JP2015101445A - 用紙搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1,第2用紙搬送ローラ対間で速度差があるときに用紙への搬送抵抗を低減する。
【解決手段】用紙送路JRに沿って用紙搬送方向の上流側に設置され且つ第1搬送速度で用紙Pを挟持搬送する第1用紙搬送ローラ対R1と、第1用紙搬送ローラ対R1よりも下流側に設置され且つ第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で用紙Pを挟持搬送する第2用紙搬送ローラ対R2と、用紙Pの搬送を制御する制御部90と、を備えた用紙搬送装置100であって、制御部90は、用紙搬送路JRに沿って第1用紙搬送ローラ対R1を通過した用紙Pの先端部Pa側が第2用紙搬送ローラ対R2でニップされた直後に第1用紙搬送ローラ対R1の用紙Pへのニップを開放することを特徴とする用紙搬送装置100を提供する。
【選択図】図5

Description

本発明は、用紙搬送路に沿って用紙搬送方向の上流側に設置され且つ第1搬送速度で用紙を挟持搬送する第1用紙搬送ローラ対と、この第1用紙搬送ローラ対よりも下流側に設置され且つ第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で用紙を挟持搬送する第2用紙搬送ローラ対とを備えた用紙搬送装置に関する。
一般的に、用紙を用紙搬送路に沿って設けた複数の用紙搬送ローラ対により挟持搬送する用紙搬送装置は、インクジェット印刷装置,孔版印刷装置,レーザビームプリンタ,熱転写印刷装置や複写機などの画像形成装置に適用されている。
この種の用紙搬送装置の一例として、用紙上に両面印刷できる印刷装置に適用され、この装置内に設けた印刷部を循環するように循環搬送路を形成し、この循環搬送路の用紙搬送方向の上流側と下流側とで速度差をもって用紙を搬送する用紙搬送装置を適用した印刷装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された印刷装置は、例えばインクジェット印刷装置として構成されており、ここでの図示を省略するが、この装置内に形成された循環搬送路では、印刷部で片面を印刷した印刷済みの用紙を、湾曲した搬送路の上流側に設置した用紙搬送ローラ対により印字搬送速度で下流側に搬送し、更に、湾曲した搬送路の下流側に設置した用紙搬送ローラ対で印字搬送速度よりも速い搬送速度で用紙を再び印刷部に向けて搬送することで両面印刷への生産性を高めている。
このとき、湾曲した搬送路の上流側の用紙搬送ローラ対と下流側の用紙搬送ローラ対との間で速度差があり、下流側の搬送速度が速いので、用紙は下流側の用紙搬送ローラ対に引っ張られ、上流側の用紙搬送ローラ対でスリップが生じる、
そこで、特許文献1に開示された印刷装置では、第1ニップ圧で圧接された用紙を第1搬送速度で挟持搬送する第1搬送手段が、湾曲した搬送路に沿って用紙搬送方向の上流側に設置されている。
また、第1ニップ圧以下の第2ニップ圧で圧接された用紙を第1搬送速度で挟持搬送する第2搬送手段が、第1搬送手段よりも下流側に設置されている。
更に、第1ニップ圧よりも大きい第3ニップ圧で圧接された用紙を第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で挟持搬送する第3搬送手段(最も下流)が、第2搬送手段(中流)よりも下流側に設置されている。
そして、第1〜第3搬送手段を湾曲した搬送路に沿って順に設置したときに、第2搬送手段の第2従動ローラは、湾曲した搬送路の湾曲内側方向に伸縮自在なコイルスプリングにより湾曲内側に支持されている。
これにより、第1,第2搬送手段の第1搬送速度と、この第1搬送速度よりも速い第3搬送手段の第2搬送速度との間で速度差があっても、第2搬送手段の圧接が開放されるので、用紙は、より大きいニップ圧で圧接されている第3搬送手段により引っ張られ搬送されても、スリップを軽減することができる。
特開2012−171705号公報
ところで、上記した特許文献1に開示された印刷装置では、前述したように、第1,第2搬送手段と第3搬送手段との間の速度差で用紙が引っ張られることにより第2搬送手段の第2従動ローラがコイルスプリングの作用により湾曲内側に変位することで、第2搬送手段の用紙搬送ローラ対に対してニップを開放しているが、第1搬送手段はニップを開放していないため、第1用紙搬送ローラ対にスリップが生じ、用紙搬送に悪影響を与え、用紙搬送及び画像形成に対して生産性が低下することがある。
そこで、上流側の用紙搬送ローラ対と、下流側の用紙搬送ローラ対との間で速度差があっても、用紙への搬送抵抗を低減でき、用紙搬送及び画像形成に対して生産性向上を図ることができる用紙搬送装置を提供する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、用紙搬送路に沿って用紙搬送方向の上流側に設置され且つ第1搬送速度で用紙を挟持搬送する第1用紙搬送ローラ対と、
前記第1用紙搬送ローラ対よりも下流側に設置され且つ前記第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で前記用紙を挟持搬送する第2用紙搬送ローラ対と、
前記用紙の搬送を制御する制御部と、
を備えた用紙搬送装置であって、
前記制御部は、前記用紙搬送路に沿って前記第1用紙搬送ローラ対を通過した前記用紙の先端部側が前記第2用紙搬送ローラ対でニップされた直後に該第1用紙搬送ローラ対の該用紙へのニップを開放することを特徴とする用紙搬送装置である。
また、請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の用紙搬送装置において、
前記用紙搬送路が前記湾曲搬送路であって、前記湾曲搬送路の外側に沿って外側用紙ガイド部材が設置され、前記湾曲搬送路の内側に沿って前記第1用紙搬送ローラ対のうち前記湾曲搬送路の内側の用紙搬送ローラを一体に取り付けた内側用紙ガイド部材が揺動自在に設置されており、
前記制御部は、前記湾曲搬送路に沿って前記第1用紙搬送ローラ対を通過した前記用紙の先端部側が前記第2用紙搬送ローラ対でニップされた直後に前記内側用紙ガイド部材を湾曲内側に向かって揺動させることを特徴とする用紙搬送装置である。
また、請求項3記載の発明は、上記した請求項2記載の用紙搬送装置において、
更に、前記制御部は、搬送される前記用紙に対する印刷ジョブ情報から用紙種類の情報及び印字情報を取得し、前記用紙種類の情報から厚紙であると判断した場合、又は、前記印字情報から印字有りと判断した場合、前記内側用紙ガイド部材を湾曲内側に向かって揺動させることを特徴とする用紙搬送装置である。
請求項1記載の用紙搬送装置によると、用紙搬送路の上流側に設置した第1用紙搬送ローラ対と下流側に設置した第2用紙搬送ローラ対との間で速度差がある場合に、制御部は、用紙搬送路に沿って第1用紙搬送ローラ対を通過した用紙の先端部側が第2用紙搬送ローラ対でニップされた直後に第1用紙搬送ローラ対の用紙へのニップを開放している。
この結果、第1用紙搬送ローラ対に対して用紙への搬送抵抗を低減できるために、用紙搬送タイミングが遅れることがなく、且つ、第1用紙搬送ローラ対にスリップが生じないので第1用紙搬送ローラ対に磨耗や汚れが発生することがなく、用紙搬送及び画像形成に対して生産性向上にも寄与できる。
また、請求項2記載の用紙搬送装置によると、用紙搬送路が湾曲搬送路であって、湾曲搬送路の外側に沿って外側用紙ガイド部材が設置され、湾曲搬送路の内側に沿って内側用紙ガイド部材が揺動自在に設置されており、制御部は、湾曲搬送路に沿って第1用紙搬送ローラ対を通過した用紙の先端部側が第2用紙搬送ローラ対でニップされた直後に内側用紙ガイド部材を湾曲内側に向かって揺動させているので、請求項1に記載の効果が得られる他に、湾曲搬送路に沿って走行している用紙の印刷面は、湾曲内側に揺動した内側用紙ガイド部材に摺接しにくくなるので、内側用紙ガイド部材に汚れが付着せず、且つ、用紙の印刷面にも汚れが付着しない。
また、請求項3記載の用紙搬送装置によると、印刷ジョブ情報において用紙種類が厚紙である場合、又は、印字情報が印字有りの場合、制御部は、内側用紙ガイド部材を湾曲内側に向かって揺動させているので、請求項2に記載の効果が得られる他に、内側用紙ガイド部材を湾曲内側に向かって揺動させるための省電力化が図れる。
本発明に係る用紙搬送装置を適用した画像形成装置の全体構成を示した全体構成図である。 本発明に係る一例の用紙搬送装置の構成を模式的に示した構成図である。 本発明に係る一例の用紙搬送装置の動作を説明する第1動作図である。 本発明に係る一例の用紙搬送装置の動作を説明する第2動作図である。 本発明に係る他例の用紙搬送装置の構成を模式的に示した構成図である。 本発明に係る他例の用紙搬送装置の動作を説明する第1動作図である。 本発明に係る他例の用紙搬送装置の動作を説明する第2動作図である。
以下に本発明に係る用紙搬送装置の一実施形態について、図1〜図7を参照して詳細に説明する。
本発明に係る用紙搬送装置は、用紙を用紙搬送路に沿って設けた複数の用紙搬送ローラ対により挟持搬送するにあたって、直線搬送路及び湾曲搬送路のうち少なくとも一方を有する用紙搬送路に沿って用紙搬送方向の上流側に設置され且つ第1搬送速度で用紙を挟持搬送する第1用紙搬送ローラ対と、この第1用紙搬送ローラ対よりも下流側に設置され且つ第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で用紙を挟持搬送する第2用紙搬送ローラ対と、用紙の搬送を制御する制御部と、を備え、第1用紙搬送ローラ対と第2用紙搬送ローラ対との間で速度差がある場合に、制御部は、用紙搬送路に沿って第1用紙搬送ローラ対を通過した用紙の先端部側が第2用紙搬送ローラ対によりニップされた直後に第1用紙搬送ローラ対の用紙へのニップを開放していることにより、第1用紙搬送ローラ対に対して用紙への搬送抵抗を低減でき、且つ、用紙搬送及び画像形成に対して生産性向上を図ることができるように用紙搬送装置が構成されている。
また、制御部は、搬送される用紙に対する印刷ジョブ情報から用紙種類及び印字情報を取得し、薄紙,普通紙,厚紙などの複数種の用紙のうちで腰の強い厚紙を用いたとき、又は、用紙への印字有りのとき、湾曲搬送路の外側と内側とに沿って用紙をガイドする一対の用紙ガイド板のうちで湾曲内側に設置した用紙ガイド板を湾曲内側に揺動できるように用紙搬送装置が構成されている。
ここで、本発明に係る用紙搬送装置を説明する前に、この用紙搬送装置を適用した画像形成装置について図1を用いて先に説明する。
(画像形成装置)
図1は本発明に係る用紙搬送装置を適用した画像形成装置の全体構成を示している。
図1に示す如く、本発明に係る用紙搬送装置を適用した画像形成装置1は、インクジェット印刷方式を用いて用紙P上に画像や文字を両面印刷できるインクジェット印刷装置として構成されている。
上記した画像形成装置1は、この装置全体を操作する操作パネル部10と、用紙Pを1枚ずつ給紙する給紙部20と、給紙部20よりも用紙搬送の下流側に回転可能に設置されたベルトプラテン部50と、ベルトプラテン部50と対向して複数色のインクIKを吐出する複数のライン型インクジェットヘッド61が固定設置され、ベルトプラテン部50により搬送された用紙P上に複数色のインクIKによりカラー画像を印刷する印刷部(画像形成部)60と、印刷部60で印刷された印刷済みの用紙Pを排紙する排紙部80と、装置全体を制御する制御部90と、を備えている。
この際、画像形成装置1では、給紙部20で給紙された用紙Pに対して印刷部60で両面印刷を可能にするために、この用紙Pを循環させて搬送する循環可能な用紙搬送路(以下、循環搬送路と記す)JRを設けている。
上記した循環搬送路JRは、印刷時に用紙Pを一定の用紙搬送速度(第1搬送速度)で直線的に搬送する第1直線搬送路JR−L1と、この第1直線搬送路JR−L1の下流端に接続されて片面印刷済みの用紙Pを第1搬送速度で湾曲させて搬送する湾曲搬送路JR−Cと、この湾曲搬送路JR−Cの下流端に接続されて片面印刷済みの用紙Pを第1搬送速度で直線的に搬送する第2直線搬送路JR−L2と、この第2直線搬送路JR−L2の下流端に接続されて片面印刷済みの用紙Pを第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で直線的に搬送する第3直線搬送路JR−L3と、この第3直線搬送路JR−L3の下流端に一端が接続され且つ他端が第1直線搬送路JR−L1の上流端に接続されて片面印刷済みの用紙Pに対してスイッチバックして第2搬送速度で印刷部60の方向へ再び搬送して両面印刷を行うスイッチバック搬送路JR−Sとからなる。
また、印刷済みの用紙Pを不図示の後処理装置に搬送する後処理搬送路ARと、印刷済みの用紙Pを排紙する排紙搬送路HRとを循環搬送路JRから分岐させている。
そして、循環搬送路JR中の湾曲搬送路JR−C及び第2直線搬送路JR−L2に沿った定速区間には、印刷済みの用紙Pを第1搬送速度で挟持搬送する複数の第1用紙搬送ローラ対(以下、単に第1ローラ対と記す)R1が回転可能に設けられている。
また、循環搬送路JR中の第3直線搬送路JR−L3及びスイッチバック搬送路JR−S並びに排紙搬送路HRに沿った高速区間には、印刷済みの用紙Pを第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で挟持搬送する複数の第2用紙搬送ローラ対(以下、単に第2ローラ対と記す)R2が回転可能に設置されている。
更に、印刷済みの用紙Pを第1搬送速度で挟持搬送する複数の第1ローラ対R1から第2搬送速度で挟持搬送する第2ローラ対R2に受け渡して、この印刷済みの用紙Pを加速する場合に、本発明に係る用紙搬送装置100(又は200)が設置されているが、この用紙搬送装置100(又は200)については後で詳述する。
ここで、画像形成装置1の各部について順を追って具体的に説明すると、この画像形成装置1の外観を形成する筐体2は箱状に形成されている。
まず、上記した操作パネル部10は、筐体2の上面2aに設置されており、ここでの詳細な図示を省略するが、片面/両面印刷キー、スタートキー、ストップキー、テンキー、印刷枚数設定キー、薄紙,普通紙,厚紙……などの各種の用紙の種類を入力する用紙種類入力キー、アラーム表示部、液晶パネルなどが設けられている。
次に、上記した給紙部20は、エンコーダ付きモータ21により筐体2の左側面下方部位に設けた給紙台ガイド側板2bの外側に沿って上下動可能に配設されたサイド給紙台22と、筐体2内の左下方部位に固定設置された複数の給紙台31,32とを備えている。
この際、サイド給紙台22は少なくとも一つ以上の定形サイズの用紙Pと不定形サイズの用紙Pのうちいずれか1種類の用紙Pが積層可能になっている一方、複数の給紙台31,32は例えばA4サイズ,A3サイズなど特定の定形サイズの用紙Pがそれぞれ積層可能になっている。
また、サイド給紙台22及び複数の給紙台31,32の上方には、ギアードモータ33によって用紙Pを定速で搬送するために一定の用紙搬送速度(第1搬送速度)で回転駆動される給紙ローラ34がそれぞれ設けられている。
この際、サイド給紙台22が筐体2の給紙台ガイド側板2bに沿って上動することによって最上層の用紙Pが給紙ローラ34に当接して給紙される一方、複数の給紙台31,32内に設けた各バネ(図示せず)の付勢力によって最上層の各用紙Pが各給紙ローラ34に当接して給紙される。
また、サイド給紙台22及び複数の給紙台31,32側には、給紙ローラ34よりも用紙搬送方向下流にギアードモータ33を共用して回転駆動される捌きローラ35と捌き板36とが給紙搬送路KRの上下に互いに対向してそれぞれ設けられている。
そして、給紙ローラ34により給紙された用紙Pは、捌きローラ35と捌き板36との間で挟持搬送されながら最上位の用紙Pのみが1枚ずつ分離されて重送が防止され、この後、給紙搬送路KRよりも下流にループ状に設けた循環搬送路JR側に搬送される。
また、循環搬送路JRの上流側には、光透過型の給紙センサ41と、ギアードモータ42によって停止/回転駆動されて用紙Pを一定の用紙搬送速度(第1搬送速度)で挟持搬送するレジストローラ対43と、レジストローラ対43で挟持搬送された用紙の先端部と後端部の通過を検出する光透過型の第1トップエッジセンサ44とが設置されている。
ここで、給紙部20により給紙された用紙Pの先端部が停止中のレジストローラ対43に突き当たったときに点線で示したような撓みTが生じ、この撓みTにより用紙Pの先端位置がレジストローラ対43に対して揃うようになる。
そして、用紙Pの先端部に発生した先端部撓みTの量が所定量に至った後に、ギアードモータ42によりレジストローラ対43を一定の用紙搬送速度に応じて回転駆動させている。
更に、レジストローラ対43で挟持搬送された用紙Pの先端部と後端部とを第1トップエッジセンサ44で検出し、且つ、用紙Pの先端部から後端部までの通過時間を後述する制御部90内に設けたタイマ90dで計測し、第1トップエッジセンサ44による用紙Pの通過時間と上記した一定の用紙搬送速度とにより制御部90内に設けたCPU90aで演算することで用紙Pの長さを測定している。
即ち、用紙搬送速度が一定の場合に、用紙Pの長さは、第1トップエッジセンサ44を通過した用紙の通過時間と、一定の用紙搬送速度とを制御部90のCPU90a内で乗算すれば得られる。
また、循環搬送路JR中で第1トップエッジセンサ44よりも用紙搬送方向下流には、光反射型の第2トップエッジセンサ45と、ベルトプラテン部50と、このベルトプラテン部50と対向した印刷部60とが設置されている。
上記した第2トップエッジセンサ45は、用紙Pの先端部を検出し、この先端部を基準として所定時間経過後に印刷を開始させるためのタイミングを取る機能を備えている。
また、上記したベルトプラテン部50は、複数のエアー吸引孔(図示せず)を有して帯状に形成されたベルトプラテン51がギアードモータ52により一定の用紙搬送速度(第1搬送速度)で回転駆動される駆動プーリ53と従動プーリ54との間に中間プーリ55を介してエンドレスに掛け渡されており、ベルトプラテン51上に搬送された用紙Pをエアー吸引部56で吸引搭載しながら矢印方向に搬送している。
また、印刷部(画像形成部)60は、ベルトプラテン部50の上方でこのベルトプラテン部50と僅かに間隔を離して対向して設けられており、筐体2内の略中央部位に位置している。
この印刷部60では、複数色のインクIKと対応して複数のライン型インクジェットヘッド61が用紙Pの搬送方向の上流側から下流側に向かってC(シアン)用,K(ブラック)用,M(マゼンタ)用,Y(イエロー)用の順に固定設置されている。
そして、用紙Pをエアー吸引によりベルトプラテン51上に固定した状態でベルトプラテン51の回転より用紙Pを一定の用紙搬送速度(第1搬送速度)で矢印方向に搬送しながら複数のライン型インクジェットヘッド61により印刷データに基いてカラー画像を印刷している。
また、循環搬送路JRには、ベルトプラテン部50及び印刷部60の下流直後に光反射型の第1分岐センサ71と第1フリッパ72とが設けられている。
そして、第1分岐センサ71で印刷済みの用紙Pの先端部を検出したときに、第1フリッパ72を下方に向けて回動させることにより、印刷済みの用紙Pを湾曲搬送路JR−Cに向けて搬送させている。
一方、印刷済みの用紙Pに対して後処理加工を施したい場合には、第1フリッパ72を水平に回動して印刷済みの用紙Pをベルトプラテン部50に対して直線的に接続した後処理搬送路ARに搬送させて、ローラ対R0により印刷済みの用紙Pを筐体2の右側面2c側から不図示の後処理装置に向けて挟持搬送することが可能になっている。
また、循環搬送路JRには、第1分岐センサ71及び第1フリッパ72よりも下流側で曲線状に湾曲した後の直線部分で第3直線搬送路JR−L3の上流に光反射型の第2分岐センサ73が設けられ、且つ、第2分岐センサ73よりも下流に第2フリッパ74を介して排紙搬送路HRとスイッチバック搬送路JR−Sとが分岐されている。
そして、循環搬送路JR中の湾曲搬送路JR−C及び第2直線搬送路JR−L2を通過した印刷済みの用紙Pを第2分岐センサ73で検出したときに、第2フリッパ74を下方に向けて回動させることにより印刷済みの用紙Pを排紙搬送路HRに導き、且つ、排紙搬送路HRに沿って設けた光反射型の排紙センサ75で排紙を検出した後に、筐体2の左側面上方部位2dに傾斜させて設けた排紙部80の排紙トレイ81に排紙している。
一方、用紙Pの両面に印刷を行う場合には、第2フリッパ74を上方に向けて回動させることにより片面印刷済みの用紙Pをスイッチバック搬送路JR−Sに導き、且つ、スイッチバック搬送路JR−Sに沿って設けた光反射型のスイッチバックセンサ76でスイッチバックを検出している。
この後、スイッチバック搬送路JR−Sに導かれた片面印刷済みの用紙Pは、スイッチバック搬送路JR−S中に設けた第3フリッパ77を介して排紙トレイ81の裏面に形成した用紙ガイド枠82内に向かい、この用紙ガイド枠82内で片面印刷済みの用紙Pの先頭位置を反転させた後に再度、給紙センサ41及びレジストローラ対43に向かい、この後、ベルトプラテン部50及び印刷部60に再度搬送されて、ここで両面印刷を行っている。
更に、循環搬送路JR中で複数の第1ローラ対R1によって用紙Pが挟持搬送される区間は用紙Pが一定の用紙搬送速度(第1搬送速度)で搬送される定速区間になっているが、循環搬送路JR中で第2分岐センサ73よりも手前の第2ローラ対R2から下流では排紙搬送路HR及びスイッチバック搬送路JR−Sを含めて一定の用紙搬送速度よりも速い速度(第2搬送速度)で用紙Pを高速に搬送する高速区間になっている。
この際、第1搬送速度が例えば600mm/secであるときに、第2搬送速度は用紙Pの長さに応じて第1搬送速度に対して2倍〜3倍程度速く設定されており、用紙Pの長さが長いほど第2搬送速度は高速に設定されている。
この高速区間を設けることで用紙Pを表面印刷,裏面印刷,表面印刷,裏面印刷,……の順で印刷するときに、隣り合う用紙Pの間隔が略等しく且つタイミング良く迅速に印刷することがでるきようになっている。
また、上記した制御部90は、筐体2内の適宜な位置に設置されて装置全体を制御している。この制御部90は、画像形成装置1の外部に設けた不図示のパソコンと接続されており、パソコンからの印刷ジョブ情報に応じて画像形成装置1の各部を制御することが可能になっている。
また、制御部90は、演算処理や印刷ジョブ情報などを判断処理するCPU90aと、画像形成装置1の動作プログラムを予め格納したROM90bと、用紙Pを搬送する用紙搬送速度(第1,第2搬送速度)や、用紙Pの長さなどを含めて変更可能な情報などを一時的に格納するRAM90cと、第1トップエッジセンサ44を通過する用紙Pの通過時間を計測するタイマ90dとを有している。
更に、制御部90は、下記する本発明に係る用紙搬送装置100(又は200)において、用紙Pの搬送を制御している。
(用紙搬送装置の一例)
図2は本発明に係る一例の用紙搬送装置の構成を模式的に示している。また、図3,図4は本発明に係る一例の用紙搬送装置における第1,第2動作を模式的に示している。
図2に示す如く、本発明に係る一例の用紙搬送装置100は、先に図1を用いて説明した画像形成装置1内で循環搬送路JR中の第1直線搬送路JR−L1に沿って設けた印刷部60よりも用紙搬送方向下流の湾曲搬送路JR−C及び第2直線搬送路JR−L2並び第3直線搬送路JR−L3に対して設けられている。
上記した一例の用紙搬送装置100では、湾曲搬送路JR−C及び第2直線搬送路JR−L2並び第3直線搬送路JR−L3に沿って外側と内側に外側用紙ガイド部材101と内側用紙ガイド部材102とが用紙Pを搬送できる程度の所定の間隔Kを隔てて対向して固定設置されている。
そして、外側用紙ガイド部材101側には、湾曲搬送路JR−C及び第2直線搬送路JR−L2の各上流端近傍に不図示の駆動源によって第1搬送速度で回転駆動する駆動ローラR1aがそれぞれ設けられている。
この駆動ローラR1aに従動して回転する従動ローラR1bが内側用紙ガイド部材102側にそれぞれ設けられて、駆動ローラR1aと従動ローラR1bとを対にして2対の第1ローラ対(第1用紙搬送ローラ対)R1が構成されている。
この際、第1ローラ対R1の従動ローラR1bは、ローラ軸の両端がコ字状に曲げ形成したコ字状ブラケット103の上端側に軸支され、且つ、コ字状ブラケット103の下端側に電磁ソレノイド104の可動鉄心104aが連結されている。
更に、コ字状ブラケット103の下端側と電磁ソレノイド104との間には圧縮バネ105が可動鉄心104aに嵌入した状態で介装されている。
従って、第1ローラ対R1の従動ローラR1bは、電磁ソレノイド104のON/OFF制御により駆動ローラR1a側に対して接離自在になっている。
そして、電磁ソレノイド104が非通電時のOFF状態では、圧縮バネ105の付勢力により第1ローラ対R1の従動ローラR1bが駆動ローラR1a側に押圧しているので、第1ローラ対R1は圧縮バネ105の付勢力により第1ニップ圧でニップされている。
また、外側用紙ガイド部材101側には、第3直線搬送路JR−L3の上流端近傍に不図示の駆動源によって第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で回転駆動する駆動ローラR2aが設けられている。
この駆動ローラR2aに従動して回転する従動ローラR2bが内側用紙ガイド部材102側に設けられて、駆動ローラR2aと従動ローラR2bとを対にして第2ローラ対(第2用紙搬送ローラ対)R2が構成されている。この際、第2ローラ対R2は不図示のバネより第1ローラ対R1の第1ニップ圧よりも大きい値の第2ニップ圧でニップされている。
尚、第1,第2ローラ対R1,R2の各駆動ローラ及び各従動ローラは、外側用紙ガイド部材101及び内側用紙ガイド部材102に形成した逃げ孔内に臨んだ状態でニップされている。
尚また、以下の説明において、用紙Pが第1ローラ対R1により第1搬送速度で湾曲搬送路JR−C及び第2直線搬送路JR−L2に沿って走行する区間を定速区間と呼称し、用紙Pが第2ローラ対R2により第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で第3直線搬送路JR−L3に沿って走行する区間を高速区間と呼称する。
ここで、上記のように構成した一例の用紙搬送装置100における動作を説明する。
まず、図3に示す如く、用紙搬送装置100の第1動作では、印刷部60で印刷された印刷済みの用紙Pが循環搬送路JRに搬送される場合に、第1,第2ローラ対R1,R2を回転させると、用紙Pが第1ローラ対R1により湾曲搬送路JR−C及び第2直線搬送路JR−L2に沿った定速区間内を走行する。
このとき、湾曲搬送路JR−C及び第2直線搬送路JR−L2の各上流端近傍に設けた計2対の第1ローラ対R1の従動ローラR1bは、電磁ソレノイド104がOFF状態であるために圧縮バネ105の付勢力で用紙Pを介して駆動ローラR1a側に押圧されているために、用紙Pは計2対の第1ローラ対R1にニップされたまま第1搬送速度で下流に向かって搬送される。
次に、図4に示す如く、用紙搬送装置100の第2動作では、第1搬送速度で定速区間を走行している印刷済みの用紙Pが第1搬送速度より速い第2搬送速度の高速区間に受け渡される。
ここで、第1ローラ対R1により第1搬送速度で湾曲搬送路JR−C及び第2直線搬送路JR−L2に沿って挟持搬送されている印刷済みの用紙Pの搬送方向の先端部Paが、第3直線搬送路JR−L3の上流端近傍に設けられた第2ローラ対R2にニップされて受け渡されると、用紙Pの先端部Pa側が第1搬送速度より速い第2搬送速度に加速される。
このときに、印刷済みの用紙Pが第1ローラ対R1にニップされていると、第1搬送速度と第2搬送速度との速度差により第1,第2ローラ対R1,R2間で用紙Pが張り、下流側の第2ローラ対R2に対して上流側の第1ローラ対R1が搬送抵抗となり、第1ローラ対R1と用紙Pとの間でスリップが生じ、これにより用紙搬送タイミングが遅れたり、第1ローラ対R1に磨耗や汚れが発生する。
そこで、この一例の用紙搬送装置100では、循環搬送路JR−C及び第2直線搬送路JR−L2に沿って第1用紙搬送ローラ対R1を通過した用紙Pの先端部Paが第2ローラ対R2の駆動ローラR2aと従動ローラR2bとでニップされて、この先端部Paが第2ローラ対R2の下流近傍に設けた第2分岐センサ73を通過したことを制御部90(図1)が検出した直後に電磁ソレノイド104をオンさせる。
そして、電磁ソレノイド104がオンすると可動鉄心104aが電磁力により吸引されて、この電磁ソレノイド104にコ字状ブラケット103を介して連結した第1ローラ対R1の従動ローラR1bが圧縮バネ105の付勢力に抗して駆動ローラR1aから離間するので、用紙Pは計2対の第1ローラ対R1から確実にニップを開放される。
従って、用紙の種類にかかわらず、印刷済みの用紙Pが第1搬送速度から第2搬送速度に受け渡された直後に、湾曲搬送路JR−C及び第2直線搬送路JR−L2に沿って走行する用紙Pは第1ローラ対R1から確実にニップを開放される。
この結果、第1ローラ対R1に対して用紙Pへの搬送抵抗を低減できるために、用紙搬送タイミングが遅れることがなく、且つ、第1用紙搬送ローラ対R1にスリップが生じないので第1用紙搬送ローラ対R1に磨耗や汚れが発生することがなく、用紙搬送及び画像形成に対して生産性向上にも寄与できる。
(用紙搬送装置の他例)
図5は本発明に係る他例の用紙搬送装置の構成を模式的に示している。また、図6,図7は本発明に係る他例の用紙搬送装置における第1,第2動作を模式的に示している。
図5に示す如く、本発明に係る他例の用紙搬送装置200は、先に図1を用いて説明した画像形成装置1内で循環搬送路JR中の第1直線搬送路JR−L1に沿って設けた印刷部60よりも用紙搬送方向下流の湾曲搬送路JR−C及び第3直線搬送路JR−L3に対して設けられている。
ここでは、先に説明した一例の用紙搬送装置100とは異なって、第2直線搬送路JR−L2を飛ばして湾曲搬送路JR−Cの下流端に第3直線搬送路JR−L3が接続されている。
上記した他例の用紙搬送装置200では、湾曲搬送路JR−C及び第3直線搬送路JR−L3の外側に外側用紙ガイド部材201が固定設置されている。
一方、湾曲搬送路JR−Cの内側でこの上流端側に第1内側用紙ガイド部材202が固定設置され、且つ、第1内側用紙ガイド部材202よりも下流に第2内側用紙ガイド部材203が揺動自在に設置されている。
更に、第2内側用紙ガイド部材203よりも下流で第3直線搬送路JR−L3の内側に第3内側用紙ガイド部材204が固定設置されている。
そして、用紙搬送装置200の待機時には、外側用紙ガイド部材201と、第1〜第3内側用紙ガイド部材202〜204とが用紙Pを搬送できる程度の所定の間隔Kを隔てて対向しているが、用紙搬送時に第2内側用紙ガイド部材203のみが湾曲内側に向かって揺動可能になっている。
また、外側用紙ガイド部材201側には、湾曲搬送路JR−Cの中間部位に不図示の駆動源によって第1搬送速度で回転駆動する駆動ローラR1aが設けられている。
この駆動ローラR1aに従動して回転する従動ローラR1bが第2内側用紙ガイド部材203に一体的に取り付けられて、駆動ローラR1aと従動ローラR1bとを対にして第1ローラ対(第1用紙搬送ローラ対)R1が構成されている
また、外側用紙ガイド部材201側には、第3直線搬送路JR−L3の上流端近傍に不図示の駆動源によって第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で回転駆動する駆動ローラR2aが設けられている。
この駆動ローラR2aに従動して回転する従動ローラR2bが第3内側用紙ガイド部材204側に設けられて、駆動ローラR2aと従動ローラR2bとを対にして第2ローラ対(第2用紙搬送ローラ対)R2が構成されている。
この際、湾曲搬送路JR−Cの中間部位に設けた第1ローラ対R1の従動ローラR1bは、第2内側用紙ガイド部材203に取り付けた箱体205内に不図示のバネを介して第1ニップ圧で第1ローラ対R1の駆動ローラR1a側に押圧しているので、この従動ローラR1bは第2内側用紙ガイド部材203の揺動と一体となって変位可能になっている。
尚、第2ローラ対R2は不図示のバネより第1ローラ対R1の第1ニップ圧よりも大きい値の第2ニップ圧でニップされている。
上記した揺動可能な第2内側用紙ガイド部材203は、下流端に第1支持片203aが内側に向かって突出形成され、且つ、上流端に第2支持片203bが内側に向かって突出形成されている。
そして、第2内側用紙ガイド部材203の第1支持片203aにはシャフト206が嵌め込まれており、このシャフト206により第2内側用紙ガイド部材203が揺動自在に軸支されている。
一方、第2内側用紙ガイド部材203の第2支持片203bには連結部材207の一端が連結され、且つ、この連結部材207の他端が電磁ソレノイド208の可動鉄心208aに連結されている。
また、第2内側用紙ガイド部材203の第2支持片203b及び連結部材207並び電磁ソレノイド208の可動鉄心208aに圧縮バネ209が嵌入した状態で介装されている。
そして、電磁ソレノイド208が非通電時のOFF状態では、圧縮バネ209の付勢力により第2内側用紙ガイド部材203がシャフト206を中心にして外側に向かって揺動しており、このとき、第2内側用紙ガイド部材203の上流端が第1内側用紙ガイド部材202の下流端に当接することで位置規制されている。
尚、以下の説明において、用紙Pが第1ローラ対R1により第1搬送速度で湾曲搬送路JR−Cに沿って走行する区間を定速区間と呼称し、用紙Pが第2ローラ対R2により第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で第3直線搬送路JR−L3に沿って走行する区間を高速区間と呼称する。
ここで、上記のように構成した他例の用紙搬送装置200における動作を説明する。
まず、図6に示す如く、用紙搬送装置200の第1動作では、印刷部60で印刷された印刷済みの用紙Pが循環搬送路JRに搬送される場合に、第1,第2ローラ対R1,R2を回転させると、用紙Pが第1ローラ対R1により湾曲搬送路JR−Cに沿った定速区間を走行する。
このとき、電磁ソレノイド208がOFF状態であるために、この電磁ソレノイド208の可動鉄心208aに連結部材207を介して連結された第2内側用紙ガイド部材203の上流端側は、圧縮バネ209付勢力により第1内側用紙ガイド部材202側に押圧されている。
これにより、第2内側用紙ガイド部材203は、下流端側に設けたシャフト206を中心にして湾曲搬送路JR−C側に向かって揺動している。そして、第2内側用紙ガイド部材203の上流端が第1内側用紙ガイド部材202の下流端に当接しているために位置規制され、用紙Pは第1ローラ対R1にニップされたまま第1搬送速度で下流に向かって挟持搬送される。
次に、図7に示す如く、用紙搬送装置200の第2動作では、第1搬送速度で定速区間を走行している印刷済みの用紙Pが第1搬送速度より速い第2搬送速度の高速区間に受け渡される。
ここで、第1ローラ対R1により第1搬送速度で湾曲搬送路JR−Cに沿って挟持搬送されている印刷済みの用紙Pの搬送方向の先端部Paが、第3直線搬送路JR−L3の上流端近傍に設けられた第2ローラ対R2にニップされて受け渡されると、用紙Pの先端部Pa側が第1搬送速度より速い第2搬送速度に加速される。
このときに、印刷済みの用紙Pが第1ローラ対R1にニップされていると、第1搬送速度と第2搬送速度との速度差により第1,第2ローラ対R1,R2間で用紙Pが張り、下流側の第2ローラ対R2に対して上流側の第1ローラ対R1が用紙Pへの搬送抵抗となり、第1ローラ対R1と用紙Pとの間でスリップが生じ、これにより用紙搬送タイミングが遅れたり、第1ローラ対R1に磨耗や汚れが発生する。
とくに、薄紙,普通紙,厚紙のうちで腰の強い厚紙が湾曲搬送路JR−Cに沿って搬送されているときには、用紙Pへの搬送抵抗が大きい。
また、印刷済みの用紙Pの印刷面が第1,第2内側用紙ガイド部材202,203に摺接しているときには、印字有りの状態時に用紙Pへの搬送抵抗が大きい。
そこで、この他例の用紙搬送装置200では、循環搬送路JR−Cに沿って第1用紙搬送ローラ対R1を通過した用紙Pの先端部Pa側が第2ローラ対R2の駆動ローラR2aと従動ローラR2bとでニップされて、この先端部Paが第2ローラ対R2の下流近傍に設けた第2分岐センサ73を通過したことを制御部90(図1)が検出した直後に電磁ソレノイド208をオンさせる。
そして、電磁ソレノイド208がオンすると可動鉄心208aが電磁力により吸引されて、この可動鉄心208aに連結部材207を介して連結された第2内側用紙ガイド部材203が圧縮バネ209の付勢力に抗してシャフト206を中心にして湾曲内側に揺動して、湾曲搬送路JR−Cに沿って走行している用紙Pから退避する。
上記に伴って、第2内側用紙ガイド部材203に箱体205を介して支持された第1ローラ対R1の従動ローラR1bが第2内側用紙ガイド部材203の揺動と一体に湾曲内側に変位して駆動ローラR1aから離間するので、用紙Pが第1ローラ対R1から確実にニップを開放される。
従って、とくに、制御部90は、搬送される用紙Pに対する印刷ジョブ情報から用紙種類及び印字情報を取得し、用紙種類の情報から厚紙であると判断した場合、又は、印字情報から印字有りと判断した場合、厚紙や印字有りの用紙Pが湾曲搬送路JR−Cに沿って走行された際に、用紙Pが第1搬送速度から第2搬送速度に受け渡された直後に、第2内側用紙ガイド部材203が湾曲内側に揺動して第1ローラ対R1から完全にニップを開放される。
この結果、第1ローラ対R1に対して用紙Pへの搬送抵抗を低減できるために、用紙搬送タイミングが遅れることがなく、且つ、第1用紙搬送ローラ対R1にスリップが生じないので第1用紙搬送ローラ対R1に磨耗や汚れが発生することがなく、用紙搬送及び画像形成に対して生産性向上にも寄与できる。
また、湾曲搬送路JR−Cに沿って走行している用紙Pの印刷面は、湾曲内側に揺動した第2内側用紙ガイド部材203に摺接しにくくなるので、第2内側用紙ガイド部材203に汚れが付着せず、且つ、用紙Pの印刷面にも汚れが付着しない。
1…画像形成装置、
10…操作パネル部、20…給紙部、50…ベルトプラテン部、
60…印刷部(画像形成部)、80…排紙部、90…制御部、
100…用紙搬送装置の一例、
101…外側用紙ガイド部材、102…内側用紙ガイド部材、
103…コ字状ブラケット、104…電磁ソレノイド、105…圧縮バネ、
200…用紙搬送装置の他例、
201…外側用紙ガイド部材、202〜204…第1〜第3内側用紙ガイド部材、
206…シャフト、207…連結部材、208…電磁ソレノイド、209…圧縮バネ、
KR…給紙搬送路、JR…用紙搬送路(循環搬送路)、JR−L1…第1直線搬送路、
JR−C…湾曲搬送路、JR−L2…第2直線搬送路、JR−L3…第3直線搬送路、
JR−S…スイッチバック搬送路、AR…後処理搬送路、HR…排紙搬送路、
R1…第1用紙ローラ対(第1ローラ対)、R1a…駆動ローラ、R1b…従動ローラ、
R2…第2用紙ローラ対(第2ローラ対)、R2a…駆動ローラ、R2b…従動ローラ、
P…用紙、Pa…用紙の先端部。

Claims (3)

  1. 用紙搬送路に沿って用紙搬送方向の上流側に設置され且つ第1搬送速度で用紙を挟持搬送する第1用紙搬送ローラ対と、
    前記第1用紙搬送ローラ対よりも下流側に設置され且つ前記第1搬送速度よりも速い第2搬送速度で前記用紙を挟持搬送する第2用紙搬送ローラ対と、
    前記用紙の搬送を制御する制御部と、
    を備えた用紙搬送装置であって、
    前記制御部は、前記用紙搬送路に沿って前記第1用紙搬送ローラ対を通過した前記用紙の先端部側が前記第2用紙搬送ローラ対でニップされた直後に該第1用紙搬送ローラ対の該用紙へのニップを開放することを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記用紙搬送路が前記湾曲搬送路であって、前記湾曲搬送路の外側に沿って外側用紙ガイド部材が設置され、前記湾曲搬送路の内側に沿って前記第1用紙搬送ローラ対のうち前記湾曲搬送路の内側の用紙搬送ローラを一体に取り付けた内側用紙ガイド部材が揺動自在に設置されており、
    前記制御部は、前記湾曲搬送路に沿って前記第1用紙搬送ローラ対を通過した前記用紙の先端部側が前記第2用紙搬送ローラ対でニップされた直後に前記内側用紙ガイド部材を湾曲内側に向かって揺動させることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
  3. 更に、前記制御部は、搬送される前記用紙に対する印刷ジョブ情報から用紙種類の情報及び印字情報を取得し、前記用紙種類の情報から厚紙であると判断した場合、又は、前記印字情報から印字有りと判断した場合、前記内側用紙ガイド部材を湾曲内側に向かって揺動させることを特徴とする請求項2記載の用紙搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019119575A (ja) * 2018-01-10 2019-07-22 株式会社リコー シート搬送装置及び画像形成装置
JP2019156514A (ja) * 2018-03-08 2019-09-19 株式会社リコー シート搬送装置および画像形成装置

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