JP2004091130A - シートスタック装置及びこれを用いたシート後処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排出されるシート束を排出方向に沿って搬送するシート束搬送手段と、前記シート束搬送手段の搬送方向の先端部に傾斜した状態で固定配置さ れ、当該シート束搬送手段によって搬送されるシート束を停止させて積載するシート束停止部材と、前記シート束停止部材上に積載されたシート束の満杯状態を検知するフルスタック検知手段とを備えるように構成して課題を解決した。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に組み合わせて使用されるシートスタック装置及びこれを用いたシート後処理装置に関し、特に、シート束を排出方向に沿って移動させる方式のシートスタック装置において、シート束のスタック状態を直接検知する検知手段を設けることでフルスタック検知可能とし、前記シート束に次のシート束を重ねることで安定したシートスタックを行うことを可能としたシートスタック装置及びこれを用いたシート後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置においては、所望の画像を複写乃至プリントし、当該画像形成装置と組み合わせて使用されるシート後処理装置では、所望の画像が複写乃至プリントされた用紙を、1セット毎に綴じたり、孔を開けたりする後処理が施される。
【0003】
ところで、上記シート後処理装置としては、所望の画像が複写乃至プリントされた複数枚の用紙を、中央部において複数箇所で綴じた後、当該中央部で綴じられた複数枚の用紙を、中綴じ部で2つに折り曲げる折り処理を行い、中綴じ製本が可能となるように構成したものがある。
【0004】
かかる中綴じ製本処理を行うシート後処理装置では、中綴じされて2つに折られたシート束を、順次、整列させた状態で重ね合わせて排出するシートスタック装置が用いられている。
【0005】
上記シートスタック装置に関する技術としては、例えば、特願平11−193162号公報に開示されたものが既に提案されている。この特願平11−193162号公報に係るシート処理装置は、搬送された複数枚のシートを綴じる綴じ手段と、該綴じられたシート束を2つ折りする折り手段と、該折り手段により折られたシート束を折り部側から排出する排出口と、該排出したシート束を積載するシート束積載手段と、前記排出口上部に基部を回動自在に設けられ、前記シート束積載手段に排出されるシート束を押えるシート押え手段と、前記シート束積載手段上に排出されたるシート束の折り部を規制可能であって、前記シート束積載手段上をシート排出方向に沿って移動自在のシート束先端規制手段と、を備え、前記シート束積載手段上に排出されたシート束の高さに応じて、前記シート束先端規制手段をシート排出方向と同方向に移動させるように構成したものである。
【0006】
また、上記特願平11−193162号公報に係るシート処理装置は、前記シート束積載手段上のシート束の高さを検知する検知手段と、前記シート束先端規制手段を駆動する駆動手段と、を有し、該シート束高さ検知手段の検知に基づいて前記駆動手段を駆動して前記シート束先端規制手段を所定距離移動させるようにした構成をも含んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特願平11−193162号公報に係るシート処理装置の場合には、シート束積載手段上に排出されるシート束を押えるシート押え手段を備え、前記シートシート束積載手段上に積載されたシート束の高さを、シート押え手段の高さを検知するシート束高さ検知手段によって検知し、当該シート束高さ検知手段によってシート束高さの検知結果に基づいて、駆動手段を駆動してシート束先端規制手段を所定距離移動させるように構成されている。
【0008】
そのため、上記特願平11−193162号公報に係るシート処理装置の場合には、図12に示すように、シート束先端規制手段101がリミット位置まで移動しきってしまい、シート束高さ検知手段102によってシート押え手段103が所定の高さまで上昇したことを検知した時点がフルスタック検知となっているが、シート束積載手段104上に排出されたシート束105を除去するときに、シート押え手段103やシート束先端規制手段101が邪魔となって、シート束105の除去作業が煩雑であり、作業性が悪いという問題点を有していた。
【0009】
また、上記特願平11−193162号公報に係るシート処理装置の場合には、シート束高さ検知手段の検知に基づいて駆動手段を駆動して、シート束先端規制手段を所定距離移動させるように構成しているため、シート束を構成するシートの枚数やシートのサイズが異なると、シート束先端規制手段の移動距離を変化させる制御を行わなければならず、制御が複雑となるという問題点をも有していた。
【0010】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、シート束のフルスタックが検知された場合に、フルスタックされたシート束の除去作業が容易であり、しかも、シート束を構成するシートの枚数やシートのサイズが異なった場合でも、制御が容易なシートスタック装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、綴じた複数枚のシートを2つに折り曲げたシート束を、排出される毎に順次積載するシートスタック装置において、前記排出されるシート束を排出方向に沿って搬送するシート束搬送手段と、前記シート束搬送手段の搬送方向の先端部に傾斜した状態で固定配置され、当該シート束搬送手段によって搬送されるシート束を停止させて積載するシート束停止部材と、前記シート束停止部材上に積載されたシート束の満杯状態を検知するフルスタック検知手段とを備えたことを特徴とするシートスタック装置である。
【0012】
また、請求項2に記載された発明は、綴じた複数枚のシートを2つに折り曲げたシート束を、排出される毎に順次積載するシートスタック装置において、前記排出されるシート束を排出方向に沿って搬送するシート束搬送手段と、前記シート束搬送手段の搬送方向の先端部に傾斜した状態で固定配置され、当該シート束搬送手段によって搬送されるシート束を停止させて積載するシート束停止部材と、前記シート束停止部材上に積載されたシート束の満杯状態を検知するフルスタック検知手段と、前記フルスタック検知手段の検知結果に基づいて、前記シート束停止部材上に積載されたシート束が許容部数に達したか否かを判別する判別手段とを備えたことを特徴とするシートスタック装置である。
【0013】
さらに、請求項3に記載された発明は、複数枚のシートを綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段によって綴じられたシート束を2つに折り曲げる折り手段と、前記折り手段によって2つに折り曲げられたシート束を排出する排出手段と、前記排出手段によって排出されたシート束を排出方向に沿って搬送するシート束搬送手段と、前記シート束搬送手段の搬送方向の先端部に傾斜した状態で固定配置され、当該シート束搬送手段によって搬送されるシート束を停止させて積載するシート束停止部材と、前記シート束停止部材上に積載されたシート束の満杯状態を検知するフルスタック検知手段とを備えたことを特徴とするシート後処理装置である。
【0014】
また、請求項4に記載された発明は、前記排出手段は、前記折り手段によって2つに折り曲げられたシート束同士を、互いに一部が重なるように前記シート束搬送手段上に排出することを特徴とする請求項3に記載のシート後処理装置である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係るシート後処理装置を適用した画像形成装置としてのデジタル複写機を示すものである。
【0017】
図2において、1はデジタル複写機を示すものであり、このデジタル複写機1には、当該デジタル複写機1で画像が形成された用紙に対して、ステープリングやパンチング等の後処理を施すシート後処理装置50が組み合わせて使用される。また、上記デジタル複写機1とシート後処理装置50との間には、必要に応じて、複数枚のシートを待機させるインターポーザーと呼ばれるシート待機装置90が配設されている。なお、上記デジタル複写機1とシート後処理装置50の間には、必要に応じて、図3に示すように、シートの表裏を反転して排出するシート反転排出装置91などを介在させても良い。
【0018】
図4はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのデジタル複写機を示すものである。
【0019】
図4において、1はデジタル複写機の本体を示すものであり、このデジタル複写機本体1の上部には、原稿2を1枚ずつ分離した状態で自動的に搬送する原稿自動搬送装置(ADF)3と、当該原稿自動搬送装置3によって搬送される原稿2の画像を読み取る画像読取装置4が配設されている。この画像読取装置4は、プラテンガラス5上に載置された原稿2を光源6によって照明し、原稿2からの反射光像を、フルレートミラー7及びハーフレートミラー8、9及びレンズ10からなる縮小光学系を介してCCD等からなる画像読取素子11上に走査露光して読み取るように構成されている。
【0020】
上記画像読取装置4によって読み取られた原稿2の画像情報は、図示しない一時記憶装置に記憶され、必要に応じてIPS(Image Processing System)12によって所定の画像処理が施された後、この画像処理が施された画像情報に応じてROS(Raster Output Scanner)13によって感光体ドラム14上に画像露光が施され、静電潜像が形成される。上記ROS13は、画像情報に応じてレーザービームを出射する半導体レーザー15と、当該半導体レーザー15から出射されるレーザービームを走査するポリゴンミラー16と、当該ポリゴンミラー16によって走査されるレーザービームを、感光体ドラム14上に露光するためのミラー17、18とから構成されている。上記感光体ドラム14は、ROS13による画像露光に先立って、帯電ロールからなる一次帯電器19によって、所定極性の所定の電位に一様に帯電された後、上述したように、ROS13によって原稿2の画像が露光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム14上に形成された静電潜像は、現像装置20によって現像されてトナー像となる。このトナー像は、転写コロトロン21の帯電によってシートとしての転写用紙22上に転写されるとともに、当該トナー像が転写された転写用紙22は、分離コロトロン23の除電によって感光体ドラム14から分離される。上記感光体ドラム14からトナー像が転写される転写用紙22は、複写機本体1の内部に複数配設された給紙カセット24、25、26、27のいずれかより、給紙ロール28によって給紙され、搬送ロール29及びプリレジロール30を介して、レジストゲート31まで一旦搬送されて停止する。そして、上記転写用紙22は、感光体ドラム14の表面に形成されるトナー像と同期して開くレジストゲート31を通過して、当該レジストゲート31の下流側に配設されたレジストロール32によって、感光体ドラム14の表面まで搬送され、上述したように、当該感光体ドラム14の表面に形成されたトナー像が転写された後、感光体ドラム14の表面から分離される。
【0021】
上記感光体ドラム14の表面から分離された転写用紙22は、定着器33へと搬送され、当該定着器33によって転写用紙22上に熱及び圧力でトナー像が定着される。このトナー像が定着された転写用紙22は、定着器33の出口ロール34によって、通常の片面複写の場合には、そのまま排出ロール35により機外の排出トレイ36上に排出される。また、両面複写の場合には、片面にトナー像が定着された転写用紙22は、そのまま排出ロール35によって機外に排出されずに、反転ゲート37によって下向きに搬送方向が変更され、3つのロールが圧接されたトリロール38及び反転ロール39によって、反転通路40へと一旦搬送される。そして、上記転写用紙22は、今度は逆転する反転ロール39及び両面ロール41によって両面用通路42へと搬送され、この両面用通路42からプリレジロール30を介して、レジストゲート31まで一旦搬送されて停止し、上述したように、当該レジストゲート31及びレジストロール32によって、感光体ドラム14上のトナー像と同期して搬送され、トナー像の転写・定着工程が行われた後、排出ロール35によって排出トレイ36上に排出される。
【0022】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム14の表面は、クリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去され、次の画像形成工程に備える。
【0023】
図5は上記の如く構成されるデジタル複写機の画像記録部Aを拡大して示したものである。
【0024】
感光体ドラム14は、帯電ロールからなる一次帯電器19によって、所定極性の所定の電位に一様に帯電された後、当該感光体ドラム14の表面には、ROS13によって原稿2の画像が走査露光され、静電潜像が形成される。この感光体ドラム14上に形成された静電潜像は、現像装置20によって現像されてトナー像となり、このトナー像は、転写前帯電器44による補助帯電を受けた後、前述したように、所望の給紙カセット24〜27から給紙・搬送される転写用紙22上に、転写コロトロン21の帯電によって転写されるとともに、当該トナー像が転写された転写用紙22は、分離コロトロン23の除電によって感光体ドラム14上から分離される。この感光体ドラム14上から分離された転写用紙22は、定着器33へ搬送され、当該定着器33によってトナー像が定着されて、片面複写の場合には、そのまま排出トレイ36上に排出され、両面複写の場合には、裏面への画像形成工程が繰り返される。
【0025】
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム14の表面は、クリーニング装置43のクリーニングブラシ45等によって残留トナーや紙粉等が除去された後、イレーズランプ46による露光を受け、残留電荷が消去されて、次の画像形成工程に備えるようになっている。
【0026】
図2はこの発明の実施の形態1に係るシート後処理装置をデジタル複写機と共に示すものである。
【0027】
このシート後処理装置50は、図2に示すように、デジタル複写機1で画像が形成された転写用紙22等のシートに対して、ステープリングやパンチング、あるいはオフセット排出等の後処理を施すように構成されている。上記シート後処理装置本体50の左側面には、シート待機装置90を介して、デジタル複写機1と接続した状態で、当該シート待機装置90から排出される用紙22を導入する導入口51が設けられているとともに、当該導入口51の内側には、用紙22を搬送するための搬送ローラ対52が配設されている。また、上記搬送ローラ対52の直後には、当該搬送ローラ対52によって搬送される用紙22に対して、パンチング処理を施す穿孔手段としてのパンチャー53が配設されている。上記パンチャー53の下流側は、用紙搬送路が上方と下方の2つに分岐しており、当該用紙搬送路のうち、上方に分岐した用紙搬送路54は、更に転写用紙22をそのまま排出トレイ55上に排出するための用紙搬送路56と、転写用紙22のエッジを綴じるステープリング処理を施した後、オフセットキャッチトレイ57上に排出するための用紙搬送路58とに分岐しており、各用紙搬送路54、56、58には、転写用紙22を搬送するための搬送ローラ対が適宜配設されている。上記用紙搬送路58へと搬送された転写用紙22は、パドル59やタンパー60等によって整列された後、エッジを綴じるステープラー61によって、ステープリング処理が施されて、オフセットキャッチトレイ57上に排出される。なお、このオフセットキャッチトレイ57は、排出するシート束の数が増えるにつれて自動的に下方に移動するように構成されている。
【0028】
一方、下方に分岐した用紙搬送路62の下方には、図2に示すように、複数枚の転写用紙22からなる1セットのシートを中綴じ製本するため、当該複数枚の転写用紙22を縦型に紙揃えする紙揃え用のトレイ63が、斜めに若干傾斜した状態で縦方向に沿って配設されている。また、上記用紙搬送路62にも、転写用紙22を搬送するための搬送ローラ対が適宜配設されているとともに、当該用紙搬送路62の下端部には、転写用紙22を整列した状態で搬送するためのパドル付きの搬送ローラ対64が設けられている。なお、上記下方に分岐した用紙搬送路62は、図2に示すように、上方に分岐した用紙搬送路54とバイパス用の通路62aを介して直接つながっている。さらに、上記縦型の紙揃え用トレイ63の下端部には、転写用紙22の先端部(下端部)を所定の位置に位置決めするエンドガイド65が、上下方向に沿って移動可能に配設されているとともに、転写用紙22の下端部を整列させるためのパドル66が設けられている。
【0029】
また、上記紙揃え用のトレイ63の上端部には、図2に示すように、当該紙揃え用のトレイ63上に整列される転写用紙22の幅方向の端部を揃えるタンパー67が両側に設けられており、当該タンパー67の前面の空間は、図2及び図6に示すように、広く開放されているため、当該タンパー67の領域で転写用紙22がジャムした場合でも、容易に取り出し可能となっている。さらに、上記紙揃え用のトレイ63の下端部には、上述したように、転写用紙22の先端部(下端部)を所定の位置に位置決めするエンドガイド65が配設されているが、このエンドガイド65の前面の空間も、図2及び図6に示すように、広く開放されているため、当該エンドガイド65の領域で転写用紙22がジャムした場合でも、容易に取り出し可能となっている。なお、図6中、68はエンドガイド65の近傍に設けられたガイド板を示している。
【0030】
更に、上記紙揃え用のトレイ63には、図2に示すように、当該紙揃え用トレイ63上に整列された複数枚の転写用紙22に対して、中綴じを行う中綴じ用のサドルステープラ70(綴じ手段)が配設されているとともに、当該サドルステープラ70の上部には、中綴じされた複数枚の転写用紙22に対して、中折りを行うナイフエッジ71と中折り用の複数組のローラ対72からなる中折り手段73が配設されている。そして、上記中折り手段73によって中折り処理された複数枚の転写用紙22は、排出ローラ対74によって、シートスタック装置75上に順次排出されるように構成されている。
【0031】
ところで、この実施の形態に係るシートスタック装置では、綴じた複数枚のシートを2つに折り曲げたシート束を、排出される毎に順次積載するシートスタック装置において、前記排出されるシート束を排出方向に沿って搬送するシート束搬送手段と、前記シート束搬送手段の搬送方向の先端部に傾斜した状態で固定配置され、当該シート束搬送手段によって搬送されるシート束を停止させて積載するシート束停止部材と、前記シート束停止部材上に積載されたシート束の満杯状態を検知するフルスタック検知手段と、前記フルスタック検知手段の検知結果に基づいて、前記シート束停止部材上に積載されたシート束が許容部数に達したか否かを判別する判別手段とを備えるように構成されている。
【0032】
すなわち、この実施の形態に係るシートスタック装置75は、図2に示すように、シート後処理装置50の一側面において、排出手段としての排出ロール対74の下方に、水平方向に沿って突出するように装着されている。このシートスタック装置75は、上記の如く、シート後処理装置50の一側面に水平方向に沿って突出したシートスタック装置本体76を備えており、当該シートスタック装置本体76は、上端面76aが平坦で、平面形状が略長方形のテーブル状に形成されている。上記シートスタック装置本体76は、図7に示すように、その上端面76aの幅方向の中央部が開口されており、当該開口部77の内部には、シート後処理装置50から排出されるシート束を、排出方向に沿って搬送するシート束搬送手段としての2本のシート束搬送ベルト78、78が平行に配設されている。上記2本のシート束搬送ベルト78、78は、図1及び図7に示すように、駆動ロール79と従動ロール80との間に所定のテンションで張架されており、駆動ロール79は、駆動モーター81によってタイミングベルト82やギア等を介して回転駆動されるように構成されている。そして、上記2本のシート束搬送ベルト78、78は、駆動モーター81を所定のタイミングで回転駆動することによって、シート後処理装置50から排出されるシート束同士を、互いに一部が重なるように搬送するようになっている。
【0033】
また、上記シートスタック装置本体76の先端部には、シート束搬送ベルト78、78によって搬送されるシート束86を停止させ、当該シート束86を略扇形状に積載するように、所定の角度だけ傾斜した状態でシート束停止部材83が固定配置されている。このシート束停止部材83は、図1に示すように、合成樹脂等によって所定の厚みを有する平板状に形成されており、当該シート束停止部材83は、例えば、45度の傾斜角度でシートスタック装置本体76の先端部に固定配置されるが、その傾斜角度を調整可能に構成しても良い。
【0034】
さらに、上記シートスタック装置本体76には、図1に示すように、シート束停止部材83よりも所定の距離Lだけ手前側の幅方向の一端部に、シート束停止部材83上に略扇形状に積載されたシート束86の満杯状態を検知するフルスタック検知センサー84が取り付けられている。このフルスタック検知センサー84は、シートスタック装置本体76の幅方向の一端部に立設されたアーム部材85に装着されている。このアーム部材85は、図1及び図7に示すように、シート束停止部材83よりも所定の距離Lだけ手前側の位置に立設されており、当該アーム部材85の所定の高さHの位置に、図7に示すように、シート束搬送ベルト78、78側を向けて配設されている。上記フルスタック検知センサー84は、光学式の反射型センサーからなり、シート束停止部材83及びシート束搬送ベルト78、78上に所定量のシート束86が載置されて満杯になると、当該シート束の側面から光が反射されることにより、シート束86の満杯状態を検知するものである。
【0035】
また、上記フルスタック検知センサー84は、図示しないCPU等からなる判別手段に接続されており、この判別手段は、フルスタック検知センサー84の検知結果に基づいて、前記シート束停止部材83上に積載されたシート束86が許容部数に達したか否かを判別するように構成されている。
なお、図1中、符号88は、シートスタック装置本体76上面の先端部近傍に設けられた紙無しセンサーを示している。
【0036】
以上の構成において、この実施の形態に係るシートスタック装置を適用したシート後処理装置では、次のようにして、シート束のフルスタックが検知された場合に、フルスタックされたシート束の除去作業が容易であり、しかも、シート束を構成するシートの枚数やシートのサイズが異なった場合でも、制御が容易となっている。
【0037】
すなわち、この実施の形態に係るシートスタック装置75を適用したシート後処理装置50には、図2に示すように、デジタル複写機1で画像が記録された転写用紙22が、インターポーザーと呼ばれるシート待機装置90を介して搬送されてくる。すると、シート後処理装置50では、必要に応じて、複数枚の転写用紙22が、図8に示すように、サドルステープラ70によって搬送方向の中央部が2箇所中綴じされた後、中折り手段73によって2つに折り曲げられた状態で、排出ローラ対74によって排出される。
【0038】
上記シート後処理装置50の排出ローラ対74によって排出されたシート束86は、図9(a)に示すように、シートスタック装置本体76の2本のシート束搬送ベルト78、78上に、折り曲げ部87を搬送方向の先端側に向けて載置される。その際、上記シート後処理装置50の排出口に設けられた図示しないイグジットセンサーによって、シート束86の排出が検知されると、シートスタック装置本体76は、図10に示すように、駆動モーターを所定時間だけ回転駆動して、シート束搬送ベルト78、78によってシート束86を所定量だけ搬送した後、停止させる。
【0039】
その後、上記シート後処理装置50から次のシート束86が排出されると、このシート束86は、図9(b)に示すように、前のシート束86に一部が重なるように、2本のシート束搬送ベルト78、78上に載置される。
【0040】
シート後処理装置50からシート束86が排出される毎に、上記の動作が繰り返され、最後に、図10に示すように、駆動モーターを所定時間だけ連続的に駆動して、シート束86がシート束停止部材83上に載置される。すると、上記2本のシート束搬送ベルト78、78によって搬送されるシート束86のうち、その最初のシート束86は、傾斜したシート束停止部材83上に、折り曲げ部87を先端にした状態で載置され、続くシート束86は、シート束停止部材83上に載置されたシート束86の上に更に乗り上げるように載置される。綴じた状態で2つに折り曲げられたシート束86は、周知のように、折り曲げられた先端の幅が広く、綴じ位置と反対側の自由端は、略シートの厚みに等しくなるように、幅が狭くなるように折り曲げられている。そのため、上記2本のシート束搬送ベルト78、78によって搬送されるシート束86は、所定の角度だけ傾斜した状態で固定配置されたシート束停止部材83上に順次積載されていくと、図9(c)に示すように、幅の広い折り曲げ部87側を上にした状態で、略扇形状を描くようにシート束停止部材83上に積載される。このとき、2本のシート束搬送ベルト78、78で搬送される後続のシート束86は、図9(c)(d)に示すように、略扇形状を描くように積載されたシート束86の最後のシート束86の表面に沿って起立した状態に積載されていく。そして、上記シート束停止部材83上に所定量のシート束が積載されると、図9(d)に示すように、最後のシート束86は、略垂直に起立した状態となる。
【0041】
図11は図1に示すシートスタック装置75を実際に試作し、シート束86の排出及びスタック状態を確認する実験を行った状態を写真で撮影し、これを模式図としたものである。
【0042】
この図11から明らかなように、上記の動作を実行することにより、図9(c)及び(d)に示す状態が実際に実現することができ、図9(c)に示すように、シート束停止部材83上に積載されるシート束86が、フルスタック検知センサー84で検知された状態で、シート束86が満杯となったと判別することができる。
【0043】
なお、排出されるシート束86の数が少ない場合は、図9(d)に示すように、最後のシート束86が略垂直に起立した状態とならないこともあるのは勿論である。
【0044】
すると、上記シート束停止部材83上にフルスタックされたシート束86は、シートスタック装置本体75上のシート束停止部材83より手前に、所定の距離Lだけ離れた位置に配置されたフルスタック検知センサー84によって検知されるように構成されている。このフルスタック検知センサー84は、図7に示すように、シートスタック装置本体76上に立設されたアーム部材85の上端部に、所定の高さHとなるように配設されている。
【0045】
したがって、排出されるシート束86のシートの枚数やサイズによって、図9(d)に示すように、フルスタック検知センサー84がシート束86の満杯を検知したときに、シート束停止部材83上に載置されるシート束86の数が決まるため、当該フルスタック検知センサー84が満杯を検知したときに、所定数のシート束86がシート束停止部材83上に載置されていることになる。
【0046】
よって、シートスタック装置本体76は、フルスタック検知センサー84が満杯を検知したときに、デジタル複写機1のユーザーインターフェイスや、パソコン等に、シート束86が満杯となったことをユーザーに知らせるメッセージを表示し、ユーザーにシートスタック装置本体76上からシート束86を除去するように促す。
【0047】
そして、更にシート束86の排出を行う場合には、上記の動作を繰り返すようになっている。
【0048】
このように、上記実施の形態では、シートスタック装置本体76上にシート束86の排出を妨げる部材がないため、シート束のフルスタックが検知された場合に、フルスタックされたシート束86の除去作業が容易であり、しかも、シート束を構成するシートの枚数やシートのサイズが異なった場合でも、シート束搬送ベルト78、78によるシート束86の搬送量などを制御すれば良く、制御も極めて容易となっている。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、シート束のフルスタックが検知された場合に、フルスタックされたシート束の除去作業が容易であり、しかも、シート束を構成するシートの枚数やシートのサイズが異なった場合でも、制御が容易なシートスタック装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係るシートスタック装置を適用したシート後処理装置の要部を示す構成図である。
【図2】図2はこの発明の実施の形態1に係るシート後処理装置を画像形成装置と組み合わせて使用した状態を示す構成図である。
【図3】図3はこの発明の実施の形態1に係るシート後処理装置を画像形成装置と組み合わせて使用した状態の他の態様を示す構成図である。
【図4】図4はこの発明の実施の形態1に係るシート後処理装置が使用される画像形成装置としてのデジタル複写機を示す構成図である。
【図5】図5は画像形成部を示す構成図である。
【図6】図6はこの発明の実施の形態1に係るシート後処理装置の要部を示す構成図である。
【図7】図7はこの発明の実施の形態1に係るシートスタック装置を示す構成図である。
【図8】図8は綴じられて2つに折り曲げられたシート束を示す説明図である。
【図9】図9はこの発明の実施の形態1に係るシートスタック装置の動作を示す説明図である。
【図10】図10はこの発明の実施の形態1に係るシートスタック装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】図11はこの発明の実施の形態1に係るシートスタック装置の動作を示す模式図である。
【図12】図12は従来のシートスタック装置を示す構成図である。
【符号の説明】
50:シート後処理装置、74:排出ローラ対、75:シートスタック装置、78:シート束搬送ベルト、83:シート束停止部材、84:フルスタック検知センサー。
Claims (4)
- 綴じた複数枚のシートを2つに折り曲げたシート束を、排出される毎に順次積載するシートスタック装置において、
前記排出されるシート束を排出方向に沿って搬送するシート束搬送手段と、前記シート束搬送手段の搬送方向の先端部に傾斜した状態で固定配置され、当該シート束搬送手段によって搬送されるシート束を停止させて積載するシート束停止部材と、前記シート束停止部材上に積載されたシート束の満杯状態を検知するフルスタック検知手段とを備えたことを特徴とするシートスタック装置。 - 綴じた複数枚のシートを2つに折り曲げたシート束を、排出される毎に順次積載するシートスタック装置において、
前記排出されるシート束を排出方向に沿って搬送するシート束搬送手段と、前記シート束搬送手段の搬送方向の先端部に傾斜した状態で固定配置され、当該シート束搬送手段によって搬送されるシート束を停止させて積載するシート束停止部材と、前記シート束停止部材上に積載されたシート束の満杯状態を検知するフルスタック検知手段と、前記フルスタック検知手段の検知結果に基づいて、前記シート束停止部材上に積載されたシート束が許容部数に達したか否かを判別する判別手段とを備えたことを特徴とするシートスタック装置。 - 複数枚のシートを綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段によって綴じられたシート束を2つに折り曲げる折り手段と、前記折り手段によって2つに折り曲げられたシート束を排出する排出手段と、前記排出手段によって排出されたシート束を排出方向に沿って搬送するシート束搬送手段と、前記シート束搬送手段の搬送方向の先端部に傾斜した状態で固定配置され、当該シート束搬送手段によって搬送されるシート束を停止させて積載するシート束停止部材と、前記シート束停止部材上に積載されたシート束の満杯状態を検知するフルスタック検知手段とを備えたことを特徴とするシート後処理装置。
- 前記排出手段は、前記折り手段によって2つに折り曲げられたシート束同士を、互いに一部が重なるように前記シート束搬送手段上に排出することを特徴とする請求項3に記載のシート後処理装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2010159144A (ja) * | 2009-01-09 | 2010-07-22 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 用紙処理装置及び画像形成システム |
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KR102623970B1 (ko) * | 2023-06-05 | 2024-01-11 | 주식회사 한맥시스템 | 바코드 인쇄기의 라벨 스태커 |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002254766A patent/JP2004091130A/ja active Pending
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