JP2019099293A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の反転経路を備える記録装置において、前記媒体がいずれの反転経路によって反転された場合でも、前記媒体のカールを適切に矯正する。【解決手段】媒体搬送方向に並べて配置される複数のノズル11ノズルから用紙にインクを噴射して記録を行う記録ヘッド10を備える記録装置において、第1反転経路20の第1湾曲経路30の長さLaと、第2反転経路21の第2湾曲経路31の長さLbと、の双方は、記録ヘッド10に向けて用紙を搬送する第1送りローラー対13におけるニップ位置N5から、複数のノズル11を有するヘッド面の、前記媒体搬送方向における最も下流側の位置10aまでの距離L1よりも長く構成されている。また、第2湾曲経路31の曲率は、第1湾曲経路30の曲率よりも大きく、第2湾曲経路31の長さLbは、第1湾曲経路30の長さLaよりも短く構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
インクジェットプリンターに代表される記録装置には、媒体に記録を行う記録部としての記録ヘッドによって前記媒体の第1面に記録を実行した後、前記媒体を反転経路に送って反転し、再度前記記録ヘッドの記録領域に前記媒体を送り、前記第1面の反対面である第2面に記録を行う両面記録を実行可能に構成されるものがある(例えば、特許文献1)。
通常、前記媒体は、前記記録ヘッドの媒体搬送方向上流側に設けられる搬送ローラー対等の搬送手段によって、前記記録ヘッドによる記録領域に送られるように構成されている。
このような記録装置において、前記第1面に対して記録を行った後の媒体は、記録面である前記第1面側がインクを吸収して膨張するため、記録面(第1面)を外側、非記録面(第2面)を内側にしてカールする場合がある。媒体がこのようにカールすると、両面記録を実行する際、前記第1面への記録後の前記媒体を、前記第2面を記録ヘッド側に向けて記録領域に搬送した場合に、前記カールによって前記媒体の先端が前記記録ヘッド側に近づくように浮き上がる。これにより、前記媒体が記録ヘッドに擦れたり、紙ジャムが生じたりする虞がある。
そこで、例えば、前記反転経路において媒体の搬送速度を遅くする、または停止させることにより、前記カールを緩和、或いは矯正することが従来から行われている。この場合、記録のために前記第1面に噴射されたインクの量が多いことに起因して大きくカールした前記媒体をデカールする際には、前記反転経路に前記媒体を長く留める必要があるため、記録装置におけるスループットが低下する。
一方、特許文献2には、前記第1面への記録後の媒体のカール量に応じて、カーブの緩い反転経路と、カーブの急な反転経路と、のいずれかに前記媒体を送るように構成された記録装置が開示されている。
特許文献2に記載の記録装置においては、前記第1面への記録後の媒体のカール量が多い場合には、カーブの急な反転経路に前記媒体を送ることにより、前記媒体のデカールにかかる時間を低減することができる。
特開2012−245619号公報 特開2004−51238号公報
ここで、特許文献2のように複数の反転経路を備える場合に、複数のうちの一部の反転経路(特許文献2においては、例えば、カーブの急な反転経路)において、デカールに寄与する湾曲部分の長さが短いために前記媒体の先端のデカールが不十分になる場合がある。前記媒体の先端のデカールが不十分であると、前記媒体の先端が前記記録ヘッドに接触したり、経路内で引っ掛かってジャムになる虞がある。
本発明はこの様な状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の反転経路を備える記録装置において、前記媒体がいずれの反転経路によって反転された場合でも、前記媒体のカールを適切に矯正し、これにより前記媒体の第2面が前記記録ヘッドに接触する虞を低減し、或いは前記媒体が経路内で引っ掛かってジャムになる虞を低減することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、媒体搬送方向に並べて配置される複数のノズルを備え、前記ノズルから媒体に液体を噴射して記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドに向けて前記媒体を搬送する搬送ローラー対と、前記搬送ローラー対により搬送される前記媒体を、前記記録ヘッドと対向していた前記媒体の第1面を内側にして湾曲させる湾曲経路を含み、前記媒体の前記第1面の反対面である第2面が前記記録ヘッドと対向するように前記媒体を反転する経路としての第1経路及び第2経路と、を備え、前記第1経路の前記湾曲経路である第1湾曲経路の長さと、前記第2経路の前記湾曲経路である第2湾曲経路の長さと、の双方は、前記搬送ローラー対におけるニップ位置から、複数の前記ノズルを有するヘッド面の、前記媒体搬送方向における最も下流側の位置までの距離よりも長く、前記第2湾曲経路の曲率は、前記第1湾曲経路の曲率よりも大きく、前記第2湾曲経路の長さは、前記第1湾曲経路の長さよりも短い、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1経路の前記湾曲経路である前記第1湾曲経路の長さと、前記第2経路の前記湾曲経路である前記第2湾曲経路の長さと、の双方が、前記搬送ローラー対におけるニップ位置から、複数の前記ノズルを有するヘッド面の、前記媒体搬送方向における最も下流側の位置までの距離よりも長いので、第1経路及び第2経路のうち、いずれの経路を経由して前記媒体が搬送されたとしても、前記媒体の先端から、複数の前記ノズルを有するヘッド面の、前記媒体搬送方向における最も下流側の位置までの距離よりも長い範囲に亘ってカールを矯正することができる。以って、前記搬送ローラー対にニップされた前記媒体の第2面が前記記録ヘッドに擦れる虞を低減でき、或いは前記媒体が経路内で引っ掛かってジャムになる虞を低減できる。
また、第2湾曲経路の曲率は、第1湾曲経路の曲率よりも大きく、前記第2湾曲経路の長さは、前記第1湾曲経路の長さよりも短いので、前記第2湾曲経路を備える前記第2経路において、前記媒体のカールをより効率的に矯正できる。
また、前記第1面の記録後に前記第2面への記録を行う両面記録の場合には、前記第1面の記録に応じて、湾曲経路の曲率の異なる前記第1経路または前記第2経路を選択し、デカールを効率的に行うことができる。以って、前記第2面の記録を行う場合に前記媒体の第2面が前記記録ヘッドに接触する虞を抑制しつつ、両面記録のスループットも向上する。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記媒体の前記第1面への記録後に前記第2面への記録を行う両面記録を実行する場合に、前記媒体の前記第1面に対して噴射した前記液体の量が所定の閾値未満である場合に、前記第1経路によって前記媒体を反転し、前記媒体の前記第1面に対して噴射した前記液体の量が前記所定の閾値以上である場合に、前記第2経路によって前記媒体を反転する、ことを特徴とする。
前記媒体の前記第1面への記録後に生じる媒体のカールは、前記媒体の前記第1面に対して噴射した前記液体の量が多い程大きくなる傾向がある。
本態様によれば、前記媒体の前記第1面に対して噴射した前記液体の量が前記所定の閾値以上であり、媒体のカールが大きくなる場合に、曲率が大きい、すなわちカーブの急な前記第2湾曲経路を含む前記第2経路によって前記媒体を反転するので、前記カールを効果的に抑制できる。
一方、カーブが急な湾曲経路では、搬送される前記媒体が引っ掛かり易い。本態様によれば、前記媒体の前記第1面に対して噴射した前記液体の量が所定の閾値未満であり、媒体のカールが小さい場合には、曲率の小さい、すなわちカーブの緩い前記第1経路によって前記媒体を反転するので、前記媒体が湾曲した経路に引っ掛かる虞を低減できる。
本発明の第3の態様は、第1の態様または第2の態様において、前記搬送ローラー対は、前記媒体を、前記記録ヘッドによる記録領域に向かう媒体搬送方向と、前記媒体搬送方向とは逆のスイッチバック方向と、の双方に搬送可能に構成され、前記第1経路及び前記第2経路は、前記搬送ローラー対により前記スイッチバック方向に搬送される前記媒体が通るスイッチバック経路を含み、前記スイッチバック経路を経由して前記湾曲経路に前記媒体を送る構成である、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記記録領域から前記媒体をスイッチバック方向に搬送して前記第1経路または第2経路に送る構成の記録装置において、第1の態様から第3の態様のいずれか一つと同様の作用効果が得られる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記搬送ローラー対により前記スイッチバック方向に搬送される前記媒体が、前記第1経路を通って前記記録領域に送られる場合の経路長は、前記第2経路を通って前記記録領域に送られる場合の経路長よりも短く設定されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記搬送ローラー対により前記スイッチバック方向に搬送される前記媒体が、前記第1経路を通って前記記録領域に送られる場合の経路長は、前記第2経路を通って前記記録領域に送られる場合の経路長よりも短く設定されているので、前記第1経路を用いて前記媒体を反転する場合に、前記第2経路を用いて前記媒体を反転する場合よりも、記録のスループットを良好にすることができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記媒体を収容する媒体収容部と、前記媒体収容部から給送された前記媒体が通る第1搬送経路と、を備え、前記スイッチバック経路は、前記スイッチバック方向下流側において、前記第1湾曲経路と、前記第2湾曲経路に連なる延長経路と、の双方に接続され、前記第1経路は、前記スイッチバック経路と、前記第1湾曲経路と、前記第1湾曲経路から前記媒体を受け入れて前記記録ヘッドの記録領域まで前記媒体を送る第2搬送経路と、を含み、前記第2経路は、前記スイッチバック経路と、前記延長経路と、前記第2湾曲経路と、前記第2湾曲経路から前記媒体を受け入れて前記第2搬送経路に合流する第3搬送経路と、前記第2搬送経路と、を含み、前記第1搬送経路は、前記延長経路と交差した後、前記第1経路に合流する、ことを特徴とする記録装置。
本態様によれば、前記媒体収容部から前記媒体を前記記録ヘッドへ搬送する第1搬送経路は、前記延長経路と交差した後、前記記録領域までの経路長が短い前記第1経路に合流するので、前記第1面の記録を行う際の媒体搬送距離を短くすることができる。以って、記録装置における良好なスループットを得ることができる。
本発明の第6の態様は、第1の態様から第5の態様のいずれか一つにおいて、前記第1湾曲経路は、湾曲の内側の経路面を形成する第1ローラーと、前記第1湾曲経路の前記媒体搬送方向上流側端部において前記第1ローラーとの間で前記媒体をニップする第1上流側従動ローラーと、前記第1湾曲経路の前記媒体搬送方向下流側端部において前記第1ローラーとの間で前記媒体をニップする第1下流側従動ローラーと、を備え、前記第2湾曲経路は、湾曲の内側の経路面を形成する第2ローラーと、前記第2湾曲経路の前記媒体搬送方向上流側端部において前記第2ローラーとの間で前記媒体をニップする第2上流側従動ローラーと、前記第2湾曲経路の前記媒体搬送方向下流側端部において前記第2ローラーとの間で前記媒体をニップする第2下流側従動ローラーと、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1湾曲経路の曲率を、湾曲の内側の経路面を形成する第1ローラーによって規定し、前記第2湾曲経路の曲率を、湾曲の内側の経路面を形成する第2ローラーによって規定することができる。
また、前記第1湾曲経路は、前記第1湾曲経路の前記媒体搬送方向上流側端部において前記第1ローラーとの間で前記媒体をニップする第1上流側従動ローラーと、前記第1湾曲経路の前記媒体搬送方向下流側端部において前記第1ローラーとの間で前記媒体をニップする第1下流側従動ローラーと、を備え、前記第2湾曲経路は、前記第2湾曲経路の前記媒体搬送方向上流側端部において前記第2ローラーとの間で前記媒体をニップする第2上流側従動ローラーと、前記第2湾曲経路の前記媒体搬送方向下流側端部において前記第2ローラーとの間で前記媒体をニップする第2下流側従動ローラーと、を備えるので、前記第1湾曲経路と前記第2湾曲経路のそれぞれに前記媒体をしっかりと沿わせて搬送し、前記媒体のデカールを効果的に行うことができる。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記第1ローラーに対して前記媒体方向下流側に配置され、反転後の前記媒体を前記記録ヘッド側に向けて送る、前記第1ローラーと同径の第3ローラーを備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1ローラーに対して前記媒体方向下流側に配置され、反転後の前記媒体を前記記録ヘッド側に向けて送る、前記第1ローラーと同径の第3ローラーを備える構成の記録装置において、第7の態様と同様の作用効果が得られる。
本発明の第8の態様は、第1の態様から第7の態様のいずれか一つにおいて、前記第1経路及び前記第2経路は、前記媒体が前記第2面側を内側にして巻くカール癖が付く経路を含まずに構成されている、ことを特徴とする記録装置。
本態様によれば、前記第1経路の前記第1湾曲経路や前記第2経路の前記第2湾曲経路でデカールした前記媒体が、再びカール状態になる虞を低減できる。
本発明の第9の態様に係る記録装置は、媒体搬送方向に並べて配置される複数のノズルを備え、前記ノズルから媒体に液体を噴射して記録を行う記録ヘッドと、前記媒体搬送方向において前記記録ヘッドの上流側に設けられ、前記媒体を前記記録ヘッドによる記録領域に搬送する第1送りローラー対と、前記媒体搬送方向において前記記録ヘッドの下流側に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第2送りローラー対と、前記記録ヘッドと対向していた前記媒体の第1面を内側にして湾曲させる湾曲経路を含み、前記媒体の前記第1面の反対面である第2面が前記記録ヘッドと対向するように前記媒体を反転する経路としての第1経路及び第2経路と、を備え、前記第1経路の前記湾曲経路である第1湾曲経路の経路長と、前記第2経路の前記湾曲経路である第2湾曲経路の経路長と、の双方は、前記第1送りローラー対と前記第2送りローラー対との間に設定された浮き抑制領域の経路長よりも長く、前記第2湾曲経路の曲率は、前記第1湾曲経路の曲率よりも大きく、前記第2湾曲経路の長さは、前記第1湾曲経路の長さよりも短い、ことを特徴とする記録装置。
本態様によれば、前記第1経路の前記湾曲経路である第1湾曲経路の経路長と、前記第2経路の前記湾曲経路である第2湾曲経路の経路長と、の双方は、前記第1送りローラー対と前記第2送りローラー対との間に設定された浮き抑制領域の経路長よりも長いので、前記浮き抑制領域の経路長よりも長い範囲に亘ってカールを矯正することができる。以って、前記第1送りローラー対にニップされた前記媒体が前記浮き抑制領域において浮き上がり、前記記録ヘッドに擦れる虞を低減できる。
また、第2湾曲経路の曲率は、第1湾曲経路の曲率よりも大きく、前記第2湾曲経路の長さは、前記第1湾曲経路の長さよりも短いので、前記第2湾曲経路を備える前記第2経路において、前記媒体のカールをより効率的に矯正できる。
また、前記第1面の記録後に前記第2面への記録を行う両面記録の場合には、前記第1面の記録に応じて、湾曲経路の曲率の異なる前記第1経路または前記第2経路を選択し、デカールを効率的に行うことができる。以って、前記第2面の記録を行う場合に前記媒体の第2面が前記記録ヘッドに接触する虞を抑制しつつ、両面記録のスループットも向上する。
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記浮き抑制領域は、前記第1送りローラー対における前記媒体のニップ位置から、複数の前記ノズルのうち前記媒体搬送方向において最も下流側に位置する前記ノズルまでの範囲に設定されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1送りローラー対における前記媒体のニップ位置から、複数の前記ノズルのうち前記媒体搬送方向において最も下流側に位置する前記ノズルまでの範囲において、前記第1送りローラー対にニップされた前記媒体が浮き上がる虞を低減し、第9の態様と同様の作用効果が得られる。
本発明の第11の態様は、第9の態様において、前記浮き抑制領域は、前記第1送りローラー対における前記媒体のニップ位置から、前記第2送りローラー対における前記媒体のニップ位置までの範囲に設定されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1送りローラー対における前記媒体のニップ位置から、前記第2送りローラー対における前記媒体のニップ位置までの範囲において、前記第1送りローラー対にニップされた前記媒体が浮き上がる虞を低減し、第9の態様と同様の作用効果が得られるとともに、前記媒体の先端を前記第2送りローラー対に確実にニップさせることができる。
本発明の第12の態様は、第9の態様において、前記第2送りローラー対を構成し、前記媒体において前記記録ヘッドにより記録が行われる面と接して従動回転する第2従動ローラーと、前記第2従動ローラーを支持する第2従動ローラー支持部材と、を備え、前記浮き抑制領域は、前記第1送りローラー対における前記媒体のニップ位置から、前記第2従動ローラー支持部材の、前記媒体搬送方向における最も上流側の位置までの範囲に設定されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1送りローラー対における前記媒体のニップ位置から、前記第2従動ローラー支持部材の、前記媒体搬送方向における最も上流側の位置までの範囲において、前記第1送りローラー対にニップされた前記媒体が浮き上がる虞を低減し、第9の態様と同様の作用効果が得られるとともに、前記媒体の先端を前記第2送りローラー対に確実にニップさせることができる。
本発明の第13の態様は、第9の態様において、前記記録ヘッドと対向配置され、前記媒体を支持する媒体支持部材を備え、前記第1送りローラー対は、前記媒体をニップするニップ位置における接線が、前記媒体支持部材と交差する構成を備え、前記浮き抑制領域は、前記接線が前記媒体支持部材と交差する位置から、複数の前記ノズルのうち前記媒体搬送方向において最も下流側に位置する前記ノズルまでの範囲に設定されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記接線が前記媒体支持部材と交差する位置から、複数の前記ノズルのうち前記媒体搬送方向において最も下流側に位置する前記ノズルまでの範囲において、前記第1送りローラー対にニップされた前記媒体が浮き上がる虞を低減し、第9の態様と同様の作用効果が得られる。
本発明の第14の態様は、第9の態様において、前記第2送りローラー対を構成し、前記媒体において前記記録ヘッドにより記録が行われる面と接して従動回転する第2従動ローラーと、前記第2従動ローラーを支持する第2従動ローラー支持部材と、前記記録ヘッドと対向配置され、前記媒体を支持する媒体支持部材と、を備え、前記第1送りローラー対は、前記媒体をニップするニップ位置における接線が、前記媒体支持部材と交差する構成を備え、前記浮き抑制領域は、前記接線が前記媒体支持部材と交差する位置から、前記第2従動ローラー支持部材の、前記媒体搬送方向における最も上流側の位置までの範囲に設定されている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記接線が前記媒体支持部材と交差する位置から、前記第2従動ローラー支持部材の、前記媒体搬送方向における最も上流側の位置までの範囲において、前記第1送りローラー対にニップされた前記媒体が浮き上がる虞を低減し、第9の態様と同様の作用効果が得られるとともに、前記媒体の先端を前記第2送りローラー対に確実にニップさせることができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの概略構成図。 第1反転経路について説明する図。 第2反転経路について説明する図。 用紙を第1反転経路に搬送する場合の第1フラップ及び第2フラップの動作について説明する図。 用紙を第2反転経路に搬送する場合の第1フラップ及び第2フラップの動作について説明する図。 浮き抑制領域Lの第1変更例について説明する図。 浮き抑制領域Lの第2変更例について説明する図。 浮き抑制領域Lの第3変更例について説明する図。 浮き抑制領域Lの第4変更例について説明する図。 浮き抑制領域Lの第5変更例について説明する図。 第2ローラーを第1ローラーの上方に配置した場合の概略構成図。
[第1実施形態]
本発明の一実施形態に係る記録装置について説明する。記録装置の一例として、インクジェットプリンター1(以下、単にプリンター1という)を例に挙げる。
図1は、本発明に係るプリンターの外観斜視図である。図2は、本発明に係るプリンターの概略構成図である。図3は、第1反転経路について説明する図である。図4は、第2反転経路について説明する図である。図5は、用紙を第1反転経路に搬送する場合の第1フラップ及び第2フラップの動作について説明する図である。
図6は、用紙を第2反転経路に搬送する場合の第1フラップ及び第2フラップの動作について説明する図である。図7は、浮き抑制領域Lの第1変更例について説明する図である。図8は、浮き抑制領域Lの第2変更例について説明する図である。図9は、浮き抑制領域Lの第3変更例について説明する図である。図10は、浮き抑制領域Lの第4変更例について説明する図である。図11は、浮き抑制領域Lの第5変更例について説明する図である。図12は、第2ローラーを第1ローラーの上方に配置した場合の概略構成図である。
尚、各図において示すX−Y−Z座標系は、X方向が記録ヘッドの走査方向であり、記録が行われる媒体の幅方向である。Y方向が装置奥行方向であり、媒体の長さ方向である。Z方向は重力方向であり、装置高さ方向である。また、+Y方向側を装置前面側とし、−Y方向側を装置背面側とする。また、装置前面側から見て左側を+X方向、右側を−X方向とする。プリンター1を、装置前面を左側に向けて装置側面側から見た図である図2においては、紙面を正面視して奥側が+X方向、手前側が−X方向である。また、+Z方向を装置上方(上部、上面等を含む)とし、−Z方向側を装置下方(下部、下面等を含む)とする。
また本明細書において、プリンター1において用紙が搬送されていく搬送方向を「下流」といい、これと反対の方向を「上流」という。
■■■プリンターの概要■■■
以下、主として図1を参照して、プリンター1の概要について説明する。図1に示すプリンター1は、記録ユニット2と、液体格納ユニット3と、を備えて構成されている。
記録ユニット2は、内部に「媒体」としての用紙に記録を行う記録ヘッド10(図1において点線で示す)を含む各種構成部を備えている。記録ヘッド10のヘッド面(図2において下面)には、媒体搬送方向(Y軸方向)に並べて配置される複数のノズル11(図2)が設けられている。記録ヘッド10は、ノズル11から用紙に「液体」としてのインクを噴射して記録を行うインクジェット式の記録ヘッドである。
プリンター1において記録が行われる用紙としては、一例として普通紙や厚紙、写真用紙等が挙げられる。
プリンター1は、記録機能だけでなく、例えば、原稿の読み取り機能、すなわち、スキャナーを備える複合機として構成することができる。本実施形態においては、記録ユニット2の上部にスキャナー部4が設けられている。
装置上部前方側には、スキャナー部4を含むプリンター1を操作する操作部5が設けられている。
液体格納ユニット3には、記録ヘッド10に供給するインクを収容した不図示の液体収容体が格納されている。インクは、液体格納ユニット3に格納された前記液体収容体から、前記液体収容体と記録ヘッド10とを繋ぐチューブを介して記録ヘッド10に供給される。
記録ユニット2には、記録ユニット2に用紙を収容する「媒体収容部」としての媒体トレイ6が設けられている。媒体トレイ6に収容される用紙が記録ヘッド10に向けて給紙されて、記録が行われる。
尚、プリンター1には、記録ユニット2に内蔵される媒体トレイ6の他、記録ユニット2の下部、或いは、液体格納ユニット3の下部に増設用の媒体収容ユニットを設けることも可能である。
■■■プリンターにおける用紙搬送経路■■■
続いて、図2及び図3を参照して、媒体トレイ6(媒体収容部)からの用紙搬送経路について説明する。尚、図2には、スキャナー部4の記載が省略されている。
プリンター1は、記録ユニット2の底部に設けられる媒体トレイ6から用紙Pを1枚ずつ給送可能に構成されている。図2において、符号S1で示す経路が、媒体トレイ6から用紙を記録ヘッド10による記録領域Kに搬送するまでの経路である。
媒体トレイ6に収容された用紙Pは、媒体トレイ6から給送ローラー7(ピックアップローラーとも言う)により第1搬送経路22に送られる。第1搬送経路22は、媒体トレイ6から給送された用紙が通る経路である(図3も参照)。
給送ローラー7により複数枚の用紙Pがピックアップされた場合は、分離ローラー対8によって一枚に分離される。
第1搬送経路22は、図3に示すように、後述する第1反転経路20の第1湾曲経路30に合流している。第1搬送経路22は、給送ローラー7の位置から第1湾曲経路30との合流部Gまでの経路である。
用紙は、図2に示すように、第1湾曲経路30から第2搬送経路23(図3も参照)に受け入れられて、記録ヘッド10の記録領域Kまで送られる。
記録ヘッド10の媒体搬送方向上流側(−Y方向側)には、記録ヘッド10に向けて用紙を搬送する「搬送ローラー対」としての第1送りローラー対13が設けられている。第1送りローラー対13は、用紙において記録ヘッド10により記録が行われる面の反対面に接する第1駆動ローラー13aと、用紙において記録ヘッド10により記録が行われる面と接して従動回転する第1従動ローラー13bと、によって構成されている。
記録ヘッド10の媒体搬送方向下流側(+Y方向側)には、用紙を下流側に搬送する第2送りローラー対14が設けられている。第2送りローラー対14は、用紙において記録ヘッド10により記録が行われる面の反対面に接する第2駆動ローラー14aと、用紙において記録ヘッド10により記録が行われる面と接して従動回転する第2従動ローラー14bと、によって構成されている。
記録ヘッド10の下方、すなわち記録ヘッド10に対向する位置には、用紙Pを支持する媒体支持部材12が設けられている。媒体支持部材12に支持されつつ記録領域Kを通過する用紙に対して、記録ヘッド10の複数のノズル11からインクを噴射して記録が行われる。
尚、媒体支持部材12には、媒体支持部材12の支持面に用紙を吸着する吸着機構を設けることができる。前記吸着機構には、例えば吸引吸着や静電吸着を用いることができる。
記録ヘッド10による記録後の用紙Pは、第2送りローラー対14によって排紙経路18に送られて、装置前方側に設けられる排紙トレイ17に排出される。排紙経路18は、第2送りローラー対14から排紙トレイ17までの経路である。
ここで、プリンター1は、用紙の第1面への記録後に、前記第1面に対し反対側の第2面に記録を行う両面記録が可能に構成されている。
両面記録を行う場合、用紙の第1面への記録後に、第1送りローラー対13及び第2送りローラー対14を逆転させ、用紙を、図3に示す第1反転経路20(第1経路)及び図4に示す第2反転経路21(第2経路)のいずれかに送って反転する。第1反転経路20と第2反転経路21の構成については、後で説明する。
第1送りローラー対13及び第2送りローラー対14は、記録ヘッド10による記録領域に向かう媒体搬送方向(+Y方向)と、前記媒体搬送方向とは逆のスイッチバック方向(−Y方向)の双方に用紙を搬送可能に構成されている。
第1駆動ローラー13aと第2駆動ローラー14aは、不図示の駆動源により回転駆動されており、例えば、前記駆動源がモーターである場合には、前記モーターが正転及び逆転の双方に回転可能に構成されている。そして、前記モーターの回転方向を切り替えることにより、第1送りローラー対13及び第2送りローラー対14の回転方向が切り替えられる。このことにより、第1送りローラー対13及び第2送りローラー対14は、用紙Pを媒体搬送方向(+Y方向)とスイッチバック方向(−Y方向)との双方に搬送可能になっている。
尚、プリンター1において、記録に係わる動作は、不図示の制御部によって制御されている。前記制御部は、用紙の搬送に係わる動作、すなわち第1送りローラー対13、第2送りローラー対14等の各種ローラーの駆動の他、記録ヘッド10による記録や、キャリッジ15の移動等を制御する。
また、プリンター1は、図1において装置上部の後方側に設けられる手差しカバー9を、図2に示すように開けることにより、手差しトレイ16(図2)を利用した給紙を行うことができる。手差しトレイ16にセットされた用紙は、手差し経路27から第2搬送経路23に合流し、記録ヘッド10による記録領域Kに搬送される。尚、図3以降の図においては、手差し経路27の記載を省略している。
■■■第1反転経路及び第2反転経路について■■■
プリンター1は、第1送りローラー対13により搬送される用紙を、記録ヘッド10と対向していた用紙の第1面(上を向いている面)を内側にして湾曲させる湾曲経路を含み、用紙の第1面の反対面である第2面(反転前に下を向いている面)が記録ヘッド10と対向するように用紙を反転する経路として、図3に示す第1反転経路20(第1経路)及び図4に示す第2反転経路21(第2経路)を備えている。
本実施形態において、第1反転経路20(図3)及び第2反転経路21(図4)は、いずれもスイッチバック経路24を含み、スイッチバック経路24を経由して前記湾曲経路(第1反転経路20の場合は第1湾曲経路30、第2反転経路21の場合は第2湾曲経路31)に用紙を送る構成である。
以下において、第1反転経路20について説明した後、第2反転経路21について説明する。
◆第1反転経路◆
本実施形態において、図3に示す第1反転経路20は、スイッチバック経路24(図3において点線)と、第1湾曲経路30(図3において破線)と、第2搬送経路23(図3において二点鎖線)と、を含んで構成されている。
スイッチバック経路24は、第1送りローラー対13により前記スイッチバック方向(−Y方向)に搬送される用紙が通る経路であり、前記スイッチバック方向下流側において、第1湾曲経路30(図3)と、後述する第2湾曲経路31(図4)に連なる延長経路25(図4)と、の双方に接続されている。
尚、スイッチバック経路24(図3)は、第1送りローラー対13のニップ位置N5から、後述する第1ローラー32と第1上流側従動ローラー35aとのニップ位置N1までの区間である。
第1湾曲経路30(図3)は、湾曲の内側の経路面を形成する第1ローラー32と、第1湾曲経路30の前記媒体搬送方向上流側端部において第1ローラー32との間で用紙をニップする第1上流側従動ローラー35aと、第1湾曲経路30の前記媒体搬送方向下流側端部において第1ローラー32との間で用紙をニップする第1下流側従動ローラー35bと、を備えている。つまり、第1湾曲経路30は、第1ローラー32と第1上流側従動ローラー35aとのニップ位置N1から、第1ローラー32と第1下流側従動ローラー35bとのニップ位置N2までの区間である。第1湾曲経路30の長さ(ニップ位置N1からニップ位置N2までの長さ)をLaとする。
尚、符号35cは、媒体搬送方向において、第1上流側従動ローラー35aと第1下流側従動ローラー35bとの間に設けられ、第1ローラー32との間で用紙をニップする従動ローラーである。
第1湾曲経路30が、第1ローラー32と、第1上流側従動ローラー35aと、第1下流側従動ローラー35bと、を備えて構成されることにより、より確実に第1湾曲経路30に用紙を沿わせて搬送し、以って、用紙のデカールを効果的に行うことができる。
また、第1湾曲経路30の曲率は、図4に示す第2反転経路21の第2湾曲経路31の曲率よりも小さく設定されている。つまり、第1湾曲経路30は、第2湾曲経路31よりも緩やかにカーブしている。
尚、第1湾曲経路30の曲率は、湾曲の内側の経路面を形成する第1ローラー32によって規定される。
第1ローラー32に対して前記媒体搬送方向下流側には、反転後の用紙を記録ヘッド10側に向けて送る、第1ローラー32と同径の第3ローラー34が配置されている。符号37bは、第3ローラー34との間で用紙をニップする従動ローラー37bである。従動ローラー37bは、第2搬送経路23に設けられている。
第2搬送経路23は、第1ローラー32と第1下流側従動ローラー35bとのニップ位置N2から、第1送りローラー対13のニップ位置N5までの区間である。
尚、本実施形態において、第3ローラー34は、スイッチバック経路24において用紙を搬送するローラーでもある。符号37aは、スイッチバック経路24に設けられ、第3ローラー34との間で用紙をニップする従動ローラー37aである。
また、第1ローラー32及び第3ローラー34は、不図示の駆動源により回転駆動される。
◆第2反転経路◆
図4に示す第2反転経路21は、スイッチバック経路24(図4において点線)と、延長経路25(図4において実線)と、第2湾曲経路31(図4において短い破線)と、第3搬送経路26(図4において長い破線)と、第2搬送経路23(図4において二点鎖線)と、を含んで構成されている。
延長経路25は、スイッチバック経路24から延長されて第2湾曲経路31に接続される経路であり、第1ローラー32と第1上流側従動ローラー35aとのニップ位置N1から、後述する第2ローラー33と第2上流側従動ローラー36aとのニップ位置N3までの区間である。
第2湾曲経路31は、湾曲の内側の経路面を形成する第2ローラー33と、第2湾曲経路31の前記媒体搬送方向上流側端部において第2ローラー33との間で用紙をニップする第2上流側従動ローラー36aと、第2湾曲経路31の前記媒体搬送方向下流側端部において第2ローラー33との間で用紙をニップする第2下流側従動ローラー36bと、を備えて構成されている。つまり、第2湾曲経路31は、第2ローラー33と第2上流側従動ローラー36aとのニップ位置N3から、第2ローラー33と第2下流側従動ローラー36bとのニップ位置N4までの区間である。第2湾曲経路31の長さ(ニップ位置N3からニップ位置N4までの長さ)をLbとする。尚、第2ローラー33は、不図示の駆動源により回転駆動される。
尚、符号36cは、媒体搬送方向において、第2上流側従動ローラー36aと第2下流側従動ローラー36bとの間に設けられ、第2ローラー33との間で用紙をニップする従動ローラー36cである。
第2湾曲経路31は、第3搬送経路26に接続されている。第3搬送経路26は、第2湾曲経路31から用紙を受け入れて第2搬送経路23に合流する経路であり、第2ローラー33と第2下流側従動ローラー36bとのニップ位置N4から、第1ローラー32と第1下流側従動ローラー35bとのニップ位置N2までの区間である。第2湾曲経路31によって湾曲反転された用紙は、第3搬送経路26及び第2搬送経路23を通り、第1送りローラー対13によって記録領域Kに送られる。
第2反転経路21の第2湾曲経路31が、第2ローラー33と、第2上流側従動ローラー36aと、第2下流側従動ローラー36bと、を備えて構成されることにより、より確実に第2湾曲経路31に用紙を沿わせて搬送し、以って、用紙のデカールを効果的に行うことができる。
また、第1反転経路20の説明においても述べたが、図3に示す第1反転経路20の第1湾曲経路30の曲率は、図4に示す第2反転経路21の第2湾曲経路31の曲率よりも小さい。
言い換えると、第2反転経路21の第2湾曲経路31の曲率は、第1反転経路20の第1湾曲経路30の曲率よりも大きい。また、第2湾曲経路31の長さLb(図4)は、第1湾曲経路30の長さLa(図3)よりも短くなっている。
つまり、第2湾曲経路31は、第1湾曲経路30よりも急カーブに形成されている。
このことによって、急なカーブの第2湾曲経路31を有する第2反転経路21(図4)によって用紙を反転する場合に、緩やかなカーブの第1湾曲経路30を有する第1反転経路20(図3)によって用紙を反転する場合よりも、前記用紙のカールをより効率的に矯正できる。
尚、第2湾曲経路31の曲率は、湾曲の内側の経路面を形成する第2ローラー33によって規定される。
また、前記第1面の記録後に前記第2面への記録を行う両面記録の場合には、前記第1面の記録に応じて、湾曲経路の曲率の異なる第1反転経路20または第2反転経路21を選択し、デカールを効率的に行うことができる。
より具体的には、前記両面記録を実行する場合、用紙の前記第1面に対して噴射したインクの量が所定の閾値未満である場合には、第1反転経路20(第1湾曲経路30の曲率小)によって用紙を反転し、用紙の前記第1面に対して噴射したインクの量が前記所定の閾値以上である場合には、第2反転経路21(第2湾曲経路31の曲率大)によって前記媒体を反転する。
用紙の前記第1面への記録後に生じるカールは、用紙の前記第1面に対して噴射したインクの量が多い程大きくなる傾向がある。したがって、用紙の前記第1面に対して噴射したインクの量が前記所定の閾値以上であり、用紙のカールが大きくなる場合に、曲率が大きい、すなわちカーブの急な第2湾曲経路31を含む第2反転経路21によって用紙を反転することにより、用紙のカールを効果的に矯正することができる。
一方、カーブが急な湾曲経路では、搬送される用紙が経路に引っ掛かり易い。したがって、用紙の前記第1面に対して噴射したインクの量が前記所定の閾値未満であり、用紙のカールが小さい場合には、曲率の小さい、すなわちカーブの緩い第1湾曲経路30を含む第1反転経路20によって用紙を反転し、湾曲した経路に用紙が引っ掛かる虞を低減できる。
また、例えば、用紙の剛性に応じて用いる反転経路を変更してもよい。剛性の高い用紙を急なカーブの湾曲経路に送ると、搬送抵抗が大きくなったり、座屈して詰まったりする虞がある。また、剛性の高い用紙は、インクを吸収することに伴うカールの程度が小さい場合が多い。したがって、剛性が高い用紙の場合には、カーブの緩い第1湾曲経路30を含む第1反転経路20によって用紙を反転するとよい。
また、第2反転経路21(図4)の経路長は、第1反転経路20(図3)と比較して延長経路25、第2湾曲経路31、第3搬送経路26、のこれらを有するぶん、経路が膨らんでおり、第1反転経路20(図3)の経路長よりも長くなっている。
言い換えると、第1送りローラー対13により前記スイッチバック方向に搬送される用紙が、第1反転経路20を通って記録領域Kに送られる場合の経路長は、第2反転経路21を通って記録領域Kに送られる場合の経路長よりも短く設定されている。
したがって、第1反転経路20を用いて用紙を反転する場合に、第2反転経路21を用いて用紙を反転する場合よりも、記録のスループットを良好にすることができる。
前述した様に、前記両面記録を実行する場合に、用紙の前記第1面に対して噴射したインクの量が所定の閾値未満である場合には、経路長の短い第1反転経路20によって用紙を反転して記録のスループットを良好にすることができる。
一方、用紙の前記第1面に対して噴射したインクの量が所定の閾値以上である場合には、経路長の長い第2反転経路21によって用紙を反転することにより、乾燥時間を長くして、前記第1面の乾燥を確実に行うことができる。
ここで、用紙がカールしていると、例えば、用紙が第1送りローラー対13のみによってニップされて、用紙先端が記録ヘッド10の記録領域Kにある場合に、前記用紙の第2面が記録ヘッド10のヘッド面に接触する虞がある。また、用紙が第1送りローラー対13のみによってニップされた状態において用紙が浮き上がると、経路内に用紙が詰まってジャムが発生する虞がある。用紙先端が、第2送りローラー対14にニップされると、上記のような不具合は生じ難くなる。
本実施形態では、用紙が第1送りローラー対13のみによってニップされた状態において発生する上記不具合を回避するため、第1送りローラー対13と第2送りローラー対14との間の所定の区間において、用紙の浮きを抑制できるように構成されている。第1送りローラー対13と第2送りローラー対14との間に設定される、用紙の浮きを抑制する所定の区間を、以下において浮き抑制領域Lという。
そして、第1反転経路20の前記湾曲経路である第1湾曲経路30の長さLa(図3)と、第2反転経路21の前記湾曲経路である第2湾曲経路31の長さLb(図4)と、の双方は、浮き抑制領域Lよりも長く設定されている。
本実施形態において、浮き抑制領域Lは、「搬送ローラー対」としての第1送りローラー対13におけるニップ位置N5から、複数のノズル11を有するヘッド面の、前記媒体搬送方向における最も下流側の位置10aまでの範囲L1である。
つまり、第1反転経路20の第1湾曲経路30の長さLa(図3)と、第2反転経路21の第2湾曲経路31の長さLb(図4)と、の双方は、第1送りローラー対13におけるニップ位置N5から、複数のノズル11を有するヘッド面の、前記媒体搬送方向における最も下流側の位置10aまでの範囲L1の距離よりも長く設定されている。
第1反転経路20の第1湾曲経路30の長さLaと、第2反転経路21の第2湾曲経路31の長さLbと、の双方が、浮き抑制領域L(=範囲L1)よりも長く設定されていることにより、両面記録を実行する際、前記第1面の記録後に、第1反転経路20及び第2反転経路21のうちのいずれの反転経路を経由して用紙が反転されても、用紙の、浮き抑制領域L(範囲L1)よりも長い範囲に亘ってカールを矯正することができる。以って、第1送りローラー対13のみにニップされた状態の用紙が、浮き抑制領域Lの範囲内で浮き上がることを抑制し、第2面が記録ヘッド10のヘッド面に擦れる、ジャムが発生する等の不具合を抑制できる。
尚、浮き抑制領域Lは、以下に説明する第1変更例〜第5変更例の範囲に設定することもできる。
<<<第1変更例>>>
図7を参照して、浮き抑制領域Lの第1変更例について説明する。
第1変更例において、浮き抑制領域Lは、第1送りローラー対13における用紙のニップ位置N5から、ノズル11のうち前記媒体搬送方向において最も下流側(+Y側)に位置するノズル11aまでの範囲L2に設定されている。範囲L2は、ニップ位置N5から、記録ヘッド10による記録領域Kの下流側端部までの範囲でもある。
第1反転経路20の第1湾曲経路30の長さLaと、第2反転経路21の第2湾曲経路31の長さLbと、の双方が、浮き抑制領域Lとしての範囲L2よりも長いことによって、第1送りローラー対13にニップされた用紙が浮き上がり、記録ヘッド10のヘッド面のノズル11に接触する虞を低減できる。
<<<第2変更例>>>
図8を参照して、浮き抑制領域Lの第2変更例について説明する。
第2変更例において、浮き抑制領域Lは、第1送りローラー対13における用紙のニップ位置N5から、第2送りローラー対14における用紙のニップ位置N6までの範囲L3に設定されている。
第1反転経路20の第1湾曲経路30の長さLaと、第2反転経路21の第2湾曲経路31の長さLbと、の双方が、浮き抑制領域Lとしての範囲L3よりも長いことによって、用紙が第1送りローラー対13にのみニップされた状態になった後、用紙先端が第2送りローラー対14にニップされるまでの間に、用紙が浮き上がることを抑制し、記録ヘッド10のヘッド面に擦れる、ジャムが発生する等の不具合を抑制できる。
また、用紙の先端を第2送りローラー対14に確実にニップさせることができる。
<<<第3変更例>>>
図9を参照して、浮き抑制領域Lの第3変更例について説明する。
第3変更例において、第2送りローラー対14を構成する第2従動ローラー14bは、図9に示す第2従動ローラー支持部材38に回転可能に支持されている。第2従動ローラー支持部材38は、排紙経路18の上側の経路面を構成している。
そして、浮き抑制領域Lは、第1送りローラー対13における用紙のニップ位置N5から、第2送りローラー対14を構成する第2従動ローラー14bを支持する第2従動ローラー支持部材38の、前記媒体搬送方向における最も上流側(−Y側)の位置38aまでの範囲L4に設定されている。
用紙先端が、前記媒体搬送方向において、第2従動ローラー支持部材38の最も上流側(−Y側)の位置38aを越えると、第2従動ローラー支持部材38によって、用紙が上方へ所定以上浮き上がることを規制することができる。
第1反転経路20の第1湾曲経路30の長さLaと、第2反転経路21の第2湾曲経路31の長さLbと、の双方が、浮き抑制領域Lとしての範囲L4よりも長いことによって、用紙が第1送りローラー対13にのみニップされた状態になった後、用紙先端が第2従動ローラー支持部材38の下方に位置するまでの間に、用紙が浮き上がることを抑制し、記録ヘッド10のヘッド面に擦れる、ジャムが発生する等の不具合を抑制できる。
また、用紙の先端を第2送りローラー対14に確実にニップさせることができる。
<<<第4変更例>>>
図10を参照して、浮き抑制領域Lの第4変更例について説明する。
プリンター1において、第1送りローラー対13は、図10に示すように、用紙をニップするニップ位置N5における接線Tが、媒体支持部材12と交差する構成を備える場合がある。
第1送りローラー対13のニップ位置N5における接線Tが、媒体支持部材12と交差するように構成されていると、第1送りローラー対13によって搬送される用紙が媒体支持部材12に押し付けられるように搬送され、媒体支持部材12上における用紙の姿勢が安定する。
このよう第1送りローラー対13によって搬送される用紙は、接線Tが媒体支持部材12と交差する位置Aまでは、媒体支持部材12側に向けて搬送されるので、用紙の浮き上がりは生じ難い。したがって、第4変更例は、浮き抑制領域Lが、接線Tが媒体支持部材12と交差する位置Aから、複数のノズル11のうち前記媒体搬送方向において最も下流側に位置するノズル11aまでの範囲L5に設定されている。
第1反転経路20の第1湾曲経路30の長さLa(図3)と、第2反転経路21の第2湾曲経路31の長さLb(図4)と、の双方が、浮き抑制領域Lとしての範囲L5よりも長いことによって、用紙が第1送りローラー対13にのみニップされた状態になった場合に、用紙先端が浮き上がることを抑制し、記録ヘッド10のヘッド面に擦れる、ジャムが発生する等の不具合を抑制できる。
第1反転経路20の第1湾曲経路30の長さLa(図3)と、第2反転経路21の第2湾曲経路31の長さLb(図4)と、の双方が、浮き抑制領域Lとしての範囲L5よりも長いことによって、用紙が第1送りローラー対13にのみニップされた状態になった場合に、用紙が浮き上がることを抑制し、記録ヘッド10のヘッド面に擦れる、ジャムが発生する等の不具合を抑制できる。
<<<第5変更例>>>
図11を参照して、浮き抑制領域Lの第5変更例について説明する。
第5変更例において、浮き抑制領域Lは、接線Tが媒体支持部材12と交差する位置Aから、第2従動ローラー支持部材38の、前記媒体搬送方向における最も上流側の位置38aまでの範囲L6に設定されている。
第1反転経路20の第1湾曲経路30の長さLa(図3)と、第2反転経路21の第2湾曲経路31の長さLb(図4)と、の双方が、浮き抑制領域Lとしての範囲L6よりも長いことによって、用紙が第1送りローラー対13にのみニップされた状態になった場合に、用紙が浮き上がることを一層抑制し、記録ヘッド10のヘッド面に擦れる、ジャムが発生する等の不具合を抑制できる。
また、用紙の先端を第2送りローラー対14に確実にニップさせることができる。
■■■第1反転経路における他の構成■■■
本実施形態において、第1反転経路20には、図3に示すように、媒体トレイ6から給送される用紙が通る第1搬送経路22(図3において一点鎖線)が合流されている。
より具体的には、第1搬送経路22は、図4に示すように延長経路25(図4において実線)と交差した後、図3に示すように第1反転経路20の第1湾曲経路30に合流している。
媒体トレイ6から給送される用紙が通る第1搬送経路22が、延長経路25と交差した後、記録領域Kまでの経路長が第2反転経路21よりも短い第1反転経路20に合流するので、媒体トレイ6から給紙して前記第1面に記録を行う際の媒体搬送距離を短くすることができる。以って、プリンター1における良好なスループットを得ることができる。
また、本実施形態において、第1反転経路20の経路長は、プリンター1において記録可能な最大サイズの用紙の長手方向のサイズを基準として設定されている。例えば、前記最大サイズの用紙を反転できる最短の経路長に設定されている。このことによって、プリンター1における第1面への記録時のスループットと、両面記録時に第1反転経路20を通って反転して第2面への記録を行う場合と、の双方において、良好なスループットを得ることができる。
第1搬送経路22と第1湾曲経路30の交差部分には、図5及び図6に示すような第1フラップ40、第2フラップ41が設けられており、スイッチバック経路24を搬送されてきた用紙を第1湾曲経路30に送るか、延長経路25に送るかを切り替えるようになっている。
第1フラップ40及び第2フラップ41は、それぞれ揺動支点40a、41aを支点として、自由端40b、41bが揺動するようになっている。
図5に示すように、第1フラップ40及び第2フラップ41の双方が上方(+Z方向)に揺動した場合に、用紙がスイッチバック経路24から第1湾曲経路30に送られる。また、この状態において、媒体トレイ6から給送される用紙が第1搬送経路22から第1湾曲経路30に合流可能になっている。
また、図6に示すように、第1フラップ40及び第2フラップ41の双方が下方(−Z方向)に揺動した場合に、用紙がスイッチバック経路24から延長経路25に送られる。
また、本実施形態において、図3に示す第1反転経路20、及び図4に示す第2反転経路21は、用紙が前記第2面側を内側にして巻くカール癖が付く経路を含まずに構成されている。つまり、第1反転経路20及び第2反転経路21は、第1湾曲経路30や第2湾曲経路31の湾曲方向とは逆に反り、用紙にカール癖がつくような曲率で湾曲した経路を含まない。
このことによって、第1湾曲経路30または第2湾曲経路31によるデカールをより効果的に行うことができる。また、第1湾曲経路30または第2湾曲経路31でデカールした用紙が、再びカール状態になる虞を低減できる。
また、プリンター1において、第1反転経路20と第2反転経路21は、単一のユニットとして構成されていることが望ましい。第1反転経路20と第2反転経路21が、一つのユニットとして構成されていることにより、装置組み立てを容易にすることができる。
また、第1実施形態においては、図2〜図4に示すように、第2ローラー33は第1ローラー32と高さ方向(Z軸方向)において重なっているが、図12に示すように、第2ローラー33と第1ローラー32とが装置奥行方向(Y軸方向)において重なるように配置することも可能である。図12において、第2ローラー33は第1ローラー32の上方に配置されているが、第1ローラー32の下方に配置してもよい。
尚、図12において、第1反転経路20の構成は図2〜図4と同様である。図12に示す第2反転経路21Aは、第1湾曲経路30の、第1ローラー32と従動ローラー35cのニップ位置から分岐する分岐経路42(図12において太い実線)と、第2湾曲経路31A(図12において破線)と、第2搬送経路23に合流する合流経路43(図12において太い実線)と、を備えている。
更に、本発明の第1反転経路20及び第2反転経路21は、記録ヘッド10に対して媒体搬送方向下流側(+Y方向側)に設けることもできる。すなわち、用紙の第1面への記録後、スイッチバック方向に搬送することなく第1反転経路20及び第2反転経路21のいずれかの反転経路に送る構成とすることができる。
尚、本発明は上記において説明した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…インクジェットプリンター(記録装置)、2…記録ユニット、3…液体格納ユニット、4…スキャナー部、5…操作部、6…媒体トレイ、7…給送ローラー、8…分離ローラー対、9…手差しカバー、10…記録ヘッド、11…ノズル、12…媒体支持部材、13…第1送りローラー対、14…第2送りローラー対、15…キャリッジ、16…手差しトレイ、17…排紙トレイ、18…排紙経路、20…第1反転経路(第1経路)、21…第2反転経路(第2経路)、22…第1搬送経路、23…第2搬送経路、24…スイッチバック経路、25…延長経路、26…第3搬送経路、27…手差し経路、30…第1湾曲経路、31…第2湾曲経路、32…第1ローラー、33…第2ローラー、34…第3ローラー、35a…第1上流側従動ローラー、35b…第1下流側従動ローラー、35c…従動ローラー、36a…第2上流側従動ローラー、36b…第2下流側従動ローラー、36c…従動ローラー、38…第2従動ローラー支持部材、40…第1フラップ、41…第2フラップ、42…分岐経路、43…合流経路、P…用紙(媒体)、S1…用紙搬送経路、N1、N2、N3、N4、N5、N6…ニップ位置、T…接線

Claims (14)

  1. 媒体搬送方向に並べて配置される複数のノズルを備え、前記ノズルから媒体に液体を噴射して記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに向けて前記媒体を搬送する搬送ローラー対と、
    前記搬送ローラー対により搬送される前記媒体を、前記記録ヘッドと対向していた前記媒体の第1面を内側にして湾曲させる湾曲経路を含み、前記媒体の前記第1面の反対面である第2面が前記記録ヘッドと対向するように前記媒体を反転する経路としての第1経路及び第2経路と、を備え、
    前記第1経路の前記湾曲経路である第1湾曲経路の長さと、前記第2経路の前記湾曲経路である第2湾曲経路の長さと、の双方は、前記搬送ローラー対におけるニップ位置から、複数の前記ノズルを有するヘッド面の、前記媒体搬送方向における最も下流側の位置までの距離よりも長く、
    前記第2湾曲経路の曲率は、前記第1湾曲経路の曲率よりも大きく、
    前記第2湾曲経路の長さは、前記第1湾曲経路の長さよりも短い、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記媒体の前記第1面への記録後に前記第2面への記録を行う両面記録を実行する場合に、
    前記媒体の前記第1面に対して噴射した前記液体の量が所定の閾値未満である場合に、前記第1経路によって前記媒体を反転し、
    前記媒体の前記第1面に対して噴射した前記液体の量が前記所定の閾値以上である場合に、前記第2経路によって前記媒体を反転する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、
    前記搬送ローラー対は、前記媒体を、前記記録ヘッドによる記録領域に向かう媒体搬送方向と、前記媒体搬送方向とは逆のスイッチバック方向と、の双方に搬送可能に構成され、
    前記第1経路及び前記第2経路は、前記搬送ローラー対により前記スイッチバック方向に搬送される前記媒体が通るスイッチバック経路を含み、前記スイッチバック経路を経由して前記湾曲経路に前記媒体を送る構成である、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、
    前記搬送ローラー対により前記スイッチバック方向に搬送される前記媒体が、前記第1経路を通って前記記録領域に送られる場合の経路長は、前記第2経路を通って前記記録領域に送られる場合の経路長よりも短く設定されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置において、
    前記媒体を収容する媒体収容部と、
    前記媒体収容部から給送された前記媒体が通る第1搬送経路と、を備え、
    前記スイッチバック経路は、前記スイッチバック方向下流側において、前記第1湾曲経路と、前記第2湾曲経路に連なる延長経路と、の双方に接続され、
    前記第1経路は、前記スイッチバック経路と、前記第1湾曲経路と、前記第1湾曲経路から前記媒体を受け入れて前記記録ヘッドの記録領域まで前記媒体を送る第2搬送経路と、を含み、
    前記第2経路は、前記スイッチバック経路と、前記延長経路と、前記第2湾曲経路と、前記第2湾曲経路から前記媒体を受け入れて前記第2搬送経路に合流する第3搬送経路と、前記第2搬送経路と、を含み、
    前記第1搬送経路は、前記延長経路と交差した後、前記第1経路に合流する、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記第1湾曲経路は、湾曲の内側の経路面を形成する第1ローラーと、前記第1湾曲経路の前記媒体搬送方向上流側端部において前記第1ローラーとの間で前記媒体をニップする第1上流側従動ローラーと、前記第1湾曲経路の前記媒体搬送方向下流側端部において前記第1ローラーとの間で前記媒体をニップする第1下流側従動ローラーと、を備え、
    前記第2湾曲経路は、湾曲の内側の経路面を形成する第2ローラーと、前記第2湾曲経路の前記媒体搬送方向上流側端部において前記第2ローラーとの間で前記媒体をニップする第2上流側従動ローラーと、前記第2湾曲経路の前記媒体搬送方向下流側端部において前記第2ローラーとの間で前記媒体をニップする第2下流側従動ローラーと、を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載の記録装置において、
    前記第1ローラーに対して前記媒体方向下流側に配置され、反転後の前記媒体を前記記録ヘッド側に向けて送る、前記第1ローラーと同径の第3ローラーを備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記第1経路及び前記第2経路は、前記媒体が前記第2面側を内側にして巻くカール癖が付く経路を含まずに構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 媒体搬送方向に並べて配置される複数のノズルを備え、前記ノズルから媒体に液体を噴射して記録を行う記録ヘッドと、
    前記媒体搬送方向において前記記録ヘッドの上流側に設けられ、前記媒体を前記記録ヘッドによる記録領域に搬送する第1送りローラー対と、
    前記媒体搬送方向において前記記録ヘッドの下流側に設けられ、前記媒体を下流側に搬送する第2送りローラー対と、
    前記記録ヘッドと対向していた前記媒体の第1面を内側にして湾曲させる湾曲経路を含み、前記媒体の前記第1面の反対面である第2面が前記記録ヘッドと対向するように前記媒体を反転する経路としての第1経路及び第2経路と、を備え、
    前記第1経路の前記湾曲経路である第1湾曲経路の経路長と、前記第2経路の前記湾曲経路である第2湾曲経路の経路長と、の双方は、前記第1送りローラー対と前記第2送りローラー対との間に設定された浮き抑制領域の経路長よりも長く、
    前記第2湾曲経路の曲率は、前記第1湾曲経路の曲率よりも大きく、
    前記第2湾曲経路の長さは、前記第1湾曲経路の長さよりも短い、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項9に記載の記録装置において、
    前記浮き抑制領域は、前記第1送りローラー対における前記媒体のニップ位置から、複数の前記ノズルのうち前記媒体搬送方向において最も下流側に位置する前記ノズルまでの範囲に設定されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 請求項9に記載の記録装置において、
    前記浮き抑制領域は、前記第1送りローラー対における前記媒体のニップ位置から、前記第2送りローラー対における前記媒体のニップ位置までの範囲に設定されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  12. 請求項9に記載の記録装置において、
    前記第2送りローラー対を構成し、前記媒体において前記記録ヘッドにより記録が行われる面と接して従動回転する第2従動ローラーと、
    前記第2従動ローラーを支持する第2従動ローラー支持部材と、を備え、
    前記浮き抑制領域は、前記第1送りローラー対における前記媒体のニップ位置から、前記第2従動ローラー支持部材の、前記媒体搬送方向における最も上流側の位置までの範囲に設定されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  13. 請求項9に記載の記録装置において、
    前記記録ヘッドと対向配置され、前記媒体を支持する媒体支持部材を備え、
    前記第1送りローラー対は、前記媒体をニップするニップ位置における接線が、前記媒体支持部材と交差する構成を備え、
    前記浮き抑制領域は、前記接線が前記媒体支持部材と交差する位置から、複数の前記ノズルのうち前記媒体搬送方向において最も下流側に位置する前記ノズルまでの範囲に設定されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  14. 請求項9に記載の記録装置において、
    前記第2送りローラー対を構成し、前記媒体において前記記録ヘッドにより記録が行われる面と接して従動回転する第2従動ローラーと、
    前記第2従動ローラーを支持する第2従動ローラー支持部材と、
    前記記録ヘッドと対向配置され、前記媒体を支持する媒体支持部材と、を備え、
    前記第1送りローラー対は、前記媒体をニップするニップ位置における接線が、前記媒体支持部材と交差する構成を備え、
    前記浮き抑制領域は、前記接線が前記媒体支持部材と交差する位置から、前記第2従動ローラー支持部材の、前記媒体搬送方向における最も上流側の位置までの範囲に設定されている、
    ことを特徴とする記録装置。
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