JP5025350B2 - カール矯正装置及び画像形成装置 - Google Patents

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    • G03G2215/00417Post-fixing device
    • G03G2215/0043Refeeding path

Description

本発明は、シートに生じたカールを矯正するカール矯正装置及びカール矯正装置を備えた画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置が普及している。また、これらの画像形成装置から出力されたシートを仕分けしたり製本したりするために、画像形成されたシートを所望の枚数毎に仕分けたり、ステイプルやパンチ加工を行ったりするためのフイニッシャ等の後処理装置の需要が高まっている。
この後処理装置においては、熱を加えてトナー画像をシートに定着させる定着装置を通過することによって生じるヒートカールや、定着装置等で熱せられたシートが屈曲したシート搬送路を通過することによって生じるカール等の影響を受ける。すなわち、シートに生じるカールが大きいと後処理装置内でのシートの積載不良、シートの整合不良、ステイプル不良といった不具合を発生するおそれがある。
このような問題を解決するために、後処理装置で後処理をする前にシートに生じたカールを矯正するカール矯正装置を配置したものがある。このカール矯正装置としては、例えば、駆動ローラ及び従動ローラ間に掛け回された無端ベルトと、この無端ベルトのベルト面に対して押圧させる回転可能な押圧ローラとで構成したものがある。この構成では、無端ベルトに押圧ローラを押圧させることにより湾曲したベルトニップ部(無端ベルトと押圧ローラの圧接部分)が形成され、この湾曲ベルトニップ部にシートを通過させて、シートのカールを矯正することができる(特許文献1参照)。
また、定着装置での定着後に発生するヒートカールがシートの種類やシートに形成する画像の濃度や環境湿度等の違いにより異なる状態(大きさ)となる。そのため、カール矯正装置には、カール矯正量(押圧ローラの押込み量)をシートの種類や画像濃度等の所定のパラメータに応じて調整して、適正にカール矯正をするようにしたものもある(特許文献2参照)。
特開2001−294355号公報 特開平6−115791号公報
しかしながら、このようなカール矯正装置では、カール矯正量(押圧ローラの無端ベルトへの押込み量)が変化すると、坪量の小さい薄紙等ではジャム(紙詰り)が生じることがあった。さらに、シートが湾曲したベルトニップ部でスリップしてしまうという問題があった。そして、シートがベルトニップ部でスリップが生じるとスリップ痕がシート、またはシートに定着された画像に付いてしまうという問題があった。
本発明では、上記問題点に鑑みてなされたもので、カール矯正量が変化しても安定したシート搬送と画像品質とが得られるカール矯正装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、駆動回転される駆動ローラと従動回転する従動ローラとに掛け回された無端ベルトと、前記無端ベルトのベルト面に対して押圧される押圧ローラと、前記駆動ローラの回転速度を制御する制御手段と、を有し、前記押圧ローラと前記無端ベルトとの湾曲ベルトニップ部でシートを搬送させることにより、シートのカールを矯正するカール矯正装置において、前記制御手段は、前記押圧ローラの前記無端ベルトに対する押込み量が大きくなるに連れて前記駆動ローラの回転速度を速くして、前記無端ベルトのベルト速度を速くすることを特徴とする。
本発明によれば、前記押圧ローラの無端ベルトへの押付け量の増減に応じて、駆動ローラの回転速度を変更することにより、前記押圧ローラの押込み量が変化しても安定したシート搬送と画像品質を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態におけるの画像形成装置を説明する。図1は、画像形成装置の概略断面図であり、これに基づいて画像形成装置の全体構成を説明する。
図1において、まず画像形成部について説明する。像担持体である感光体ドラム1は回転自在に支持されており、感光体ドラム1の周りには、前露光ランプ、コロナ耐電器、レーザ露光光学系2、電位センサ、中間転写体3、クリーニング器4及び回転型現像体5が配置されている。回転型現像体5は、ブラック用現像器5K、イエロー用現像器5Y、マゼンタ用現像器5M、シアン用現像器5Cの4色の現像器を有して、回転可能に設けられている。そして、回転型現像体5は、中心に設けられた円筒状の回転軸の周りを図中矢印aの反時計方向に回転し、必要時に所望の色の現像器を感光体ドラム1と対向する現像位置へと移動させる。
レーザ露光光学系2において、リーダ部からの画像信号がレーザ出力部にて光信号に変換され、光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラーで反射され、レンズ及び各反射ミラーを経て感光体ドラム1の周面に光像Eが照射される。
画像形成時には感光体ドラム1を回転させ、前露光ランプで除電した後の感光体ドラム1を帯電器により一様に帯電させて、1色目の光像Eを照射し、感光体ドラム上に潜像を形成する。次に現像器により感光体ドラム1の周面の潜像を現像し、感光体ドラム1の周面に樹脂と顔料を基体としたトナーの画像を形成する。その後、感光体ドラム1に形成されたトナー画像は中間転写体3に一次転写される。
1色目の現像が終わると回転型現像体5は図中矢印aの方向に90°回転して2色目の現像器が感光体ドラム1と対向する現像位置に移動される。そして、1次転写が終わりクリーニング器4によりクリーニングされた感光体ドラム1は、1色目同様、2色目、3色目、4色目と潜像、現像、1次転写を繰り返し、中間転写体3上に各色のトナー画像を順次重ねていく。ここで、現像器内のトナーはトナー収納部から現像器内のトナー比率(或いはトナー量)を一定に保つ様に所望のタイミングにて随時補給される。
一方、画像が記録される記録シートは各収納部61、62、63、64から各々の給紙手段71、72、73、74によって1枚ずつ給送され、レジストローラ75において斜行が矯正され、所望のタイミングで2次転写部76に搬送される。
2次転写部76にてトナー画像が記録シートに転写され、記録シートは搬送部77で定着装置8に搬送され、定着装置8において加熱によりトナー画像が記録シートに定着される。その後、記録シートは本発明のカール矯正装置90に送られて、カールが矯正されて外排紙ローラ対92により排紙トレイ65上に排出、或いは図示しない用紙後処理装置に送られる。
また、記録シートの両面に画像を形成する場合には、画像形成部の定着装置8で加熱により記録シートにトナー画像が定着された後、搬送パス切換ガイドを駆動して、記録シートを反転パス66に一端を導く。その後、センサ9による記録シートの後端検知に基づいて反転ローラ78Aを逆転させることにより、送り込まれた際の記録シートの後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに記録シートを搬送して、両面搬送パス67へと送られる。その後、記録シートは、両面搬送パス67の搬送ローラ79によりレジストローラ75へと搬送され、再び上述した画像形成工程によってもう一方の面にトナー画像が転写され、続いて定着装置8にてトナー画像が定着される。そして、トナー画像が定着された記録シートは排紙ローラ対80によりカール矯正装置90に搬送されて、カールが矯正された後に外排紙ローラ対92により排紙トレイ65上に排出、或或いは図示しない用紙後処理装置に送られる。
また、1面目に画像が形成された記録シートを反転排紙させる場合には、定着装置8で記録シートにトナー画像が定着された後、搬送パス切換ガイドを駆動し、記録シートを反転パス66に一端を導く。その後、センサ9による記録シートの後端検知に基づいて反転Bローラ78Bを逆転させることにより、送り込まれた際の記録シートの後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに記録シートを搬送して、カール矯正装置90に送られる。そして、カールが矯正された記録シートは排紙トレイ65上に排出、或いは図示しない用紙後処理装置に送られる。
次に本発明の実施の形態におけるの画像形成装置に実装されるカール矯正装置90を、図2に基づいて説明する。
カール矯正装置90は、カール矯正アセンブリ107とカール矯正アセンブリ108との1対設けられている。カール矯正アセンブリ107は、ステッピングモータM1により不図示のギア列を介して駆動回転される駆動ローラ101と、従動回転する従動ローラ103とのそれぞれ掛け回されているゴム製の無端ベルト102を備えている。さらに、無端ベルト102のベルト面に押圧される押圧ローラ105が設けられており、無端ベルト102と押圧ローラ105とが圧接された部分に湾曲ベルトニップ部(カール矯正ニップ部)が形成されている。この湾曲ベルトニップ部で記録シートが搬送されることによりカールが矯正される。また、ステッピングモータM1に入力するパルス数を変えることにより回転数が変更可能であり、駆動ローラ101の回転数を変更することができる。
押圧ローラ105は、押圧ローラ保持部材106の一端に保持されて無端ベルト102のベルト面に垂直方向から押圧するように移動可能に支持されている。そして、押圧ローラ保持部材106の他端側は、ステッピングモータM2により不図示のギア列を介して駆動される加圧カム104に摺接しており、加圧カム104によって押圧ローラ105が無端ベルト102を湾曲させるようにベルト面を押圧する。押圧ローラ保持部材106は、図示しないスプリング等の弾性部材により他端側が加圧カム104の周面に摺接するように付勢されている。そして、加圧カム104の回転中心104aを中心とする回転によって、押圧ローラ105の前記無端ベルト102への押込み量Xを変化させることができ、回転角度に応じて押し込み量Xを設定することができる。すなわち、ステッピングモータM2のパルス数により加圧カム104の回転角度が決定されて、押込み量Xが設定される。なお、以上の構成を一体化してカール矯正アセンブリ107が構成されている。
カール矯正アセンブリ107のシート搬送方向下流側には、カール矯正アセンブリ107と同じ構成で、上下の配置を逆にさせたカール矯正アセンブリ108が配置されている。このカール矯正アセンブリ108においても、ステッピングモータM3により駆動ローラが駆動回転され、ステッピングモータM4により加圧カムが駆動されるように構成されている。なお、ステッピングモータM3に入力するパルス数を変えることにより回転数が変更可能であり、駆動ローラの回転数を変更することができる。
そして、上側にカール(上に凸形状のカール)した記録シートは、カール矯正アセンブリ107における押圧ローラ105と無端ベルト102との湾曲ベルトニップ部で構成される湾曲パスを通ることによりカールが矯正される。ここで、押圧ローラ105の無端ベルト102への押込み量Xを変化させることにより、カール矯正量を調整できるようにしている。また、下側にカール(下に凸形状のカール)した記録シートはカール矯正アセンブリ108によって同様にカールが矯正される。
このように、記録シートに生じているカールの向きに応じてカール矯正アセンブリ107またはカール矯正アセンブリ108を選択的に使用することにより適正にカールの矯正を行うことができる。なお、一方のカール矯正アセンブリでカールの矯正を行っているときに、カールの矯正を行わないカール矯正アセンブリは押込み量Xをゼロにするか、押圧ローラ105を無端ベルト102から離間させることで記録シートに影響をしないようにしている。
ここで、記録シートに形成されるカールの大きさ及び向きは、記録シートの坪量、材質、サイズ等の記録シートの種類、記録シートへのトナーの載り量、定着装置での加圧力などの画像形成条件によりさまざまに変化する。そのため、予め、記録シートの種類や画像形成条件により生じると予想されるカールの大きさや向きを実験や理論で予め求めておき、そのカールの状態を矯正するための条件をカール矯正用メモリX1(図6に図示)に記憶させておく。このカールの状態を矯正するための条件とは、カールの大きさに応じた押圧ローラの押込み量や、また、カールの向きに応じて、カール矯正アセンブリ107とカール矯正アセンブリ108のどちらを選択するかなどである。さらに、後で詳述する無端ベルト102の速度の条件を速度制御用メモリX2(図6に図示)に記憶させておく。
そして、ステッピングモータM1及びM2(M3及びM4)の駆動制御は制御装置P(図6に図示)によって行われる。制御装置Pは、上述した速度制御用メモリX2に記憶されてある条件に基づいてステッピングモータM1(M3)の回転速度PPS(Puls Per Second)を制御する。さらに、制御装置Pは、カール矯正用メモリX1に記憶されてある条件に基づいてステッピングモータM2(M4)のパルス数を制御する。このように、制御装置PによりステッピングモータM1及びM2を制御することにより駆動ローラ101を介して無端ベルト102の速度及び押圧ローラ105の押込み量が適正に設定される。なお、カール矯正アセンブリ108も同様に、制御装置Pにより制御される。
ここで、図6を用いて本実施の形態におけるカール矯正装置の制御部のブロック図を説明する。
制御装置Pは、カール矯正用メモリX1又は速度制御用メモリX2が接続されていて、画像形成される記録シートの種類や画像形成条件が入力されると、それに応じた各データが各メモリから引き出される。また、制御装置Pは各ステッピングモータM1〜M4を制御するように接続されている。そして、カール矯正用メモリX1からのデータに基づいて、記録シートに形成される記録シートのカールの大きさ及び向きに応じてカール矯正アセンブリ107又はカール矯正アセンブリ108のいずれかが選択される。さらに、選択されたアセンブリにおいて適正な押圧ローラの押込み量XになるようにステッピングモータM2、M4が制御される。また、速度制御用メモリX2からのデータにより、ステッピングモータM1、M3を制御して駆動ローラの回転数が設定される。この回転数の設定については後で詳述する。
ここで、従来におけるカール矯正装置の課題が生じる原因を説明する。
カール矯正アセンブリにおいて、押圧ローラ105の無端ベルト102への押込み量によって湾曲ベルトニップ部でのベルト速度が異なってしまうことが実験によってわかった。詳しくは、押圧ローラ105の押込み量が多いほど湾曲ベルトニップ部でのベルト速度は遅くなる。つまり押圧ローラ105の押込み量をa1とする時、無端ベルト102の速度をVa1とし、押圧ローラ105の押込み量をa2とする時、無端ベルト102の速度をVa2とすした場合、a1<a2の時、Va1>Va2となる。
このベルト速度の状態についてカール矯正アセンブリ107を例にして説明する。まず、押圧ローラ105を無端ベルト102に押圧した状態での無端ベルト102の速度分布について図3、および図4を用いて説明する。
図3において、無端ベルト102が駆動ローラ101の巻き付き始める点をA、無端ベルト102が駆動ローラ101の巻き付きが終わる点をBとする。また、無端ベルト102が従動ローラ103の巻き付き始める点をC、無端ベルト102が従動ローラ103の巻き付きが終わる点をDとする。さらに、無端ベルト102が押圧ローラ105の巻き付き始める点をE、無端ベルト102が押圧ローラ105の巻き付きが終わる点をFとする。
図4に無端ベルト102の速度分布を示す。
まず、点AからBの間で無端ベルト102に一定の速度が付加された状態となる。点C、Dを通る間に徐々に無端ベルト102は密状態となり、極所的なベルト速度は落ちて行く。やがて、点E、Fを通る間に無端ベルト102は極所的に最も密状態になる為、極所的なベルト速度が最も遅くなる。点Fを通り過ぎた無端ベルト102は極所的に疎状態となる為、極所的な速度は速くなる。この極所的な速度の変化は、無端ベルト102が微小に伸び縮み可能な素材から構成されているため生じる。
そして、さらに押圧ローラ105の前記無端ベルト102への押込み量Xが大きくなるほど、AB間の極所的なベルト速度とEF間の極所的なベルト速度の差ΔVは大きくなることが分かっている。
そして、このようなベルト速度により次の様な課題が発生してしまう。
(1)例えば前述のカール矯正アセンブリ107の上流に配置された排紙ローラ対80により搬送速度V1で搬送されてきた記録シートは、湾曲ベルトニップ部へ搬送される。V1=Va1となるように駆動ローラの回転数を設定した場合には、押込み量をa2の時にはV1>Va2となる為、記録シートはカール矯正アセンブリ107の上流に配置された排紙ローラ対80と湾曲ベルトニップ部の間でループが発生してしまう。そのため、搬送される記録シートにループ跡を残してしまったり、ループ量が大きい場合はジャム(紙詰まり)となってしまったりするおそれがある。特に坪量の少ない薄紙では記録シートのコシが無いため、ループによるジャムになりやすい傾向がある。
(2)次にV1=Va2となるようにに駆動ローラ101の回転数を設定した場合には、押圧ローラ105の押込み量がa1の時、V1<Va1となる。例えばカール矯正アセンブリ107の上流側に配置された排紙ローラ対80のシート搬送力が湾曲ベルトニップ部のシート搬送力よりも大きい場合は、記録シートは湾曲ベルトニップ部でスリップしてしまう。そのため、湾曲ベルトニップ部でのスリップ痕が記録シート、又は記録シートに定着された画像に残ってしまう。
湾曲ベルトニップ部でのシート搬送力がカール矯正アセンブリ107の上流側に配置された排紙ローラ対80のシート搬送力よりも大きい場合、記録シートは排紙ローラ対80のニップ部でスリップしてしまう。そのため、排紙ローラ対80のスリップ痕が記録シート、又は記録シートに定着された画像に残ってしまう。
特に、カール矯正装置90が画像形成装置の定着装置に近い場合、記録シートが冷えていないため、形成されている画像は完全には定着されていない場合があり、排紙ローラ対80のスリップ痕又は、湾曲ベルトニップ部のスリップ痕が顕著に残るおそれがある。
(3)また、湾曲ベルトニップ部でのシート搬送力がカール矯正装置アセンブリ107の上流側に配置された排紙ローラ対80のシート搬送力よりも大きい場合は次のような課題が生じる。例えば押込み量a1の1分間に生産するシート枚数をXa1とし、押込み量a2の1分間に生産するシート枚数をXa2とするとVa1>Va2である為、Xa1>Xa2の関係となる。つまり押圧ローラ105の押込み量により画像形成の生産性も大きく変化してしまうことになる。
本発明は、このようなに従来の課題を解析し、この課題を解決するためになされたものである。
ところで、記録シートの搬送速度は押圧ローラ105が無端ベルト102に押圧することにより生じる湾曲ベルトニップ部のベルト速度により決定される、つまりは図3及び図4に示すEF間の極所的なベルト速度の平均値によって決定される。
そこで、本実施の形態におけるカール矯正装置において、押圧ローラ105の押込み量Xに応じて駆動ローラの速度を変化させ、押圧ローラ105が無端ベルト102に押圧することにより生じる湾曲ベルトニップ部を通る記録シートの搬送速度の制御を行う。この速度制御は、湾曲ベルトニップ部で速度が低下し搬送される記録シートが遅れて生産性が大幅に低下しない程度で、且つ、記録シートに過剰なループが形成されたり、記録シートが引っ張られて大きなスリップを起こしたりしない程度に設定されている。
これにより、押圧ローラ105と無端ベルト102との間の湾曲ベルトニップ部を通る記録シートの搬送速度とカール矯正アセンブリ107の上流側に配置された排紙ローラ対80によるシート搬送速度とに大きな速度差が生じないようにすることができる。また、押圧ローラと無端ベルトとの間の湾曲ベルトニップ部を通る記録シートの搬送速度とカール矯正アセンブリ108の下流側に配置された外排紙ローラ対92によるシート搬送速度とに大きな速度差が発生しないようにすることができる。
図5に、本実施の形態における押圧ローラ105の押込み量Xと駆動ローラ101の駆動源であるステッピングモータM1の入力パルスの関係表の一例を示す。なお、入力パルス数が大きくなるほ駆動ローラ101の回転速度が速くなる。そして、この関係表が速度制御用メモリX2(図6に図示)に記憶されていて、駆動ローラ101を押圧ローラ105の押込み量Xに応じて適宜パルス数のデータが引き出されて駆動ローラ101の駆動速度が設定される。
この関係表からわかるように、押し込み量Xが大きくなるに連れて駆動ローラの回転速度を速くするような傾向となっている。すなわち、図4におけるE点とF点との間のベルト速度が押し込み量Xの増加に応じて遅くなるため、それに対応させてベルト速度を速くするようにしている。なお、この関係表は実験に基づいて最適な記録シートの搬送が行えるように設定されている。
なお、本実施の形態において、関係表は押込み量Xおよび対応する駆動ローラ101の速度が10段階に分けられているが、その段階数は限定されるものではなく、さらに、各数値も、押圧ローラ105の径や無端ベルト102の長さにより異なる。
続いて、図7に示すフローチャート図に基づいて、本実施の形態におけるカール矯正装置90の制御を説明する。
まず、記録シートのサイズ、坪量等の記録シートの種類及び記録シートに形成する画像濃度情報などの画像形成条件を入手する(STEP1)。入手された情報に基づいてカール矯正用メモリX1からデータを引き出して、いずれのカール矯正アセンブリを用いるか、及び、カールの矯正量(押込み量X)を決定する(STEP2)。カール矯正量に応じた加圧カムを駆動するステッピングモータの入力パルスをカール矯正用メモリX1から引き出して決定する。それと同時に、駆動ローラ101の駆動源であるステッピングモータの回転速度PPSを速度制御用メモリX2から引き出して決定する(STEP3)。
このように決定したデータに基づいて選択されたカール矯正アセンブリの各ステッピングモータを動作させ、搬送されてくる記録シートのカールの矯正を行う(STEP4)。
このようにして、駆動ローラの回転数及び押圧ローラの押込み量Xが設定されたカール矯正アセンブリにより記録シートのカールが矯正される。このカールの矯正は、記録シートを真っ直ぐな状態、若しくは、記録シートを後処理装置での後処理に最適なカールの向きや大きさになるようにする。
なお、本発明は以上説明した実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、定着装置の下流側に配置したカール矯正装置90に本発明を適用した例を示したが、他の箇所、例えば、両面搬送路中や後処理装置内に設けられるカール矯正装置に本発明を適用してもよい。
また、本実施の形態では、カール矯正装置のカール矯正アセンブリをシート搬送方向に直列に1対設けた構成を採用したが、1対のカール矯正アセンブリを並列に設けてもよい。これは、シート搬送方向の上流側で搬送路を分岐して上下に1対のカール矯正アセンブリを配置し、記録シートのカールの向きに応じて一方のカール矯正アセンブリに記録シートを送ってカールの矯正を行う。
本発明が適用されている画像形成装置の断面図 本発明のカール矯正装置の模式図 押圧状態のベルトの模式図 押圧状態のベルトの速度分布図 押込み量と駆動ローラの回転速度の関係表 カール矯正装置制御部の構成を示すブロック図 カール矯正装置制御のフローチャート図
符号の説明
8 定着装置
76 2次転写部
90 カール矯正装置
101 駆動ローラ
102 無端ベルト
103 従動ローラ
107 カール矯正アセンブリ
108 カール矯正アセンブリ
X 押込み量

Claims (6)

  1. 駆動回転される駆動ローラと従動回転する従動ローラとに掛け回された無端ベルトと、前記無端ベルトのベルト面に対して押圧される押圧ローラと、前記駆動ローラの回転速度を制御する制御手段と、を有し、前記押圧ローラと前記無端ベルトとの湾曲ベルトニップ部でシートを搬送させることにより、シートのカールを矯正するカール矯正装置において、
    前記制御手段は、前記押圧ローラの前記無端ベルトに対する押込み量が大きくなるに連れて前記駆動ローラの回転速度を速くして、前記無端ベルトのベルト速度を速くすることを特徴とするカール矯正装置。
  2. 前記押圧ローラの前記無端ベルトに対する押込み量は、前記押圧ローラを移動させるための加圧カムの回転角度に応じて設定されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のカール矯正装置。
  3. 無端ベルトと押圧ローラとを備えたカール矯正アセンブリを1対設け、各カール矯正アセンブリはそれぞれ異なる方向の向きのカールを矯正するように配置され、矯正するシートのカールの向きに応じてカール矯正アセンブリを選択してカールの矯正を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のカール矯正装置。
  4. 前記制御手段は、前記湾曲ベルトニップ部を通るシートの搬送速度と、前記カール矯正装置の上流側に配置され、前記カール矯正装置にシートを搬送する第1のローラ対によるシート搬送速度とに速度差が生じないように、かつ、前記湾曲ベルトニップ部を通るシートの搬送速度と、前記カール矯正装置の下流側に配置され、前記カール矯正装置によりカールが矯正されたシートを搬送する第2のローラ対によるシート搬送速度とに速度差が生じないように、前記押圧ローラの前記無端ベルトに対する押込み量が大きくなるに連れて前記駆動ローラの回転速度を速くして、前記無端ベルトのベルト速度を速くすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカール矯正装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカール矯正装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. トナー画像をシートに転写する転写部と、トナー画像が転写されたシートを加熱してトナー画像を定着する定着装置とを備えた画像形成部を有し、前記カール矯正装置を、前記定着装置の下流に配置することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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