JP6776829B2 - デカーラー、用紙後処理装置、及び画像形成装置 - Google Patents

デカーラー、用紙後処理装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、デカーラー、用紙後処理装置、及び画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用する画像形成装置は、感光体を帯電させ、書き込みで形成される静電潜像にトナーを付着させることにより、静電潜像が可視化され、トナー像が感光体に形成される。このように感光体に形成されるトナー像は、用紙に転写されてから定着ニップで加熱及び加圧されることにより用紙に形成される。よって、用紙の状態及び用紙の搬送環境によっては、用紙にカールが発生する恐れがある。そこで、用紙のカールを矯正する装置が各種提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2009−007079号公報 特開2016−060564号公報 特開2016−128345号公報
しかし、特許文献1〜3に記載のような従来技術は、各種ローラー等を押し付けることでベルトに形成されるニップに用紙を通過させることにより、用紙のカールを矯正するだけである。よって、各種ローラー等の押込み量を増加させることにより、用紙のカールを矯正する矯正力を増加させようとしても、ベルトの剛性と、用紙の坪量との均衡が維持できない恐れがある。上記従来技術では、ベルトの剛性と、用紙の坪量との均衡が維持できなければ、各種ローラー等の押込み量を増加させても、各種ローラー等の押込み量の増加に応じて用紙の矯正力が増加しないため、用紙のカールを矯正する矯正力を増加させることはできない。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、用紙のカールを矯正する矯正力を増加させることができるデカーラー、用紙後処理装置、及び画像形成装置を提供することにある。
上記した目的のうち少なくとも1つを実現するために、本発明の第1の側面を反映したデカーラーは、駆動ローラーと、前記駆動ローラーの駆動に追従して回転する従動ローラーと、前記駆動ローラーと、前記従動ローラーとに巻き掛けられている無端ベルトと、前記無端ベルトの外周面を押し込む押込みコロと、を備え、用紙が前記無端ベルトと前記押込みコロとの間を通過することにより前記用紙に形成されているカールを矯正するデカーラーであって、前記用紙を前記無端ベルトにガイドするガイド部材と、前記無端ベルトの内周側に設けられ、前記ガイド部材によりガイドされる前記用紙により変形する前記無端ベルトを矯正する規制部材と、を備え、前記規制部材は、前記用紙により変形される前記無端ベルトの形状と、前記押込みコロの位置と、前記ガイド部材によりガイドされる前記用紙の突入角度と、に基づき、前記無端ベルトと、前記押込みコロと、の相対的な位置関係が変更される、ものである。
つまり、規制部材は、無端ベルトの形状と、押込みコロの位置と、に基づき、無端ベルトと、押込みコロと、の相対的な位置関係が決定され、無端ベルトを矯正力保持範囲内に補償する。
よって、押込みコロの押込み量の増加により、無端ベルトの剛性と用紙の坪量との均衡が維持できなくなったとしても、規制部材が無端ベルトを矯正力保持範囲内に支えている。したがって、無端ベルトの形状が用紙の腰に負けて変形することがない。また、押込みコロの押込み量が増加するにつれ、用紙が無端ベルトに巻き付く範囲を増加させることができる。これらの結果、用紙を狙い通りの湾曲形状にすることができるため、用紙のカールを矯正する矯正力を増加させることができる。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記押込みコロと前記無端ベルトとの接点のうち前記用紙の搬送方向の最下流に位置する接点と接触する位置が最下流位置であり、前記押込みコロと前記無端ベルトとの接点のうち前記用紙の搬送方向の最上流に位置する接点と接触する位置が最上流位置であり、前記最下流位置と、前記最上流位置との中間位置が基準位置であって、前記規制部材は、前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°以上でガイドされる場合、前記押込みコロと前記無端ベルトとの接点のうち前記基準位置よりも前記用紙の搬送方向の下流側にある接点を含む下流範囲の範囲内に配置される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記規制部材は、前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°未満でガイドされる場合、前記押込みコロと前記無端ベルトとの接点のうち前記基準位置よりも前記用紙の搬送方向の上流側にある接点を含む上流範囲の範囲内に配置される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記用紙の突入角度は、前記押込みコロと前記無端ベルトとの接点のうち前記用紙の搬送方向の上流側にある接点から垂直方向に沿う方向と、前記用紙の搬送方向との間に形成される角度に相当する、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記無端ベルトの一部が前記押込みコロの曲面に沿って巻き付いている範囲が巻付範囲であって、前記規制部材は、前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°以上でガイドされる場合、前記下流範囲と、前記巻付範囲とが重複する範囲内に配置される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記規制部材は、前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°以上でガイドされる場合、前記下流範囲と、前記巻付範囲とが重複する範囲内であって、且つ前記最下流位置に配置される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記規制部材は、前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°未満でガイドされる場合、前記上流範囲と、前記巻付範囲とが重複する範囲内に配置される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記規制部材は、前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°未満でガイドされる場合、前記上流範囲と、前記巻付範囲とが重複する範囲内であって、且つ前記最上流位置に配置される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記押込みコロは、前記無端ベルトの外周面を押し込み自在である、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記規制部材は、前記押込みコロが押し込まれるときの停止位置に対向する待機位置に配置され、前記押込みコロは、前記用紙に形成されているカールを矯正する場合、前記無端ベルトが前記規制部材に接触する位置まで押し込まれる、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記規制部材は、固定部材、駆動回転ローラー、及び前記駆動回転ローラーに追従して回転する従動回転ローラーの少なくとも1つであり、前記固定部材は、前記無端ベルトの内周面と接触する接触面を備え、前記従動回転ローラー及び前記駆動回転ローラーのそれぞれは、前記無端ベルトの内周面と接触してニップが形成自在な円筒形状の接触面を備える、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記規制部材は、前記押込みコロの位置の変位に追従して前記位置関係が変更される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記規制部材は、前記用紙の紙種又は坪量の情報に応じて、前記無端ベルトの内周面から離れた位置に配置される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記規制部材は、前記用紙に形成されているカールを矯正する矯正力が調整される場合、前記無端ベルトに沿って、現在の配置箇所より下流側及び上流側の何れかに配置される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、予め設定された前記用紙の突入角度ごとに、前記位置関係を定めた設定テーブルを備え、前記規制部材は、現在の前記用紙の突入角度から前記予め設定された前記用紙の突入角度の何れかに前記用紙の突入角度が切り替えられる場合、前記設定テーブルに応じて、前記位置関係が変更される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記規制部材は、前記無端ベルトの内周側のうち少なくとも2箇所に配置される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記規制部材は、前記ガイド部材によりガイドされる前記用紙の突入角度に応じて、前記無端ベルトの内周側のうち配置されている箇所の中から選択的に、前記無端ベルトから離れる位置に配置されるものが決定される、ことが望ましい。
また、本発明に係るデカーラーにおいて、前記従動ローラーは、1又は2個以上配置される、ことが望ましい。
また、本発明の第2の側面を反映した用紙後処理装置は、上記に記載のデカーラーを含むものであり、デカーラーの場合と同様に、用紙のカールを矯正する矯正力を増加させることができる。
また、本発明の第3の側面を反映した画像形成装置は、画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成される前記用紙を、上記に記載の用紙後処理装置に排出する排紙部と、を備える、ものであり、デカーラーの場合と同様に、用紙のカールを矯正する矯正力を増加させることができる。
本発明の第1の側面、第2の側面、及び第3の側面によれば、用紙のカールを矯正する矯正力を増加させることができる。
本発明の実施形態1における画像形成システム1の全体構成例を示す図である。 本発明の実施形態1における画像形成装置2の制御系の主要部を示す図である。 本発明の実施形態1における用紙後処理装置7の制御系の主要部を示す図である。 本発明の実施形態1におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態2におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態3におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態4におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態5におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態6におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態7におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態8におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態9におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態10におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態11におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態12におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態13におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態14におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態15におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態16におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態17におけるデカーラ−700に用紙Sの突入角度αが90°以上で用紙Sを無端ベルト713に突入する場合を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態17におけるデカーラ−700に用紙Sの突入角度αが90°未満で用紙Sを無端ベルト713に突入する場合を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態18におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態18におけるデカーラー700の他の構造を概略的に説明する図である。 従来におけるデカーラー700’ の構造を概略的に説明する図である。 従来におけるデカーラー700’で無端ベルト713の形状が一部変更する一例を概略的に説明する図である。 従来におけるデカーラー700’で押込みコロ716から用紙の搬送方向Bの下流側にある無端ベルト713の一部が矯正力保持範囲Z内から外れる一例を概略的に説明する図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
実施形態1.
図1は、本発明の実施形態1における画像形成システム1の全体構成例を示す図である。図2は、本発明の実施形態1における画像形成装置2の制御系の主要部を示す図である。図3は、本発明の実施形態1における用紙後処理装置7の制御系の主要部を示す図である。
図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置2と、用紙後処理装置7とを備える。画像形成装置2と、用紙後処理装置7とは、画像形成装置2が用紙Sを搬送する上流側となり、用紙後処理装置7が用紙Sが搬送される下流側となるように接続されている。
画像形成装置2は、電子写真プロセス技術を利用する中間転写方式によりカラー画像を用紙Sに形成する装置である。詳細については後述するが、画像形成装置2は、感光ドラム413上に形成されたY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写する。中間転写ベルト421に一次転写された各色トナー像は、4色重ね合わされてから用紙Sに二次転写され、用紙Sに画像が形成される。
画像形成装置2は、タンデム方式が採用されている。タンデム方式は、上記で説明したYMCKの4色に対応する感光ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させる方式である。
画像形成装置2は、具体的には、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、及び制御部90を備える。
図2に示すように、制御部90は、CPU91、ROM92、及びRAM93等を備える。CPU91は、ROM92から処理内容に応じてプログラムを読み出してRAM93に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置2の動作を制御する。記憶部82は、例えばフラッシュメモリ等のような不揮発性の半導体メモリ又はハードディスクドライブで実現され、各種データが格納されている。記憶部82に格納されている各種データは、CPU91が画像形成装置2の動作を制御するときに参照される。
制御部90は、通信部81を介して、LAN又はWAN等のような通信ネットワークに接続された外部の装置との間で各種データの送受信を行う。例えば、制御部90は、外部の装置から送信された画像データを受信し、受信した画像データに基づき、用紙Sに画像を形成する命令を画像処理部30に転送する。通信部81は、例えばLANカード等のような通信制御カードにより実現される。
図3に示すように、制御部100は、CPU101、ROM102、及びRAM103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じてプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して用紙後処理装置7の動作を制御する。記憶部112は、例えばフラッシュメモリ等のような不揮発性の半導体メモリ又はハードディスクドライブで実現され、各種データが格納されている。記憶部112に格納されている各種データは、CPU101が用紙後処理装置7の動作を制御するときに参照される。例えば、記憶部112には、設定テーブル112aが格納されている。設定テーブル112aは、デカーラー700の制御に用いられる各種パラメーターが設定されている。
制御部100は、通信部111を介して、LAN又はWAN等のような通信ネットワークに接続された外部の装置との間で各種データの送受信を行う。例えば、制御部100は、外部の装置から送信された各種データを受信し、受信した各種データに基づき、用紙Sのカールを矯正する命令をデカーラー700に転送する。通信部111は、例えばLANカード等のような通信制御カードにより実現される。
なお、制御部90は、通信部81を介して、用紙後処理装置7と各種データの送受信を行う。例えば、制御部90は、用紙Sのカール状態を含む情報を用紙後処理装置7に転送する。用紙Sのカール状態を含む情報は、例えば、用紙Sの坪量、紙種、画像形成装置2周囲の環境、定着部60の定着温度等のようにカールを形成させる要因に関する情報である。よって、用紙後処理装置7は、制御部90により転送される各種データに基づき、用紙Sのカールを矯正することができる。なお、用紙Sのカール状態を含む情報は、ユーザーにより記憶部112に直接設定されてもよい。
図1に戻る。操作表示部20は、例えば、タッチパネル付きの液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で実現され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部90から入力される表示制御信号に従い、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー及びスタートキー等の各種操作キーを備える。操作部22は、ユーザーによる各種入力操作を受け付けることにより、操作信号を生成する。操作信号は、制御部90に出力される。
画像読取部10は、自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12等を備える。自動原稿給紙装置11は、ADF(Auto Document Feeder)と称されている。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送し、原稿画像走査装置12に送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像を連続して読み取ることができる。なお、自動原稿給紙装置11は、多数枚の原稿Dの画像を連続して読み取るとき、用紙反転機構により、それぞれの原稿Dの両面を読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿D又はコンタクトガラス上に載置された原稿Dを光学的に走査する。原稿画像走査装置12は、光学的な走査による原稿Dからの反射光をCCDセンサー12aの受光面上に結像させることにより、原稿Dに形成されている原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づき、原稿画像の入力画像データを生成する。入力画像データは、画像処理部30に供給され、画像処理部30が予め設定された画像処理を実行する。
画像処理部30は、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を入力画像データに行う回路を備える。画像処理部30は、例えば、制御部90の制御下において、階調補正データが設定されている階調補正テーブルに基づき、入力画像データに階調補正を行う。画像処理部30は、階調補正の他に、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理及び圧縮処理等を入力画像データに行う。このような各種デジタル画像処理が行われた入力画像データに基づき、画像形成部40は各種処理を行う。
画像形成部40は、入力画像データに基づき、Y成分,M成分,C成分,及びK成分の各有色トナーによる画像を形成する。画像形成部40は、画像形成ユニット41Y,41M,41C,及び41K、並びに中間転写ユニット42等を備える。
画像形成ユニット41Y,41M,41C,及び41Kは、それぞれ異なる色による画像を形成する以外は、同様の構成要素を備える。そこで、図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合、符号にY,M,C,又はKを添えて示し、それぞれを区別しない場合、符号にY,M,C,又はKを添えずに示す。例えば、図1の一例では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号を付記し、それ以外の画像形成ユニット41M,41C,及び41Kの構成要素についての符号は省略する。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光ドラム413は、負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo−conductor)であり、光導電性がある。感光ドラム413は、例えば、アルミ素管のようなアルミニウム製の導電性円筒体の周囲に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、及び電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)が順次積層されて形成されている。
帯電装置414は、コロナ放電を発生させる。帯電装置414のコロナ放電により、感光ドラム413の電荷輸送層の表面は、一様に負極性に帯電されるため、感光ドラム413の電荷輸送層の表面電荷は、負電荷となる。
露光装置411は、例えば、半導体レーザーのようなレーザー光を照射する構成要素を備える。露光装置411は、各色成分の画像に対応するレーザー光を感光ドラム413に照射する。露光装置411が感光ドラム413にレーザー光を照射することにより、感光ドラム413の電荷発生層は正電荷が発生する。感光ドラム413の電荷発生層の正電荷は、感光ドラム413の電荷輸送層まで輸送される。よって、露光装置411がレーザー光を感光ドラム413に照射すれば、感光ドラム413の電荷輸送層まで正電荷が輸送されるため、帯電装置414により一様に負極性に帯電された感光ドラム413の電荷輸送層の表面電荷は中和される。よって、感光ドラム413の表面のうち、レーザー光が照射された箇所は、負極性に帯電された周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式で現像する装置であり、トナーと、キャリアとを含む現像剤を利用する。現像装置412は、現像剤に含まれる各色トナーを感光ドラム413に供給する。現像装置412が感光ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化させてトナー像を感光ドラム413の表面に形成する。
ドラムクリーニング装置415は、ドラムクリーニングブレード等を備える。ドラムクリーニングブレードは、一次転写後の感光ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、無端状のベルトで形成され、導電性及び弾性があり、表面に高抵抗層を備える。中間転写ベルト421は、複数の支持ローラー423により張力のかかった状態で掛け渡されている。複数の支持ローラー423のうち少なくとも1つは駆動ローラー423Aであり、その他は駆動ローラー423Aに従動する。よって、駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は、A方向に一定速度で走行する。なお、駆動ローラー423Aに従動する複数の支持ローラー423のうち、駆動ローラー423Aから中間転写ベルト421の走行方向下流側のものは、バックアップローラー423Bとして機能する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光ドラム413に対向し、且つ中間転写ベルト421の内周面側に配置されている。よって、一次転写ローラー422は、中間転写ベルト421を介して感光ドラム413に圧接されることにより、一次転写ニップが形成される。一次転写ニップは、感光ドラム413から中間転写ベルト421にトナー像を転写する。
二次転写ローラー424は、バックアップローラー423Bに対向し、且つ中間転写ベルト421の外周面側に配置されている。よって、二次転写ローラー424は、中間転写ベルト421を介してバックアップローラー423Bに圧接されることにより、二次転写ニップが形成される。二次転写ニップは、中間転写ベルト421から用紙Sにトナー像を転写する。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後の中間転写ベルト421の表面に残存する転写残トナーを除去する。
具体的には、中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421が一次転写ニップを通過するとき、感光ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。より具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスが印加されると、中間転写ベルト421の裏面側、つまり、一次転写ローラー422と当接する側に、トナー像を形成するトナーと逆極性の電荷が付与される。よって、感光ドラム413のトナー像は、中間転写ベルト421に静電的に転写される。
中間転写ベルト421に転写されたトナー像は、用紙Sが二次転写ニップを通過するとき、用紙Sに二次転写される。具体的には、バックアップローラー423Bに二次転写バイアスが印加されると、用紙Sの表面側、つまり、中間転写ベルト421と当接する側に、トナー像を形成するトナーと同極性の電荷が付与される。よって、中間転写ベルト421のトナー像は、用紙Sに静電的に転写される。
定着部60は、上側定着部60A及び下側定着部60B等を備える。上側定着部60Aは、用紙Sの定着面側に配置され、定着面側部材を備える。用紙Sの定着面側は、トナー像が転写されている。下側定着部60Bは、用紙Sの定着面の反対側に配置され、裏面側支持部材を備える。用紙Sの定着面の反対側は、用紙Sの裏面側である。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、定着ニップが形成される。定着ニップにより、用紙Sは、挟持されつつ搬送される。
具体的には、上側定着部60Aは、定着面側部材として、定着ベルト61、加熱ローラー62、及び定着ローラー63を備える。定着ベルト61は、無端状のベルトで形成され、加熱ローラー62と、定着ローラー63とにより、張力のかかった状態で掛け渡されている。加熱ローラー62は、ハロゲンヒーター等のような加熱源を内蔵し、定着ベルト61を加熱する。定着ローラー63は、時計回りに駆動回転することにより、定着ベルト61及び加熱ローラー62を時計回りに従動回転させる。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材として、加圧ローラー64を備える。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で、上記で説明した定着ニップを形成する。加圧ローラー64は、反時計周りに駆動回転する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51は、給紙トレイユニット51a〜51cを備える。給紙トレイユニット51a〜51cは、用紙Sの坪量及びサイズ等に基づいて識別される用紙Sが、予め設定された種類毎に収容される。
搬送経路部53は、通常搬送路53bと、反転搬送路53cとを備える。通常搬送路53bは、給紙部51から給紙される用紙Sを、レジストローラー対53aを含む搬送ローラー対、画像形成部40、及び定着部60のそれぞれに搬送し、画像形成装置2の機外ににある用紙後処理装置7に排出する。反転搬送路53cは、定着部60を通過した用紙Sの表裏を反転させ、画像形成部40の上流で再び通常搬送路53bに合流させる。例えば、用紙Sを両面印刷する場合、最初に、用紙Sは通常搬送路53bを通過することにより用紙Sの表面にトナー像が形成される。次に、用紙Sは反転搬送路53cを通過することにより用紙Sの表裏は反転される。次に、表裏が反転された用紙Sは反転搬送路53cから再び通常搬送路53bを通過することにより用紙Sの裏面にトナー像が形成される。
なお、給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から1枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。画像形成部40に搬送される途中では、レジストローラー対53aは、用紙Sの傾きを補正すると共に、搬送タイミングを調整する。画像形成部40は、レジストローラー対53aから搬送される用紙Sの一方の面に一括して中間転写ベルト421のトナー像を二次転写させる。定着部60は、中間転写ベルト421により一括して二次転写されたトナー像を用紙Sに定着させる。定着部60により定着されて画像が形成された用紙Sは、排紙部52により機外に排紙される。具体的には、排紙部52は、排紙ローラー52aを備え、排紙ローラー52aは、画像が形成されている用紙Sを用紙後処理装置7に搬送する。
画像形成装置2から排紙された用紙Sは、用紙後処理装置7に搬送される。用紙後処理装置7は、搬送部71A、搬送部71B、搬送部71C、デカーラー701、及びデカーラー702等を備える。なお、デカーラー701及びデカーラー702の何れかを特に限定しない場合、デカーラ−700と称する。
搬送部71Aは、画像形成装置2から排紙された用紙Sを導入し、デカーラー701に用紙Sを搬送する経路である。デカーラー701は、用紙Sの表裏のうち、画像形成装置2から排紙される直前に画像形成された第1面に形成されているカールを凸形状に矯正する。搬送部71Bは、デカーラー701を通過した用紙Sをデカーラー702に搬送する経路である。デカーラー702は、用紙Sの表裏のうち、第1面とは反対側の第2面を凸形状に矯正する。搬送部71Cは、デカーラー702を通過した用紙Sを用紙後処理装置7の機外に排紙する経路である。
なお、用紙Sに形成されているカールは、湾曲形状であるため、デカーラー700は、用紙Sを凸形状に矯正することにより、カールを矯正する矯正力を用紙Sに付与することができる。
図4は、本発明の実施形態1におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図24は、従来におけるデカーラー700’ の構造を概略的に説明する図である。図25は、従来におけるデカーラー700’で無端ベルト713の形状が一部変更する一例を概略的に説明する図である。図26は、従来におけるデカーラー700’で押込みコロ716から用紙Sの搬送方向Bの下流側にある無端ベルト713の一部が矯正力保持範囲Z内から外れる一例を概略的に説明する図である。
図4に示すように、デカーラー700は、駆動ローラー711と、従動ローラー712a,712bと、無端ベルト713と、押込みコロ716と、を備える。駆動ローラー711は、駆動回転するローラーである。従動ローラー712a,712bは、駆動ローラー711の駆動に追従して回転するローラーである。なお、従動ローラー712a,712bの何れかを特に限定しない場合、従動ローラー712と称する。
無端ベルト713は、無端状のベルトで形成され、駆動ローラー711と、従動ローラー712とに巻き掛けられている。押込みコロ716は、無端ベルト713の外周面を押し込む。デカーラー700は、無端ベルト713と押込みコロ716との間に用紙Sを通過させることにより用紙Sに形成されているカールを矯正する。
具体的には、デカーラー700は、押込みコロ716を無端ベルト713に押し付けることで無端ベルト713にニップを形成させる。デカーラー700は、そのニップに用紙Sを通過させることにより、用紙Sのカールを矯正することができる。
なお、デカーラー700は、ガイド部材715を備える。ガイド部材715は、用紙Sを無端ベルト713にガイドする。ガイド部材715は、制御部100からの制御指令により無端ベルト713との相対的な角度が調整されることにより、用紙Sを無端ベルト713に突入させる用紙Sの突入角度αを調整する。
より具体的には、無端ベルト713と、押込みコロ716との間に形成されるニップに用紙Sを通過させることは、無端ベルト713と押込みコロ716とで形成される湾曲形状の経路に用紙Sを通過させることに相当する。用紙Sが無端ベルト713と押込みコロ716とで形成される湾曲形状の経路を通過すれば、用紙Sに凸形状の力が加わるため、用紙Sのカールは矯正される。なお、無端ベルト713を湾曲形状に変形させるためには、無端ベルト713の剛性は弱いことが好ましい。
しかし、無端ベルト713の剛性が弱ければ、さらにカールの矯正力を増加させようと押込みコロ716の押込み量を増加させたとしても、無端ベルト713の剛性と、用紙Sの坪量との均衡が維持できない恐れがある。例えば、図24の従来のデカーラー700’により用紙Sのカールを矯正する場合、図25,26に示すように、無端ベルト713が矯正力保持範囲Z内とならない恐れがある。
つまり、無端ベルト713の剛性と、用紙Sの坪量との均衡が維持できなければ、押込みコロ716の押込み量を増加させても、押込みコロ716の押込み量の増加に応じて用紙Sの矯正力が増加しないため、用紙Sのカールを矯正する矯正力を増加させることはできない。
そこで、デカーラー700は、規制部材714を備える。規制部材714は、無端ベルト713の内周側に設けられ、ガイド部材715によりガイドされる用紙Sにより変形する無端ベルト713を矯正力保持範囲Z内に補償する。
具体的には、規制部材714は、用紙Sにより変形される無端ベルト713の形状と、押込みコロ716の位置と、に基づき、無端ベルト713と、押込みコロ716と、の相対的な位置関係が決定される。規制部材714は、ガイド部材715によりガイドされる用紙Sの突入角度αに応じて、無端ベルト713と、押込みコロ716と、の相対的な位置関係が変更される。
また、規制部材714は、無端ベルト713のうち押込みコロ716から用紙Sの搬送方向Bの下流側にある一部を矯正力保持範囲Z内に補償する。
以上の説明から、規制部材714は、無端ベルト713の形状と、押込みコロ716の位置と、に基づき、無端ベルト713と、押込みコロ716と、の相対的な位置関係が決定され、無端ベルト713を矯正力保持範囲Z内に補償する。
よって、押込みコロ716の押込み量の増加により、無端ベルト713の剛性と用紙Sの坪量との均衡が維持できなくなったとしても、規制部材714が無端ベルト713を矯正力保持範囲Z内に支えている。したがって、無端ベルト713の形状が用紙Sの腰に負けて変形することがない。また、押込みコロ716の押込み量が増加するにつれ、用紙Sが無端ベルト713に巻き付く範囲を増加させることができる。これらの結果、用紙Sを狙い通りの湾曲形状にすることができるため、用紙Sのカールを矯正する矯正力を増加させることができる。
また、規制部材714は、用紙Sの突入角度αに応じて、無端ベルト713と、押込みコロ716と、の相対的な位置関係が変更される。よって、用紙Sがどの位置から無端ベルト713に突入したとしても、規制部材714は、無端ベルト713の形状が変形する箇所に配置可能である。したがって、規制部材714は、的確な位置で無端ベルト713を支えることができる。
また、用紙Sが無端ベルト713に突入することにより、用紙Sの腰によっては、特に、押込みコロ716から用紙Sの搬送方向Bの下流側で、無端ベルト713の形状は変形する。無端ベルト713の形状が変形すれば、押込みコロ716から無端ベルト713が離れるため、用紙Sを狙い通りの湾曲形状にすることができない。
そこで、押込みコロ716から用紙Sの搬送方向Bの下流側において、規制部材714が無端ベルト713の形状の変形を矯正力保持範囲Z内に補償することにより、押込みコロ716の押込み量に応じたカールの矯正力を提供することができる。
実施形態2.
実施形態2において、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態2においては、規制部材714の配置箇所を実施形態1よりも具体的に説明する。
図5は、本発明の実施形態2におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図5に示すように、用紙Sの突入角度αは、押込みコロ716と無端ベルト713との接点のうち用紙Sの搬送方向Bの上流側にある接点から垂直方向に沿う方向と、用紙Sの搬送方向Bとの間に形成される角度に相当する。
最下流位置Fは、押込みコロ716と無端ベルト713との接点のうち用紙Sの搬送方向Bの最下流に位置する接点と接触する位置である。最上流位置Eは、押込みコロ716と無端ベルト713との接点のうち用紙Sの搬送方向Bの最上流に位置する接点と接触する位置である。基準位置Lは、最下流位置Fと、最上流位置Eとの中間位置である。巻付範囲Xは、無端ベルト713の一部が押込みコロ716の曲面に沿って巻き付いている範囲である。
図5に示すように、規制部材714は、ガイド部材715により用紙Sの突入角度αが90°以上でガイドされる場合、押込みコロ716と無端ベルト713との接点のうち基準位置Lよりも用紙Sの搬送方向Bの下流側にある接点を含む下流範囲Jの範囲内に配置される。
以上の説明から、用紙Sの突入角度αがわかれば、用紙Sによる無端ベルト713の形状の変形が想定できるため、用紙Sの突入角度αと、無端ベルト713の形状が変形する箇所とを関連付けることができる。
つまり、用紙Sの突入角度αにより、押込みコロ716と、用紙Sと、無端ベルト713との位置関係を特定することができる。したがって、用紙Sの突入角度αに応じて規制部材714を的確な位置に配置させることができる。
また、用紙Sにより無端ベルト713の下流側が変形する可能性があっても、規制部材714が無端ベルト713を支持する箇所から用紙Sの搬送方向Bの上流側に配置されれば、規制部材714により無端ベルト713の下流側の変形を予め抑えることができる。
実施形態3.
実施形態3において、実施形態1,2と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態3においては、規制部材714の配置箇所を実施形態1,2よりも限定する一例について説明する。
図6は、本発明の実施形態3におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図6に示すように、規制部材714は、ガイド部材715により用紙Sの突入角度αが90°以上でガイドされる場合、下流範囲Jと、巻付範囲Xとが重複する範囲内に配置される。
よって、規制部材714が無端ベルト713に接触する位置から用紙Sの搬送方向Bの上流側にある範囲は、用紙Sによる無端ベルト713の形状の変形が抑制される。規制部材714が無端ベルト713に接触する位置は、下流範囲Jと、巻付範囲Xとが重複する範囲内である。巻付範囲Xは、無端ベルト713の一部が押込みコロ716の曲面に沿って巻き付いている範囲である。よって、巻付範囲Xの一部から用紙Sの搬送方向Bの上流側は、用紙Sによる無端ベルト713の形状の変形が抑制される。
したがって、押込みコロ716の押込み量を増加させたとしても、規制部材714が無端ベルト713に接触する位置から上流側であれば、用紙Sのカールを矯正する矯正力を増加させることができる。
実施形態4.
実施形態4において、実施形態1〜3と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態4においては、規制部材714の配置箇所を実施形態1〜3よりも限定する一例について説明する。
図7は、本発明の実施形態4におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図7に示すように、規制部材714は、ガイド部材715により用紙Sの突入角度αが90°以上でガイドされる場合、下流範囲Jと、巻付範囲Xとが重複する範囲内であって、且つ最下流位置Fに配置される。
よって、最下流位置Fから用紙Sの搬送方向Bの上流側は、用紙Sによる無端ベルト713の形状の変形が抑制される。最下流位置Fは、押込みコロ716が無端ベルト713と接触する範囲のうち、最下流に相当する位置である。したがって、無端ベルト713が押込みコロ716と接触する部分は、用紙Sによる離間が抑制されるため、押込みコロ716の押込み量に応じてカールの矯正力を増加させることができる。
実施形態5.
実施形態5において、実施形態1〜4と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態5においては、規制部材714の配置箇所を実施形態1〜4とは異なる場所に配置させる一例について説明する。
図8は、本発明の実施形態5におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図8に示すように、規制部材714は、ガイド部材715により用紙Sの突入角度αが90°未満でガイドされる場合、押込みコロ716と無端ベルト713との接点のうち基準位置Lよりも用紙Sの搬送方向Bの上流側にある接点を含む上流範囲Kの範囲内に配置される。
よって、用紙Sにより無端ベルト713の上流側が変形する可能性があっても、規制部材714により無端ベルト713の上流側の変形を予め抑えることができる。
実施形態6.
実施形態6において、実施形態1〜5と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態6においては、規制部材714の配置箇所を実施形態5よりも限定する一例について説明する。
図9は、本発明の実施形態6におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図9に示すように、規制部材714は、ガイド部材715により用紙Sの突入角度αが90°未満でガイドされる場合、上流範囲Kと、巻付範囲Xとが重複する範囲内に配置される。
よって、規制部材714が無端ベルト713に接触する位置から用紙Sの搬送方向Bの上流側にある範囲は、用紙Sによる無端ベルト713の形状の変形が抑制される。規制部材714が無端ベルト713に接触する位置は、上流範囲Kと、巻付範囲Xとが重複する範囲内である。巻付範囲Xは、無端ベルト713の一部が押込みコロ716の曲面に沿って巻き付いている範囲である。よって、巻付範囲Xの一部から用紙Sの搬送方向Bの上流側は、用紙Sによる無端ベルト713の形状の変形が抑制される。
したがって、押込みコロ716の押込み量を増加させたとしても、規制部材714が無端ベルト713に接触する位置から上流側であれば、用紙Sのカールを矯正する矯正力を増加させることができる。
実施形態7.
実施形態7において、実施形態1〜6と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態7においては、規制部材714の配置箇所を実施形態6よりも限定する一例について説明する。
図10は、本発明の実施形態7におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図10に示すように、規制部材714は、ガイド部材715により用紙Sの突入角度αが90°未満でガイドされる場合、上流範囲Kと、巻付範囲Xとが重複する範囲内であって、且つ最上流位置Eに配置される。
よって、最上流位置Eから用紙Sの搬送方向Bの上流側は、用紙Sによる無端ベルト713の形状の変形が抑制される。最上流位置Eは、押込みコロ716が無端ベルト713と接触する範囲のうち、最上流に相当する位置である。したがって、無端ベルト713が押込みコロ716と接触する部分は、用紙Sによる離間が抑制されるため、押込みコロ716の押込み量に応じてカールの矯正力を増加させることができる。
実施形態8.
実施形態8において、実施形態1〜7と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態8においては、押込みコロ716により無端ベルト713に形成される湾曲形状の変化について説明する。
図11は、本発明の実施形態8におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。押込みコロ716は、無端ベルト713の外周面を押し込み自在である。
よって、押込みコロ716が無端ベルト713に押し込まれるにつれ、押込みコロ716が無端ベルト713を押し込む押込み量が増加するため、巻付範囲Xは増加する。巻付範囲Xが増加するにつれ、無端ベルト713の湾曲形状の湾曲度合いが増していくため、用紙Sのカールを矯正する矯正力は増加する。よって、押込みコロ716の押込み量により用紙Sのカールを矯正する矯正力を可変にすることができる。
実施形態9.
実施形態9において、実施形態1〜8と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態9においては、デカーラー700により用紙Sをカールさせるときの押込みコロ716の位置決め動作の一例について説明する。
図12は、本発明の実施形態9におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図12に示すように、規制部材714は、押込みコロ716が押し込まれるときの停止位置Pに対向する待機位置Qに配置される。停止位置Pは、例えば、押込みコロ716の中心を基準に設定されればよい。待機位置Qは、例えば、規制部材714の中心を基準に設定されればよい。押込みコロ716は、用紙Sに形成されているカールを矯正する場合、無端ベルト713が規制部材714に接触する位置まで押し込まれる。
よって、腰のある用紙Sが無端ベルト713に突入する場合であっても、無端ベルト713は規制部材714に支えられるため、用紙Sにより無端ベルト713が押込みコロ716から離れることがない。したがって、用紙Sのカールを矯正する矯正力を確実に保持することができる。
実施形態10.
実施形態10において、実施形態1〜9と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態10においては、規制部材714の形状が実施形態1〜9と異なる一例について説明する。
図13は、本発明の実施形態10におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図13に示すように、規制部材714は、固定部材である。固定部材は、無端ベルト713の内周面と接触する接触面714aを備える。
よって、規制部材714は、低コストで広範囲に無端ベルト713を支えることができる。
実施形態11.
実施形態11において、実施形態1〜10と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態11においては、実施形態1〜9の規制部材714の形状の具体例について説明する。
図14は、本発明の実施形態11におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図14に示すように、規制部材714は、駆動回転ローラー及び駆動回転ローラーに追従してい回転する従動回転ローラーの少なくとも1つである。従動回転ローラー及び駆動回転ローラーのそれぞれは、無端ベルト713の内周面と接触してニップが形成自在な円筒形状の接触面714aを備える。なお、図14の一例においては、規制部材714は、円筒形状の部材として、軸部材が用いられればよい。つまり、軸部材を駆動回転ローラーとしてもよく、軸部材を従動回転ローラーとしてもよい。
よって、規制部材714は、無端ベルト713と共に回転させることができるため、規制部材714が無端ベルト713に擦られることにより生じる負荷を軽減させることができる。
実施形態12.
実施形態12において、実施形態1〜11と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態12においては、押込みコロ716と、規制部材714との位置を調整することにより、規制部材714と、無端ベルト713と、押込みコロ716との相対的な位置関係が調整される動作例について説明する。
図15は、本発明の実施形態12におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図15に示すように、規制部材714は、押込みコロ716の位置の変位に追従して、無端ベルト713と、押込みコロ716と、の相対的な位置関係が変更される。
よって、規制部材714と、無端ベルト713と、押込みコロ716との相対的な位置は、常に適切な位置に調整させることができる。
実施形態13.
実施形態13において、実施形態1〜12と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態13においては、用紙Sの紙種又は坪量の情報に応じて、規制部材714と、無端ベルト713と、押込みコロ716との相対的な位置が調整される動作例について説明する。
図16は、本発明の実施形態13におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図16に示すように、規制部材714は、用紙Sの紙種又は坪量の情報に応じて、無端ベルト713の内周面から離れた位置に配置される。具体的には、規制部材714は用紙Sの腰が強くない場合、待機位置Qに配置される。一方、規制部材714は用紙Sの腰が強い場合、待避位置Rに配置される。待避位置Rは、待機位置Qと同様に、例えば、規制部材714の中心を基準に設定されればよい。なお、待避位置Rは、規制部材714が無端ベルト713の内周面に触れない位置であれば、特に限定されない。
以上の説明から、用紙Sの腰が強くないような用紙Sの紙種又は坪量である場合には、無端ベルト713の形状が変形する恐れがないため、規制部材714により無端ベルト713を支える必要がない。よって、この場合、規制部材714が無端ベルト713から離されれば、規制部材714が無端ベルト713に与える負荷がなくなるため、システム全体の効率を向上させることができる。
実施形態14.
実施形態14において、実施形態1〜13と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態14においては、規制部材714の位置を調整することにより、用紙Sに形成されているカールを矯正する矯正力を調整する動作例について説明する。
図17は、本発明の実施形態14におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図17に示すように、規制部材714は、用紙Sに形成されているカールを矯正する矯正力が調整される場合、無端ベルト713に沿って、現在の配置箇所より下流側及び上流側の何れかに配置される。
よって、規制部材714は、配置箇所が異なれば、無端ベルト713を支える力が変わるため、その配置箇所をずらすことによりカールの矯正力を微調整することができる。
実施形態15.
実施形態15において、実施形態1〜14と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態15においては、用紙Sの突入角度αの切り替えと、規制部材714の配置調整とが連動する動作例を説明する。
図18は、本発明の実施形態15におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図18に示すように、規制部材714は、現在の用紙Sの突入角度αから予め設定された用紙Sの突入角度αの何れかに用紙Sの突入角度αが切り替えられる場合、設定テーブル112aに応じて、規制部材714と、無端ベルト713と、押込みコロ716と、の相対的な位置関係が変更される。設定テーブル112aは、予め設定された用紙Sの突入角度αごとに、規制部材714と、無端ベルト713と、押込みコロ716と、の相対的な位置関係を定めたものである。
よって、デカーラー700は、切り替えられた用紙Sの突入角度αに応じて、規制部材714を低コストで最適な位置に変更させることができる。
実施形態16.
実施形態16において、実施形態1〜15と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態16においては、規制部材714が複数配置される一例について説明する。
図19は、本発明の実施形態16におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図19に示すように、規制部材714は、下流範囲J、上流範囲K、巻付範囲X、最下流位置F、及び最上流位置Eのうち少なくとも2箇所に配置される。つまり、規制部材714は、無端ベルト713の内周側のうち少なくとも2箇所に配置される。
よって、複数の規制部材714で無端ベルト713を支えるため、無端ベルト713の形状を保持する機能をさらに向上させることができる。
実施形態17.
実施形態17において、実施形態1〜16と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態17においては、規制部材714が複数配置されているときの系全体の効率化を図る一例について説明する。
図20は、本発明の実施形態17におけるデカーラ−700に用紙Sの突入角度αが90°以上で用紙Sを無端ベルト713に突入する場合を概略的に説明する図である。図21は、本発明の実施形態17におけるデカーラ−700に用紙Sの突入角度αが90°未満で用紙Sを無端ベルト713に突入する場合を概略的に説明する図である。
図20に示すように、用紙Sの突入角度αが90°以上の場合、押込みコロ716の下流側において、無端ベルト713の形状は変形する恐れがあり、押込みコロ716の上流側において、無端ベルト713の形状は変形する恐れがない。よって、この場合、押込みコロ716の上流側に位置する規制部材714は、無端ベルト713を支える必要がないため、無端ベルト713から離れた位置に移動させればよい。
一方、図21に示すように、用紙Sの突入角度αが90°未満の場合、押込みコロ716の上流側において、無端ベルト713の形状は変形する恐れがあり、押込みコロ716の下流側において、無端ベルト713の形状は変形する恐れがない。よって、この場合、押込みコロ716の下流側に位置する規制部材714は、無端ベルト713を支える必要がないため、無端ベルト713から離れた位置に移動させればよい。
換言すれば、規制部材714は、用紙Sの突入角度αに応じて、無端ベルト713の内周側のうち配置されている箇所の中から選択的に、無端ベルト713から離れる位置に配置されるものが決定される。よって、規制部材714を必要な箇所にだけ配置させることができるため、系全体としての効率を向上させることができる。
実施形態18.
実施形態18において、実施形態1〜17と同一の構成については同一の符号を付記し、その説明については省略する。実施形態18においては、従動ローラー712の個数によるデカーラー700全体の形状の変形例を説明する。
図22は、本発明の実施形態18におけるデカーラー700の構造を概略的に説明する図である。図23は、本発明の実施形態18におけるデカーラー700の他の構造を概略的に説明する図である。
図22に示すように、デカーラー700は、駆動ローラー711に追従する従動ローラー712が1つだけである。この場合、従動ローラー712が2つ配置されるものと比べ、押込みコロ716と、無端ベルト713とで形成される湾曲形状の湾曲度合いは弱くなるが、系全体として小型化を実現することができる。
一方、図23に示すように、デカーラー700は、駆動ローラー711に追従する従動ローラー712が3つである。この場合、従動ローラー712が2つ配置されるものと比べ、系全体で大型化になるが、従動ローラー712a,712b,712cと、駆動ローラー711との4箇所で無端ベルト713を支えるため、無端ベルト713の内周側の領域をより広く確保することができる。よって、押込みコロ716の停止位置Pを無端ベルト713からより離れた位置に確保することができるため、押込みコロ716と、無端ベルト713とで形成される湾曲形状の湾曲度合いを強くすることができる。
以上の説明から、従動ローラー712は、1又は2個以上配置される。つまり、押込みコロ716が無端ベルト713を押込み、さらに、規制部材714が押込みコロ716に押し込まれる無端ベルト713を支えることができれば、用紙Sを狙い通りの湾曲形状にすることができるため、従動ローラー712の個数は特に限定されるものではなく、さまざまな形状のデカーラ−700を実現することができる。
したがって、従動ローラー712を配置する箇所及び個数により無端ベルト713の形状を決めることで、デカーラー700をさまざまな空間に配置させることができる。
また、従動ローラー712の個数を増やすことにより、無端ベルト713の内周側の領域を広くすることができるため、上記で説明したように、押込みコロ716と、無端ベルト713とで形成される湾曲形状の湾曲度合いを強くすることができる。よって、従動ローラー712の個数を増やすことにより、用紙Sに形成されているカールの矯正力をさらに強くすることができる。
以上、本発明に係る画像形成システム1を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態においては、画像形成システム1は、画像形成装置2と、用紙後処理装置7とを備える一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、画像形成システム1は、折り加工等を行う排紙装置又は用紙Sの画像を測色する画像読取装置等を備えてもよい。
また、本実施形態においては、押込みコロ716が無端ベルト713を押し込むことにより無端ベルト713を湾曲形状に変形させる一例について説明したが、これに限らず、無端ベルト713を押し込む部材は、軸部材であってもよい。つまり、無端ベルト713を湾曲形状に変形させることができる曲面が形成されている部材であればよい。
なお、本発明に係る実施形態は、実施形態8における押込みコロ716が無端ベルト713の外周面を押し込み自在である構成を、実施形態1〜7又は9〜18に記載のデカーラー700の構成要素のそれぞれ、一部、又はそれらの組み合わせに備えてもよい。
また、本発明に係る実施形態は、実施形態18における従動ローラー712が1又は2個以上配置される構成を、実施形態1〜17に記載のデカーラー700の構成要素のそれぞれ、一部、又はそれらの組み合わせに備えてもよい。
1 画像形成システム
2 画像形成装置
7 用紙後処理装置
10 画像読取部
11 自動原稿給紙装置
12 原稿画像走査装置
12a CCDセンサー
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
41,41Y,41M,41C,41K 画像形成ユニット
411 露光装置
412 現像装置
413 感光ドラム
414 帯電装置
415 ドラムクリーニング装置
42 中間転写ユニット
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラー
423 支持ローラー
423A 駆動ローラー
423B バックアップローラー
424 二次転写ローラー
426 ベルトクリーニング装置
50 用紙搬送部
51 給紙部
51a〜51c 給紙トレイユニット
52 排紙部
52a 排紙ローラー
53 搬送経路部
53a レジストローラー対
53b 通常搬送路
53c 反転搬送路
60 定着部
60A 上側定着部
60B 下側定着部
61 定着ベルト
62 加熱ローラー
63 定着ローラー
64 加圧ローラー
71A〜71C 搬送部
700〜702,700’ デカーラー
711 駆動ローラー
712,712a〜712c 従動ローラー
713 無端ベルト
714 規制部材
714a 接触面
715 ガイド部材
716 押込みコロ
81 通信部
82 記憶部
90 制御部
91 CPU
92 ROM
93 RAM
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
111 通信部
112 記憶部
112a 設定テーブル
B 搬送方向
E 最上流位置
F 最下流位置
L 基準位置
J 下流範囲
K 上流範囲
P 停止位置
Q 待機位置
R 待避位置
S 用紙
D 原稿
X 巻付範囲
Z 矯正力保持範囲
α 突入角度

Claims (20)

  1. 駆動ローラーと、
    前記駆動ローラーの駆動に追従して回転する従動ローラーと、
    前記駆動ローラーと、前記従動ローラーとに巻き掛けられている無端ベルトと、
    前記無端ベルトの外周面を押し込む押込みコロと、
    を備え、用紙が前記無端ベルトと前記押込みコロとの間を通過することにより前記用紙に形成されているカールを矯正するデカーラーであって、
    前記用紙を前記無端ベルトにガイドするガイド部材と、
    前記無端ベルトの内周側に設けられ、前記ガイド部材によりガイドされる前記用紙により変形する前記無端ベルトを矯正する規制部材と、
    を備え、
    前記規制部材は、
    前記用紙により変形される前記無端ベルトの形状と、前記押込みコロの位置と、前記ガイド部材によりガイドされる前記用紙の突入角度と、に基づき、前記無端ベルトと、前記押込みコロと、の相対的な位置関係が変更される、
    デカーラー。
  2. 前記押込みコロと前記無端ベルトとの接点のうち前記用紙の搬送方向の最下流に位置する接点と接触する位置が最下流位置であり、
    前記押込みコロと前記無端ベルトとの接点のうち前記用紙の搬送方向の最上流に位置する接点と接触する位置が最上流位置であり、
    前記最下流位置と、前記最上流位置との中間位置が基準位置であって、
    前記規制部材は、
    前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°以上でガイドされる場合、前記押込みコロと前記無端ベルトとの接点のうち前記基準位置よりも前記用紙の搬送方向の下流側にある接点を含む下流範囲の範囲内に配置される、
    請求項に記載のデカーラー。
  3. 前記規制部材は、
    前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°未満でガイドされる場合、前記押込みコロと前記無端ベルトとの接点のうち前記基準位置よりも前記用紙の搬送方向の上流側にある接点を含む上流範囲の範囲内に配置される、
    請求項に記載のデカーラー。
  4. 前記用紙の突入角度は、
    前記押込みコロと前記無端ベルトとの接点のうち前記用紙の搬送方向の上流側にある接点から垂直方向に沿う方向と、前記用紙の搬送方向との間に形成される角度に相当する、
    請求項に記載のデカーラー。
  5. 前記無端ベルトの一部が前記押込みコロの曲面に沿って巻き付いている範囲が巻付範囲であって、
    前記規制部材は、
    前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°以上でガイドされる場合、前記下流範囲と、前記巻付範囲とが重複する範囲内に配置される、
    請求項に記載のデカーラー。
  6. 前記規制部材は、
    前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°以上でガイドされる場合、前記下流範囲と、前記巻付範囲とが重複する範囲内であって、且つ前記最下流位置に配置される、
    請求項に記載のデカーラー。
  7. 前記規制部材は、
    前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°未満でガイドされる場合、前記上流範囲と、前記巻付範囲とが重複する範囲内に配置される、
    請求項に記載のデカーラー。
  8. 前記規制部材は、
    前記ガイド部材により前記用紙の突入角度が90°未満でガイドされる場合、前記上流範囲と、前記巻付範囲とが重複する範囲内であって、且つ前記最上流位置に配置される、
    請求項に記載のデカーラー。
  9. 前記押込みコロは、
    前記無端ベルトの外周面を押し込み自在である、
    請求項1〜の何れか一項に記載のデカーラー。
  10. 前記規制部材は、
    前記押込みコロが押し込まれるときの停止位置に対向する待機位置に配置され、
    前記押込みコロは、
    前記用紙に形成されているカールを矯正する場合、前記無端ベルトが前記規制部材に接触する位置まで押し込まれる、
    請求項に記載のデカーラー。
  11. 前記規制部材は、
    固定部材、駆動回転ローラー、及び前記駆動回転ローラーに追従して回転する従動回転ローラーの少なくとも1つであり、
    前記固定部材は、
    前記無端ベルトの内周面と接触する接触面
    を備え、
    前記従動回転ローラー及び前記駆動回転ローラーのそれぞれは、
    前記無端ベルトの内周面と接触してニップが形成自在な円筒形状の接触面
    を備える、
    請求項1に記載のデカーラー。
  12. 前記規制部材は、
    前記押込みコロの位置の変位に追従して前記位置関係が変更される、
    請求項1に記載のデカーラー。
  13. 前記規制部材は、
    前記用紙の紙種又は坪量の情報に応じて、前記無端ベルトの内周面から離れた位置に配置される、
    請求項1に記載のデカーラー。
  14. 前記規制部材は、
    前記用紙に形成されているカールを矯正する矯正力が調整される場合、前記無端ベルトに沿って、現在の配置箇所より下流側及び上流側の何れかに配置される、
    請求項1に記載のデカーラー。
  15. 予め設定された前記用紙の突入角度ごとに、前記位置関係を定めた設定テーブル
    を備え、
    前記規制部材は、
    現在の前記用紙の突入角度から前記予め設定された前記用紙の突入角度の何れかに前記用紙の突入角度が切り替えられる場合、前記設定テーブルに応じて、前記位置関係が変更される、
    請求項1に記載のデカーラー。
  16. 前記規制部材は、
    前記無端ベルトの内周側のうち少なくとも2箇所に配置される、
    請求項1に記載のデカーラー。
  17. 前記規制部材は、
    前記ガイド部材によりガイドされる前記用紙の突入角度に応じて、前記無端ベルトの内周側のうち配置されている箇所の中から選択的に、前記無端ベルトから離れる位置に配置されるものが決定される、
    請求項1に記載のデカーラー。
  18. 前記従動ローラーは、
    1又は2個以上配置される、
    請求項1〜1の何れか一項に記載のデカーラー。
  19. 請求項1〜18の何れか一項に記載のデカーラー、
    を含む用紙後処理装置。
  20. 画像形成部と、
    前記画像形成部により画像が形成される前記用紙を、請求項19に記載の用紙後処理装置に排出する排紙部と、
    を備える、
    画像形成装置。
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