JP2008303046A - カール矯正方法、カール矯正装置、および、画像形成装置 - Google Patents

カール矯正方法、カール矯正装置、および、画像形成装置 Download PDF

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寿夫 志田
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Abstract

【課題】主は、屈曲の作用度合いが大きいカール矯正手段と、屈曲の作用度合いが小さいカール矯正手段とで転写材のカールを矯正できるカール矯正装置を提供すること。
【解決手段】加熱手段により定着されたトナー像を担持する転写材のカールを矯正する方法において、第1ローラと当該第1ローラの周面に対して所定範囲にわたってベルトを圧接してなる凹カール矯正手段、および第2ローラと当該第2ローラの周面に対して所定範囲にわたってベルトを圧接してなる凸カール矯正手段により第1矯正処理をした後、対向接触状態で回転可能に形成されるとともに、複数の屈曲部が形成された、ベルトからなる第2カール矯正手段により第2矯正処理することを特徴とするカール矯正方法。
【選択図】図2

Description

本発明は、加熱手段により定着されたトナー像を担持する転写材のカール矯正方法、カール矯正装置、及び、前記カール矯正装置を具備した、複写機、プリンタ等の画像形成装置に係わる。
複写機、プリンタ等の画像形成装置は、感光体ドラムと呼称される像担持体上に形成した静電荷パターン(潜像)を、現像手段により顕像化(トナー像と同義)し、次いで、当該トナー像を転写材上に転写した後に、加熱手段を介して定着処理する構成を有する。
近年、斯様な画像形成装置は軽印刷機の代用として考えられ、そのため、軽印刷機が有すると同等の仕上がりを望む声が大きく、その要望は市場を席巻する状況にある。
同等の仕上がり、換言すれば、要望の1つは、所定サイズにカットされた用紙からなる転写材の平面性が精度良く保たれていることである。
しかしながら、上述のように、転写処理が成された転写材は、例えば、加熱源を内蔵した第1定着ローラと、当該第1定着ローラと圧接しながら回転する第2定着ローラとによる定着処理工程でカールが発生しやすく、それを抑制することはなかなか容易ではない。
このようなカールを矯正する方法として次のような方法が提案されている。
第1の方法は、フューザー後に用紙のカール量センサーを設け、当該センサーによって検知されたカール量によってデカーラーのデカール量をコントロールする方法である(例えば、特許文献1参照)。
第2の方法は、用紙収納部内の湿度を検知する湿度検知手段の検知結果と用紙のカール特性に基づいて用紙のカール状態を予測する。
そして、予測した状態に応じてカール補正量を調整する方法がそれである(例えば、特許文献2参照)。
特開昭61−2654号公報 特開平4−251067号公報
前記特許文献1、2に開示されているカール矯正方法は有用なものであると思われるが、特許文献1に記載の方法は、用紙の搬送中においてカール量を検知する構成であり、正確にカール量を検知することが難しい。
また、特許文献2に記載の方法は、使用される用紙が特定されている場合はいいが、それと異なる用紙が使用される場合、適正なカール矯正ができない危惧がある。
また、実際には、カールの方向に応じて用紙通路を切替えたり、例えば、ローラとベルトとの圧接圧を変えたりすることが必要となり、構成の複雑化は免れない。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、主たる目的は、転写材に対する屈曲の作用度合いが大きいカール矯正手段と、屈曲の作用度合いが小さいカール矯正手段との二段処理により、転写材に発生したカールを矯正するカール矯正装置を提供することにある。
本発明の目的は、下記の構成要件により達成することができる。
(1)
加熱手段により定着されたトナー像を担持する転写材のカールを矯正するカール矯正方法において、第1ローラと当該第1ローラの周面に対して所定範囲にわたってベルトを圧接してなる凹カール矯正手段、および第2ローラと当該第2ローラの周面に対して所定範囲にわたってベルトを圧接してなる凸カール矯正手段により第1矯正処理をした後、対向接触状態で回転可能に形成されるとともに、複数の屈曲部が形成された、ベルトからなる第2カール矯正手段により第2矯正処理することを特徴とするカール矯正方法。
(2)
前記凹カール矯正手段、および、凸カール矯正手段は選択的使用が可能であることを特徴とする前記(1)に記載のカール矯正方法。
(3)
加熱手段により定着されたトナー像を担持する転写材のカールを矯正するカール矯正装置において、
第1ローラと当該第1ローラに対して所定角度の範囲で圧接してなるベルトを有する凹カール矯正手段と、第2ローラと当該第2ローラに対して所定角度の範囲で圧接してなるベルトを有する凸カール矯正手段とを含む第1カール矯正手段と、
接触状態で対向配設せしめたベルトを複数のローラで複数回屈曲させて形成した第2カール矯正手段と、を有するとともに、
前記転写材の搬送方向における上流側に前記第1カール矯正手段を付設し、前記第2カール矯正手段を下流側に付設したことを特徴とするカール矯正装置。
(4)
前記カール矯正装置は、前記凹カール矯正手段の使用を回避するときに用いる凹カールバイパスと、前記凸カール矯正手段の使用を回避するときに用いる凸カールバイパスとを有することを特徴とする前記(3)に記載のカール矯正装置。
(5)
前記凹カール矯正手段の第1ローラと前記凸カール矯正手段の第2ローラに対する前記ベルトの圧接角度は85度〜95度であり、また、前記第2カール矯正手段を構成するベルトと当該ベルトを屈曲させる複数のローラとの接触角度は55度以下であることを特徴とする前記(3)または前記(4)に記載のカール矯正装置。
(6)
前記第2カール矯正手段を構成する複数のローラのうち、少なくとも1つのローラは基準の搬送面に対して進退可能であることを特徴とする前記(3)乃至前記(5)の何れか1つに記載のカール矯正装置。
(7)
前記(3)乃至前記(6)の何れか1つに記載のカール矯正装置を具備することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、構成が簡単であり、凹凸何れの方向のカールを有する転写材であっても、容易にカール矯正を行うことができる。
以下に、本発明の実施の形態を図を参照しながら説明する。
図1は、用紙後処理装置、カール矯正装置を一体化して有するディジタル式の画像形成装置を示す図である。
図中、1は画像形成装置本体、2はカール矯正装置、3は用紙後処理装置である。
前記画像形成装置本体1で定着処理が終えた転写材(以下、説明の便宜上用紙という)はカール矯正装置2においてカールを矯正され、次いで、用紙後処理装置3において、例えば、他の用紙と一緒にステープラーで綴じられて機外に排出される構成にある。
画像形成装置本体1には、自動原稿送り装置DFと、大容量給紙装置LTとが付設されている。
参照符号10は画像読み取り部(画像入力装置と同義)、11は画像処理部、12は画像書込部、13は画像形成部を示す。
14は定着手段で、熱源を有する第1定着ローラ141と当該第1定着ローラと圧接しながら回転する第2定着ローラ142からなる。
また、参照符号Sは、コンピュータを含む制御手段(以下、制御部ともいう)で、本実施の形態においては、機械作動のプログラムを内蔵し、一連の画像形成プロセスに係わる制御、シート材の給紙・搬送制御、シート材の位置補正制御、自動原稿送り装置の駆動制御、現像剤の濃度検知に伴うトナー補給制御等、全ての制御を行う。
前記画像読み取り部10は、前記自動原稿送り装置DFから送り出される原稿dを読み取る部位であり、光源や適宜数のミラー、レンズ、及び、ライン状に配列したCCDからなるイメージセンサ1A等、公知の光学的な読み取り手段を備えている。
前記イメージセンサ1Aに順次読み込まれたアナログ信号は、前記画像処理部11においてA/D変換、シェーディング補正、画像圧縮等の画像処理を施された後、画像情報信号として前記制御部S内の記憶手段に一時的に収納される。
前記画像情報信号は、前記制御部Sに準備されたROM内の画像形成プログラムに従って前記記憶手段から読み出され、前記画像書込部12に設けられている書込手段(半導体レーザ)121の書込制御信号として用いられる。
前記画像形成部13は、電子写真プロセスを用いて画像を形成する部位であり、そこには、感光体ドラム131からなる像担持体と、当該感光体ドラム131の周囲に配置された帯電手段、前記書込手段121、現像手段、転写手段、分離手段クリーニング手段133等の公知の手段が備えられている。
参照符号15,16,17は適宜のサイズの転写材(用紙)を収納するための転写材収納手段である。
前記転写材収納手段内に収納され、或いは、前記大容量給紙装置LTに収納されている転写材Pは、前記制御部Sからの指令により選択的に駆動される給紙手段151,161,171等を介してレジストローラ18に向けて送り出される。
上記構成を有する画像形成装置本体1の画像形成動作を、上記した構成を補足しながら、説明する。
画像形成装置本体1上に設けてある操作盤19上で,プリント枚数等の設定が成された後、プリント釦が押されると、制御部Sからの指令に従って自動原稿送り装置DFが作動し、原稿束から分離された1枚の原稿dが画像読み取り部10に送られる。
画像読み取り位置は、ドラムd1の下部にあり、そこで原稿dは照射ランプにより照射され、原稿からの反射光はイメージセンサ1A上に順次、結像される。
前記イメージセンサ1Aに結像された光情報は、前記画像処理部11で画像処理された後、前記制御部S内の記憶手段に画像データ(画像情報信号と同義)として保持される。
前記画像データは、画像形成プロセスに従ったタイミングで前記記憶手段から取り出され、当該画像データに応じて変調された信号で前記書込手段121が作動制御される。
即ち、帯電状態にある前記感光体ドラム131上に前記書込手段121によるドット露光が施され、その結果、当該感光体ドラム131上に静電荷潜像が形成される。
前記静電荷潜像は、現像手段により現像(反転現像)されトナー像に変換されながら、感光体ドラム131の回転を介して転写領域に向けられる。
一方、選択されたサイズの転写材Pは、画像形成プロセスに従ったタイミングで給紙手段(151等)により送り出され、搬送路上に設けてある複数の搬送ローラ対により搬送され、レジストローラ18に先端が当接された状態で待機している。
そして、前記トナー像が重畳されるようにタイミングをとって駆動される前記レジストローラ18の回転開始により、転写領域に向け再給紙される。
その後、転写領域における転写手段(例:転写電極)の作用により、前記トナー像は前記感光体ドラム131上から前記転写材P上に転写される。
トナー像を担持するに至った前記転写材Pは、分離手段(例:分離電極)の作用により、感光体ドラムから分離され定着手段14に向けて搬送される。
転写処理が終了した前記感光体ドラム131はクリーニング手段によりクリーニングされて次の画像形成の準備が完了する。
一方、前記感光体ドラム131から分離された転写材Pは定着手段14により加熱/加圧作用を受け、結果、前記トナー像は前記転写材上に定着される。
この後、前記転写材Pは、カール矯正装置2に送り込まれ、カール矯正処理を受けることになるが、詳細については後述する。
なお、上記の動作は原稿の枚数及び操作盤19で設定されたプリント数を達成するまで繰り返されることになる。
上記説明は転写材の片面側に画像を形成する態様の場合についてであるが、転写材の両面に画像形成するときは次のように行うことができる。
即ち、第1面に画像形成された転写材Pを、定着処理後に、装置本体内に設けてある反転給紙手段を用いて反転させた後、再度レジストローラ18に送り、以後、前述のプロセスで転写材の第2面に画像形成することができる。
次に、図2を用いて定着処理後の転写材のカール矯正について説明を行う。
図2は、カール矯正装置の全体構成を示す。
図において、参照符号20は転写材導入部で、前記画像形成装置本体1から送り出されてくる定着処理済みの転写材を受け入れる上下ガイド板201,202と、一対の搬送ローラ203が備えられている。
一点鎖線21で示されるのは転写材の搬送路であり、当該搬送路21は前記転写材導入部20から下降し、最下部の円弧状部を介して再度、上昇し、前記転写材導入部20と反対側のカール矯正装置側壁上に設けてある転写材排出部22に至る。
前記搬送路21上には、複数組(対)の搬送ローラ204,205,206,207,208、209が適所に付設され、各ローラ間には図示しないガイド部材が設けられている。
そして、転写材導入部20から下降する搬送路21上であって、その上流位置には、第1カール矯正部23が付設され、下流側には第2カール矯正部24が付設されている。
前記第1カール矯正部23には、第1ローラ231と当該第1ローラ231に対して所定角度の範囲でベルト232を圧接してなる凹カール矯正手段C1が準備されている。
更に、第2ローラ235と当該第2ローラ235に対して所定角度の範囲でベルト236を圧接してなる凸カール矯正手段C2も前記第1カール矯正部23に準備されており、両矯正手段C1,C2が第1カール矯正手段を構成する。
前記凹カール矯正手段C1と、前記凸カール矯正手段C2とは基本的に同じ構成を有している。
例えば、前記第1ローラ231、第2ローラ235の周面に対するベルト232、236の圧接範囲(ローラ中心とベルトが圧接している両端を結んでできる巻き付き角度と同義)θ1は、本実施の形態においては90度とした。
本実施の態様における前記ローラ231,235の直径は10mmであり、前記ベルトとの協働により,小さな屈曲部(屈曲作用の度合いが大きい屈曲部と同義)を構成する。
参照符号233,234,237,238は、前記ベルト232,236を懸架するローラを示し、前記第1ローラ231,第2ローラ235を含み適宜の駆動系により回転駆動される。
なお、前記凹カール矯正手段C1及び凸カール矯正手段C2は選択的に使用することができる。
例えば、凹カール矯正手段C1の不使用を前記操作盤19(図1参照)で選択し、図示しない搬送路切替手段で転写材の搬送路を切替えて、転写材を実線矢印で示すルートから、破線矢印で示される凹カールバイパスBP1を使って搬送する。
凸カール矯正手段C2不使用の場合も、上記と同様の構成とすることでことが足りる。
参照符号BP2は凸カールバイパスを示す。
次に、前記第2カール矯正部24についてであるが、当該矯正部には、接触状態で対向配設せしめたベルトを複数のローラで複数回屈曲させて形成した第2カール矯正手段C3が準備されている。
具体的には、ベルト241,242は、それぞれローラ243,244、および、245,246によって可回転に懸架されている。
そして前記両ベルト241,242は、基本的に基準面上において接触状態となるように対向配設されている。
換言すれば、本実施の形態において、前記ベルト241のループ内にあるローラ243,244,R1,R2と、前記ベルト242のループ内にあるローラ245,246は、関係したベルト241,242の周面一部を前記基準面上に位置づける位置を有する。
一方、前記ベルト242のループ内に配したローラR3及びR4は前記基準面に対して直交する方向に進退可能可能であり、所定の位置で固定される構成としてある。
換言すれば、前記ローラR3,R4は、基準面上にある前記ベルト242を、図において右側に押し込むことができ、この押し込み量に応じて前記ベルト241、242を屈曲させる屈曲調整手段として機能する。
以下、前記ローラR3,R4を調整ローラR3,調整ローラR4と呼称する事がある。
図2は斯様な工程を経て、前記ベルト241,242が屈曲され、転写材に対するジグザグ搬送路が完成された状態を示す。
本実施の形態において、前記調整ローラR3に対するベルト242の巻き付き角度θ2は45度、調整ローラR4に対するベルトの巻き付き角度θ3は50度とした。
また、このとき、調整ローラR3、R4の押し込みによって、前記ローラR1,R2,244の周面にベルト241が巻き付く状態を呈するが、それぞれのローラに対するベルトの巻き付き角度θ4,θ5,θ6は、順番に20度、45度、30度である。
上記構成において、ベルトの巻き付き角度を適宜に振ることはできるが、肝要なことは、第1カール矯正手段の転写材に対する屈曲作用の度合いが、第2カール矯正手段の転写材に対する屈曲作用の度合いよりも大きくなるように構成することである。
同時に、屈曲作用の度合いが大きい第1カール矯正手段を使用した後に、屈曲作用の度合いが小さい第2カール矯正手段を使用することである。
屈曲作用の度合いが大きい第1カール矯正手段を第2カール矯正手段のあとで用いる構成とすると、その第1カール矯正手段の影響が転写材に残ってしまい、カールの程度を抑制するという所期の目的を達成することができなくなる。
本実施の態様においては、例えばベルト232を懸架しているローラ233,234の間隔を小さくするとともに、前記両ローラ間に張設されたベルトの外側表面を小径のローラで押圧することにより、屈曲作用の度合いが大きい第1カール矯正手段を得た。
また、二本のベルト241,242のそれぞれを懸架するローラ間に、複数のローラを交互に位置せしめ、かつ、屈曲部を構成する各ローラに対するベルトの巻き付き角度を第1カール矯正手段に比して小さくした。
斯様に構成することにより、転写材に対する屈曲作用の度合いが小さい第2カール矯正手段を得た。
次に、前記カール矯正装置2内における転写材の挙動を簡単に説明する。
転写材導入部20に送り込まれてきた転写材Pは、搬送ローラ203により挟持されて継続搬送される。
次いで、ガイド部材に案内されて下降し、直後に、ベルトとローラとからなる凹カール矯正手段C1に導かれて所定方向の屈曲作用を受ける。
その後、今度は搬送ローラ204を介して凸カール矯正手段C2に導かれて前記とは反対方向の屈曲作用を受ける。
上記屈曲部における屈曲作用の度合いが大きいので、定着処理後に大きなカールを有していた転写材Pのカールは端的に矯正されることになる。
次に、第1カール矯正手段による矯正処理を受けた前記転写材Pは、第2カール矯正手段C3によりジグザグ搬送され、残っていた小さなカールは屈曲される度毎に更に小さくされる。
第2カール矯正手段C3における構成については、5回以上、8回未満の屈曲作用を前記転写材に施すことができる構成とすることが望ましい。
転写材に対する屈曲作用が5回未満の構成だと、殆どカールがない状態までに矯正することが困難であり、また、例えば、屈曲作用が8回以上の構成だと、装置全体の大型化を招くのみで、5乃至7回の屈曲を行う構成に比して、カール矯正の効果は変わらない。
一連の矯正処理工程を通った転写材は、その後、搬送ローラ205乃至208により上昇方向に搬送され、搬送ローラ209により、カール矯正装置2から用紙後処理装置3に向けて送り出される。
用紙後処理装置3においては、本欄の冒頭に説明したように、例えば、他の用紙と一緒にステープラーで綴じられ、冊子の態様で機外のトレイに排出される。
斯様な用紙後処理装置3において、複数枚の転写材Pの整合処理、綴じ処理等が行われる際に、前記転写材のカールは処理動作に支障がない状態まで小さくなっているので、処理操作は安定的、効率的に行うことができる。
上記の第1及び第2カール矯正手段を用いる構成が本発明における基本であり、通常、転写材として使用される薄紙(50〜89g/m2)、厚紙(90〜199g/m2)に好適に対応できる。
軽印刷装置に用いられているオフセット用の上質紙は熱対策が考慮されておらず、加熱によりカールが出やすいが、斯様な用紙(転写材と同義)であっても品質を低下せしめることのないカール矯正ができる。
但し、前述の厚さよりも厚い、超厚紙として分類した200g/m2以上の転写材については、前記第1矯正手段の構成の如く小さな屈曲部で屈曲作用を行わせると、屈曲シワが発生する危惧がある。
その回避のために、ローラ径を大きくすることが考えられるが、装置の大型化、コストアップ等のデメリットが生じてしまう。
このような超厚紙からなる転写材を使用する場合、本実施の形態においては前記第1カール矯正手段を用いず、第2カール矯正手段C3のみで対応する。
図3は超厚紙を転写材として用いる場合の説明用の図であり、カール矯正装置2内の主要部を示す図である。
図において、上から下に流れている太線矢印は、転写材の搬送路を示す。
この図から理解されるように、転写材導入部20を介してカール矯正装置2内に送り込まれてきた転写材Pは、搬送路切替手段により切り替えられた特定の搬送路を搬送される(図6参照)。
換言すれば、凹カールバイパスBP1,凸カールバイパスBP2を介して下降され、直接、第2カール矯正手段C3に導かれて矯正処理される。
第2カール矯正手段C3におけるローラとベルトとの関係は、図2で示す構成と同じであるので、重複した説明は割愛する。
超厚紙の場合、第2カール矯正手段C3のジグザグ搬送路の作用で、凹凸何れのカールも矯正することができる。
上述のような搬送路切替等は、図1に示す操作盤19上に超厚紙モード設定手段を設けておき、当該超厚紙モード設定手段をマニュアル選択(マニュアル設定)することで達成することができる。
次に、転写材によって所定方向にのみカールが生じる場合が考えられるので、その時の対応の一策について、図4,図5を基に説明する。
図4,図5はマニュアル選択により転写材の搬送路を設定することができることを説明するための図である。
図4は、薄紙用としてのマニュアル設定に基づいて形成された転写材の搬送路を示す。
カール矯正装置2に送り込まれる転写材が凹カールの場合、凹カール矯正手段C1が選択されるとともに、第2カール矯正手段C3を構成するベルト241,241の接触ベルト面は基準面上に位置づけられる。
これは、調整ローラR3,R4を図2に示す突出位置から同図の左側に退避させることにより行われる。
一方、カール矯正装置2に送り込まれる転写材が凸カールの場合、凸カール矯正手段C2が選択されるとともに、第2カール矯正手段C3のベルト241,242の接触面は、凹カール矯正の場合と同様に基準面上に位置づけられる。
図5は、厚紙用としてのマニュアル設定に基づいて形成された転写材の搬送路を示す。
この場合はデフォルト搬送路(図2に示す基本の搬送路)である凹カール矯正手段C1,凸カール矯正手段C2がともに使用され、第2カール矯正手段C3は調整ローラR4により調整されたジグザグ搬送路が使用される。
例えば、転写材が凹カールの場合、第2カール矯正手段の調整ローラR4は、図2に示す位置から更にベルト242を押し込む方向に移動され、ローラ244に対するベルト241の巻き付き角度を拡大させる。
本実施の形態においては、巻き付き角度θ6を30度から45度とした。
一方、転写材が凸カールの場合、前記調整ローラR4を退避方向に移動させ、前記巻き付き角度θ6が15度となるようにした。
上記図4,図5の太線矢印は転写材の搬送路を示す。
なお、上述の凹カールは、カール矯正装置に送り込まれるときの転写材の先端部及び/または後端部が搬送路面から浮いている舟形状態を指し、凸カールは、その反対に転写材の中央部が搬送路面から浮いている山形状態を指す(図2参照)。
上記のマニュアル設定とそれに伴うローラ位置移動等は、例えば、操作盤19上に薄紙用、厚紙用の区別とともにカールの種類を設定する手段を設け、その情報を制御部Sに取込んでモータを制御するような方法で達成できる。
上記のようなマニュアル設定は、例えば、100頁の冊子を1000冊作製する場合などにおける試し刷りの段階で、その善し悪しを確認することができる。
次に、第2カール矯正手段における搬送路の変更方法について説明する。
図6は、調整ローラの位置移動機構を示す概念図である。
図において、第2カール矯正手段C3におけるローラ(実線表示)とベルトとは、図2に示したと同様に基本の搬送路を形成している。
前記調整ローラR3に関係して設けてあるのは第1偏心カム250であり、調整ローラR4に関係して設けてあるのは第2偏心カム251である。
前記調整ローラR3,R4の軸端部には、当該ローラを可回転に支持できる構成のカムフォロワがあり、当該カムフォロワは、常に、前記偏心カムと圧接する方向にバネ手段等で付勢されている(図6の偏心カムとカムフォロワは離間して示してある)。
前記偏心カム250、252は、それぞれに対応する調整ローラR3,R4の所定の移動量を賄うことができる外形を有している。
また、前記偏心カム250はステッピングモータM1で駆動され、偏心カム251はステッピングモータM2で駆動されるようになっている。
斯様な構成を有する位置移動機構の動作について、補足説明を加えながら説明する。
操作盤19上の設定手段を操作し、薄紙用、かつ、カール方向として凹カールが選択設定されたとすると、この情報は制御部Sに取り込まれる。
前記制御部Sは、どのローラをどちらの方向にどのくらい移動する必要があるかを演算し、それに応じて、駆動源であるステッピングモータM1及びM2を駆動させるべく、その駆動回路を制御する。
ステッピングモータ(M1,M2)のパルス数と、前記カム及びカムフォロワを介しての、調整ローラR3,R4の移動量との関係は予め制御部S内のROMに納めてある。
ステッピングモータの駆動開始に伴って発生するパルス数は前記制御部Sでカウントされ、カウント値が所定値に達すると制御手段Sにより駆動回路への電力供給が絶たれ、調整ローラR3,R4の位置移動制御が完了する。
即ち、第2カール矯正手段C3のベルト241,242の接触面は基準面上に位置づけられる。
前記厚紙用の第2カール矯正手段C3における調整ローラR4の移動も、基本的に上述のような制御により成されるので説明は省略する。
本実施の態様においては、画像形成装置本体、カール矯正装置、および、用紙後処理装置を含めて画像形成装置としたが、用紙後処理装置を含まないカール矯正装置と画像形成装置本体とで構成される画像形成装置であっても良い。
また、前記カール矯正装置を画像形成装置本体と独立した装置として説明したが、画像形成装置本体内に設けた構成の画像形成装置としても良いことはいうまでもない。
用紙後処理装置、カール矯正装置を一体化して有するディジタル式の画像形成装置を示す図である。 カール矯正装置の全体構成を示す図である。 超厚紙を転写材として用いる場合の説明用の図であ マニュアル選択により転写材の搬送路を設定することができることを説明するための図である。 マニュアル選択により転写材の搬送路を設定することができることを説明するための図である。 図6は、調整ローラの位置移動機構を示す概念図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体
2 カール矯正装置
20 転写材導入部
21 搬送路
22 転写材排出部
23 第1カール矯正部
24 第2カール矯正部
3 用紙後処理装置
C1 凹カール矯正手段
C2 凸カール矯正手段
C3 第2カール矯正手段

Claims (7)

  1. 加熱手段により定着されたトナー像を担持する転写材のカールを矯正するカール矯正方法において、第1ローラと当該第1ローラの周面に対して所定範囲にわたってベルトを圧接してなる凹カール矯正手段、および第2ローラと当該第2ローラの周面に対して所定範囲にわたってベルトを圧接してなる凸カール矯正手段により第1矯正処理をした後、対向接触状態で回転可能に形成されるとともに、複数の屈曲部が形成された、ベルトからなる第2カール矯正手段により第2矯正処理することを特徴とするカール矯正方法。
  2. 前記凹カール矯正手段、および、凸カール矯正手段は選択的使用が可能であることを特徴とする請求項1に記載のカール矯正方法。
  3. 加熱手段により定着されたトナー像を担持する転写材のカールを矯正するカール矯正装置において、
    第1ローラと当該第1ローラに対して所定角度の範囲で圧接してなるベルトを有する凹カール矯正手段と、第2ローラと当該第2ローラに対して所定角度の範囲で圧接してなるベルトを有する凸カール矯正手段とを含む第1カール矯正手段と、
    接触状態で対向配設せしめたベルトを複数のローラで複数回屈曲させて形成した第2カール矯正手段と、を有するとともに、
    前記転写材の搬送方向における上流側に前記第1カール矯正手段を付設し、前記第2カール矯正手段を下流側に付設したことを特徴とするカール矯正装置。
  4. 前記カール矯正装置は、前記凹カール矯正手段の使用を回避するときに用いる凹カールバイパスと、前記凸カール矯正手段の使用を回避するときに用いる凸カールバイパスとを有することを特徴とする請求項3に記載のカール矯正装置。
  5. 前記凹カール矯正手段の第1ローラと前記凸カール矯正手段の第2ローラに対する前記ベルトの圧接角度は85度〜95度であり、また、前記第2カール矯正手段を構成するベルトと当該ベルトを屈曲させる複数のローラとの接触角度は55度以下であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のカール矯正装置。
  6. 前記第2カール矯正手段を構成する複数のローラのうち、少なくとも1つのローラは基準の搬送面に対して進退可能であることを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れか1項に記載のカール矯正装置。
  7. 請求項3乃至請求項6の何れか1項に記載のカール矯正装置を具備することを特徴とする画像形成装置。
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