JP2005007637A - シート束製本化システム - Google Patents

シート束製本化システム Download PDF

Info

Publication number
JP2005007637A
JP2005007637A JP2003171872A JP2003171872A JP2005007637A JP 2005007637 A JP2005007637 A JP 2005007637A JP 2003171872 A JP2003171872 A JP 2003171872A JP 2003171872 A JP2003171872 A JP 2003171872A JP 2005007637 A JP2005007637 A JP 2005007637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
toner
sheet bundle
toner layer
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003171872A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Otsuka
康正 大塚
Toshihiko Ochiai
俊彦 落合
Takahiro Uchiyama
高広 内山
Mansaku Ito
満作 伊藤
Naonori Shikayama
直則 鹿山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2003171872A priority Critical patent/JP2005007637A/ja
Publication of JP2005007637A publication Critical patent/JP2005007637A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】トナーを接着剤として使用して、シート束を製本化するとき、シート束のシート枚数が多くても、シート束が厚みの中央部で剥がれないようにする。
【解決手段】シート束製本化システム90は、シートにトナー画像とシート同士を接着するトナー層とを形成する画像形成部25を備えたレーザビームプリンタ91と、シートを加熱加圧してトナー層によってシート同士を接着し、シート束を製本化する加熱加圧手段とを備えたシート接着装置と、を備えて、画像形成部25は、シート束の厚み方向の中央のシートに行くにしたがってトナー層のトナー量が多くなるようにトナー層を形成するようになっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置によってシートにトナー画像とトナー層を形成し、シート接着装置によってトナー層を溶融してシート同士を接着してシート束を製本化するシート束製本化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシート束製本化システムにおける、画像形成装置には、例えば、複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の電子写真方式を採用したものがある。
【0003】
画像形成装置は、レーザ光等によって感光ドラム(感光回転体)に描かれた潜像を現像する現像器と、現像されたトナー像をシートに転写する転写器と、転写されたトナー像をシート上に定着する定着器とを備えたものが主流になっている。また、画像形成装置は、トナー画像とは別にシートの端部にトナー層を形成するようになっている。
【0004】
シート接着装置は、トナー層を加熱及び加圧することでシート同士を接着してシート束を製本化するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、シート束製本化システムによって製本化されたシート束は、トナー層のトナー量が一定であったため、シート束のシート枚数が多くなると、図13に示すように、シート束Bを開いたとき、中央部の接着部119がシート束の自重によって左右に引っ張られて、その接着部119が剥がれるおそれがあった。
【0006】
本発明は、シート束のシート枚数が多くても、シート束が厚みの中央部で剥がれないようにシート束を製本化することのできるシート束製本化システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のシート束製本化システムは、シートにトナー画像と前記シート同士を接着するトナー層とを形成する画像形成手段を備えた画像形成装置と、前記シートを加熱加圧して前記トナー層によってシート同士を接着して、シート束を製本化する加熱加圧手段とを備えたシート接着装置と、を備え、前記画像形成手段は、前記シート束の厚み方向における中央のシートに行くにしたがって前記トナー層のトナー量が多くなるように前記トナー層を形成可能になっている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態のシート束製本化システムを図面に基づいて説明する。
【0009】
本発明のシート束製本化システム90は、シートにトナー画像とトナー層を形成する画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタ91と、トナー層を溶融してシート同士を接着してシート束を製本化するシート接着装置100とを備えている。レーザビームプリンタ91とシート接着装置100は、分離してあるが、共通の筐体によって一体化されていてもよい。
【0010】
画像形成装置には、例えば、複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等がレーザビームプリンタのみに限定されるものではない。
【0011】
なお、本実施形態に記載されている数値は、参考数値であり、本発明を限定するものではない。
【0012】
(第1実施形態のレーザビームプリンタ)
図1に示す、レーザビームプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)90の装置本体1内には、レーザスキャナ2、印字プロセスカートリッジ13、転写ローラ9、定着器4、レジストローラ対8、給紙カセット6、および給紙ローラ(ピックアップローラ)7等を設置してある。印字プロセスカートリッジ13は、感光ドラム3、一次帯電器16、及び現像器17をユニット化して形成されている。
【0013】
露光器の一例であるレーザスキャナ2、印字プロセスカートリッジ13は、画像形成手段の一例である画像形成部25を構成している。感光ドラム3は、像担持体の一例である。一次帯電器16は、帯電器の一例である。
【0014】
給紙カセット6内に積載収納されたシート状の記録材(以下、単に「シート」という)Sは、図1中、反時計方向に回転する給紙ローラ7によって給送されて、シートガイド18に導かれ、レジストローラ対8のニップ部へ送られる。次いで、シートSは、レジストローラ対8によって感光ドラム3と転写ローラ9との間に送り込まれる。
【0015】
感光ドラム3は、図1中、時計方向に回転しており、一次帯電器16で均一に帯電される。そして、感光ドラム3の外周面には、レーザスキャナ2からのレーザ光により静電潜像が順次形成される。その静電潜像は、現像器17で現像されて、トナー像になる。レーザ光は、図の手前側から書き出し始めて、奥側に向かって移動して感光ドラム3を照射し、感光ドラム3上に静電潜像を形成する。感光ドラム3と転写ローラ9との間に送られたシートSには、感光ドラム3上のトナー像が転写ローラ9により順次転写される。
【0016】
このようにしてトナー像が転写されたシートSは、定着器4へ送られて、定着器4で、加熱加圧される。定着器4内には、定着ローラ22と加圧ローラ21とを設けてあり、定着ローラ22と加圧ローラ21とでニップを形成している。シートは、このニップを通過するとき、加熱加圧されてトナー像を定着される。
【0017】
製本用の後述するトナー層は、上記のようなプリンタの画像形成プロセスによって、シートSにトナー画像を形成するのと同時に、後述するようにシートSの一部に形成することができる。すなわち、トナー層は、感光ドラム3にトナー画像とともに形成されて、トナー像とともに、シートSに転写されるようになっている。
【0018】
プリンタ91の装置本体1の内部には、両面搬送ユニット15を設けてある。トナー像が定着したシートSは、搬送切替ガイド12によってプリンタ91の装置本体1の上部、および側面に設けた排紙口、または両面搬送ユニット15に選択的に分岐される。
【0019】
両面搬送ユニット15に分岐されたシートSは、反転搬送路20に一旦、進入した後、逆送されて、搬送路23に送り込まれる。すなわち、シートSは、スイッチバック搬送されて、表裏反転する。そして、シートSは、搬送路23に案内されて、プリンタ91の装置本体1内を搬送され、シートガイド材24に導かれてレジストローラ対8のニップに送られた後、片面と同様に残りの他方の面にもトナー像を印字される。
【0020】
そして、トナー像を印字されたシートSは、搬送ローラ対10によって、排紙ローラ対5に送られる。最後に、シートSは、排紙ローラ対5によって装置本体1上面の排紙トレイ19上に画像面を下に向けた、いわゆるフェースダウン状態で排出される。なお、シートSは、搬送切替ガイド11,12を切り替えることにより、他の排紙ローラ対14を介して、画像面を上に向けた、いわゆるフェースアップ状態でプリンタ91の装置本体1の側面に排出されるようにもなっている。
【0021】
(トナー層の形成)
プリンタ91は、ユーザによって、あらかじめパソコンの画面上から、あるいはプリンタ91の操作部から、図4乃至図6に示すように、トナー層の位置を指示されて、シートにトナー層を形成することができるようになっている。
【0022】
すなわち、プリンタ91は、図4に示すように、トナー層117a,117b,117c,117dを、シート搬送方向と平行な端部に沿った位置aもしくはc、又はシート搬送方向に対して直角な位置b若しくはdに選択して形成することができるようになっている。
【0023】
また、プリンタ91は、図5に示すように、トナー層127e,127f,127g,127hを、シートの4隅e、f、g、hに選択して形成することができるようになっている。
【0024】
さらに、プリンタ91は、図6に示すように、トナー層137j,137k,137m,137nを、4辺の端部毎の2箇所j、k、m、nに選択して形成することができるようになっている。
【0025】
プリンタ91は、ホストコンピュータ等からシート束の厚み情報、シート束のシート枚数情報が与えられるようになっており、そのシート束の厚み情報、シート束のシート枚数情報に基づいて、トナー層の厚みを変えることができるようになっている。
【0026】
例えば、シート束のシート枚数が50枚の場合、最外側シートのトナー層の厚みを約0.002g/平方cm程度として、シート束の厚み方向における中央部のシートのトナー層の厚みを約0.004g/平方cmとし、中央部のシートと端部のシートとの間におけるシートのトナー層の厚みは、線形的に変化させる。例えば、約12枚目のシートと約38枚目におけるシートのトナー層の厚みは、約0.003g/平方cmとする。
【0027】
トナー層のトナーの量は、マグネタイト約100部に対して、スチレンアクリルを約100部、ワックスを約7部といったトナーに対しての値であって、使用されるトナーの種類によって適宜変更されるようになっている。
【0028】
トナー層におけるトナーの載り量の制御は、シート束を製本化するときの枚数情報に基づいて、レーザスキャナ2からの露光量、ないし現像器17において印加される設定バイアスの値をその都度変化させて感光体3上へ形成されるトナー像自体の厚みを変えることがでできるようなっている。すなわち、トナー層の厚みは、レーザスキャナ2による感光ドラム3に対する露光量と、現像器17の現像バイアスの値との少なくとも一方を変えることによって、変えることができるようになっている。
【0029】
トナー層は、シートの片面にトナー画像を形成して製本化する場合、シートがトナー画像形成面を下側にして積載トレイ106に排出されるため、最初のシートには形成されない。仮に、最初のシートにトナー層を形成すると、最初のシートの表になる面にトナー層が形成されて、外観が悪くなる。
【0030】
ただし、シートの両面にトナー画像を形成して製本化する場合には、シートが、始めにトナー画像を形成した面(第1面)を上にして、積載トレイ106に積載されるため、図7に示すように、最初のシートから始めにトナー画像を形成する面(第1面)にトナー層を形成してもよい。この場合、最後のシートには、トナー層を形成しない。仮に、最後のシートにトナー層を形成すると、最後のシートの表になる面にトナー層が形成されて、外観が悪くなる。また、シートの両面にトナー画像を形成する場合、シート束の中間になるシートは、両面にトナー層を形成してもよい。
【0031】
(シート束の製本化動作の説明)
図1、図2に示すように、プリンタ91の装置本体1でトナー像を形成されたシートSは、排紙ローラ対14を介して、シート接着装置100に搬送される。シートSは、シートガイド101に案内されて、搬送ローラ対102、103によって搬送される。そして、シートは、反転搬送路104の案内と搬送ローラ対103の搬送とによって、スイッチバック搬送されて、搬送ローラ対103のニップ部から排出される。シートは、シートガイド105に案内されて、積載トレイ106上に積載される。積載されたシートSは、積載トレイ106上を滑り落ちて、後端を縦レジ整合壁111に受け止められて縦方向の整合を行われる。また、シートSの横方向(シート搬送方向に対して交差する方向)は、図3に示すように、横方向(矢印A方向)に移動可能な横レジ整合板112と固定の横レジ整合壁113とに挟まれて、横方向の整合が行われる。横レジ整合板112は、シート進行方向に対して交差する方向(矢印A方向)にピニオン26とラック27とによって移動するようになっている。
【0032】
図3に示すように、シートSは、順次重ねられる毎に加熱加圧部材114または加熱加圧部材116と、加圧受け部材115とに加熱加圧狭持されて接着されるようになっている。図3、図7に示す加熱加圧部材114はシート進行方向に沿って配設してある。加熱加圧部材116はシート進行方向に対して交差する方向(矢印A方向)に沿って配設してある。シートSの接着部に接する加熱加圧部材114,116には、ヒータ118を内蔵してある。
【0033】
仮に、トナー層117が形成された1枚目のシートSが、積載トレイ106に供給されたあと、2枚目のシートSが供給されて整合が終わると、図4乃至図6に示すトナー層の内、形成されたトナー層に対向する加熱加圧部材114と加熱加圧部材116とのいずれか一方がシートに接近する。例えば、加熱加圧部材114が2枚目のシートSの表面の垂直方向(シートの厚み方向)から接近して、その加熱加圧部材114と加圧受け部材115との間で接着部を狭持し、シート越しにトナー層117同士を加熱加圧して、トナー層117を溶融してシートS同士を接着させる。そして、加熱加圧部材114はシート間の接着が終わるとシートS表面から離間する。その後、供給されるシートSに対しても、同様な動作が繰り返されて、シート束は接着されて、製本化される。
【0034】
そして、プリンタ91は、この接着工程でも先の画像形成のときと同じシート束の枚数情報を元にして、シート上に形成されたトナー層の厚みに合わせて、加熱温度、加圧力、及び加熱加圧時間の少なくとも1つを調節するようになっている。すなわち、トナー層の厚みが厚くなると、加熱温度と加圧力と加熱加圧時間の少なくとも1つの値が大きくなるようなっている。このため、プリンタ91は、トナー層を確実に溶融して、シート束を確実に製本化することができる。
【0035】
例えば、外側のシートに対しては、加熱温度を約180度C、加熱時間を約1秒とし、中央部に対しては加熱温度を約190度C、加熱時間を約1.5秒にするといった加熱加圧が好ましい。
【0036】
このような加熱条件を変化させるには、例えば、特開平8−272245号公報に記載の定着フィルムを介してセラミックヒータをシートに接触させるような加熱加圧部材を使用するのが好ましい。この様子を図8に示してある。図8において、符合120はセラミックヒータを示している。符号121は定着フィルムを示してある。
【0037】
そして、接着作業が終わったシート束は、図1に示す搬送ローラ107,108、排出ローラ対109によって、シート接着装置100側面に設けた排紙トレイ110上に排出される。
【0038】
ところで、感光ドラム3にレーザスキャナ2によって形成される潜像は、レーザスキャナ2がレーザ光を感光ドラム3の回転軸に沿って感光ドラム3を照射することによって形成されることになっている。このため、一般に、レーザ光が感光ドラム3を本来照射しなければならない位置に対して、実際に照射する位置が多少ずれることがある。このずれは、レーザ光の照射開始基準位置(画像形成開始位置)に近いほど、少ない傾向にある。
【0039】
このため、図4、図5、図6において、例えば、図の左側をレーザ光の照射開始基準位置にして感光ドラム3に形成されたトナー層が転写されたシートである場合、左側の各トナー層117a,127e、127f、137jは、所望の位置に正確に形成される。このため、加熱加圧部材114は、図9(a)に示すように、各シートのトナー層の位置が揃っている状態で、シート同士を接着させることができて、製本化されたシート束が裂けるようなことが少ない。また、トナー画像を形成する領域を広くすることができる。しかし、右側の各トナー層117c、127h、127g、137mは、所望の位置から多少ずれた位置に形成される。このため、図9(b)に示すように各シートのトナー層同士が多少ずれて、製本化されたシート束が裂けるようなことが多くなる。また、ずれている分だけ、トナー画像を形成する領域が狭くなる。
【0040】
したがって、トナー層は、感光ドラム3上のレーザ光の照射開始基準位置(画像形成開始位置)に近い位置に形成されて、シートに転写されるのが好ましい。
【0041】
また、図4、図5、図6に示すように、シート搬送方向に対して交差する方向に沿ってシートに形成されるトナー層117d,117b,127e,127h,127f,127g,137n,137kの内、シート搬送方向の下流側のトナー層117d,127e,127h,137nをシートに形成すると、シートが定着器4を通過するとき、図10(b)に示すように、トナー層(例えば117d)が加圧ローラ21に貼り付いて、シートの下流端側(先端)が加圧ローラ21に巻き付くおそれがある。この結果、シートにジャムが発生するおそれがある。
【0042】
そこで、シート搬送方向の上流側のトナー層117b,127f,127g,137kをシートに形成すると、図10(a)に示すように、トナー層(例えば117b)が加圧ローラ21に貼り付くようなことがあっても、シートの搬送によってシートが引っ張られて、加圧ローラ21から剥がされる。この結果、シートにジャムが発生するようなことがない。
【0043】
したがって、トナー層は、シート搬送方向の上流側にトナー層117b,127f,127g,137kをシートに形成するのが好ましい。
【0044】
(実施形態2のプリンタ)
第1実施形態のプリンタは、トナー層の厚みをシート束の厚みの中央のシートに行くにしたがって厚くしているが、第2実施形態のプリンタは、トナー層の幅をシート束の厚みの中央のシートに行くにしたがって広くしている。
【0045】
例えば、A4サイズのシートを約50枚つづりの製本にするのに、例えば図4に示すトナー層117a,117cの場合、シート束の最外部にあるシートに対しては、幅を約5mm、長さを約290mmに設定し、シート束の中央部のシートに対しては、幅を約8mm,長さを約294mmに設定するようになっている。この場合、あらかじめ、接着装置100の条件を、トナー層をシート束の中央部に行くにしたがってトナー層の幅が広くなるようにしておく。
【0046】
トナー層の幅は、レーザスキャナ2が回転中の感光ドラム3を露光する時間を調節することによって、変えることができるようになっている。
【0047】
このように、トナー層の幅をシート束の中央に行くにしたがって、広くすると、シート同士の接着力が、シート束の中央部に行くにしたがって大きくなり、シート束の剥がれを防止することができる。特に、加熱加圧等の接着条件を変えることなく、シート同士を確実に接着することができるので、シート束を速く製本化することができる。なお、加熱加圧等の接着条件を変えることができるようになっていてもよい。
【0048】
また、プリンタ91は、トナー層の厚みと幅の両方を変えるようになっていてもよい。すなわち、プリンタ91は、トナー層のトナー量をシート束のシート枚数の位置に応じて変えることができるようになっていればよい。
【0049】
以上の説明において、図4、図5、図6に示すように、シート搬送方向に対して交差する方向に沿ってシートに形成されるトナー層117a,117c,117d,117b,127e,127h,127f,127g,137n,137kは、選択的にシートに形成されるようになっている。そして、形成されたトナー層の位置に応じて、加熱加圧部材114,116が移動して、そのトナー層を溶融するようになっている。なお、加熱加圧部材114,116は、必ずしも両方とも必要としない。図11、図12に示すように、例えば、加熱加圧部材114のみ設けてもよい。この場合、加熱加圧部材114は、移動できるようになっていてもよい。
【0050】
また、エネルギー効率を良くするため、加熱加圧部材114,116の加圧力を適宜調節して、加熱加圧部材114,116と加圧受け部材115との間の間隔を調整できるようにしてもよい。
【0051】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0052】
[実施態様1] シートにトナー画像と前記シート同士を接着するトナー層とを形成する画像形成手段を備えた画像形成装置と、前記シートを加熱加圧して前記トナー層によってシート同士を接着して、シート束を製本化する加熱加圧手段とを備えたシート接着装置と、を備え、前記画像形成手段は、前記シート束の厚み方向における中央のシートに行くにしたがって前記トナー層のトナー量が多くなるように前記トナー層を形成可能であることを特徴とするシート束製本化システム。
【0053】
実施態様1のシート束製本化システムは、シート束の厚み方向の中央のシートに行くにしたがってトナー層のトナー量が多くなるようにしているので、シート束の厚み方向の中央のシート同士の接着力が大きくなり、シート束が厚みの中央部で剥がれないようにすることができる。
【0054】
[実施態様2] 前記画像形成手段は、前記シート束の厚み方向の中央のシートに行くにしたがって前記トナー層の厚みが厚くなるように前記トナー層を形成することを特徴とする実施態様1に記載のシート束製本化システム。
【0055】
実施態様2のシート束製本化システムは、シート束の厚み方向の中央のシートに行くにしたがってトナー層の厚みが厚くなるようにしているので、シート束の厚み方向の中央のシート同士の接着力が大きくなり、シート束が厚みの中央部で剥がれないようにすることができる。
【0056】
[実施態様3] 前記画像形成手段は、前記シート束の厚み方向の中央のシートに行くにしたがって前記トナー層の幅が広くなるように前記トナー層を形成することを特徴とする実施態様1に記載のシート束製本化システム。
【0057】
実施態様3のシート束製本化システムは、シート束の厚み方向の中央のシートに行くにしたがってトナー層の幅が広くなるようにしているので、シート束の厚み方向の中央のシート同士の接着力が大きくなり、シート束が厚みの中央部で剥がれないようにすることができる。
【0058】
[実施態様4] 前記画像形成手段は、前記シート束の厚み方向の中央のシートに行くにしたがって前記トナー層の厚みが厚くなるように、かつ幅が広くなるように前記トナー層を形成することを特徴とする実施態様1に記載のシート束製本化システム。
【0059】
実施態様4のシート束製本化システムは、シート束の厚み方向の中央のシートに行くにしたがってトナー層の厚みが厚くなるように、かつ幅が広くなるようにしているので、シート束の厚み方向の中央のシート同士の接着力が大きくなり、シート束が厚みの中央部で剥がれないようにすることができる。
【0060】
[実施態様5] 前記加熱加圧手段は、前記トナー層のトナー量に比例して、加熱温度と加圧力と加熱加圧時間の少なくとも1つの値が変化するように該値を調節可能であることを特徴とする実施態様1に記載のシート束製本化システム。
【0061】
実施態様5のシート束製本化システムは、加熱温度と加圧力と加熱加圧時間の少なくとも1つの値を調節して、トナー層の接着力を最適な接着力にすることができて、シート束が厚みの中央部で剥がれないようにすることができる。
【0062】
[実施態様6] 前記画像形成手段は、トナー像が形成される像担持体と、前記像担持体を帯電させる帯電器と、前記帯電器によって帯電された前記像担持体を露光して前記像担持体に潜像を形成する露光器と、前記像担持体の前記潜像をトナー現像してトナー像にする現像器とを有し、
前記像担持体に対する露光量と、前記現像器の現像バイアスの値との少なくとも一方を変えることによって、前記トナー層の厚みを変えることが可能であることを特徴とする実施態様1,2,4のいずれか1つに記載のシート束製本化システム。
【0063】
[実施態様7] 前記画像形成手段は、トナー像が形成される回転可能な像担持体と、前記像担持体を帯電させる帯電器と、前記帯電器によって帯電された前記像担持体を露光して前記像担持体に潜像を形成する露光器と、前記像担持体の前記潜像をトナー現像してトナー像にする現像器とを有し、
前記露光器が回転中の前記像担持体を露光する時間を調節することによって、前記トナー層の幅を変えることが可能であることを特徴とする実施態様1,3,4のいずれか1つに記載のシート束製本化システム。
【0064】
【発明の効果】
本発明のシート束製本化システムは、シート束の厚み方向の中央のシートに行くにしたがってトナー層のトナー量が多くなるようしているので、シート束の厚み方向の中央のシート同士の接着力が大きくなり、シート束が厚みの中央部で剥がれないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のシート束製本化システムのシート搬送方向に沿った断面図である。
【図2】図1のシート束製本化システムにおける、シート接着装置の拡大図である。
【図3】図1のシート束製本化システムにおける、シート接着装置のシート整合部及びシート束加熱加圧部の断面図である。
【図4】本発明に係るシート上に設けられたトナー層の配置を示す図である。
【図5】本発明に係るシート上に設けられたトナー層の配置を示す図である。
【図6】本発明に係るシート上に設けられたトナー層の配置を示す図である。
【図7】図1のシート束製本化システムにおける、シート接着装置のシート整合部及びシート束加熱加圧部の斜視図である。
【図8】図1のシート束製本化システムにおける、シート接着装置の加熱加圧部材の断面図である。
【図9】トナー層の位置が異なる場合のシート同士の接着状態を示す図である。
(a) 感光ドラムのレーザ光照射開始基準位置に形成されたトナー層が転写されたシート同士を接着した状態を示す図である。
(b) 感光ドラムのレーザ光照射開始基準位置から離れて形成されたトナー層が転写されたシート同士を接着した状態を示す図である。
【図10】図1に示すシート束製本化システムにおいて、シートが定着器を通過するときの状態を示した定着器の断面図である。
(a) トナー層がシートの上流側端部に形成されているシートの通過状態を示す図である。
(b) トナー層がシートの下流側端部に形成されているシートが加圧ローラに巻き付いている状態を示した図である。
【図11】他の実施形態のシート接着装置のシート整合部及びシート束加熱加圧部の斜視図である。
【図12】図11に示す、シート接着装置のシート整合部及びシート束加熱加圧部の断面図である。
【図13】製本化されたシート束を開いた図である。
【符号の説明】
S 記録材(シート)
B 製本化されたシート束
1 プリンタの装置本体(画像形成装置本体)
2 レーザスキャナ(露光器)
3 感光ドラム(像担持体)
4 定着器
9 転写ローラ
13 印字プロセスカートリッジ
15 両面搬送ユニット
16 一次帯電器(帯電器)
17 現像器
25 画像形成部(画像形成手段)
90 シート束製本化システム
91 レーザビームプリンタ
100 シート接着装置
106 積載トレイ
111 縦レジ整合壁
112 横レジ整合板
113 横レジ整合壁
114 加熱加圧部材
115 加圧受け部材
116 加熱加圧部材
117a,117b,117c,117d トナー層
118 ヒータ
119 接着部
120 セラミックヒータ
121 密着フィルム
127e,127f,127g,127h トナー層
137j,137k,137m,137n トナー層

Claims (1)

  1. シートにトナー画像と前記シート同士を接着するトナー層とを形成する画像形成手段を備えた画像形成装置と、
    前記シートを加熱加圧して前記トナー層によってシート同士を接着してシート束を製本化する加熱加圧手段とを備えたシート接着装置と、を備え、
    前記画像形成手段は、前記シート束の厚み方向における中央のシートに行くにしたがって前記トナー層のトナー量が多くなるように前記トナー層を形成可能であることを特徴とするシート束製本化システム。
JP2003171872A 2003-06-17 2003-06-17 シート束製本化システム Pending JP2005007637A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003171872A JP2005007637A (ja) 2003-06-17 2003-06-17 シート束製本化システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003171872A JP2005007637A (ja) 2003-06-17 2003-06-17 シート束製本化システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005007637A true JP2005007637A (ja) 2005-01-13

Family

ID=34096201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003171872A Pending JP2005007637A (ja) 2003-06-17 2003-06-17 シート束製本化システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005007637A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013126910A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置、画像形成装置及びプログラム
JP2015200813A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013126910A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置、画像形成装置及びプログラム
JP2015200813A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5725404B2 (ja) 製本システム
US7653340B2 (en) Decurl device and image forming apparatus provided therewith
JPH09164593A (ja) 画像形成装置
JP4902295B2 (ja) 画像形成装置
US7620355B2 (en) Glossiness processing apparatus and image forming apparatus
JP2005162352A (ja) シート接着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2005007637A (ja) シート束製本化システム
JP2008303046A (ja) カール矯正方法、カール矯正装置、および、画像形成装置
JP5173161B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2022073597A (ja) 画像形成システム、プログラム
JP2021095271A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP4684792B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004223920A (ja) シート後処理装置及び該装置を備えた画像形成装置
JP2004123332A (ja) シート後処理装置及び該装置を備えた画像形成装置
US20220137550A1 (en) Image forming apparatus and image forming system
JP4468273B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2004209856A (ja) シート接着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5315169B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP3931816B2 (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JP2004069910A (ja) 画像形成装置
JP5641433B2 (ja) 製本システム
JPS62297860A (ja) ラミネ−ト機能付き電子写真複写機
JPH0398946A (ja) 電子写真装置
JP5887781B2 (ja) 駆動装置および画像形成装置
JP2004209857A (ja) シート接着装置及びこれを備えた画像形成装置