JP2000352887A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
定着装置および画像形成装置Info
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Abstract
着装置を提供するものである。 【解決手段】定着ニップAと排紙ローラ対13、14と
の間の下部ガイド11を、定着ニップAを通ローラニッ
プ搬送路延長線上で、定着ニップAの排出側近傍に設け
られた記録材の先端が当接する入口側ガイド部11a
と、入口側ガイド部11aに連なる出口側ガイド部11
bとで構成し、入口側ガイド部11aを出口側ガイド部
11bよりも急斜面に形成し、定着ニップAを通過する
記録材の搬送路の傾斜角よりも、定着ニップAの排紙端
と前記排紙ローラ対のニップとを結んだ直線の傾斜角を
大きくし、定着ニップの記録材搬送速度よりも排紙ロー
ラ対13、14による記録材の搬送速度を大きくした。
Description
れたトナー像を加熱定着する定着装置、および該定着装
置を有する電子写真装置、静電記録装置等の画像形成装
置に関するものである。
融して該記録材に定着する画像加熱定着装置としては、
所定の温度に維持された加熱ローラと、弾性層を有して
該加熱ローラに圧接する加圧ローラを有し、該両ローラ
によって、未定着のトナー画像が形成された記録材を挟
持搬送しつつ加熱する熱ローラ定着方式が多用されてい
る。
定温度に立ち上げるまで画像形成動作を禁止する時間、
いわゆるウエイトタイムがかなり長く必要であり、第2
に熱容量が必要なため比較的大きな電力が必要であり、
第3に回転ローラでローラ温度が高温のため耐熱特殊軸
受けが必要であり、第4にローラに直接手が触れる構成
となり危険があるため保護部材が必要であり、第5にロ
ーラ定着温度及び曲率により記録部材がローラに巻き付
いてジャム発生原因となる、などの欠点があった。
方式の定着方式は、上記の熱ローラ定着方式やその他に
知られるベルト駆動方式、フラッシュ定着方式、オーブ
ン定着方式等の熱定着装置との対比において、低熱容量
線状加熱体を用いることができるため、省電力化(クイ
ックスタート性)になり、定着点と分離点が別々に設定
できるためオフセットが防止され、その他、他の方式装
置の種々の欠点を解決できるなどの利点を有し効果的な
ものである。
3−313182号公報に開示の方式・装置等がこれに
属し、薄肉の耐熱フィルム(シート)と、このフィルム
の移動駆動手段と、該フィルムを挟んで一方面側に固定
支持して配置された加熱体と、他方面側にこの加熱体に
対向して配置され、該加熱体に対して該フィルムを介し
て画像定着すべき記録材の顕画像担持面を密着させる加
圧部材等を有している。
時はフィルムと加圧部材との間に搬送導入される画像定
着すべき記録材と順方向に同一速度で走行移動し、記録
材は走行移動フィルムを挟んで加熱体と加圧部材との圧
接で形成される定着ニップ部を通過することにより記録
材の顕画像担持面がフィルムを介して加熱体で加熱され
顕画像に熱エネルギーが付与され軟化、溶融される。
ナーが冷却、固化した後にフィルムと記録材を離間させ
ることが行われる。
は、記録材の移動通過方向と交差する方向を長手とする
通電発熱層が設けられており、この通電発熱層の長手両
端子部の通電用電極間に電圧が印加されることで発熱層
の有効全長域の各部が単位長さ当りの発熱量をもって発
熱する。この発熱層の有効全長域は、定着装置を組込ん
だ画像形成装置に供給して使用できる最大サイズの記録
材の幅(最大幅、最大サイズ幅)に対応した長さを有し
ている。
大小にかかわりなく発熱層の有効全長域が単位長さ当り
の所定の発熱量をもって通電発熱する。
来例のようなフィルム加熱方式の定着装置には次のよう
な問題を招くことが考えられる。
置を示す。
着フィルム65を挟んで略フラット形状の加熱体61
と、ロール形状の加圧部材7との圧接によって定着ニッ
プ部Aが形成され、図10の(b)に示すように、この
定着ニップ部Aを通過する記録材Sは加圧部材7側にク
セがつきやすい。すなわち、下カール状態(上向きに凸
状態)で排出しやすくなる。特に、記録材の先端では、
このカールがつきやすい。
的にフィルム65を介して記録材Sに熱エネルギーを与
えて画像を定着させるため、図10の(c)に示すよう
に、特に装置起動直後は加圧部材7との温度差が大き
く、記録材Sの下カール傾向が著しく大きくなり、場合
によっては記録材Sにシワを生じることもあった。
いうことは、該排出記録材の品位を損ねるのみならず、
排出後の記録材の積載性能の低下や、両面、ADFでの
給紙時のトラブルにもつながり、装置自体の信頼性悪化
を招いていた。
に、ニップ出口側のガイド80をニップの延長ライン8
1の下方から上方に向かって立ち上げることにより、記
録材のカールを防止することを提案している。
緩やかなものであり、記録材に生じた比較的大きなカー
ル、特に記録材の先端に生じた大きなカールの矯正には
十分なものではなかった。
ルの発生をより一層低減する定着装置および画像形成装
置を提供しようとするものである。
を実現する定着装置の第1の構成は、挟圧部に未定着ト
ナー像を担持した記録材を通過させることにより前記ト
ナー像を前記記録材に加熱定着させる挟圧加熱搬送手段
と、前記挟圧部を通過した記録材を排紙ローラ対に向け
て案内する下部ガイドとを有する定着装置において、前
記下部ガイドは、前記挟圧部の排紙側に対向配置され、
前記挟圧部を通過する記録材の搬送路延長線上で、前記
挟圧部の排出側近傍に設けられた記録材の先端が当接す
る入口側ガイド部と、前記入口側ガイド部に連なる出口
側ガイド部を有し、前記入口側ガイド部を前記出口側ガ
イド部よりも急斜面に形成したものである。
置の第2の構成は、挟圧部に未定着トナー像を担持した
記録材を通過させることにより前記トナー像を前記記録
材に加熱定着させる挟圧加熱搬送手段と、前記挟圧部を
通過した記録材を排紙ローラ対に向けて案内する下部ガ
イドとを有する定着装置において、前記下部ガイドは、
前記挟圧部の排紙側に対向配置され、前記挟圧部を通過
する記録材の搬送路延長線上で、前記挟圧部の排出側近
傍に設けられた記録材の先端が当接する入口側ガイド部
と、前記入口側ガイド部に連なる出口側ガイド部を有
し、前記入口側ガイド部を前記出口側ガイド部よりも急
斜面に形成し、前記挟圧部を通過する記録材の搬送路の
傾斜角よりも、前記挟圧部の排紙端と前記排紙ローラ対
のニップとを結んだ直線の傾斜角を大きくしたものであ
る。
置の第3の構成は、挟圧部に未定着トナー像を担持した
記録材を通過させることにより前記トナー像を前記記録
材に加熱定着させる挟圧加熱搬送手段と、前記挟圧部を
通過した記録材を排紙ローラ対に向けて案内する下部ガ
イドとを有する定着装置において、前記下部ガイドは、
前記挟圧部の排紙側に対向配置され、前記挟圧部を通過
する記録材の搬送路延長線上で、前記挟圧部の排出側近
傍に設けられた記録材の先端が当接する入口側ガイド部
と、前記入口側ガイド部に連なる出口側ガイド部を有
し、前記入口側ガイド部を前記出口側ガイド部よりも急
斜面に形成し、前記挟圧部を通過する記録材の搬送路の
傾斜角よりも、前記挟圧部の排紙端と前記排紙ローラ対
のニップとを結んだ直線の傾斜角を大きくし、前記挟圧
加熱搬送手段の記録材搬送速度よりも前記排紙ローラ対
による記録材の搬送速度を大きくしたものである。
置の第4の構成は、上記いずれかの構成で、前記挟圧加
熱搬送手段は、支持体に固定的に支持された加熱体と、
前記加熱体に対向圧接しつつ搬送される耐熱性フィルム
と、前記耐熱性フィルムを介して記録材を前記加熱体に
密着させる加圧部材とを有するものである。
置の第5の構成は、上記いずれかの構成で、前記下部ガ
イドは、記録材の搬送方向に沿って延び、記録材のガイ
ド面を提供するリブを記録材の搬送方向と直交する方向
に複数設けたものである。
置の第6の構成は、上記した第5の構成で、前記複数の
リブは、前記下部ガイドの入口側ガイド部に設けたもの
である。
置の第7の構成は、上記第5または第6の構成で、前記
下部ガイドには、前記リブよりも若干突出した突出部材
を前記複数のリブの間に設けたものである。
置の第8の構成は、上記第1、2、3または4の構成
で、前記挟圧部の排紙端と前記排紙ローラ対のニップと
を結んだ直線を前記下部ガイドのガイド面よりも上方と
したものである。
置の第9の構成は、上記第5、6または7の構成で、前
記挟圧部の排紙端と前記排紙ローラ対のニップとを結ん
だ直線を前記下部ガイドの突出部材よりも上方としたも
のである。
置の第10の構成は、上記第7または9の構成で、前記
突出部材は、表面が低摩擦性を有しているものである。
置の第11の構成は、上記第7または9の構成で、前記
突出部材は、記録材の搬送方向に沿って回転自在に支持
された回転体とするものである。
置の第12の構成は、上記第11の構成で、前記突出部
材は、回転自在に支持されたボールベアリングとするも
のである。
置の第13の構成は、上記第1ないし第3のいずれかの
構成で、前記下部ガイドの入口側ガイド部を複数のリブ
形状に形成すると共に、出口側ガイド部を面状にて形成
したものである。
置の第14の構成は、上記第1ないし第3のいずれかの
構成で、前記下部ガイドの入口側ガイド面の傾斜角と前
記挟圧部の相対角度が40°以上65°以下としたもの
である。
成装置の構成は、上記いずれかの構成の定着装置を有す
るものである。
施の形態を詳細に説明する。
の第1の実施の形態を示す。
ル複写機を表す主要断面図である。同図において、13
0はフラットベッドスキャナであり、原稿台ガラス13
0a上に置かれた原稿Oを走査手段108aが矢印10
8b方向に移動することで読み取る。102は圧板で、
使用者が自在に上下に開閉することができ、原稿台ガラ
ス130a上に置かれた原稿Oを押さえるものである。
108は画像を読み取るCCDイメージセンサである。
102eはスキャナの上板、130bはスキャナの側板
である。
圧板102の上面には、原稿Oを複数枚積載することが
できるように構成された原稿台102bが設けられてい
る。106は原稿Oを一枚ずつ分離しつつ搬送を行う原
稿搬送部であり、シート読取部107に原稿を搬送させ
ながら原稿を読み取る。ここで、原稿搬送部106は圧
板102の一部に設けられており、圧板102の開閉と
共に上下動する。109は排出された原稿を積載する原
稿排紙トレイである。
録装置部、200はカセット給紙部、125は手差し給
紙部、300は画像形成部、116は定着装置、117
は排紙ローラ対、113は排出された記録材を積載する
記録材排紙トレイである。
る。汎用サイズの記録材Sが積層収容されたカセット1
12a内の記録材Sを給送ローラ112bにより1枚ず
つ分離し、レジストローラ対124により記録材Sの斜
行を補正し、制御部120からのプリント信号と同期さ
せ記録材Sを画像形成部300へ給送する。
担持体たる感光ドラム111aの表面を一様に帯電さ
せ、この表面をレーザスキャナ110により画像情報に
基づいて露光される。
潜像が形成され、前記画像形成部の現像剤としてのトナ
ーを現像剤担持体たる現像スリーブ111cにより感光
ドラム111a上の静電潜像に転移させ、感光ドラム1
11a上にトナー像が形成される。
前記トナー像が転写ローラ111fにより記録材Sに転
写され、さらにトナー像を担持した前記記録材Sは定着
装置116へ搬送される。111dは感光ドラム111
a、帯電部材111b、現像スリーブ111c等を収容
するカートリッジの枠体である。
ーターユニット60と加圧ローラ7を備えている。そし
て、この定着装置116にて上記トナー像は記録材S上
に定着され、排紙トレイ113上へ排出する。
16は図1に示すようなフィルム加熱定着装置であり、
以下に詳細を説明する。
で、65は円筒形状の耐熱性フィルムであり、基層に厚
さ40〜60μmのポリイミドフィルムを用い、その外
周面(記録材及びトナー像と接触する面)に厚さ5〜2
0μmのPFA及びPFA中にPTFEを分散させた離
型層が形成されたフィルムである。
ヒータ61は、記録材Sの搬送方向に直交する方向を長
手とする絶縁性、耐熱性、低熱容量のセラミック基板
と、その表面に長手に沿って印刷された抵抗発熱体と、
上記セラミック基板の抵抗発熱体の形成面とは反対側に
接触させて設けた温度検知素子としてのサーミスターを
基本構成とするものである。
ヒータ61に対して長手方向両端部に設けられた加圧バ
ネ71により圧力P1で加圧されており、加圧ローラ7
は記録材Sの搬送方向に、駆動系(図示せず)により回
転駆動(反時計回り)される。これにより、円筒形の耐
熱性フィルム65がヒータ61の発熱体表面に密着摺動
して、フィルムガイド66の周囲を回転する。また、こ
の時、ヒータのフィルム内面の摺動摩擦を軽減するため
に、両者の間に耐熱性のグリスを介在させている。
ーラ7との間に記録材Sが案内され、定着ニップ部を通
過することで、記録材S上のトナー像は定着される。定
着後の記録材Sは、排紙ローラ13、および排紙ローラ
に不図示の付勢手段により付勢された排紙コロ14によ
り挟持搬送され、排紙される。
着装置116について詳細に説明する。
を説明する。定着ニップをA、定着ニップAの延長上の
定着手段端部である定着ヒータ出口をB、定着ニップ接
線の延長線と下ガイド入口斜面の交点をC、排紙ローラ
ニップをDとする。ここで、排紙ガイドの下部ガイドと
しての排紙下ガイド11は、記録材移動方向に関してガ
イド面上流側の第1ガイド部である入口斜面11aと下
流側の第2ガイド部である出口斜面11bを有し、その
間を滑らかに円弧で繋ぐように形成される。また、水平
線に対する定着ニップ角をα、排紙下ガイド入口角を
β、排紙下ガイド出口角をγ、および定着−排紙角(線
分BDの角度)をδとすると、 α<β γ<β α<δ また加圧ローラ(定着フィルム)速度V1、排紙ローラ
速度V2とすると、 V1<V2 であり、定着圧接力P1、排紙ローラ圧接力P2とする
と、 P1>P2 に設定されている。
くエンジン側で未定着画像を記録された記録材Sは、ま
ず定着ニップAにて熱と圧力を付与され定着されて、永
久画像を得る。その後記録材S先端は下カール傾向で進
んでいく。ところが上記α<βおよび、下ガイド入口斜
面11aが定着ニップ接線の延長線とCにて交差するよ
うに設けられており、さらには定着ヒータ出口Bと上記
Cとの距離dが近接して配設されている。そのため、記
録材Sの先端はC近傍にて熱い状態で当接することとな
り、図3(a)のように、進行方向を上向きに変え、す
なわち記録材Sの先端側の下カールが矯正される。その
後、記録材Sの先端は図3(b)に示すように跳ね上が
るようにして、排紙上ガイド15に沿って進行してい
く。
録材Sが定着ニップA、排紙ローラニップDの双方に渡
っている時には、上記,の関係より、記録材Sの速
度は加圧ローラ速度V1に支配され、すなわち排紙ロー
ラ13,14対間で記録材は滑っている状態となる。こ
のとき、記録材Sは定着ヒータ出口B−排紙ニップD間
でピンと張りきることになり、またヒータ出口Bにてし
ごくように引抜かれる。そのため記録材Sはその通紙方
向全域に亘って上向きローラニップなされ、すなわち下
カールが矯正されることになる。
量改善の関係について説明する。カール量は最も条件の
厳しいH/H環境(高温・高湿環境)における放置紙の
排出直後のmaxデータで比較を行った。図9(a)
(b)に下ガイド入口傾斜と定着ニップの相対角度(β
−α)と記録材Sのカール量の関係を示す。この図より
明らかなように下ガイド入口傾斜と定着ニップの相対角
度(β−α)は40゜以上65゜以下が望ましいことが
わかる。35゜以下ではカール量改善の効果が不十分で
あり、反対に70゜を越えると記録材先端の抵抗が大き
くなってジャムの発生が生じた。
11の入口斜面11aの傾斜度が比較的大きくなってい
るので、この部分で比較的大きな記録材のカール(特に
記録材先端のカール)を矯正することができ、またその
入口斜面11aに続く出口斜面11bの傾斜度は比較的
小さくなっているので、排紙下ガイド全体が急斜面にな
っている場合に比べ、記録材の搬送負荷を軽減すること
ができ、記録材を安定して搬送することができる。
に、排紙下ガイド11の入口斜面11aに複数のリブ1
1dを長手方向に複数形成し、このリブ11dを記録材
Sとの当接面とした。
の材質としては、成形樹脂が望ましく、100〜150
℃での連続使用に耐え得るPBTやPETが最適であ
る。
にする場合は、熱膨張によるガイドの変形を考慮して、
図2に示したように、樹脂ガイドには長手方向に切欠き
11cを複数設け、熱膨張による変形を自在に許容し得
るようにし、また、図1に示すように、U曲げ形成され
たSUS板のような熱膨張しにくい補強板12を樹脂製
の排紙下ガイド11に一体化させるよう配設し、これに
より剛性、および所定の形状を得るように構成してい
る。
H/H環境(高温・高湿環境)での薄紙での搬送性向上
に威力を発揮する。
と圧力を加えるために、記録材Sに含まれる水分を蒸発
させる。蒸発した水分は定着器内の空間にこもりやす
く、とりわけ近傍の排紙下ガイドの入口斜面11aに付
着しやすい。
はなく、長手方向に渡る平面にて形成していると、定着
ニップAから排紙された記録材Sの先端が急斜面に付着
した水分により貼り付く場合があり、先端が座屈してア
コーデオンジャムを招くことが考えられる。
11では、入口斜面11aを複数のリブにて形成してい
るために付着水分が少なく、また記録材Sとガイドリブ
との摺動抵抗も小さいため、記録材S先端を座屈させる
ことなく、カール補正をよりスムーズに行うことができ
る。
て、両面印字時のオフセット防止が挙げられる。すなわ
ち前述のごとく、本実施の形態による定着装置では、図
3に示したように排紙下ガイド11の入口側を急斜面と
して、記録材Sの先端カールの矯正を行う。そして排紙
下ガイド11の出口側11bを緩やかでなおかつ滑らか
な面状に形成した。したがって記録材Sは先端カール矯
正後は、排紙ローラ速度V2が定着速度V1より大き
く、また定着ヒータ出口B−排紙ニップDを結ぶ直線よ
りも、排紙下ガイド11のガイド面が常に下方となるよ
うにしたので、不必要に記録材Sの下面とガイド面とが
摺擦することを回避可能である。また多少の摺擦があっ
ても、下ガイドの緩斜面11bが滑らかな面状であるた
め、リブ当接と比較して、記録材Sとの接触圧を減少さ
せることができる。すなわち記録材Sの両面印字時に画
像面がガイドに擦れて削れる不具合を防止している。
と、 α=7°、β=60°、γ=30°、(β−α=40〜
65°)、 γ=30°、δ=28°、 V1=75mm/s、V2=79mm/s、 P1=10kgf、P2=800gf、d=6.5mm の諸条件にて良好な結果を得られた。
定着器によれば、定着ニップ後の記録材Sの先端の下カ
ール傾向を排紙下ガイド11の上流側の急斜面にて矯正
を行い、さらに排紙−定着ニップ間での排紙/定着速度
差および搬送角度差を利用したしごきによるこし付けに
より、記録材Sの全域に亘り下カールの矯正を可能にす
ることができる。
らかな面状に形成し、排紙ローラ速度V2が定着速度V
1より大きく、また定着ヒータ出口B−排紙ニップDを
結ぶ直線よりも、排紙下ガイド11のガイド面が常に下
方となるように構成したので、記録材下面とガイド面と
の摺擦によるオフセットを防止することができる。
発明の第2の実施の形態を示す。
り説明するが、第1実施の形態と同じ要素には同一符号
を付しその説明を省略する。
と同様に、定着器116の構成条件〜は同様であ
り、すなわち記録材Sの下カールに対して優れた矯正効
果を有する。
る傾向があり、定着性のマージンが減少傾向にある。こ
のような定着性のマージンが減少された定着器に対し、
第1の実施の形態の構成を適用する場合、両面印字時の
場合を考慮することが望まれる。
の先端の1面目の画像が下ガイドの入口斜面11aに強
く擦られてしまうので、2面目の排紙の際に、複数のリ
ブに対応して記録材Sの1面目の定着画像が剥ぎ取られ
ることが考えられる。また紙種や環境等定着性の悪い条
件が重なると、剥がれたトナーが下ガイド11へオフセ
ット付着することがある。このオフセットトナーは次第
に成長していき、最終的には搬送路を塞いでジャムに至
るおそれもある。
するため、図5、6に示したように、リブより記録材ガ
イド側に突出した突出部であるコロ部材21をコロ軸2
2を中心に回動可能に設けており、図5に示すように、
コロ部材21を下ガイド11の入口斜面11aよりもp
だけ高く出っ張るように配置している。
て支持され、ホルダ23は補強板12のU曲げ内にはめ
込まれている。コロ部材21は表面をできるだけ平滑と
し、また円滑に回転する低摩擦性を有することが望まし
く、表面性が良く、離型性が高い、トナーが付着しにく
いものであるPFAやPTFE等のテフロン(登録商
標)樹脂や既製のボールベアリングが有効である。実験
ではp=0.6〜0.8mmで良好な結果が得られた。
部材21によってすくわれ、下ガイド11の入口側に形
成された複数のリブ11dの斜面11aに強く当接する
ことがなくなり、1面目の先端の画像剥がれを回避する
ことができる。
転により、中央付近の温度上昇が激しいため、画像剥が
れやトナーオフセットを起こし易い。したがって、本実
施の形態では、図6に示すように、コロ部材21を下ガ
イド中央付近に4ケ配設している。
図5に示したように、定着ヒータ出口B−排紙ニップD
を結んだ線分BDがコロ部材21および排紙下ガイド1
1の入口斜面11a、出口斜面11bよりも常に上方で
ある。
とコロ部材21で上方に向けられた記録材Sの先端は排
紙上ガイド15に沿って進行し、排紙ニップDに到達後
は前述のように定着−排紙間でピンと張りつめながら進
行するので、1面目の印字面が下ガイドに擦れることが
ない。
削れを発生することなく、下カールを矯正可能な定着器
の提供が可能となる。
発明の第3の実施の形態を示す。
り説明するが、第1、2の実施の形態と同じ要素には同
一符号を付しその説明を省略する。
の形態と同様に、定着器116の構成条件〜は同様
であり、すなわち記録材Sの下カールに対して優れた矯
正効果を有する。
に、下ガイド11の入口斜面11aよりもq高く、突出
部である固定リブ24を配設している。固定リブ24の
材質としては、低摩擦性を有することが好ましく、表面
性が良く、離型性が高い、トナーが付着しにくいもので
あるPFAやPTFE等のテフロン(登録商標)樹脂が
望ましい。実験ではq=0.5〜0.9mmで良好な結
果を得た。また、固定リブ24を下ガイド11の中央近
傍に4〜6ケ配設することでその効果を発揮した。
出口B−排紙ニップDを結んだ線分BDが固定リブ24
および排紙下ガイド11の入口斜面11a、出口斜面1
1bよりも常に上方である。
で、記録材Sは下ガイド11に擦ることがないため、1
面目の画像剥がれ等の不具合を起こすことがない。
と同様であり、さらに、部品点数が少ないためコストメ
リットがある。
第3の実施の形態に示したフィルム定着器に限らず、従
来の熱ロール定着器等、あらゆる定着器において下カー
ル矯正に適用できる。
定されるものではなく、本発明の技術思想内であらゆる
変形が可能である。
後の記録材先端の下カール傾向を排紙下ガイド入口側の
斜面にて矯正を行うことができる。
側の斜面が緩斜面であるので、記録材の搬送を安定化さ
せることができる。
材先端の下カール傾向を排紙下ガイド入口側の斜面にて
矯正を行い、さらに、搬送角度差を利用したしごきによ
るこし付けにより記録材全域に亘り下カールの矯正を可
能にした。
材先端の下カール傾向を排紙下ガイド入口側の斜面にて
矯正を行い、さらに排紙−定着ニップ間での排紙/定着
速度差および搬送角度差を利用したしごきによるこし付
けにより記録材全域に亘り下カールの矯正を可能にし
た。
の入口斜面を複数のリブにて形成したので、高温高湿環
境での薄紙の搬送性を確保しつつ記録材の下カールの矯
正を確保可能とした。
斜面よりもわずかに突出するように、突出部として回転
自在のコロ部材もしくは固定リブを設け、さらに定着−
排紙ニップを結んだ直線が常に下ガイド部および前記コ
ロ部材もしくは固定リブ等の突出部より上方としたの
で、両面印字時の画像剥がれを防止した、下カール矯正
定着器の提供が可能となる。
の記録材が提供でき、また排出積載性の向上が図られ、
両面印字時やADF原稿時のトラブルも低減させる、信
頼性のある画像形成装置を提供できる。
図。
矯正の説明図。
図。
図。
係を説明する図。
置による記録材のカール発生を示す図
Claims (15)
- 【請求項1】 挟圧部に未定着トナー像を担持した記録
材を通過させることにより前記トナー像を前記記録材に
加熱定着させる挟圧加熱搬送手段と、前記挟圧部を通過
した記録材を排紙ローラ対に向けて案内する下部ガイド
とを有する定着装置において、 前記下部ガイドは、前記挟圧部の排紙側に対向配置さ
れ、前記挟圧部を通過する記録材の搬送路延長線上で、
前記挟圧部の排出側近傍に設けられた記録材の先端が当
接する入口側ガイド部と、前記入口側ガイド部に連なる
出口側ガイド部を有し、前記入口側ガイド部を前記出口
側ガイド部よりも急斜面に形成したことを特徴とする定
着装置。 - 【請求項2】 挟圧部に未定着トナー像を担持した記録
材を通過させることにより前記トナー像を前記記録材に
加熱定着させる挟圧加熱搬送手段と、前記挟圧部を通過
した記録材を排紙ローラ対に向けて案内する下部ガイド
とを有する定着装置において、 前記下部ガイドは、前記挟圧部の排紙側に対向配置さ
れ、前記挟圧部を通過する記録材の搬送路延長線上で、
前記挟圧部の排出側近傍に設けられた記録材の先端が当
接する入口側ガイド部と、前記入口側ガイド部に連なる
出口側ガイド部を有し、前記入口側ガイド部を前記出口
側ガイド部よりも急斜面に形成し、前記挟圧部を通過す
る記録材の搬送路の傾斜角よりも、前記挟圧部の排紙端
と前記排紙ローラ対のニップとを結んだ直線の傾斜角を
大きくしたことを特徴とする定着装置。 - 【請求項3】 挟圧部に未定着トナー像を担持した記録
材を通過させることにより前記トナー像を前記記録材に
加熱定着させる挟圧加熱搬送手段と、前記挟圧部を通過
した記録材を排紙ローラ対に向けて案内する下部ガイド
とを有する定着装置において、 前記下部ガイドは、前記挟圧部の排紙側に対向配置さ
れ、前記挟圧部を通過する記録材の搬送路延長線上で、
前記挟圧部の排出側近傍に設けられた記録材の先端が当
接する入口側ガイド部と、前記入口側ガイド部に連なる
出口側ガイド部を有し、前記入口側ガイド部を前記出口
側ガイド部よりも急斜面に形成し、前記挟圧部を通過す
る記録材の搬送路の傾斜角よりも、前記挟圧部の排紙端
と前記排紙ローラ対のニップとを結んだ直線の傾斜角を
大きくし、前記挟圧加熱搬送手段の記録材搬送速度より
も前記排紙ローラ対による記録材の搬送速度を大きくし
たことを特徴とする定着装置。 - 【請求項4】 前記挟圧加熱搬送手段は、支持体に固定
的に支持された加熱体と、前記加熱体に対向圧接しつつ
搬送される耐熱性フィルムと、前記耐熱性フィルムを介
して記録材を前記加熱体に密着させる加圧部材とを有す
ることを特徴とする請求項1、2または3記載の定着装
置。 - 【請求項5】 前記下部ガイドは、記録材の搬送方向に
沿って延び、記録材のガイド面を提供するリブを記録材
の搬送方向と直交する方向に複数設けたことを特徴とす
る請求項1、2、3または4記載の定着装置。 - 【請求項6】 前記複数のリブは、前記下部ガイドの入
口側ガイド部に設けたことを特徴とする請求項5記載の
定着装置。 - 【請求項7】 前記下部ガイドには、前記リブよりも若
干突出した突出部材を前記複数のリブの間に設けたこと
を特徴とする請求項5または6記載の定着装置。 - 【請求項8】 前記挟圧部の排紙端と前記排紙ローラ対
のニップとを結んだ直線を前記下部ガイドのガイド面よ
りも上方としたことを特徴とする請求項1、2、3また
は4記載の定着装置。 - 【請求項9】 前記挟圧部の排紙端と前記排紙ローラ対
のニップとを結んだ直線を前記下部ガイドの突出部材よ
りも上方としたことを特徴とする請求項5、6、または
7記載の定着装置。 - 【請求項10】 前記突出部材は、表面が低摩擦性を有
していることを特徴とする請求項7または9記載の定着
装置。 - 【請求項11】 前記突出部材は、記録材の搬送方向に
沿って回転自在に支持された回転体であることを特徴と
する請求項7または9記載の定着装置。 - 【請求項12】 前記突出部材は、回転自在に支持され
たボールベアリングであることを特徴とする請求項11
記載の定着装置。 - 【請求項13】 前記下部ガイドの入口側ガイド部を複
数のリブ形状に形成すると共に、出口側ガイド部を面状
にて形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいず
れか一つに記載の定着装置。 - 【請求項14】 前記下部ガイドの入口側ガイド面の傾
斜角と前記挟圧部の相対角度が40°以上65°以下で
あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つ
に記載の定着装置。 - 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれか一つに
記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装
置。
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