JP7148838B2 - ガラスロールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラスリボンを搬送しつつ長手方向に切断することで不要部を分断した後、ガラスリボンを巻芯の周りに巻き取ってガラスロールを製造する方法に関する。
近年、急速に普及しているスマートフォンやタブレット型PC等のモバイル端末は、薄型、軽量であることが求められるため、これらの端末に組み込まれるガラス基板にも薄板化に対する要請が高まっているのが現状である。このような現状の下、フィルム状にまで薄板化(例えば、厚みが300μm以下)されたガラス基板であるガラスフィルムが開発、製造されるに至っている。
ガラスフィルムの製造工程には、これの元となるガラスリボンをロール状に巻き取ってガラスロールを製造する工程が含まれる場合がある。そして、この工程を実行するための具体的な手法の一例が特許文献1に開示されている。
同文献に開示された手法においては、まず、オーバーフローダウンドロー法によりガラスリボンを連続的に成形する。次いで、成形したガラスリボンを搬送しつつ長手方向に切断する。この切断に伴ってガラスリボンの幅方向両端に位置する不要部(耳部を含んだ不要な部位)を幅方向中央に位置する有効部(後に製品となる部位)から分断する。最後に、有効部のみでなるガラスリボンを巻芯の周りに巻き取ってガラスロールを製造する。
ここで、上記の手法では、ガラスリボンを巻き取るに際し、ガラスリボンを弛ませた状態で搬送する弛み搬送区間を通過させたのち、巻芯の周りに引き込んでいる。これにより、上記の手法によれば、下記のような不具合の発生を回避することが可能となる。
仮に弛み搬送区間を設けることなく、ガラスリボンを巻芯の周りに引き込んだ場合には、巻き取り中の部位に作用している張力が、不要部を分断中の部位まで伝播して作用する。このことに起因して、分断(切断)に伴って形成される切断端部の品位が悪化して、ガラスリボンが破断しやすくなってしまう。これに対して、上記の手法では、弛み搬送区間を設けているため、ガラスリボンの破断を好適に回避することができる。
特開2015-174744号公報
しかしながら、特許文献1に開示された手法には、上記のような利点がある一方で、下記のような難点が存在している。
すなわち、上記の手法でガラスリボンの弛み量を制御するには、巻芯による巻き取り速度を調整することが必要となる。しかしながら、巻き取り速度を調整すると、巻芯が加速と減速とを繰り返すこととなり、一定の張力でガラスリボンの巻き取りを継続することが困難となる。その結果、製造されるガラスロールに巻きずれが生じる原因となる。このような事情から、ガラスリボンの弛み量の容易な制御と、一定の張力でのガラスリボンの巻き取りとの双方を実現できる技術の確立が期待されていた。
なお、ガラスリボンの巻き取りに伴ってガラスロールの巻き取り径は徐々に大きくなっていく。そこで、巻き取り径の拡大に付随してガラスロールの回転周速度が高速化することを回避するため、巻芯の回転数は漸次に低下させていく必要がある。このことが上記の手法における弛み量の制御を一層難しくしていた。
上記の事情に鑑みなされた本発明は、ガラスリボンから不要部を分断すると共に、分断後のガラスリボンに弛み搬送区間を通過させたのち、巻芯の周りに巻き取ってガラスロールを製造するに際し、ガラスリボンの弛み量の容易な制御と、一定の張力でのガラスリボンの巻き取りとの双方を実現することを技術的な課題とする。
上記の課題を解決するために創案された本発明は、ガラスリボンを搬送経路に沿って搬送しつつ長手方向に切断することでガラスリボンから不要部を分断した後、不要部が分断されたガラスリボンに搬送経路上の弛み搬送区間を弛ませた状態で通過させたのち、搬送経路の下流端で巻芯の周りに巻き取ってガラスロールを製造する方法であって、搬送経路上における弛み搬送区間と下流端との相互間に、ガラスリボンを固定保持した状態で下流端側へ搬送する搬送部を設け、搬送部は、ガラスリボンの搬送速度を調節することで、弛み搬送区間におけるガラスリボンの弛み量を制御することに特徴付けられる。
本方法では、搬送経路上における弛み搬送区間と下流端との相互間にて、搬送部がガラスリボンを固定保持した状態で下流端側へ搬送する。このことから、ガラスリボンのうち、搬送部によって搬送中の部位(以下、搬送中部位と表記)は、搬送部に固定保持された状態となる。そのため、搬送部がガラスリボンの搬送速度を調整することで、弛み搬送区間におけるガラスリボンの弛み量を容易に制御することができる。また、このように搬送部が弛み量を制御するため、巻芯による巻き取り速度を調節することによって弛み量を制御する必要がなく、巻き取り速度を一定なものとすることができる。この結果、一定の張力でガラスリボンを巻き取ってガラスロールを製造できる。以上のことから、本方法によれば、ガラスリボンの弛み量の容易な制御と、一定の張力でのガラスリボンの巻き取りとの双方を実現できる。
上記の方法では、検出手段によるガラスリボンの弛み量の検出と、検出結果に基づいた搬送部によるガラスリボンの搬送速度の調節とを実行するフィードバック制御を行うことが好ましい。
このようにすれば、ガラスリボンの弛み量について、弛み量が所定の目標値をとるように、或いは、所定の目標値に近づくように好適に制御を行うことが可能となる。
上記の方法では、搬送部が、吸着コンベアに備わったベルトであってもよい。
このようにすれば、吸着コンベアに備わったベルトにより、搬送中部位を固定保持することが可能となる。
上記の方法では、搬送部が、サクションローラーの回転周部であってもよい。
このようにすれば、サクションローラーの回転周部により、搬送中部位を固定保持することが可能となる。
上記の方法では、ガラスリボンの表裏面のうち、非保証面となる面を搬送部に固定保持させることが好ましい。
このようにすれば、搬送部がガラスリボンを搬送する際、搬送部との接触により、ガラスリボンの保証面が汚染されることを回避できる。
上記の方法では、ガラスリボンを保護シート上に重ね合わせた状態で切断すると共に、保護シートから分離させた状態のガラスリボンに弛み搬送区間を通過させてもよい。
このようにすれば、保護シートと重ね合わせることで、ガラスリボンに傷等が発生することを可及的に回避できる。さらに、保護シートから分離させた状態のガラスリボンに弛み搬送区間を通過させることで、当該区間を通過後のガラスリボンを搬送部が固定保持するに際し、これを好適に行うことが可能となる。
上記の方法では、巻芯と、巻芯を回転させるための駆動源の回転軸との間におけるトルク伝達を、摩擦クラッチを介して行うことが好ましい。
弛み量の制御のため、搬送部によるガラスリボンの搬送速度は、適宜変化して速くなったり、遅くなったりする。この搬送速度の変化が生じる度に、その変化に合わせて駆動源の回転軸の回転数を変更するように制御を行うことは非常に煩雑である。これに対して、巻芯と駆動源の回転軸との間のトルク伝達を、摩擦クラッチを介して行うようにすれば、上記のような搬送部によるガラスリボンの搬送速度の変化に対し、摩擦クラッチの滑りを利用して対応することが可能となる。
本発明によれば、ガラスリボンから不要部を分断すると共に、分断後のガラスリボンに弛み搬送区間を通過させたのち、巻芯の周りに巻き取ってガラスロールを製造するに際し、ガラスリボンの弛み量の容易な制御と、一定の張力でのガラスリボンの巻き取りとの双方を実現することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係るガラスロールの製造方法を示す側面図である。 本発明の第一実施形態に係るガラスロールの製造方法を示す平面図である。 本発明の第二実施形態に係るガラスロールの製造方法を示す側面図である。 本発明の第三実施形態に係るガラスロールの製造方法を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態に係るガラスロールの製造方法について、添付の図面を参照しながら説明する。
<第一実施形態>
はじめに、本発明の第一実施形態に係るガラスロールの製造方法に用いる製造装置の構成を説明する。
図1に示すように、製造装置1は、ガラスリボン2を搬送しつつ搬送経路上の切断領域P1にて長手方向に切断することで、ガラスリボン2の有効部2a(後に製品となる部位)から不要部2b(製品とならずに廃棄される部位)を分断する分断機構3と、不要部2bを分断したガラスリボン2(有効部2aのみでなるガラスリボン2)を、搬送経路の下流端P2にて帯状保護シート4と重ね合わせた状態で巻芯5の周りに巻き取ることで、ガラスロール6を作製する巻取機構7とを備えている。
本製造装置1では、搬送経路上における切断領域P1と下流端P2との相互間に位置した弛み搬送区間Tを、ガラスリボン2が下方に弛んだ状態で通過していく。
ここで、切断の対象となるガラスリボン2は、オーバーフローダウンドロー法により連続的に成形した後、その搬送方向を鉛直下方から水平方向に転換させたガラスである。このガラスリボン2は、幅方向(図1では紙面に鉛直な方向)両端に位置する不要部2bと、幅方向中央に位置する有効部2aとを含んでいる。ガラスリボン2は可撓性を付与できる程度の厚み(例えば、300μm以下)に成形されている。本実施形態では、ガラスリボン2の上面2cが保証面(後に成膜処理等を施すのに適した面)であり、下面2dが非保証面である。なお、ガラスリボン2の成形方法は、オーバーフローダウンドロー法に限らず、フロート法やスロットダウンドロー法、リドロー法等であってもよい。
分断機構3は、切断領域P1にてガラスリボン2を搬送するための搬送装置8と、搬送中のガラスリボン2を切断するための切断装置9とを備えている。
搬送装置8としては、ガラスリボン2を平置き姿勢で搬送するベルトコンベアを使用している。勿論、これに限定されるものではなく、ベルトコンベアの他、ローラーコンベア等を使用することも可能である。また、固定して設置された定盤と、この定盤上を摺動する帯状のシート(例えば、後述の帯状保護シート10)とで搬送装置8を構成することも可能である。
搬送装置8の搬送面(ここでは、ベルトコンベアに備わったベルトの表面)に対しては、帯状保護シート10が供給されている。この帯状保護シート10は、ガラスリボン2と重ね合わされた状態で下流側に送られた後、ガラスリボン2から分離させて搬送装置8の下方に引き出すことでガラスリボン2の搬送経路から離脱させる。なお、帯状保護シート10としては、例えば、発泡樹脂シートを使用することが可能である。この帯状保護シート10により、搬送装置8上を搬送されるガラスリボン2の下面2dが保護される。
切断装置9としては、搬送装置8の上方に配置したレーザー切断機を使用している。このレーザー切断機は、自身の下方を通過するガラスリボン2の有効部2aと不要部2bとの境界線に沿ってレーザーLを照射すると共に、照射に伴って加熱された箇所に向けて冷媒C(例えば、ミスト状の水)を噴射することが可能となっている。
上記の分断機構3により、レーザー割断法を利用してガラスリボン2が長手方向に沿って連続的に切断され、有効部2aと不要部2bとが分断されていく。なお、レーザー割断法の他、レーザー溶断法を利用して有効部2aと不要部2bとを分断してもよい。
分断後の不要部2bは、ガラスリボン2(有効部2a)の搬送経路から下方に離脱させ、廃棄に適した長さに切断して廃棄する。この廃棄のための切断は、不要部2bの上面2c側を凸に湾曲させ、曲げ応力を付与することで実行される。本実施形態では、不要部2bの切断を容易にするため、廃棄に適した長さ毎に不要部2bの幅方向端部に対して上面2c側から加傷部材(図示省略)により傷を付けている。これにより、傷を起点として不要部2bを切断(破断)しやすくなる。加傷部材としては、ダイヤモンド砥石やダイヤモンドチップ、サンドペーパー等を使用できる。
巻取機構7は、ガラスリボン2を平置き姿勢で搬送する搬送装置11と、搬送装置11から搬出されたガラスリボン2を巻き取る巻芯5とを備えている。
搬送装置11は、搬送経路上における弛み搬送区間Tと下流端P2との相互間に配置されている。この搬送装置11は、吸着コンベア12と、複数の搬送ローラー13とを備えている。
吸着コンベア12は、ガラスリボン2(有効部2a)を固定保持した状態で下流端P2側へ搬送する搬送部としてのベルト12aを備えている。ここで言う「固定保持」とは、吸着コンベア12によるガラスリボン2の搬送中に、ベルト12aとガラスリボン2における搬送中の部位との両者が相対移動しないことを意味する。つまり、ベルト12aの表面と搬送中の部位の下面2dとの両者が相対移動しないことを意味している。
ベルト12aには、当該ベルト12aを厚み方向に貫通した多数の吸着用孔(図示省略)が形成されている。また、ベルト12aの内周側には、真空ポンプ等と接続された負圧発生機構(図示省略)が配置されている。この負圧発生機構が、吸着用孔を介してガラスリボン2に負圧を発生させることで、搬送面となるベルト12aの表面に対してガラスリボン2の下面2dを吸着により固定保持する。これにより、ベルト12aに吸着された状態のガラスリボン2は、ベルト12aの送り速度V1と同一の搬送速度V1の下で、搬送経路の下流側に搬送されていく。なお、ベルト12aは、ガラスリボン2の幅方向における全幅を吸着する構成であってもよいし、幅方向における一部のみを吸着する構成であってもよい。
複数の搬送ローラー13は、ガラスリボン2の搬送経路に沿って並べられたフリーローラーである。勿論、複数の搬送ローラー13の一部または全部が駆動ローラーであってもよい。
巻芯5は、ガラスリボン2の幅方向に沿って延びる軸心を中心に回転することが可能である。この巻芯5は、搬送装置11により搬送経路の下流端P2まで搬送されてきたガラスリボン2を、その上面2c側を内側にして巻き取る。また、巻芯5は、矢印Uで示すように、ガラスリボン2を巻き取りつつ漸次に上方に移動することが可能となっている。これにより、巻き取りの進行に伴ってガラスロール6の径が次第に拡大しても、ガラスリボン2における搬送ローラー13から巻芯5に架け渡された部位の姿勢が水平に維持されるようになっている。
巻芯5の回転数は、当該巻芯5による巻き取りに伴い、ガラスリボン2における吸着コンベア12と下流端P2との相互間に位置する部位が張りを持つような回転数とされている。なお、ガラスロール6の径が次第に拡大していくのに伴い、巻芯5の回転数は漸次に低下する構成とされている。これにより、ガラスロール6の径の大小を問わず、ガラスロール6の回転周速度が一定に維持されるようになっている。
巻芯5に巻き取られていくガラスリボン2に対しては、その下面2d側から帯状保護シート4を供給している。帯状保護シート4としては、例えば、樹脂製のシート(PETフィルム等)を使用することが可能である。この帯状保護シート4は、巻芯5の回転に伴って下方に配置されたシートロール14から連続的に引き出されてくる。なお、帯状保護シート4は、張りを持った状態(張力が作用した状態)で巻芯5に巻き付いていく。
弛み搬送区間Tにおいて、ガラスリボン2の搬送経路の上方には、自身とガラスリボン2(有効部2a)の上面2cとの相互間距離Dを検出することで、ガラスリボン2の弛み量を検出する検出手段としての検出器15が配置されている。本実施形態では、検出器15として超音波式変位センサーを使用している。この検出器15が検出した相互間距離Dは、検出結果の信号として吸着コンベア12に送られる。信号を受信した吸着コンベア12は、相互間距離Dが一定になるように(所定の目標値をとるように)ベルト12aの送り速度V1(ガラスリボン2の搬送速度V1)を調節することが可能である。つまり、吸着コンベア12(ベルト12a)は、ガラスリボン2の搬送速度V1を調節することで、弛み搬送区間Tにおけるガラスリボン2の弛み量を制御する弛み制御手段として機能する。このように本実施形態では、検出器15による弛み量の検出と、検出結果に基づいた搬送速度V1の調節とを実行するフィードバック制御が行われる。
ここで、本実施形態では、検出器15(検出手段)として超音波式変位センサーを用いているが、この限りではない。検出器15として、超音波式変位センサーに代えて、レーザー式変位センサーを用いてもよい。ただし、ガラスは透明体であり、レーザー光が透過し易いことから、レーザー式変位センサーではガラスの弛み量を正確に検出できない場合があるため、超音波式変位センサーの方が好ましい。また、変位センサー以外の方法として、弛み搬送区間Tのガラスをカメラで撮像して画像処理することによっても弛み量を検出できる。
詳述すると、相互間距離Dの長短は、吸着コンベア12による送り速度V1と、搬送装置8による送り速度V2との両速度により決定される。ここで、搬送装置8による送り速度V2は、ガラスリボン2の成形速度に等しい。この送り速度V2に対して吸着コンベア12による送り速度V1を速くしたり、遅くしたりすることで、ガラスリボン2の下方への弛み量が制御され、相互間距離Dが一定になるように制御される。送り速度V1の調節は、0.95×V2≦V1≦1.15×V2の範囲で行われることが好ましい。
図2に示すように、巻芯5と、巻芯5を回転させるための駆動源16(例えば、モーター等)の回転軸16aとの間におけるトルク伝達は、摩擦クラッチ17を介して行われる。駆動源16の回転軸16aにおける回転数は、巻芯5の回転数よりも高くなっている。これにより、巻芯5と駆動源16の回転軸16aとの間における回転数の差に起因して、摩擦クラッチ17には滑りが発生する。これにより、吸着コンベア12が前述の弛み制御手段として機能する場合において、吸着コンベア12による送り速度V1が速くなったり遅くなったりしたとしても、駆動源16が摩擦クラッチ17と連結されているため、一定のトルクで巻芯5を回転させることができる。また、摩擦クラッチ17を用いる以外の方法として、駆動源16のモーター回転トルクを調整(例えばサーボモーターによるトルク制御)しても対応することが可能である。
次に、上記の製造装置1を用いた本発明の第一実施形態に係るガラスロールの製造方法、及び、その作用・効果を説明する。
図1に示すように、成形後のガラスリボン2が搬送経路上の切断領域P1まで搬送されてくると、搬送装置8上で帯状保護シート10と重ね合わされた状態のガラスリボン2について、その有効部2aと不要部2bとを連続的に分断する。分断後の不要部2bは廃棄する。分断後のガラスリボン2(有効部2a)は、搬送装置8から下流側に搬出し、帯状保護シート10から分離させた後、弛み搬送区間Tを通過させて吸着コンベア12に移乗させる。
吸着コンベア12は、検出器15が検出した相互間距離Dに応じて、相互間距離Dが一定となるようにベルト12aの送り速度V1を調節する。このように吸着コンベア12が相互間距離Dの調整を行うため、一定の巻き取り速度(一定の張力)でのガラスリボン2の巻き取りを継続してガラスロール6を製造することができる。
このようにして弛み搬送区間Tと下流端P2との相互間において、吸着コンベア12にガラスリボン2を搬送させる。この吸着コンベア12は、ガラスリボン2を固定保持した状態で下流側に搬送する。このことから、吸着コンベア12と下流端P2との相互間でガラスリボン2に張りを持たせた(張力を作用させた)としても、吸着コンベア12が搬送中のガラスリボン2の部位を跨いで、張力が下流側から上流側に伝播することを回避できる。これにより、弛み搬送区間Tにおけるガラスリボン2の弛みを維持できると共に、上記の張力がガラスリボン2における不要部2bを分断中の部位まで伝播することを防止できる。従って、不要部2bの分断に伴ってガラスリボン2に形成される切断端部の品位が悪化することを阻止でき、ガラスリボン2の破断を回避することが可能となる。
吸着コンベア12から搬出したガラスリボン2は、複数の搬送ローラー13により下流側に送った後、下流端P2にて巻芯5の周りに巻き取っていく。このとき、吸着コンベア12と下流端P2との相互間でガラスリボン2に張りを持たせていることにより、巻芯5に巻き付く際のガラスリボン2の進行方向が、本来進むべき方向に対して不当に傾くことを回避できる。そのため、製造されるガラスロール6の巻きズレを防止することが可能となる。巻芯5の周りに所望の長さのガラスリボン2の巻き取りが完了すると、ガラスロール6の製造が完了する。
以下、本発明の他の実施形態に係るガラスロールの製造方法について説明する。ここで、他の実施形態の説明では、上記の第一実施形態で説明済みの要素と実質的に同一の要素については、同一の符号を付すことで重複する説明を省略し、第一実施形態との相違点についてのみ説明する。
<第二実施形態>
図3に示すように、第二実施形態に係るガラスロールの製造方法が、上記の第一実施形態と相違している点は、吸着コンベア12に代えてサクションローラー18を配置し、サクションローラー18の回転周部18aにより搬送部を構成している点である。本実施形態では、サクションローラー18(回転周部18a)が弛み制御手段として機能する。
サクションローラー18の回転周部18aには、当該サクションローラー18の径方向に孔軸が延びる多数の吸着用孔(図示省略)が形成されている。また、サクションローラー18の内部には、真空ポンプ等と接続された負圧発生機構(図示省略)が設けられている。この負圧発生機構が、吸着用孔を介してガラスリボン2に負圧を発生させることで、搬送面となるサクションローラー18の外周面に対してガラスリボン2の下面2dを吸着により固定保持する。これにより、サクションローラー18に吸着された状態のガラスリボン2は、回転周部18aの回転周速度と同一の搬送速度V1の下で、搬送経路の下流側に搬送されていく。
<第三実施形態>
図4に示すように、第三実施形態に係るガラスロールの製造方法が、上記の第一実施形態と相違している点は、吸着コンベア12に代えてニップローラー19を配置し、ニップローラー19を構成する一対の挟持ローラー19a,19aの各々の回転周部19aaにより搬送部を構成している点である。本実施形態では、一対の挟持ローラー19a,19a(回転周部19aa)が弛み制御手段として機能する。
一対の挟持ローラー19a,19aは、ガラスリボン2を厚み方向に挟持して固定保持することが可能である。これにより、両挟持ローラー19a,19aにより挟持された状態のガラスリボン2は、両挟持ローラー19a,19aの回転周部19aaにおける回転周速度と同一の搬送速度V1の下で、搬送経路の下流側に搬送されていく。
ここで、本発明に係るガラスロールの製造方法は、上記の実施形態で説明した態様に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、オーバーフローダウンドロー法により連続的に成形したガラスリボン2から不要部2bを分断した後、巻芯5の周りに巻き取ってガラスロール6を製造しているが、この限りではない。ロール・トゥ・ロールの形態を利用し、第一巻芯から連続的に巻き外したガラスリボンから不要部を分断した後、第二巻芯の周りに再び巻き取ってガラスロールを製造する場合にも本発明を適用することが可能である。
また、上記の実施形態では、巻芯5の周りにガラスリボン2の上面2c側を内側にして巻き取ると共に、下面2d側から帯状保護シート4を供給しているが、この限りではない。巻芯の周りにガラスリボンの下面側を内側にして巻き取ると共に、上面側から帯状保護シートを供給するようにしてもよい。
また、上記の第一実施形態では、吸着コンベア12が、検出器15が検出した相互間距離Dに応じて、相互間距離Dが一定となるようにベルト12aの送り速度V1を調節すると共に、駆動源16と巻芯5との間のトルク伝達を、摩擦クラッチ17を介して行うことで、一定のトルクで巻芯5を回転させているが、この限りではない。図示しない制御装置を設け、検出器15が検出した相互間距離Dの信号を制御装置が受け取ることで、制御装置が吸着コンベア12のベルト12aの回転速度と駆動源16の回転速度を同時に制御しても良い。制御手段が搬送部の搬送速度とガラスリボンの巻き取り速度を同時に制御することで、一定の張力でのガラスリボンの巻き取りを継続してガラスロールを製造することができる。
2 ガラスリボン
2b 不要部
2c 上面
2d 下面
5 巻芯
6 ガラスロール
10 帯状保護シート
12 吸着コンベア
12a ベルト
15 検出器
16 駆動源
16a 回転軸
17 摩擦クラッチ
18 サクションローラー
18a 回転周部
D 相互間距離
T 弛み搬送区間
P2 下流端
V1 搬送速度(送り速度)

Claims (7)

  1. ガラスリボンを搬送経路に沿って搬送しつつ長手方向に切断することで該ガラスリボンから不要部を分断した後、該不要部が分断された前記ガラスリボンに前記搬送経路上の弛み搬送区間を弛ませた状態で通過させたのち、前記搬送経路の下流端で巻芯の周りに巻き取ってガラスロールを製造する方法であって、
    前記搬送経路上における前記弛み搬送区間と前記下流端との相互間に、前記ガラスリボンを固定保持した状態で前記下流端側へ搬送する搬送部を設け、
    前記搬送部は、前記ガラスリボンの搬送速度を調節することで、前記弛み搬送区間における前記ガラスリボンの弛み量を制御することを特徴とするガラスロールの製造方法。
  2. 検出手段による前記ガラスリボンの弛み量の検出と、検出結果に基づいた前記搬送部による前記ガラスリボンの搬送速度の調節とを実行するフィードバック制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のガラスロールの製造方法。
  3. 前記搬送部が、吸着コンベアに備わったベルトであることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスロールの製造方法。
  4. 前記搬送部が、サクションローラーの回転周部であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスロールの製造方法。
  5. 前記ガラスリボンの表裏面のうち、非保証面となる面を前記搬送部に固定保持させることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のガラスロールの製造方法。
  6. 前記ガラスリボンを保護シート上に重ね合わせた状態で切断すると共に、
    前記保護シートから分離させた状態の前記ガラスリボンに前記弛み搬送区間を通過させることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のガラスロールの製造方法。
  7. 前記巻芯と、前記巻芯を回転させるための駆動源の回転軸との間におけるトルク伝達を、摩擦クラッチを介して行うことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のガラスロールの製造方法。
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