JP2003270981A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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JP2003270981A
JP2003270981A JP2002074396A JP2002074396A JP2003270981A JP 2003270981 A JP2003270981 A JP 2003270981A JP 2002074396 A JP2002074396 A JP 2002074396A JP 2002074396 A JP2002074396 A JP 2002074396A JP 2003270981 A JP2003270981 A JP 2003270981A
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sheet
fixing
nip
guide means
fixing device
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JP2002074396A
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Soji Sugita
壮志 杉田
Toshihiko Ochiai
俊彦 落合
Tatsufumi Mizuno
達史 水野
Makoto Ono
良 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦目のシートのカールを抑制すること。 【解決手段】 シートを加熱可能な加熱部101と、前
記加熱部101に対向して第1のニップN1を形成する
加圧ローラ106と、前記第1のニップN1のシート搬
送方向下流近傍に配置した定着後ローラ107と、前記
定着後ローラ107と対向して第2のニップN2を形成
するコロ108と、を備え、シートを搬送しつつ該シー
ト上の未定着画像を定着する定着ユニット100におい
て、前記第1のニップN1を抜けたシートを上下いずれ
かの方向(上方向)に案内する突起104aと、前記突
起104aに案内されたシートを前記突起104aとは
逆方向(下方向)に案内する定着後下ガイド109と、
前記定着後下ガイド109に案内されたシートを前記第
2のニップN2に案内する定着後上ガイド110と、を
有し、前記突起104a、定着後ガイド109,110
を、前記第1のニップN1と前記第2のニップN2の間
に配置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを搬送しつ
つ該シート上の未定着画像を定着する定着装置に関し、
特に電子写真を用いたプリンタ、ファクシミリ、複写機
などの画像形成装置に用いられる定着装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電子写真を用いたプリンタ、ファクシミ
リ、複写機などの画像形成装置に用いられる定着装置の
従来例として、図8(a)に加熱定着装置300を示
す。加熱定着装置300は、細長いヒータ303などか
ら構成される加熱部材301と、加熱部材301と対向
して、ニップN1を形成する加圧ローラ306と、加熱
部材301と加圧ローラ306のニップN1から挟持搬
送されたシートをガイドする定着後ガイド309と、そ
の直後に配置された、シートを挟持搬送する排出ローラ
317とコロ318と、から主に構成されている。
【0003】上記従来の加熱定着装置において、定着後
ガイド309は、シート先端を排出ローラ317に誘導
するよう該排出ローラ317に向けられ、また、加熱部
材301・加圧ローラ306間のニップN1と排出ロー
ラニップN2を結んだラインに対して、接触しないよう
に配置していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、多くの水分量を含んだシートは、加熱
定着装置を通過すると、加熱側の水分がより多く蒸発し
て、シートの表裏で水分乾燥による収縮量が異なる。故
にバイメタル効果によってカールが発生する。水分によ
る膨張や収縮はシートの繊維方向に依存して、例えば、
縦目(繊維方向が搬送方向と同方向)のシートを通紙す
ると、図5(b)に示すようにシートPは縦側にカール
する。
【0005】また、上記従来例においては、例えば横目
(繊維方向が搬送方向と直交する幅方向と同方向)のシ
ートなどで発生する横カール(図5(a)参照)に対し
ては、前記排出ローラ317の位置や前記排出ローラ3
17以降のパスの曲率を変えることによって、シートを
腰付けし、カールを低減することが可能であった。しか
しながら、上記縦目のシートで発生するカールは、前述
した従来の手段では抑制することができなかった。
【0006】そこで、本発明の目的は、縦目のシートの
カールを抑制する、安価で、構成の簡単な装置を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、シートを加熱可能な加熱部
と、前記加熱部に対向して第1のニップを形成する加圧
部材と、前記第1のニップのシート搬送方向下流近傍に
配置した定着後部材と、前記定着後部材と対向して第2
のニップを形成する対向部材と、を備え、シートを搬送
しつつ該シート上の未定着画像を定着する定着装置にお
いて、前記第1のニップを抜けたシートを上下いずれか
の方向に案内する第1のガイド手段と、前記第1のガイ
ド手段に案内されたシートを前記第1のガイド手段とは
逆方向に案内する第2のガイド手段と、前記第2のガイ
ド手段に案内されたシートを前記第2のニップに案内す
る第3のガイド手段と、を有し、前記第1、第2、第3
のガイド手段を、前記第1のニップと前記第2のニップ
の間に配置したことを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、第1のニップを抜けた
シートを、第1のガイド手段で上下いずれかの方向に導
いた後、第2のガイド手段で逆方向に導くことによっ
て、シートを第1、第2のガイド手段に沿う形状(シー
ト搬送方向に波打つような形状)に湾曲させて、シート
の縦側(搬送方向)の剛性を強める。これによって、安
価且つ簡単な構成で、シートの縦カールを抑制すること
が可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、
以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材
質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用され
る装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもの
であり、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲
をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0010】〔第1実施形態〕本実施形態の画像形成装
置として、図1に示すレーザービームプリンタ1を例に
挙げて説明する。図1は本実施形態のプリンタの主断面
図である。
【0011】給送トレイ4には複数枚のシートが積載で
きるようになっている。給送ユニット5は給送ローラ
6、摩擦片7などによって給送トレイ4上のシートを1
枚ずつ分離給送するユニットである。搬送ローラ8は給
送されたシートをプロセスカートリッジ9側に搬送する
ゴムローラである。プロセスカートリッジ9は感光体ド
ラム10とこれに作用するプロセス手段(帯電手段、現
像手段、クリーニング手段)とを一体に備え、プリンタ
本体に対して着脱可能になっている。
【0012】転写ローラ11はこれと対向する感光体ド
ラム10との間を通過するシートに対して、該感光体ド
ラム10上に形成されたトナー像を転写するようになっ
ている。定着装置としての定着ユニット100は、トナ
ー像が転写されたシートに対して、該トナー像を半永久
的に定着するようになっている。
【0013】図2は定着ユニットの概略断面図である。
本実施形態の定着ユニット100は特開平4−4407
5〜44083号公報、同4−204980〜2049
84号公報等に開示の所謂テンションレスタイプの装置
である。
【0014】加熱部101は、以下に述べる、定着フィ
ルム102、ヒータ103、ヒータホルダ104、ステ
ー部材105から主に構成される。
【0015】円筒状の定着フィルム102は、下面にヒ
ータ103を保持させたヒータホルダ104の外周りに
ルーズに外嵌させてある。定着フィルム102は、例え
ば、表面をトナー離型性の良いPTFE等のフッ素樹脂
をコートしたポリイミド(PI)の耐熱フィルムであ
る。
【0016】ヒータホルダ104は横断面略半円形の横
長(図面に垂直方向)の樋型部材であり、これに外嵌さ
せた定着フィルム102の回転ガイド部材を兼ねてお
り、耐熱樹脂性部材である。ヒータホルダ104には、
ニップN1直後のシートを下方向(加圧ローラ側)に案
内する第1のガイド手段としての突起104aが設けら
れている。ヒータホルダ104の形状については、後に
詳述する。
【0017】ヒータ103は、横長薄板状のセラミック
基板とその基板面に基板長手(図面に垂直方向)に沿っ
て形成具備させた発熱抵抗体を基本構成体としてなり、
発熱抵抗体への電力供給により迅速に発熱・昇温し、温
調系で所定の定着温度に温調管理される。このヒータ1
03は上記ヒータホルダ104に対して該ホルダ104
の下面に長手に沿って形成具備させた溝内に嵌め入れて
耐熱性接着剤もしくは不図示のクリップ部材などで保持
させてある。
【0018】ステー部材105は、断面形状が略逆U字
状で、下部の足がヒータホルダ104内面に接地する。
ステー部材105の両端部は、不図示のバネ等の付勢部
材の加圧力を受け、ヒータホルダ104及びヒータ10
3を下側に加圧する。
【0019】加圧部材としての加圧ローラ106は、芯
金106aと、該芯金106aと同心一体に設けたシリ
コンゴム等の耐熱ゴム106b等よりなっていて、その
両端を不図示の軸受部材で回転可能に支持されている。
【0020】加熱部101と、加圧ローラ106は、不
図示のバネ等の付勢部材により所定の押圧力をもって圧
接していて、それによって、所定幅の定着ニップN1を
形成している。
【0021】加圧ローラ106は不図示の駆動部により
ギア等で所定の周速度で反時計回り方向(図中矢印方
向)に回転駆動される。この加圧ローラ106の回転駆
動による該ローラ106と定着フィルム102の外面と
の摩擦力で定着フィルム102に回転力が作用して、該
フィルム102がヒータ103の下面に接触摺動しつつ
ヒータホルダ104の外回りを時計回り方向(図中矢印
方向)に回転駆動される。定着フィルム102の内面と
該フィルム102が接触摺動するヒータ103下面との
摺動抵抗を低減するため、両者間に耐熱性グリス等の潤
滑剤を介在させる。
【0022】定着ニップN1のシート搬送方向下流直後
(本実施形態ではニップN1から20〜50[mm]程度の
位置)に設けられた定着後部材としての定着後ローラ1
07は、その定着後ローラ107と対向圧接する対向部
材としての従動コロ108とニップN2を形成して、定
着ニップN1から排出されたシートを挟持搬送可能であ
る。
【0023】定着後ローラ107は例えばシリコンゴム
製で、幅約10[mm]程度の円筒形状であり、シート幅方
向(搬送方向と直交する方向)に、安定して搬送できる
ように複数個配設されている。定着後ローラ107によ
るシート搬送速度は、加圧ローラ106によるシート搬
送速度に比べ5〜20%程度速い。また、搬送力は定着
ニップN1によるものの方が定着後ローラニップN2に
よるものよりもはるかに大きいため、定着ニップN1と
定着後ローラニップN2の間でシートは加圧ローラ10
6の速度で、かつテンションを保ちつつ搬送される。定
着ニップN1と定着後ローラニップN2の間には、第2
のガイド手段としての定着後下ガイド109と、第3の
ガイド手段としての定着後上ガイド110が配設され、
定着ニップN1から排出されたシートが順次、前記突起
104a、定着後下ガイド109、定着後上ガイド11
0に沿って案内され、定着後ローラニップN2に導入さ
れる。定着後ガイド109,110の形状については後
に詳述する。排出ローラ21,22は、定着後ローラ1
07によって搬送されたシートを排出トレイ23に排出
する。
【0024】以下にレーザービームプリンタの動作につ
いて説明する。給送トレイ4に積載されたシートはプリ
ント命令を受けると、給送ユニット5によって1枚ずつ
分離給送されて、搬送ローラ8によってトップセンサ1
5を介してプロセスカートリッジ9内の感光体ドラム1
0と転写ローラ11との間(ニップ)に送られる。給送
されたシートの先端がトップセンサ15によって検知さ
れると、レーザースキャナユニット14から画像情報を
ビットイメージにしたもの(レーザー光)が感光体ドラ
ム10上に照射され、そのビットイメージに従って感光
体ドラム10上にトナー画像が形成される。感光体ドラ
ム10上に形成されたトナー画像は、感光体ドラム10
と転写ローラ11とのニップでシートに転写される。そ
して、トナー画像が転写されたシートは、定着ユニット
100に送られ、該定着ユニット100によって加熱加
圧される。
【0025】定着ニップN1の加圧ローラ106と定着
フィルム102との間に、シートがトナー画像担持面側
を定着フィルム102側にして導入されて、定着フィル
ム102と一緒に定着ニップN1を挟持搬送されること
により、ヒータ103の熱が定着フィルム102を介し
てシートに付与されてトナー画像がシート面に加熱定着
される。定着ニップN1を通ったシートは、突起104
a、定着後ガイド109,110によって定着後ローラ
107,108に導入され、その後、シートは排出ロー
ラ21及び排出コロ22によって挟持搬送され、排出ト
レイ23に排出される。
【0026】次に、本実施形態の特徴的な構成について
図2〜図4を用いて説明する。図3は本実施形態の定着
装置の主な構成の概略斜視図である。図4は本実施形態
の通紙中の定着装置の概略断面図である。
【0027】ヒータホルダ104には前述のようにニッ
プN1下流側に下方に向けた突起104aを設けてい
る。この第1のガイド手段としての突起104aは、シ
ート幅方向全体にわたって設けられている。また、突起
104aは、定着ニップN1と定着後ローラニップN2
を結んだラインL2よりも頂点が下側(ラインL2にオ
ーバーラップ)にあるよう配置している。
【0028】第2のガイド手段としての定着後下ガイド
109の先端部109aは、前記突起104aによって
定着ニップN1を下側に排出されたシートを上側にすく
い上げるよう、上方に向いている。また、定着後下ガイ
ド109には、幅約10[mm]の円筒面の突起109bが
設けられている。この円筒面の突起109bはシート幅
方向において少なくとも定着後ローラ107を配置して
いる位置に配設されている。図3では、突起109b
は、定着後ローラ107の配設位置以外に幅方向両端部
に2個余分に配置されている。円筒面の突起109b
は、図2に示すように、その円筒面がガイド先端109
aのラインL1に対してほぼ接線になるように位置して
いて、また、定着ニップN1と定着後ローラニップN2
を結んだラインL2よりも頂点が上側(ラインL2にオ
ーバーラップ)にあるよう配置している。
【0029】第3のガイド手段としての定着後上ガイド
110は、前記定着後下ガイド109によって上方に向
けられたシート先端を再び下方に向け、定着後ローラニ
ップN2に導入できるように、定着後ローラ107に向
かって配置されている。
【0030】従って、定着ニップN1後のシートの先端
は、ヒータホルダ104の突起104aによって下側に
向いた後、定着後下ガイド109によってすくい上げら
れ、定着後上ガイド110にガイドされて、定着後ロー
ラ107,108に突入する。定着後ローラ107は搬
送速度が加圧ローラ106よりも速いので、シートは引
っ張られ、ヒータホルダ104の突起104aと定着後
下ガイド109の円筒面の突起109bにしごかれなが
ら搬送される。図4に示すように、断面上、定着ニップ
N1〜定着後ローラニップN2において、シートは緩や
かなS字形状(突起104a、定着後ガイド109,1
10に沿った形状であって、シート搬送方向に波打つよ
うな形状)を保って搬送される。
【0031】以下に、本実施形態の効果について図4〜
図5、図8を用いて説明する。
【0032】本発明の課題である、図5(b)のような
縦カールは、前述したようにシートに含まれる水分量が
蒸発することによって発生する。このような縦カールを
防止するためには、最もカールが発生しやすい、定着ニ
ップN1直後において対策を行うのが有効である。
【0033】図8(a)のような従来例であると、シー
トPが定着ニップN1を出てから定着後ローラ317に
到達するまでは完全にフリーで、非常にカールしやすい
状態である。また、シートPが定着後ローラ317に到
達して引っ張られた状態であっても、シートPは断面か
ら見てストレート形状で縦方向(搬送方向)に剛性がな
く、図8(b)のようにカールしやすい。
【0034】本実施形態では、図4(b)のように、シ
ートPは定着ニップN1を抜けてから、突起104aに
案内されてシートPが一旦下を向いて、定着後下ガイド
109に案内されてすぐに上を向くので、シートPが突
起104a、定着後下ガイド109に沿う形状(シート
搬送方向に波打つような形状)に湾曲された状態になっ
ている。故に、定着ニップN1直後でも、シートPは縦
方向(搬送方向)にみかけの剛性があり、図4(c)の
ように縦カールしづらい。また、定着後ローラ107に
到達したあとも、図4(a)のようにシートPは搬送方
向断面がS字形状にしごかれるため、縦方向(搬送方
向)への剛性が確保される。これによって、安価且つ簡
単な構成で、シートの縦カールを抑制することが可能で
ある。
【0035】また、本実施形態では、シートPはヒータ
ホルダ104の突起104aによって一回上側にしごか
れ、次に定着後下ガイド109の円筒面の突起109b
によって下側にしごかれるので、各突起104a,10
9bの突出量を調整することによって、すわなちしごき
方を調整することによって図5(a)のような横カール
も抑制することが可能である。
【0036】〔第2実施形態〕本実施形態では、第2の
ガイド手段としての定着後下ガイド109を除いて、ほ
とんどの部分が第1実施形態と同様の構成であるので、
第2のガイド手段としての定着後下ガイド109の構成
のみについて説明する。
【0037】本実施形態では、第2のガイド手段として
の定着後下ガイド109のうち、円筒面の突起109b
を他の部分とは別部材にしている。この他の部分とは別
部材とした突起部材の材料は、シートが強くこすれるの
で、摺動性の良く、トナー等の汚れが付着しずらいPF
Aなどの材料を用いる。本実施形態においては、ガイド
等は安価な材料を用いるため、汚れに強くかつ安価にカ
ールを抑制することが可能である。
【0038】また、図6のように、前記他の部分とは別
部材とした円筒面の突起部材を、回転可能な回転体とし
てのコロ109cにしても良い。これによって、更に、
汚れを付着しづらくすることが可能である。更に、この
場合、コロ109cにはシートPは摺動しないので、コ
ロ109cの材料はさらに安価な摺動モールドとするこ
とが可能となる。
【0039】〔第3実施形態〕本実施形態において、定
着装置としての定着ユニット100は、第1実施形態と
異なり、図7に示すような、熱ローラタイプを用いる。
熱ローラタイプの定着ユニット200は、金属製の中空
円筒である定着ローラ201と、第1実施形態と同じ加
圧ローラ206によって、定着ニップN1が形成され
る。定着ローラ201は、内部にヒータ203が配設さ
れ、定着ローラ201を内面から加熱し、加熱部として
機能する。加圧ローラ206を軸支する不図示の軸受部
材に、不図示のバネ等の付勢手段が設けられ、加圧ロー
ラ206は定着ローラ201方向に加圧される。
【0040】定着ローラ201の搬送方向下流側には、
シートPが定着ローラ201に巻き付くのを防止する定
着分離爪211が配設されている。本実施形態の分離爪
211は、第1のガイド手段として、シート先端が分離
爪211に沿うことによって、シートPが下側に向くよ
うなガイド形状を有している。
【0041】第2のガイド手段としての定着後下ガイド
209の先端部209aは、第1実施形態同様、下側に
向いたシートを上方にすくい上げるよう上側を向いてい
る。また、定着後下ガイド209がシート幅方向に複数
個有する円筒面の突起209bは、定着後下ガイド20
9の先端部209aのラインとほぼ接する。
【0042】第3のガイド手段としての定着後上ガイド
210は、上側を向いたシートを定着後ローラニップN
2に導入する。定着後ローラ207は第1実施形態と同
様、対向するコロ208と前記ニップN2をつくり、定
着ローラ201、加圧ローラ206より弱い搬送力でシ
ートを引っ張る。
【0043】本実施形態の動作・効果は第1実施形態と
同じであり、シートPを分離爪211、定着後ガイド2
09,210に沿って図7に示すように湾曲させた状態
にすることで、シートに縦方向(搬送方向)への剛性を
つけ、これによってシートの縦カールを防止することが
できる。
【0044】なお、本実施形態においても第2実施形態
同様、円筒面の突起209bを他の部分とは別部材にし
たり、コロ等の回転体にしたりしてもよい。また、分離
爪211の先端(シート搬送方向下流側端部)にコロ等
の回転体を配設しても良い。
【0045】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
加熱部と加圧部材による第1のニップと、前記第1のニ
ップのシート搬送方向下流近傍に配置した定着後部材と
対向部材による第2のニップと、の間に、第1、第2、
第3のガイド手段を配置した場合を例示して説明した
が、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
例えば、前記第1、第2、第3のガイド手段をシート案
内装置として、シートに剛性を確保するために、シート
搬送経路中の他の部分に必要に応じて適宜配置した構成
としても良い。
【0046】また前述した実施形態では、第1のガイド
手段を、加熱部101を構成するヒータホルダ104に
一体に設け(第1実施形態の突起104a)、或いは定
着ローラ201の下流側近傍に配置した分離爪211に
一体に設けた場合を例示したが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。例えば、前記第1のガイド手段を独
立して、他の部材とは別個に設けた構成としても良い。
【0047】また前述した実施形態では、まず第1のガ
イド手段でシートを下方向に案内し、次いで第2のガイ
ド手段で前記シートを上方向に案内するように配置構成
した場合を例示したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば、まず第1のガイド手段でシートを上
方向に案内し、次いで第2のガイド手段で前記シートを
下方向に案内するように配置構成しても良い。
【0048】またこれらシートに剛性を確保するための
ガイド手段の数は、上記実施形態で説明した数に限定さ
れるものではなく、必要に応じて適宜増減させることは
可能である。
【0049】また前述した実施形態では、画像形成装置
としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば複写機、ファクシミリ、或いは
これらの機能を複数有する複合機等の他の画像形成装置
であっても良く、該画像形成装置に本発明を適用するこ
とにより同様の効果を得ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1のニップを抜けたシートを、第1のガイド手段で上
下いずれかの方向に導いた後、第2のガイド手段で逆方
向に導くので、シートが第1、第2のガイド手段に沿う
形状(シート搬送方向に波打つような形状)に湾曲され
て、第1のニップ直後でもシートは縦方向に剛性があ
り、縦カールしづらい。また、シートが第2のニップに
到着した後も、シートはガイド手段によって前述の形状
にしごかれるため、シートの縦方向の剛性が確保され
る。これによって、安価且つ簡単な構成で、シートの縦
カールを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの主断面図
【図2】第1実施形態に係る定着ユニットの概略断面図
【図3】定着ユニットの主な構成の概略斜視図
【図4】通紙中の定着ユニットの概略断面図
【図5】シートのカール状態を示す説明図
【図6】第2実施形態に係る定着ユニットの概略断面図
【図7】第3実施形態に係る定着ユニットの概略断面図
【図8】従来例の説明図
【符号の説明】
L1,L2 …ライン N1,N2 …ニップ P …シート 1 …レーザービームプリンタ 4 …給送トレイ 5 …給送ユニット 6 …給送ローラ 7 …摩擦片 8 …搬送ローラ 9 …プロセスカートリッジ 10 …感光体ドラム 11 …転写ローラ 14 …レーザースキャナユニット 15 …トップセンサ 21 …排出ローラ 22 …排出コロ 23 …排出トレイ 100 …定着ユニット 101 …加熱部 102 …定着フィルム 103 …ヒータ 104 …ヒータホルダ 104a …突起 105 …ステー部材 106 …加圧ローラ 106a …芯金 106b …耐熱ゴム 107 …定着後ローラ 108 …従動コロ 109 …定着後下ガイド 109a …先端部 109b …突起 109c …コロ 110 …定着後上ガイド 200 …定着ユニット 201 …定着ローラ 203 …ヒータ 206 …加圧ローラ 207 …定着後ローラ 208 …コロ 209 …定着後下ガイド 209a …先端部 209b …突起 210 …定着後上ガイド 211 …分離爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 達史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小野 良 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA15 BA10 BA16 BA20 BA21 BA25 BA26 BB02 BB06 BB33 BB34 BE03 3F053 HA03 HA06 HB01 HB11 LA02 LA05 LA07 LB03 3F101 FA01 FB08 FC07 FC11 LA01 LB03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを加熱可能な加熱部と、前記加熱
    部に対向して第1のニップを形成する加圧部材と、前記
    第1のニップのシート搬送方向下流近傍に配置した定着
    後部材と、前記定着後部材と対向して第2のニップを形
    成する対向部材と、を備え、シートを搬送しつつ該シー
    ト上の未定着画像を定着する定着装置において、 前記第1のニップを抜けたシートを上下いずれかの方向
    に案内する第1のガイド手段と、 前記第1のガイド手段に案内されたシートを前記第1の
    ガイド手段とは逆方向に案内する第2のガイド手段と、 前記第2のガイド手段に案内されたシートを前記第2の
    ニップに案内する第3のガイド手段と、を有し、 前記第1、第2、第3のガイド手段を、前記第1のニッ
    プと前記第2のニップの間に配置したことを特徴とする
    定着装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のガイド手段はシートを前記加
    圧ローラ側に案内し、前記第2のガイド手段はシートを
    前記加熱部側に案内することを特徴とする請求項1に記
    載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱部は、ヒータと、該ヒータを保
    持するヒータホルダと、を有し、前記第1のガイド手段
    は前記ヒータホルダに前記加圧ローラ側に向けて突設さ
    れた突起であることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱部は、内部にヒータが配設され
    た中空円筒状の金属製の定着ローラであり、該定着ロー
    ラのシート搬送方向下流側に該定着ローラからシートを
    分離させる分離爪を配置し、該分離爪は前記第1のガイ
    ド手段と一体であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のガイド手段及び前記第2のガ
    イド手段は、前記第1のニップと前記第2のニップを結
    んだ線にオーバーラップしていることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のガイド手段はシート搬送方向
    と直交する幅方向に複数個の円筒状の突起を有し、該円
    筒状の突起が前記第1のニップと前記第2のニップを結
    んだ線にオーバーラップしていることを特徴とする請求
    項5に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記定着後部材はシート搬送方向と直交
    する幅方向に複数個配置され、前記第2のガイド手段の
    円筒状の突起は少なくとも前記定着後部材が配置されて
    いる幅方向の位置には配置されていることを特徴とする
    請求項6に記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 前記第2のガイド手段のうち、前記円筒
    状の突起のみ、他の部分と別部材で構成したことを特徴
    とする請求項6又は7に記載の定着装置。
  9. 【請求項9】 前記第2のガイド手段の円筒状の突起は
    回転可能な回転体であることを特徴とする請求項8に記
    載の定着装置。
  10. 【請求項10】 シートに画像を形成する画像形成装置
    において、シート上の未定着画像を定着する定着装置と
    して、請求項1〜9のいずれか1項に記載の定着装置を
    備えていることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010204485A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
US8953993B2 (en) 2010-11-12 2015-02-10 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus incorporating same
US9753417B2 (en) * 2015-03-19 2017-09-05 Ricoh Company, Ltd. Fixing device including outlet guide member and image forming apparatus thereof

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