JP2014015283A - カール矯正装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体に発生するカールを従来構成に比べて広く除去することができるカール除去装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るカール矯正装置100は、駆動ローラ139,140,141と従動ローラ130,134,138からなり記録媒体搬送方向に少なくとも3つ並んで配置され、記録媒体Pを搬送する搬送ローラユニットD1、D2、D3と、隣接する搬送ローラユニットD1、D2及びD2、D3の間においてそれぞれ記録媒体に付勢可能な矯正部材133,137を備え、矯正部材133,137が、記録媒体が隣接する搬送ローラユニット間に跨った時点において記録媒体に付勢され、同記録媒体が一方の搬送ローラユニットを離れると記録媒体への付勢が解除されるように動作することを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート状の記録媒体のカールを矯正するカール矯正装置と、これを備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置には、水性インクを用いたインクジェット式やトナーを用いた電子写真方式がある。これら画像形成装置では、記録媒体となる用紙にカールが発生することがある。用紙のカール要因としては、搬送ローラの挟持によるものの他に、用紙内水分の偏在によるものがある。特にインクジェット式の画像形成装置の場合、用紙にインクが塗布されるとインクの水分を吸収した紙の表面が膨張し、紙端が裏面方向へ向くようにカールする。特にライン状にヘッドを並べたラインエンジンを画像記録部とする場合では、高速に用紙上にインクが吐出する形になり単位時間当たりに用紙が吸収する水分が多くなり、カールはより急速に大きくなる傾向となる。またインク付着量が多くなるに従いカール量も増える。記録後に用紙がカールすると、その後の紙搬送に影響を与える。これは紙端が持ち上がることで紙がまくれ上がってしまい、紙ジャムを発生したり、フィニッシャーなどで行う後処理工程も正常に処理できなくなることがある。
これらのカールを抑制するために、搬送ローラ間において搬送中の用紙にコロを押付け、屈曲させる形にしてデカールする方法がある。また、特許文献1には、搬送ローラ間において搬送中の用紙に揺動自在なコロを押付け、屈曲させるようにした構成が記載されている。
従来のカールを抑制方法のように、搬送ローラ間において搬送中の用紙にコロを押付ける構成では、図8に示すように用紙先端についてコロから下流側搬送ローラ間をデカールすることができず、用紙後端についてはコロから上流側搬送ローラ間にデカール効果を与えることができない。その結果、図9に示すように、用紙の先端側と後端側に広くデカール効果を与えられない領域が生じてしまい、カール低減効果が著しく低下してしまう。また通常の場合、搬送方向に生じるカールを低減する効果はあるものの、搬送方向と直角方向に生じるカールに対しては効果がかなり小さい。例えばY目の用紙を縦方向に搬送する場合、生じるカールは搬送と直角方向になり、横方向に搬送する場合よりもカールがより大きくなるデータもある。
特許文献1においては、搬送ローラ間において搬送中の用紙に揺動自在なコロを押付け、屈曲させてはいるが、特許文献1の目的はスキュー補正であり、用紙の送り方向に対して生じる傾きを補正することが課題となっている。
本発明は、記録媒体に発生するカールを従来構成に比べて広く除去することができるカール除去装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを、その目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る、搬送される記録媒体のカールを矯正するカール矯正装置は、駆動ローラと従動ローラからなり記録媒体搬送方向に少なくとも3つ並んで配置され、記録媒体を搬送する搬送ローラユニットと、隣接する搬送ローラユニットの間においてそれぞれ記録媒体に付勢可能に矯正部材を備え、矯正部材は、記録媒体が隣接する搬送ローラユニット間に跨った時点において記録媒体に付勢され、同記録媒体が一方の搬送ローラユニットを離れると記録媒体への付勢が解除されるように動作することを特徴としている。
本発明によれば、駆動ローラと従動ローラからなり記録媒体搬送方向に少なくとも3つ並んで配置され記録媒体を搬送する搬送ローラユニット間においてそれぞれ記録媒体に付勢可能に矯正部材を備え、矯正部材が、記録媒体が隣接する搬送ローラユニット間に跨った時点において記録媒体に付勢され、同記録媒体が一方の搬送ローラユニットを離れると記録媒体への付勢が解除されるように動作するので、複数の搬送ローラユニットの間においてそれぞれ矯正部材が記録媒体に接触することにより記録媒体にテンションが与えられ、記録媒体に発生するカールを従来構成に比べて広く除去することができる。
本発明に係るカール矯正装置と、それを備えた画像形成装置の概略構成図。 本発明に係るカール矯正装置の第1の実施形態を示すもので、(a)は記録媒体が第2ローラ対に到達した状態を示す図、(b)はカール矯正装置が備える第1の矯正ローラの作動状態を示す図、(c)はカール矯正装置が備える第2の矯正ローラの作動状態を示す図。 本発明に係るカール矯正装置の第2の実施形態を示すもので、(a)は記録媒体が第2ローラ対に到達した状態を示す図、(b)はカール矯正装置が備える矯正ローラの第1の作動状態を示す図、(c)は矯正ローラの第2の作動状態作を示す図。 第2の実施形態に係るカール矯正装置の構成を示す平面視図。 矯正部材の揺動機構の構成を示す平面視図。 矯正部材の揺動機構の構成を示す側面視図。 本発明に係るカール矯正装置の第3の実施形態を示すもので、(a)は記録媒体が第2ローラ対に到達した状態を示す図、(b)はカール矯正装置が備える矯正ローラの第1の作動状態を示す図、(c)は矯正ローラの第2の作動状態作を示す図。 従来のカール矯正装置による用紙に対するデカール効果が発生しないことを説明する模式図。 従来のカール矯正装置によるデカール効果が発生しない用紙上の領域を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に解説する。
図1は、カール矯正装置の第1の実施形態と、それを備えた画像形成装置の概略構成図である。なお、以下に、カール矯正装置の別な実施形態も説明するが、搭載する画像形成装置の形態としては図1のものと同様とする。また、第1の実施形態と同一の構成部材には第1の実施形態と同一の符号を付し、重複説明は省略する。
図1に示す画像形成装置1は、記録媒体となる用紙Pを搬送する搬送ベルトユニット101と、用紙Pにインクの液滴を吐出して画像を形成する画像記録部としての記録ヘッドユニット102と、用紙Pを収容する給紙トレイユニット103と、カール矯正装置100を備えている。
給紙トレイ103に収納された用紙Pは、搬送を解除する実線図示位置と搬送を行う破線位置の間で揺動可能なピックアップローラ115により給紙トレイ103から送り出される。送り出された用紙Pはピックアップローラ115の下流に配置された給紙ローラ116aと分離ローラ116bで構成された給紙部120に搬送され、この給紙部120で一枚に分離される。分離された用紙Pは、搬送経路121を経由して中間搬送ローラ対124へと搬送され、中間搬送ローラ対124により、搬送経路122から搬送経路123を経由して、搬送ベルトユニット101まで搬送される。搬送ベルトユニット101は、搬送ローラ117とテンションローラ118に巻き掛けられて所定のタイミングにて駆動される無端状の搬送ベルト119と、保持手段を備えている。
記録ヘッドユニット102は、液滴を吐出する複数のノズルを用紙幅相当分の長さに用紙幅方向に配列したノズル列を有するライン型液体吐出ヘッドを有し、それぞれイエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の各色のインク滴を吐出する記録ヘッド102y、102m、102c、102kを備えている。なお、シリアル型画像形成装置として、記録ヘッドをキャリッジに搭載して用紙搬送方向と直交する方向に駆動して画像を形成する構成とすることもできる。
搬送ベルトユニット101へ搬送された用紙Pは、保持手段で搬送ベルト119に保持されることでベルトと一体的に移動される。そして搬送ベルト119の上方に配置された記録ヘッドユニット102の下方を通過する際に、記録ヘッドユニット102から画像に応じたインクの液滴が、吐出されて用紙面に付着することで画像が形成される。搬送ベルトユニット101における保持手段としては、例えば静電吸着、空気の吸引による吸着等を行なう構成や、その他の公知の保持手段を用いることができる。
搬送経路121には用紙Pを検知する検知手段としての用紙検知センサS1、S2が配置されている。搬送経路122には用紙Pを検知する検知手段としての用紙検知センサS3、S4が配置されている。
本形態において、記録ヘッドユニット102の搬送方向下流側には、カール矯正装置100が配置されている。カール矯正装置100は、用紙Pを搬送する、駆動ローラ140と従動ローラ130、駆動ローラ141と従動ローラ134、駆動ローラ139と従動ローラ138の3組の搬送ローラユニットD1、D2、D3を備えている(搬送方向上流側からD1、D2、D3とする)。駆動ローラ140、141、139は共通の駆動モータ145とベルトとプーリなどの動力伝達手段を介して連結されていて、同一方向に回転駆動されるように構成されている。駆動ローラのうち、搬送方向最下流側に位置する駆動ローラ139は、他の駆動ローラ140,141よりも早い回転速度で回転するように構成されている。
搬送ローラユニットD1と搬送ローラユニットD2の間には、矯正部材となるコロ133が、搬送ローラユニットD2と搬送ローラユニットD3の間には矯正部材となるコロ137がそれぞれ配置されている。つまり、本形態において、カール矯正装置100は、隣接する搬送ローラユニットの間においてそれぞれ用紙Pに付勢可能に矯正部材を備えている。記録ヘッドユニット102の上流側で、搬送ベルト119の上方には、用紙Pを検知する検知手段としての用紙検知センサS5が配置されている。
コロ133とコロ137は、図4に示す側板153,154などの固定部に用紙Pに対して上方から接離する方向に移動自在に回転自在に支持されている。コロ133とコロ137は、図1に示すように、それぞれ駆動手段となる電磁ソレノイド131、135によって、用紙Pを用紙カール方向と逆方向に押圧するように構成されている。電磁ソレノイド131の可動ロッドとコロ133の軸部との間には圧縮バネ132が配置され、電磁ソレノイド135の可動ロッドとコロ137の軸部との間には圧縮バネ136が配置されている。
電磁ソレノイド131,135は、カール矯正時期となると、オンして可動ロッドを突出してコロ133とコロ137をそれぞれ図中下方に押し下げて用紙Pに対して圧接する。この際、圧縮バネ132、136の機能により弾性的に圧接する。電磁ソレノイド131,135は、カール矯正時期を外れると、オフして可動ロッドを引き込み、コロ133とコロ137をそれぞれ図中下方から上方に持ち上げて用紙Pに対する圧接状態を解除する。
本形態において、コロ133は、用紙Pが隣接する搬送ローラユニットD1、D2間に跨った時点において用紙Pに付勢され、用紙Pが搬送ローラユニットD1を離れると用紙Pへの付勢が解除されるように電磁ソレノイド131によって動作される。また、コロ137は、用紙Pが隣接する搬送ローラユニットD2、D3間に跨った時点において用紙Pに付勢され、用紙Pが搬送ローラユニットD2を離れると用紙Pへの付勢が解除されるように電磁ソレノイド135によって動作される。本形態において、カール矯正時期とは、用紙Pが隣接する搬送ローラユニットD1、D2間及び搬送ローラユニットD2、D3間に跨った状態となっている時間のことを指す。ここで、用紙Pが隣接する搬送ローラユニットD1、D2間や隣接する搬送ローラユニットD2、D3間に跨った状態(カール矯正時期)となったことの判定は、用紙先端P1が用紙検知センサS5を通過した時点から所定時間経過したことで判定する。この判定は、例えば画像形成層装置1が備える制御手段200によって行われる。制御手段200は、周知の処理装置で構成されていて、各用紙検知センサS1〜S5と電磁ソレノイド131,135が接続されていて、電磁ソレノイド131,135の動作を制御する。なお、図4において符号Zは用紙P上の画像領域を示す。
このような構成のカール矯正装置100の動作について説明する。
給紙トレイ103から給紙されて搬送ベルト119で保持されて記録ヘッドユニット102で画像が形成された用紙Pは、インクの水分によって中央部が上方に膨らんだカール(記録ヘッドユニット102に向かって中央が持ち上がった下向きカール)が発生した状態で、下流側に搬送されてカール矯正装置100へと搬送される。
カール矯正装置100へ搬送された用紙Pは、図2(a)に示すように、搬送ローラユニットD1を通り、用紙先端P1が搬送ローラユニットD2に到達する。この時、図2(b)に示すように、電磁ソレノイド131がオンして作動しコロ133を押し下げると、用紙Pを押圧する形になる。用紙Pは中央が下方に押されて上向きの、くの字形に屈曲され、両端が上向きになる上向きカールするようクセ付けされることでデカールされる。用紙Pが更に搬送されて行き図2(c)に示すように、用紙後端P2が搬送ローラユニットD1から外れる位置まで来ても、そのままの状態の場合、搬送ローラユニットD3〜用紙後端P2までが全くデカールされない。そこで本形態では、電磁ソレノイド131をオフしてコロ133を上へ移動して元に戻し、同時に電磁ソレノイド135をオンして作動し、コロ137を押し下げて用紙Pを搬送ローラユニットD2とD3の間で押圧する。また、用紙後端P2が搬送ローラユニットD2から外れる位置まで搬送されると、電磁ソレノイド135をオフしてコロ137を上へ移動して元に戻す。
このようにコロ133,137を配置し、同コロ133,137を用紙Pに対して接離動作させると、デカールされない範囲が、コロ137〜搬送ローラユニットD2までの間となり、従来の構成に比べてデカールできる領域を広げることができる。
つまり、用紙Pが隣接する搬送ローラユニットD1とD2の間や搬送ローラユニットD2とD3に跨った時点において用紙Pに対してコロ133,137がそれぞれ付勢され、用紙Pが一方の搬送ローラユニットD1またはD2を離れると用紙Pへの付勢が解除されるようにコロ133,137が動作するので、複数の搬送ローラユニットD1とD2及びD2とD3の間においてそれぞれコロ133とコロ137とが用紙Pに接触することにより、用紙Pにテンションが与えられることとなり、用紙Pに発生するカールを従来構成に比べて広く除去することができる。
なお、本形態においてコロ133の位置は、駆動ローラ140と駆動ローラ141との間の中央(駆動ローラ140と駆動ローラ141の軸間ピッチの中央位置)からより駆動ローラ141に近い側に配置することが好ましく、コロ137の位置は、駆動ローラ141と駆動ローラ139との間の中央(駆動ローラ141と駆動ローラ139の軸間ピッチの中央位置)からより駆動ローラ141に近い側に配置されることが好ましい。また前述のコロ133の位置とコロ137の位置を併用することがより好ましい。このように配置することで、用紙先端P1はコロ134と駆動ローラ141が近く配置されることにより先端近傍までデカールを行うことができ、用紙後端P2はコロ137と駆動ローラ141が近く配置されることにより後端近傍までデカールを行うことができる。
図3、図4は、本発明に係るカール除去装置の第2の実施形態を示す。
本形態に係るカール除去装置100Aは、搬送ローラユニットD1、D2、D3と、矯正部材となる揺動ローラ146を備え、揺動ローラ146を搬送ローラユニットD2に揺動自在に支持し、揺動ローラ146が揺動動作することで、隣接する搬送ローラユニットD1とD2及び搬送ローラユニットD2とD3の間で用紙Pに圧接するように構成したものである。
本形態において、3つの搬送ローラユニットD1、D2、D3のうち、中間に位置する搬送ローラユニットD2は他の搬送ローラユニットD1、D3より低い位置に配置されている。すなわち、複数の搬送ローラユニットD1、D2、D3のうち、用紙搬送方向の上流側と下流側に位置する搬送ローラユニットD1とD3の間に位置する中間の搬送ローラユニットD2における駆動ローラ141と従動ローラ134とのニップ部N2は、上流側と下流側に位置する搬送ローラユニットD1、D3における、駆動ローラ140と従動ローラ130及び駆動ローラ139と従動ローラ138のニップ部N1、N3同士を結んだ直線O上に配置されないように配置している。このため、揺動ローラ146によるデカール効果に加え、搬送ローラユニット間に用紙Pが跨った際に生じる屈曲によりカール低減効果が生じ、用紙Pに発生するカールを除去する能力を向上させることができる。
本形態では、搬送ローラユニットD3の駆動ローラ139は他のユニットの駆動ローラ140,141の搬送速度よりも速く回転駆動するように構成されている。このため、表面にインクがのることで両端が下方へ変形するような下向きにカールした用紙Pが搬送ローラユニットD1→D2→D3へと搬送される時、用紙Pにテンションが加わる。このため、用紙Pの両端が上方に屈曲する上向きカール状になり、カール方向と逆向きにクセ付けされてカールと相殺され、カール量が抑制される。ただし、用紙Pが搬送ローラユニットD2から搬送ローラユニットD3に到達するまでの部分はクセ付けされない領域になってしまう。
そこで、搬送ローラユニットD2の従動ローラ134の中心と回転中心が一致するよう、連結板147に装着された揺動ローラ146を回転自在に配置し、図3(a)に示すように、用紙先端P1が搬送ローラユニットD2のニップ部N1に到達した時に、図3(b)に示すように揺動ローラ146を時計周り方向に揺動させて搬送ローラユニットD2の上流側で用紙Pに接触させ、用紙Pにテンションを与える。すると、この部分で用紙両端を上方へ屈曲させる形となり、用紙Pが搬送ローラユニットD3に到達する前からカール低減効果を与えることが可能となる。
更に搬送が進み用紙後端P2が搬送ローラユニットD1を抜けた時、図3(c)に示すように駆動ベルト157が反時計周りに反転して揺動し、搬送ローラユニットD2の上流側で用紙Pを押圧する。その後、用紙後端P2が搬送ローラユニットD2を抜けるまでカール低減効果を与えることができる。
本形態において、揺動ローラ146は、中央部を大径にして両端に行くほど小径になる太鼓形状にする、あるいは太鼓形状のローラを揺動ローラ146として用いる。このため、用紙搬送方向と直角方向となる用紙幅方向に生じるカールについても低減効果を得ることができる。
図5、図6を用いて第2の実施形態に係るカール矯正装置100Aにおける揺動ローラ146の揺動機構について説明する。
従動ローラ134の軸部134Aは、軸受け160、161で側板153、154に固定されている。軸受け160,161の外径部には、軸受け162,163が取り付けられている。軸受け162,163の外輪部には、連結板147の用紙幅方向に位置する側面の一端側に取り付けられたプーリ158,159に固定されている。一方のプーリ158には、駆動源となる駆動モータ155の出力軸に固定された駆動プーリ156との間で駆動ベルト157が巻き掛けられている。このため、駆動モータ155からの駆動力は、駆動プーリ156、駆動ベルト157を介してプーリ158に伝達される。このため、連結板147は、駆動モータ155の回転方向に応じて、従動ローラ134の軸部134Aを回転中心をとして揺動することになる。駆動モータ155の配置によっては、駆動ベルト157はプーリ159と駆動プーリ156との間に巻きかけるようにしてもよい。
揺動可能に構成された連結板147の他端には、軸受165,166が装着されている。これら軸受165,166には、揺動ローラ146の軸部146Aの両端が回転自在に支持されている。つまり、揺動ローラ146は、連結板147が従動ローラ134の軸部134Aを回転中心をとして揺動するのに応じて揺動するように構成されている。
本形態において、矯正部材となる揺動ローラ146は、自身を支持する搬送ローラユニットD2の上流側と下流側へと揺動可能であり、上流から来る用紙先端P1が揺動ローラ146を支持する搬送ローラユニットD2に突入したとき、搬送ローラユニットD2の上流側において用紙Pに付勢され、この用紙Pの用紙後端P2が搬送ローラユニットD2より上流側に配置された搬送ローラユニットD1から外れた時に、搬送ローラユニットD2より下流側へ揺動して用紙Pを圧接することになる。
図7は、本発明に係るカール除去装置の第3の実施形態を示す。
本形態に係るカール除去装置100Bは、搬送ローラユニットD2の従動ローラ134を挟んで、上流側と下流側とに、それぞれ矯正部材となる揺動ローラ152と揺動ローラ150とを従動ローラ134に揺動自在に配置したものである。揺動ローラ152と揺動ローラ150は、従動ローラ134の中心と回転中心が一致するように、従動ローラ134の回転中心に、中央部が固定された連結板151の両端に回転自在に支持されている。連結板151は、図5,図6に示した連結板147を用紙搬送方向に延長したもので、従動ローラ134を中心部に配置し、その両端に揺動ローラ150と揺動ローラ152とを回転自在に支持している。揺動機構としては、図5に示したものと同様であるので、ここではその説明を省略する。
本形態の場合、用紙Pが搬送され用紙先端P1が図7(a)に示すように、搬送ローラユニットD2に到達すると、連結板151が図7(b)に示すように時計回りに揺動して揺動ローラ152が押し下げられ、用紙Pを搬送ローラユニットD1と搬送ローラユニットD2の間で押圧する。更に用紙Pの搬送が進み、用紙後端P2が図7(c)に示すように、搬送ローラユニットユニットD1を抜けた後は、揺動ローラ152が押し上げられる一方、揺動ローラ150が揺動して押し下げられ搬送ローラユニットD2よりも下流側で用紙Pにテンションが与えられる。
このため、1つの揺動ローラ146のみが揺動する第2の実施形態と比べて揺動ローラが揺動して動く距離が短くなる。このため、ローラ移動のタイムラグが少なくなり、生産性に与える影響を少なくすることができる。すなわち1つの揺動ローラ146で、搬送ローラユニットD1とD2及び、搬送ローラユニットD2とD3の間で用紙Pを下方に押圧使用とすると、揺動ローラ146の移動時間を要してしまう。このため、その間は用紙Pを給紙することができず、単位時間当たりの給紙枚数(用紙搬送速度)が制限を受けて給紙枚数(用紙搬送速度)低下の要因と成りえる。しかし、揺動ローラ150と揺動ローラ152を、従動ローラ134を挟んで上流側と下流側とに配置して揺動可能にすることで、搬送ローラユニットD1とD2の間での用紙Pへの押圧は揺動ローラ150で行い、搬送ローラユニットD2とD3の間での用紙Pへの押圧は揺動ローラ152で行える。このため、揺動ローラ150,152が揺動して動く距離が短くなり、給紙枚数(用紙搬送速度)に対する制限を少なくでき、高速機などに対応することができる、生産性の低下を抑制することができる。揺動ローラ150および揺動ローラ152も揺動ローラ146と同様に太鼓状の形状とすることで用紙搬送方向と直角方向のカールを低減できる。
なお、ここまでの実施形態は全て3組の搬送ローラユニットをもつ構成で説明しているが、搬送ローラユニットの数は3組に限られるものではなく、3組以上の搬送ローラユニットがあれば同様の機能を生じさせることが可能である。また矯正部材となるコロや揺動ローラは全ての搬送ローラユニット間にある必要はなく、少なくとも2箇所で記録媒体の矯正が可能であればよい。
なお、特許文献1には、搬送ローラ102、103間において搬送中の用紙に揺動自在なコロを押付け、屈曲させるようにした構成が記載されているが、同文献の目的は、用紙の送り方向に対して生じる傾きを補正する、すなわちスキュー補正をすることにある。この特許文献1に記載の構成を、用紙Pのカールの矯正に用いた場合、用紙後端P2がローラ102を通過した時点で搬送ローラ102、103間においてカール矯正がされないことになります。ローラ102とローラ103が離れるほどこの範囲は広くなります。本願はこれを解消するために、特許文献1の搬送ローラ102と搬送ローラ103に相当する、搬送ローラユニットD1と搬送ローラユニットD3間にもう一つ駆動部となる、搬送ローラユニットD2を追加し、この搬送ローラユニットD2前後で押圧−離間できるローラ状の矯正部材を配置したので、用紙後端P2に生じる未矯正部をほぼ解消することができる。
上記各形態において、カール矯正装置100、100A、100Bは、記録ヘッドユニット102の下流側に配置し、記録ヘッドユニット102からインクの液滴が吐出して画像形成された用紙Pに発生するカールを特に抑制するようにしている。しかし、用紙Pに発生するカールは、画像記録時に限定されるものではなく、用紙搬送途中でカールする場合もあり、このような搬送途中でカールが発生する場所に配置しても有効に用紙Pのカールを低減することができる。
なお、本願において、「画像形成装置」は、画像形成を行う装置全般を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を用紙に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
1 画像形成装置
100 カール矯正装置
102 画像記録部
130,134,138 従動ローラ
139,140,141 駆動ローラ
D1、D2、D3 搬送ローラユニット
133,1372 矯正部材
146,151,152 揺動する矯正部材
P 記録媒体
P1 記録媒体の先端
N1、N2、N3 ニップ部
O ニップ部同士を結んだ直線
特開2011−184161号公報

Claims (10)

  1. 記録媒体のカールを矯正するカール矯正装置において、
    駆動ローラと従動ローラからなり記録媒体搬送方向に少なくとも3つ並んで配置され、前記記録媒体を搬送する搬送ローラユニットと、
    隣接する搬送ローラユニットの間においてそれぞれ前記記録媒体に付勢可能に矯正部材を備え、
    前記矯正部材は、前記記録媒体が隣接する搬送ローラユニット間に跨った時点において前記記録媒体に付勢され、同記録媒体が一方の搬送ローラユニットを離れると前記記録媒体への付勢が解除されるように動作することを特徴とするカール矯正装置。
  2. 前記矯正部材の少なくとも1つが、前記矯正部材が配置される2つの駆動ローラ間において、2つの駆動ローラ間の中心よりも一方の駆動ローラ側に近い位置に配置され、前記一方の駆動ローラは他方の駆動ローラよりも、並んで配置された全ての駆動ローラの中で中央に近い側に配置される駆動ローラであることを特徴とする請求項1記載のカール矯正装置。
  3. 前記矯正部材は、前記何れかの搬送ローラユニットに揺動自在に支持されていて、前記矯正部材が揺動動作することで、前記隣接する搬送ローラユニットの間で前記記録媒体に圧接することを特徴とする請求項1又は2記載のカール矯正装置。
  4. 前記矯正部材は、自身を支持する搬送ローラユニットの上流側と下流側へと揺動可能であり、上流から来る記録媒体の先端が前記矯正部材を支持する搬送ローラユニットに突入したとき、当該搬送ローラユニットの上流側において前記記録媒体に付勢され、この記録媒体の後端が前記矯正部材を支持する搬送ローラユニットより上流側に配置された搬送ローラユニットから外れた時に、前記矯正部材を支持する搬送ローラユニットより下流側へ揺動して前記記録媒体を圧接することを特徴とする請求項3記載のカール矯正装置。
  5. 前記の複数の搬送ローラユニットのうち、用紙搬送方向の上流側と下流側に位置する搬送ローラユニットの間に位置する中間搬送ローラユニットのニップ部は、上流側と下流側に位置する搬送ローラユニットのニップ部同士を結んだ直線上に配置されていないことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のカール矯正装置。
  6. 前記搬送ローラユニットに揺動自在に支持された矯正部材が、支持した搬送ローラユニットの従動ローラを挟んで対向する位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項3ないし5の何れか1項に記載のカール矯正装置。
  7. 前記矯正部材は用紙幅方向に延びるローラ部材であり、その中央部の径が最も大きく両端に向かって径が小さくなる形状であることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載のカール矯正装置。
  8. 記録媒体搬送方向最下流に配置された搬送ローラユニットの駆動ローラの回転速度が、他の上流側に位置する駆動ローラよりも速いことを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載のカール矯正装置。
  9. 前記記録媒体は、インク若しくはトナーを用いて画像形成する画像記録部で画像転写された用紙であることを特徴とする請求項1ないし8の何れか1項に記載のカール矯正装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか1項に記載のカール矯正装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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