JP2012240778A - カール矯正装置及び画像形成装置 - Google Patents

カール矯正装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012240778A
JP2012240778A JP2011111273A JP2011111273A JP2012240778A JP 2012240778 A JP2012240778 A JP 2012240778A JP 2011111273 A JP2011111273 A JP 2011111273A JP 2011111273 A JP2011111273 A JP 2011111273A JP 2012240778 A JP2012240778 A JP 2012240778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
correction
recording paper
curl
downstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011111273A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Mezaki
目▲崎▼大輔
Satoshi Kitaoka
北岡聡
Naoaki Tsuda
津田直明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2011111273A priority Critical patent/JP2012240778A/ja
Publication of JP2012240778A publication Critical patent/JP2012240778A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Abstract

【課題】記録紙の大きさに応じて適切にデカールをし、記録紙の搬送力を容易に確保することができるカール矯正装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像が記録された記録紙を搬送する搬送ローラ31と、該搬送ローラの周面に当接する上流矯正ローラ32と下流矯正ローラ33を有するデカーラユニット30を設け、デカーラユニット30は2本の矯正ローラ中、記録紙搬送方向下流側の下流矯正ローラ33が、搬送ローラ31の回転軸を中心として公転可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像が記録された記録紙に生じたカールを矯正するカール矯正装置及び画像形成装置に関するものである。
画像を形成して記録紙に記録する画像形成装置として、電子写真方式やインクジェット方式のものが良く知られている。電子写真方式では、定着部において記録紙に対する加熱側と加圧側の温度差によりカールが発生することがあり、またインクジェット方式ではベタ画像など記録紙にインクを多く吐出して印刷した場合、カールが発生してしまう。
発生したカールを低減させるべく画像形成装置には、記録紙を機外に排紙するに先立ち、カール矯正装置によってカールを矯正している。かかるカール矯正装置としては、図9に示すように、搬送ローラ101の周面に二本の矯正ローラ102と103が当接させている構成で、記録紙Pをカール方向と逆方向に屈曲させてデカールをしている。デカール効果に最も影響を及ぼす因子は、ローラ101のローラ径である。ローラ101のローラ径が小さい、つまり搬送経路の曲率が大きいとデカール効果が大きくなる。しかし、図9に示す従来のカール矯正装置は、記録紙を逆カール方向に屈曲させつつ搬送するため、厚紙などをコシの強い記録紙Pでは、搬送抵抗力が非常に大きく、搬送が困難となる。そのため、記録紙の厚さに応じたカール矯正装置が提案されている。特許文献1では、上側に二本の駆動ローラ、下側に一本の従動ローラが接していて、下側の従動ローラが、記録紙の搬送力を受けて、上流側の駆動ローラと離間する構成となっている。この方式は下カールではなく、上カールがデカールされる。図10は、この方式で厚紙の下カールをデカールする場合の図である。従動ローラ201が下流の駆動ローラ202の回転軸211を中心に回転可能であり、従動ローラ201は上流の駆動ローラ203に対して、接離可能となっている。そのため、従動ローラ201が、上流の駆動ローラ203に対して、適切なニップを形成するため、記録紙Pが厚紙でも、カールを助長する記録紙ターン形状を形成せずに、搬送力の低減を防止して搬送性を維持している。この方式では、従動ローラ201が上流の駆動203に対して離間してしまうため、記録紙が従動ローラ201の曲率に沿って屈曲しながら搬送されにくくなり、デカール量が小さくなってしまう。電子写真方式の画像形成装置では比較的形成されるカールが小さいので、この方法で十分なデカール量を確保できるが、デカール量の大きい高速インクジェットの場合、この方法では所望するデカール量を得ることが難しい。
また、特許文献2では上側に駆動ローラに、下側に二本の従動ローラが接していて、記録紙Pの厚さに応じて、下側の二本の従動ローラが駆動ローラと離間する構成となっている。図11は、この方式で厚紙をデカールする場合の図である。従動ローラ302と303はある回転軸311を中心に回転可能であり、従動ローラ302と303は駆動ローラ301に対して、接離可能となっている。この構成では、厚紙でも従動ローラ302と303の当接圧を大きくすることなく、厚紙でもデカールをさせながら、厚紙を搬送することができる。この方式でも、駆動ローラ301に対して、従動ローラ302と303が離間してしまうため、記録紙Pが駆動ローラ301の曲率に沿って屈曲しながら搬送されにくく、デカール量が小さくなってしまう。
上述したように、前記従来技術では、紙の厚さに応じて安定した搬送性とデカール量を調整しているが、インクジェットのようなカール量が大きい場合は、十分なデカール量を確保することができない。さらに、インクジェットは、インクの吐出量によってカールの変動が大きく、インクの付着量に応じたデカール量の調整も必要になってくる。しかし、前記従来技術では、インクの付着量に応じたデカール量を調整することができないという問題があった。
本発明は、上記した従来の問題を解消し、記録紙の大きさに応じて適切にデカールをし、記録紙の搬送力を容易に確保することができるカール矯正装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明は、画像が記録された記録紙を搬送する搬送ローラと、該搬送ローラの周面に当接する2本の矯正ローラとを有するカール矯正装置において、前記2本の矯正ローラ中、記録紙搬送方向下流側の下流矯正ローラが、前記搬送ローラの回転軸を中心として公転可能であることを特徴とするカール矯正装置を提案する。
本発明によれば、搬送ローラの周面に当接する2本の矯正ローラ中、記録紙搬送方向下流側の下流矯正ローラが、搬送ローラの回転軸を中心として公転可能であるので、大きなカールのデカールを可能とするとともに、記録紙の大きさに応じて適切にデカールをすることができ、記録紙の搬送力を容易に確保することができる。
本発明に係るカール矯正装置を備える画像形成装置を示す概略構成図である。 そのカール矯正装置の構成を示す側面説明図である。 カール矯正装置の構成を示す平面説明図である。 カール矯正装置の最小デカール位置を示す説明図である。 カール矯正装置の最大デカール位置を示す説明図である。 本発明の他の実施形態を示す側面説明図である。 搬送ローラの他の例を示す斜視図である。 本発明の制御例を示すフローチャートである。 従来のカール矯正装置を示す説明図である。 従来の他のカール矯正装置を示す説明図である。 従来のさらに他のカール矯正装置を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置としてインクジェット方式のプリンタを示す概略構成図である。
図1において、装置本体下部に配置された給紙トレイ1に積載された記録紙Pは、給紙コロ2によって搬送経路に搬送される。搬送経路に搬送された記録紙Pは、記録紙厚検知センサ3によって、記録紙厚を検知される。記録紙厚を検知された記録紙Pは、前処理ユニット4に搬送され、前処理ユニット4ではスクイズローラ5によって掬い上げられた前処理液がスクイズローラ5から塗布ローラ6に微量塗布される。記録紙Pは、加圧ローラ7によって前処理液が微量塗布された塗布ローラ6に押しけられることで前処理液を微量塗布される。このように前処理液が塗布された記録紙Pはインクを吐出して画像を形成した場合、2色重ね部分等の色境界でのにじみ(ブリーディング)や文字や細線の印字周辺部ににじみ(フェザリング)が改善される。
前処理ユニット4を通過した記録紙Pは、レジストローラ対8を経由して、ベルト搬送ユニット9へ搬送される。ベルト搬送ユニット9は、所定のタイミングにて駆動される駆動ローラ10とテンションローラ11と搬送ベルト12によって構成されている。搬送ベルト12は、無端状ベルトとなっている。ベルト搬送ユニット9による記録紙Pの保持は、静電吸着、空気吸引による吸着等による手段や、その他の公知の手段を用いることができる。記録紙Pは、ベルト搬送ユニット9に搬送されて、記録ヘッドユニット13下を通過して、画像が形成される。記録ヘッドユニット13は、液滴を吐出する複数のノズル(図示せず)を記録紙幅相当分の長さに配列したノズル列を有するライン型液体吐出ヘッドから構成されている。記録ヘッドユニット13は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の記録ヘッド13y、13m、13c、13kを備えている。なお、シリアル型画像形成装置として記録ヘッドをキャリッジに搭載する構成とすることもできる。また、記録ヘッド13y、13m、13c、13kの性能を維持回復するため、維持回復ユニット14が備えられている。維持回復ユニット14は各色の維持回復機構、14y、14m、14c、14kを備えている。一定時間に装置が使用されなかった場合、ガイド板15が上昇し、記録ヘッドユニット13は維持回復ユニット14へ移動し、記録ヘッドユニット13は性能を維持回復される。記録ヘッドユニット13には、環境検知センサ15が設けられ、該環境検知センサ15によって装置内の温度・湿度情報が取得される。
本実施形態のインクジェット方式のプリンタでは、維持回復ユニット14の記録紙搬送方向下流側にデカーラユニット30として構成されるカール矯正装置が配置されている。また、記録ヘッドユニット13で画像を形成した記録紙P上には未乾燥インクが付着しており、この未乾燥インクを乾燥するために、デカーラユニット30までの間に、ヒータや温風などの乾燥機構(図示せず)を設けることもできる。
デカーラユニット30を通過した記録紙Pは、そのまま排紙の場合、分離爪16によって、搬送経路17を経て、そのまま排紙ローラ対18へ搬送されて排紙される。反転排紙もしくは裏面を印字する場合は、分離爪16から、搬送経路19を通過し、分離爪20を経て、たたきコロ21へ送られる。たたきコロ21に送られた記録紙Pは、たたきコロ21によって、逆向きに搬送され、分離爪20を経て、両面反転ローラ23に送られる。そのまま反転排紙の際は、両面反転ローラ22は反時計回りに回転して、記録紙Pは搬送経路24を通過して、排紙ローラ対18へ送られて排紙される。裏面を印字する際には、両面反転ローラ23は時計周りに回転して、搬送経路25を通過して、前処理ユニット4へ送られる。
上記デカーラユニット30は、図2に示すように、搬送ローラ31と該搬送ローラ31に当接される上流矯正ローラ32及び下流矯正ローラ33とを有している。画像形成によって下カールした記録紙Pは、搬送ローラ31と上流矯正ローラ32とに挟持され、さらに搬送ローラ31と下流矯正ローラ33とに挟持されることで、搬送ローラ31の周面に沿って逆カール方向に屈曲されながら搬送されることによりデカールされる。なお、本実施形態のデカールユニット30は図3に示すように、搬送ローラ31は円筒状のローラであるが、上流矯正ローラ32及び下流矯正ローラ33は互いに近い方が、搬送抵抗が小さく、厚紙も通しやすくなるので、互いに触れ合わないようなコロで形成されている。なお、上流矯正ローラ32及び下流矯正ローラ33のコロ部分は弾性部材から構成されているものが好ましい。
上記搬送ローラ31は、下流矯正ローラ33と上流矯正ローラ32より小径のローラを用いることが好ましい。搬送ローラ31に大径のローラを用いると、矯正できるデカール量が小さくなってしまう。そして大きなデカール量を得るために、上流矯正ローラ32と下流矯正ローラ33を大きく離さなくてはならなくなり、上流矯正ローラ32と搬送ローラ31のニップ間から下流矯正ローラ33と搬送ローラ31のニップ間への記録紙の搬送が非常に困難になる。搬送ローラ31が小径ローラであれば、元々のデカール量が大きく、デカール量を増加させようとしても、上流矯正ローラ32と下流矯正ローラ33を大きく離さなくてすみ、搬送性が安定する。
ところで、記録紙Pに形成されるカールの大きさは設置環境(温度と湿度)、記録紙の紙厚、インク付着量によってよって変化し、一定ではない。すなわち、カール量は低温で低湿で、紙厚が薄く、多量のインクを付着されるベタ画像であるとき、大きくなるため、デカーラユニット30が矯正するデカール量もカール量に応じて可変させる必要がある。
そこで、本実施形態のデカーラユニット30は搬送ローラ31と上流矯正ローラ32とが位置固定のローラで構成されているとともに、両ローラのニップの接線がデカーラユニット30に搬送されてくる記録紙Pの搬送方向と略同一方向に設定されている。したがって、デカーラユニット30は搬送ローラ31のニップには例え記録紙が厚紙であっても挟持し易く、搬送不良の発生を抑えている。
搬送ローラ31と下流矯正ローラ33は、図3に示すように軸の両側にて連結部材26を介して繋がっている。すなわち、搬送ローラ31と下流矯正ローラ33の回転軸が連結部材26に軸支されている。そして、連結部材26の下流矯正ローラ33側端部はステッピングモータ28によって回転される回転調整部材27上に当接されている。したがって、図2の実線で示す状態においてステッピングモータ28の駆動によって回転調整部材27が反時計方向に回動されると、下流矯正ローラ33は点線で示すように、連結部材26を介して搬送ローラ31の回転軸31aを中心として時計方向に回動される。かかる構成により下流矯正ローラ33は搬送ローラ31の回転軸31aを中心に該ローラ31と周面を接したまま回動することができる。すなわち、搬送ローラ31と下流矯正ローラ33のニップ位置を自由に変更することができる。
このように構成されたデカーラユニット30は、搬送ローラ31と上流矯正ローラ32が位置固定で、両ローラのニップの接線がデカーラユニット30に搬送されてくる記録紙Pの搬送方向と略同一方向に設定されている。どんな記録紙であっても略確実に挟持搬送することができるとともに、搬送ローラ31の径を小さくしてデカール量を多く取ることができる。他方、下流矯正ローラ33は搬送ローラ31に対してニップ位置を任意に変えられるのでデカーラユニット30のデカール量を適宜設定することができる。すなわち、下流矯正ローラ33を作動して設置位置を選択することにより、図4に示す最小デカール量の位置と図5に示す最大デカール量の位置との間においてデカール量に合わせて設置位置を決められる。ここでいう図4に示す位置では上流矯正ローラ32と下流矯正ローラ33とが最も近づけたデカール量を最も小さくした状態であり、下流矯正ローラ33が上流矯正ローラ32の回転軸32aに僅かに離れた状態にある。したがって、状態であり、搬送抵抗も非常に小さく、安定して記録紙Pを搬送することができる。また、図5に示す位置では下流矯正ローラ33が上流矯正ローラ32に最も遠い状態であり、下流矯正ローラ33の中心が搬送ローラ31と上流矯正ローラ32の第三のローラからなるニップの接線より僅かに下側となる状態でデカーラユニット30による記録紙Pを屈曲させる経路が最長となり、デカール量を最も大きくした状態である。
ところで、インクの付着でカールが発生し易いインクジェット方式の画像形成装置であっても、印字画像によっては殆んどインクが付着されず、したがって記録紙がカールしない場合がある。このようなカールのない記録紙Pがデカーラユニット30を通過した場合、逆カール方向にクセ付けされて逆カールをしてしまう。そこで、本実施形態のデカーラユニット30は図6に示すように、下流矯正ローラ33の全体が搬送経路より上方の退避位置に移動する。退避位置の下流矯正ローラ33は搬送ローラ31とのニップを記録紙Pが通過することがなく、デカーラユニット30は搬送ローラ31と上流矯正ローラ32による搬送ローラユニットとなる。したがって、記録紙Pはデカールされずにデカーラユニット30を通過する。
また、図6の実施形態では搬送ローラ31に図7に明示するような周面に多数の針部を備えた拍車ローラを用いている。搬送ローラ31は、記録紙とインク付着面に当接するので、図示するような拍車ローラを用いることで印字面との接触面積が小さくなり、搬送ローラ31へのインクの付着量が減る。したがって、搬送ローラ31に付着したインクが記録紙に再転写する等の問題を抑えることができる。なお、搬送ローラ31は拍車ローラでなくとも周面にガラスビーズ等の微粒子をコーティングするか、ローレット加工して印字面との接触面積を小さくしても良い。また、搬送ローラ31は未乾燥インクが付着しにくくするため、周面に撥水コーティングを施すことがより好ましい。
さらにまた、搬送ローラ31にインクが付着して再転写する等の問題を抑えるため、図6に示すように、搬送ローラ31に当接するクリーニング部材としてのクリーニングローラ34を設けても良い。クリーニング部材はクリーニングローラに限らず、クリーニングブレード、クリーニングブラシなどであっても良い。このクリーニングローラ34は、位置固定で配置してもよいが、本例では移動手段を介して搬送ローラ31に接離する方向に移動可能とし、適宜タイミング、例えば通紙毎に搬送ローラ31に接し、クリーニングするように構成している。さらに、クリーニングローラ34が搬送ローラ31に接する位置では下流矯正ローラ33を上記した退避位置に移動すると、下流矯正ローラ33のクリーニングも同時に行うことができる。さらにまた、位置固定で配置している上流矯正ローラ32も下流矯正ローラ33と同様に、かつ下流矯正ローラ33と対称に移動できるように構成し、クリーニングロー34に接するようにしても良い。
図8は、デカーラユニット30によるデカール方法を示すフローチャートである。
本実施形態の画像形成装置は、画像形成を終えた記録紙に生ずるカールの大きさを検知して大きさに適したデカール作業を行うものである。そのため、下流矯正ローラ33のホームポジションを設定し、カールの大きさによって該ホームポジションからの下流矯正ローラ33の位置を決定するように構成するものである。
本例では図6に示す退避位置をホームポジションとし、図5に示すデカール時における下流矯正ローラ33が上流矯正ローラ32に最も遠い位置をデカール最大位置、図4に示すデカール時における下流矯正ローラ33が上流矯正ローラ32に最も近い位置をデカール最小位置、そして図示していないがデカール最大位置とデカール最小位置の間に、デカール大位置、デカール中位置、デカール小位置の3つの位置を設定している。すなわち、下流矯正ローラ33の位置を、デカール最大位置、デカール大位置、デカール中位置、デカール小位置、デカール最小位置の5つの位置に設定している。
ところで、記録紙に形成されるカール量は気温・湿度の環境、記録紙の厚み、インク付着量によって変化し、低温で低湿で、紙厚が薄く、多量のインクを付着されるベタ画像であるとカールが大きくなる。
そこで、図8の制御フローではこれら3つのファクターから最大カール量Cmaxを算出する(ステップ1)。そして、最大カール量Cmaxのレベルを大きい順にC4、C3、C2、C1、C0の5段階に分け、算出した最大カール量CmaxがレベルC4より大きいか否かを判断し(ステップ2)、大きいければ下流矯正ローラ33を、ステッピングモータ28を作動してホームポジションから回転調整部材27を介して図5に示すデカール最大位置に移動して記録紙を通過する。なお、通過後の下流矯正ローラ33はホームポジションに戻される。
また、最大カール量CmaxがレベルC4より小さいときは、算出した最大カール量CmaxがレベルC3より大きいか否かを判断する(ステップ3)。最大カール量CmaxがレベルC3より大きいければ下流矯正ローラ33をデカール大位置に移動し、記録紙を通過する。
最大カール量CmaxがレベルC3より小さいときは、算出した最大カール量CmaxがレベルC2より大きいか否かを判断する(ステップ4)。最大カール量CmaxがレベルC2より大きいければ下流矯正ローラ33をデカール中位置に移動し、記録紙を通過する。
最大カール量CmaxがレベルC2より小さいときは、算出した最大カール量CmaxがレベルC1より大きいか否かを判断する(ステップ5)。最大カール量CmaxがレベルC1より大きいければ下流矯正ローラ33をデカール小位置に移動し、記録紙を通過する。
最大カール量CmaxがレベルC1より小さいときは、算出した最大カール量Cmaxが0とレベルC1の間かがを判断する(ステップ6)。最大カール量Cmaxが0とレベルC1の間であれば下流矯正ローラ33を図4に示すデカール最小位置に移動し、記録紙を通過する。
最大カール量がC0ときは、記録紙をデカーラユニット通過させると、逆カールさせかねないので、下流矯正ローラ33の全体が搬送経路より上方の退避位置に移動する。退避位置の下流矯正ローラ33は搬送ローラ31とのニップを記録紙Pが通過することがなく、デカーラユニット30は搬送ローラ31と上流矯正ローラ32による搬送ローラユニットとなる。したがって、記録紙Pはデカールされずにデカーラユニット30を通過するので、逆カールの発生を防ぐことができる。
かかる制御では最大カール量Cmaxのレベルを5段階に分けたが、段階数は任意に設定することがで、その場合設定した段階数に応じて下流矯正ローラ33の移動位置を決めればよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、各種改変することができる。
例えば、上記実施形態では搬送ローラ31と両矯正ローラ32、33を互いに当接させているが、搬送ローラ31に対する両矯正ローラ32、33は当接させずに僅かなギャップ設けてよい。ギャップを設けることによって、搬送ローラ31に付着したインクが下流矯正ローラ33と上流矯正ローラ32に付着しなくなるので、記録紙裏面汚れを防ぐことができる。しかも、僅かなギャップでならば、デカール効果の後退も殆んど見られずに済む。
また、上記実施の形態では画像形成装置としてインクジェット方式のプリンタで説明したが、他の方式、例えば電子写真方式のものでもよく、さらにはプリンタのみに限られず、複写機、ファクシミリ、これらの機能を複数有する複合機等にも適用することができるが、本発明は大きなカールが生じやすい機器に最も適しているといえる。
26 連結部材
27 回転調整部材
28 ステッピングモータ
30 デカーラユニット
31 搬送ローラ
32 上流矯正ローラ
33 下流矯正ローラ
34 クリーニングローラ
特開2009−214975号公報 特開2009−132522号公報

Claims (6)

  1. 画像が記録された記録紙を搬送する搬送ローラと、該搬送ローラの周面に当接する2本の矯正ローラとを有するカール矯正装置において、
    前記2本の矯正ローラ中、記録紙搬送方向下流側の下流矯正ローラが、前記搬送ローラの回転軸を中心として公転可能であることを特徴とするカール矯正装置。
  2. 請求項1に記載のカール矯正装置において、前記2本の矯正ローラ中、上流矯正ローラは位置固定であり、該上流矯正ローラにおける前記搬送ローラとの接点の接線方向が当該装置に搬送される記録紙搬送方向に略同一の方向であることを特徴とするカール矯正装置。
  3. 請求項1または2に記載のカール矯正装置において、前記下流矯正ローラは前記上流矯正ローラにおける前記搬送ローラとの接点の接線よりも前記搬送ローラ側となる位置まで移動可能であることを特徴とするカール矯正装置。
  4. 請求項1ないし3の何れかに記載のカール矯正装置において、前記搬送ローラに周面に多数の針を有する拍車を用いることを特徴とするカール矯正装置。
  5. 請求項1ないし4の何れかに記載のカール矯正装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、記録紙にインクを吐出して画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
JP2011111273A 2011-05-18 2011-05-18 カール矯正装置及び画像形成装置 Withdrawn JP2012240778A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011111273A JP2012240778A (ja) 2011-05-18 2011-05-18 カール矯正装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011111273A JP2012240778A (ja) 2011-05-18 2011-05-18 カール矯正装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012240778A true JP2012240778A (ja) 2012-12-10

Family

ID=47462879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011111273A Withdrawn JP2012240778A (ja) 2011-05-18 2011-05-18 カール矯正装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012240778A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016043994A (ja) * 2014-08-19 2016-04-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 記録媒体のカール除去装置及びそれを備えた画像形成装置
US10766050B2 (en) 2018-03-16 2020-09-08 Ricoh Company, Ltd. Coating apparatus and image forming system
JP2020146959A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 株式会社リコー 印刷装置
US20210214178A1 (en) * 2020-01-15 2021-07-15 Takashi Seto Conveying device, liquid applying apparatus, image forming apparatus, and post-processing apparatus

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016043994A (ja) * 2014-08-19 2016-04-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 記録媒体のカール除去装置及びそれを備えた画像形成装置
US10766050B2 (en) 2018-03-16 2020-09-08 Ricoh Company, Ltd. Coating apparatus and image forming system
JP2020146959A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 株式会社リコー 印刷装置
JP7172764B2 (ja) 2019-03-14 2022-11-16 株式会社リコー 印刷装置
US20210214178A1 (en) * 2020-01-15 2021-07-15 Takashi Seto Conveying device, liquid applying apparatus, image forming apparatus, and post-processing apparatus
US11691835B2 (en) * 2020-01-15 2023-07-04 Ricoh Company, Ltd. Conveying device, liquid applying apparatus, image forming apparatus, and post-processing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8577270B2 (en) Fusing device and image forming apparatus including the same
US9604470B2 (en) Sheet decurling device and ink-jet type image forming apparatus including this
JP5605140B2 (ja) 画像形成装置
US20030063175A1 (en) Image forming apparatus
US9039163B2 (en) Medium conveyance apparatus and image forming apparatus
JP2012240778A (ja) カール矯正装置及び画像形成装置
US8998196B2 (en) Image forming apparatus
JP5048413B2 (ja) 画像形成装置
JP5617664B2 (ja) 記録媒体搬送装置及び画像形成装置
JP2019055570A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2019116033A (ja) インクジェット記録装置
US8794756B2 (en) Printing apparatus
US8783851B2 (en) Printing apparatus and sheet drying device
JP6708811B2 (ja) 液体吐出装置及び画像形成装置
JP6638611B2 (ja) デカール装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2010052888A (ja) 印刷装置
JP2010215376A (ja) 画像形成装置
JP2014015283A (ja) カール矯正装置及び画像形成装置
US11940744B2 (en) Transfer device and image forming apparatus for switching a transfer roller between pressed and separated states
JP2014234258A (ja) 画像形成装置
JP2019116029A (ja) インクジェット記録装置
JP6638625B2 (ja) デカール装置及びそれを備えた画像形成装置
JP6081891B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2010052258A (ja) 印刷装置
JP2003095507A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140805