JP7223321B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、シートに画像を形成する画像形成手段と、一対の回転部材を当接させて形成した定着ニップにシートを通過させてシートに形成された画像を定着する定着装置と、定着装置を通過したシートのカールを矯正するカール矯正手段とを備えた画像形成装置が知られている。
特許文献1には、上記カール矯正手段として、定着装置を抜けたシートを搬送する一対の搬送部材と、一対の搬送部材よりもシート搬送方向下流側に配置され、シートのカール方向とは逆方向にシートが曲がるようにガイドしてカールを矯正するカール矯正ガイド部材とを備えたものが記載されている。
しかしながら、カール矯正手段の配置位置によっては、シートに形成された画像に擦れが生じたり、カールを良好に矯正できなかったりするおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、シートに画像を形成する画像形成手段と、一対の回転部材を当接させて形成した定着ニップに前記シートを通過させて前記シートに形成された画像を定着する定着装置と、前記定着装置を通過した前記シートのカールを矯正するカール矯正手段とを備えた画像形成装置において、前記定着ニップのシート搬送方向下流側端部から、前記カール矯正手段の前記シートを搬送する一対の搬送部材で形成した搬送ニップの中心位置までの距離をD、前記シートの搬送速度をVとしたとき、0.05<(D/V)<0.12[sec]としたことを特徴とするものである。
本発明によれば、カールを良好に矯正でき、かつ、シートに形成された画像の擦れを抑制することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 本実施形態の定着装置を示す模式図。 定着装置とカール矯正機構とを示す模式図。 カール矯正ガイドの傾斜角度θ0と、排出位置との関係を示す図。 変形例1のプリンタにおける定着装置とカール矯正機構とを示す模式図。 変形例2のプリンタの模式図。 変形例2のプリンタにおける定着装置とカール矯正機構とを示す模式図。 変形例3のプリンタの模式図。 変形例3のプリンタにおける定着装置とカール矯正機構とを示す模式図。
以下、本発明を適用した画像形成装置の一例として、電子写真方式のカラープリンタ(以下、単にプリンタ100という)の実施形態について説明する。
まず、プリンタ100の基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係るプリンタ100を示す概略構成図である。このプリンタ100は、タンデム型のカラープリンタであり、本体筐体101内に配置された第一乃至第四の四つの像担持体としての感光体1(a~d)を備える。
四つの感光体1の上方には、ベルト部材として中間転写ベルト3を備えるベルト装置である中間転写装置60を備える。
四つの感光体1(a~d)上には、互いに異なる色のトナー像がそれぞれ形成される。本実施形態の四つの感光体1(a~d)には、それぞれブラックトナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像およびイエロートナー像がそれぞれ形成される。なお、図1に示した感光体1(a~d)はドラム状に形成されているが、感光体としては複数のローラに巻き掛けられて回転駆動される無端ベルト状の感光体を用いることもできる。
第一乃至第四の感光体1(a~d)に対向して中間転写体としての中間転写ベルト3が配置されており、図1に示す状態では、四つの感光体1(a~d)は、中間転写ベルト3の表面に接触している。図1に示す中間転写ベルト3は、二次転写対向ローラ4、テンションローラ5、バックアップローラ6、入口ローラ7に巻き掛けられている。これらの支持ローラのうちの一つである二次転写対向ローラ4が駆動源によって駆動される駆動ローラとして構成され、この二次転写対向ローラ4の駆動により中間転写ベルト3が図1中の矢印A方向に回転駆動される。
中間転写ベルト3は、多層構造、単層構造のいずれでもよいが、多層構造であればベース層を例えば伸びの少ないフッ素樹脂やPVDFシート、ポリイミド系樹脂でつくり、表面をフッ素系樹脂等の平滑性のよいコート層で被ってなるものが好ましい。また、単層であればPVDF、PC、ポリイミド等の材質を用いるものがよい。
感光体1へのトナー像の形成と、各トナー像の中間転写ベルト3への転写は、四つの感光体1(a~d)において実質的にすべて同一であり、形成されるトナー像の色が異なるだけである。このため、四つの感光体1(a~d)のうち、中間転写ベルト3の表面移動方向最上流側に配置されたイエロー用感光体1dへのイエロートナー像を形成と中間転写ベルト3への転写とについてだけを説明する。
イエロー用感光体1dは、図1中の矢印Cに示すように図1中の時計方向に回転駆動され、このときイエロー用感光体1d表面に除電装置からの光が照射され、イエロー用感光体1dの表面電位が初期化される。初期化されたイエロー用感光体1dの表面は帯電装置8によって所定の極性(本実施形態ではマイナス極性)に一様に帯電される。このように帯電されたイエロー用感光体1dの表面に、露光装置9から出射する光変調されたレーザービームLが照射され、イエロー用感光体1dの表面に書き込み情報に対応した静電潜像が形成される。図1に示したプリンタ100では、レーザービームを出射するレーザー書き込み装置よりなる露光装置9が用いられているが、LEDアレイと結像手段を有する露光装置などを用いることもできる。
イエロー用感光体1dに形成された静電潜像は、イエロー用の現像装置10によってイエロートナー像として可視像化される。一方、中間転写ベルト3の内側には、中間転写ベルト3を挟んでイエロー用感光体1dに対向した位置にイエロー用転写ローラ11dが配置されている。このイエロー用転写ローラ11dが中間転写ベルト3の裏面に接触し、イエロー用感光体1dと中間転写ベルト3との適正な転写ニップが形成される。
イエロー用転写ローラ11dには、イエロー用感光体1d上に形成されたトナー像のトナー帯電極性とは逆極性(本実施形態ではプラス極性)の転写電圧が印加される。これにより、イエロー用感光体1dと中間転写ベルト3との間に転写電界が形成され、イエロー用感光体1d上のイエロートナー像が、イエロー用感光体1dと同期して回転駆動される中間転写ベルト3上に静電的に転写される。イエロートナー像を中間転写ベルト3に転写した後のイエロー用感光体1d表面に付着する転写残トナーは、イエロー用のクリーニング装置12によって除去され、イエロー用感光体1dの表面が清掃される。
同様にして、他の三つの感光体1(c、b、a)には、マゼンタトナー像、シアントナー像およびブラックトナー像がそれぞれ形成され、その各色のトナー像は、イエロートナー像の転写された中間転写ベルト3上に順次重ねて静電転写される。
プリンタ100は、四色のトナーを使うフルカラーモードと黒単色のみを使う黒単色モードの二種類の駆動モードがある。フルカラーモード時には、中間転写ベルト3と四つの感光体1(a~d)が接触して、四色のトナー像が中間転写ベルト上に転写される。
一方、黒単色モードでは、黒用感光体1aのみが中間転写ベルト3に接触し、ブラックトナーのみが中間転写ベルト3に転写される。このとき、シアン用、マゼンタ用、及び、イエロー用の三つの感光体1(b~d)と中間転写ベルト3とは接触しておらず、接離機構により三つの一次転写ローラ11(b~d)が感光体1(b~d)から離間する。その際、シアン用、マゼンタ用、及び、イエロー用の三つの感光体1(b~d)から中間転写ベルト3を確実に離間させるために、バックアップローラ6を移動させて、中間転写ベルト3のプロファイルを変化させる。
本体筐体101の下部には、図1に示すように、給紙装置14が配置されている。給紙装置14は、給紙ローラ15の回転によって、記録媒体である記録紙Pが図1中の矢印B方向に送り出される。送り出された記録紙Pは、レジストローラ対16に突き当たり、一旦停止する。
中間転写ベルト3における二次転写対向ローラ4に巻き掛けられた部分と、これに対向配置された二次転写部材である二次転写ローラ17とは接触する。この接触部によって二次転写ニップを形成する。レジストローラ対16に突き当たった記録紙Pは、所定のタイミングで二次転写ニップに搬送される。このとき、二次転写ローラ17には所定の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト3上に重ねて転写されたトナー像が記録紙Pに二次転写される。
トナー像が二次転写された記録紙Pは、さらに上方に搬送されて定着装置18を通り、このとき記録紙P上のトナー像が定着装置18での熱と圧力との作用により定着される。定着装置18を通過した記録紙Pは、排紙部に設けられた排紙ローラ対19によりプリンタ100の外に排出され、装置の上面部である排紙トレイ101aにスタックされる。
トナー像を記録紙Pに転写した後の中間転写ベルト3には多少のトナーが転写残トナーとして残留するが、この転写残トナーはベルトクリーニング装置20によって中間転写ベルト3から除去される。本実施形態におけるベルトクリーニング装置20では、ウレタン等で構成されたブレード形状のクリーニングブレード21を用いており、クリーニングブレード21を中間転写ベルト3の表面移動方向に対してカウンタ方向に当接させている。ベルトクリーニング装置20としては、適宜様々な種類のものを用いることが可能であり、例えば、ベルトクリーニング装置20を静電式のものとしても良い。
次に、本実施形態の定着装置18について説明する。
図2は、本実施形態の定着装置18を示す模式図である。
本実施形態の定着装置18は、無端状の定着ベルト181と、定着ベルト181を介して対向配置されるニップ形成部材としてのニップ形成プレート184及び加圧ローラ182と、定着ベルト181を加熱する加熱手段としての2つの加熱源183とを備えている。ニップ形成プレート184は、定着ベルト181の内周面に接するように配置され、加圧ローラ182との間に定着ベルト181を挟持することで、ニップ形成プレート184のニップ形成面に接する定着ベルト部分と加圧ローラとの間に定着ニップNを形成する。
定着ベルト181は、ニッケルやSUSなどの金属ベルトや、ポリイミドなどの樹脂材料を用いた樹脂ベルトなどからなるベルト状もしくはフィルム状の無端状部材である。定着ベルト181の表層は、PFAまたはPTFEなどからなる離型層を有し、トナーが付着しにくいように離型性を持たせる。定着ベルト181の基材と表層との間には、シリコーンゴムなどからなる弾性層を設けてもよい。弾性層を設けない場合には、熱容量が小さく、定着性を向上させることができる一方、定着ベルト表面の微小な凹凸が画像上に現れて、画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が発生する不具合が生じ得る。このような不具合を改善するには、例えば100[μm]以上の弾性層を設けるのが好ましい。弾性層の変形によって、定着ベルト表面の微小な凹凸が吸収され、ユズ肌画像が改善されるからである。
加熱源183は、定着ベルト181の内周面側に配置され、輻射熱によって定着ベルト181を加熱する。本実施形態の加熱源183は、ハロゲンヒータで構成されるが、ヒータの種類やヒータの数などは任意である。例えば、ハロゲンヒータに代えて、IH(Induction Heating)の構成を採用してもよいし、抵抗発熱体、カーボンヒータなどを採用してもよい。
加圧ローラ182は、芯金182aの周囲を弾性ゴム層182bで覆った弾性ローラであり、ニップ形成プレート184のニップ形成面よりも表面層の硬度が低いものである。加圧ローラ182の弾性ゴム層182bは、ソリッドゴムでも良いが、スポンジゴムを用いるのが好ましい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり、定着ベルト181の熱が加圧ローラ182側に奪われにくくなるので、望ましい。また、加圧ローラ182は、離型性を得るために表面に離型層(PFAまたはPTFE層)が設けてある。
加圧ローラ182は、定着装置18の筐体に軸支され、プリンタ本体に設けられたモータなどの駆動源からギヤを介して駆動力が伝達されて回転駆動される。定着ベルト181は、定着ニップNにおいて加圧ローラ182から回転駆動力が伝達され、加圧ローラ182の回転に伴って連れ回り回転し、ニップ部以外では両端部で保持部材(フランジ)にガイドされ、走行する。このとき、定着ベルト181は、その内周面をニップ形成プレート184のニップ形成面に摺動させながら回転する。ニップ形成プレート184のニップ形成面と定着ベルト181の内周面との間には、摺動性を向上させるための摺動シート等の摺動性向上部材を介在させてもよい。
ニップ形成プレート184は、ステー部材185上に固定され、支持されている。ステー部材185は、ニップ形成プレート184が加圧ローラ182からの圧力を受けて撓むのを抑制して、定着ベルト181の幅方向に一様な定着ニップNを形成するための機能も備える。加圧ローラ182からの圧力をステー部材185で受けることでトナーを溶融定着させるに必要な定着ニップNでの面圧を得ることができる。また、このステー部材185は両端部で保持部材に保持固定され位置決めされている。
このステー部材185は鉄ないしはステンレスを曲げ加工等を実施することで形成され、厚みが2~4mm程度の鉄板やSUS板を用いるため熱容量が大きい。そのため、本実施形態では、加熱源183とステー部材185との間に、反射部材186が備わっており、加熱源183からの輻射熱などによりステー部材185が加熱されて無駄なエネルギーを消費することが抑制されている。なお、この反射部材186を備える代わりに、ステー部材185の表面に断熱処理もしくは鏡面処理を行ってもよい。
本実施形態におけるニップ形成プレート184のニップ形成面は実質的に平面で構成されている。ニップ形成プレート184のニップ形成面は、加圧ローラ182の弾性ゴム層182bよりも硬度が高いため、加圧ローラ182の弾性ゴム層182bは、ニップ形成プレート184のニップ形成面に沿って弾性変形する。したがって、本実施形態の定着ニップNは、ニップ形成プレート184のニップ形成面(平面)に沿って、実質的に平坦なものとなる。なお、ニップ形成面は、完全な平面である必要はなく、従来の2つのローラによって形成される曲面形状の定着ニップよりも曲率が十分に小さければ、凸状又は凹状の僅かな曲面形状をもつようにしてもよい。
本実施形態では、上記構成の定着装置を用いることで、定着ベルト側の構造の低熱容量性を実現し、短時間で効率よく加熱が行われる。
本実施形態では、ウォームアップ動作を行なって定着ベルト181を規定の定着温度にまで昇温させてから、画像形成動作を開始する。本実施形態の定着装置では、定着ベルト側の構造を低熱容量化しているので、定着ベルト181を短時間で定着温度にまで昇温させることができ、ウォームアップ時間の短縮化を図ることができる。
本実施形態では、定着装置18を抜けた記録紙が、印刷面(定着ベルトと接触する側)であるおもて側と反対側にカール(バックカール)が生じてしまう。これは、定着ベルト181は熱源から直接加熱されるが、加圧ローラ182は定着ベルト181からの伝熱により昇温されるため、加圧ローラ182の温度が定着ベルト181の温度よりも低い。そのため、記録紙Pのおもて側(定着ベルト181に接触する側)と裏側(加圧ローラ182に接触する側)とで温度差が生じる。その結果、記録紙Pに含まれている水分が、温度が高いおもて側(定着ベルト側)から温度が低い裏側(加圧ローラ側)へ移動し、裏側の水分蒸発量がおもて側よりも多くなり、水分蒸発量に差が生じる。記録紙の繊維は、水分が蒸発することで収縮するため、水分蒸発量が多い裏側の方が、おもて側よりも繊維の収縮量が多くなり、記録紙にバックカールが生じてしまう。
特に、定着装置を冷間状態からウォームアップさせた場合は、加圧ローラの温度が十分に昇温していない状態で定着ベルト181が定着温度にまで昇温し、定着ベルト181と加圧ローラ182との温度差が大きい状態で印刷が開始されてしまう。その結果、記録紙のバックカールが大きくなってしまう。
また、高温高湿環境下に長時間放置された記録紙は吸湿して含水率が高くなり、特に再生紙は吸湿性が高く、含水率が高くなりやすい。このように、含水率が高い状態の記録紙においては、記録紙から蒸発する水分量が多くなり、裏側とおもて側との水分蒸発量の差が大きくなりやすく、バックカールが大きくなりやすい。
そのため、本実施形態では、図1に示すように、定着装置18よりも記録紙搬送方向下流側に、記録紙のカール方向(本実施形態ではバックカール)と逆方向に記録紙を曲げて、記録紙に生じたカールを矯正するカール矯正手段としてのカール矯正機構40を設けている。
図3は、定着装置18とカール矯正機構40とを示す模式図である。
カール矯正手段であるカール矯正機構40は、定着装置18よりも搬送方向下流側に位置し、搬送部材としての駆動搬送ローラ41aと搬送部材としての従動搬送ローラ41bとからなる搬送ローラ対41と、カール矯正ガイド42とを有している。駆動搬送ローラ41aおよび従動搬送ローラ41bは、φ6~16mmのローラであり、従動搬送ローラ41bは、アルミ、SUS等のローラの表層にPFA、PTFEの離型層がコーティングされ、トナーが付着しにくいようにしてある。駆動搬送ローラ41aはアルミ、SUS等の芯金にゴム層を付与してある。駆動搬送ローラ41aは、加圧ローラ182と同じ駆動源から駆動力が伝達されて回転する。
駆動搬送ローラ41aと従動搬送ローラ41bとを当接させて形成した搬送ニップEは、定着ニップ出口の記録紙搬送方向の延長線上に配置されており、定着ニップを抜けた記録紙は、ほぼ鉛直方向上方に真直ぐ搬送されて搬送ニップEに到る。
カール矯正ガイド42は、搬送ローラ対41よりも搬送方向下流側に配置され、駆動搬送ローラ41aと従動搬送ローラ41bとを当接させて形成した搬送ニップEの出口における記録紙の搬送方向に対して傾斜させている。
定着ニップNからほぼ鉛直方向上方に真直ぐ搬送され搬送ニップEに到った記録紙は、搬送ニップEを通過後、カール矯正ガイド42によりカール方向(加圧ローラ側の曲がり)とは逆方向に曲げられてカールが矯正される。
搬送ニップEの出口における記録紙の搬送方向Gに対するカール矯正ガイド42の傾斜角度θ0を大きくすれば、記録紙に加わる曲げ力を大きくでき、カール矯正効果を高めることができる。しかし、傾斜角度θ0を大きくすると、記録紙を機外へ排出する排出位置が下がってしまい、排紙トレイ101aにスタックされる記録紙の枚数が少なくなる。そのため、本実施形態では、カール矯正ガイド42の傾斜角度θ0を45°として、排紙トレイ101aのスタック性悪化を抑えている。
図4は、カール矯正ガイド42の傾斜角度θ0と、排出位置との関係を示す図である。
図4に示す経路Aは、カール矯正ガイド42の傾斜角度θ0を、45°にしたときの排出経路を示している。経路Bは、カール矯正ガイド42の傾斜角度θ0を、45°よりも大きくしたときの排出経路を示している。
図4に示すように、カール矯正ガイド42の傾斜角度θ0が45°のときは、機内から機外への記録紙の排出位置はC1であり、排紙トレイ101a(排紙トレイの最上部)から排出位置までの高さがH1である。しかし、カール矯正ガイド42の傾斜角度θ0が45°よりも大きくすることで、排出位置C2になり、カール矯正ガイド42の傾斜角度θ0が、45°のときの排出位置C1よりも下方となる。その結果、排紙トレイ101a(排紙トレイの最上部)から排出位置までの高さがH2となり、カール矯正ガイド42の傾斜角度θ0が45°のときよりも低くなる。このように、排紙トレイ101a(排紙トレイの最上部)から排出位置までの高さが低くなることで、排紙トレイ101aにスタックできる記録紙の枚数が減ってしまう。
また、カール矯正ガイドの傾斜角度θ0が大きすぎると、ジャム発生の確率が高くなるおそれがある。また、含水率が低い記録紙や紙厚が厚い記録紙など、カールが少ない記録紙に対して、過剰にカールを矯正してしまい、記録紙のおもて側(印刷面側)にカール(フェイスカール)してしまうおそれがある。そのため、本実施形態では、カール矯正ガイド42の傾斜角度θ0を、45°として、排紙トレイ101aにおける記録紙のスタック性と、カール矯正効果との両立を図っている。
記録紙のバックカールを矯正するためには、バックカールとなる前に逆方向の曲げを付与して、収縮しようとする記録紙の繊維を伸ばすことでカールを良好に矯正することができる。具体的には、定着装置の定着ニップNを抜けた直後から水分蒸発が始まるが、直後であれば記録紙に水分がまだ残っている。その状態では紙の繊維同士の結合が緩いため、紙の繊維が伸びやすくなっている。このように、紙の繊維同士の結合が緩い状態で記録紙を曲げて紙裏面側の繊維を十分に伸ばし、その状態で紙から水分蒸発して固定化されるため、紙裏面側の収縮率は低くなり、カール矯正効果が高くなる。従って、カール矯正機構40は、定着ニップを抜けてからなるべく短い時間でカール矯正機構によりカールを矯正するのが好ましい。
しかしながら、定着ニップNからカール矯正機構40の搬送ニップEに到達するまでの時間が短すぎると、記録紙に形成した画像に画像擦れが生じる場合がある。定着ニップNにおける記録紙搬送速度と、カール矯正機構の搬送ニップEにおける記録紙搬送速度は等しくなるように調整されている。具体的には、加圧ローラ182が十分に昇温した状態で、定着ニップNにおける記録紙搬送速度と、カール矯正機構の搬送ニップEにおける記録紙搬送速度は等しくなるように調整されている。しかし、装置の立ち上がり直後など、加圧ローラ182が十分昇温していない状態では、加圧ローラ182が十分に昇温した状態のときに比べて加圧ローラ182の熱膨張量が少なく、駆動ローラである加圧ローラ182の直径が短くなってしまう。その結果、定着ニップNにおける線速が、カール矯正機構の搬送ニップEにおける線速よりもやや遅くなる。記録紙が搬送ニップEで駆動搬送ローラと、従動搬送ローラとに完全に挟まれているときは、このような速度差が生じても、記録紙の印刷面に当接する搬送ローラは、従動ローラであるため、記録紙ととも回りし、画像擦れが生じることはない。しかし、記録紙が搬送ニップEで駆動搬送ローラ41aと従動搬送ローラ41bとに完全に挟まれる前で、従動搬送ローラ41bが駆動搬送ローラ41aに当接している部分がある場合は、従動搬送ローラ41bは、駆動搬送ローラ41aととも回りするため上記のような速度差があると、記録紙の印刷面に対して従動搬送ローラが摺動する。その結果、記録紙の先端側に形成された画像に擦れが生じるおそれがある。
定着ニップNからカール矯正機構の搬送ニップEに記録紙が到達するまでの時間がある程度あれば、記録紙の先端が搬送ニップEに到達するまでに、定着ニップNと搬送ニップEとの間で記録紙が若干撓む。その結果、定着ニップNと搬送ニップEとの間で速度差が若干異なっても、記録紙が搬送ニップEで駆動搬送ローラと従動搬送ローラとに完全に挟まれる間、記録紙の撓みで速度差を吸収することができ、記録紙の印刷面に対して従動搬送ローラが摺動するのを抑制することができ、画像擦れが生じるのを抑制できる。
しかし、定着ニップNから搬送ニップEへの記録紙の到達時間が短すぎると、定着ニップNと搬送ニップEとの間で記録紙がほとんど撓まない。その結果、記録紙が搬送ニップEで駆動搬送ローラ41aと従動搬送ローラ41bとに完全に挟まれる間、記録紙の撓みで速度差を吸収することができず、記録紙の印刷面に対して従動搬送ローラ41bが摺動し、記録紙の先端側に形成された画像に擦れが生じるおそれがある。特に、均一なベタ画像が印刷された場合に、上記画像擦れが生じやすい。
本実施形態においては、後述する検証実験1で説明するように、定着ニップNから搬送ニップEまでの記録紙の到達時間を0.05[sec]以上、1.20[sec]以下、より好ましくは、0.05[sec]以上、1.00[sec]以下とすることで、画像擦れを抑制でき、かつ、良好にカールを矯正することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
[変形例1]
図5は、変形例1のプリンタにおける、定着装置とカール矯正機構とを示す模式図である。
この変形例1は、図5に示すように、図3に示した実施形態に対して、搬送ローラ対41の位置を排紙トレイ側にずれた位置に配置するとともに、定着ニップ出口における記録紙搬送方向αに対して搬送ニップEの接線方向βを傾けた(定着ニップ出口における記録紙搬送方向に対する搬送ニップEの接線方向の傾斜角度θ1>0°)ものである。また、定着ニップNと搬送ニップEとの間に、ガイド板43を追加して定着ニップNと搬送ニップEとの間で記録紙をカール方向とは逆方向に曲げて搬送するようにしたものである。ニップ出口における記録紙搬送方向αは、坪量200g/m以上の厚紙(例えば王子製紙製OKプリンス上質209.3g/m)をニップに挟み、加圧した状態で静止させ、定着ニップNより搬送方向下流側で紙が向いた方向とする。
この変形例1では、定着ニップ出口における記録紙搬送方向に対して、搬送ニップEの接線方向を傾けて、定着ニップNと搬送ニップとの間で記録紙をカール方向とは逆方向に曲げることで、図3に示した搬送ニップEの位置を、定着ニップ出口の記録紙搬送方向の延長線上(傾斜角度θ1=0°)にしたものに比べて、より定着ニップ出口に近い位置で記録紙を曲げることができ、カール矯正効果を高めることができる。
しかしながら、定着ニップ出口における記録紙搬送方向に対する搬送ニップEの接線方向の傾斜角度θ1が大き過ぎると、記録紙が搬送ニップEに正しく進入できず、ジャムが発生するおそれがある。特に、本実施形態では、定着ニップNを抜けた記録紙が、0.12[sec]以下で搬送ニップEに到達するようしているため、定着ニップNと搬送ニップEとの距離が近く、定着ニップ出口における記録紙搬送方向に対する搬送ニップEの接線方向の傾斜角度θ1が大きいとジャムが発生しやすい。
従って、傾斜角度θ1には、最適な角度が存在する。後述する検証実験2で説明するように、傾斜角度θ1を10°以上、20°以下とすることで、図3に示した構成に比べて、カール矯正効果を高めることができ、かつ、ジャムが発生することがない。
[変形例2]
図6は、変形例2のプリンタの模式図であり、図7は、変形例2のプリンタにおける定着装置とカール矯正機構とを示す模式図である。
この変形例2においては、図3に示した構成に対して、定着装置18およびカール矯正機構40を図中時計回りに所定角度傾けて、定着ニップ出口の記録紙搬送方向αを、プリンタの接地面の垂直方向γに対して排紙トレイ101aから離れる方向に傾けた(プリンタの接地面の垂直方向γに対する定着ニップ出口の記録紙搬送方向αの傾斜角度θ2>0°)ものである。
この変形例2では、定着ニップ出口の記録紙搬送方向を、プリンタの接地面に対する垂直方向に対して排紙トレイ101aから離れる方向に傾けることで、図3に示した定着ニップ出口の記録紙搬送方向を、プリンタの接地面に垂直な(θ2=0°)ものに比べて、機内から機外への記録紙の排出位置を高くすることができ、排紙トレイ101aのスタック性を改善することができる。
プリンタの接地面に対する垂直方向に対して定着ニップ出口の記録紙搬送方向を傾斜させると、ほぼ接地面に対する垂直方向に搬送されてきた記録紙が、湾曲して定着ニップに進入する。そのため、プリンタの接地面の垂直方向に対する定着ニップ出口の記録紙搬送方向の傾斜角度θ2が大きくなりすぎると、定着入口ガイド187に正しく沿いにくくなり、記録紙が、幅方向で均一に定着ニップNに進入しないおそれがあり、記録紙にしわが発生するおそれがある。
そのため、傾斜角度θ2についても、最適な角度が存在する。後述する検証実験3で説明するように、傾斜角度θ2が10°以上、20°以下とすることで、図3に示した構成に比べて、排紙トレイ101aのスタック性を改善することができ、かつ、記録紙のシワを抑制することができる。
[変形例3]
図8は、変形例3のプリンタの模式図であり、図9は、変形例3のプリンタにおける定着装置とカール矯正機構とを示す模式図である。
この変形例3においては、図3に示した構成に対して、カール矯正機構40よりも記録紙搬送方向下流側に、記録紙をカール矯正方向の記録紙曲げ方向とは逆方向に曲げて、記録紙が上方に向かうようにガイドする排紙ガイド45を設けたものである。このように、排紙ガイド45を記録紙が上方に向かわせることで、機内から機外への記録紙の排出位置を高くすることができ、排紙トレイ101aのスタック性を改善することができる。
また、排紙ガイド45により記録紙はカール方向に曲げられるが、排紙ガイド45は、定着ニップNを通過してから十分時間が経過した時点の記録紙をガイドする。そのため、排紙ガイド45にガイドされる時点の記録紙は、水分が蒸発して繊維が固まっているため、多少の曲げでは癖が付き難くなっている。従って、カール矯正機構40を抜ける際の記録紙の搬送方向L1に対する排紙ガイド45によるガイド後の記録紙の搬送方向L2の傾斜角度θ3が小さければ、カールに影響することはほぼない。しかし、上記傾斜角度θ3が大きくなると、排紙ガイド45にガイドされる際に記録紙に付与される曲げ力が大きくなり、カール方向に曲げ癖が付いて排紙トレイに排出された記録紙のカール量が、排紙ガイド45がない場合に比べて悪化するおそれがある。
また、排紙ガイド45は記録紙の印刷面と対向しており、記録紙の印刷面に形成された画像が排紙ガイド45に設けられたリブに摺擦しながら、上方へガイドされる。そのため、上記傾斜角度θ3が大きくなると、印刷面と排紙ガイドのリブとの接触圧が高くなり、印刷面の画像にリブ跡が生じることもある。
このように、傾斜角度θ3についても、最適な角度が存在する。後述する検証実験4で説明するように、傾斜角度θ1が10°以上、20°以下とすることで、図3に示した構成に比べて、排紙トレイ101aのスタック性を改善でき、かつ、画像にリブ跡が生じるのを抑制することができる。
次に、本出願人が行った検証実験について説明する。
[検証実験1]
検証実験1は、株式会社リコー製複合機MP C5504を図3に示す構成に改造し、記録紙搬送速度(図3に示すV)、定着ニップNの出口から、カール矯正ローラの搬送ニップEまで距離D、カール矯正ガイド42の傾斜角度θ0を互いに異ならせ、定着ニップNの出口から搬送ニップEまでの記録紙の到達時間(D/V)が互いに異なるプリンタを用意し、カール量、画像擦れ、ジャムの発生の有無、記録紙のしわの有無、排紙トレイ101aのスタック性、リブ跡の有無について調べた。カール矯正ローラの搬送ニップEの位置は、図3に示すように、搬送ニップEのニップ幅の中心とした。なお、検証実験1では、図3に示す構成を有するプリンタであり、傾斜角度θ1、傾斜角度θ2については、ともに0°であり、排紙ガイド45は、設けていない。
[カール量評価]
カール量評価は、次のように行なった。すなわち、王子製紙製再生PPC用紙100を10枚束にして調湿用棚に載せ、気温27℃、湿度80%の環境下で3日間放置した。10枚連続で印刷し、排紙後に平板の上に10枚の紙を揃えて置き、四隅の高さをカール量として測定し、その最大値をカール量とした。判定基準は以下のとおりである。
◎◎:カール量5mm未満
◎:カール量5mm以上、10mm未満
〇:カール量10mm以上、20mm未満
△:カール量20mm以上、30mm未満
×:カール量30mm以上
そして、判定基準「○」以上を合格判定とした。
[画像擦れ評価]
定着装置18を冷間から立ち上げ、すぐにリコー製マイペーパにベタ画像を印刷し、画像擦れ有無を評価した。判定基準は以下のとおりである。
〇:画像擦れ跡無し
×:画像擦れ跡有り
[ジャム評価]
王子製紙製再生PPC用紙100を10枚束にして調湿用棚に載せ、気温27℃、湿度80%の環境下で3日間放置した。10枚連続で印刷し、搬送性(ジャム)を評価した。
〇:ジャム、または記録材への折れの発生なし
×:ジャム、または記録材端部に折れの発生あり
[シワ評価]
リコー製複写印刷用紙55K、A3T目を、気温27℃、湿度80%の環境下で3日間放置した。10枚連続で印刷し、シワを評価した。
〇:シワ発生無し
×:シワ発生した用紙有り
[リブ跡評価]
リコー製マイペーパにベタ画像を印刷し、リブ跡を評価した。判定基準は以下のとおりである。
〇:リブ跡無し
△:1頁内に部分的にリブ跡有り
×:1頁内全面にリブ跡有り
[スタック性評価]
排紙トレイ上にスタックできるリコー製マイペーパの枚数を以下のとおり判定した。
◎◎◎:500枚以上スタック可能
◎◎:500枚までスタック可能
◎:400枚までスタック可能
〇:300枚までスタック可能
△:200枚までスタック可能
×:100枚までスタック可能
下記表1に、検証実験1の結果を示す。
Figure 0007223321000001
表1からわかるように、記録紙が定着ニップNを出てからカール矯正機構40の搬送ニップEに到達するまでの到達時間D/Vが0.12sec以下であるものは、カール量評価が、「○」以上であり、良好にカールを補正することができた。特に、到達時間D/Vが0.10sec以下であるものは、カール量評価が、「◎」以上であり、より好ましいことがわかった。このことから、少なくとも、到達時間D/Vが0.12sec以下、より好ましくは、0.10sec以下とすることで、記録紙の繊維が水分の蒸発で収縮して固まる前に、記録紙をカール矯正機構40でカールする方向と逆方向に曲げることができ、良好にカールを矯正することができることがわかった。
また、到達時間D/Vが0.043secの比較例1では、画像擦れが発生してしまったが、到達時間D/Vが0.050sec以上のものは、いずれも画像擦れが発生しなかった。このことから、少なくとも、到達時間D/Vが0.050sec以上とすることで、定着ニップNと搬送ニップEとの間の記録紙の撓み量を、駆動搬送ローラと従動搬送ローラとにより完全に挟まれるまでの間の、定着ニップにおける搬送速度と搬送ニップにおける搬送速度との速度差を吸収することができる撓み量にすることができ、画像擦れの発生を抑制することがわかった。
このことから、到達時間D/Vが、0.05sec以上、0.12sec以下、より好ましくは、到達時間D/Vが、0.05sec以上、0.10sec以下となるように、プリンタを構成することで、カールを良好に抑制でき、かつ、画像擦れの発生を抑制できることがわかった。
また、カール矯正ガイドの傾斜角度θ0が45°の実施例、60°の実施例ともに、ジャムが発生することなく、良好に記録紙を搬送することができた。また、カール矯正ガイドの傾斜角度θ0が60°の実施例と、カール矯正ガイドの傾斜角度θ0が45°の実施例とを比較すると(実施例5と実施例4、実施例13と実施例12)、傾斜角度θ0が60°の実施例が、傾斜角度θ0が45°の実施例よりも、カール量評価が、一段上の評価になった。一方で、傾斜角度θ0が60°の実施例は、傾斜角度θ0が45°の実施例よりも、スタック性については、低い評価となった。このことから、カール矯正の効果を良好に行ないたい装置であれば、カール矯正ガイドの傾斜角度θ0を60°とする構成を採用するのが好ましく、排紙トレイ101a上にある程度の記録紙をスタックできる装置にしたい場合は、カール矯正ガイドの傾斜角度θ0を45°とする構成を採用するのが好ましい。また、距離Dが長くなるほど、スタック性が良い結果が得られた。
[検証実験2]
検証実験2は、変形例1における傾斜角度θ1の最適角度について検証した検証実験である。検証実験2では、検証実験1における実施例4と、実施例9と、実施例12のプリンタに対して、変形例1で示した改造(図5参照)を行い、それぞれ定着ニップ出口における記録紙搬送方向に対する搬送ニップEの接線方向の傾斜角度θ1を、10°~30°の範囲で異ならせたプリンタを用いた。また、検証実験1と同様、カール量、画像擦れ、ジャム、シワ、リブ跡、スタック性について評価した。評価方法は、検証実験1と同様である。
下記表2に、検証実験2の結果を示す。
Figure 0007223321000002
表1に示した実施例4では、カール量評価が、「◎」であったが、定着ニップ出口における記録紙搬送方向に対する搬送ニップEの接線方向の傾斜角度θ1を10°にした実施例19や傾斜角度θ1を20°にした実施例20は、カール量評価が、「◎◎」となり、カール低減効果が高まっていた。同様に、傾斜角度θ1を10°にした実施例22や傾斜角度θ1を20°にした実施例23についても、表1に示した実施例9に比べて、カール量評価が一段上の評価となり、実施例25、実施例26についても、実施例13に比べて、カール量評価が一段上の評価となった。
一方、傾斜角度θ1を30°とした実施例21,24,27については、搬送ニップEにうまく記録紙が進入せず、定着ニップNと搬送ニップEとの間でジャムが発生し、ジャム評価が「×」となった。
この検証実験2から、定着ニップ出口における記録紙搬送方向に対する搬送ニップEの接線方向の傾斜角度θ1は、10°以上、20°以下が好ましいことがわかった。
[検証実験3]
検証実験3は、変形例2における傾斜角度θ2の最適角度について検証した検証実験である。検証実験3は、検証実験1における実施例4、実施例9および実施例12のプリンタに対して、変形例2で説明した改造(図7参照)を行い、プリンタの接地面の垂直方向に対する定着ニップ出口の記録紙搬送方向の傾斜角度θ2を10°~30°の範囲で異ならせたプリンタを用いた。また、検証実験1における実施例5、実施例13のプリンタに対して変形例2で説明した改造(図7参照)を行い、定着ニップ出口の記録紙搬送方向を、プリンタの接地面の垂直方向に対して排紙トレイから離れる側に10°傾斜させたプリンタを用意した。また、検証実験1と同様、カール量、画像擦れ、ジャム、シワ、リブ跡、スタック性について評価した。評価方法は、検証実験1と同様である。
下記表3に、検証実験3の結果を示す。
Figure 0007223321000003
表3に示すように、定着ニップ出口の記録紙搬送方向を、プリンタの接地面の垂直方向に対して排紙トレイから離れる側に傾けることで、傾けていない検証実験1の実施例(実施例4、実施例5、実施例9、実施例12、実施例13)に比べて、スタック性が大幅に改善され、排紙トレイ101aにより多くの記録紙をスタックすることができることが確認された。
また、定着ニップ出口の記録紙搬送方向を、プリンタの接地面の垂直方向に対して排紙トレイから離れる側に30°(θ2=30°)傾けた実施例31、34、38においては、シワが発生した記録紙が有り、シワ評価が「×」となった。
この検証実験3から、プリンタの接地面の垂直方向に対して定着ニップ出口の記録紙搬送方向の排紙トレイから離れる側の傾斜角度θ2は、10°以上、20°以下が好ましいことがわかった。
[検証実験4]
検証実験4は、変形例3における傾斜角度θ3の最適角度について検証した検証実験である。検証実験4は、検証実験1における実施例4、実施例9および実施例12のプリンタに対して、変形例3で説明した改造(図7参照)を行い、カール矯正機構40を抜ける際の記録紙の搬送方向に対する排紙ガイド45によるガイド後の記録紙の搬送方向の傾斜角度θ3が10°~30°の範囲で異ならせたプリンタを用意した。
また、検証実験1における実施例5、実施例13のプリンタに対して、変形例3で説明した改造(図7参照)を行い、カール矯正機構40よりも記録紙搬送方向下流側に上述した排紙ガイド45を設け、カール矯正機構40を抜ける際の記録紙の搬送方向に対する排紙ガイド45によるガイド後の記録紙の搬送方向の傾斜角度θ3を10°にしたプリンタを用意した。
さらに、排紙ガイドを設けた検証実験1における実施例4、実施例9および実施例12のプリンタに対して、定着ニップ出口における記録紙搬送方向に対する搬送ニップEの接線方向の傾斜角度θ1、プリンタの接地面の垂直方向に対する定着ニップ出口の記録紙搬送方向の傾斜角度θ2、およびカール矯正機構40を抜ける際の記録紙の搬送方向に対する排紙ガイド45によるガイド後の記録紙の搬送方向の傾斜角度θ3を10°~20°範囲で異ならせたプリンタを用意した。
また、検証実験1と同様、カール量、画像擦れ、ジャム、シワ、リブ跡、スタック性について評価した。評価方法は、検証実験1と同様である。
下記表4に、検証実験4の結果を示す。
Figure 0007223321000004
表4に示すように、排紙ガイド45を設けることで、排紙ガイド45を設けていない検証実験1の実施例(実施例4、実施例5、実施例9、実施例12、実施例13)に比べて、スタック性が改善され、排紙トレイ101aにより多くの記録紙をスタックすることができることが確認された。なお、実施例39、実施例40、実施例50、実施例51は、対応する検証実験1の実施例(実施例39→実施例4、実施例40→実施例5、実施例50→実施例12、実施例51→実施例13)とスタック性の評価は同じ評価ではあるが、スタック枚数は、対応する検証実験1の実施例よりも増えていた。
また、傾斜角度θ3が、10°~20°の実施例(実施例39~41、実施例45~46、実施例50~52)は、カール量も検証実験1の実施例(実施例4、実施例5、実施例9、実施例12、実施例13)と同等であり、カール量の悪化は、確認されなかった。また、傾斜角度θ3が20°の実施例については、部分的にリブ跡が確認された記録紙が存在したが、傾斜角度θ3が10°の実施例には、リブ跡が確認されなかった。
一方、傾斜角度θ3が、30°の実施例42、実施例47、実施例53においては、検証実験1の(実施例4、実施例9、実施例12)よりもカール量が悪化してしまい、また、1頁内全面にリブ跡が生じた記録紙が存在した。
この検証実験4から、排紙ガイド45のカール矯正機構40を抜ける際の記録紙の搬送方向に対する排紙ガイド45によるガイド後の記録紙の搬送方向の傾斜角度θ3は、10°以上、20°以下が好ましく、傾斜角度θ3=10°が、リブ跡発生を防止することができより好ましいことがわかった。
また、θ1、θ2、θ3を、10°~20°にした実施例43、実施例44、実施例48、実施例49、実施例54、実施例55は、θ1=0°、θ2=0°、排紙ガイド45を設けていない検証実験1の実施例に比べて、カール量の低減効果を高めることができ、かつ、スタック性を同等以上にすることができ、より好ましいことがわかった。
また、上述では、カール矯正機構40は、搬送ローラ対41とカール矯正ガイド42とを備えたものについて説明したが、これに限られるものでなく、カール矯正ガイド42を用いず、搬送ローラ対41の搬送ニップEでカールを矯正するものでもよい。搬送ローラ対41の搬送ニップEでカールを矯正するカール矯正機構の具体的構成は、搬送ローラ対を互いに硬度の異なる搬送ローラで構成し、硬度の高い搬送ローラを、硬度の低い搬送ローラに食い込ませて、カール方向とは逆方向に湾曲した搬送ニップを形成する。この湾曲した搬送ニップを定着ニップNを抜けた記録紙が通過することで、搬送ニップで記録紙がカール方向とは逆方向に曲げられ、カールを矯正することができる。かかる構成のカール矯正装置においても、記録紙が定着ニップNを抜けてから搬送ニップに到達するまでの到達時間(D/V)を、0.05[sec]以上、0.12[sec]以下とすることで、画像擦れを抑制し、カール矯正効果を高めることができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
記録紙などのシートに画像を形成する画像形成手段と、一対の回転部材(定着ベルト181と加圧ローラ182)を当接させて形成した定着ニップにシートを通過させてシートに形成された画像を定着する定着装置18と、定着装置18を通過したシートのカールを矯正するカール矯正機構40などのカール矯正手段とを備えたプリンタ100などの画像形成装置において、定着ニップNのシート搬送方向下流側端部から、カール矯正機構40のシートを搬送する一対の搬送部材で形成した搬送ニップEの中心位置までの距離をD、シートの搬送速度をVとしたとき、0.05<(D/V)<0.12[sec]とした。
これによれば、上述した検証実験1で示したように、定着ニップのシート搬送方向下流側端部から前記カール矯正手段の前記シートを搬送する一対の搬送部材で形成した搬送ニップの中心位置までの距離をD、シートの搬送速度をVとしたとき、0.05<(D/V)<0.12[sec]となるように、カール矯正手段を配置することで、カールを良好に矯正でき、かつ、シートに形成された画像の擦れを抑制することができる。
(態様2)
態様1において、(D/V)が、0.1[sec]以下である。
これによれば、検証実験1で説明したように、より良好にカールを矯正することができる。
(態様3)
態様1または2において、カール矯正機構40は、搬送ニップEを通過したシートを、湾曲させてカールを矯正するカール矯正ガイド42を備え、搬送ニップ出口におけるシートの搬送方向に対するカール矯正ガイドの傾斜角度をθ0としたとき、
45°≦θ0≦60°とした。
これによれば、検証実験1で説明したように、ジャムが発生するなどの記録紙の搬送に支障が生じることなく、良好にカールを矯正することができる。
(態様4)
態様1乃至3いずれかにおいて、定着ニップ出口におけるシートの搬送方向と搬送ニップの接線方向とでなす角度をθ1としたとき、10°≦θ1≦20°とした。
これによれば、検証実験2で説明したように、ジャムが発生するなどの記録紙の搬送に支障が生じることがなく、傾斜角度θが0°のものに比べて、カール矯正効果を高めることができる。
(態様5)
態様1乃至4いずれかにおいて、定着ニップ出口におけるシートの搬送方向を、当該画像形成装置の接地面の垂直方向に対してシートが排出される排紙トレイ101aなどの排出部に対して離れる側に傾かせ、画像形成装置の接地面の垂直方向に対する定着ニップ出口におけるシートの搬送方向の傾斜角度をθ2としたとき、10°≦θ2≦20°とした。
これによれば、検証実験3で説明したように、排紙トレイ101aなどの排紙部にスタック可能なシートの枚数を増加させることができ、かつ、記録紙にシワが生じるのを抑制することができる。
(態様6)
態様1乃至5いずれかにおいて、カール矯正機構40によりカールが矯正されたシートをガイドする排紙ガイド45などのガイド部材を備え、カール矯正機構を抜け際のシート搬送方向と、ガイド部材によるガイド後のシート搬送方向とのなす角度をθ3としたとき、10°≦θ2≦20°とした。
これによれば、検証実験4で説明したように、カール矯正効果の低減や、シートに形成された画像にリブ跡の発生を抑制して、排紙トレイ101aなどの排紙部にスタック可能なシートの枚数を増加させることができる。
18 :定着装置
19 :排紙ローラ対
40 :カール矯正機構
41 :搬送ローラ対
41a :駆動搬送ローラ
41b :従動搬送ローラ
42 :カール矯正ガイド
45 :排紙ガイド
100 :プリンタ
101a :排紙トレイ
181 :定着ベルト
182 :加圧ローラ
183 :加熱源
184 :ニップ形成プレート
185 :ステー部材
186 :反射部材
187 :定着入口ガイド
43 :ガイド板
D :定着ニップ出口から搬送ニップまでの距離
E :搬送ニップ
N :定着ニップ
P :記録紙
V :記録紙の搬送速度
θ0 :カール矯正ガイドの傾斜角度
θ1 :定着ニップ出口における記録紙搬送方向に対する搬送ニップの接線方向の傾斜角度
θ2 :プリンタの接地面の垂直方向に対する定着ニップ出口の記録紙搬送方向の傾斜角度
θ3 :カール矯正機構を抜ける際の記録紙の搬送方向に対する排紙ガイドによるガイド後の記録紙の搬送方向の傾斜角度
特許第4579600号公報

Claims (6)

  1. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    一対の回転部材を当接させて形成した定着ニップに前記シートを通過させて前記シートに形成された画像を定着する定着装置と、
    前記定着装置を通過した前記シートのカールを矯正するカール矯正手段とを備えた画像形成装置において、
    前記定着ニップのシート搬送方向下流側端部から、前記カール矯正手段の前記シートを搬送する一対の搬送部材で形成した搬送ニップの中心位置までの距離をD、
    前記シートの搬送速度をVとしたとき、
    0.05<(D/V)<0.12[sec]
    としたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記(D/V)が、0.1[sec]以下であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記カール矯正手段は、前記搬送ニップを通過した前記シートを、湾曲させてカールを矯正するカール矯正ガイドを備え、
    前記搬送ニップの出口における前記シートの搬送方向に対するカール矯正ガイドの傾斜角度をθ0としたとき、
    45°≦θ0≦60°としたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記定着ニップの出口における前記シートの搬送方向と前記搬送ニップの接線方向とでなす角度をθ1としたとき、
    10°≦θ1≦20°としたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記定着ニップの出口における前記シートの搬送方向を、当該画像形成装置の接地面の垂直方向に対して前記シートが排出される排出部に対して離れる側に傾かせ、
    前記垂直方向に対する前記定着ニップの出口における前記シートの搬送方向の傾斜角度をθ2としたとき、
    10°≦θ2≦20°としたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5いずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記カール矯正手段によりカールが矯正された前記シートをガイドするガイド部材を備え、
    前記カール矯正手段を抜け際の前記シートの搬送方向と、前記ガイド部材によるガイド後の前記シートの搬送方向とのなす角度をθ3としたとき、
    10°≦θ2≦20°としたことを特徴とする画像形成装置。
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