JP5641433B2 - 製本システム - Google Patents

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本発明は、画像形成から製本までの工程を一貫した工程で行う製本システムに関するものである。
従来、画像形成装置で画像形成されたシートを束状に揃えて、その背綴じ端部に接着剤などを塗布して冊子を作製する製本システムが知られている。
例えば、特許文献1には、画像形成装置で各シートの背綴じ端部となる箇所に、接着用トナー像を形成する製本システムが記載されている。具体的には、画像形成装置の画像形成部で、シートに画像データに基づいた正規トナー像が転写されるとともに、シートの背綴じ端部となる箇所に接着用トナー像が転写される。これらトナー像が形成されたシートは、定着装置に搬送され、定着装置によりこれらトナー像をシートに定着した後、逐次製本処理装置へ搬送される。製本処理装置に搬送された複数のシートは、積載手段たるスタック部にスタックされシート束となる。次に、加熱手段により加熱された接着剤が、シート束の背綴じ端部に塗布される。加熱された接着剤により接着用トナー像が加熱され軟化し、この接着用トナー像が隣り合うシート同士を接着する接着剤として機能し、接着用トナー像と接着剤とで、隣接するシート材同士を接着する。
しかしながら、特許文献1に記載の製本システムにおいては、定着装置で一度加熱軟化させてシートに定着させた定着後の接着用トナー像は、接着力が弱いため、補助的な接着としてしか使用することができず、接着用トナー像のみでは十分な接着力を確保することができない。このため、接着剤をシート束の背綴じ端部に接着剤を塗布する手段が必要となり、装置のコストアップに繋がっていた。
このような問題に対して、本出願人は、未定着の接着用トナー像を形成した用紙を積載し加熱することで、接着力の向上を図り、接着剤を使用せずに接着用トナー像のみで十分な接着力を確保することができる製本システムを提案している(特願2010−282429号)。この製本システムにおいては、接着用トナー画像のみで隣接するシート同士を接着できるため、接着剤をシート束の背綴じ端部に接着剤を塗布する手段が不要となり、装置のコストダウンを図ることができる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、装置のコストダウンとともに省エネルギー化を図りつつ、接着用トナー画像のみでシート同士を接着することができる製本システムを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、シートにトナー像を形成する画像形成手段と、上記シート上のトナー像を定着する定着手段と、上記定着手段を通過したシートを積載してシート束とする積載手段と、を備え、上記積載手段に積載されたシート束を綴じて冊子として製本可能な製本システムであって、上記シートの端部で、上記冊子を製本したとき背部となる領域に未定着の接着用トナー像を形成する接着用トナー像形成手段と、上記積載手段に積載されたシート束の各シートに形成された上記接着用トナー像を加熱する加熱手段と、を備え、上記加熱手段の熱源として、上記定着手段の熱源を兼用することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段は、上記定着手段を通過したシートに対して上記接着用トナー像を形成することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の製本システムにおいて、上記接着用トナー像形成手段は、上記画像形成手段により上記接着用トナー像を形成し、該接着用トナー像が上記シートに転写された後、該シートに転写された該接着用トナー像が定着されないように該シートを上記定着手段を通過させて、未定着の接着用トナー像を形成することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの製本システムにおいて、上記加熱手段は、上記定着手段の上記熱源により加熱した定着部材に押圧して加熱される押圧部材と、上記押圧部材を上記定着部材から離間させ、上記シート束の各シートに形成された上記接着用トナー像を押圧するように該押圧部材の押圧対象を切り替える押圧部材切替手段と、を有することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの製本システムにおいて、上記定着手段を通過したシートを、製本するための上記積載手段への搬送と、製本しないで排紙する搬送とを選択的に切り換えて搬送する搬送切換手段を、更に備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、未定着のトナー像を、隣り合うシート同士を接着するための接着剤として用いることにより、定着後の接着用トナー像を接着剤として用いる場合に比べて、シート同士を強固に接着することができる。また、積載手段に積載されたシート束の各シートに形成された接着用トナー像を加熱する加熱手段の熱源として定着手段の熱源を兼用するので、加熱手段の熱源を定着手段の熱源とは別に設けた構成に比べて、装置を安価にすることができるとともにエネルギー消費量を低減することができる。従って、装置のコストダウンとともに省エネルギー化を図りつつ、接着用トナー画像のみでシート同士を接着することができる製本システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る製本システムの概略構成図。 (a)はシート積載部にシート束が積載された状態の説明図、(b)はシート束を加熱して接着する説明図、(c)は製本されたシート束を排出する説明図。 (a)は接着用トナー像が形成されたシートの上面図、(b)は定着装置周辺の正面図、(c)は加熱ローラ近傍の側面図。 本発明の他の実施形態に係る製本システムに用いられる定着装置の概略構成図。 (a)は離間機構を作動して定着ローラ側から加圧ローラを離間させた状態の説明図、(b)はシートの接着用トナー像が通過した状態の説明図、(c)は定着ニップを形成してトナー画像を定着する説明図、(d)は定着装置を通過したシートの説明図。 本発明のさらに他の実施形態に係る製本システムにおいて接着用トナー像の形成状態を示すシートの上面図。 (a)はシート積載部に積載されたシート束を幅方向にシフトする状態の上面図、(b)はシート束の接着用トナー像を加熱して接着する工程の正面図、(c)は加熱ローラ近傍の側面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は本発明の一実施形態(以下、「実施形態1」という。)に係る製本システム100の概略構成図である。図1に示すように、製本システム100は、シート搬送方向(図中矢印A方向)に画像形成手段としての画像形成部10、定着手段としての定着装置20、搬送切換手段としての分離爪30、積載手段としてのシート積載部40、接着用トナー像形成手段としてのステープル用トナー供給装置50、画像形成されたシートの製本に用いられる加熱手段60が配置されている。
画像形成部10は、図中矢印方向に回転する像担持体としての感光体11を備え、その周囲に帯電手段としての帯電装置15、潜像形成手段としての露光装置16、現像手段としての現像装置12、転写手段としての転写装置13、クリーニング手段としてのクリーニング装置14が順に配置されている。
上記帯電装置15は、感光体11と接触あるいは非接触で配置され、バイアスを印加することによって感光体11を所定の極性、所定の電位に帯電する。
上記露光装置16は、発光素子としてLDあるいはLEDを使用し、帯電装置15によって帯電された感光体11に画像データに基づいて変調した光Lを照射して、感光体11に静電潜像を形成する。
上記現像装置12は、回転自在の現像剤担持体12aとその内部に固定されたマグネットローラとを備えており、現像剤を現像剤担持体12a上に保持させている。本実施形態では現像剤としてトナーとキャリアからなる二成分現像剤を用いた二成分磁気ブラシ現像を用いているが、その他の現像方式としてキャリアを用いない一成分現像方式を用いてもよい。現像剤担持体12aには現像バイアス電源から電圧が印加される。この現像バイアスと感光体11表面に形成された静電潜像の電位との電位差により、現像領域における静電潜像に帯電したトナーを付着させて現像が行われる。
上記転写装置13は、転写時に感光体11表面に所定の押圧力で接触し、電圧を印加することにより感光体11と転写装置13との間の転写ニップ部で感光体11表面のトナー像をシートに転写するものである。本実施形態では転写装置13として転写ローラを用いて転写を行っているが、コロトロン、転写ベルト等を用いてもよい。
上記クリーニング装置14は、転写装置13による転写後の感光体11上の残留トナーを除去するものである。このクリーニング装置14は、感光体11上の残留トナーを除去するクリーニングブレード14aと、クリーニングされたトナーを廃トナーとして図示していない廃トナーボトルに搬送するトナー搬送部材14bとを備えている。クリーニングブレード14aが回転する感光体11に対して押し当てられることにより、感光体11から残留トナーが除去される。クリーニングブレード14aにより感光体11からクリーニングされたトナーは、トナー搬送部材14bによって、廃トナーとして図示していない廃トナーボトルに蓄えられる。
上記転写装置13よりシートの搬送方向下流側には、シート上のトナー像を定着するための定着装置20が配置されている。定着装置20は、図示しないハロゲンランプ等の熱源21aを内包する加熱ローラ21と、定着ローラ22と、加熱ローラ21と定着ローラ22とに張架され、表面が無端移動しながら加熱ローラ21によって加熱される定着ベルト23と、定着ベルト23を介して定着ローラ22に向けて押圧され定着ニップを形成するニップ形成部材としての定着部材たる加圧ローラ24とを有している。上記加熱ローラ21の熱源21aは、上記加熱手段60の熱源を兼ねている。
不図示のシート収容部から搬送されてきたシートは、画像形成部10にて、トナー画像が形成された後、定着装置20内において、定着ニップに挟み込まれる。その後、定着ニップ内での加圧や加熱によってトナー画像が表面に定着された後、分離爪30により図中左下方向に分離され、シート積載部40に搬送される。
図2は、シート束を接着して製本する過程を説明するための定着装置20周辺の部分拡大図であって、(a)はシート積載部40にシート束が積載された状態の説明図、(b)はシート束を加熱して接着する説明図、(c)は製本されたシート束を排出する説明図である。また、図3(a)は、接着用トナー像Yが形成されたシートPの上面図、(b)は、定着装置20周辺の正面図、(c)は、加熱ローラ61近傍の側面図である。
図2(a)に示すように、シート積載部40は、シート束を形成するための積載トレイ41と、積載トレイ41に搬送されてきたシートPの先端を停止させる先端ガイドストッパ42と、先端ガイドストッパ42が図中下側に退避した後にシート束を加熱ローラ61に向けて送り出す送出ガイド部材43と、送出ガイド部材43で送られてきたシート束を突き当てて位置決めするエンドフェンス44とを有している。なお、シート積載部40は、シートPの幅方向を規制するジョガーフェンスを有していてもよい。
上記加熱手段60は、押圧部材としての加熱ローラ61と、加熱ローラ61の両端部側を図示しない軸受を介して回動自在に保持する加熱ローラ側板62と、揺動支点62aを中心にして揺動可能な加熱ローラ側板62を加圧ローラ24側に引張って付勢する引張バネ63と、引張バネ63の付勢力に抗して加熱ローラ側板62をシート束側に揺動させる偏心カム64とを有している。加熱ローラ側板62と、引張バネ63と、偏心カム64とは、加熱ローラ61を加圧ローラ24から離間させて、シート束の各シートに形成された接着用トナー像を押圧するように加熱ローラ61の押圧対象を切り替える押圧部材切替手段を構成する。
上記加熱ローラ61は、偏心カム64が動作していないとき(図2(a)参照)は、引張バネ63の付勢力により加圧ローラ24に圧接している。加圧ローラ24は上記定着ベルト23を介して上記加熱ローラ21の熱源21aにより加熱しているので、加熱ローラ61は加圧ローラ24により加熱されて、ステープル用トナー(接着用トナー)の溶融に必要な熱量を保持することができる。この加熱ローラ61の表層はシリコーンゴムなどが望ましい。そして、偏心カム64が回転することにより、加熱ローラ61は加熱ローラ側板62とともに引張バネ63の付勢力に抗してシート束側に揺動し、シートPに形成された接着用トナー像を加熱して圧接する(図2(b)参照)。
このように、加熱ローラ61は、定着装置20の熱源21aで加熱した加圧ローラ24によって加熱されるため、加熱手段60に単独の熱源を設けなくてもよく、装置製造の低コスト化が図れるとともに、消費電力が低減し省エネルギー化を図ることができる。
なお、加圧ローラ24の内部にも熱源を設ける構成であってもよい。加圧ローラ24の内部に熱源を設けることにより、熱源を加熱ローラ21の内部にのみ設ける構成に比べ、伝熱ロスによる温度低下が少なく、加圧ローラ24の温度をより高温に維持することができ、加圧ローラ24に圧接する加熱ローラ61の温度もより高温に維持することができる。これにより、加熱ローラ61によるステープル用トナーの溶融がより確実に行われ、より短時間で確実に接着することが可能となる。また、定着ニップにおけるトナー画像の定着性が向上する
上記シートPは、トナー画像定着面と反対側の面(裏面)を上側にしてシート積載部40に搬送され、積載トレイ41上で先端ガイドストッパ42にせき止められて、先端の位置が揃えられた状態で積載される。そして、シートP裏面の副走査方向先端部に、ステープル用トナー供給装置50により、図3(a)に示すような接着用トナー像Yが形成される。
上記ステープル用トナー供給装置50に用いられるステープル用トナー(接着用トナー)は、印刷に用いるトナーであってもよいし、回収した廃トナーであってもよい。また、ステープル用トナーは、図示しない粉体ポンプや搬送スクリュによる搬送力より、図示しないノズルから吐出供給され、シートPの副走査方向先端部(搬送方向先端部)に付着して、接着用トナー像となる。
シートPへのステープル用トナーが供給されて接着用トナー像が形成された後、次のシートPが搬送されてきて積載トレイ41に積載され、同様に接着用トナー像Yが形成される。このように、接着用トナー像形成動作は、シートPごとに1枚ずつ繰り返される。
あらかじめ設定した所定枚数のシートPが積載トレイ41に積載されると、最後のシートPには接着用トナー像を形成しない。これにより、隣り合うシートP同士の間に接着用トナー像が挟み込まれた状態で、シート束が積載トレイ41に積載される。そして、図2(b)に示すように、先端ガイドストッパ42を下方に退避させた後、送出ガイド43を揺動支点43aを中心に時計回りに揺動させて、シート束の後端部を押して図中右側に送り出して搬送する。すると、シート束の先端がエンドフェンス44に突き当たり、位置決めされる。
上記シート束の位置決め完了とほぼ同時に、加熱ローラ側板62に当接している偏心カム64を回転(約180度)させて停止させ、加熱ローラ61により、シート束の接着用トナー像が形成された先端部分に圧接させる(B部参照)。こうすることにより、接着用トナー像Yが、加熱ローラ61によって加熱圧接処理され、隣り合うシートPの間のステープル用トナーが溶融し、シートP同士が接着され、シート束として製本される(図3(c)参照)。
所定の時間圧接後、図2(c)に示すように、偏心カム64を回転させると、引張りバネ63の引張り力により、再び加熱ローラ61が加圧ローラ24に圧接する状態に戻る。それとほぼ同時に、送出ガイド43を揺動支点43aを中心に反時計回りに回転させて退避させ、シート束上の搬送ローラ45をシート束に圧接させ、回転させることにより、シート束を図中左方向に搬送し、排紙する。
[実施形態2]
上記実施形態1では、定着後にステープル用トナーをシートP上に供給して接着用トナー像Yを形成する構成について説明したが、接着用トナー像Yを画像形成部10の感光体11上に画像とともに形成する構成でもよい。接着用トナー像Yを感光体11上に形成する構成では、接着用トナー像Yを定着装置20で定着しないようにする機構が必要となるが、上記ステープル用トナー供給装置50は設けなくてもよい。
図4は、本発明の他の実施形態(以下、「実施形態2」という。)に係る製本システムに用いられる定着装置20の概略構成図である。図4に示すように、実施形態2における定着装置20は、加圧ローラ24を、定着ベルト23及び定着ローラ22から離間させるための離間手段としての離間機構70が設けられている。離間機構70は、図4に示すように、アーム部材71と、アーム部材71と当接して、アーム部材71を所定範囲で揺動させる偏心カム72とを備えている。アーム部材71は、シート搬送方向に平行に延びる平行部71aと、シート面に対して垂直方向に延びる垂直部71bと備えており、平行部71aと垂直部71bとが接続する箇所に支持孔が形成されており、装置本体に設けられた支持軸Sに回転自在に支持されている。上記平行部71aには、加圧ローラ24の回転支持軸24aと係合する係合孔71cが形成されている。
偏心カム72は、アーム部材71の垂直部71bの端部の加圧ローラ側の側面と当接する位置に配置されており、モータ73により回転角度が制御される。また、アーム部材71の垂直部71bの偏心カム72が当接する側面と反対側の側面にはコイルバネ74が配置されており、垂直部71bを偏心カム72に押圧するように付勢している。このコイルバネ74の押圧力により、偏心カム72が図4に示す位置で停止しているときは、加圧ローラ24は定着ベルト23を介して所定の当接圧で定着ローラ22に当接している。また、アーム部材71の垂直部71bの端部には、ギャップセンサ75が当接しており、ギャップセンサ75は、ギャップ制御手段76に接続されている。ギャップ制御手段76は、上位コントローラからの命令とギャップセンサ75の検出結果とに基づいて、モータ73を駆動させ、偏心カム72の回転角度を制御することにより、定着ベルト23及び定着ローラ22に対する加圧ローラ24の接離動作を行う。なお、上記加圧ローラ24の内部に、ハロゲンヒータ等の熱源を設ける構成であってもよい。
また、加圧ローラ24には、上記実施形態1で説明した加熱ローラ61が引張バネ63の引張り力により圧接している。加熱ローラ61は、加圧ローラ24の離間動作に伴って揺動するが、加圧ローラ24の離間動作よりも前に、偏心カム64を動作させて、加圧ローラ24から退避させておいてもよい。
図5(a)〜(d)は、画像形成部10で、トナー画像Xと、接着用トナー像Yとが転写されたシートPが定着装置20の定着ニップを通過するときの動作について説明する図である。図5に示す動作説明においては、シートPの先端に接着用トナー像Yが形成されているものとして説明する。
図5(a)に示すように、シートPの先端側は、接着用トナー像Yが形成されているので、離間機構70を作動して、加圧ローラ24を定着ベルト23及び定着ローラ22から離間させておく。そして、図5(b)に示すように、シートPを加圧ローラ24と定着ベルト23及び定着ローラ22との間隙に搬送して、シートP上の接着用トナー像Yを加熱、定着させないで通過させる。
図5(c)に示すように、シートP上の接着用トナー像Yが、加圧ローラ24と定着ベルト23及び定着ローラ22との間隙を抜けたら、離間機構70を作動して、加圧ローラ24を定着ベルト23を介して定着ローラ22に当接させる。これにより、加圧ローラ24が定着ベルト23を介して定着ローラ22に所定の当接圧で当接し、定着ニップを形成する。シートPは定着ニップに挟み込まれて搬送され、シートP上のトナー画像Xは加熱、定着される。
図5(d)に示すように、接着用トナー像Yは、定着装置20において、加圧・加熱されることなく、未定着状態で定着装置20を通過する。一方、トナー画像Xは、加圧・加熱されて、定着した状態で熱定着装置20を通過する。その結果、接着用トナー像Yが、未定着状態で、シート積載部40へ搬送され、積載される。その後は、実施形態1と同様に、接着する1束分のシートがシート積載部40に溜まったら、加熱ローラ61をシート束の接着用トナー像形成領域に当接させ、未定着の接着用トナー像Yを加圧・加熱して、隣合うシート同士を接着する。
なお、ステープル処理を行なうジョブの場合は、実施形態1と同様に、分離爪30によって左下をシートPが通過するようにしてステープル処理を行ない、通常印刷の場合は、分離爪30によって左上をシートPが通過するようにしてそのまま排紙処理を行なう。
本実施形態2の製本システムにおいては、定着装置20の下流側にステープル用トナー供給装置50等の接着用トナー像形成手段が必要ないため、シート積載部40回りを省スペースで構成することができる。
また、加圧ローラ24の離間量を上記定着ベルト23及び定着ローラ22から離間するよりも大きく設定して、加圧ローラ24が上記加熱ローラ61の機能を兼用してもよい。すなわち、シート積載部40に積載されたシート束の接着用トナー像形成領域に、加圧ローラ24を揺動させて当接させ、未定着の接着用トナー像Yを加圧・加熱して、隣合うシート同士を接着する構成としてもよい。この構成によれば、加熱ローラ61や加熱ローラ61を揺動させる機構が必要ないため、さらなる省スペース化及び低コスト化を図ることが可能となる。また、加熱ローラ61を介することによる熱の伝達ロスが無くなり、省エネルギー化を図ることが可能となる。
[実施形態3]
上記実施形態1及び2においては、シートPの搬送方向の先端部に接着用トナー画像Yを形成したが、シートPの搬送方向と略平行な端部に接着用トナー像を形成してもよい。
図6は、本発明の更に他の実施形態(以下、「実施形態3」という。)に係る製本システムの接着用トナー像Yの形成状態を示す上面図である。また、図7(a)は、シート積載部40に積載されたシート束を幅方向にシフトする状態を示す上面図、図7(b)はシート束の接着用トナー像Yを加熱して接着する工程を説明するための正面図、図7(c)は加熱ローラ61近傍の側面図である。
図6に示すように、本実施形態3は、接着用トナー像YをシートPのシート搬送方向に延びる端部(主走査方向端部)に形成し、シートPの接着用トナー像Yを、定着ニップの外側を通過させることで、接着用トナー像Yが、シートPに定着されないようにしたものである。
図に示すように本実施形態においては、シートPの搬送基準Hが、主走査方向一方側(図中下側)にあり、シートPの主走査方向一端を、この搬送基準Hに合わせて、シートPが搬送される。定着ローラ22の主走査方向一方側(図中下側)の端部は、搬送基準Hよりも主走査方向他方側(図中上側)に配置されている。これにより、シートPの主走査方向一方側(図中下側)端部は、定着ニップの外側を通ることなり、その部分は、定着ニップで加熱・加圧を受けずに定着装置20を通過することになる。その結果、シートPの主走査方向一方側(図中下側)端部に形成される接着用トナー像Yは、未定着の状態で定着ニップを通過することができる。
定着済みトナー画像Xと主走査方向一方側の端部に転写された未定着の接着用トナー像Yが形成されたシートPは、分離爪30によりシート積載部40へ搬送され、先端ガイドストッパ42に突き当たって積載される。接着する1束分のシートがシート積載部40に溜まったら、図7(a)に示すように、シフトガイド46を用いて、加圧ローラ24と加熱ローラ61との間に形成される定着ニップ内に収まるようにシート束の幅方向を、図中上方向にシフトさせる。
その後、図7(b)に示すように、先端ガイドストッパ42を下方に退避させ、送出ガイド43を揺動させてシート束を加圧ローラ24と加熱ローラ61との定着ニップ部に搬送し、所定の熱量と加圧力で接着する。加圧ローラ24と加熱ローラ61とは定着ローラ22の回転駆動力により連れ回っているので、シート束は定着ニップ部に挟み込まれて矢印方向に搬送され、主走査方向一方側の端部に転写された接着用トナー像Yが溶融し、シート同士が接着され、シート束として製本され、排紙される。
接着用トナー像Yが定着位置を通過するとき、加圧ローラ24を定着ベルト23及び定着ローラ22から離間させる上記実施形態2の製本システムの構成においては、接着用トナー像Yが形成された領域の近傍に形成されたトナー画像Xに加わる加圧ローラ24からの加圧力が低下して、定着性が悪くなるおそれがあった。しかし、本実施形態3の構成においては、接着用トナー像Yが定着位置を通過するとき、加圧ローラ24を定着ベルト23及び定着ローラ22から離間させる必要がないため、シートP上のトナー画像Xを良好にシートPに定着することができる。
なお、実施形態3においては、シートPが定着装置20を通過して定着される前に接着用トナー像Yをシート上に形成する構成について説明したが、この構成に限られるものではなく、シートPが定着装置20を通過した後にシートPの主走査方向一方側の端部に接着用トナー像Yを形成する構成であってもよい。
以上、実施形態1乃至3の製本システムによれば、シートPにトナー像を形成する画像形成手段としての画像形成部10と、上記シートP上のトナー像を定着する定着手段としての定着装置20と、上記定着装置20を通過したシートPを積載してシート束とする積載手段としてのシート積載部40と、を備え、上記シート積載部40に積載されたシート束を綴じて冊子として製本可能に構成されている。更に、本実施形態の製本システムは、上記シートPの端部で、上記冊子を製本したとき背部となる領域に未定着の接着用トナー像Yを形成する接着用トナー像形成手段と、上記シート積載部40に積載されたシート束の各シートに形成された上記接着用トナー像Yを加熱する加熱手段60とを備え、その加熱手段60の熱源として定着装置20の熱源21aを兼用する。本実施形態の製本システムによれば、未定着のトナー像を、隣り合うシート同士を接着するための接着剤として用いることにより、定着後の接着用トナー像を接着剤として用いる場合に比べて、シート同士を強固に接着することができる。また、加熱手段60の熱源として定着装置20の加熱ローラ21の熱源21aを兼用するので、加熱手段60の熱源を定着装置20の熱源21aとは別に設けた構成に比べて、装置を安価にすることができるとともにエネルギー消費量を低減することができる。
また、本実施形態1の製本システムによれば、上記接着用トナー像形成手段としてのステープル用トナー供給装置50は、上記定着装置20を通過したシートPに対して上記接着用トナー像Yを形成する。これにより、トナー画像が定着されたシートPの所定の箇所に、未定着の接着用トナー像を確実に形成することができ、安定した接着力を得ることができる。
また、実施形態2及び3の製本システムによれば、上記接着用トナー像形成手段は、上記画像形成部10により上記接着用トナー像Yを形成し、該接着用トナー像Yが上記シートPに転写された後、該シートPに転写された該接着用トナー像Yが定着されないように該シートPを上記定着装置20を通過させて、未定着の接着用トナー像Yを形成する。これにより、上記実施形態1で用いたステープル用トナー供給装置50を設ける必要がなく、低コスト、省スペースを実現できる。なお、シートPに転写された接着用トナー像を定着装置20で定着しないために、実施形態2の離間機構70を設けたり、実施形態3のように定着ローラ22の主走査方向一方側の端部を、搬送基準Hよりも主走査方向他方側に配置したりする。
また、実施形態1乃至3の製本システムによれば、上記加熱手段60は、上記定着装置20の上記熱源21aにより加熱した定着部材としての加圧ローラ24に押圧して加熱される押圧部材としての加熱ローラ61と、上記加熱ローラ61を上記加圧ローラ24から離間させ、上記シート束の各シートに形成された上記接着用トナー像Yを押圧するように該加熱ローラ61の押圧対象を切り替える押圧部材切替手段としての、加熱ローラ側板62と、引張バネ63と、偏心カム64とを有する。これにより、定着装置20の加圧ローラ24に押圧して加熱された加熱ローラ61は、加圧ローラ24から離間して、各シートに形成された上記接着用トナー像Yを押圧しながら加熱することができる。このように簡易な構成で、加熱ローラ61は、定着装置20からの熱を得て、シート束の接着部にその熱を加えることができる。
また、実施形態1乃至3の製本システムによれば、上記定着装置20を通過したシートPを、製本するための上記シート積載部40への搬送と、製本しないで排紙する搬送とを選択的に切り換えて搬送する搬送切換手段としての分離爪30を、更に備えている。これにより、製本用の原稿と通常原稿とのジョブの切り替えを、簡易な構成で、しかも素早く行うことができる。
なお、上記各実施形態の製本システムは、トナーを利用したステープル機能(トナーステープル機能)付きの画像形成装置や、画像形成装置と後処理装置とを備えた画像形成システムとして構成することもできる。この場合、上記画像形成部10、定着装置20、分離爪30、シート積載部40、ステープル用トナー供給装置50及び加熱手段60を、画像形成装置に備えてもよい。また、ステープル用トナー供給装置50及びシート積載部40を画像形成装置とは別の後処理装置に設けてもよい。
10 画像形成部
20 定着装置
21a 熱源
24 加圧ローラ
30 分離爪
40 シート積載部
50 ステープル用トナー供給装置
60 加熱手段
61 加熱ローラ
62 加熱ローラ側板
63 引張バネ
64,72 偏心カム
70 離間機構
100 製本システム
X トナー画像
Y 接着用トナー像
特開2008−55677号公報

Claims (5)

  1. シートにトナー像を形成する画像形成手段と、
    上記シート上のトナー像を定着する定着手段と、
    上記定着手段を通過したシートを積載してシート束とする積載手段と、を備え、
    上記積載手段に積載されたシート束を綴じて冊子として製本可能な製本システムであって、
    上記シートの端部で、上記冊子を製本したとき背部となる領域に未定着の接着用トナー像を形成する接着用トナー像形成手段と、
    上記積載手段に積載されたシート束の各シートに形成された上記接着用トナー像を加熱する加熱手段と、を備え、
    上記加熱手段の熱源として、上記定着手段の熱源を兼用することを特徴とする製本システム。
  2. 請求項1の製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段は、上記定着手段を通過したシートに対して上記接着用トナー像を形成することを特徴とする製本システム。
  3. 請求項1の製本システムにおいて、
    上記接着用トナー像形成手段は、上記画像形成手段により上記接着用トナー像を形成し、該接着用トナー像が上記シートに転写された後、該シートに転写された該接着用トナー像が定着されないように該シートを上記定着手段を通過させて、未定着の接着用トナー像を形成することを特徴とする製本システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの製本システムにおいて、
    上記加熱手段は、
    上記定着手段の上記熱源により加熱した定着部材に押圧して加熱される押圧部材と、
    上記押圧部材を上記定着部材から離間させ、上記シート束の各シートに形成された上記接着用トナー像を押圧するように該押圧部材の押圧対象を切り替える押圧部材切替手段と、
    を有することを特徴とする製本システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの製本システムにおいて、
    上記定着手段を通過したシートを、製本するための上記積載手段への搬送と、製本しないで排紙する搬送とを選択的に切り換えて搬送する搬送切換手段を、更に備えたことを特徴とする製本システム。
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