位置から退避させる退避手段たる退避機構260を有している。そして、加熱装置240で上記シート束の上記冊子を製本したとき背部となる領域を加圧しながら加熱するとき、上記接着用トナー像形成装置220を、上記シート積載部30に積載されたシート束と対向する対向位置から退避させる。これにより、加熱装置240を、上記シート束の接着用トナー像が形成された領域を、加圧・加熱することができる。
また、実施形態4の製本システムにおいては、シート積載部30は、上記シートが積載される積載プレート33と、上記積載プレート33を上記接着用トナー像形成装置220に対して接離させる接離手段たる積載プレート昇降機構340とを備え、上記積載プレート33を該積載プレート33に積載されたシート枚数に応じて、上記接着用トナー像形成装置220に対して接離させる。これにより、接着用トナー像形成装置220とシート積載部30に積載されたシート束の最上位シートの距離を一定に維持することができ、接着用トナー像を良好にシート上に形成することができる。
また、実施形態4の製本システムにおいては、加熱装置240は、上記シートが上記シート積載部30に搬送される毎に上記シート積載部30に積載されたシート上の接着用トナーを加熱して、シート同士の接着を行い、上記接着用トナー像形成装置220は、上記加熱装置240による接着工程終了後、上記シート積載部30に積載されたシート束の最上位シートに接着用トナー像を形成する。これにより、一枚毎に、シート上の未定着状態の接着用トナー像を加熱して、シート同士を接着させることができる。これにより、シート束の枚数が何枚でも、未定着状態の接着用トナー像を溶融させて、シート同士を良好に接着することができる。
また、実施形態4の製本システムによれば、上記接着用トナー像形成装置220は、トナーを吐出する吐出手段たるトナー供給ノズル221を備え、このトナー供給ノズル221から吐出されたトナーをシートに付着させて、接着用トナー像を形成する。かかる構成によれば、電子写真方式で、シートに接着用トナー像を形成する場合に比べて、簡単な構成で、シート上に接着用トナー像を形成することができる。また、電子写真方式のように、トナーを静電的移動させる手段を設ける必要がないため、省エネルギ化を実現することができる。
また、実施形態4の製本システムにおける接着用トナー像形成装置220は、開口部を有し、トナー供給ノズル221とシートとの間に配置され、シート上の吐出されるトナーの吐出範囲を規制して、上記シートに所定形状の接着用トナー像を形成するためのトナー規制プレート222を有する。これにより、安定的に所定形状の接着用トナー像を形成することができる。
さらに、上記トナー規制プレート222の開口部にメッシュ状フィルタ222aを設けることで、シートに形成される接着用トナー像のトナー付着量を均一にすることができ、接着ムラが生じるのを抑制することができる。
さらに、上記トナー規制プレート222を加振する加振手段たる加振機構270を備えることにより、メッシュ状フィルタ222aにトナーが引っ掛かるのを抑制することができる。これにより、トナー供給ノズル221から吐出されたトナーを、シート上に付着させることができ、トナー付着量不足を抑制することができる。
さらに、上記トナー規制プレート222をクリーニングするクリーニング手段たる規制プレートクリーニング装置290を設けることで、メッシュ状フィルタ222aの目詰まりを抑制することができる。その結果、経時に亘り、シートに形成される接着用トナー像のトナー付着量を均一にすることができ、かつ、所定形状の接着用トナー像を形成することができる。
また、実施形態4の製本システムによれば、接着用トナー像形成装置220を複数設けているので、用途に応じて、シートに形成する接着用トナー像の数を変更することができる。
また、接着用トナー像形成部によりシートに付着させるトナーとして、画像形成部によりシートに付着させるトナーに比べて融点が低いトナーを用いることにより、接着用トナー像を溶融させるための熱量を少なくすることができ、加熱装置の加熱時間の短縮を図ることができ、省エネルギー化を図ることができる。
また、接着用トナー像形成部によりシートに付着させるトナーとして、廃トナーを用いてもよい。廃トナーを用いることにより、資源の無駄を抑制することができる。
また、実施形態4の製本システムにおいては、接着用トナー像形成部が、上記シートに付着させるトナーを予備加熱する予備加熱手段たる面状ヒータを備えることで、予め予備加熱され若干軟化したトナーを、シートに付着させることができる。これにより、加熱装置による加圧のとき、接着用トナー像を形成するトナーが、シートの繊維に食い込みやすくなり、強固な接着性を得ることができる。また、実施形態1、3の構成においても、接着用トナー像形成部に予備加熱手段を設けることで、強固な接着性を得ることができる。
また接着用トナー像の単位面積当りの付着量を変更する付着量変更手段を設けることで、接着強度を変更することができる。これにより、製本する冊子の用途により、接着強度を変更することが可能となる。
また、加熱装置40の上記シート束と当接する当接面に曲率を持たせることにより、高い当接圧を得ることができ、シートとトナーとの間の密着度を上昇させることができ、強固な接着を実現することができる。
また、上記加熱装置40の上記シート束に加える熱量を、変更する熱量変更手段を備えることで、接着強度を変更することができる。これにより、製本する冊子の用途により、接着強度を変更することが可能となる。また、シート束の枚数、シートの種類などに応じた最適な熱量をシート束に加えることができる。
また、実施形態4の製本システムによれば、シート積載部30に積載されたシート束の最上位シート上の接着用トナー像と、上記シート積載部30に搬送されてきたシートとの接触擦れを抑制する接触抑制手段たる接触抑制板201を設けた。これにより、シート積載部30に積載されたシートに形成された接着用トナー像が乱れるのを抑制することができる。また、実施形態1〜3の構成においても、接触抑制手段を設けることで、シート積載部30に積載されたシートに形成された接着用トナー像が乱れるのを抑制することができる。
また、実施形態4の製本システムによれば、製本された冊子を、上記シート積載部30から冊子スタック部たるスタッカー部203へ移動させることで、ユーザーがシート積載部30から製本させた冊子を取り除くことなく、次の製本動作を開始することができる。
1:画像形成装置
2:定着装置
2a:加圧ローラ
2b:加熱ローラ
10:画像形成部
20:接着用トナー像形成部
30:シート積載部
31:先端ストッパー部
32:ジョガーフェンス
33:積載プレート
40,240:加熱装置
41:ベース材
42:断熱材
43:面状発熱体
44:発熱体
45:固定リング
46:弾性ゴム部材
50:離間機構
51:アーム部材
52:偏心カム
54:カムモータ
100:製本システム
201:シート接触抑制板
203:スタッカー部
220:接着用トナー像形成装置
221:トナー供給ノズル
222:トナー規制プレート
222a:メッシュ状フィルタ
222c:面状ヒータ
223:アーム部材
225:シャッターバルブ
228:廃トナーボトル
260:退避機構
270:加振機構
280:加熱接離機構
290:規制プレートクリーニング装置
301:ストッパーテーブル
302:ガイドコロ
303:ソレノイドホルダー
331:シートテーブル
332:結合プレート
333:加熱プレート
333a:発熱源
335:シート表面位置検出センサ
340:積載プレート昇降機構
400:制御部
特開2008−55677号公報

Claims (24)

  1. シートにトナー像を形成する画像形成手段と、
    シート上のトナー像を定着する定着手段と、
    定着手段を通過したシートを積載してシート束とする積載手段と、
    上記積載手段に積載されたシート束を綴じて冊子を製本する製本システムにおいて、
    上記シートの端部で、上記冊子を製本したとき背部となる領域に接着用トナー像を形成する接着用トナー像形成手段と、
    上記積載手段に積載されたシート束の各シートに形成された上記接着用トナー像を加熱する加熱手段とを備え、
    上記積載手段に積載されたシート上の接着用トナー像が、未定着トナー像であることを特徴とする製本システム。
  2. 請求項1の製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段は、上記定着手段よりもシート搬送方向上流側に配置されており、
    上記定着手段は、上記シート材に形成された接着用トナー像を未定着のまま当該定着手段を通過させるよう構成したことを特徴とする製本システム。
  3. 請求項2の製本システムにおいて、
    上記定着手段は、上記シート上のトナー像を加熱する加熱部材と、上記加熱部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材とで構成され、上記定着ニップで、上記シート上のトナー像を加熱定着するものであり、
    上記接着用トナー像形成手段は、上記接着用トナー像をシートのシート搬送方向先端または後端に形成するものであって、
    上記ニップ形成部材を上記加熱部材に対して離間させる離間手段を備え、
    上記接着用トナー像が上記定着手段を通過するとき、上記ニップ形成部材を上記加熱部材から離間させることを特徴とする製本システム。
  4. 請求項2の製本システムにおいて、
    上記定着手段は、上記シート上のトナー像を加熱する加熱部材と、上記加熱部材に当接して定着ニップを形成するニップ形成部材とで構成され、上記定着ニップで、上記シート上のトナー像を加熱定着するものであり、
    上記接着用トナー像形成手段は、上記接着用トナー像をシートのシート搬送方向に延びる端部に形成するものであって、
    上記シートに形成された接着用トナー像を、上記定着ニップの外側を通過させるよう構成したことを特徴とする製本システム。
  5. 請求項2乃至4いずれかの製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段として、上記画像形成手段を用いたことを特徴とする製本システム。
  6. 請求項1の製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段を、上記定着手段よりもシート搬送方向下流側に配置したことを特徴する製本システム。
  7. 請求項6の製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段を、上記積載手段に設けたことを特徴とする製本システム。
  8. 請求項7の製本システムにおいて、
    上記加熱手段は、上記積載手段に積載されたシート束の上記冊子を製本したとき背部となる領域を加圧しながら加熱するものであって、
    上記接着用トナー像形成手段を、上記積載手段に積載されたシート束と対向する対向位置から退避させる退避手段を備え、
    上記加熱手段で上記シート束の上記冊子を製本したとき背部となる領域を加圧しながら加熱するとき、上記接着用トナー像形成手段を、上記積載手段に積載されたシート束と対向する対向位置から退避させることを特徴とする製本システム。
  9. 請求項7または8の製本システムにおいて、
    上記積載手段は、上記シートが積載される積載プレートと、上記積載プレートを上記接着用トナー像形成手段に対して接離させる接離手段とを備え、
    上記積載プレートを該積載プレートに積載されたシート枚数に応じて、上記接着用トナー像形成手段に対して接離させることを特徴とする製本システム。
  10. 請求項7乃至9いずれかの製本システムにおいて、
    上記加熱手段は、上記シートが上記積載手段に搬送される毎に上記積載手段に積載されたシート上の接着用トナーを加熱して、シート同士の接着を行い、
    上記接着用トナー像形成手段は、上記加熱手段による接着工程終了後、上記積載手段に積載されたシート束の最上位シートに接着用トナー像を形成することを特徴とする製本システム。
  11. 請求項1乃至4、6乃至10いずれかの製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段は、トナーを吐出する吐出手段を備え、
    上記接着用トナー像形成手段は、上記吐出手段から吐出されたトナーをシートに付着させて、接着用トナー像を形成することを特徴とする製本システム。
  12. 請求項11の製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段は、開口部を有し、上記吐出手段とシートとの間に配置され、シート上の吐出されるトナーの吐出範囲を規制して、上記シートに所定形状の接着用トナー像を形成するためのトナー規制プレートを有することを特徴とする製本システム。
  13. 請求項12の製本システムにおいて、
    上記トナー規制プレートの開口部にメッシュ状フィルタを設けたことを特徴とする製本システム。
  14. 請求項13の製本システムにおいて、
    上記トナー規制プレートを加振する加振手段を備えたことを特徴とする製本システム。
  15. 請求項13または14いずれかの製本システムにおいて、
    上記トナー規制プレートをクリーニングするクリーニング手段を設けたことを特徴とする製本システム。
  16. 請求項11乃至15いずれの製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段を複数設けたことを特徴とする製本システム。
  17. 請求項1乃至4、6乃至16いずれかの製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段によりシートに付着させるトナーとして、上記画像形成手段によりシートに付着させるトナーに比べて融点が低いトナーを用いたことを特徴とする製本システム。
  18. 請求項1乃至4、6乃至16いずれかの製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段によりシートに付着させるトナーとして、廃トナーを用いたことを特徴とする製本システム。
  19. 請求項1乃至4、6乃至18いずれかの製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段は、上記シートに付着させるトナーを予備加熱する予備加熱手段を備えたことを特徴とする製本システム。
  20. 請求項1乃至19いずれかの製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像の単位面積当りの付着量を変更する付着量変更手段を備えたことを特徴とする製本システム。
  21. 請求項1乃至20いずれかの製本システムにおいて、
    上記加熱手段は、上記積載手段に積載されたシート束の上記冊子を製本したとき背部となる領域を加圧しながら加熱するものであって、
    上記加熱手段の上記シート束と当接する当接面に曲率を持たせたとしたことを特徴とする製本システム。
  22. 請求項1乃至21いずれかの製本システムにおいて、
    上記加熱手段の上記シート束に加える熱量を、変更する熱量変更手段を備えたことを特徴とする製本システム。
  23. 請求項1乃至22いずれかの製本システムにおいて、
    上記積載手段に積載されたシート束の最上位シート上の接着用トナー像と、上記積載手段に搬送されてきたシートとの接触擦れを抑制する接触抑制手段を備えたことを特徴とする製本システム。
  24. 請求項1乃至23いずれかの製本システムにおいて、
    製本された冊子を、上記積載手段から冊子スタック部へ移動させる移動手段を備えたことを特徴とする製本システム。
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