JP2005272145A - シート排出装置及びこれを備えたシート処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シートを排出トレイへ排出するときのジャムの発生をより確実に防止すると共に、排出トレイ上でのシートの排出方向の整合性を高める。
【解決手段】 シートの排出開始時には突起部材53によってシートにコシを付け、シートの排出途中で突起部材53によるコシ付けが弱められてコシ付けが弱められた状態で排出トレイ19上へ放出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シート排出装置及びこれを備えたシート処理装置に関する。
従来、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、画像形成部と原稿を読み取る画像読取装置とを備え、この画像読取装置により読み取った画像情報に基づいて画像を形成するようにしたものがある。
ここで、このような従来の画像形成装置に設けられた画像読取装置、或は単体としての画像読取装置においては、シート排出装置の一例である、原稿を連続的に給送する自動原稿搬送装置が備えられている。そして、このような自動原稿搬送装置(ADF)においては、載置台に載置された複数の原稿を一枚ずつ分離給送して画像読取部まで搬送し、更には原稿の表裏を反転させて排出する等の機能を備えたものが種々提案されている。
ところで、このような自動原稿搬送装置を備えた画像読取装置における原稿画像読取方式としては、原稿をプラテン上に載置し、画像読取手段を移動させながら画像情報を光学的に読み取る固定読み方式と、画像読取手段をプラテン上の所定箇所に固定し、原稿を搬送させながら画像情報を光学的に読み取る流し読み方式に大別される。
そして、近年においては、一定時間内にどれだけ処理できるか等の生産性の向上、装置の小型化といった利点から、主として流し読み方式が採用されている。なお、この流し読み方式の場合、両面原稿に対応するための反転パスも最小限に抑えることができる。
ところが、このような従来のADF80においては、特に、シートである原稿Pの剛性が小さい場合、言い換えれば、原稿Pのコシが弱い場合、離間状態の排出ローラ対16を通過するときに、図9に示すように原稿先端部が排出トレイ19にもたれ、排出トレイ19上でまるまり、ジャムに至る場合がある。
そこで、従来は、この対策として、図10に示すように、排紙ガイド下51aに、原稿Pのコシを付けるためのリブ55を設けるようにしている(特許文献1参照。)。そして、リブ55により、原稿Pのコシを付けるることにより、原稿Pが排出トレイ19上でまるまることによる、原稿Pのジャムを防ぐようにしている。
特開2002−226114号公報
ところが、このような従来のADF80及びこれを備えた画像読取装置において、このようにリブ55によって原稿Pにコシを付けた場合、原稿Pのジャムを防ぐことはできるが、原稿Pの後端部も剛性が高まる。このため、当接状態となった排出ローラ対16により原稿Pの後端を蹴りだしてシートを排出トレイへ放出する際、コシが付けられていることにより原稿Pが飛び過ぎてしまい、シートを排出する方向の整合不良を起こしてしまう。また、飛びすぎた場合には、原稿Pが排出トレイ19から落下してしまう場合がある。
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、シートを排出トレイへ排出するときのジャムの発生をより確実に防止すると共に、排出トレイ上でのシートの排出方向の整合性を高めることのできるシート排出装置を提供することを目的とする。
本発明のシート排出装置は、シートが搬送されるシート搬送路と、前記シート搬送路を搬送されたシートを排出する排出口と、前記排出口から排出されたシートが積載される排出トレイと、前記排出口から排出されるシートにコシを付けるためのコシ付け手段と、を有し、前記コシ付け手段は、前記排出口からのシートの排出開始時にシートにコシを付け、シートが垂れるような状態で前記排出トレイへ放出されるようにシート排出途中でシートへのコシ付けを弱める。
シートを排出トレイへ排出するときのジャムの発生をより確実に防止すると共に、排出トレイ上でのシートの排出方向の整合性を高める。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図6は、画像読取装置を備えた画像形成装置の一例である複写機の全体構成を示す図であり、複写機本体200Aは、画像入力部200と、画像出力部300とから構成されている。また、画像入力部200の上部には自動原稿搬送装置であるADF80が設けられ、画像出力部300の側方にはフィニッシャ400が設けられている。
ここで、画像出力部300には、記録媒体であるシートSを収納する上段カセット800、下段カセット802、手差しガイド804、シートデッキ808が設けられている。そして、画像形成の際、上段カセット800、下段カセット802に収容されたシートSは、夫々給送ローラ801,803と不図示の分離爪によって一枚ずつ分離給送され、レジストローラ806へと導かれる。
また、手差しガイド804に積載されたシートも同様に、一枚ずつ給送ローラ対805を介してレジストローラ806へと導かれる。なお、シートデッキ808は内部にモータ等によって昇降する中板808aを備えており、中板808a上に積載収納されたシートSは給送ローラ809と、不図示の分離爪によって一枚ずつ分離給送され、搬送ローラ810を介してレジストローラ806へと導かれる。
一方、画像形成の際、画像入力部200において読み込まれた一枚の原稿Pに対し、設定されたコピー枚数に応じて感光体ドラム812上にトナー像が形成される。そして、コピー枚数分のシートSは、カセット800、802等のいずれかから画像が感光体ドラム812に形成されるごとに送り出された後、レジストローラ806により感光体ドラム812と位置あわせをして画像形成部300Aへと搬送される。
ここで、画像形成部300Aにおいて、感光体ドラム812の周囲には光学系813、現像器814、転写帯電器815、分離帯電器816が備えられており、一様に帯電された感光体ドラム812の表面上に光学系813からレーザ光を照射することにより、静電潜像が形成され、現像器814によってトナー像が形成された後に、転写帯電器815によってシートSにトナー像が転写されるようになっている。
この後、感光体ドラム812に吸着したシートSは分離帯電器816によって剥離され、トナー像を転写されたシートは搬送ベルト817によって定着装置818へと送られ、熱と圧力を印加されることにより定着される。そして、定着装置818を通過したシートは搬送ローラ819によってフラッパ820へと導かれ、排出ローラ821によって中間トレイ900へ送られるか、又はシート処理装置400へと排出される。
なお、中間トレイ900はシートを再給送するためのものであり、シートの両面に画像を形成する場合(両面記録)、或いはシートの片面に画像を重ねて形成する場合(多重記録)に、一度画像を形成されたシートを積載するようになっている。
ここで、中間トレイ900には搬送ローラ901、搬送ベルト902、フラッパ903、搬送ベルト904、搬送ローラ905が備えられており、両面記録の場合にはパス906を通して中間トレイ900にシートを導き、多重記録の場合にはパス907を通して中間トレイ900にシートSを導くようにしている。
さらに、このように中間トレイ900に載置されたシートは、補助ローラ909、910、正逆転分離ローラ対911の作用によって、下方から一枚ずつ分離されて再給送される。再給送されたシートは搬送ローラ913、914、915、及び搬送ローラ810、レジストローラ806を介して画像形成部300Aに導かれて画像が形成される。そして、画像形成後は、前述と同様にして排出される。
なお、複写機本体200Aから排出された画像形成済みのシートは、フィニッシャ400に排出される。そして、フィニッシャ400において、ノンソートモードの場合にはバッファローラ401、フラッパ402、ノンソートモードパス403を介し、ローラ404によってサンプルトレイ405上に排出、積載される。
またソートモードの時には、バッファローラ401、フラッパ406、ソートモードパス407を介し、排出ローラ408により処理トレイ409上に排出され、一時的に積載される。そして、この後、処理トレイ409上のシート束は図示しない整合部材によりシート搬送方向と交差する方向の両端部が整合され、必要に応じてシート束の後端部がステイプラ410によって綴じ処理された後に、束排出ローラ対411によってスタックトレイ412上に排出、積載される。部数が複数の場合にはシート束毎にシート搬送方向と構成する方向を整合部材でずらして積載する丁合処理をおこなう。
ところで、ADF(Auto Document Feeder)80は画像入力部200に対して開閉可能に構成されており、プラテン18上に載置した原稿を押圧するよう作用する。また、ADF80には、原稿とプラテン18を押圧するような押圧部材(図示せず)がプラテン18全面を覆うように設けられている。
ADF80において、原稿画像を読み取る際、まず図7に示す給送トレイ11上のシートとしての原稿Pは、給送ローラ1により順次その最上位の原稿Pから繰り出された後、分離部3,4により1枚ずつ分離され、この後、レジストローラ21によって斜行を矯正され、大径ローラ24及びローラ23,24,25によってUターン搬送される。
ここで、大径ローラ24の下面(ローラ23、25の間)の水平パスには、シートガイドを兼ねたプラテンガラス(透明ガラス)18aが設けられ、さらに透明ガラス18aの下方にはスキャナユニット204が停止(固定)している。
そして、このように停止しているスキャナユニット204によってADF80によって搬送されている原稿の画像を画像読取部80Aが読み取る。即ち、原稿画像を読み取る際には、プラテンガラス18aの下方で停止(固定)しているスキャナユニット204によりプラテンガラス18aを通過する原稿Pに光を照射し、この反射光をミラー205,206及びレンズ207を介してイメージセンサ208に入力することにより、原稿Pの画像情報を読み取る。なお、大径ローラ24は読取部まわりのローラ22、23間の速度差をなくすために大径に構成されている。
一方、画像が読み取られた原稿Pは、プラテンガラス18aと、他のプラテンガラス18間に配設されたすくい取り部材50によって再びADF80内へ導かれた後、排出ローラ16対へと導かれる。
原稿の片面を読み取る片面読取モードの場合は、排出ローラ対16によってシート積載部である排出トレイ19上に排出される。
一方、原稿の両面を読み取る両面読取モードの場合、排出ローラ16の反転及び不図示のフラッパの切り換えにより、スイッチバック搬送されてローラ22と大径ローラ24からなる斜行矯正部へと給送される。そして、この斜行矯正部において斜行が矯正された後、再度プラテンガラス18a上を通過し、この際、原稿Pの裏面画像が読み取られ、この後、排出ローラ対16によって排出トレイ19上に排出される。
ADF80においては、小型化を図るため、大径ローラ24の径を小さくして反転用のパスを短く形成してある。反転用のパスが短いと(つまり、大径ローラ24とローラ22,23,25により構成される反転部が小さいと)、A3サイズなどのように長い原稿の両面を読み取るためにフラッパ54を切り換えて原稿Pを反転させる際、原稿Pが排出ローラ対16のところで、自紙先端Pfと後端Pbとが摺接しながらすれ違う。
また、排出ローラ対16によってスイッチバックされた後に大径ローラ24とローラ22とによって搬送される先行原稿と、大径ローラ24とローラ25によって排出トレイ19の方へ搬送される後行原稿とは排出ローラ対16が設けかれている箇所においてすれ違うように搬送される。
原稿Pのすれ違いによって先端と後端とが摺接すると、摺接による負荷によって原稿Pを円滑に反転搬送することができない。よって、すれ違う場合には、排出ローラ対16を構成する駆動ローラ16aと従動ローラ16bのうち従動ローラ16bを駆動手段であるソレノイドSにより、駆動ローラ16aから離間する。排出ローラ対16を離間状態とすることにより、原稿Pの先端と後端との摺接が緩和されると共には原稿の先端が排出ローラ対16に当接することがなくなる。同様に先行原稿と後行原稿とがすれ違う際にも排出ローラ対は離間する。
なお、このように排出ローラ対16を離間状態とした場合、原稿Pの先端部Pfは、少なくとも大径ローラ24とローラ22とにより、排出トレイ19の方へと搬送される。また、原稿Pの後端部Pbは、排出ローラ対16に最も近い上流側のローラ対24,25のニップを抜ける前に排出ローラ対16が離間状態から当接状態に戻る。当接状態となった排出ローラ対16により原稿は挟持されて排出トレイ19へ排出される。
次にADF80のシート排出部近傍の構成について詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシート排出装置の一例である、画像読取装置に設けられたADF80におけるシート排出部付近の構成を示す図である。
同図において、51及び52は排出ローラ対16のシート排出方向上流側に設けられた排紙下ガイド及び排出上ガイドである。排出下ガイド51及び排出上ガイド52により、搬送手段を構成する大径ローラ24(搬送ローラ)と従動ローラ25により搬送された原稿を、接離可能なローラ対である排出ローラ対16へと案内するシート搬送路Rが形成されている。シート搬送路Rの端部には、シートが装置外へ排出される際に通過する排出口Eが設けられている。
シート搬送通路Rの底面を構成するガイド部材である排出下ガイド51の排出ローラ対16近傍には、原稿と当接して上方に撓ませることにより、シート排出中の原稿にコシを付ける(剛性を高める)ための突起部材53(リブ)が上方に突出するように設けられている。
排出ローラ対16のうちの一方のローラである従動ローラ16bは、A3等のラージサイズの原稿を反転させて裏面画像を読み取る際に発生する排出ローラ対16でのすれ違い(図8参照)に対応するために、駆動手段であるソレノイドSにより、駆動ローラ16aに対し接離可能に構成されている。そして、原稿の先端部が、排出ローラ対16に進入してくる場合には、排出ローラ対16は図2に示すような離間状態となるように制御部CによってソレノイドSが制御される。
本実施の形態において、突起部材53の高さを、排出ローラ対16を構成する従動ローラ16bが排紙下ガイド51側に移動して排出ローラ対16が離間状態となったときには原稿Pが突起部材53に当接して撓みながら通過し、排出ローラ対16が当接状態のときには原稿Pが撓むことなく通過するような高さに設定している。即ち、突起部材53と排出ローラ対16とによってこし付け手段が構成されている。
具体的には、突起部材53の頂点の高さ位置を、排出ローラ対16の接点、即ち駆動ローラ16aと従動ローラ16bとのニップの高さ位置と、排紙下ガイド51の底面との間になるようにすると共に、従動ローラ16bが排紙下ガイド51側(下方)に移動した際、従動ローラ16bの上端より突起部材53の頂点が上方に突出するようにしている。ここで、従動ローラ16bの上端より上方とは、従動ローラ16bの上端を通過する水平面よりも上方であることをいう。
突起部材53の高さをこのように設定することにより、排出ローラ対16が離間すると、従動ローラ16bが突起部材53よりも下方に位置する。よって、図3の側面図に示すように、原稿の中央部分が突起部材53に当接して、原稿の排出方向と垂直な断面において湾曲するように原稿Pは撓む。本実施形態では突起部材53によって原稿の両端部が下方向となるように原稿が撓みながら搬送される。
原稿Pの両端部が下方向に撓むことにより、シートにコシが付けられてシート面と垂直な方向の原稿Pの剛性が高まる。原稿にコシが付けられることによって、原稿の排出途中で、図2に示すように先端部が排出トレイ19にもたれることなく原稿Pは搬送される。このように、突起部材53によって搬送中の原稿Pにコシが付けられることにより、既述した図9に示したような先端部が排出トレイ19にもたれることで発生する、まるまりによるジャムの発生を防止することができる。ここでの原稿の排出途中とは、原稿の先端が排出口Eから装置外へ突出した状態で搬送されている最中のことである。
なお、本実施の形態において、突起部材53を搬送方向と直交する方向の略中央部に一つ設けているが、突起部材53を排出ローラ対の16の軸方向に複数設けても良い。突起部材53を複数設けた場合には、原稿は幅方向に波打つようになり、より強くコシが付けられた状態で搬送される。
一方、このように原稿Pを排出トレイ19に向けて排出(搬送)している途中(シートの排出途中)であって、原稿の後端部が、大径ローラ24と従動ローラ25との当接位置を通過する前に、従動ローラ16bは上昇し、図4に示すように排出ローラ対16は当接状態となる。従動ローラ16bを上昇させるタイミングは、原稿が所定位置を通過したことを検知するセンサFからの信号に基づく。即ちセンサFが原稿の後端の通過を検知すると、その検知結果に基づいて制御部CがソレノイドSを制御して従動ローラ16bを上昇させて駆動ローラ16aに当接させる。
既述したように突起部材53の頂点の高さを、排出ローラ対16が当接状態のときには、原稿Pが撓むことなく通過するような高さに設定してある。言い換えれば、排出ローラ対16が当接状態になると突起部材53による原稿へのコシ付けが弱まるように構成されている。本実施形態では図5に示すように突起部材53の頂点の高さ位置が、排出ローラ対16の接点の高さ位置と同じになるように設定していることから、排出ローラ対16が当接状態となったとき、原稿Pは撓むことなく通過する。
排出ローラ対16が当接状態になった後、原稿は排出ローラ対16によって狭持されて排出ローラ対16の回転によって搬送され、突起部材53による原稿のコシ付けが弱まった状態で、排出トレイ1へ排出ローラ対16によって放出される。
なお、ここでは排出ローラ対16が当接した際の突起部材53の頂点の高さ位置が排出ローラ対16の接点と同じ位置である構成を例示したが、排出ローラ対16が当接状態となったときに原稿が突起部材によって撓まない位置に突起部材53の頂点が位置すればよい。よって突起部材53の頂点の高さ位置を排出ローラ対16の接点における接線(ニップ線)よりも下方に位置するように設定してもよい。また、突起部材53の頂点が排出ローラ16のニップ線よりもわずかに上方に位置していてもシートの先端側が排出トレイ19の方に垂れる程に原稿のこし付け状態が弱まっていればよい。
原稿Pが突起部材53によって撓まされていない状態で、つまり原稿のコシが弱まった状態で、排出ローラ16によって放出されるために、当接状態となった排出ローラ対16により原稿Pの後端を蹴りだして原稿を排出トレイ19へ放出する際、図10に示したような原稿放出時の飛び過ぎ(シート排出方向の整合不良)や飛び過ぎによる排出トレイ19からの落下を防止することができる。
上記の実施形態では、排出下ガイド51に突起部材53を設け、この突起部材53の高さを、排出ローラ対16が離間状態となったときには原稿が突起部材53に当接して撓みながら通過し、排出ローラ対16が当接状態のときには原稿が撓むことなく通過するような高さに設定してある。よって、排出ローラ対16を離間状態として原稿のコシを強めた状態で、原稿先端側が排出口Eを通過するように排出(搬送)することができて、ジャムの発生を防止することができる。また、排出口Eからの原稿の排出途中に排出ローラ対16を当接状態として原稿が排出トレイ19側に垂れるように原稿のコシを弱めた状態で、搬送ローラ16から排出トレイ19へ原稿が放出されることにより、原稿の放出時における原稿の飛び過ぎ(原稿排出方向の整合不良)や排出トレイ19からの落下を防止することができ、原稿を確実に排出トレイ19に排出することができる。
なお、もともとコシの強い原稿もあり、このような原稿に対してさらにコシ付けを行う必要はないことから、コシの強い原稿を排出する場合は、排紙下ガイド51に突起部材53を、不図示の付勢手段たるばねにより原稿側に付勢した状態で設けるようにしても良い。
そして、このように突起部材53を原稿側に付勢した状態で設けることにより、コシが強い原稿が搬送(排出)される場合、排出ローラ対16が離間状態になると、突起部材53は原稿に押圧されて排紙下ガイド51側にばねの付勢力に抗して退避するようになる。これにより、コシが強い原稿に対してさらにコシを付けることはなくなり、また突起部材53による原稿への負荷を与えることなく原稿を搬送(排出)することができる。
なお、これまでの説明においては、シート排出装置の一例として画像読取装置に設けられたADFを例示したが、本発明は、これに限らず、シートに画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置において、画像形成部によって画像が形成されたシートを画像形成装置本体から排紙トレイへ排出する装置にも適用できる。また、シートに丁合処理若しくはステープル処理等を行なうフィニッシャ400において、例えばサンプルトレイ405や処理トレイ409若しくはスタックトレイ412にシートを排出する装置にも適用できる。即ち、シートをシート積載部としての排出トレイに排出する機能を有する装置に対応可能である。
なお、上記の実施形態においては排出ローラ16対のうちの従動ローラ16bを移動させることによって、突起部材53と従動ローラ16bとの相対位置変更し、シートにコシを強く付ける状態とシートへのこし付けを弱める状態とを切り換える構成を例示した。しかし、排出途中にシートが垂れるようにシートへのコシ付けを弱めて、コシ付けを弱めた状態でシートを排出トレイへ放出するための他の形態として、例えば以下に述べる形態であってもよい。
図11乃至図13に示したシート排出装置は、シート搬送路を構成している下ガイド151にコシ付け手段としての突起部材(リブ)153を設けた。下ガイド151は図11及び側面図である図12に示す実線の位置と破線の位置とに移動可能に保持されている。下ガイド151を揺動することによって、突起部材153がシートにコシを強く付ける状態と、シートが垂れるようにシートへのこし付けを弱める状態とを切り換えるように構成されている。図11において、搬送ローラ対125によって搬送されたシートは、排出ローラ対116によって排出トレイ119へ排出される。
シートの排出開始時には、図12に示すように、シートは突起部材153によって撓まされ、シートにコシが強く付けられた状態で、排出口E1から排出ローラ対116によって搬送される。図12の状態における突起部材153の頂点は排出ローラ対116のニップ線よりも上方に位置する。
そして、排出ローラ対116によるシートの排出途中に、シートの後端がシートセンサF1によって検知されるとソレノイドS1によって下ガイド151と一体の突起部材153が下方に移動する。突起部材153が下方に移動することによって突起部材153によるシートの撓みがなくなって、シートに対するこし付けが弱まる(図13図参照。)。シートへのコシ付けが弱まった状態でシートは排出ローラ対116によって排出トレイ119上に放出される。図13の状態における突起部材153の頂点は排出ローラ対116のニップ線よりも下方に位置している。しかしながら、突起部材153の頂点の高さ位置が、排出ローラ116のニップ線よりもやや上方であっても、実質的にシートが排出トレイ119側に垂れるようにシートのコシが弱まるような位置であればよい。
また、図14の正面断面図、及び、図15と図16の側面図に示すように、排出トレイにシートを排出する排出ローラ対を櫛歯状として、排出されるシートにコシを付ける形態であってもよい。この形態においては、櫛歯状の排出ローラ対216は、シートを排出トレイ219上に排出するための部材としての機能と、シートにこしを付けるためのコシ付け手段としての機能とを兼ねる。
櫛歯状の排出ローラ対216によるシートの排出開始時には図15に示す位置(図14において実線で示す位置)に櫛歯状の排出ローラ対216のうちの下側のローラが位置しているために、櫛歯状の排出ローラ対216によって挟まれているシートは櫛歯状の排出ローラ対216によって撓まされてコシが付けられている。そして、シートの排出途中に、櫛歯状の排出ローラ対216のうちの下側の排出ローラが、図15に示すようなシートを撓ませてシートにコシを強く付ける位置(図14においては実線で示す位置)から図16に示すシートへのコシ付けを弱める位置(図14においては破線で示す位置)へ移動する。そして、シートの先端が排出トレイ219側に垂れる程にシートへのコシ付けが弱まった状態で櫛歯状の排出ローラ対216は排出トレイ219へシートを放出する。シートへのこし付けを弱めるために櫛歯状の排出ローラ対216のローラ間の距離を広げることは、シート搬送路中のシートセンサの出力に基づいて制御部がローラを移動させるための駆動部を介して行なう。制御部によってシートセンサの出力に基づいて強くこし付けを行う状態とこし付けを弱める状態とを切り換えるように制御することはいずれの形態とも同様である。
上述のいずれの実施形態も、シートの画像を読み取る処理、シートに画像を形成する処理、シート束にステープルに綴じ処理や丁合を行なう処理などのシート処理部を備えたシート処理装置において、シート処理部による所定のシート処理がなされたシートを装置外へ排出するための装置として適用できる。
上述のいずれの実施形態においても、シートの排出中にシートへコシを付けてジャムの発生を防止することができると共に、シート排出途中でこし付けを弱めてこし付けを弱めた状態でシートを放出するので、シートを放出する時の飛び過ぎ(整合不良)や排出トレイからの落下を防止することができ、シートを確実に排出トレイに排出することができる。
本発明の実施の形態に係るシート排出装置の一例である画像読取装置に設けられたADFにおける排出部付近の構成を示す図。 上記ADFに設けられた排出ローラ対の離間時の状態を示す図。 上記排出ローラ対の離間時、突起部材により原稿が撓む状態を示す図。 上記排出ローラ対の当接時の状態を示す図。 上記排出ローラ対の当接時、原稿が下方に撓むことなく搬送される状態を示す図。 本発明の実施の形態に係るシート排出装置を備えた複写機の全体構成を示す図。 本発明の実施の形態に係るシート排出装置を備えた画像読取装置の構成を説明する図。 本発明の実施の形態に係るシート排出装置を備えた画像読取装置に設けられたADFにおける排出部付近の構成を示す図。 従来のADFに設けられた排出ローラの離間時の状態を示す図。 従来のADFにおいて排出ローラの当接時の状態を示す図。 本発明のシート排出装置の他の形態を説明する断面図。 本発明のシート排出装置の他の形態を説明する側面図。 本発明のシート排出装置の他の形態を説明する側面図。 本発明のシート排出装置の他の形態を説明する断面図。 本発明のシート排出装置の他の形態を説明する側面図。 本発明のシート排出装置の他の形態を説明する側面図。
符号の説明
16 排出ローラ対
16a 駆動ローラ
16b 従動ローラ
24 大径ローラ
25 ローラ
51 排紙下ガイド
53 突起部材
80 ADF
80A 画像読取部
200A 複写機本体
R 排紙通路

Claims (8)

  1. シートが搬送されるシート搬送路と、
    前記シート搬送路を搬送されたシートを排出する排出口と、
    前記排出口から排出されたシートが積載される排出トレイと、
    前記排出口から排出されるシートにコシを付けるためのコシ付け手段と、を有し、
    前記コシ付け手段は、前記排出口からのシートの排出開始時にシートにコシを付け、シートが垂れるような状態で前記排出トレイへ放出されるようにシート排出途中でシートへのコシ付けを弱めることを特徴とするシート排出装置。
  2. 前記コシ付け手段は前記排出口から排出されるシートの面と略垂直な方向に突出した突起部材を有し、
    前記突起部材は、シートの排出方向と垂直な断面においてシートが湾曲するように変形させてシートにコシを付けることを特徴とする請求項1に記載のシート排出装置。
  3. 前記シート搬送路の底面を構成し、前記突起部材が設けられたガイド部材と、
    前記排出トレイにシートを排出するための接離可能な排出ローラ対と、を有し、
    前記突起部材の頂点の高さを、前記排出ローラ対のうちの一方のローラが下方に移動して前記一方のローラと他方のローラとが離間状態となったときの前記一方のローラの上端よりも上方であり、かつ、前記排出ローラ対が当接したときの前記排出ローラ対のニップ線と同じか若しくは前記ニップ線よりも下方となる位置に設定し、
    前記排出ローラ対が離間している状態においてシートは前記突起部材によってコシが付けられ、前記排出ローラ対が当接した状態においてシートへのコシ付けが弱まることを特徴とする請求項2に記載のシート排出装置。
  4. シートを前記シート搬送路において搬送する搬送ローラと、
    前記排出ローラ対の接離を制御する制御部と、有し、
    前記排出ローラ対を離間状態として、シートの先端が前記排出口を通過するようにシートを前記搬送ローラが搬送した後、前記シートの後端が前記搬送ローラを通過する前に前記排出ローラ対を当接状態とするように前記制御部が前記排出ローラの接離を制御することを特徴とする請求項3に記載のシート排出装置。
  5. 前記排出ローラ対はシートを排出する方向と逆方向に逆転可能であり、
    前記排出ローラ対が逆転して先行シートをシート排出方向と逆方向に搬送した後に前記排出ローラ対が離間し、
    前記排出ローラ対が離間状態の際に前記搬送ローラによって搬送される後続シートと前記先行シートとが前記排出ローラ対においてすれ違うように搬送されることを特徴とする請求項4に記載のシート排出装置。
  6. 前記コシ付け手段はシートの剛性が高まるようにシートを変形させ、シートの排出途中でシートの変形を解除することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート排出装置。
  7. 前記排出口からのシートの排出途中で前記突起部材がシートから離れる方向に移動することによって前記突起部材がシートのコシ付けを弱めることを特徴とする請求項2に記載のシート排出装置。
  8. シートに所定の処理を施すシート処理部と、
    前記シート処理部により処理されたシートを排出する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート排出装置と、を有することを特徴とするシート処理装置。
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