JP2013227093A - 巻取装置 - Google Patents

巻取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013227093A
JP2013227093A JP2012098697A JP2012098697A JP2013227093A JP 2013227093 A JP2013227093 A JP 2013227093A JP 2012098697 A JP2012098697 A JP 2012098697A JP 2012098697 A JP2012098697 A JP 2012098697A JP 2013227093 A JP2013227093 A JP 2013227093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
web
shaft
winding shaft
wound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012098697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5930828B2 (ja
Inventor
Ryo Morikawa
亮 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Kikai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kikai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Kikai Kogyo Co Ltd filed Critical Fuji Kikai Kogyo Co Ltd
Priority to JP2012098697A priority Critical patent/JP5930828B2/ja
Priority to KR1020130030967A priority patent/KR20130109051A/ko
Priority to CN201310097961.4A priority patent/CN103359517B/zh
Publication of JP2013227093A publication Critical patent/JP2013227093A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5930828B2 publication Critical patent/JP5930828B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】巻取軸間のウェブの移行時において、ウェブの搬送を安定させることにより巻取不良を防止する。
【解決手段】ウェブWを巻き取る2つの巻取軸22を備える。一方の巻取軸22でウェブWに加わる巻取張力Tが予め設定された初期値から緩やかに低下するようにウェブWを巻き取り、巻取終了間近には、他方の未巻取の巻取軸22を回転させるとともに、未巻取の巻取軸22と巻取中の巻取軸22との間のウェブ搬送方向上流側でウェブWを切断し、未巻取の巻取軸22の巻取開始時の巻取張力が初期値となるようにしてウェブWを未巻取の巻取軸22で巻き取り始める。巻取中の巻取軸22から未巻取の巻取軸22にウェブWを移行させる過程において、巻取中の巻取軸22のウェブWに加わる巻取張力が緩やかに上昇して初期値と同じになるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチックフィルム等からなる長尺状のウェブを巻き取る巻取装置に関する。
従来より、印刷機や塗工装置を用いて印刷や塗工を施したプラスチックフィルム等の長尺状のウェブは、巻取装置でロール状に巻き取られて次工程に引き渡されるようになっている。
例えば、特許文献1の巻取装置は、所謂ターレット式巻取装置と呼ばれるものであり、長手方向中央を中心に回転する略帯状の回転体を備え、該回転体の各端部には、ウェブを巻き取る巻取軸が回転可能に軸支されている。該巻取軸でウェブを巻き取る際、ウェブに加わる巻取張力を一定にして巻き取ると、巻取径が大きくなるにつれて巻取軸近傍の接線方向に大きな力が発生し、これを起因として巻き取ったウェブにシワ等の巻取不良が発生してしまうので、巻取張力の初期値を予め設定して巻き取り始めるとともに、巻取張力を上記初期値から緩やかに低下させながら巻き取って巻取不良の発生を抑制するようにしている。
また、上記巻取装置は、上記ウェブの搬送を止めることなく2つの巻取軸間でウェブの移行を行うようになっていて、まず一方の巻取軸を回転させてウェブを巻き取り、巻取終了間近には、他方の巻取軸を回転させるとともに上記両巻取軸間のウェブ搬送方向上流側で上記ウェブを切断し、上記他方の巻取軸の巻取開始時の巻取張力が上記初期値となるようにして上記未巻取の巻取軸でウェブを巻き取り始めるようになっている。
特開平10−7300号公報(段落0004〜0009欄、図2)
しかし、特許文献1のように、ウェブの巻取張力を変動させながら巻き取ることにより、巻取軸近傍に発生するシワの抑制に一定の効果が見られるものの、ウェブに加わる巻取張力が予め設定された初期値から緩やかに低下するようにウェブを巻き取ると、ウェブの移行時に巻取張力が大きく変動してガイドローラの撓み量が大きく変化するので、各ガイドローラの回転軸の傾きや位置がそれぞれ変化してウェブの搬送経路が大きく変わってしまい、これを起因としてシワや巻き取り位置のズレといった巻取不良が発生することとなる。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、巻取軸間のウェブの移行時において、ウェブの搬送経路を安定させて巻取不良の発生を防止できる巻取装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、巻取軸間でウェブを移行させる過程において、移行前の巻取軸で巻き取るウェブに加わる巻取張力の制御に工夫を凝らしたことを特徴とする。
具体的には、連続して搬送される長尺状のウェブを回転動作によりロール状に巻き取る複数の巻取軸と、該各巻取軸にそれぞれ駆動連結された駆動モータと、上記ウェブを切断する切断手段と、上記駆動モータ及び切断手段に接続され、当該駆動モータ及び切断手段のそれぞれに作動信号を出力する制御手段とを備え、該制御手段は、上記ウェブを上記各巻取軸のうちの1つに巻き取る際、当該巻取軸を回転させる駆動モータに上記ウェブに加わる巻取張力が予め設定された初期値から低下するように作動信号を出力し、巻取終了間近には、次にウェブを巻き取る未巻取の巻取軸を回転させる駆動モータに当該未巻取の巻取軸を回転させるように作動信号に出力し、且つ、上記未巻取の巻取軸と巻取中の巻取軸との間のウェブ搬送方向上流側で上記ウェブを切断するように上記切断手段に作動信号を出力し、上記未巻取の巻取軸でウェブを巻き取り始める直前に、上記未巻取の巻取軸を回転させる駆動モータに上記ウェブの巻取開始時の巻取張力が上記初期値になるように作動信号を出力する巻取装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記制御手段は、巻取中の巻取軸から未巻取の巻取軸に上記ウェブを移行させる過程において、巻取中の巻取軸を回転させる駆動モータに上記ウェブに加わる巻取張力が上昇して上記初期値と同じになるように又は接近するように作動信号を出力することを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記制御手段は、巻取開始から巻取終了までにかかる全時間の少なくとも70パーセントを経過した後に、上記巻取中の巻取軸を回転させる駆動モータに上記ウェブに加わる巻取張力が上昇しながらウェブを巻き取るように作動信号を出力することを特徴とする。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、上記未巻取の巻取軸外周面に水を付着させる水付着手段と、上記未巻取の巻取軸外周面に搬送中のウェブを押し付ける押付手段とを備え、上記制御手段は、上記水付着手段及び押付手段に接続され、巻取中の巻取軸から未巻取の巻取軸に上記ウェブを移行させる過程において、上記未巻取の巻取軸外周面に水が付着するように水付着手段に作動信号を出力し、且つ、上記未巻取の巻取軸外周面に搬送中のウェブを押し付けるように上記押付手段に作動信号を出力し、上記未巻取の巻取軸外周面に押し付けられた搬送中のウェブを切断するように上記切断手段に作動信号を出力することを特徴とする。
第1の発明では、巻取中の巻取軸において、巻取終了直前だけウェブの巻取張力を上昇させるので、巻取張力の変動が巻取中のウェブに大きな影響を及ぼさず、シワ等の巻取不良が発生しない。また、巻取軸間をウェブが移行する際、巻取中の巻取軸におけるウェブに加わる巻取張力が予め設定された初期値かそれに近い値に接近するまで上昇するので、巻取軸間のウェブの移行時においてガイドローラの撓み量の変化が小さくなってウェブの搬送経路が変化せず、ウェブの搬送経路が大きく変化することによって引き起こされる巻取不良を防止できる。
第2の発明では、巻取中の巻取軸において、ウェブに加わる巻取張力が巻取終了直前に上昇しても巻取中のウェブに影響が出ない範囲で巻取張力が上昇するので、巻取中の巻取軸において確実に巻取不良の発生を防止することができる。
第3の発明では、巻取軸間をウェブが移行する際、予め押付手段で未巻取の巻取軸にウェブを押し付けた状態で切断手段でウェブを切断するので、切断時の衝撃により巻取軸に対してウェブが横滑りしなくなり、巻取初期の巻取位置のズレを防止できる。また、未巻取の巻取軸にウェブを押し付けた際に、巻取軸外周面に付着した水によって巻取軸外周面とウェブとの間の摩擦抵抗が減るので、ウェブが巻取軸に巻き取られ始める際に巻取軸に対して滑り易くなる。したがって、第1の発明のように、巻取軸間でウェブを移行させる際に、ウェブの巻取張力を高くした状態で切断すると、巻取張力が開放された反動でウェブがウェブ幅方向に大きく伸縮を繰り返しながら巻き取られ始めるが、ウェブがウェブ幅方向に大きく伸縮を繰り返しても巻取軸の外周面に付着した水によってウェブが巻取軸外周面に対して滑ってウェブ幅方向に縮んだまま巻き取られなくなるので、巻取開始時の巻取不良の発生を確実に防止することができる。
本発明の実施形態に係る巻取装置の概略正面図である。 ウェブを巻取中の巻取軸から未巻取の巻取軸へ移行する直前の状態を示す概略正面図である。 ウェブを巻取中の巻取軸から未巻取の巻取軸へ移行した直後の状態を示す概略正面図である。 巻き取り始めた巻取軸の位置を変更している状態を示す概略正面図である。 巻取装置の稼働時における経過時間と巻取張力との関係を示した図である。 本発明の巻取張力の制御方法で、且つ、巻取軸外周面に粘着テープを貼り付けて巻き取り始める方法でウェブを移行させた際の巻取装置の経過時間とウェブの蛇行量との関係を示した図である。 本発明の巻取張力の制御方法で、且つ、巻取軸外周面に水を付着させて巻き取り始める方法でウェブを移行させた際の巻取装置の経過時間とウェブの蛇行量との関係を示した図である。 図1のA−A線における概略断面図であり、(a)は、従来の巻取装置で巻き取ったウェブの巻取状態を、(b)は、本発明の巻取張力の制御方法で、且つ、巻取軸外周面に粘着テープを貼り付けて巻き取り始める方法で巻き取ったウェブの巻取状態を、(c)は、本発明の巻取張力の制御方法で、且つ、巻取軸外周面に水を付着させて巻き取り始める方法で巻き取ったウェブの巻取状態を示す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。尚、図1乃至図4は、本発明の巻取装置1の各構成が見え易くなるように描いている。また、図8では便宜上、ウェブWの厚みを誇張して記載している。
図1乃至図4は、本発明の実施形態に係る巻取装置1を示す。該巻取装置1は、所謂ターレット式巻取装置と呼ばれるものであり、図示しない印刷機で印刷が施された薄くて柔らかい長尺状のプラスチックフィルムからなるウェブWをロール状に巻き取るものである。
上記巻取装置1は、回転方向に等間隔に位置する4つのアーム部21a〜21dを有する略十字形状の回転体2を備え、該回転体2は、水平方向に所定の間隔をあけて対向するように一対設けられている。
一方の回転体2中央には、第1駆動モータ3が駆動連結され、上記両回転体2は、上記第1駆動モータ3の回転駆動により、正面視で時計回りに回転するようになっている。
上記各アーム部21aの先端間及び上記各アーム部21cの先端間には、それぞれ巻取軸22が回転可能に軸支され、上記各アーム部21bの先端間及び上記各アーム部21dの先端間には、それぞれガイドローラG1が回転可能に軸支されている。
上記各巻取軸22には、それぞれ第2駆動モータ4が駆動連結され、該各第2駆動モータ4の回転駆動により、上記各巻取軸22は、正面視で時計回りに回転するようになっている。
上記第1駆動モータ3の一側方下部(図1の紙面右側下部)には、上記回転体2から離れるにつれて上方に位置するように傾斜して延びる略L字状の装置固定側Fが位置し、該装置固定側Fの回転体2側には、上記ウェブWを案内可能なガイドローラG2が回転可能に軸支されている。
また、上記第1駆動モータ3の一側方には、上記ガイドローラG2から離間した位置に上記ウェブWを案内可能なガイドローラG3が設けられ、上記ウェブWは、上記ガイドローラG3及びガイドローラG2に順に案内されながら上記第1駆動モータ3の一側方に位置する巻取軸22の下方を搬送され、下側に位置するガイドローラG1によって略V字状に折り返されるとともに、上記第1駆動モータ3の他側方に位置する巻取軸22に向かって搬送されて当該巻取軸22に巻き取られるようになっている。
上記装置固定側Fの上記ガイドローラG2近傍には、上記ウェブWを切断する切断装置5(切断手段)が配設されている。
該切断装置5は、上端が上記装置固定側Fに回動可能に軸支された切断フレーム5aを備え、該切断フレーム5aは、水平方向に所定の間隔をあけて対向するように一対設けられている。
上記両切断フレーム5aの下端間には、刃部5bが設けられ、図2に示すように、上記両切断フレーム5aが上方に回動することにより、上記刃部5bで搬送中のウェブWを幅方向に切断するようになっている。
上記装置固定側Fの反回転体2側には、一端が上記装置固定側Fに回動可能に軸支された回動フレーム6が水平方向に所定の間隔をあけて一対設けられ、上記両回動フレーム6は、上記回転体2に近づくにつれて下方に位置するように傾斜して延びている。
上記両回動フレーム6の他端間には、押付ローラ7が正面視で反時計回りに回転可能に軸支され、該押付ローラ7と上記回動フレーム6とで押付機構(押付手段)8を構成している。
上記押付ローラ7は、上記両回動フレーム6が上方に回動することにより、搬送中のウェブWを上記第1駆動モータ3の一側方に位置する巻取軸22に押し付けるようになっている。
上記第1駆動モータ3の一側方に位置する巻取軸22上方には、噴霧状の水を下方に吹き出して上記巻取軸22外周面に水を付着させる水付着装置(水付着手段)9が配設されている。
上記第1駆動モータ3、各第2駆動モータ4、上記切断装置5、上記押付機構8及び上記水付着装置9には、当該第1駆動モータ3、各第2駆動モータ4、上記切断装置5、上記押付機構8及び上記水付着装置9に作動信号を出力する制御装置(制御手段)10が接続されている。
該制御装置10は、上記ウェブWを上記第1駆動モータ3の他側方に位置する巻取軸22で巻き取る際、当該巻取軸22を回転させる第2駆動モータ4に、図5に示すように、上記ウェブWに加わる巻取張力Tが予め設定された初期値Tから緩やかに低下するように作動信号を出力するようになっている。
また、上記制御装置10は、上記巻取軸22の巻取開始から巻取終了までにかかる全時間の70パーセント(図5の矢印Xのタイミング)を経過したときに、上記巻取中の巻取軸22を回転させる第2駆動モータ4に上記ウェブWに加わる巻取張力Tが緩やかに上昇しながらウェブWを巻き取るように作動信号を出力するようになっている。
さらに、上記制御装置10は、巻取中の巻取軸22から未巻取の巻取軸22に上記ウェブWを移行させる過程において、巻取中の巻取軸22を回転させる第2駆動モータ4に上記ウェブWに加わる巻取張力Tが緩やかに上昇して上記初期値Tと同じになるように作動信号を出力するようになっている。
尚、上記制御装置10は、例えば、特開2012−46261号公報に開示されている巻取張力の最適化モデルを用いて上記ウェブWに加える上記巻取張力Tの値を制御している。
また、上記制御装置10は、上記巻取中の巻取軸22がウェブWをロール状に所定量巻き取って巻取終了間近になると、図2に示すように、上記第1駆動モータ3の一側方に位置する未巻取の巻取軸22を回転させる第2駆動モータ4に当該未巻取の巻取軸22を回転させるように作動信号を出力するとともに、上記水付着装置9から噴霧状の水を吹き出して上記未巻取の巻取軸22外周面に水が付着するように水付着装置9に作動信号を出力し、且つ、上記回動フレーム6を回動させて上記押付ローラ7で搬送中のウェブWを未巻取の巻取軸22外周面に押し付けるように上記押付機構8に作動信号を出力するようになっている。
さらに、上記制御装置10は、上記押付ローラ7で搬送中のウェブWを未巻取の巻取軸22外周面に押し付けた状態で、上記未巻取の巻取軸22と巻取中の巻取軸22との間のウェブ搬送方向上流側で上記切断フレーム5aを回動させて上記刃部5bにより上記ウェブWを切断するように上記切断装置5に作動信号を出力するとともに、上記未巻取の巻取軸22を回転させる第2駆動モータ4に上記ウェブWの巻取開始時の巻取張力Tが上記初期値Tとなるように作動信号を出力するようになっている。
そして、巻き取りを終了して上記第1駆動モータ3の他側方に位置する巻取軸22を回転体2から取り外した後、上記制御装置10は、上記回転体2を回転させる上記第1駆動モータ3に、当該第1駆動モータ3の一側方に位置してウェブWを巻き取る巻取軸22を上記第1駆動モータ3の他側方まで移動させるように作動信号を出力するようになっている。
次に、上記巻取装置1におけるウェブWの巻取動作について説明する。
まず、図1に示すように、第1駆動モータ3の他側方に位置する巻取軸22を回転させてウェブWに加わる巻取張力Tが予め設定された初期値Tから緩やかに低下するように当該巻取軸22でウェブWを巻き取る。
次に、第1駆動モータ3の他側方に位置する巻取軸22の巻取開始から巻取終了までにかかる全時間の70パーセントを経過したときに、上記ウェブWに加わる巻取張力Tを緩やかに上昇させる。
また、巻取中の巻取軸22から未巻取の巻取軸22に上記ウェブWを移行させる過程において、上記ウェブWに加わる巻取張力Tを緩やかに上昇させて上記初期値Tと同じにする。
そして、第1駆動モータ3の一側方に位置する未巻取の巻取軸22を回転させるとともに、当該巻取軸22外周面に水付着装置9で水を付着させる。
その後、回転する未巻取の巻取軸22の外周面に押付ローラ7で搬送中のウェブWを押し付けるとともに、ウェブWを未巻取の巻取軸22外周面に押し付けた状態で、上記未巻取の巻取軸22と巻取中の巻取軸22との間のウェブ搬送方向上流側で切断装置5でウェブWを切断し、ウェブWの巻取開始時の巻取張力Tが上記初期値Tとなるようにする。
しかる後、上記第1駆動モータ3の他側方に位置する巻き取りを終了した巻取軸22を回転体2から取り外した後、回転体2を180度回転させて上記第1駆動モータ3の一側方に位置してウェブWを巻き取り始めた巻取軸22を上記第1駆動モータ3の他側方まで移動させる。
このように、上述の動作を繰り返すことにより、巻取装置1を停止させることなく各巻取軸22でのウェブWの巻取作業を行えるようになっている。
次に、本発明の巻取装置1を用いて実験した結果について説明する。
図6は、横軸を経過時間、縦軸をウェブWの蛇行量としたグラフであり、未巻取の巻取軸22外周面に粘着テープを貼り付けて巻き取り始める方法で上記ウェブWを巻取中の巻取軸22から未巻取の巻取軸22に移行させた際のデータである。尚、未巻取の巻取軸22にウェブWを押付ローラ7で押し付けるのは、切断装置5によるウェブWの切断直後としている。
D1は、切断装置5によるウェブWの切断直前における巻取中の巻取軸22で巻き取るウェブWの巻取張力Tを40N/mとする一方、切断直後における未巻取の巻取軸22で巻き取る巻取張力Tを220N/mとした結果を、D2は、切断装置5によるウェブWの切断の前後に関わらず、巻取中の巻取軸22及び未巻取の巻取軸22の巻取張力Tを220N/mで一定にした結果を示す。
D1の結果から分かるように、切断前後で巻取張力Tが大きく変動すると、図8(a)にも示すように、ウェブWを切断した直後に大きく蛇行した後、巻取位置がずれたまま巻き取られる。
しかし、D2の結果から分かるように、切断前後で巻取張力Tを一定とすると、図8(b)にも示すように、ウェブWを切断した直後に大きく蛇行するが、切断前後で巻取張力Tを大きく変動させる場合に比べて、すぐに大きな蛇行が収まるとともに巻取位置が元の位置に戻っている。
これは、ウェブWの切断直前に巻取張力Tが低い値であると、ガイドローラG3とウェブWとの摩擦抵抗が低くなってしまい、切断時の衝撃でガイドローラG3に対してウェブWが横滑りを起こしてしまうからだと考えられる。また、ウェブWの巻取張力Tが低い値から高い値へと変化したときに、ガイドローラG3を撓み量が大きく変化してウェブWの搬送経路が変化してしまったからだと考えられる。
図7は、図6と同様に、横軸を経過時間、縦軸をウェブWの蛇行量としたグラフであり、D3は、切断装置5によるウェブWの切断の前後に関わらず、巻取中の巻取軸22及び未巻取の巻取軸22の巻取張力Tを220N/mで一定とし、且つ、水を付着させた状態の未巻取の巻取軸22外周面に押付ローラ7でウェブWを押し付けて巻き取り始めた結果を示す。
D3の結果から分かるように、切断前後で巻取張力Tを一定とするとともに、外周面に水を付着させた状態の未巻取の巻取軸22で巻き取り始めると、ウェブWの切断直後の大きな蛇行を防ぐことができ、図8(c)に示すように、シワや巻き取り位置のズレといった巻取不良が発生しない。
これは、押付ローラ7でウェブWを巻取軸22外周面に押し付けているので、ウェブWが巻取軸22に対して横滑りしないのと、切断時に巻取張力Tが開放された反動でウェブWがウェブ幅方向に伸縮を繰り返しても、水によってウェブWが巻取軸22外周面に対して滑ってウェブ幅方向に縮んだまま巻き取られなくなるからだと考えられる。
尚、巻取軸22にウェブWを巻き取る際、ウェブWに加わる巻取張力Tが予め設定された初期値Tから低下するように巻き取ると、ガイドローラG1〜G3の撓み量が変化し、各ガイドローラG1〜G3の回転軸の傾きや位置がそれぞれ変化してウェブWの搬送経路が変化するので、巻取軸22にロール状に巻き取られたウェブWの幅方向端部が実際には、径方向外側に行くにつれて緩やかに湾曲するが、大きな湾曲ではなく巻取不良ではないので、図8では便宜上、直線で巻き取られるように記載している。
以上より、本発明の実施形態によると、巻取中の巻取軸22において、巻取終了直前だけウェブWの巻取張力Tを上昇させるので、巻取張力Tの変動が巻取中のウェブWに大きな影響を及ぼさず、シワ等の巻取不良が発生しない。
また、巻取軸22間をウェブWが移行する際、巻取中の巻取軸22におけるウェブWに加わる巻取張力Tが予め設定された初期値Tに接近するまで上昇するので、巻取軸22間のウェブWの移行時においてガイドローラG1〜G3の撓み量の変化が小さくなってウェブWの搬送経路が変化せず、ウェブWの搬送経路が大きく変化することによって引き起こされる巻取不良を防止できる。
また、巻取中の巻取軸22において、ウェブWに加わる巻取張力Tが巻取終了直前に上昇しても、巻取軸22の巻取開始から巻取終了までにかかる全時間の70パーセントを経過した後の巻取中のウェブWに影響が出ない範囲で巻取張力Tが上昇するので、巻取中の巻取軸22において確実に巻取不良の発生を防止することができる。
さらに、巻取軸22間をウェブWが移行する際、予め押付ローラ7で未巻取の巻取軸22にウェブWを押し付けた状態で切断装置5でウェブWを切断するので、切断時の衝撃により巻取軸22に対してウェブWが横滑りしなくなり、巻取初期の巻取位置のズレを防止できる。
それに加えて、未巻取の巻取軸22にウェブWを押し付けた際に、巻取軸22外周面に付着した水によって巻取軸22外周面とウェブWとの間の摩擦抵抗が減るので、ウェブWが巻取軸22に巻き取られ始める際に巻取軸22に対して滑り易くなる。したがって、第1の発明のように、巻取軸22間でウェブWを移行させる際に、ウェブWの巻取張力Tを高くした状態で切断すると、巻取張力Tが開放された反動でウェブWがウェブ幅方向に大きく伸縮を繰り返しながら巻き取られ始めるが、ウェブWがウェブ幅方向に大きく伸縮を繰り返しても巻取軸22の外周面に付着した水によってウェブWが巻取軸22外周面に対して滑ってウェブ幅方向に縮んだまま巻き取られなくなるので、巻取開始時の巻取不良の発生を確実に防止することができる。
尚、本発明の実施形態では、巻取軸22の巻取開始から巻取終了までにかかる全時間の70パーセントを経過したときに、ウェブWに加わる巻取張力Tを緩やかに上昇させるようにしているが、これに限らず、巻取開始から巻取終了までにかかる全時間の少なくとも70パーセントを経過した後にウェブWに加わる巻取張力Tを緩やかに上昇させるようにすればよい。
また、本発明の実施形態では、巻取装置1が2つの巻取軸22を備えているが、複数の巻取軸22を備えたものであってもよい。
さらに、本発明の実施形態では、巻取中の巻取軸22から未巻取の巻取軸22にウェブWを移行させる過程において、ウェブWに加わる巻取張力Tを緩やかに上昇させて初期値Tと同じとなるようにしているが、上記巻取張力Tを完全に初期値Tに一致させる必要はなく、初期値Tの80〜120パーセントの間の値となるようにすればよい。
尚、本発明の実施形態では、巻取装置1を印刷機で印刷が施されたウェブWを巻き取るのに使用しているが、塗工装置で塗工が施されたウェブを巻き取るのにも使用してもよく、ウェブ状のものを巻き取るのであればその他の設備でも使用できる。
本発明は、プラスチックフィルム等からなる長尺状のウェブを巻き取る巻取装置に適している。
1 巻取装置
4 第2駆動モータ
5 切断装置(切断手段)
8 押付機構(押付手段)
9 水付着装置(水付着手段)
10 制御装置(制御手段)
22 巻取軸
T 巻取張力
初期値
W ウェブ

Claims (3)

  1. 連続して搬送される長尺状のウェブを回転動作によりロール状に巻き取る複数の巻取軸と、
    該各巻取軸にそれぞれ駆動連結された駆動モータと、
    上記ウェブを切断する切断手段と、
    上記駆動モータ及び切断手段に接続され、当該駆動モータ及び切断手段のそれぞれに作動信号を出力する制御手段とを備え、
    該制御手段は、上記ウェブを上記各巻取軸のうちの1つに巻き取る際、当該巻取軸を回転させる駆動モータに上記ウェブに加わる巻取張力が予め設定された初期値から低下するように作動信号を出力し、巻取終了間近には、次にウェブを巻き取る未巻取の巻取軸を回転させる駆動モータに当該未巻取の巻取軸を回転させるように作動信号に出力し、且つ、上記未巻取の巻取軸と巻取中の巻取軸との間のウェブ搬送方向上流側で上記ウェブを切断するように上記切断手段に作動信号を出力し、上記未巻取の巻取軸でウェブを巻き取り始める直前に、上記未巻取の巻取軸を回転させる駆動モータに上記ウェブの巻取開始時の巻取張力が上記初期値になるように作動信号を出力する巻取装置であって、
    上記制御手段は、巻取中の巻取軸から未巻取の巻取軸に上記ウェブを移行させる過程において、巻取中の巻取軸を回転させる駆動モータに上記ウェブに加わる巻取張力が上昇して上記初期値と同じになるように又は接近するように作動信号を出力することを特徴とする巻取装置。
  2. 請求項1に記載の巻取装置において、
    上記制御手段は、巻取開始から巻取終了までにかかる全時間の少なくとも70パーセントを経過した後に、上記巻取中の巻取軸を回転させる駆動モータに上記ウェブに加わる巻取張力が上昇しながらウェブを巻き取るように作動信号を出力することを特徴とする巻取装置。
  3. 請求項1又は2に記載の巻取装置において、
    上記未巻取の巻取軸外周面に水を付着させる水付着手段と、
    上記未巻取の巻取軸外周面に搬送中のウェブを押し付ける押付手段とを備え、
    上記制御手段は、上記水付着手段及び押付手段に接続され、巻取中の巻取軸から未巻取の巻取軸に上記ウェブを移行させる過程において、上記未巻取の巻取軸外周面に水が付着するように水付着手段に作動信号を出力し、且つ、上記未巻取の巻取軸外周面に搬送中のウェブを押し付けるように上記押付手段に作動信号を出力し、上記未巻取の巻取軸外周面に押し付けられた搬送中のウェブを切断するように上記切断手段に作動信号を出力することを特徴とする巻取装置。
JP2012098697A 2012-03-26 2012-04-24 巻取装置 Active JP5930828B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012098697A JP5930828B2 (ja) 2012-03-26 2012-04-24 巻取装置
KR1020130030967A KR20130109051A (ko) 2012-03-26 2013-03-22 권취장치
CN201310097961.4A CN103359517B (zh) 2012-03-26 2013-03-25 收卷装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012069729 2012-03-26
JP2012069729 2012-03-26
JP2012098697A JP5930828B2 (ja) 2012-03-26 2012-04-24 巻取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013227093A true JP2013227093A (ja) 2013-11-07
JP5930828B2 JP5930828B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=49675188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012098697A Active JP5930828B2 (ja) 2012-03-26 2012-04-24 巻取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5930828B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105775827A (zh) * 2016-04-05 2016-07-20 天津市宝德包装有限公司 一种无需用胶带固定接头的自动接驳料方法
JP2021059402A (ja) * 2019-10-03 2021-04-15 ヒラノ技研工業株式会社 巻取り装置
CN113428704A (zh) * 2021-06-16 2021-09-24 广州爱科琪盛塑料有限公司 一种高速运行换卷的收卷工艺

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH107300A (ja) * 1996-06-26 1998-01-13 Dainippon Printing Co Ltd スプライサの制御方法
JP2011073809A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Fujifilm Corp ウェブの巻取り方法、及び機能性フィルムの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH107300A (ja) * 1996-06-26 1998-01-13 Dainippon Printing Co Ltd スプライサの制御方法
JP2011073809A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Fujifilm Corp ウェブの巻取り方法、及び機能性フィルムの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105775827A (zh) * 2016-04-05 2016-07-20 天津市宝德包装有限公司 一种无需用胶带固定接头的自动接驳料方法
JP2021059402A (ja) * 2019-10-03 2021-04-15 ヒラノ技研工業株式会社 巻取り装置
JP7092730B2 (ja) 2019-10-03 2022-06-28 ヒラノ技研工業株式会社 巻取り装置
CN113428704A (zh) * 2021-06-16 2021-09-24 广州爱科琪盛塑料有限公司 一种高速运行换卷的收卷工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP5930828B2 (ja) 2016-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101050337B1 (ko) 필름자동권취장치, 슬릿권취시스템 및 권취필름의 제조방법
EP2539259B1 (en) Rewinding machine and method
JP4922799B2 (ja) ウェブ巻替え装置及び方法
US9365378B2 (en) Rewind system
US20170101554A1 (en) Semi-scored double-sided tape product and method of producing the same
US7264193B2 (en) Changeover device and method for changing over winding of web
JP5930828B2 (ja) 巻取装置
TW490429B (en) Winding system and method of transferring winding of web
US20070102560A1 (en) Process for winding a web material
US20090250544A1 (en) Tail Free Transfer Winder
US20070187022A1 (en) Device and method for stiffening a web destined to be wound in logs
JP2010052863A (ja) ポリマーフィルムの巻取方法及びその装置
US6264130B1 (en) Duplex web roll winding and splicing apparatus
KR20130109051A (ko) 권취장치
JP5410223B2 (ja) ウェブの巻取り方法、及び機能性フィルムの製造方法
JP2007022796A (ja) 長尺体の巻取り方法及びその装置
JP2010036990A (ja) ウェブ巻取り装置及び方法
JP5776077B2 (ja) 巻取装置
JP2003146497A (ja) シート材の巻取装置
JP5738325B2 (ja) 巻替装置
JP2001063885A (ja) シートロール体の製造方法及び装置
JP2009078891A (ja) 自動紙継ぎ装置
WO2010137060A1 (ja) アンワインダ装置またはワインダ装置
JP6047517B2 (ja) ウェブ巻替え装置及び方法
JP5835905B2 (ja) ロールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5930828

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250