JPWO2015182231A1 - カール除去装置及びカール除去方法 - Google Patents

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Abstract

カール除去装置(108)は、ロール紙から搬送された紙(102)のカールを除去するための装置であって、カール付与機構部(111)と、カール除去機構部(112)とを備える。カール付与機構部(111)は、紙(102)の内面(113)を押圧することによって、紙(102)にカールを付ける。カール除去機構部(112)は、紙(102)の外面(114)を押圧することによって、カール付与機構部(111)によって紙(102)に付けられたカールを除去する。

Description

本発明は、カール除去装置及びカール除去方法に関する。
紙コップの胴部分となるブランクは、一般的に、ロール紙から搬送される紙を打ち抜いて製造される。ロール紙では紙が巻かれているため、ロール紙から搬送される紙には、カール(巻き癖)が付いていることが多い。
ブランクにカールが付いていると、そのカールが後の工程で種々の問題を生じさせることがある。例えば、カールのために、ブランクを所望の形状に成形できず、紙コップの形状が歪むことがある。また例えば、カールが付いたブランクは、安定して多数積み重ねることが困難であるため、一度に運搬できるブランクの数が少なくなり、次の工程へブランクを搬送する効率が悪くなることがある。
特許文献1には、ロール紙から給送される紙のカールを除去するためのカール補正装置(以下、単に「補正装置」という。)が記載されている。この補正装置では、ロール紙から出た用紙は、第1のガイドローラと、補正ローラと、第2のガイドローラとを経て、印字ヘッドとプラテンローラとの間に導かれる。特許文献1には、用紙が補正ローラを通過する時に、補正ローラからの矯正方向への引張り力により、用紙に形成されたカールが取り除かれる旨の記載がある。
また、ロール紙を消費するにつれて、一般的に、ロール紙の外径が小さくなり、ロール紙から搬送される紙のカールが強くなる。ロール紙から搬送される紙のカールの強さが変化しても常に適切にカール矯正力を確保するために、特許文献1に記載の補正装置は、ロール紙の消費量の増大に応じて補正ローラを移動させる機構を備える。
特開2005−110835号公報
しかしながら、紙のカールの強さは、紙質、紙の厚さ、湿度など種々の要因で変化するので、実際には、補正ローラを自動的に移動させただけでは、適切にカールを除去できないことがある。このような場合、補正ローラの位置が経験豊富な作業員によって調整されることが多い。
一般的に、紙コップの胴部分となるブランクは、それを製造するための装置によって、ロール紙から順次搬送される紙から打ち抜かれて次々と生産される。そのため、カールの付いた不良なブランクの製造を抑制するには、補正ローラの位置は、製造されたブランクのカールの状況、上述の種々の要因などに応じて随時適切に調整される必要がある。そのため、この調整は、作業員の技量に依存するところが大きく、製造の現場に経験豊富な作業員が不可欠なのが実情である。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、シート状部材のカールを容易に除去することが可能なカール除去装置などを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るカール除去装置は、シート状部材が巻かれたロールから搬送された前記シート状部材のカールを除去するためのカール除去装置であって、前記シート状部材の第1の主面を押圧することによって、前記シート状部材にカールを付けるカール付与機構部と、前記第1の主面の背面である前記シート状部材の第2の主面を押圧することによって、前記カール付与機構部によって前記シート状部材に付けられたカールを除去するカール除去機構部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、シート状部材の第1の主面を押圧することによってシート状部材にカールを付け、その後に、第2の主面を押圧することによってシート状部材のカールが除去される。これにより、第1の主面及び第2主面のそれぞれを押圧する強さを、ロールから搬送されるシート状部材の消費量に応じて変化させなくても、シート状部材のカールを適切に除去することができる。従って、シート状部材のカールを容易に除去することが可能になる。
本発明の一実施の形態に係るブランカの構成を示す図である。 図1に示すブランカに採用されるカール除去装置及びその近傍を拡大して示す図である。 図2に示すカール除去装置に採用されるカール付与機構部及びその近傍を拡大して示す図である。 図2に示すカール除去装置に採用されるカール除去機構部及びその近傍を拡大して示す図である。 一変形例に係るカール付与部材を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。また、以下の説明では、例えば図1に示す「上」、「下」、「左」及び「右」、さらに、「前後」の用語を用いるが、これらの用語は、方向を説明するためのものであって、本出願に係る発明を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態に係るブランカ100は、図1に示すように、ロール紙101から搬送される紙102を打ち抜いて、紙コップの胴部分となるブランクを製造する装置である。
ロール紙101は、一定の幅を有する長尺のシート状部材としての紙102が、例えば紙菅などの周囲に多重に巻かれたものである。ロール紙101は、シート状部材が巻かれたロールの一例である。なお、シート状部材の例として、紙102の他に、樹脂製のフィルムなどを挙げることができる。
紙102には、用途に応じたものが適宜採用されてよいが、ブランクの製造では、例えば厚さ0.25〜0.4mm程度のものが採用されることが多い。同図では、紙102の搬送経路を分かり易く示すため、厚みを強調して示している。この点は、図2〜4でも同様である。すなわち、図示される紙102の厚さは、ブランカ100及びこれを構成する各部の大きさとの対比において、必ずしも実寸に応じたものではない。
また、紙102の一面又は両面には、適宜、1つ又は複数の加工が施されていてもよい。このような加工には、例えば、印刷、ラミネート加工、バリア加工などがある。ラミネート加工では、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET(ポリエチレンテレフタラート)などのうちの1つ又は複数を主たる材料とするラミネート層が設けられる。バリア加工では、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)、アルミニウム、シリカなどを主たる材料とするバリア層が設けられる。アルミニウムは、蒸着されてもよく、箔が接着されてもよい。
図1に示すように、ブランカ100は、支持軸103と、搬送ローラ104a〜hと、駆動ローラ105と、テンション制御ローラ106と、打ち抜き部107と、カール除去装置108とを備える。
支持軸103は、紙102の搬送に伴ってロール紙101を回転させるように支持する軸部材である。支持軸103は、前後方向(上下方向及び左右方向に垂直な方向)を向けて設けられており、例えばロール紙101の中心に挿設される。
搬送ローラ104a〜hの各々は、軸を中心に回転することによって、ロール紙101から繰り出される紙102を搬送するローラである。本実施の形態では、搬送ローラ104a〜hの各々は、軸が前後方向を向けて平行に固定位置に設けられており、紙102の幅方向の全体に当接する長さを有する。搬送ローラ104hには、ピンチローラ109が対をなして設けられており、紙102は、両ローラ104h,109の間で挟まれて搬送される。
駆動ローラ105は、紙102を搬送するための駆動力を提供するローラである。駆動ローラ105には、駆動ローラ105との間で紙102を挟むピンチローラ110が対をなして設けられており、紙102は、両ローラ105,110の間で挟まれて搬送される。詳細には例えば、駆動ローラ105は、図示しないモータの回転軸から伝達される回転力で、同図に示すように、左回りに回転する。駆動ローラ105の回転に伴い、紙102は搬送方向に搬送される。
テンション制御ローラ106は、搬送される紙102のテンションを制御するためのローラである。詳細には例えば、テンション制御ローラ106は、搬送される紙102のテンションを設定値(例えば10〜40kg程度)に制御する。
カール除去装置108は、ロール紙101から搬送される紙102のカールを除去するための装置である。カール除去装置108は、図2に拡大して示すように、カール付与機構部111と、カール除去機構部112とを備える。カール付与機構部111は、紙102の内面113を押圧し、これにより、紙102にカールを付ける。カール除去機構部112は、紙102の外面114を押圧し、これにより、カール付与機構部111によって紙102に付けられたカールを除去する。
ここで、内面113は、紙102が有する2つの主面のうち、ロール紙101にて巻き取りの内方(中心方向)を向く主面である。外面114は、内面113の背面であって、紙102が有する2つの主面のうち、ロール紙101にて巻き取りの外方(中心方向の反対方向)を向く主面である。本実施の形態では、内面113は、カール付与機構部111によって押圧される第1の主面に相当し、外面114は、カール除去機構部112によって押圧される第2の主面に相当する。
カール付与機構部111とカール除去機構部112とは、同図に示すように、上下方向(鉛直方向)に重なり合わない位置に配置される。また、カール付与機構部111とカール除去機構部112とは、同図に示すように、左右方向(水平方向)に重なり合わない位置に配置される。
カール付与機構部111は、図3に拡大して示すように、カール付与部材115と、第1固定ローラ116と、第3固定ローラ117と、カール付与強度調整部118と、第1送出ローラ119とを有する。
カール付与部材115は、概ね円柱状のピンであって、紙102の幅方向の全体に接して搬送されるカール付与曲面120を有する。カール付与曲面120は、搬送される紙102の内面113を押圧し、これにより、ロール紙101に巻かれることによって紙102に付けられたカール(ロール紙101のカール)と同じ方向のカールを紙102に付ける。本実施の形態では、カール付与曲面120は、前後方向から見て、カール付与部材115の上方であって、紙102と接する円弧部分である。カール付与曲面120の曲率半径は、カール付与部材115が円柱状であるので、カール付与部材115をその軸方向から見た円の半径となり、例えば16mmである。
第1固定ローラ116と第3固定ローラ117との各々は、軸を中心に回転することによって、紙102を搬送するローラである。第1固定ローラ116と第3固定ローラ117との各々は、軸が前後方向を向けて平行に固定位置に設けられており、紙102の幅方向の全体に当接する長さを有する。第1固定ローラ116と第3固定ローラ117とは、各々の軸が左右方向に並べて(すなわち、上下方向に同じ位置に)設けられる。第1固定ローラ116と第3固定ローラ117との各軸の間隔は、例えば128mmである。
第1固定ローラ116は、カール付与部材よりも紙102の搬送経路の下流にて紙102を搬送する。第3固定ローラ117は、カール付与部材よりも紙102の搬送経路の上流にて紙102を搬送する。本実施の形態では、第1固定ローラ116と第3固定ローラ117とのそれぞれの外径(軸方向から見た円の直径)は、例えば67mmである。
カール付与強度調整部118は、カール付与部材115によって紙102に付けられるカールの強さを調整するための機構を備える。すなわち、カール付与強度調整部118は、第1固定ローラ116及び第3固定ローラ117の各軸を含む平面と交差する方向へ予め定められた移動範囲内でカール付与部材115を移動させるとともに、カール付与部材115を移動後の位置で固定させる。
本実施の形態では、カール付与強度調整部118は、最小位置121aと最大位置121bとの間でカール付与部材115を上下方向へ移動させるとともに、カール付与部材115を移動後の位置で固定させる。これにより、予め定められた範囲内の任意の位置でカール付与部材115のカール付与曲面120を固定することができる。本実施の形態では、カール付与部材115の移動範囲は、最小位置121aでのカール付与曲面120の上端と、最大位置121bでのカール付与曲面120の上端との距離で表すことができ、例えば100mmである。
最小位置121aは、カール付与部材115の移動範囲の中で、カール付与部材115によって紙102に付けられるカールの強さが最小となる位置である。本実施の形態での最小位置121aは、第1固定ローラ116及び第3固定ローラ117のみにより規定される紙102の搬送経路にカール付与曲面120が接する位置である。第1固定ローラ116及び第3固定ローラ117のみにより規定される紙102の搬送経路は、本実施の形態では、各固定ローラ116,117の下端を接続する面であり、図3の2点鎖線122aで示される。
カール付与部材115が最小位置121aに位置付けられた場合、紙102は、カール付与曲面120によってほぼ押圧されることなく、第3固定ローラ117から第1固定ローラ116へ搬送されることになる。そのため、この場合に、カール付与部材115によって紙102にカールが付けられることはなく、従って、その強さは最小となる。
最大位置121bは、カール付与部材115の移動範囲の中で、カール付与部材115によって紙102に付けられるカールの強さが最大となる位置である。本実施の形態での最大位置121bは、カール付与曲面120の近傍において最も小さい角度で湾曲し、カール付与曲面120と最も広い面積で接した状態で紙102がカール付与曲面120によって押圧される位置である(この場合の紙102の状態につき、図3の2点鎖線122b参照。)。
カール付与部材115が最大位置121bに位置付けられた場合、紙102は、カール付与曲面120によって最も強く押圧されて搬送されることになる。そのため、カール付与部材115によって紙102に付けられるカールの強さは、カール付与部材115の移動範囲の中で、最大となる。
詳細には例えば、カール付与強度調整部118は、図示しない、ボールネジ、ハンドル、固定機構部などから構成されるとよい。ボールネジは、上下方向に軸を向けて配設され、カール付与強度調整部118と螺合する。ハンドルは、作業員などの操作者によって操作され、その操作に応じてボールネジをその軸を中心に回転させる。固定機構部は、ハンドルを固定するための機構を有する。このようなカール付与強度調整部118によれば、操作者が固定機構部の固定を解除してハンドルを操作することによって、ボールネジが回転する。カール付与部材115は、ボールネジと螺合しているので、ハンドルの操作に応じて移動範囲内で上方又は下方へ移動する。その後、作業員が固定機構部を操作することにより、カール付与部材115は、移動後の位置で固定される。
第1送出ローラ119は、軸を中心に回転することによって、紙102を搬送するローラである。第1送出ローラ119は、軸が前後方向を向けて平行に固定位置に設けられており、紙102の幅方向の全体に当接する長さを有する。第1送出ローラ119は、カール付与機構部111から安定して紙102を送り出すために適宜設けられる。
カール除去機構部112は、図2に示すように、概ね、カール付与機構部111を上下に反転させた構成を有する。詳細には、図4に拡大して示すように、カール除去機構部112は、カール除去部材123と、第2固定ローラ124と、第4固定ローラ125と、カール除去強度調整部126と、第2送出ローラ127とを有する。
カール除去部材123は、概ね円柱状のピンであって、紙102の幅方向の全体に接して搬送されるカール除去曲面128を有する。カール除去曲面128は、搬送される紙102の外面114を押圧し、これにより、カール付与曲面120によって紙102に付けられたカールを除去する。本実施の形態では、カール除去曲面128は、前後方向から見て、カール除去部材123の下方であって、紙102と接する円弧部分である。カール除去曲面128の曲率半径は、カール付与曲面120と同様に、例えば、16mmである。
第2固定ローラ124と第4固定ローラ125との各々は、軸を中心に回転することによって、紙102を搬送するローラである。第2固定ローラ124と第4固定ローラ125との各々は、軸が前後方向を向けて平行に固定位置に設けられており、紙102の幅方向の全体に当接する長さを有する。第2固定ローラ124と第4固定ローラ125とは、各々の軸が左右方向に並べて設けられる。第2固定ローラ124と第4固定ローラ125との各軸の間隔は、例えば128mmである。
第2固定ローラ124は、カール除去部材よりも紙102の搬送経路の上流にて紙102を搬送する。第4固定ローラ125は、カール除去部材よりも紙102の搬送経路の下流にて紙102を搬送する。本実施の形態では、第2固定ローラ124と第4固定ローラ125とのそれぞれの外径は、例えば67mmである。
カール除去強度調整部126は、カール除去部材123によって紙102から除去されるカールの強さを調整するための機構を備える。すなわち、カール除去強度調整部126は、第2固定ローラ124及び第4固定ローラ125の各軸を含む平面と交差する方向へ予め定められた移動範囲内でカール除去部材123を移動させるとともに、カール除去部材123を移動後の位置で固定させる。
本実施の形態では、カール除去強度調整部126は、最小位置129aと最大位置129bとの間でカール除去部材123を上下方向へ移動させるとともに、カール除去部材123を移動後の位置で固定させる。これにより、予め定められた範囲内の任意の位置でカール除去部材123のカール除去曲面128を固定することができる。本実施の形態では、カール除去部材123の移動範囲は、最小位置129aでのカール除去曲面128の下端と、最大位置129bでのカール除去曲面128の下端との距離で表すことができ、例えば100mmである。
最小位置129aは、カール除去部材123の移動範囲の中で、カール除去部材123によって紙102から除去されるカールの強さが最小となる位置である。本実施の形態での最小位置129aは、第2固定ローラ124及び第4固定ローラ125のみにより規定される紙102の搬送経路にカール除去曲面128が接する位置である。第2固定ローラ124及び第4固定ローラ125のみにより規定される紙102の搬送経路は、本実施の形態では、各固定ローラ124,125の上端を接続する面であり、図4の2点鎖線130aで示される。
カール除去部材123が最小位置129aに位置付けられた場合、紙102は、カール除去曲面128によってほぼ押圧されることなく、第2固定ローラ124から第4固定ローラ125へ搬送されることになる。そのため、この場合に、カール除去部材123によって紙102からカールが除去されることはなく、従って、その強さは最小となる。
最大位置129bは、カール除去部材123の移動範囲の中で、カール除去部材123によって紙102から除去されるカールの強さが最大となる位置である。本実施の形態での最大位置129bは、カール除去曲面128の近傍において最も小さい角度で湾曲し、カール除去曲面128と最も広い面積で接した状態で紙102がカール除去曲面128によって押圧される位置である(この場合の紙102の状態につき、図4の2点鎖線130b参照。)。
カール除去部材123が最大位置129bに位置付けられた場合、紙102は、カール除去曲面128によって最も強く押圧されて搬送されることになる。そのため、カール除去部材123によって紙102から除去されるカールの強さは、カール除去部材123の移動範囲の中で、最大となる。
詳細には例えば、カール除去強度調整部126は、カール付与強度調整部118と同様に構成されるとよい。すなわち例えば、カール除去強度調整部126は、上下方向に軸を向けてカール除去強度調整部126と螺合するボールネジ、作業員の操作に応じてボールネジをその軸を中心に回転させるハンドル、ハンドルを固定するための固定機構部などから構成される。このようなカール除去強度調整部126によれば、カール除去部材123は、作業員によるハンドルの操作に応じて移動範囲内で上方又は下方へ移動し、移動後の位置で固定される。
なお、カール付与強度調整部118又はカール除去強度調整部126の構成は、上述のものに限られない。例えば、ハンドルに代えて、スイッチ操作により動作するモータが採用されてもよい。また、ハンドル又はモータからボールネジに駆動力を伝達するための構成がさらに設けられてもよい。
打ち抜き部107は、図1に示すように、搬送された紙102からブランクを打ち抜くための機構を有する。
詳細には例えば、打ち抜き部107では、モータの駆動力で回転するプーリ131からベルト133を介してプーリ132へ回転力が伝達される。そして、プーリ132の軸に接続されたクランクシャフトが回転することによって、パンチ部134が往復動する。
パンチ部134には、ブランクの形状に応じたパンチが設けられている。パンチ部134が往復動することによって、パンチは、ダイ部135に設けられたダイに抜き挿しされる。ダイはパンチと嵌合する形状で設けられている。
そのため、パンチ部134の往復動に従って、パンチ部134とダイ部135との間を通過する紙102からブランクが打ち抜かれる。打ち抜かれたブランクは、ダイを通じて回収部136に回収される。ブランクは、予め定められた枚数が回収部136に溜まると、回収部136から取り出されて、次の工程へ搬送される。
これまで、本発明の一実施の形態に係るブランカ100の構成について説明した。ここから、ブランカ100の動作について説明する。
(紙102の設置)
紙102は、例えば、作業員によって、図1に示すように、ブランカ100の予め定められた搬送経路に設置される。このとき、作業を容易にするため、例えば、カール付与部材115は、最小位置121aよりも下方へ、カール除去部材123は、最小位置129aよりも上方へ、それぞれ20〜30mm程度ずらした位置に配置されるとよい。
詳細には、ロール紙101が支持軸103に装着される。ロール紙101の先端を引き出すことによって、紙102は、搬送ローラ104a,b及びテンション制御ローラ106に順次巻き掛けられる。
紙102は、図2に示すように、第3固定ローラ117に巻き掛けられ、カール付与部材115の上を通過させて第1固定ローラ116、第1送出ローラ119に順に巻き掛けられる。紙102は、搬送ローラ104cに巻き掛けられて方向を変えた後、第2固定ローラ124に巻き掛けられ、カール除去部材123の下を通過させて第4固定ローラ125、第2送出ローラ127に順に巻き掛けられる。紙102は、搬送ローラ104dに巻き掛けられて方向を変えた後、駆動ローラ105とピンチローラ110との間に配置される。
その後、図1に示すように、紙102は、搬送ローラ104e〜gに順次巻き掛けられる。紙102は、搬送ローラ104hとピンチローラ109との間を通過した後、打ち抜き部107のパンチ部とダイ部との間を通過するように配置される。これにより、紙102の設置作業は、終了する。
(カール除去装置108の調整)
紙102の設置作業が完了すると、カール除去装置108の調整が行われる。カール除去装置108の調整とは、カール付与機構部111によって紙102に付けられるカールの強さと、カール除去機構部112によって紙102から除去されるカールの強さとを調整することである。
詳細には例えば、カール付与部材115とカール除去部材123とは、それぞれ、最小位置121a,129aから80mm程度の位置に調整して固定される。この状態でブランカ100によって製造されるブランクのカールの状態に応じて、カール付与部材115とカール除去部材123とのそれぞれの位置が調整されるとよい。
例えば、製造されたブランクが、ロール紙101のカールと同じ方向にカールしているとする。この場合、カールを付与する力が強過ぎるか、カールを除去する力が弱過ぎるかのいずれかである。そのため、カール付与部材115が、最小位置121aに近づけるように調整されるか、又は、カール除去部材123が、最小位置129aから離れるように調整されるとよい。
例えば、ブランクが、ロール紙101のカールと逆の方向にカールしているとする。この場合、カールを付与する力が弱過ぎるか、カールを除去する力が強過ぎるかのいずれかである。そのため、カール付与部材115が、最小位置121aから離れるように調整されるか、又は、カール除去部材123が、最小位置129aに近づけるように調整されるとよい。
このようにして、カール付与部材115とカール除去部材123との一方又は双方の位置が適宜調整される。これにより、カール付与機構部111によって紙102に付けられるカールの強さと、カール除去機構部112によって紙102から除去されるカールの強さとの一方又は双方が適宜調整される。このような調整の結果、ブランカ100で製造されるブランクがほぼ平坦な状態になることが確認されると、カール除去装置108の調整は、終了する。
(ブランクの製造)
カール除去装置108の調整が完了すると、ブランクの製造が開始される。
詳細には例えば、駆動ローラ105を回転させることによって、紙102は、ロール紙101から順次繰り出され、搬送経路に沿って搬送される。搬送の速度に応じてダイ部135が往復動することによって、ブランクが次々と製造され、回収部136に排出される。
このとき、上述の通り、カール除去装置108の調整がなされているので、ロール紙101のカールは、カール除去装置108(カール付与機構部111とカール除去機構部112)を通過することによって除去されている。そのため、カールが除去された平坦なブランクが、ブランカ100によって次々と製造され、回収部136に回収される。
本実施の形態では、カール付与機構部111が、内面113を押圧することによって、紙102にカールを付ける。これにより、内面113を押圧する強さをロール紙101の消費量に応じて変化させなくても、ほぼ安定した強さのカールを紙102に付けることができる。
その結果、カール除去機構部112には、ほぼ安定した強さのカールが付いた紙102が搬送されることになる。そのため、カール除去機構部112は、外面114を押圧する強さをロール紙101の消費量に応じて変化させなくても、紙102のカールを安定して適切に除去することができる。
このように、カール付与機構部111及びカール除去機構部112のそれぞれが内面113及び外面114を押圧する強さをロール紙101の消費量に応じて変化させなくても、安定して適切に紙102のカールを除去することができる。従って、紙102のカールを容易に除去することが可能になる。
本実施の形態では、カール付与機構部111は、外面114ではなく内面113を押圧する。そのため、カール付与機構部111は、ロール紙101のカールと同じ方向のカールを紙102に付ける。この場合、カール除去機構部112へ搬送される紙102のカールの強さを、カール付与機構部111が外面114を押圧することによって紙102にカールを付ける場合よりも、安定させることができる。従って、本実施の形態によれば、カール付与機構部111が外面114を押圧しカール除去機構部112が内面113を押圧する場合よりも、紙102のカールを安定して適切に除去することが可能になる。
本実施の形態では、位置が固定された第1固定ローラ116が、カール付与部材115よりも紙102の搬送経路の下流に設けられる。また、位置が固定された第2固定ローラが、カール除去部材123よりも紙102の搬送経路の上流に設けられる。
第1固定ローラ116が設けられるため、カール付与機構部111が紙102に付けるカールの強さは、第1固定ローラ116に対するカール付与部材115の位置によって規定される。第2固定ローラ124が設けられるため、カール除去機構部112が紙102から除去するカールの強さは、第2固定ローラ124に対するカール除去部材123の位置によって規定される。
すなわち、カール付与部材115とカール除去部材123との間に、それぞれに対応付けて第1固定ローラ116と第2固定ローラ124とが設けられている。そのため、カール付与部材115の位置は、カール除去機構部112によって紙102から除去されるカールの強さにほとんど影響しない。同様に、カール除去部材123の位置は、カール付与機構部111によって紙102に付与されるカールの強さにほとんど影響しない。
このように、カール付与機構部111とカール除去機構部112とは、カールを紙102に付与する強さとカールを紙102から除去する強さとを、互いに影響されることなく独立して調整することを可能にする。その結果、カール付与部材115及びカール除去部材123の位置の調整が容易になり、紙102のカールを容易に除去することが可能になる。
本実施の形態では、カール付与曲面120の曲率半径が、第1固定ローラ116と第3固定ローラ117とのそれぞれの曲率半径より小さい。これによって、紙102に強いカールを付けることが可能になる。同様に、カール除去曲面128の曲率半径が、第2固定ローラ124と第4固定ローラ125とのそれぞれの曲率半径より小さい。これによって、紙102から強いカールを除去することが可能になる。
本実施の形態では、図1を参照すると分かるように、カール付与曲面120の曲率半径は、支持軸103の半径(軸方向から見た円の半径)よりも小さい。これによって、ロール紙101のカールよりも強いカールを容易に紙102に付けることが可能になる。
本実施の形態では、カール付与曲面120とカール除去曲面128とで曲率半径が同じである。この場合、カール付与部材115とカール除去部材123とのそれぞれの位置(最小位置121a,129aからの距離)をほぼ同程度に調整すると、カール付与部材115によって紙102に付けられるカールの強さと、カール除去部材123によって紙102から除去されるカールの強さとは、ほぼ同程度になる。従って、カール除去装置108の調整を容易にすることができ、紙102のカールを容易に除去することが可能になる。
実際に、発明者らは本実施の形態と同様のカール除去装置108によって試験を行った。この試験では、カール付与部材115とカール除去部材123とのそれぞれを、最小位置121a,129aから75〜100mmの範囲に位置付けることで、紙102のカールを適切に除去することができた。
本実施の形態によれば、カール付与強度調整部118は、第1固定ローラ116及び第3固定ローラ117の各軸を含む平面(図3の2点鎖線122a参照)と交差する方向へカール付与部材115を移動させるとともに、カール付与部材115を移動後の位置で固定させる。
これにより、カール付与部材115によって紙102に付けられるカールの強さは、第1固定ローラ116及び第3固定ローラ117に対するカール付与部材115の位置(カール付与曲面120の位置)で規定される。そのため、他のローラ104a〜h,105,106の位置にかかわらず、カール付与部材115によって紙102に付けられるカールの強さを調節することができる。すなわち、カール除去機構部112がカール付与機構部111よりも紙102の搬送経路の下流に配置されており、かつ、カール除去機構部112によって紙102から除去されるカールの強さが変わらなければ、他のローラ104a〜h,105,106やカール除去機構部112の位置が変更されても、カール付与部材115の適切な位置が大きく変わることはない。従って、カール付与部材115の位置の調整が容易になり、紙102のカールを容易に除去することが可能になる。
本実施の形態によれば、カール除去強度調整部126は、第2固定ローラ124及び第4固定ローラ125の各軸を含む平面(図4の2点鎖線130a参照)と交差する方向へカール除去部材123を移動させるとともに、カール除去部材123を移動後の位置で固定させる。
これにより、カール除去部材123によって紙102に付けられるカールの強さは、第2固定ローラ124及び第4固定ローラ125に対するカール除去部材123の位置(カール除去曲面128の位置)で規定される。そのため、他のローラ104a〜h,105,106やカール付与機構部111の位置にかかわらず、カール除去部材123によって紙102から除去されるカールの強さを調節することができる。すなわち、カール付与機構部111がカール除去機構部112よりも紙102の搬送経路の上流に配置されており、かつ、カール付与機構部111によって紙102に付けられるカールの強さが変わらなければ、他のローラ104a〜h,105,106やカール付与機構部111の位置が変更されても、カール除去部材123の適切な位置が大きく変わることはない。従って、カール除去部材123の位置の調整が容易になり、紙102のカールを容易に除去することが可能になる。
本実施の形態では、カール付与機構部111とカール除去機構部112とは、上下方向に重なり合わない位置に配置される。例えば、各機構部111,112が、左右方向に並べて設けられた場合、紙102の設置作業を容易にするは、各機構部111,112の左右の間隔を大きくする必要があり、ブランカ100が左右に大きくなる。本実施の形態のように各機構部111,112を上下方向にずれた位置に設けることによって、それらの左右方向の間隔を小さくしても、紙102の設置作業を容易にすることが可能になる。
本実施の形態では、カール付与機構部111とカール除去機構部112とは、左右方向に重なり合わない位置に配置される。例えば、各機構部111,112が、上下方向に並べて(すなわち、左右方向に同じ位置に)設けられた場合、各機構部111,112の上下の間隔を大きくすると、紙102の設置作業が困難になる可能性や、ブランクの品質に悪影響を及ぼす可能性がある。
詳細には例えば、上方に設けられた機構部111又は112に紙102を設置する際には背伸びをし、下方に設けられた機構部111又は112に紙102を設置する際には中腰になるなど、不安定な姿勢で設置作業することになる可能性がある。また、下方に設けられた各機構部111又は112が床に近いと、床の埃などが設置中又は搬送中に紙102に付着する可能性がある。
本実施の形態のように各機構部111又は112を左右方向にずれた位置に設けることによって、それらの上下方向の間隔を小さくしても、紙102の設置作業を容易にすることが可能になり、かつ、良質のブランクを製造することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、適宜変形されてもよい。
例えば、カール付与機構部111は、第1の主面として外面114を押圧し、これにより、紙102にカールを付けてもよい。この場合、カール除去機構部112は、第2の主面として内面113を押圧し、これにより、カール付与機構部111よって紙102に付けられたカールを除去するとよい。
これによれば、外面114を押圧する強さをロール紙101の消費量に応じて変化させなくても、カール付与機構部111が、ほぼ安定した強さのカールを紙102に付けることができる。そのため、カール除去機構部112は、内面113を押圧する強さをロール紙101の消費量に応じて変化させなくても、紙102のカールを安定して適切に除去することができる。従って、実施の形態と同様に、紙102のカールを容易に除去することが可能になる。
この場合、位置が固定されて紙102を搬送するローラが、第1固定ローラとして、外面114を押圧するカール付与部材よりも紙102の搬送経路の下流に設けられるとよい。また、位置が固定されて紙102を搬送するローラが、第2固定ローラとして、内面113を押圧するカール除去部材よりも紙102の搬送経路の上流に設けられるとよい。
これによれば、実施の形態と同様に、カール付与機構部111とカール除去機構部112において、それぞれ独立して、カールを紙102に付与する強さとカールを紙102から除去する強さとを調整することができる。従って、カール付与部材115及びカール除去部材123の位置の調整が容易になり、紙102のカールを容易に除去することが可能になる。
例えば、カール付与部材115は、紙102の幅方向の全体に接して搬送されるカール付与曲面120を有していればよく、円柱状のピンに限られない。例えば、前後方向から見た図5に示すように、カール付与部材215は、前後に延びる柱状の部材であって、カール付与曲面220を有する半円部分が矩形の上部に接合した形状をなすものであってもよい。このカール付与部材215によっても、実施の形態に係るカール付与部材115と同様に、カール付与曲面120で紙102を押圧することによって、紙102にカールを付けることができる。
また、カール除去部材123も同様に、紙102の幅方向の全体に接して搬送されるカール除去曲面128を有していればよく、円柱状のピンに限られない。例えば、前後方向から見て、図5に示すカール付与部材215の上下を反転させたものが、カール除去部材123に代えて、カール除去機構部112に採用されてもよい。この場合、本変形例に係るカール除去曲面は、前後方向から見てカール付与曲面220の上下を反転させたものになる。このカール除去部材によっても、実施の形態に係るカール除去部材123と同様に、カール除去曲面で紙102を押圧することによって、紙102からカールを除去することができる。
例えば、第1固定ローラ116と第3固定ローラ117とは、それぞれの間を搬送する紙102のテンションを調整できるローラであってもよい。これによれば、カール付与部材115の移動範囲が同じであっても、カール付与部材115によって紙102に付けられるカールの強さをより強くすることができる。
例えば、第2固定ローラ124と第4固定ローラ125とは、それぞれの間を搬送する紙102のテンションを調整できるローラであってもよい。これによれば、カール除去部材123の移動範囲が同じであっても、カール除去部材123によって紙102から除去されるカールの強さをより強くすることができる。
例えば、カール付与曲面120の曲率半径、カール除去曲面128の曲率半径、第1固定ローラ116の外径、第3固定ローラ117の外径、第2固定ローラ124の外径、第4固定ローラ125の外径、第1固定ローラ116と第3固定ローラ117との各軸の間隔、第2固定ローラ124と第4固定ローラ125との各軸の間隔、カール付与部材115の移動範囲、及び、カール除去部材123の移動範囲は、それぞれ、適宜定められてよい。
例えば、搬送ローラ104、搬送ローラ104a〜h、駆動ローラ105及びテンション制御ローラ106が設けられる数、位置などは、適宜変更されてよい。これにより、上記の実施の形態に係るカール除去装置108を、実施の形態で説明したブランカ100に限らず、種々の装置に適用することが可能になる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2014年5月30日に出願された、日本国特許出願特願2014−112995号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2014−112995号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
100 ブランカ
101 ロール紙
102 紙
103 支持軸
107 打ち抜き部
108 カール除去装置
111 カール付与機構部
112 カール除去機構部
113 内面
114 外面
115,215 カール付与部材
116 第1固定ローラ
117 第3固定ローラ
118 カール付与強度調整部
120,220 カール付与曲面
121a,129a 最小位置
121b,129b 最大位置
123 カール除去部材
124 第2固定ローラ
125 第4固定ローラ
126 カール除去強度調整部
128 カール除去曲面

Claims (9)

  1. シート状部材が巻かれたロールから搬送された前記シート状部材のカールを除去するためのカール除去装置であって、
    前記シート状部材の第1の主面を押圧することによって、前記シート状部材にカールを付けるカール付与機構部と、
    前記第1の主面の背面である前記シート状部材の第2の主面を押圧することによって、前記カール付与機構部によって前記シート状部材に付けられたカールを除去するカール除去機構部とを備える
    ことを特徴とするカール除去装置。
  2. 前記第1の主面は、シート状部材が有する2つの主面のうち、前記ロールにて巻き取りの内方を向く主面である
    ことを特徴とする請求項1に記載のカール除去装置。
  3. 前記カール付与機構部は、
    前記第1の主面を押圧する曲面を有するカール付与部材と、
    位置が固定されており、前記カール付与部材よりも搬送経路の下流にて前記シート状部材を搬送する第1固定ローラとを有し、
    前記カール除去機構部は、
    前記第2の主面を押圧する曲面を有するカール除去部材と、
    位置が固定されており、前記カール除去部材よりも搬送経路の上流にて前記シート状部材を搬送する第2固定ローラとを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカール除去装置。
  4. 前記カール付与部材の曲面は、前記第1固定ローラの軸方向から見て、前記第1固定ローラよりも曲率半径が小さく、
    前記カール除去部材の曲面は、前記第2固定ローラの軸方向から見て、前記第2固定ローラよりも曲率半径が小さい
    ことを特徴とする請求項3に記載のカール除去装置。
  5. 前記カール付与機構部は、さらに、
    位置が固定されており、前記カール付与部材よりも搬送経路の上流にて前記シート状部材を搬送する第3固定ローラと、
    前記第1固定ローラ及び前記第3固定ローラの各軸を含む平面と交差する方向へ前記カール付与部材を移動させるとともに、前記カール付与部材を移動後の位置で固定させるカール付与強度調整部とを有する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のカール除去装置。
  6. 前記カール除去機構部は、さらに、
    位置が固定されており、前記カール除去部材よりも搬送経路の下流にて前記シート状部材を搬送する第4固定ローラと、
    前記第2固定ローラ及び前記第4固定ローラの各軸を含む平面と交差する方向へ前記カール除去部材を移動させるとともに、前記カール除去部材を移動後の位置で固定させるカール除去強度調整部とを有する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のカール除去装置。
  7. 前記カール付与機構部と前記カール除去機構部とは、鉛直方向に重なり合わない位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のカール除去装置。
  8. 前記カール付与機構部と前記カール除去機構部とは、水平方向に重なり合わない位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のカール除去装置。
  9. シート状部材が巻かれたロールから搬送された前記シート状部材のカールを除去するためのカール除去方法であって、
    前記シート状部材の第1の主面を押圧することによって、前記シート状部材にカールを付けることと、
    前記第1の主面の背面である前記シート状部材の第2の主面を押圧することによって、前記第1の主面を押圧することによって前記シート状部材に付けられたカールを除去することとを含む
    ことを特徴とするカール除去方法。
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