JP2003215953A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを用いた画像形成装置

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JP2003215953A
JP2003215953A JP2002011668A JP2002011668A JP2003215953A JP 2003215953 A JP2003215953 A JP 2003215953A JP 2002011668 A JP2002011668 A JP 2002011668A JP 2002011668 A JP2002011668 A JP 2002011668A JP 2003215953 A JP2003215953 A JP 2003215953A
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JP
Japan
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fixing
recording material
nip
roller
discharge
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JP2002011668A
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English (en)
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Soji Sugita
壮志 杉田
Tatsufumi Mizuno
達史 水野
Seietsu Miura
誠悦 三浦
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価且つ簡単な構成で、記録材中の水分によ
る、定着後の記録材のカールを抑制することができる定
着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 定着ニップN1と定着後ローラニップN
2との間の定着ニップN1寄りの位置で定着ニップN1
の面を延長した平面Lnよりも加圧ローラ側にシートを
案内するヒータガイド104に突起104aを形成し、
突起104aは、平面Lnの定着フィルム側から加圧ロ
ーラ側に延びて形成される頂点をもち、定着ニップN1
のシート搬送方向下流側端部と突起104aの頂点とを
結ぶ直線L1と、平面Lnとのなす角をθ1とし、突起
104aの頂点と定着後ローラニップN2とを結ぶ直線
L2とのなす角をθ2としたときに、θ2>θ1>5°
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を採
用するプリンタ、ファクシミリ装置、複写機等の画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】かかる画像形成装置に備えられた定着装
置の従来例として、定着装置300を図12に示す。
【0003】定着装置300は、図12に示すように、
定着体たる定着フィルム301と、加圧体たる加圧ロー
ラ306と、搬送部材たる定着後ローラ307及びコロ
308とを備えている。
【0004】定着フィルム301と加圧ローラ306
は、互いに圧接して略平面状の定着ニップ領域たる定着
ニップN1を形成し回転するようになっている。又、一
般に、定着フィルム301の内周側の領域には、図12
に示すように、定着ニップN1を所定温度に維持するよ
う駆動されるヒータ303が配設されている。未定着像
を担持する記録材たるシートは、定着ニップN1で定着
フィルム301及び加圧ローラ306によって挟持搬送
され加熱及び加圧されることにより、上記未定着像が上
記シートに定着されることとなる。
【0005】定着後ローラ307とコロ308は、定着
ニップN1に対してシート搬送方向下流側で互いに圧接
して搬送ニップ領域たる定着後ローラニップN2を形成
し回転し定着後ローラニップN2でシートを挟持搬送す
る一対の回転体である。
【0006】ここで、定着ニップN1を通り定着ニップ
N1の面に平行な面によるラインをニップ線Lnと定義
すると、従来においては、定着後ローラニップN2はほ
ぼニップ線Ln上に位置する場合が多かった。これは、
紙等のシートをほぼ平行に引っ張ることによってシート
搬送方向でのカールを最小限に抑えることが可能だから
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例においては、次のような問題点があった。
【0008】即ち、上述の従来例のような定着装置にあ
っては、多くの水分量を含んだシートを定着処理した場
合、上記シート中の水分の収縮によるバイメタル効果に
よって上記シートは加圧ローラ側にカールが発生する。
このような水分による膨張や収縮はシートの繊維方向に
依存して、例えば、縦目のシートを通紙すると、図13
に示すように縦側にカールする。大抵のシートは縦目の
ため、吸湿したシートを定着ニップに通紙すると、図1
3のようなカール(以下、吸湿紙カールという)が発生
する。
【0009】従来例においては、搬送パスによるカール
(搬送方向でのカール)を最適化していたが、吸湿紙カ
ールを抑制することができなかった。
【0010】そこで、本発明は、安価且つ簡単な構成
で、記録材中の水分による、定着後の記録材のカールを
抑制することができる定着装置及びこれを用いた画像形
成装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、互いに圧接して略平面状の定着ニップ領域を形成
し回転する定着体及び加圧体を備え、未定着像を担持す
る記録材を上記定着ニップ領域で上記定着体及び上記加
圧体によって挟持搬送しながら加熱及び加圧することに
より上記未定着像を上記記録材に定着させる定着装置で
あって、上記定着ニップ領域に対して記録材搬送方向下
流側で互いに圧接して搬送ニップ領域を形成し回転し該
搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送する一対の回転体で
ある定着後搬送部材を備える定着装置において、定着ニ
ップ領域に対して記録材搬送方向下流側で上記定着ニッ
プ領域の面を延長した平面よりも加圧体側に記録材を案
内する案内部材を備え、該案内部材は、上記平面の定着
体側から加圧体側に延びて形成される頂点をもち、上記
定着ニップ領域の記録材搬送方向下流側端部と上記案内
部材の頂点とを結ぶ直線と、上記平面とのなす角をθ1
としたときに、θ1>5°であるという第一の発明によ
って達成される。
【0012】又、本出願によれば、上記目的は、互いに
圧接して略平面状の定着ニップ領域を形成し回転する定
着体及び加圧体を備え、未定着像を担持する記録材を上
記定着ニップ領域で上記定着体及び上記加圧体によって
挟持搬送しながら加熱及び加圧することにより上記未定
着像を上記記録材に定着させる定着装置であって、上記
定着ニップ領域に対して記録材搬送方向下流側で互いに
圧接して搬送ニップ領域を形成し回転し該搬送ニップ領
域で記録材を挟持搬送する一対の回転体である定着後搬
送部材を備える定着装置において、定着ニップ領域に対
して記録材搬送方向下流側で上記定着ニップ領域の面を
延長した平面よりも加圧体側に記録材を案内する案内部
材を備え、該案内部材は、上記平面の定着体側から加圧
体側に延びて形成される頂点をもち、上記定着ニップ領
域の記録材搬送方向下流側端部と上記案内部材の頂点と
を結ぶ直線と、上記平面とのなす角をθ1とし、上記案
内部材の頂点と上記搬送ニップ領域とを結ぶ直線と、上
記平面とのなす角をθ2としたときに、θ2>θ1であ
るという第二の発明によっても達成される。
【0013】更に、本出願によれば、上記目的は、互い
に圧接して略平面状の定着ニップ領域を形成し回転する
定着体及び加圧体を備え、未定着像を担持する記録材を
上記定着ニップ領域で上記定着体及び上記加圧体によっ
て挟持搬送しながら加熱及び加圧することにより上記未
定着像を上記記録材に定着させる定着装置であって、上
記定着ニップ領域に対して記録材搬送方向下流側で互い
に圧接して搬送ニップ領域を形成し回転し該搬送ニップ
領域で記録材を挟持搬送する一対の回転体である定着後
搬送部材を備える定着装置において、定着ニップ領域に
対して記録材搬送方向下流側で上記定着ニップ領域の面
を延長した平面よりも加圧体側に記録材を案内する案内
部材を備え、該案内部材は、上記平面の定着体側から加
圧体側に延びて形成される頂点をもち、上記定着ニップ
領域の記録材搬送方向下流側端部と上記案内部材の頂点
とを結ぶ直線と、上記平面とのなす角をθ1とし、上記
案内部材の頂点と上記搬送ニップ領域とを結ぶ直線と、
上記平面とのなす角をθ2としたときに、θ2>θ1>
5°であるという第三の発明によっても達成される。
【0014】又、本出願によれば、上記目的は、第一の
発明乃至第三の発明のいずれかにおいて、上記定着体
は、発熱体と、該発熱体を保持する保持部材と、該保持
部材の外周に回転自在に外嵌されるフィルム部材とを有
し、案内部材は、上記保持部材の記録材搬送方向下流側
に一体的に形成された突起であるという第四の発明によ
っても達成される。
【0015】更に、本出願によれば、上記目的は、第一
の発明乃至第三の発明のいずれかにおいて、上記定着体
は中空円筒状の金属製の定着ローラを有し、案内部材
は、該定着ローラの記録材搬送方向下流側に接触して上
記定着ローラから記録材を分離する分離爪と一体的に形
成されているという第五の発明によっても達成される。
【0016】又、本出願によれば、上記目的は、一連の
画像形成プロセスによって画像を記録材に記録する画像
形成装置であって、第一の発明乃至第五の発明のいずれ
かの定着装置を備えるという第六の発明によっても達成
される。
【0017】更に、本出願によれば、上記目的は、一連
の画像形成プロセスによって画像を記録材に記録する画
像形成装置であって、第一の発明乃至第五の発明のいず
れかの定着装置と、該定着装置による定着後の記録材を
所定位置に搬送して排出する排出部材とを備え、該排出
部材は、回転可能な排出ローラと、該排出ローラに圧接
して従動回転する二以上の従動コロとを有し、上記排出
ローラ及び該二以上の従動コロによって定着後の記録材
を挟持搬送するようになっているという第七の発明によ
っても達成される。
【0018】又、本出願によれば、上記目的は、第六の
発明又は第七の発明において、上記定着後搬送部材は、
回転可能な一のローラ部材と、該ローラ部材に圧接して
搬送ニップ領域を形成し従動回転する二以上の従動コロ
とを有しているという第八の発明によっても達成され
る。
【0019】更に、本出願によれば、上記目的は、第八
の発明において、上記排出部材は、定着後の記録材を該
排出部材に導入可能な排出経路を通じて記録材が導入さ
れるようになっており、該排出経路は、上記定着後搬送
部材と上記排出部材との間に排出口を有し、上記排出経
路による記録材の排出先を上記排出部材又は上記排出口
のいずれかに切換可能となっているという第九の発明に
よっても達成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0021】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態について説明する。
【0022】図1は、本実施形態の画像形成装置の一例
たるレーザビームプリンタ1(以下、プリンタ1とい
う)の概略構成を示す断面図である。
【0023】プリンタ1にあっては、給紙トレイ4には
複数枚の記録材たるシートPが積載できるようになって
いる。給送ユニット5は給紙ローラ6、摩擦片7等によ
って給紙トレイ4上のシートPを1枚ずつ分離給送する
ユニットである。搬送ローラ8は給紙されたシートをプ
ロセスカートリッジ9側に搬送するゴムローラである。
プロセスカートリッジ9は感光ドラム10とこれに作用
するプロセス手段(帯電手段、現像手段、クリーニング
手段)とを一体に備え、プリンタ1本体に対して着脱可
能になっている。
【0024】転写ローラ11はこれと対向する感光ドラ
ム10との間を通過するシートPに対して、該感光ドラ
ム10上に形成されたトナー像を転写するようになって
いる。定着装置100は、未定着像たるトナー像が転写
されたシートPに対して、該トナー像を半永久的に定着
するようになっている。
【0025】図2は定着装置100の概略断面図であ
る。本実施形態の定着装置100は特開平4−4407
5〜44083号公報、特開平4−204980〜20
4984号公報等に開示の所謂テンションレスタイプの
装置である。
【0026】定着装置100は、図2に示すように、加
熱部101と、加圧体たる加圧ローラ106と、搬送部
材たる定着後ローラ107及びコロ108とを備えてい
る。
【0027】加熱部101は、定着体たるフィルム部材
である定着フィルム102、ヒータ103、保持部材た
るヒータホルダ104、ステー部材105等から主に構
成される。
【0028】円筒状の定着フィルム102は、下面にヒ
ータ103を保持させたヒータホルダ104の外周にル
ーズに外嵌されている。定着フィルム102は、例え
ば、表面をトナー離型性の良いPTFE等のフッ素樹脂
をコートしたポリイミド(PI)の耐熱フィルムであ
る。
【0029】ヒータホルダ104は、横断面略半円形の
横長(図面に垂直方向)の樋型部材であり、これに外嵌
させた定着フィルム102の回転ガイド部材を兼ねてお
り、耐熱樹脂性部材である。ヒータホルダ104には、
定着ニップ領域たる定着ニップN1の直後でシートを下
側に押さえつける案内部材としての突起104aが設け
ている。ヒータホルダ104の形状については、後に詳
述する。
【0030】ヒータ103は、横長薄板状のセラミック
基板とその基板面に基板長手に沿って形成具備させた発
熱抵抗体とを基本構成体としてなり、該発熱抵抗体への
電力供給により迅速に発熱、昇温し温調系で所定の定着
温度に温調管理される。このヒータ103は上記ヒータ
ホルダ104に対して該ヒータホルダ104の下面に長
手に沿って形成具備させた溝内に嵌め入れて耐熱性接着
剤若しくはクリップ部材等(図示せず)で保持されてい
る。
【0031】ステー部材105は、断面形状が逆U字状
で、下部の足がヒータホルダ104内面に設置されてい
る。ステー部材105両端部は、付勢ばね部材(図示せ
ず)の加圧力を受け、ヒータホルダ104及びヒータ1
03を下側に加圧する。
【0032】加圧ローラ106は、芯金106aと、該
芯金106aと同心一体に設けたシリコンゴム等の耐熱
ゴム106b等よりなっていて、その両端を軸受け部材
(図示せず)で回転可能に支持されている。
【0033】加熱部101と、加圧ローラ106は、付
勢バネ部材(図示せず)により所定の押圧力をもって圧
接していて、それによって、所定幅の定着ニップN1を
形成している。ここで、定着ニップN1を通り定着ニッ
プN1に平行なラインをニップ線Lnとする。
【0034】加圧ローラ106は駆動部(図示せず)に
よりギア等で所定の周速度で反時計方向に回転駆動され
る。この加圧ローラ106の回転駆動による該加圧ロー
ラ106と定着フィルム102の外面との摩擦力で定着
フィルム102に回転力が作用して、該定着フィルム1
02がヒータ103の下面に接触摺動しつつヒータホル
ダ104の外回りを矢印の時計方向に回転駆動される。
定着フィルム102の内面とこれが接触摺動するヒータ
103下面との摺動抵抗を低減するため両者間に耐熱性
グリス等の潤滑剤を介在させる。
【0035】定着ニップN1の記録材搬送方向下流直後
20〜50mmの位置に設けられた定着後ローラ107
は、その定着後ローラ107と対向圧接する従動コロで
あるコロ108と搬送ニップ領域たる定着後ローラニッ
プN2を形成して、定着ニップN1から排出されたシー
トを挟持搬送可能である。定着後ローラ107について
は後に詳述する。
【0036】定着ニップN1と定着後ローラニップN2
との間には、定着後ガイド部材109が配設され、定着
ニップN1から排出されたシートを定着後ローラニップ
N2に導入する。排紙経路17は定着後ローラ107を
通過したシートを反転して排出ローラ20に導くガイド
部材であり、排出ローラ20によってシートは排出トレ
イ23に排出される。排出ローラ20は、対向するコロ
21,22を2つもつ、いわゆるカール取りローラでも
あって、本実施形態においては、ローラを上側に、コロ
を下側に配置する。このカール取りローラについても後
に詳述する。
【0037】次に、プリンタ1の動作について説明す
る。
【0038】給紙トレイ4に積載されたシートPはプリ
ント命令を受けると、給紙ユニットによって、1枚ずつ
分離給送されて、搬送ローラ8によって、トップセンサ
15を通過後に、プロセスカートリッジ9内の感光ドラ
ム10と転写ローラ11との間(ニップ)に送られる。
給送されたシートPの先端がトップセンサ15によって
検知されると、レーザースキャナユニット14から画像
情報をビットイメージにしたもの(レーザー光)が感光
ドラム10上に照射されそのビットイメージに従って静
電潜像が形成される。該静電潜像は現像手段(図示せ
ず)によってトナー画像として可視化される。感光ドラ
ム10上に形成されたトナー画像は、感光ドラム10と
転写ローラ11とのニップでシートPに転写される。そ
して、トナー画像が転写されたシートPは、定着装置1
00に送られ、定着装置100によって加熱加圧され
る。
【0039】加圧ローラ106と定着フィルム102と
の間の定着ニップN1にシートPがトナー画像担持面側
を定着フィルム102側にして導入されて定着フィルム
102と一緒に定着ニップN1を挟持搬送されることに
より、ヒータ103の熱が定着フィルム102を介して
シートに付与されてトナー画像がシート面に加熱定着さ
れる。定着ニップN1を通ったシートは定着後ガイド部
材109によって、定着後ローラ107に導入され、そ
の後、シートPは排出ローラ20及びコロ21,22に
よって挟持搬送され排出トレイ23に排出される。
【0040】次に、本実施形態の特徴的な構成について
図2乃至図4を用いて説明する。
【0041】図3は、本実施形態の特徴的な構成の拡大
図であり、図4は、本実施形態における定着ニップN1
及び定着後ローラニップN2へシート通紙中の定着装置
100の状態を説明するための図である。
【0042】ヒータホルダ104には上述のように定着
ニップN1下流側に下方に向けた突起104aを設けて
いる。突起104aは、紙幅方向全体にわたっている。
本実施形態では、定着ニップN1を通過したシートが確
実に下側に向けて排出されるように、突起を定着ニップ
N1の面を伸ばした平面より0.2mm以上下方に突出
させた。更に、定着ニップN1終端部から突起104a
先端を結んだ線L1については、ニップ線Lnに対して
の角度θ1が5°以上の角度をもつように、突起104
aの高さと定着ニップN1の幅とが設定されている。
【0043】定着後ガイド部材109は、突起104a
によって定着ニップN1を下側に排出されたシートをす
くい上げ、定着後ローラ107にシートを導く。定着後
ローラ107は例えばシリコンゴム製で、幅約10mm
程度の円筒形状である。紙幅方向には、安定して搬送で
きるように複数個配設されている。定着後ローラ107
によるシート搬送スピードは加圧ローラ106によるシ
ート搬送スピードに比べ5〜20%速い。又、搬送力は
定着ニップN1によるもののほうが定着後ローラニップ
N2によるものよりもはるかに大きいため、定着ニップ
N1と定着後ローラニップN2の間でシートは加圧ロー
ラ106のスピードで、且つテンションを保ちつつ搬送
される。
【0044】従来例において、断面における定着後ロー
ラニップN2の位置は、ほぼニップ線Ln上にあること
が多かったが、本実施形態においてはニップ線Lnより
上に配置した。更に、突起104a先端から定着後ロー
ラニップN2を結んだ線L2については、ニップ線Ln
に対しての角度θ2を上述のθ1より大きく設定した。
即ち、本実施形態では、θ2>θ1>5°の関係とな
る。これによって、突起104aによる下側の腰付けよ
りも定着後ローラ107による上側の腰つけのほうが確
実に強くなり、シートは上方に腰つけされやすくなる。
【0045】排出ローラ20とこれに対向する2個の従
動コロたるコロ21,22は、排出部材としてのカール
取りローラである。2個のコロ21,22を回転可能に
保持するコロ保持部材24が、排出経路17の内側をな
す部材19に取り付けられ、付勢手段25によって排出
ローラ20に付勢される。2個のコロ21,22の中心
と排出ローラの中心を結ぶ線のなす角度θ3は、突起1
04a、定着後ローラ107、排出経路17から決まる
上方向の搬送方向カールに応じて設定可能である。
【0046】定着ニップN1後のシートの先端は、ヒー
タホルダの突起104aによって下側に向いた後、定着
後ガイド部材109によってすくい上げられ、定着後ロ
ーラ107に突入する。定着後ローラ107は搬送スピ
ードが速いので、シートは引っ張られ、ヒータホルダの
突起104aにしごかれながら搬送される。図4に示す
ように、断面上、定着ニップN1〜定着後ローラニップ
N2において、シートは上方の腰つけをより強く受けな
がら搬送される。その後シートは、排出ローラ20と対
向するコロ21,22によって、今度は逆側に腰つけら
れながら、排出トレイ23に排出される。
【0047】次に、本実施形態の効果について図4乃至
図7、図12、図13を用いて説明する。
【0048】図5に示すような吸湿紙カールは、上述し
たようにシートに含まれる水分量が蒸発することによっ
て発生する。このような吸湿紙カールを防止するために
は、最もカールが発生しやすい、定着ニップN1直後に
おいて、対策を行うのが有効である。
【0049】図12に示すような、従来例であると、シ
ートが定着ニップを出てから定着後ローラに到達するま
では完全にフリーで、非常にカールしやすい状態であ
る。又、シートが定着後ローラに到達して引っ張られた
状態であっても、シートは断面から見てストレート形状
で縦方向に剛性がなく、図13のようにカールしやす
い。
【0050】本実施形態では、図4のようにシートが一
旦下を向いて、すぐに上を向くので、シートが常に曲が
った状態になっている。シートが定着後ローラに到達す
るまでは、突起104aによる下側の腰つけが、シート
に剛性を持たせ、縦方向の吸湿紙カールを抑制してい
る。この効果は、実験的にはθ1が5°以上から特に先
端に現れる。シートが定着後ローラ107に到達してか
らは、特に上側に強くしごいているので、図5に示すよ
うに加圧ローラ側に曲がる縦のカールに対してシートの
剛性があり、図6のように縦カールしづらい。本実施形
態において、θ2>θ1の関係がないと、シートが定着
後ローラ107に到達してからの吸湿紙カール抑制効果
が少なくなる場合がある。これは、図5に示すように加
圧ローラ側に曲がる縦のカールに対しては、下側の腰つ
けより、上側の腰つけのほうが剛性が強いからである。
【0051】又、本実施形態では、定着後ローラ107
及び排紙経路17によって上側に腰つけられたシートを
カール取りローラである排出ローラ20によって下側に
しごくので、角度θ3を調整することによって、図7の
ような搬送方向カール(前後カール)も抑制することが
可能である。ここで、突起による下側の腰つけがないま
ま、純粋に定着後ローラのみを上方に配置すると、上側
のカールが強すぎてカール取りローラではカールを取り
きれない場合がある。
【0052】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、突起104aと定着後ローラ107で上側に強く
腰つけを行うことで、吸湿紙カールを抑制し、排出ロー
ラ20にカール取りローラを用いることで搬送方向カー
ルも抑制することができる。
【0053】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、上述の第二の実施形態
と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0054】図8に本実施形態における定着装置200
及び排紙部を示す。本実施形態の定着装置200は第一
の実施形態と異なり、熱ローラ方式の定着装置である。
【0055】熱ローラタイプの定着装置200は、金属
製の中空円筒である定着体たる定着ローラ201と第一
の実施形態同様の加圧体たる加圧ローラ206との圧接
によって、定着ニップ領域たる定着ニップN1が形成さ
れる。定着ローラ201内部には、ヒータ203が配設
され、定着ローラ201を内面から加熱する。加圧ロー
ラ206を軸支する軸受け(図示せず)に付勢手段(図
示せず)が設けられることによって、加圧ローラ206
は定着ローラ201に向けて加圧される。定着ローラ2
01のシート搬送方向下流側には、シートが定着ローラ
201に巻きつくのを防止するための分離爪211が配
設されている。本実施形態の分離爪211は、シート先
端が分離爪211に沿うことによって、シートが下側に
向くようなガイド形状をなしている。
【0056】本実施形態も第一の実施形態と同様にθ
1、θ2を定義する。定着ニップN1を含みこれに平行
な直線をLnとして、定着ニップN1のシート搬送方向
下流側端部と、分離爪211の先端211aを結ぶ直線
をL1とする。分離爪211の先端211aと定着後ロ
ーラニップN2を結ぶ直線をL2とする。θ1をLnと
L1がなす角、θ2をLnとL2がなす角とする。本実
施形態においても第一の実施形態と同じ、θ2>θ1>
5°が成り立つ。又、排出ローラ20は上側に腰つけら
れたシートのカールを抑制するため、コロ21,22を
2個対向させ、カール取りローラとしている。
【0057】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、第一の実施形態と同様に動作し本発明による効果
を得ることができ、紙に横側の剛性をつけることによっ
て、縦の吸湿紙カールを防止することができる。又、排
出ローラ20をカール取りローラとすることで、搬送方
向カールも抑制できる。
【0058】(第三の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態について説明する。尚、上述の第一の実施形態
と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0059】図9に本実施形態の画像形成装置の一例た
るレーザビームプリンタ1´を示す。本実施形態のレー
ザビームプリンタ1´は、後ろ側のカバー18が開閉可
能で、排出口をフェイスアップ、フェイスダウンと選択
できる。
【0060】図10,11は本実施形態のレーザビーム
プリンタ1´の定着装置100及びその付近の拡大図で
ある。
【0061】本実施形態の定着装置100は、第一の実
施形態と同じである。本実施形態では、定着後ローラ1
07に対して、対向するコロ108,110を2個配置
して、定着後ローラ107もカール取りローラとする。
本実施形態では、排出ローラもカール取りローラとし
て、定着下流においてカール取りローラが2組となるの
で、定着後ローラ107及び、排出ローラ20の対向す
るコロ角度θ4、θ3は、第一の実施形態のθ3に比
べ、それぞれ小さめに取っている。ここで、本実施形態
では、定着後ローラニップN2は、手前側のコロ108
とのニップで定義する。
【0062】又、ヒータホルダの突起104a、定着ニ
ップN1及び定着後ローラニップN2それぞれの角度関
係θ1、θ2は、第一の実施形態と全く同じで、θ2>
θ1>5°となる。
【0063】本実施形態は、後ろ側のカバー18を開く
ことによって、フェイスアップ排紙が可能である。本実
施形態でも定着後ローラ107で、シートを上側に腰つ
けているため、何もしないと、フェイスアップ排紙時に
上側の搬送方向カールが発生する。定着後ローラ107
にコロ108,110を2個対向させ、カール取りにす
ることで、フェイスアップ排紙時の搬送カールを抑制す
ることができた。
【0064】又、フェイスダウン排紙時には、排紙経路
17によってさらに強く腰つけるため、本実施形態のよ
うに排出ローラ20もカール取りローラにすることが望
ましい。ただし、排紙経路17が、緩やかな場合は、排
出ローラ20をカール取りローラにしなくても良い場合
がある。
【0065】よって、上述したように、本実施形態によ
れば、第一の実施形態と同様に吸湿紙カールを抑制する
効果があり、更に、搬送方向カールもフェイスダウン排
出時とフェイスアップ排出時双方で最低限に抑制するこ
とが可能である。
【0066】尚、本実施形態においても、定着装置は第
二の実施形態で説明したものを用いても良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、案内部材が、定着ニップ領域に対し
て記録材搬送方向下流側で上記定着ニップ領域の面を延
長した平面よりも加圧体側に適正な角度をもって記録材
を案内するようになっているので、定着ニップ領域通過
後の記録材部分が縦方向に剛性をもつよう曲がり、安価
且つ簡単な構成で、記録材中の水分による、定着後の記
録材のカールを抑制することができる。
【0068】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
案内部材が、定着ニップ領域に対して記録材搬送方向下
流側で上記定着ニップ領域の面を延長した平面よりも加
圧体側に記録材を案内した後、該記録材が定着体側の搬
送ニップ領域に導入されるようになっているので、定着
ニップ領域通過後の記録材部分が縦方向に剛性をもつよ
う曲がり、安価且つ簡単な構成で、記録材中の水分によ
る、定着後の記録材のカールを抑制することができる。
【0069】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、案内部材が、定着ニップ領域に対して記録材搬送方
向下流側で上記定着ニップ領域の面を延長した平面より
も加圧体側に適正な角度をもって記録材を案内した後、
該記録材が定着体側の搬送ニップ領域に導入されるよう
になっているので、より効果的に、定着ニップ領域通過
後の記録材部分が縦方向に剛性をもつよう曲がり、安価
且つ簡単な構成で、記録材中の水分による、定着後の記
録材のカールを抑制することができる。
【0070】又、本出願にかかる第四の発明によれば、
保持部材に一体的に形成された突起が、定着ニップ領域
に対して記録材搬送方向下流側で上記定着ニップ領域の
面を延長した平面よりも加圧体側に記録材を案内するよ
うになっているので、定着ニップ領域通過後の記録材部
分が縦方向に剛性をもつよう曲がり、より安価且つ簡単
な構成で、記録材中の水分による、定着後の記録材のカ
ールを抑制することができる。
【0071】更に、本出願にかかる第五の発明によれ
ば、分離爪と一体的に形成された案内部材が、定着ニッ
プ領域に対して記録材搬送方向下流側で上記定着ニップ
領域の面を延長した平面よりも加圧体側に適正な角度を
もって記録材を案内するようになっているので、定着ニ
ップ領域通過後の記録材部分が縦方向に剛性をもつよう
曲がり、より安価且つ簡単な構成で、記録材中の水分に
よる、定着後の記録材のカールを抑制することができ
る。
【0072】又、本出願にかかる第六の発明によれば、
案内部材が、定着ニップ領域に対して記録材搬送方向下
流側で上記定着ニップ領域の面を延長した平面よりも加
圧体側に適正な角度をもって記録材を案内するようにな
っているので、定着ニップ領域通過後の記録材部分が縦
方向に剛性をもつよう曲がり、安価且つ簡単な構成で、
記録材中の水分による、定着後の記録材のカールを抑制
することができる。
【0073】更に、本出願にかかる第七の発明によれ
ば、案内部材が、定着ニップ領域に対して記録材搬送方
向下流側で上記定着ニップ領域の面を延長した平面より
も加圧体側に適正な角度をもって記録材を案内するよう
になっていると共に、排出ローラ及び二以上の従動コロ
によって定着後の記録材を挟持搬送するようになってい
るので、定着ニップ領域通過後の記録材部分が縦方向に
剛性をもつよう曲がり、安価且つ簡単な構成で、記録材
中の水分による、定着後の記録材のカールを抑制するこ
とができると共に、記録材の横方向のカールの発生も抑
制することができる。
【0074】又、本出願にかかる第八の発明によれば、
案内部材が、定着ニップ領域に対して記録材搬送方向下
流側で上記定着ニップ領域の面を延長した平面よりも加
圧体側に適正な角度をもって記録材を案内するようにな
っていると共に、搬送部材のローラ部材及び二以上の従
動コロによって定着後の記録材を挟持搬送した後、排出
ローラ及び二以上の従動コロによって定着後の記録材を
挟持搬送するようになっているので、定着ニップ領域通
過後の記録材部分が縦方向に剛性をもつよう曲がり、安
価且つ簡単な構成で、記録材中の水分による、定着後の
記録材のカールを抑制することができると共に、より効
果的に記録材の横方向のカールの発生も抑制することが
できる。
【0075】更に、本出願にかかる第九の発明によれ
ば、案内部材が、定着ニップ領域に対して記録材搬送方
向下流側で上記定着ニップ領域の面を延長した平面より
も加圧体側に適正な角度をもって記録材を案内するよう
になっていると共に、搬送部材のローラ部材及び二以上
の従動コロによって定着後の記録材を挟持搬送した後、
上記排出経路による記録材の排出先を上記排出部材又は
上記排出口のいずれかに切換可能となっているので、定
着ニップ領域通過後の記録材部分が縦方向に剛性をもつ
よう曲がり、安価且つ簡単な構成で、記録材中の水分に
よる、定着後の記録材のカールを抑制することができる
と共に、記録材の横方向のカールの発生を条件に応じて
効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置の定着装置及びその周辺の
概略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第一の実施形態における定着装置の案
内部材、定着ニップ領域、搬送ニップ領域の位置関係を
説明するための図である。
【図4】本発明の第一の実施形態における定着装置の定
着ニップ領域及び搬送ニップ領域に通紙中の記録材の状
態を説明するための図である。
【図5】従来における定着後の記録材に生じるカールの
状態を説明するための図である。
【図6】本発明の第一の実施形態における定着装置の定
着ニップ領域及び搬送ニップ領域に通紙中の記録材の状
態を説明するための図である。
【図7】本発明の第一の実施形態の定着装置によって抑
制可能な記録材カールの他の例を示す図である。
【図8】本発明の第二の実施形態にかかる画像形成装置
の定着装置及びその周辺の概略構成を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の第三の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【図10】本発明の第三の実施形態にかかる画像形成装
置の定着装置及びその周辺の概略構成を示す断面図であ
る。
【図11】本発明の第三の実施形態における定着装置の
案内部材、定着ニップ領域、搬送ニップ領域の位置関係
を説明するための図である。
【図12】従来の定着装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【図13】従来における定着後の記録材に生じるカール
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 レーザビームプリンタ(画像形成装置) 1´ レーザビームプリンタ(画像形成装置) 17 排紙経路 20 排出ローラ 21,22 コロ 100 定着装置 102 定着フィルム(定着体) 103 ヒータ(発熱体) 104 ヒータホルダ(保持部材) 104a 突起(案内部材) 106 加圧ローラ(加圧体) 107 定着後ローラ(定着後搬送部材のローラ部材) 108,110 コロ(定着後搬送部材の従動コロ) 200 定着装置 201 定着ローラ(定着体) 206 加圧ローラ(加圧体) 211 分離爪 211a 先端(案内部材) N1 定着ニップ(定着ニップ領域) N2 定着後ローラニップ(搬送ニップ領域) P シート(記録材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/00 516 G03G 15/00 516 (72)発明者 三浦 誠悦 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA15 BA09 BA10 BA12 BA16 BE03 2H072 AB07 BA03 BA13 CA01 CA02 FA01 3F053 AA19 AA22 EC02 EC07 HA03 HA08 HB01 LA07 LB03 3F101 FB08 FB11 LA02 LA05 LA07 LB03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接して略平面状の定着ニップ領
    域を形成し回転する定着体及び加圧体を備え、未定着像
    を担持する記録材を上記定着ニップ領域で上記定着体及
    び上記加圧体によって挟持搬送しながら加熱及び加圧す
    ることにより上記未定着像を上記記録材に定着させる定
    着装置であって、上記定着ニップ領域に対して記録材搬
    送方向下流側で互いに圧接して搬送ニップ領域を形成し
    回転し該搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送する一対の
    回転体である定着後搬送部材を備える定着装置におい
    て、定着ニップ領域に対して記録材搬送方向下流側で上
    記定着ニップ領域の面を延長した平面よりも加圧体側に
    記録材を案内する案内部材を備え、該案内部材は、上記
    平面の定着体側から加圧体側に延びて形成される頂点を
    もち、上記定着ニップ領域の記録材搬送方向下流側端部
    と上記案内部材の頂点とを結ぶ直線と、上記平面とのな
    す角をθ1としたときに、θ1>5°であることを特徴
    とする定着装置。
  2. 【請求項2】 互いに圧接して略平面状の定着ニップ領
    域を形成し回転する定着体及び加圧体を備え、未定着像
    を担持する記録材を上記定着ニップ領域で上記定着体及
    び上記加圧体によって挟持搬送しながら加熱及び加圧す
    ることにより上記未定着像を上記記録材に定着させる定
    着装置であって、上記定着ニップ領域に対して記録材搬
    送方向下流側で互いに圧接して搬送ニップ領域を形成し
    回転し該搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送する一対の
    回転体である定着後搬送部材を備える定着装置におい
    て、定着ニップ領域に対して記録材搬送方向下流側で上
    記定着ニップ領域の面を延長した平面よりも加圧体側に
    記録材を案内する案内部材を備え、該案内部材は、上記
    平面の定着体側から加圧体側に延びて形成される頂点を
    もち、上記定着ニップ領域の記録材搬送方向下流側端部
    と上記案内部材の頂点とを結ぶ直線と、上記平面とのな
    す角をθ1とし、上記案内部材の頂点と上記搬送ニップ
    領域とを結ぶ直線と、上記平面とのなす角をθ2とした
    ときに、θ2>θ1であることを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 互いに圧接して略平面状の定着ニップ領
    域を形成し回転する定着体及び加圧体を備え、未定着像
    を担持する記録材を上記定着ニップ領域で上記定着体及
    び上記加圧体によって挟持搬送しながら加熱及び加圧す
    ることにより上記未定着像を上記記録材に定着させる定
    着装置であって、上記定着ニップ領域に対して記録材搬
    送方向下流側で互いに圧接して搬送ニップ領域を形成し
    回転し該搬送ニップ領域で記録材を挟持搬送する一対の
    回転体である定着後搬送部材を備える定着装置におい
    て、定着ニップ領域に対して記録材搬送方向下流側で上
    記定着ニップ領域の面を延長した平面よりも加圧体側に
    記録材を案内する案内部材を備え、該案内部材は、上記
    平面の定着体側から加圧体側に延びて形成される頂点を
    もち、上記定着ニップ領域の記録材搬送方向下流側端部
    と上記案内部材の頂点とを結ぶ直線と、上記平面とのな
    す角をθ1とし、上記案内部材の頂点と上記搬送ニップ
    領域とを結ぶ直線と、上記平面とのなす角をθ2とした
    ときに、θ2>θ1>5°であることを特徴とする定着
    装置。
  4. 【請求項4】 上記定着体は、発熱体と、該発熱体を保
    持する保持部材と、該保持部材の外周に回転自在に外嵌
    されるフィルム部材とを有し、案内部材は、上記保持部
    材の記録材搬送方向下流側に一体的に形成された突起で
    あることとする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 上記定着体は中空円筒状の金属製の定着
    ローラを有し、案内部材は、該定着ローラの記録材搬送
    方向下流側に接触して上記定着ローラから記録材を分離
    する分離爪と一体的に形成されていることとする請求項
    1乃至請求項3のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 一連の画像形成プロセスによって画像を
    記録材に記録する画像形成装置であって、請求項1乃至
    請求項5のいずれか一項に記載の定着装置を備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 一連の画像形成プロセスによって画像を
    記録材に記録する画像形成装置であって、請求項1乃至
    請求項5のいずれか一項に記載の定着装置と、該定着装
    置による定着後の記録材を所定位置に搬送して排出する
    排出部材とを備え、該排出部材は、回転可能な排出ロー
    ラと、該排出ローラに圧接して従動回転する二以上の従
    動コロとを有し、上記排出ローラ及び該二以上の従動コ
    ロによって定着後の記録材を挟持搬送するようになって
    いることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 上記定着後搬送部材は、回転可能な一の
    ローラ部材と、該ローラ部材に圧接して搬送ニップ領域
    を形成し従動回転する二以上の従動コロとを有している
    こととする請求項7又は請求項6に記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 上記排出部材は、定着後の記録材を該排
    出部材に導入可能な排出経路を通じて記録材が導入され
    るようになっており、該排出経路は、上記定着後搬送部
    材と上記排出部材との間に排出口を有し、上記排出経路
    による記録材の排出先を上記排出部材又は上記排出口の
    いずれかに切換可能となっていることとする請求項8に
    記載の画像形成装置。
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