JP2009242009A - ウェブ搬送装置及びウェブ搬送方法 - Google Patents

ウェブ搬送装置及びウェブ搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】センサーを用いることなく、搬送されるウェブのウェブ搬送位置の幅方向のずれを抑制することができるウェブ搬送装置及びウェブ搬送方法。
【解決手段】平行度ずれを、原反12にテンションを負荷する押圧方向と、搬送方向とに分ける。送出位置での押圧方向は矢印Cであり、搬送方向は矢印Dである。3/8回転位置(2点差線で示す位置)での押圧方向は矢印C´であり、搬送方向は矢印D´である。送出位置及び3/8回転位置での押圧方向の平行度ずれは、同一方向とされており、搬送方向の平行度ずれも同一方向とされている。つまり、巻戻リール30のハブ32の傾きによって、原反12がずれようとする幅方向の力の方向は、巻戻リール30が送出位置(移動前)である時と、3/8回転位置(移動後)である時で同一方向に設定されている。これにより、センサーを用いることなく、搬送される原反12搬送位置の幅方向のずれを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯状のウェブを搬送するウェブ搬送装置、及びウェブ搬送方法に関する。
特許文献1には、帯状のウェブを搬送するウェブ搬送装置が記載されており、このウェブ搬送装置には、搬送されるウェブの傾きを検知するラインセンサーが備えられている。
そして、このラインセンサーが検知したウェブの傾きに基づいて、ウェブの端部に当ってウェブをガイドするサイドガイドの位置を調整する。このように、サイドガイドの位置を調整することで、搬送されるウェブの傾きを補正し、搬送されるウェブのウェブ搬送位置の幅方向のずれを抑制する構成となっている。
特開2007−70089号公報
しかしながら、このようにフィードバック制御をするため、センサー及びこのセンサーの検知結果に基づいてサイドガイドを制御する制御装置等が必要となり、高価な装置となっていた。
本発明は、上記事実を考慮し、センサーを用いることなく、搬送されるウェブのウェブ搬送位置の幅方向のずれを抑制することが課題である。
本発明の請求項1に係るウェブ搬送装置は、ウェブをウェブ搬送方向へガイドする複数個のガイドロールと、前記ガイドロールと共に前記ウェブをガイドし、決められた位置から他の決められた位置へ移動する移動ロールと、を備え、前記移動ロールの傾きによってウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、前記移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、前記移動ロールの軸を傾けたことを特徴とする。
上記構成によれば、複数個のガイドロールと移動ロールが、ウェブをウェブ搬送方向へガイドする。
ここで、移動ロールの傾きによってウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、移動ロールの軸が傾けられている。
このように、移動ロールの移動前後において、移動ロールの傾きによってウェブがずれようとする力の方向を同一にすることで、センサーを用いることなく、搬送されるウェブのウェブ搬送位置の幅方向のずれを抑制することができる。
本発明の請求項2に係るウェブ搬送装置は、ウェブをガイドする複数個のガイドロールと、前記ガイドロールと共に前記ウェブをガイドし、決められた位置から他の決められた位置へ移動する移動ロールと、を備え、前記移動ロール及び前記ガイドロールの傾きによって前記ウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、前記移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、前記移動ロール及び前記ガイドロールの軸を傾けたことを特徴とする。
上記構成によれば、複数個のガイドロールと移動ロールが、ウェブを搬送方向へガイドする。
ここで、移動ロール及びガイドロールの傾きによってウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、移動ロール及びガイドロールの軸が傾けられている。
このように、移動ロールの移動前後において、移動ロール及びガイドロールの傾きによってウェブがずれようとする力の方向を同一にすることで、センサーを用いることなく、搬送されるウェブのウェブ搬送位置の幅方向のずれを抑制することができる。
本発明の請求項3に係るウェブ搬送方法は、ウェブをウェブ搬送方向へガイドする複数個のガイドロールと、前記ガイドロールと共に前記ウェブをガイドし、決められた位置から他の決められた位置へ移動する移動ロールと、を備え、前記移動ロールの傾きによって前記ウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、前記移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、前記移動ロールの軸を傾けることを特徴とする。
上記構成によれば、複数個のガイドロールと移動ロールが、ウェブをウェブ搬送方向へガイドする。
ここで、移動ロールの傾きによってウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、移動ロールの軸を傾けている。
このように、移動ロールの移動前後において、移動ロールの傾きによってウェブがずれようとする力の方向を同一にすることで、センサーを用いることなく、搬送されるウェブのウェブ搬送位置の幅方向のずれを抑制することができる。
本発明の請求項4に係るウェブ搬送方法は、ウェブをガイドする複数個のガイドロールと、前記ガイドロールと共に前記ウェブをガイドし、決められた位置から他の決められた位置へ移動する移動ロールと、を備え、前記移動ロール及び前記ガイドロールの傾きによって前記ウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、前記移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、前記移動ロール及び前記ガイドロールの軸を傾けることを特徴とする。
上記構成によれば、複数個のガイドロールと移動ロールが、ウェブを搬送方向へガイドする。
ここで、移動ロール及びガイドロールの傾きによってウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、移動ロール及びガイドロールの軸を傾けている。
このように、移動ロールの移動前後において、移動ロール及びガイドロールの傾きによってウェブがずれようとする力の方向を同一にすることで、センサーを用いることなく、搬送されるウェブのウェブ搬送位置の幅方向のずれを抑制することができる。
本発明によれば、センサーを用いることなく、搬送されるウェブのウェブ搬送位置の幅方向のずれを抑制することができる。
本発明の実施形態に係るウェブ搬送装置及びウェブ搬送方法の1例について図1〜図6に基づいて説明する。
(全体構成)
図2に示されるように、ウェブ搬送装置としての磁気テープの製造装置10は、主として、ロール状に巻回された幅広な帯状の磁気テープ原反12を送り出し側から引き出すテープ供給手段14と、磁気テープ原反12を複数の幅狭な磁気テープ18に裁断するスリッタ(裁断装置)16と、磁気テープ18を個別に巻取り側の巻取リール20のハブ22(巻芯)に巻き取るテープ巻取り手段24と、スリッタ16とテープ巻取り手段24との間に設けられるとともに、それぞれの磁気テープ18をローラ部材26によりガイドしながらテープ巻取り手段24まで案内する磁気テープ搬送手段28と、で構成される。
このテープ供給手段14に備えられた巻戻リール30のハブ32(巻芯)には、ロール状に巻回された磁気テープ原反12が装着される。磁気テープ原反12は、通常、非磁性支持体上に強磁性微粒子を含む磁性層を塗布法や真空蒸着法等により形成し、その磁性層に配向処理、乾燥処理、表面処理等を行うことによって製造される。なお、巻戻リール30については詳細を後述する。
図5に示されるように、スリッタ16は、幅広で帯状の磁気テープ原反12を上下一対の回転上刃36、回転下刃38により複数本の磁気テープ18、18、…に裁断する装置であり、受け刃としてローラ状に形成された複数の回転下刃38、38…と、回転下刃38との間で磁気テープ原反12に剪断力を与えて裁断する薄円盤状の複数の回転上刃36、36…とで構成される。
この回転下刃38は、下側シャフト40にスペーサ42を介して嵌合固定されている。また、回転上刃36は、下側シャフト40と平行な上側シャフト44にスペーサ46を介して嵌合固定され、回転上刃36と回転下刃38との刃先部分が互いに重なり合うように配置されている。
さらに、回転上刃36は図示しないバネにより図5の軸方向右側に付勢され、回転上刃36の刃先部分が回転下刃38の刃先部分に当接した状態で位置決めされる。また、上側シャフト44と下側シャフト40はそれぞれ回転速度を自由に可変可能なモータ50、52に接続され、回転上刃36と回転下刃38の周速度を個別に可変できるようになっている。
図2に示されるように、このスリッタ16と巻戻リール30との間には、磁気テープ原反12の搬送路を形成する複数個のガイドロール54、54、…と、磁気テープ原反12の搬送速度を規制するグランドサクションドラム58が設けられる。グランドサクションドラム58は、回転速度を自由に可変可能なモータ(図示せず)に接続され、グランドサクションドラム58の外周面に磁気テープ原反12を吸着して回転することにより、磁気テープ原反12の搬送速度を任意に可変することができる。
また、テープ巻取り手段24における巻取リール20のハブ22(巻芯)の回転速度は、このグランドサクションドラム58の周速度を基準として制御される。なお、磁気テープ原反12の搬送速度を規制する手段としてはグランドサクションドラム58に限定されず、磁気テープ原反12を挟持搬送するピンチローラ等を使用することもできる。
さらに、スリッタ16とそれぞれの巻取リール20との間に設けられる磁気テープ搬送手段28においては、磁気テープ18のテープ幅を測定する幅測定手段60、テープ張力制御手段としてのテンションロール62、及びローラ部材26が設けられる。幅測定手段60によって裁断直後における磁気テープ18のテープ幅が測定される。そして、その測定結果に基づいて、テンションロール62によって裁断後における磁気テープ18の搬送方向のテンションが制御され、磁気テープ18の幅が最適化できるようになっている。
図6に示されるように、幅測定手段60は、磁気テープ18の幅方向に平行な所定幅のスリット状の平行光束を照射する光照射部66と、この照射された光束のうち磁気テープ18により遮られなかった光束を受光する光受光部68と、光受光部68からの出力を受けて磁気テープ18のテープ幅を算出する図示しない計数手段(アンプ部)等より構成される。このような幅測定手段60としては、たとえば、キーエンス社製のセンサユニット(型番:LS−5500)が使用できる。なお、幅測定手段60は、上記構成に限定されるものではない。また、検出の原理についても、光方式に限定されるものではなく、各種の公知手段が採用できる。
(要部構成)
次に、巻戻リール30等について説明する。
図1、図2に示されるように、巻戻リール30のハブ32は、棒状の揺動部材70の一端に取り付けられている。この揺動部材70は、長手方向中央部で、回転軸72によって回転可能に軸支されており、揺動部材70の他端には、巻戻リール30に巻かれた原反12が無くなった場合に使用する原反12が巻き付けられた交換リール74のハブ76が取り付けられている。
また、揺動部材70の回転軸72は、フレーム78に回転可能に取り付けられており、回転軸72には、回転軸72を回転駆動して揺動部材70を旋回させるモータ80が接続されている。このモータ80は、図示せぬ制御部によって回転が制御されている。
ここで、巻戻リール30に巻き付けられた原反12が送出されて少なくなった場合、交換リール74に巻き付けられた原反12をガイドロール54へ向けて送出しなければならない。そこで、巻戻リール30の原反12から交換リール74の原反12に切替える切替作業について説明する。
図3(A)に示されるように、巻戻リール30に巻き付けられた原反12をガイドロール54を介してスリッタ16(図2参照)へ送出する場合は、揺動部材70を略水平とし、巻戻リール30は、ガイドロール54に最も近い送出位置(決められた位置)に配置されている。
巻戻リール30に巻き付けられた原反12が送出されて少なくなると、制御部からの制御で、モータ80が駆動して揺動部材70を回動させ、巻戻リール30が矢印A方向に向けてゆっくり旋回する。つまり、巻戻リール30から原反12が送出されながら旋回するようになっている。
図3(B)に示されるように、巻戻リール30が旋回して、略3/8回転した3/8回転位置(他の決められた位置)に到達すると制御部の指示で揺動部材70が停止して巻戻リール30がその位置で止まる。さらに、制御部の指示でグランドサクションドラム58等が止まって巻戻リール30からの原反12の送出が停止する。
揺動部材70が停止し、原反12の送出が停止した状態で、作業者が巻取リール30に巻き付けられた原反12の後端部を切り、巻取リール30から切り離された原反12の後端部を、交換リール74に巻き付けられている原反12の先端部に繋ぐ。
図3(C)に示されるように、巻取リール30から切り離された原反12の後端部を交換リール74に巻き付けられている原反12の先端部に繋ぎ終えると、制御部は、揺動部材70を回転させて揺動部材70を略水平とし、交換リール74をガイドロール54に最も近い位置に配置する。この状態で、交換リール74に巻き付けられた原反12の送出がグランドサクションドラム58等の駆動により再開し、原反12がスリッタ16(図2参照)によって裁断される。
ここで、送出位置(決められた位置)に配置される巻戻リール30のハブ32の平行度ずれと、巻戻リール30が旋回して3/8回転位置(他の決められた位置)に到達した巻戻リール30のハブ32の平行度ずれについて説明する。なお、平行度ずれとは、回転軸の傾きを示し、本体に固定される回転軸の基端部を0とした場合の先端部のずれ量(mm)で表される。つまり、平行度ずれ0(mm)の場合は回転軸が傾いていないことを意味する。
図1(B)に示されるように、平行度ずれを、原反12にテンションを負荷する押圧方向と、この押圧方向と直交する搬送方向とに分けて考える。送出位置での押圧方向は図1(B)に示す矢印Cであり、搬送方向は矢印Dである。また、3/8回転位置(2点差線で示す位置)での押圧方向は矢印C´であり、搬送方向は矢印D´である。
本実施形態では、送出位置及び3/8回転位置での押圧方向の平行度ずれは、同一方向とされており、同様に、搬送方向の平行度ずれも同一方向とされている。
つまり、巻戻リール30のハブ32の傾きによって、原反12搬送位置がずれようとする幅方向の力の方向は、巻戻リール30が送出位置(移動前)に配置された状態と、3/8回転位置(移動後)に配置された状態で同一方向に設定されている。
また、巻戻リール30のハブ32、ガイドロール54、回転下刃38、ローラ部材26、テンションロール62、及び巻取リールのハブ22の平行度ずれを、押圧方向と搬送方向に分けて考える。
本実施形態では、夫々の部材の押圧方向の平行度ずれの総和は、巻戻リール30の送出位置及び3/8回転位置で同一方向にずれるように設けられている。同様に、夫々の部材の搬送方向の平行度ずれの総和は、巻戻リール30の送出位置及び3/8回転位置で同一方向にずれるように設けられている。
つまり、巻戻リール30のハブ32、ガイドロール54、回転下刃38、ローラ部材26、テンションロール62、及び巻取リールのハブ22の傾きによって、原反12搬送位置が幅方向でずれようとする力の方向は、巻戻リール30が送出位置(移動前)に配置された状態と、3/8回転位置(移動後)に配置された状態で同一方向に設定されている。
(作用効果)
ここで、本出願の発明者は、それぞれの部材の平行度ずれについて調査し、さらに、搬送される原反12搬送位置の幅方向のずれを確認した。図4(A)の縦軸は平行度ずれ(mm)を示し、横軸には夫々の搬送部材が記載されている。
図4(A)左端部の押圧方向及び搬送方向の平行度ずれは、巻戻リール30が送出位置に配置されたときの巻戻リール30のハブ32の平行度ずれである。さらに、その右隣の押圧方向及び搬送方向の平行度ずれは、巻戻リール30が3/8回転位置に配置されたときの巻戻リール30のハブ32の平行度ずれである。
この図から分るように、送出位置及び3/8回転位置での巻戻リール30のハブ32の押圧方向の平行度ずれはマイナス方向を向いており、送出位置及び3/8回転位置での巻戻リール30のハブ32の搬送方向の平行度ずれはプラス方向を向いている。
つまり、送出位置及び3/8回転位置での巻戻リール30のハブ32の押圧方向の平行度ずれ及び搬送方向の平行度ずれは同一方向にずれるように設けられている。そうすると、前述したように、巻戻リール30のハブ32の傾きによって、原反12搬送位置がずれようとする幅方向の力の方向は、巻戻リール30が送出位置(移動前)に配置された状態と、3/8回転位置(移動後)に配置された状態で同一方向とされている。
また、巻戻リール30のハブ32の平行度ずれの隣に記載され、符号a、b、c、d、e、fが付された平行度ずれは、夫々のガイドロール54の平行度ずれであり、符号gが付された平行度ずれは、回転下刃38の平行度ずれである。
さらに、符号hが付された平行度ずれはローラ部材26の平行度ずれであり、符号jが付された平行度ずれはテンションロール62の平行度ずれであり、符号kが付された平行度ずれは巻取リール20のハブ22の平行度ずれである。なお、グランドサクションドラム58は、基準ドラムとなっており平行度ずれは0mmであるため、グラフへの記載は省略する。
そして、符号kの右隣に記載されているのが、巻戻リール30が送出位置に配置された状態での全ての搬送部材の押圧方向及び搬送方向の平行度ずれの総和であり、右端に記載されているのが、巻戻リール30が3/8回転位置に配置された状態での全ての搬送部材の押圧方向及び搬送方向の平行度ずれの総和である。
この図から分るように、送出位置及び3/8回転位置での搬送部材の押圧方向の平行度ずれの総和はマイナス方向を向いており、送出位置及び3/8回転位置での搬送部材の搬送方向の平行度ずれの総和はプラス方向を向いている。
つまり、送出位置及び3/8回転位置での搬送部材の押圧方向の平行度ずれの総和、及び搬送方向の平行度ずれの総和は同一方向にずれるように設けられている。そうすると、前述したように、巻戻リール30のハブ32、ガイドロール54、回転下刃38、ローラ部材26、テンションロール62、及び巻取リールのハブ22の傾きによって、原反12搬送位置が幅方向でずれようとする力の方向は、巻戻リール30が送出位置(移動前)に配置された状態と、3/8回転位置(移動後)に配置された状態で同一方向されている。
そして、本出願の発明者は、図4(A)の平行度ずれを有する製造装置10で原反12を搬送させ、搬送される原反12搬送位置の幅方向のずれを確認した。原反12搬送位置の幅方向のずれは無(0mm)かった。
一方、本発明との比較として、図4(B)の平行度ずれを有する製造装置に、原反を搬送させ、搬送される原反の原反搬送位置の幅方向のずれを確認した。
比較としても用いる製造装置の平行度ずれは、図4(B)から分るように、送出位置での巻戻リールのハブの押圧方向の平行度ずれはマイナス方向を向いており、3/8回転位置での巻戻リールのハブの押圧方向の平行度ずれはプラス方向を向いている。つまり、巻取リールのハブの傾きによって、原反搬送位置が幅方向でずれようとする力の方向は、巻取リールが送出位置(移動前)に配置された状態と、3/8回転位置(移動後)に配置された状態で同一方向ではない。
また、送出位置での搬送部材の押圧方向及び搬送方向の平行度ずれの総和はマイナス方向を向いており、3/8回転位置での搬送部材の押圧方向及び搬送方向の平行度ずれの総和はプラス方向を向いる。つまり、巻取リールのハブ、ガイドロール、回転下刃、ローラ部材、テンションロール、及び巻取リールのハブの傾きによって、原反搬送位置が幅方向でずれようとする力の方向は、巻取リールが送出位置(移動前)に配置された状態と、3/8回転位置(移動後)に配置された状態で同一方向となっていない。
そして、図4(B)の平行度ずれを有する製造装置で原反を搬送させ、搬送される原反の原反搬送位置の幅方向のずれを確認した。原反搬送位置の幅方向のずれは3〜4mmであった。
このように、巻戻リール30のハブ32の傾きによって、原反12搬送位置が幅方向でずれようとする力の方向を、巻戻リール30が送出位置(移動前)に配置された状態と、3/8回転位置(移動後)に配置された状態で同一方向とすることで、センサーを用いることなく、搬送される原反12搬送位置の幅方向のずれを抑制することができる。
また、巻戻リール30のハブ32、ガイドロール54、回転下刃38、ローラ部材26、テンションロール62、及び巻取リールのハブ22の傾きによって、原反12搬送位置が幅方向でずれようとする力の方向を、巻戻リール30が送出位置(移動前)に配置された状態と、3/8回転位置(移動後)に配置された状態で同一方向とすることで、さらに、搬送される原反12搬送位置の幅方向のずれを抑制することができる。
また、巻戻リール30のハブ32の傾きによって、原反12搬送位置が幅方向でずれようとする力の方向を、巻戻リール30が送出位置(移動前)に配置された状態と、3/8回転位置(移動後)に配置された状態で同一方向とすることで、巻戻リール30の旋回中(移動中)にも原反12を巻戻リール30から送出することができるため、生産性を向上させることができる。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、ウェブ搬送装置として、磁気テープの製造装置10を用いて説明したが、長尺紙を搬送させるウェブ搬送装置等の他のウェブ搬送装置であってもよい。
また、上記実施形態では、決められた位置へ移動する移動ロールとして、巻戻リール30のハブ32を用いて説明したが、搬送されるウェブに移動しながら当ってウェブのテンションを調整するテンション付与ロール等他の移動ロールであってもよい。
また、上記実施形態では、移動前後の押圧方向及び搬送方向のハブ32の平行度ずれを、同一方向になるようにハブ32の初期位置を決めたが、ハブを可動式にして平行度ずれを制御できるようにし、移動前後の平行度ずれを、同一方向になるように制御してもよい。
(A)(B)本発明の実施形態に係る磁気テープの製造装置に採用された巻取リール及び交換リール等を示した平面図、側面図である。 本発明の実施形態に係る磁気テープの製造装置を示した概略構成図である。 (A)(B)(C)本発明の実施形態に係る磁気テープの製造装置に採用された巻取リール及び交換リール等を示した斜視図である。 (A)本発明の実施形態に係る製造装置の平行度ずれの一例を示したグラフである。(B)本発明の比較例としての製造装置の平行度ずれの一例を示したグラフである。 本発明の実施形態に係る磁気テープの製造装置に採用されたスリッタを示した正面図である。 本発明の実施形態に係る磁気テープの製造装置に採用された幅測定手段を示した正面図である。
符号の説明
10 製造装置(ウェブ搬送装置)
12 原反(ウェブ)
22 ハブ(ガイドロール)
26 ローラ部材(ガイドロール)
32 ハブ(移動ロール)
38 回転下刃(ガイドロール)
54 ガイドロール
62 テンションロール(ガイドロール)

Claims (4)

  1. ウェブをウェブ搬送方向へガイドする複数個のガイドロールと、
    前記ガイドロールと共に前記ウェブをガイドし、決められた位置から他の決められた位置へ移動する移動ロールと、を備え、
    前記移動ロールの傾きによってウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、前記移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、前記移動ロールの軸を傾けたウェブ搬送装置。
  2. ウェブをガイドする複数個のガイドロールと、
    前記ガイドロールと共に前記ウェブをガイドし、決められた位置から他の決められた位置へ移動する移動ロールと、を備え、
    前記移動ロール及び前記ガイドロールの傾きによって前記ウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、前記移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、前記移動ロール及び前記ガイドロールの軸を傾けたウェブ搬送装置。
  3. ウェブをウェブ搬送方向へガイドする複数個のガイドロールと、
    前記ガイドロールと共に前記ウェブをガイドし、決められた位置から他の決められた位置へ移動する移動ロールと、を備え、
    前記移動ロールの傾きによって前記ウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、前記移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、前記移動ロールの軸を傾けることを特徴とするウェブ搬送方法。
  4. ウェブをガイドする複数個のガイドロールと、
    前記ガイドロールと共に前記ウェブをガイドし、決められた位置から他の決められた位置へ移動する移動ロールと、を備え、
    前記移動ロール及び前記ガイドロールの傾きによって前記ウェブ搬送位置の幅方向にずれようとする力の方向が、前記移動ロールの移動前と移動後で同一方向となるように、前記移動ロール及び前記ガイドロールの軸を傾けることを特徴とするウェブ搬送方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104118809A (zh) * 2014-07-07 2014-10-29 大连华锐重工集团股份有限公司 起重机起升机构用机械式无动力同步检测装置
CN106698046A (zh) * 2016-12-06 2017-05-24 无锡市创恒机械有限公司 一种纸胶带绷直装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104118809A (zh) * 2014-07-07 2014-10-29 大连华锐重工集团股份有限公司 起重机起升机构用机械式无动力同步检测装置
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