JP6344315B2 - インクジェット式画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット式画像形成装置に関する。
インクジェット式画像形成装置は、シートのカールを矯正するカール矯正装置を備えている。例えば、弾性ローラーに圧接してニップ部を形成する硬質ローラーを含むローラー式のカール矯正装置が広く用いられている。しかしながら、ローラー式のカール矯正装置は、ニップ幅(ニップ部におけるシートの搬送方向距離)を大きく(長く)確保することが困難であった。
上記のような問題を解決するための技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載のデカーラー(カール矯正装置)は、弾性ローラーに代えて、複数のローラーに掛け回されるベルトと、硬質ローラーと、を有している。このようなベルト式のカール矯正装置は、硬質ローラーにベルトを巻き付けるように圧接させるため、ニップ幅を大きく確保することができる。
特開2014−043325号公報
ところで、特許文献1に記載のデカーラーは、硬質ローラーに対するベルトの巻き付け量を増減することで、シートのカール矯正力を変更することができる。しかしながら、例えば、ベルトの巻き付け量を減少させると、硬質ローラーがベルトに与える圧力も減少する。すなわち、ニップ部におけるシートの挟持力が低下するため、特許文献1に記載のデカーラーは、ニップ部にシートを適切に挟持させることができないことがあった。つまり、シートの搬送不良が発生し、シートのカールを矯正することができない虞があった。一方、ベルトの巻き付け量を増加させると、硬質ローラーがベルトに与える圧力も増加する。このため、ベルトの走行負荷が増加し、シートの搬送速度が低下する虞があった。
本発明は、上記のような課題を解決するため、シートの適切な搬送を担保しつつ、シートのカール矯正力を変更可能なカール矯正装置を備えるインクジェット式画像形成装置を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明のカール矯正装置は、軸周りに回転可能に設けられる複数の第1ローラーに第1ベルトを掛け回して構成される矯正搬送部と、前記第1ベルトとの間にシートを挟み込んで通過させるニップ部を形成するニップ形成部と、を備え、前記ニップ形成部は、外周面の曲率の異なる複数の矯正ローラーと、前記複数の矯正ローラーを軸周りに回転可能に支持すると共に、前記第1ベルトに圧接させる前記矯正ローラーを選択的に切り換える切換機構と、を有している。
上記した目的を達成するため、本発明のインクジェット式画像形成装置は、上記のいずれかに記載のカール矯正装置を備えている。
本発明によれば、シートの適切な搬送を担保しつつ、シートのカール矯正力を変更することができる。
本発明の第1実施形態に係るプリンターの内部構造を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るカール矯正装置(小径の矯正ローラーを選択)を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るカール矯正装置(中間径の矯正ローラーを選択)を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るカール矯正装置(大径の矯正ローラーを選択)を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係るプリンターの制御装置等を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るカール矯正装置(小径の矯正ローラーを選択)を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係るカール矯正装置(大径の矯正ローラーを選択)を示す正面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下、図1の紙面手前側を正面(前面)とし、その他、各図に示す方向を基準に説明する。なお、以下の説明では、「搬送方向」との用語は、シートSの搬送方向を指し、「幅方向」との用語は、搬送方向に直交するシートSの幅方向を指す。また、「上流」および「下流」並びにこれらに類する用語は、搬送方向の「上流」および「下流」並びにこれらに類する概念を指す。
図1を参照して、第1実施形態に係るインクジェット式画像形成装置としてのプリンター1の全体構成について説明する。図1はプリンター1の内部構造を示す正面図である。
プリンター1は、装置本体2と、給紙カセット3と、手差しトレイ4と、排紙トレイ5と、操作パネル6と、を備えている。装置本体2は、略箱型形状に形成されている。給紙カセット3は、装置本体2の下部に設けられている。手差しトレイ4は、装置本体2の上下方向中間部で右側面から右方向に延設されている。排紙トレイ5は、装置本体2の上部に設けられている。操作パネル6は、装置本体2の上面に設けられている。
給紙カセット3は、略矩形箱状に形成され、手前側に引き出し可能に構成されている。給紙カセット3の内部には、枚葉のシートS(の束)が収容される。同様に、手差しトレイ4上には、シートS(の束)が載置される。なお、シートSは、紙製に限らず、樹脂フィルム等であってもよい。
操作パネル6は、ユーザーによって操作される。操作パネル6は、印刷に使用するシートSの種類、サイズ、坪量および両面印刷の有無並びに画像の拡大・縮小のような印刷条件の入力を受け付ける。
また、プリンター1は、カセット給紙部10と、手差し給紙部11と、搬送ユニット12と、記録部13と、カール矯正装置14と、制御装置15と、を装置本体2の内部に備えている。さらに、装置本体2の内部には、シートSを搬送する経路としての第1搬送路16と、第2搬送路17と、手差し搬送路18と、反転搬送路19とが形成されている。
第1搬送路16は、給紙カセット3と搬送ユニット12との間に形成され、第2搬送路17は、搬送ユニット12と排紙トレイ5との間に形成されている。手差し搬送路18は、手差しトレイ4から延びて第1搬送路16の下流端部に合流している。反転搬送路19は、第2搬送路17の上流側と第1搬送路16の下流側とを連通させるように形成されている。反転搬送路19は、スイッチバック経路19aと再搬送経路19bとで構成されている。スイッチバック経路19aは、第2搬送路17の上流端部から分岐して下方に折り返され、右方向に延設されている。再搬送経路19bは、スイッチバック経路19aから分岐して下方に折り返され、第1搬送路16の下流端部に合流している。
第1搬送路16には、複数の第1搬送ローラー対20が適所に配設されている。同様に、第2搬送路17には、複数の第2搬送ローラー対21が配設され、反転搬送路19には、複数の反転搬送ローラー対22が配設されている。各搬送ローラー対20,21,22は、シートSを挟持しつつ回転することでシートSを搬送する。第1搬送路16の下流側には、シートSを一時的に塞き止めて先端位置を揃えるレジストローラー対23が設けられている。なお、請求項に言う「主搬送部」とは、第1搬送路16と複数の第1搬送ローラー対20とを指す。また、請求項に言う「反転部」とは、反転搬送路19と複数の反転搬送ローラー対22とを指す。
カセット給紙部10は、第1搬送路16の上流端部に設けられている。カセット給紙部10は、給紙カセット3内のシートSを1枚ずつ分離して第1搬送路16に送り出す。手差し給紙部11は、手差し搬送路18の上流端部に設けられている。手差し給紙部11は、手差しトレイ4上のシートSを1枚ずつ分離して手差し搬送路18に送り出す。
搬送ユニット12は、装置本体2の中央部に設けられている。搬送ユニット12は、第1搬送ベルト12aと、第2搬送ベルト12bと、を有している。各搬送ベルト12a,12bは、複数のローラーに掛け回され、図1の矢印方向に走行駆動される。第2搬送ベルト12bは、第1搬送ベルト12aに対して下流側に配置されている。なお、各搬送ベルト12a,12bには、多数の吸気孔(図示せず)が形成されている。そして、吸引装置(図示せず)を駆動することで各搬送ベルト12a,12bの上面に吸引力が作用する。
記録部13は、4つのインクタンク13aと、4つのインクジェットヘッド13bと、を有している。4つのインクタンク13aは、排紙トレイ5の下側で左右方向に並設されている。4つのインクタンク13aは、4色(イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック)のインク(液体)をそれぞれ収容している。4つのインクジェットヘッド13bは、第1搬送ベルト12aの上面に対向し、左右方向に並設されている。4つのインクジェットヘッド13bは、各色のインクに対応して設けられている。各インクジェットヘッド13bは、第1搬送ベルト12a上に保持されて搬送されるシートSに対してインクを吐出する多数のノズル(図示せず)を備えている。
カール矯正装置14は、反転搬送路19(再搬送経路19b)の下流側(第1搬送路16に合流する部分の近傍)に配設されている。制御装置15は、カール矯正装置14等のプリンター1の各構成要素を制御するために設けられている。なお、カール矯正装置14および制御装置15の詳細な説明は後述する。
ここで、プリンター1の動作について説明する。制御装置15は、入力された画像データに基づいて、以下のように画像形成処理を実行する。
カセット給紙部10は、給紙カセット3内のシートSを第1搬送路16に送り出し、各第1搬送ローラー対20は、記録部13に向けてシートSを搬送する。シートSは、第1搬送路16を通ってレジストローラー対23に到達する。レジストローラー対23は、シートSの斜行補正を行った後に、各インクジェットヘッド13bからのインク吐出動作に合せて第1搬送ベルト12aにシートSを送り出す。各インクジェットヘッド13bは、画像データに基づいて制御装置15に制御され、第1搬送ベルト12a上に保持されて搬送されるシートSの一面(表面)に向けてインクを吐出する。これにより、シートS上にインク画像が形成される。
画像形成されたシートSは、第1搬送ベルト12aから第2搬送ベルト12bを通って第2搬送路17に送り出される。両面印刷を行わない(片面印刷)場合、シートSは、第2搬送路17から排紙トレイ5に排出される。一方、両面印刷を行う場合、シートSは、第2搬送路17から分岐したスイッチバック経路19aに送られて表裏反転された後に、再搬送経路19bに送られる。各反転搬送ローラー対22は、画像形成されたシートSを表裏反転して再び記録部13(第1搬送ベルト12a上)に向けて搬送する。各インクジェットヘッド13bは、シートSの他面(裏面)にインク画像を形成する。なお、シートS上に吐出されたインクは、第2搬送ベルト12bを通過する間に概ね乾燥する。
ところで、インクジェット式のプリンター1では、水性のインクが用いられることが多くなっている。水性のインクは、約40〜60%の水分を含んでいる。紙製のシートSが水分を吸収するとセルロースの水素結合が分離され、当該シートSは膨張する。このため、シートSは、インクの着弾面(画像形成面)側が凸形状になるようにカール(湾曲)する。例えば、A4サイズのシートS(坪量67g/m)に印字率100%で印刷(画像形成)した場合、曲率半径が約20mmとなるカールが発生する。また、例えば、坪量の異なるA4サイズのシートS(300g/m、印字率100%)では、カールの曲率半径は、約200mmとなる。なお、印字率を低くする程、カール量(曲率)は小さく(曲率半径は大きく)なる。そこで、第1実施形態に係るプリンター1は、シートSのカールを除去するカール矯正装置14を備えている。
以下、主に図2ないし図4を参照して、カール矯正装置14について説明する。図2はカール矯正装置14(小径の矯正ローラー41aを選択)を示す正面図である。図3はカール矯正装置14(中間径の矯正ローラー41bを選択)を示す正面図である。図4はカール矯正装置14(大径の矯正ローラー41cを選択)を示す正面図である。
カール矯正装置14は、複数の矯正搬送部30と、複数のニップ形成部40と、を備えている。図示は省略するが、複数の矯正搬送部30と複数のニップ形成部40とは、幅方向(前後方向)に間隔をおいて並設されている。なお、複数の矯正搬送部30は、略同一構成であるため、以下、1つの矯正搬送部30に着目して説明する。また、同様に、1つのニップ形成部40に着目して説明する。
図1に示すように、矯正搬送部30は、再搬送経路19bの下流側に形成される屈曲部分19cの外側(右側)に配置されている。ニップ形成部40は、屈曲部分19cの内側(左側)から各矯正搬送部30に対向して配置されている。
図2に示すように、矯正搬送部30は、軸周りに回転可能に設けられる2つの第1ローラー31a,31bに第1ベルト32を掛け回して構成されている。
2つの第1ローラー31a,31bは、それぞれ、円筒状に形成され、上下方向に離間して配置されている。上側の第1ローラー31aは、幅方向(前後方向)に延びる駆動軸33aに固定されている。下側の第1ローラー31bは、幅方向に延びる従動軸33bに固定されている。駆動軸33aおよび従動軸33bは、それぞれ、装置本体2に対して軸周りに回転可能に支持されている。駆動軸33aには、ギア列(図示せず)等を介して駆動モーター34が連結されている。つまり、上側の第1ローラー31aは、駆動モーター34によって回転駆動される。
第1ベルト32は、例えば、ゴム等の弾力性を有する材料で無端状に形成されている。第1ベルト32は、自然長から僅かに伸びた状態で2つの第1ローラー31a,31bに掛け回されている。これにより、第1ベルト32には、所定の張力が作用する。駆動モーター34が第1ローラー31aを回転駆動させると、第1ベルト32は、図2の矢印方向に走行する。なお、下側の第1ローラー31bは、第1ベルト32の走行に従動して回転する。
ニップ形成部40は、3つの矯正ローラー41a,41b,41cと、切換機構42と、を有している。3つの矯正ローラー41a,41b,41cは、それぞれ、曲率の異なる外周面を形成している。切換機構42は、3つの矯正ローラー41a,41b,41cを軸周りに回転可能に支持している。なお、以下、3つの矯正ローラー41a,41b,41cに共通する説明では、算用数字の符号のみを付す。
各矯正ローラー41は、それぞれ、ステンレス等の金属製で、円筒状に形成されている。各矯正ローラー41は、各第1ローラー31a,31bと平行に配置されている。3つの矯正ローラー41a,41b,41cは、それぞれ異なる直径を有している。例えば、矯正ローラー41aは、直径8mm(曲率250/m)に設定され、矯正ローラー41bは、直径12mm(曲率約167/m)に設定されている。また、矯正ローラー41cは、直径20mm(曲率100/m)に設定されている。
各矯正ローラー41は、第1ベルト32に押圧され、第1ベルト32を弾性変形させる。図2ないし図4に示すように、各矯正ローラー41a,41b,41cは、再搬送経路19b内において、第1ベルト32との間にシートSを挟み込んで通過させるニップ部43a,43b,43cを形成する。各ニップ部43a,43b,43cは、各矯正ローラー41a,41b,41cの周面に沿って湾曲した形状を有している。なお、以下、3つのニップ部43a,43b,43cに共通する説明では、算用数字の符号のみを付す。
図2に示すように、切換機構42は、フレーム45と、切換モーター46と、を有している。
フレーム45は、幅方向に延びる切換軸47に固定されている。切換軸47は、各第1ローラー31a,31bと平行に配置されている。切換軸47は、装置本体2に対して軸周りに回転可能に支持されている。フレーム45は、長さの異なる3つのアーム部48a,48b,48cを有している。3つのアーム部48a,48b,48cは、切換軸47から異なる方向に向かって放射状に延設されている。なお、以下、3つのアーム部48a,48b,48cに共通する説明では、算用数字の符号のみを付す。
各アーム部48a,48b,48cの先端部には、矯正ローラー41が回転軸44を中心に回転可能に接続されている。詳細には、最長のアーム部48aには、最小の矯正ローラー41aが軸支され、最短のアーム部48cには、最大の矯正ローラー41cが軸支されている。また、中間長のアーム部48bには、中間径の矯正ローラー41bが軸支されている。つまり、矯正ローラー41の直径とアーム部48の長さとは反比例している。また、図2ないし図4に示すように、3つの矯正ローラー41a,41b,41cは、それぞれ、第1ベルト32との接触点Pa,Pb,Pcと切換軸47とを結ぶ距離La,Lb,Lcが一定(La=Lb=Lc)になる位置に配置されている。
駆動部としての切換モーター46は、例えば、ステッピングモーターであって、出力軸(図示せず)の回転角度を制御可能に構成されている。切換モーター46の出力軸は、ギア列(図示せず)等を介して切換軸47に連結されている。切換モーター46は、切換軸47を中心にフレーム45を回転駆動させる。切換機構42は、フレーム45を回転させることで、第1ベルト32に圧接させる矯正ローラー41を選択的に切り換えるように構成されている。なお、切換モーター46は、フレーム45を一方にのみ回転させてもよいし、正逆方向に回転させてもよい。
次に、図5を参照して、制御装置15について説明する。図5は制御装置15等を示すブロック図である。
制御装置15は、CPU50と、メモリー51と、バス52と、インターフェース53と、を含んで構成されている。CPU50(Central Processing Unit)は、様々な数値計算やプリンター1の各構成要素の制御等を行う。メモリー51は、画像形成処理に必要なデータやプログラム等を記憶する。バス52は、CPU50、メモリー51およびインターフェース53を電気的に接続させる。インターフェース53は、CPU50等とプリンター1の各構成とを電気的に接続させる。
CPU50は、メモリー51に記憶されたデータやプロクラム等に従って演算処理を実行し、プリンター1の各構成要素を制御して画像形成処理を実現する。CPU50は、プリンター1に接続されたコンピューター(図示せず)から入力された画像データや、操作パネル6を介して入力された印刷条件を示す情報を受け付ける。CPU50は、受信した画像データや印刷条件等をメモリー51に一時記憶させる。
メモリー51には、坪量情報と、モード情報と、3つの矯正ローラー41a,41b,41cを示す情報(直径や曲率等)とを関連付けるテーブルが記憶されている。インターフェース53には、操作パネル6、各給紙部10,11、搬送ユニット12、記録部13、各ローラー対20〜23、駆動モーター34および切換モーター46並びに外部のコンピューター等が電気的に接続されている。これにより、CPU50は、インターフェース53に接続された各構成要素と各種制御信号の送受信を行うことができる。
次に、制御装置15によるカール矯正装置14の制御について説明する。まず、ユーザーは、操作パネル6を操作して印刷条件を入力する。この印刷条件には、シートSの坪量を示す坪量情報と、シートSの一面に画像を形成する片面モードまたはシートSの表裏両面に画像を形成する両面モードを示すモード情報と、が含まれている。例えば、ユーザーは、50g/m〜300g/mの範囲で8段階に設定された坪量情報から1つの坪量情報を選択する。
入力された印刷条件は、メモリー51に一時記憶される。ローラー選択部としてのCPU50は、メモリー51に記憶されたテーブルを参照し、坪量情報とモード情報とに基づいて3つの矯正ローラー41a,41b,41cの中からニップ部43を形成する矯正ローラー41を選択する。上記したように、シートSの坪量が小さくなる程、カールの曲率が大きくなる(曲率半径が小さくなる)。このため、シートSの坪量が小さい場合には小径の矯正ローラー41aが選択され、シートSの坪量が大きい場合には大径の矯正ローラー41cが選択されるように、テーブルが作成されている。つまり、テーブルにおいてシートSの坪量と矯正ローラー41の直径とは比例するように設定されている。
例えば、モード情報が両面モードを示す場合、CPU50は、以下のように矯正ローラー41を選択する。例えば、坪量情報が50g/m程度の薄いシートSを示す場合、CPU50は、矯正ローラー41aを選択する。また、坪量情報が300g/m程度の厚いシートSを示す場合、CPU50は、矯正ローラー41cを選択する。さらに、坪量情報が中間厚のシートS(例えば100g/m程度)を示す場合、CPU50は、矯正ローラー41bを選択する。なお、モード情報が片面モードを示す場合、CPU50は、カール矯正装置14の制御を行わない。
続いて、切換実行部としてのCPU50は、選択された矯正ローラー41に切り換える切換制御を切換機構42(切換モーター46)に実行させる。すなわち、切換モーター46は、CPU50に駆動制御されて、選択された矯正ローラー41が第1ベルト32に圧接するようにフレーム45を回転させる。
例えば、図2に示すように、矯正ローラー41aが第1ベルト32に圧接すると、曲率の大きなニップ部43aが形成される。また、図4に示すように、矯正ローラー41cが第1ベルト32に圧接すると、曲率の小さなニップ部43cが形成される。さらに、図3に示すように、矯正ローラー41bが第1ベルト32に圧接すると、中間の曲率となるニップ部43bが形成される。
続いて、CPU50は、プリンター1の各構成要素を制御して上記したように画像形成処理を実行する。既に説明したように、一面にインク画像を形成(印刷)されたシートSには、所定のカールが発生する。両面印刷を行う場合、一面に印刷したシートSは、表裏反転された後に再搬送経路19bを搬送されてカール矯正装置14に到達する。このシートSは、カール矯正装置14のニップ部43を通過することでカールを矯正される。正確には、カール矯正装置14は、シートSの先端部を各インクジェットヘッド13bの反対側(第1搬送ベルト12a側)に向けて湾曲させるように矯正する(図2参照)。
例えば、薄いシートS(中間厚のシートS)に両面印刷を行う場合、シートSのカールは、ニップ部43a(ニップ部43b)を通過することで矯正される(図2(図3)参照)。これに対し、厚いシートSにはカールが発生し難いため、強いカール矯正力は不要である。このため、厚いシートSに両面印刷を行う場合、シートSは、カール矯正力の弱いニップ部43cを通過するようになっている(図4参照)。
ニップ部43を通過して矯正されたシートSの先端部は、インクジェットヘッド13bの反対側(第1搬送ベルト12a側)に向くように曲げられる。これにより、記録部13に再搬送されるシートSの先端部が、各インクジェットヘッド13b(のノズル形成面)に接触することを防止することができる。
以上説明した第1実施形態に係るカール矯正装置14によれば、第1ベルト32に対し、曲率の異なる3つの矯正ローラー41を選択的に圧接させることで、ニップ部43の曲率を変更することができる。これにより、シートSの坪量等に応じて、カール矯正量を変更することができる。また、第1ベルト32に圧接する矯正ローラー41が変更されても、矯正ローラー41が第1ベルト32に与える圧力を大きく変化させることがない。これにより、シートSをニップ部43に適切な圧力で挟持しつつ搬送することができる。
また、第1実施形態に係るカール矯正装置14によれば、第1ベルト32に対する各々の矯正ローラー41a,41b,41cの接触点Pa,Pb,Pcと切換軸47とを結ぶ距離La,Lb,Lcは、一定(略同一)に保たれている。このため、各矯正ローラー41a,41b,41cは、第1ベルト32に一定(略同一)の圧力で接触することができる。これにより、第1ベルト32に圧接する矯正ローラー41が変更されても、ニップ部43におけるシートSに対する挟持力を一定に保つことができる。
また、ユーザーは、操作パネル6を介して印刷条件(坪量情報、モード情報)を入力することができる。矯正ローラー41の切り換えは、入力された印刷条件に基づいて実行されるため、印刷条件に対応した最適なカール矯正を行うことができる。
次に、図6および図7を参照して、第2実施形態に係るカール矯正装置60について説明する。図6はカール矯正装置60(小径の矯正ローラー41aを選択)を示す正面図である。図7はカール矯正装置60(大径の矯正ローラー41cを選択)を示す正面図である。なお、以下の説明では、上記した第1実施形態に係るカール矯正装置14と同様の構成については、その説明を省略し、同一の符号を付す。
図6に示すように、カール矯正装置60は、複数の矯正搬送部30と、複数のニップ形成部61と、を備えている。図示は省略するが、複数の矯正搬送部30と複数のニップ形成部61とは、幅方向に間隔をおいて並設されている。なお、複数のニップ形成部61は、略同一構成であるため、以下、1つのニップ形成部61に着目して説明する。
ニップ形成部61は、3つの第2ローラー62a,62b,62cと、第2ベルト63と、ローラー移動部64と、3つの矯正ローラー41a,41b,41cと、切換機構42と、を有している。なお、以下、3つの第2ローラー62a,62b,62cに共通する説明では、算用数字の符号のみを付す。
3つの第2ローラー62a,62b,62cは、それぞれ、円筒状に形成され、上下左右に離間して配置されている。上下一対の第2ローラー62a,62bは、それぞれ、幅方向に延びる第2従動軸65a,65bに固定されている。上下方向中間に位置する第2ローラー62c(以下、「可動ローラー62c」ともいう。)は、幅方向に延びる可動軸65cに固定されている。第2従動軸65a,65bと可動軸65cとは、装置本体2に対して軸周りに回転可能に支持されている。つまり、各第2ローラー62は、軸周りに回転可能に設けられている。
可動軸65cの軸方向両端部は、装置本体2に形成されるガイド溝66に摺動可能に係合している。ガイド溝66は、左右方向に延設されている。これにより、可動軸65cは、各ガイド溝66に沿って左右方向に移動可能に支持されている。
第2ベルト63は、例えば、ゴム等の弾力性を有する材料で無端状に形成されている。第2ベルト63は、自然長から僅かに伸びた状態で3つの第2ローラー62a,62b,62c掛け回されている。
ローラー移動部64は、偏心カム70と、カムモーター71と、を含んで構成されている。
偏心カム70は、幅方向に延びるカム軸72を中心に回転可能に支持されている。偏心カム70の外周面は、可動軸65cに摺接可能なカム面を構成している。なお、可動軸65cは、コイルバネ等の付勢部材73によって偏心カム70に向けて付勢されている。
カムモーター71は、例えば、ステッピングモーターであって、その出力軸(図示せず)は、ギア列(図示せず)等を介してカム軸72に連結されている。カムモーター71は、カム軸72を中心に偏心カム70を回転駆動させる。偏心カム70を回転させることで、可動ローラー62c(可動軸65c)は、付勢部材73の付勢力によって左右方向に移動する。なお、図示は省略するが、カムモーター71は、制御装置15のインターフェース53に電気的に接続されている。
3つの矯正ローラー41と切換機構42とは、第2ベルト63の内側で、第1ベルト32側に配設されている。3つの矯正ローラー41a,41b,41cは、第2ベルト63を挟んで第1ベルト32に圧接するように設けられている。第2ベルト63は、矯正ローラー41によって第1ベルト32に圧接されてニップ部43を形成する。このように、ニップ部43が第1ベルト32と第2ベルト63との間に形成されるため、ニップ幅(ニップ部43におけるシートの搬送方向距離)を大きく(長く)確保することができる。これにより、シートSのカール矯正力を大きく(強く)することができる。
次に、制御装置15によるカール矯正装置60の制御について説明する。制御装置15(CPU50)は、坪量情報とモード情報とに基づいて矯正ローラー41を選択すると共に切換制御を実行する。なお、制御装置15によるカール矯正装置60の制御は、第1実施形態に係るカール矯正装置14に対する制御と同様であるため、その詳細は省略する。
ここで、仮に、各第2ローラー62a,62b,62cの位置を固定した状態で矯正ローラー41の切り換えを行った場合、第2ベルト63の周長が変化する。例えば、第2ベルト63に接触する矯正ローラー41aが矯正ローラー41cに切り換わると、第2ベルト63は引き伸ばされる。このため、第2ベルト63の周長が長くなり、第2ベルト63に作用する張力が増加する。このように第2ベルト63の張力が変化すると、ニップ部43における挟持力が変化するため、シートの搬送不良やカール矯正を適切に行うことができない虞がある。そこで、切換機構42が矯正ローラー41を切り換える場合に、カール矯正装置60のローラー移動部64は、第2ベルト63の周長を一定に保つように可動ローラー62cを移動させる。
ローラー移動部64は、可動ローラー62c(可動軸65c)を軸方向に直交する方向(左右方向)に移動させる。例えば、矯正ローラー41aから矯正ローラー41cに切り換える場合、カムモーター71は、CPU50に駆動制御されて、図6に示す状態の偏心カム70を回転させる。すると、図7に示すように、可動ローラー62c(可動軸65c)は、付勢部材73の付勢力に抗して、各ガイド溝66に沿って右側(周長を短くする方向)に移動する。同様に、矯正ローラー41cから矯正ローラー41aに切り換える場合、カムモーター71は、図7に示す状態の偏心カム70を回転させる。すると、図6に示すように、可動ローラー62c(可動軸65c)は、付勢部材73に付勢されて左側(周長を長くする方向)に移動する。
以上説明した第2実施形態に係るカール矯正装置60によれば、第1実施形態に係るカール矯正装置14と同様の効果を得ることができる。また、矯正ローラー41が切り換わると、ローラー移動部64が可動ローラー62cを移動させ、第2ベルト63の周長が一定に維持される。つまり、第2ベルト63に作用する張力が一定に維持される。これにより、第2ベルト63を介して第1ベルト32に圧接する矯正ローラー41が変更されても、ニップ部43における挟持力を一定に保つことができる。
なお、第2実施形態に係るカール矯正装置60のローラー移動部64は、3つの第2ローラー62a,62b,62cのうち1つの第2ローラー62cを移動させていたが、本発明はこれに限定されない。ローラー移動部64は、3つの第2ローラー62a,62b,62cのうち少なくとも1つを軸方向に直交する方向に移動させるように構成されていればよい。
なお、第2実施形態に係るカール矯正装置60のローラー移動部64は、カム機構で構成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、偏心カム70に代えて、ラック・アンド・ピニオンを用いてもよい。
なお、第1および第2実施形態に係るカール矯正装置14,60は、3つの矯正ローラー41を備えていたが、これに限らず、曲率の異なる2つ以上の矯正ローラー41を備えていればよい。
なお、第1および第2実施形態に係るカール矯正装置14,60は、反転搬送路19(再搬送経路19b)の下流側に配設されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、カール矯正装置14は、第2搬送路17(記録部13の下流側)に配設されていてもよい(図1参照)。この場合、片面モード時においても、CPU50は、カール矯正装置14,60の制御(矯正ローラー41の選択や切換制御)を実行する。また、この場合、CPU50は、坪量情報とモード情報とのうち少なくとも一方に基づいて矯正ローラー41を選択してもよい。
なお、第1および第2実施形態に係るプリンター1の制御装置15は、坪量情報やモード情報に基づいてカール矯正装置14,60を制御していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御装置15は、シートSの種類(普通紙や光沢紙等)、シートSのサイズ、印字率、環境条件(装置本体2の内外の温度・湿度等)に基づいてカール矯正装置14,60を制御してもよい。また、第1および第2実施形態に係るプリンター1は、坪量情報やモード情報を操作パネル6から入力していたが、これに代えて、例えば、コンピューターのデバイスドライバーから入力されてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係るカール矯正装置およびこれを備えるインクジェット式画像形成装置における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えや組み合わせが可能であって、上記実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 プリンター(インクジェット式画像形成装置)
13 記録部
13b インクジェットヘッド
14,60 カール矯正装置
15 制御装置
16 第1搬送路(主搬送部)
19 反転搬送路(反転部)
20 第1搬送ローラー対(主搬送部)
22 反転搬送ローラー対(反転部)
30 矯正搬送部
31a,31b 第1ローラー
32 第1ベルト
40 ニップ形成部
41 矯正ローラー
42 切換機構
43 ニップ部
45 フレーム
46 切換モーター(駆動部)
47 切換軸
50 CPU(ローラー選択部、切換実行部)
62a,62b,62c 第2ローラー
63 第2ベルト
64 ローラー移動部
Pa,Pb,Pc 接触点
S シート

Claims (3)

  1. 紙製のシートの一面に向けてインクを吐出して画像を形成するインクジェットヘッドを含む記録部と、
    前記記録部に向けて前記シートを搬送する主搬送部と、
    前記記録部によって画像形成された前記シートを表裏反転して再び前記記録部に向けて搬送する反転部と、
    前記インクの着弾面側が凸形状になるようにカールし、前記反転部によって再び前記記録部に向けて搬送される前記シートのカールを矯正するカール矯正装置と、
    前記カール矯正装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記カール矯正装置は、
    軸周りに回転可能に設けられる複数の第1ローラーに第1ベルトを掛け回して構成される矯正搬送部と、
    前記第1ベルトとの間にシートを挟み込んで通過させるニップ部を形成するニップ形成部と、を備え、
    前記ニップ形成部は、
    外周面の曲率の異なる複数の矯正ローラーと、
    前記複数の矯正ローラーを軸周りに回転可能に支持すると共に、前記第1ベルトに圧接させる前記矯正ローラーを選択的に切り換えて前記シートが前記ニップ部を通過している間は選択された前記矯正ローラーが前記第1ベルトに圧接した状態を維持する切換機構と、を有し、
    前記切換機構は、
    前記複数の矯正ローラーを軸支するフレームと、
    回転角度を制御しつつ切換軸を中心に前記フレームを回転させる駆動部と、を有し、
    前記複数の矯正ローラーは、それぞれ、前記第1ベルトとの接触点と前記切換軸とを結ぶ距離が一定になる位置に配置され、
    前記制御装置は、
    前記シートの坪量を示す坪量情報と、前記シートの一面に画像を形成する片面モードまたは前記シートの表裏両面に画像を形成する両面モードを示すモード情報とに基づいて前記複数の矯正ローラーの中から前記ニップ部を形成する前記矯正ローラーを選択するローラー選択部と、
    前記ローラー選択部に選択された前記矯正ローラーに切り換える切換制御を前記切換機構に実行させる切換実行部と、を含んで構成され
    前記ローラー選択部は、前記モード情報が前記両面モードを示す場合において、カールを矯正される前記シートの坪量情報が予め設定された複数の前記坪量情報の中で比較して小さな坪量を示す程、前記複数の矯正ローラーの中で比較して曲率の大きな前記矯正ローラーを選択することを特徴とするインクジェット式画像形成装置。
  2. 紙製のシートの一面に向けてインクを吐出して画像を形成するインクジェットヘッドを含む記録部と、
    前記記録部に向けて前記シートを搬送する主搬送部と、
    前記記録部によって画像形成された前記シートを表裏反転して再び前記記録部に向けて搬送する反転部と、
    前記インクの着弾面側が凸形状になるようにカールし、前記反転部によって再び前記記録部に向けて搬送される前記シートのカールを矯正するカール矯正装置と、
    前記カール矯正装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記カール矯正装置は、
    軸周りに回転可能に設けられる複数の第1ローラーに第1ベルトを掛け回して構成される矯正搬送部と、
    前記第1ベルトとの間にシートを挟み込んで通過させるニップ部を形成するニップ形成部と、を備え、
    前記ニップ形成部は、
    軸周りに回転可能に設けられる複数の第2ローラーに掛け回され、前記第1ベルトに圧接されて前記ニップ部を形成する第2ベルトと、
    前記複数の第2ローラーのうち少なくとも1つを軸方向に直交する方向に移動させるローラー移動部と、
    曲率の異なる外周面を有し、前記第2ベルトを挟んで前記第1ベルトに圧接する複数の矯正ローラーと、
    前記複数の矯正ローラーを軸周りに回転可能に支持すると共に、前記第2ベルトを挟んで前記第1ベルトに圧接させる前記矯正ローラーを選択的に切り換えて前記シートが前記ニップ部を通過している間は選択された前記矯正ローラーが前記第2ベルトに圧接した状態を維持する切換機構と、を有し、
    前記切換機構は、
    前記複数の矯正ローラーを軸支するフレームと、
    回転角度を制御しつつ切換軸を中心に前記フレームを回転させる駆動部と、を有し、
    前記複数の矯正ローラーは、それぞれ、前記第2ベルトとの接触点と前記切換軸とを結ぶ距離が一定になる位置に配置され、
    前記切換機構が前記矯正ローラーを切り換える場合に、前記ローラー移動部は、前記第2ベルトの周長を一定に保つように前記少なくとも1つの第2ローラーを移動させ、
    前記制御装置は、
    前記シートの坪量を示す坪量情報と、前記シートの一面に画像を形成する片面モードまたは前記シートの表裏両面に画像を形成する両面モードを示すモード情報とに基づいて前記複数の矯正ローラーの中から前記ニップ部を形成する前記矯正ローラーを選択するローラー選択部と、
    前記ローラー選択部に選択された前記矯正ローラーに切り換える切換制御を前記切換機構に実行させる切換実行部と、を含んで構成され、
    前記ローラー選択部は、前記モード情報が前記両面モードを示す場合において、カールを矯正される前記シートの坪量情報が予め設定された複数の前記坪量情報の中で比較して小さな坪量を示す程、前記複数の矯正ローラーの中で比較して曲率の大きな前記矯正ローラーを選択することを特徴とするインクジェット式画像形成装置。
  3. 前記反転部は、
    前記シートを搬送する経路としての反転搬送路と、
    前記反転搬送路に配設され、前記シートを挟持しつつ回転することで前記シートを搬送する複数の搬送ローラー対と、を含み、
    前記カール矯正装置は、前記複数の搬送ローラー対のうち最も前記反転搬送路の下流側に配設された前記搬送ローラー対よりも前記反転搬送路の下流側に配設され、前記シートの先端部を前記インクジェットヘッドの反対側に向けるように湾曲させることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット式画像形成装置。
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