JP2006008370A - 排紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排出される用紙束のスタック性能を向上させた排紙装置を提供する。
【解決手段】本画像形成装置は、原稿読取部3、本体トレイ5、画像形成部6、および給紙部7を含む画像形成装置本体部1と、用紙後処理装置70およびシフタ機構90を含む用紙スタック部2とを備えており、用紙スタック部2が排紙装置として機能する。ここで、用紙後処理装置70によりステープルされた用紙束はシフタ機構90により左右すなわち排出方向に直交する水平方向へ所定の距離だけ離れた排出位置に交互にオフセット処理され、第2用紙スタックトレイ61に排出される。このことにより、排出される用紙束のステープル針が既に排紙トレイに収納された直下の用紙束を傷つけることなく、用紙のスタック性能を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、排紙装置に関し、より詳しくは、複写機等の画像形成装置においてステープル処理等の後処理が行われた用紙を排出する装置に関する。
従来より、複写機等の画像形成装置は、印字された複数の用紙をステープルしてなる用紙束を順次排紙トレイへ排出する。このとき、排出される用紙束のステープル針が既に排紙トレイに排出された直下の用紙束を傷つける恐れがあった(例えば特許文献1を参照)。
この問題点を解決するため、ステープル針が用紙束の排出方向先端部近傍に位置する場合、排紙トレイとステープル処理部との間に用紙束を挟むように上下に配置される2つの用紙束排出ローラを異なる回転数に設定することで、用紙束を上に凹または凸の形状に湾曲した状態で排出する手法が提案されている。すなわち上下の排紙ローラの周速度を異ならせることで用紙束の上面(最も上の用紙)と下面(最も下の用紙)との搬送速度を異ならせることにより、ステープル部を上または下の用紙で引張るように用紙束を湾曲させる。その結果、排出される用紙束のステープル針が既に排紙トレイに収納された直下の用紙束にほとんど接触しなくなるので、用紙を傷つける恐れが解消される。
特許第2583594号公報
しかし、上記従来の手法では、用紙束の厚み(これは印字JOB1回あたりの総印字枚数に比例する)が所定の値から大きく変化すると、上下の排出ローラの周速差が用紙束を湾曲するのに不適切な値となることにより用紙束の剥離現象を生じることがある。すなわち、ステープル可能な用紙束の厚み(用紙枚数)の最大値に合わせて排出ローラの周速差が適切な値に設定される場合、用紙束の厚みが小さいとき(用紙枚数が2〜5枚程度のとき)に用紙を上に凹の形状に湾曲させると、最も下の用紙が極度に引っ張られることによりステープルから離脱することがある。また逆に、ステープル可能な用紙束の厚み(用紙枚数)の最小値に合わせて排出ローラの周速差が適切な値に設定される場合、用紙束の厚みが大きいときに上記のような湾曲が十分に形成されないことがある。
また、上記従来の手法や一般的な排紙手法では、排紙トレイに収納された各用紙束は、同一位置(例えば用紙右上の角部近傍など)にステープルされているので、用紙束から露出しているステープル針が互いに接触することにより、その高さ(用紙束の厚み方向の長さ)分だけステープルされた場所の厚みが大きくなる。その結果、用紙束の厚み方向に積み重ねが可能な最大用紙枚数(以下「スタック性能」という)が低下する。
そこで、本発明では、ステープル処理などの後処理をされた用紙束のスタック性能を向上させた排紙装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、所定の後処理により複数の用紙を用紙束にする用紙後処理手段と、前記用紙束が排出されるトレイと、前記トレイ上の第1の排出位置、または前記第1の排出位置から前記用紙束の排出方向に直交する水平方向へ所定の距離だけ離れた1つ以上の前記トレイ上の第2の排出位置に、前記用紙束を排出するシフト手段とを備える排紙装置であって、
前記シフト手段は、排出すべき用紙束を、前記トレイ上に直前に排出された用紙束の排出位置とは異なる排出位置に排出することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記用紙後処理手段は、前記複数の用紙を所定のステープル針で綴じる後処理を行うことを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、
前記シフト手段は、前記直前に排出された用紙束を綴じるステープル針と、前記次に排出すべき用紙束を綴じるステープル針とが接触しない距離だけ離れた位置に前記各用紙束を排出することを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれか1つに記載の排紙装置と、
所定の原稿の画像を読み取る原稿画像読取手段と、
オペレータからの所定の操作入力を受け取る入力手段と、
前記入力手段により受け取られた前記操作入力に応じ、前記原稿画像読取手段により読み取られた画像に基づいて前記用紙上に画像形成を行う画像形成手段と
を備える画像形成装置である。
第5の発明は、第4の発明において、
前記シフト手段は、前記入力手段に対する前記操作入力に基づき、前記用紙後処理手段による複数の用紙束の後処理が要求され、または複数の用紙を1部とする用紙群からなる複数部の画像形成が要求されたときに、排出すべき用紙束または用紙群を、前記トレイ上に直前に排出された用紙束または用紙群の排出位置とは異なる排出位置に排出することを特徴とする。
上記発明によれば、シフト手段により、排出すべき用紙束を、トレイ上に直前に排出された用紙束の排出位置とは異なる、用紙束の排出方向に直交する水平方向へ所定の距離だけ離れた排出位置に排出する。このことにより、ステープル処理などの後処理をされた用紙束のスタック性能を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態につき添付図面を参照して説明する。
<1.画像形成装置の構成>
<1.1 全体構成>
図1は、本発明の一実施形態係る画像形成装置の概略断面図である。この画像形成装置は、図1に示すように、画像形成装置本体部1と用紙スタック部2とを有し、画像形成装置本体部1には、上部から下部方向に、原稿読取部(原稿画像読取手段)3、本体トレイ5と画像形成部(画像形成手段)6、および給紙部7が設けられている。また、用紙スタック部2は、後述する用紙後処理装置(用紙後処理手段)70およびシフタ機構(シフト手段)90を含んでおり、排紙装置として機能する。
<1.2 画像形成装置本体部の構成>
原稿読取部3は、図1に示すように、上面に透明なガラス等からなる原稿載置台11を有し、この原稿載置台11の下方にスキャナー光学系12を有している。スキャナー光学系12は、露光用光源13、複数の反射鏡14、結像レンズ15、および光電変換素子(CCD)16を備えている。露光用光源13は、原稿載置台11上に載置された原稿に光を照射する。この原稿からの反射光は、反射鏡14により、結像レンズ15を経てCCD16に導かれる。
画像形成部6は、図1に示すように、ドラム形状をなして矢印方向に回転する感光体17を有している。また、この感光体17の周りには、上記矢印方向に沿って、現像装置18、転写チャージャ19、クリーニング装置(図示せず)、除電装置20、主帯電器21、およびレーザースキャニングユニット(以下「LSU」と略称する)22を有している。
CCD16により読み取られた原稿の画像データは、所定の画像処理が施された後、LSU22に供給される。LSU22は、原稿の画像データをレーザー光として感光体17の表面に照射し、静電潜像を形成する。現像装置18は、この静電潜像をトナーにより可視像に現像する。転写チャージャ19は、現像により感光体17の表面に形成されたトナー像を用紙Pに転写する。クリーニング装置は、感光体17の表面の残留トナーを除去する。除電装置20は、感光体17の表面の残留電荷を除去する。主帯電器21は、感光体17を所定の電位に帯電させる。
給紙部7は、複数の用紙Pを収容した用紙カセット31を備えている。用紙カセット31における出紙方向の先端位置には、用紙Pを出紙するための呼込みローラ32および用紙さばきローラ33が設けられている。この用紙さばきローラ33は、一方向に回転するローラと逆回転するローラとからなり、用紙Pの二重送りを防止している。なお、この構成に代えて、ローラと摩擦シート部材とからなる周知の構成であってもよい。
用紙搬送路として、給紙部7にはカセット側出紙路34が設けられている。ここで、用紙搬送路において用紙Pが(用紙カセット31から)流れ出す側を上流側、(排紙用の各トレイへ)流れていく側を下流側と呼ぶものとする。上記カセット側出紙路34の上流側の端部には、用紙さばきローラ33が設けられている。また、用紙搬送路として、画像形成部6には、手差し給紙路35、主搬送路36、反転搬送路37、排紙搬送路38、および用紙スタック搬送路39が設けられている。
手差し給紙路35の上流側の端部には、用紙さばきローラ40が設けられ、この近傍には、手差しトレイ41および呼込みローラ42が設けられている。カセット側出紙路34と手差し給紙路35との下流側の端部、および反転搬送路37の一方の端部は、合流して主搬送路36の上流側の端部と接続されている。主搬送路36は上方へ延び、下流側の端部付近において反転搬送路37の他方の端部と合流し、さらに、その下流側において、排紙搬送路38と用紙スタック搬送路39とに分岐している。
主搬送路36の上流側の端部にはレジストローラ43が設けられ、レジストローラ43の上流側の所定位置には、用紙の通過を検知するレジスト前検知スイッチ(図示せず)が設けられている。本画像形成装置では、上記レジスト前検知スイッチによって用紙の通過が検知されたこと(を示す検知信号)に基づき、感光体17上のトナー像と用紙Pとの位置合わせをレジストローラ43により行っている。
主搬送路36における転写チャージャ19の下流側の所定位置には、用紙P上のトナー像を加熱圧着させる定着装置44が設けられている。この定着装置44は、一対の定着ローラと、この定着ローラにおける用紙の通過を検知する定着紙検知スイッチ(図示せず)とを有している。
排紙搬送路38の下流側の端部には、用紙Pを本体トレイ5に排紙する排紙ローラ45が設けられ、この排紙ローラ45の上流側の所定位置には、排紙ローラ45における用紙の通過を検知する排紙検知スイッチ(図示せず)が設けられている。また、排紙搬送路38と用紙スタック搬送路39との分岐部には、用紙Pの進行方向をこれらの搬送路のうちの何れかの方向に切り換える切換えゲート46が設けられている。
用紙スタック搬送路39は、図1に示すように、画像形成された用紙Pを用紙スタック部2の用紙後処理装置70に導くようになっている。用紙スタック搬送路39には複数の搬送ローラ47が設けられ、上流側の端部には排紙ローラ48が設けられている。
より詳しく説明すると、用紙スタック搬送路39は、搬送ローラ47にコロを加圧したローラ対により構成されている。この搬送ローラ47は、一般的なゴムローラからなり、用紙Pの搬送方向に適宜の間隔を空けて複数個が配置される。具体的には、これらの搬送ローラ47は、第1用紙スタックトレイ59および第2用紙スタックトレイ61に排紙可能である最小サイズの用紙Pにおける搬送方向の長さよりも短い間隔を空けて配されている。
この用紙スタック搬送路39の下流側の端部には、用紙スタック部2の第1排出路54と第2排出路55とが接続されている。第1排出路54および第2排出路55への分岐部には、用紙Pの進行方向をこれらの搬送路のうちの何れかの方向に切り換える切換えゲート57が設けられている。第1排出路54は、複数の搬送ローラ58を有し、用紙Pを第1用紙スタックトレイ(排紙トレイ)59に排出する。第2排出路55は、用紙Pを用紙後処理装置70に導き、後処理された用紙Pはシフタ機構90を経て第2用紙スタックトレイ(排紙トレイ)61に排出される。
第1用紙スタックトレイ59は、用紙スタック搬送路39から搬送されてくる特殊紙、小サイズ紙を含む少量の出力や大容量の出力(用紙Pの排出)に対応している。第2用紙スタックトレイ61は、用紙後処理装置70にて整合されステープル処理された用紙束の出力に対応している。また、第2用紙スタックトレイ61は、排紙方向と直交する方向への水平往復移動を行うシフタ機構90により、排出された用紙を典型的には1部(1セット)毎に仕分けるオフセット処理が行われる出力に対応している。
ここで、図示しない操作パネル部に対するオペレータの操作入力により、第1用紙スタックトレイ59への排出が選択されている場合、または上記第2用紙スタックトレイ61におけるステープル処理とオフセット処理(排出用紙の仕分け処理)とのいずれも選択されていない場合、用紙Pは第1用紙スタックトレイ59に排出される。また、ステープル処理またはオフセット処理が選択されている場合であっても、第2用紙スタックトレイ61への排出が禁止されまたはステープル処理が禁止されるサイズの用紙Pについては、第1用紙スタックトレイ59に排出される。これらの場合には、例えば画像形成装置本体部1に備えられる(図示しない操作パネル部に含まれる)表示部(図示せず)における表示等により、オペレータに対して排紙されるトレイを変更されたことが報知される。または、排紙が行われることなく、出力が不可能であることが報知されてもよい。
このように第2用紙スタックトレイ61への排出、オフセット処理、またはステープル処理のいずれかが選択されている場合、用紙Pは第2用紙スタックトレイ61に排出される。この場合、切換えゲート46および切換えゲート57の切替制御において参照される用紙サイズは、用紙カセット31での用紙サイズ検知情報、または手差しトレイ41での用紙サイズ検知情報に基づき判別される。なお、手差しトレイ41では、不定形サイズの用紙が給紙されることがあるので、用紙サイズの検知・判別が正しく行われないことがある。このような場合には、用紙搬送時にレジスト前検知スイッチ等がオンされている時間に基づき、用紙Pの長さ情報を算出し、当該算出値から用紙サイズが判別されてもよい。さらにこの場合、(長辺の)長さが同じあっても(短辺の)幅が異なる用紙が搬送される場合がある。例えば、A5用紙の縦送りやA4用紙の横送りの場合などである。そこで、この場合には切換えゲート53の切り換え時間を考慮し、用紙の長さおよびその移動距離に基づき、A5幅とA4幅との違いを検知可能な距離だけ離れた位置に、2つの用紙検知スイッチを配する。例えば、2つの用紙検知スイッチは、A5幅の場合には一方で検知されず、A4幅の場合には双方で検知されるような位置に配置することにより、幅読み手段として使用することができる。また、同様の構成の用紙検知スイッチは、切換えゲート46の前にも設けられるのが好適である。そうすれば、この構成により用紙後処理装置70への進入を許可しない用紙を選別し、その用紙を本体トレイ5へ排出することができる。
<1.3 用紙後処理装置の構成>
次に、用紙スタック部2の用紙後処理装置70について詳説する。図2は、用紙後処理装置70の構成を示す概略断面図である。図2に示すように、用紙後処理装置70は、用紙スタック搬送路39から搬送されてくる用紙Pを装置70内で搬送する後処理搬送路71a〜cと、用紙Pを整合しステープル針を使用した製本処理(以下「ステープル処理」という)を施す後処理手段75と、ステープル処理された用紙Pを装置70内から排出する排出手段81とを備えている。
後処理搬送路71は、その一端側に用紙スタック搬送路39から搬送されてくる用紙Pを搬入する搬入口71aと、経路の途中で二股状に分岐され上下二段に形成されたバイパス71bおよびメインパス71cとを含む。また、上記後処理搬送路71は、バイパス71bおよびメインパス71cの上流側の各末端部に、それぞれ上下一対の排出ローラ72,73が配設される。また、バイパス71bとメインパス71cとの分岐点には、用紙Pの搬送経路をバイパス71bまたはメインパス71cのいずれか一方に切り替えるように回動可能なデフレクタ74が配設される。
さらに、後処理搬送路71は、バイパス71bおよびメインパス71cの各経路途中に用紙Pを検知するための第1及び第2のシート検知スイッチ(図示せず)がそれぞれ配設されている。これら第1および第2のシート検知スイッチによる各用紙Pの検知結果に基づき、排出ローラ73の駆動制御が行われる。
後処理手段75は、後処理板としてのステープル用プレート76と、幅寄板77と、パドラー78と、ステープラ79とから構成されている。ステープル用プレート76は、その一端側がシフタ機構90への導入口近傍に配されると共に、その他端側が後処理搬送路71の下方に配設されており、上記一端側から他端側へ傾斜した状態で、ステープル処理すべき用紙Pを積載するようになっている。また、ステープル用プレート76には、図示しないシート検知スイッチが設けられており、ステープル用プレート76上の用紙Pの有無が検出される。
幅寄板77は、ステープル用プレート76の中央両側部に配設されると共に、図2の紙面に直交する水平方向に進退可能に設けられ、ステープル用プレート76上の用紙Pを幅方向に整合するようになっている。パドラー78は羽根部を有しており、その羽根部がステープル用プレート76の下端上面に当接された状態からステープル用プレート76上の用紙Pを搬送方向に整合するように回転可能に設けられる。ステープラ79は、ステープル用プレート76の側方であってパドラー78が当接されるべき位置の側方近傍に配設され、ステープル用プレート76上に積載された用紙Pをステープル針で綴じて製本するようになっている。また、ステープル用プレート76の下端側には、ストッパー50が設けられている。このストッパー80は、ステープル用プレート76上に積載される用紙Pの後端部を位置決めすることで、パドラー78による搬送方向に沿った用紙Pの整合を補助するようになっている。
排出手段81は、押出部材82と、排出ローラ83と、従動ローラ84とから構成されている。この押出部材82は、ステープル用プレート76の下端から下方へ延長線上に配設されると共に、ステープル用プレート76の上面に沿った方向に進退可能に設けられ、製本された用紙Pをステープル用プレート76上からシフタ機構90への導入口に向かって押し出すようになっている。
排出ローラ83は、その回転軸がステープル用プレート76の上端部に軸支され、回転可能に設けられている。一方、従動ローラ84は、その回転軸がアーム部材85の一端側に軸支されており、このアーム部材85の他端側は、所定の支点を中心として回動可能に設けられている。そして、排出ローラ83は、ステープル処理が行われる際、ステープル用プレート76上に積載される用紙Pの搬送方向での整合を補助する一方、ステープル処理された用紙Pをシフタ機構90の導入口方向へ排出するようになっている。また、従動ローラ84は、ステープル処理が行われない場合、すなわちオフセット処理のみがなされる場合、アーム部材85が回動されることにより、排出ローラ83との間で用紙Pを挟持する。このことにより、従動ローラ84は、排出ローラ83の回転に合わせて、後処理搬送路71から直接用紙Pをシフタ機構90の導入口方向へ排出するようになっている。なお、これらのローラ83,84は、相互に当接することにより、用紙Pを検知する第3のシート検知スイッチを構成するようになっている。
<1.4 シフタ機構の構成>
次に、シフタ機構90の構成について詳説する。図3はシフタ機構を排紙方向側から見たときの構造を示す図である。また、図4は、図3に示すY方向へオフセット部材100が移動したときの構造を示す図である。図3および図4に示すように、シフタ機構90は、筐体95、回転駆動源96、オフセット部材100、駆動伝達部材110、オフセット用駆動源115、およびオフセット用駆動伝達部材120等から構成されており、用紙後処理装置70から搬送される用紙Pを筐体95に開口された導入口から受け取って第2用紙スタックトレイ61に排出する。
また、シフタ機構90は、図示しない操作パネル部に設けられた各入力キーをオペレータが押下するることにより用紙の仕分け機能に関する設定入力があった場合、第2用紙スタックトレイ61上の用紙の排出の基準となる後述する排出位置Aと、当該排出位置Aに対して用紙搬送方向に直交する水平方向に所定距離だけ離した後述する排出位置Bとを所定の枚数毎またはステープル処理された用紙束毎に交互に切り換えて用紙を第2用紙スタックトレイ61に排出する。
筐体95は、装置本体のフレーム130に支持され、内部にオフセット部材100および駆動伝達部材110、外部にオフセット用駆動源115およびオフセット用駆動伝達部材120を備えている。オフセット部材100は、筐体101およびオフセットローラ102等から構成され、例えば図3に示すような状態から図4に示すように矢印Y方向に移動して、用紙をオフセット排出する。筐体101は、用紙を搬送方向に排出できるようにオフセットローラ102を回転自在に支持する。オフセットローラ102は、複数のローラ102a、102bが対になるように支持され、回転することによって用紙または用紙束をチャックして第2用紙スタックトレイ61に排出する。なお、用紙束の厚みは1部の用紙束を構成する用紙の枚数により様々であるので、どのような厚みであっても用紙束を十分にチャックできるように、オフセットローラ102には弾力性および伸縮性に富んだ素材が使用されるのが好ましい。
回転駆動源96は、オフセットローラ102を回転駆動するための駆動力を付与する電動モータである。駆動伝達部材110は、駆動ギヤ111、シャフト112、連結ギヤ113a〜113c、およびスライド部材114等から構成され、回転駆動源96からの駆動力をオフセットローラ102に伝達する。駆動ギヤ111は、回転駆動源96に接続され、これに嵌合されたシャフト112を回転させる。
シャフト112は、装置本体のフレーム130内側でオフセットローラ102と同じ方向に回転自在に支持され、嵌入したスライド部材114を摺動自在に支持している。また、シャフト112は、オフセット部材100をスライド部材114および連結ギヤ113を介して用紙の搬送方向に直交する水平方向に移動自在に支持している。さらに、シャフト112は、連結ギヤ113およびオフセット部材100の移動範囲を規制するため、スライド部材114に設けられた軸方向に長い孔114aから突出した規制部材112aを備えている。
3つの連結ギヤ113a〜113cは、ギヤ113bを中心に連結され、オフセット部材100に配置されている。ギヤ113aは、筐体101のシャフト側に設けられた孔から突出しかつスライド部材114に嵌入され、スライド部材114とともにシャフト112に矢印Y方向に摺動自在に支持される。また、ギヤ113aは、シャフト112の規制部材112aによってシャフト112の回転が伝わり、スライド部材114およびシャフト112と一体的に回転する。ギヤ113bは、オフセットローラ102の対となる一方のローラ102aを支持する支持部材63aの一端に嵌入され、支持部材63aを介してローラ102aを回転させる。ギヤ113cは、オフセットローラ102の対となる他方のローラ102bを支持する支持部材63bの一端に嵌入され、支持部材63bを介してローラ102bを回転させる。なお、ギヤ113b、113cの回転方向は、互いに異なる方向なので、対となるローラ102a、102bとの接触部分(ニップ領域)の回転方向は同方向となる。
オフセット用駆動源115は、オフセット用駆動伝達部材120に接続され、オフセット部材100に矢印Y方向に移動する駆動力を付与する。オフセット用駆動伝達部材120は、ピニオンギヤ121およびラックギヤ122等から構成される。ピニオンギヤ121は、回転自在に支持され、かつオフセット用駆動源115およびラックギヤ122に接続されており、オフセット用駆動源115によって回転駆動され、ラックギヤ122を矢印Y方向に移動させる。ラックギヤ122は、筐体101の上部に配置され、ピニオンギヤ121による矢印Y方向の移動に伴い筐体101を移動させる。その際、ギヤ113aおよびスライド部材114は、ギヤ113aの側面が筐体101に当接されることにより、筐体101とともに矢印Y方向に移動する。
なお、本実施形態ではオフセット部材100とともに矢印Y方向に移動自在な駆動伝達部材110の一部である3つの連結ギヤ113a〜113cを設けているが、この構成に限定されるものではなく、オフセット部材100とともに矢印Y方向に移動自在にかつ回転駆動源96からの駆動力をオフセットローラ102に伝える部分が劣化しないような構成であればよい。例えば、無端状のベルトを矢印Y方向の規制用の突起部114bを有するシャフト112および支持部材103aに張架し、このベルトによって駆動力をオフセットローラ102に伝え、また筐体101の一部を突起部114bに当接させることでベルト125およびシャフト112を矢印Y方向にオフセット部材100とともに移動させてもよい。
<2.画像形成装置の動作>
上記の構成を有する本実施形態に係る画像形成装置の動作は、CPU、ROM、RAM、および各種インタフェース等を含むマイクロコンピュータからなる制御部10により制御される。図5は、この制御部の機能を示すブロック図である。この制御部10は、原稿読取部3、画像形成部6、給紙部7、用紙後処理装置70、およびシフタ機構90の各構成要素、例えばローラを駆動するモータなどのアクチュエータ、検知スイッチなどのセンサ、操作パネル部などに接続されている。以下、この制御部により制御される画像形成装置の動作について説明する。
なお、以下の説明では、用紙Pに後処理を施すことなく順次1枚ずつ第1用紙スタックトレイ59に排出する通常出力モードと、用紙Pに後処理を施さずオフセット処理による仕分けが施されるように第2用紙スタックトレイ61に排出する通常オフセットモードと、用紙Pにステープル処理を施した後に1部のみの用紙束を第2用紙スタックトレイ61に排出するシングルステープルモードと、用紙Pにステープル処理を施した後に複数部の用紙束を順次オフセット処理した後に第2用紙スタックトレイ61に排出するマルチステープルモードとに分けて説明を行う。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置の処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すように、まず画像形成装置は、待機状態から図示しない操作パネル部に対するオペレータの印字要求の入力があればその入力を受け付ける(ステップS10)。この印字要求の入力は、印字枚数、ステープル処理の要否、ステープル処理を行う場合には(印字)部数、ステープル処理を行わない場合にはオフセット処理の要否の入力を含む。
ステップS20では、画像形成の対象となる原稿を原稿読取部3において読み取る処理が行われる。なお、原稿読取部3により一枚の原稿が読み取られる場合の動作については前述したが、複数枚の原稿が読み取られる場合、CCD16により読み取られた原稿の画像データは、画像処理が施された後、順次図示されないメモリに記憶され、全ての原稿が読み取られた後、上記メモリから順次LSU22に供給される。
続いて、画像形成装置は上記印字要求の入力内容を参照して、ステープル処理が必要か否かを判断する(ステップS30)。この判断の結果、ステープル処理が必要な場合にはさらに複数部が必要か否かが判断され(ステップS40)、複数部が必要な場合にはマルチステープルモードのサブルーチン処理が行われ(ステップS60)、複数部が必要ない場合にはシングルステープルモードのサブルーチン処理が行われる(ステップS70)。また、ステップS30における判断の結果、ステープル処理が必要ない場合にはさらにオフセット処理が必要か否かが判断され(ステップS50)、オフセット処理が必要な場合には通常オフセットモードのサブルーチン処理が行われ(ステップS80)、オフセット処理が必要ない場合には通常出力モードのサブルーチン処理が行われる(ステップS90)。以上の処理が終了すると、本画像形成装置は次の印字要求の入力が受け付けられる(ステップS10)まで待機状態となる。
以下、各モードのサブルーチン処理の内容について詳説する。図7は、マルチステープルモードのサブルーチン処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、まず画像形成装置は、画像形成部6により印字処理を行う(ステップS61)。この印字処理では、上述したように原稿データに基づき用紙Pに画像が形成され、画像形成された用紙Pは主搬送路36から用紙スタック搬送路39を経て用紙スタック部2の用紙後処理装置70へ搬送される。
搬送されてきた用紙Pは、搬入口71aからメインパス71cを通った後、ステープル用プレート76上に排紙される。このとき、上記の用紙Pは、第2のシート検知スイッチの状態(オン状態かオフ状態か)に基づきメインパス71cでの搬送が検知され、これによって、図示されないタイマーがクリアされ、また、枚数がカウントされる。そして、上記のタイマーによりセットされた所定時間が経過し、かつ上記カウントされた枚数が用紙束1部の総枚数と等しくなると、一部の印字が終了し、ステープル用プレート76上への用紙Pの排紙が完了したと判断される(ステップS62)。一部の印字が終了したと判断された場合、処理は次のステップS63へ進み、終了したと判断されない場合は終了するまで印字処理が繰り返される(S62→S61→S62)。
続いて、ステップS63において、ステープル用プレート76上の用紙Pは幅寄板77により幅方向に整合され、さらにパドラー78の回転および排出ローラ83の回転により搬送方向に整合される。この整合が終了すると、ステープル用プレート76上の用紙Pはステープラ79から打ち込まれるステープル針により綴じられるステープル処理が施される(ステップS64)。
ステープル処理が施された用紙束Pは、押出部材82の移動、および排出ローラ83の回転によりステープル用プレート76上からシフタ機構90へ搬送される(ステップS65)。シフタ機構90へ導入された用紙束Pはオフセットローラ102a、102bに挟持され、これらのローラ102の回転により第2用紙スタックトレイ61方向へ排出される。なお、オフセットローラ102は停止させる必要がある時を除き、回転駆動源105により常に回転されている。
次に、図示されないセンサに基づき、オフセットローラ102から用紙搬送方向の下流側に近接する排出ローラ83を搬送されてきた用紙束Pの後端が通過し所定位置に来たか否かが判定される(ステップS66)。所定位置に来ていない場合には所定位置に来るまで用紙束Pの搬送が継続され(S66→S65→S66)、用紙束Pが所定位置に来ると処理は次のステップS67へ進む。なお、上記センサによる判定に代えて、制御部に内蔵されるタイマにより上記判定がなされてもよい。この場合には、一定の搬送速度で搬送される用紙束Pが上記所定位置に来るまでの時間が経過したか否かが判定される。
ステップS67では、ステープル処理された用紙束Pを用紙幅方向(排出方向と直交する水平方向)に1部ずつ仕分けるオフセット処理がなされる。このオフセット処理では、第2用紙スタックトレイ61上の用紙束Pの排出の基準となる排出位置Aと、当該排出位置Aに対して用紙搬送方向に直交する水平方向に所定距離だけ離した排出位置Bとを用紙束Pが排出される毎に交互に切り換えられる。図8(a)は第2用紙スタックトレイ61上の排出位置Aに用紙束Pが排出された様子を示す図であり、図8(b)は第2用紙スタックトレイ61上の排出位置Bに用紙束Pが排出された様子を示す図である。まず、次に搬送されてくる用紙束Pを排出すべき位置が排出位置Aであれば、オフセットローラ102の回転により用紙束Pをそのまま第2用紙スタックトレイ61に排出する。なお、オフセット部材100はオフセット処理開始時には排出位置Aに用紙束Pが排出される位置にあり、シフタ機構90へ導入される用紙束Pは、排出位置Aに排出されるようにステープル用プレート76上から搬送される。次に搬送されてくる用紙束Pを排出すべき位置が排出位置Bであれば、一旦オフセットローラ102の回転を停止させ、オフセット用駆動源115を駆動することにより、排出位置Bに用紙束Pが排出される位置にオフセット部材100を移動させた後、オフセットローラ102の回転を再開させて排出位置Bに用紙束Pを排出する。なお、用紙束Pの排出が完了すると、オフセット部材100は排出位置Aに用紙束Pが排出される位置に戻される。
ステップS68では、印字要求された部数の印字が完了していないか否か、すなわち次の印字があるか否かが判断され、次の印字があると判断された場合、処理はステップS61に戻り次の印字が無くなるまで(印字要求された部数の印字が完了するまで)処理が繰り返される(S68→S61→S62→…→S68)。次の印字が無くなると、本サブルーチン処理は終了し、図6に示す処理に復帰する。
ここで、ステップS64からステップS67までの全処理を終えるには或る程度の時間がかかるので、次の印字処理がある場合にはこれらの処理が行われている間に次の印字処理が行われるのが好ましい。そこで、次の印字がある場合には上記処理(S64〜S67)とは別に並行して、ステップS64のステープル処理が開始されると同時に、次の一枚(次の用紙束Pの一枚目)の印字が開始される。このときの用紙の搬送動作についてさらに詳説する。
上記一枚目の用紙Pが印字されるとメインパス71cに搬送されるが、ステープル用プレート76上から用紙Pが排出されていないことが検知されると排出ローラ73が停止され、上記一枚目の用紙Pはメインパス71cに留まる。このことは第2のシート検知スイッチがオンされていることから判別され、この場合にはデフレクタ74が回転されて、用紙Pの搬送経路がバイパス71bに切り換えられる。
続いて次の二枚目の用紙Pが印字され、切り換えられたバイパス71bに搬送されるが、ステープル用プレート76上から用紙Pが排出されていないことが検知されると排出ローラ72が停止され、上記二枚目の用紙Pはバイパス71bに留まる。このことは第1のシート検知スイッチがオンされていることから判別され、この場合にはデフレクタ74が回転されて、用紙Pの搬送経路がメインパス71cに切り換えられる。
ここで、ステープル用プレート76上から用紙束Pが排出されたことが検知されるまで印字処理は一旦中断される。ステープル用プレート76上から用紙束Pが排出されたことが検知されると、印字処理が再開されるとともに、排出ローラ72,73の回転が再開され、これによりメインパス71cを通る1枚目の用紙Pと、バイパス71bを通る2枚目の用紙Pとは、ステープル用プレート76上に同期して排紙される。
以上のように、本用紙後処理装置70は、ステープル用プレート76上で1部目の用紙束Pに上述のステープル処理を施している間に、画像形成され搬送されてくる次の1枚目の用紙Pをメインパス71cで搬送し、その後、排出ローラ73の回転を停止することで一旦用紙Pの搬送を停止し、デフレクタ74の切り替えにより2枚目の用紙Pをバイパス71bで搬送することにより、1部目の用紙束Pのステープル処理にかかる時間のロス(無駄)を省くことができる。
次に、シングルステープルモードの処理内容について詳説する。図9は、シングルステープルモードのサブルーチン処理の流れを示すフローチャートである。シングルステープルモードの処理は、マルチステープルモードにおける複数部の処理を簡略にした1部のみの処理を行うので、図9に示すステップS71からステップS75までの各処理は、図7に示すステップS61からステップS65までの各処理と同一であり、ここでの説明を省略する。また、ステップS76では、オフセット処理の必要がないので、シフタ機構90に搬送された用紙束Pは、オフセットローラ102の回転によりそのまま第2用紙スタックトレイ61に排出される。その後に本サブルーチン処理は終了し、図6に示す処理に復帰する。
次に、通常オフセットモードの処理内容について詳説する。図10は、通常オフセットモードのサブルーチン処理の流れを示すフローチャートである。通常オフセットモードの処理は、マルチステープルモードにおけるステープル処理を省略したオフセット処理のみを行うので、図10に示すステップS81からステップS84までの各処理は、図7に示すステップS61、ステップS63、ステップS67、およびステップS68の各処理とそれぞれほぼ同じであり、ここでの説明を省略する。
なお、ここではステープル処理が省略されるため、搬送されてきた用紙Pは、搬入口71aからメインパス71cを通った後、アーム部材85が回動されることにより、従動ローラ84と排出ローラ83との間で用紙Pが挟持され、従動ローラ84と排出ローラ83との回転により、後処理搬送路71から直接用紙Pをシフタ機構90の導入口方向へ排出する。ここで通過した用紙Pの枚数は、第3のシート検知スイッチによりカウントされる。このようにして全ての用紙Pが1部毎に仕分けされると、本サブルーチン処理は終了し、図6に示す処理に復帰する。
次に、通常出力モードの処理内容について詳説する。図11は、通常出力モードのサブルーチン処理の流れを示すフローチャートである。通常出力モードの処理は、通常オフセットモードにおけるオフセット処理を省略したものであるから、図11に示すステップS91、S92の各処理は、図10に示すステップS81、S84の各処理と同じであり、ここでの説明を省略する。全ての用紙Pが排紙されると、本サブルーチン処理は終了し、図6に示す処理に復帰する。
<3.効果>
以上のように、上記一実施形態に係る画像形成装置では、ステープルされた用紙束を左右に交互にオフセット処理することにより、排出される用紙束のステープル針が既に排紙トレイに収納された直下の用紙束を傷つけることなく、用紙束のスタック性能を向上させることができる。
図12(a)は、オフセット処理を行わずに排出位置Aにのみ用紙束を排紙した場合の本画像形成装置のスタック性能を示す図であり、図12(b)は、オフセット処理を行うことにより排出位置Aと排出位置Bと交互に用紙束を排紙した場合の本画像形成装置のスタック性能を示す図である。図12(a)に示す5つの用紙束は、その左側の厚みLの方がその右側の厚みRよりもステープル針が露出した部分の高さの分だけより大きくなっている。したがって、第2用紙スタックトレイ61は、構造上スタックが可能な高さに限界があるので、スタック性能が低下する。また、用紙束が積み重ねられる度に用紙幅の左方向へずれていくため、用紙幅方向に必要な長さも大きくなっている。そして同様に、第2用紙スタックトレイ61のスタックが可能な用紙幅方向の長さにも限界があるので、さらにスタック性能が低下する。これに対し、図12(b)に示す5つの用紙束は、左側の厚みLと右側の厚みRとがほぼ同じである。これは各用紙束のステープル針が露出した部分は、その直上または直下の用紙束のステープル針が露出した部分と接触しないため、積み重ねたときの(左側の)厚みが大きく増加しないためである。また、用紙幅方向に必要な長さは、オフセット処理において用紙幅方向へ離した距離Yだけ余分に必要となるが、用紙束が多く積み重ねられてもこの必要な長さには変化がない。そのため、図12(a)の場合に比べてスタック性能を向上させることができる。
<4. 変形例>
上記実施形態では、シフタ機構90により用紙束の排出位置が排出位置Aと排出位置Bとの間で交互に切り換えるが、積み重ねられた各用紙束のステープル針の全部または一部が直上または直下の用紙束と接触しないような排出位置に各用紙束が仕分けられればよいので、用紙束の排出位置が3つ以上定められており、それらが順次または順不同に切り換えてもよい。
上記実施形態では、シフタ機構90は、オフセット用駆動源115およびオフセット用駆動伝達部材120等によりオフセット部材100全体を移動させる構成であるが、用紙束Pを例えば図8に示す排出位置Aまたは排出位置Bに排紙することができるシフト機能を有していればどのような構成であってもよい。例えばこの構成に代えて、用紙幅の長さだけ幅方向に離れた2枚の用紙整合板を備え、用紙後処理装置70から搬送される用紙束Pはこれら2枚の用紙整合板の間に排出され、これら2枚の用紙整合板を幅方向へ移動させることにより用紙束Pを図8に示す排出位置A,Bに排紙する構成であってもよい。
上記実施形態では、用紙後処理装置70およびシフタ機構90が本発明に係る排紙装置として機能しており、この排紙装置は独立の装置として、画像形成装置に対して外部的に付加される装置であってもよいし、または、画像を形成しないステープルなどの後処理のみを行う装置に内蔵されまたは外部的に付加される装置であってもよい。
上記実施形態では、用紙束の排出方向後端部近傍の1カ所をステープル処理する構成であるが、積み重ねたときの厚みが増加するのであれば、ステープル処理する場所や個数に特に限定はない。また上記実施形態では、用紙束がステープル処理されることにより積み重ねたときの厚みが増加する弊害を取り除く構成であるが、用紙束を積み重ねたときの厚みが増加するような後処理が行われるのであればステープル処理に限定されるものではなく、例えばのり付けや紐綴じなどによる製本等の後処理が行われる場合であっても同様の効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。 上記実施形態における用紙後処理装置の構成を示す概略断面図である。 上記実施形態におけるシフタ機構を排紙方向側から見たときの構造を示す図である。 上記実施形態におけるオフセット部材が図3に示すY方向へ移動したときの構造を示す図である。 上記実施形態における制御部の機能を示すブロック図である。 上記実施形態に係る画像形成装置の処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態におけるマルチステープルモードのサブルーチン処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態における第2用紙スタックトレイ上の排出位置Aまたは排紙位置Bに用紙束Pが排出された様子を示す図である。 上記実施形態におけるシングルステープルモードのサブルーチン処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態における通常オフセットモードのサブルーチン処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態における通常出力モードのサブルーチン処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態における排出位置Aと排出位置Bと交互に用紙束を排紙した場合の画像形成装置のスタック性能と、排出位置Aにのみ用紙束を排紙した場合のスタック性能とを示す図である。
符号の説明
1 …画像形成装置本体部
2 …用紙スタック部
3 …原稿読取部
5 …本体トレイ
6 …画像形成部
7 …給紙部
11…原稿載置台
12…スキャナー光学系
13…露光用光源
17…感光体
18…現像装置
19…転写チャージャ
20…除電装置
21…主帯電器
31…用紙カセット
34…カセット側出紙路
35…手差し給紙路
36…主搬送路
37…反転搬送路
38…排紙搬送路
39…用紙スタック搬送路
41…手差しトレイ
43…レジストローラ
44…定着装置
50…ストッパー
54…第1排出路
55…第2排出路
59…第1用紙スタックトレイ
61…第2用紙スタックトレイ
70…用紙後処理装置
71…後処理搬送路
71b…バイパス
71c…メインパス
74…デフレクタ
75…後処理手段
76…ステープル用プレート
77…幅寄板
78…パドラー
79…ステープラ
82…押出部材
90…シフタ機構
100…オフセット部材
102…オフセットローラ

Claims (5)

  1. 所定の後処理により複数の用紙を用紙束にする用紙後処理手段と、前記用紙束が排出されるトレイと、前記トレイ上の第1の排出位置、または前記第1の排出位置から前記用紙束の排出方向に直交する水平方向へ所定の距離だけ離れた1つ以上の前記トレイ上の第2の排出位置に、前記用紙束を排出するシフト手段とを備える排紙装置であって、
    前記シフト手段は、排出すべき用紙束を、前記トレイ上に直前に排出された用紙束の排出位置とは異なる排出位置に排出することを特徴とする排紙装置。
  2. 前記用紙後処理手段は、前記複数の用紙を所定のステープル針で綴じる後処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の排紙装置。
  3. 前記シフト手段は、前記直前に排出された用紙束を綴じるステープル針と、前記次に排出すべき用紙束を綴じるステープル針とが接触しない距離だけ離れた位置に前記各用紙束を排出することを特徴とする、請求項2に記載の排紙装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の排紙装置と、
    所定の原稿の画像を読み取る原稿画像読取手段と、
    オペレータからの所定の操作入力を受け取る入力手段と、
    前記入力手段により受け取られた前記操作入力に応じ、前記原稿画像読取手段により読み取られた画像に基づいて前記用紙上に画像形成を行う画像形成手段と
    を備える画像形成装置。
  5. 前記シフト手段は、前記入力手段に対する前記操作入力に基づき、前記用紙後処理手段による複数の用紙束の後処理が要求され、または複数の用紙を1部とする用紙群からなる複数部の画像形成が要求されたときに、排出すべき用紙束または用紙群を、前記トレイ上に直前に排出された用紙束または用紙群の排出位置とは異なる排出位置に排出することを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
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